JPH04201762A

JPH04201762A - エアバッグ装置

Info

Publication number: JPH04201762A
Application number: JP2338496A
Authority: JP
Inventors: Yoji Tazaki; 陽治田崎; Toshinori Kon; 今　敏則
Original assignee: Nippon Oil and Fats Co Ltd
Current assignee: NOF Corp
Priority date: 1990-11-30
Filing date: 1990-11-30
Publication date: 1992-07-22

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、自動車等の車両に装備される乗員保護用のエ
アバッグ装置に関するものである。

〔従来の技術〕

近年、衝突時の乗員保護のため、エアバッグ装置が車両
に装備されるようになってきている。このエアパック関
連装置は、ガス発生器とエアバッグ等からなり、車両の
ステアリングホイールに装備されている。また、ステア
リングシャフトにはガス発生器に点火電源を中継する渦
巻ケーブルが設けられ、衝突を感知するためのセンサは
車体前部の両側部及び車室内に設けられるとともに、各
々の構成要素が分離して配置され、各要素間はワイヤー
ハネス類によって接続されている。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところが、上記従来のエアバッグ関連装置は、各要素が
分離して配置されており、特にコントロールユニットが
ステアリングホイール内のガス発生器と車室内の離れた
場所に位置していた。そのため、コントロールユニット
からま点火電流をガス発生器に断続等なく安定に流すに
は、ステアリングシャフトとステアリングホイールの間
に、渦巻ケーブルと呼ばれる特別な電源の中継手段が必
要であった。

この渦巻ケーブルは衝突時の衝撃で点火電流の断続等が
起こらず安定に電流を流すことができ、かつステアリン
グの回動操作を可能にするものであるが、形状が大きく
、構造的に複雑かつ高価であるという問題点があった。

本発明の目的は、従来より構造が簡易で、コンパクトで
、かつ精度が高く、しかも安価なエアバッグ装置を提供
することにある。

〔課題を解決するための手段〕

上記問題点を解決するために、本発明では、ガス発生器
と、エアバッグと、同ガス発生器と電気的に接続された
コントロールユニットと、同コントロールユニットと電
気的に接続された加速度センサとが、１つのモジュール
を構成するとともに、同モジュールの近傍に配置され前
記コントロールユニットが電源に電気的に接続されるた
めの中継手段を有するエアバッグ装置において、前記コ
ントロールユニットがバックアップ電源手段を有し、か
つ前記中継手段が接触板と同接触板に摺動可能な接触子
とからなるスリップリングであるという手段を採用して
いる。

（作用）上記手段により、車両が衝突して衝撃を受けると、その
衝撃がステアリングホイールのステアリングシャフトに
伝わり、加速度センサがその衝撃を感知し、加速度セン
サからの信号がコントロールユニットに伝達される。こ
のコントロールユニットで乗員が障害を受けると判断し
た場合には、予めスリップリングを介して充電されてい
るバックアップ電源回路から点火電流がガス発生器に流
れ、ガス発生器を作動させてガス発生器からガスが放出
され、そのガスがエアバッグ内に噴出されてエアバッグ
が開き、乗員が保護される。

〔実施例〕

以下に本発明のエアバッグ装置を具体化した一実施例を
第１〜３図に基づいて説明する。

第１．２図に示すように、ステアリングホイール１０の
中心位置におけるステアリングシャフト１にはボスプレ
ート２が取付けられている。同ボスプレート２に固着さ
れたスポーク３の先端部にはホイール４が取付けられ、
同ホイール４が回動操作されることにより、ステアリン
グシャフト１を回動できるようになっている。

上記ボスプレート２のステアリングコラム３１側の面に
は、スリップリング１７が取り付けられている。スリッ
プリング１７は、ボスプレート２に取付けられた取付板
８と、同取付板８の下面に取着された接触板としてのリ
ング２７と、ステアリングコラム３１に取付けられたリ
ング２７に摺動可能な接触子としてのブラシ２８とから
なっている。このスリップリング１７は、図示しないバ
ッテリ２６からの電流を中継して、コントロールユニッ
ト１１に伝達するためのもので、ホイール４を回動操作
してもコントロールユニット１１に電流を流すことがで
きる機能を有している。

前記電源としてのバッテリ２６からコントロールユニッ
ト１１への中継手段は、スリップリング１７を使用した
ので、衝突時の衝撃によりリング２７とブラシ２８がチ
ャタリングを起こし、バッテリ２６からの電流がガス発
生器１２に安定に供給されないおそれがあるため、後述
のバックアップ電源回路２４を用いる。

前記ボスプレート２上には支持板５が取着され、同支持
板５上には、加速度センサ７が取付けられている。この
加速度センサ７は車両の加速度を歪み線又は圧電効果に
より電気信号に変換させるもので電子式の回路を有して
いる。

同加速度センサ７の上方には、前記ボスプレート２にネ
ジによって締付は固定されたコントロールユニット１１
の回路基板が、支持板５に支持された状態で配設されて
いる。同コントロールユニット１１は、第３図に示すよ
うに、衝突判断回路２１、故障診断回路２３、バックア
ップ電源手段としてのバックアップ電源回路２４及び点
火回路２２からなる電子回路で構成されている。また、
同コントロールユニット１１は上記加速度セシサ７と電
気的に接続されている。

同コントロールユニット１１内のバックアップ電源回路
２４は、整流器２９とコンデンサ３０からなり、バッテ
リ２６からスリップリング１７を介して送られてきた電
流をコンデンサ３０に蓄えておくためのものである。整
流器２９はコンデンサ３０に充電された電気エネルギー
を逆流させないためのものである。使用されるコンデン
サ３０の容量は、少なくとも、衝突からガス発生器１２
が動作するまでの時間中にコントロールユニット１１の
電子回路を正常に動作させるために必要な容量と、ガス
発生器１２を点火するのに必要な容量とを合わせた容量
が必要である。この容量は通常１００〜１００００μＦ
の範囲内で設定される。

ここで、バックアップ電源回路２４には、昇圧回路及び
定電圧回路を用い、コンデンサ３０に充電される電圧を
バッテリーの電圧とは関係なく一定の電圧に昇圧して充
電することもできる。

第１図に示すように、前記コントロールユニット１１の
上方位置には、ベースプレート９がネジ１６によってボ
スプレート２に固定されている。

このベースプレート９の上部には、ガス発生器１２がネ
ジ１３によって締付は固定されている。同ガス発生器１
２内には、図示しない点火装置としてのスクイブ、着火
剤及びペレット状のアジ化ナトリウム等のガス発生剤が
組み込まれている。同ガス発生器１２の外周部には上記
ガスを噴出するガス噴出口１４が透設されている。そし
て、スクイブが作動して発火すると着火剤が燃焼してガ
ス発生剤から窒素ガス等のガスがガス噴出口１４がら放
出されるようになっている。このガス発生器１２は、前
記コントロールユニット１１と電気的に接続されている
。

同ガス発生器Ｉ２の外周部及び上方位置には、ナイロン
等で形成されたエアバック１５が、その端部をガス発生
器１２の外側に固着されるとともに、上記ガス噴出口１
４を包み込むようにして、折り畳まれている。このエア
バック１５は、前記ベースプレート９に支持されたパッ
ドカバー６内に収納されている。

上記のように構成されたエアバンク装置について作用及
び効果を説明する。

車両が衝突すると、その衝撃がステアリングシャフト１
に伝わり、その衝撃を同ステアリングシャフｌ−１近傍
の支持板５に取付けられた加速度センサ７が感知する。

同加速度センサ７からの信号が電気的に接続されたコン
トロールユニッ１−１１の衝突判断回路２１に伝えられ
る。この衝突判断回路２１で乗員が障害を受けると判断
された場合には、バックアップ電源回路２４から点火回
路２２を介して点火電流がガス発生器１２内の図示しな
いスクイブに流れる。そして、ガス発生器１２内のガス
発生剤を着火し、ガス発生器１２のガス噴出口１４から
ガス、例えば窒素ガスが放出され、エアバッグ１５が展
開する。その結果、乗員が衝突による傷害から保護され
る。

ここで、バックアップ電源回路２４は、点火回路２２が
作動すると、コンデンサ３０に充電されている電気エネ
ルギーを、点火回路２２を介してガス発生器に安定に流
すことができる。そのため、衝突時の衝撃によりスリッ
プリング１７でチャタリング等が発生しバッテリ２６か
らの電流が不安定になったとしても、電流供給を安定に
して信転性を向上させることができ、着火遅れや不着火
等を起こすことなくガス発生器１２を正常に動作させる
ことができる。また、従来のように、形状が大きく、構
造的に複雑で、しかも高価な渦巻きケーブルを必要とせ
ず、リング２７とブラシ２８とからなるスリップリング
１７を設ければよいので、構造が簡易で、小型化、軽量
化を図ることができ、しかも安価にすることができる。

本発明は上記実施例に限定されるものではなく、例えば
電源の中継手段としてスリップリング１７のブラシ２８
を取付板８に取付けて回動可能とし、リング２７をステ
アリングコラム３１に固定することもできる。また、バ
ックアップ電源手段として、バッテリ２６とは別の例え
ば電池を用いることもできる。

〔発明の効果〕

本発明のエアバッグ装置は、電源とコントロールユニッ
トとの中継手段としてスリップリングを用い、かつコン
トロールユニット内にバンクアップ電源手段を用いたた
め、構造が簡易で、電源供給における信顛性が高く、小
型で軽量であるとともに、安価であるという優れた効果
を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１〜３図は本発明の実施例を示す図であって、第１図
はスポークの位置で切断したエアバッグ装置を示す概略
断面図、第２図はスポークとは異なる位置で切断したエ
アバッグ装置を示す概略断面図、第３図はコントロール
ユニットを示す説明図である。７・・・加速度センサ、１１・・・コントロールユニッ
ト、１２・・・ガス発生器、１５・・・エアバッグ、１
７・・・中継手段としてのスリップリング、２４・・・
バックアップ電源手段としてのバックアップ電源回路、
２６・・・電源としてのバッテリ、２７・・・接触板と
してのリング、２８・・・接触子としてのブラシ。

Claims

【特許請求の範囲】１、ガス発生器（１２）と、エアバッグ（１５）と、同
ガス発生器（１２）と電気的に接続されたコントロール
ユニット（１１）と、同コントロールユニット、（１１
）と電気的に接続された加速度センサ（７）とが、１つ
のモジュールを構成するとともに、同モジュールの近傍
に配置され前記コントロールユニット（１１）が電源（
２６）に電気的に接続されるための中継手段を有するエ
アバッグ装置において、前記コントロールユニット（１１）がバックアップ電源
手段（２４）を有し、かつ前記中継手段が接触板（２７
）と同接触板（２７）に摺動可能な接触子（２８）とか
らなるスリップリング（１７）であることを特徴とする
エアバッグ装置。