JP5174752B2 - エアバッグ用ガス発生器 - Google Patents
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Description
トを削減可能としながらも、ガス発生剤の収容量を変化させることができ、更に通常出力の点火手段であっても確実にガス発生剤を着火・燃焼させることのできるエアバッグ用ガス発生器を提供する。
点火手段を、ハウジングの外側に突起する筒状部内に収容すれば、該燃焼室内は最大限の空間を確保することができる。
。
と区画されている。本実施の形態に於いては、該仕切部材として、該燃焼室側に凸状に湾曲したバッフル部材10が使用されている。このバッフル部材10はガス発生剤7のフィルタ
ー手段収容室側6への移動を阻止する機能を有しており、ガス発生剤7の燃焼によって生じた作動ガスをフィルター手段収容室6に送るため、燃焼室5とフィルター手段収容室6とを
連通する複数の貫通孔11が形成されている。本実施の形態に於いては、この貫通孔11は、シールテープ17などによって閉塞されていないことから、燃焼室5とフィルター手段収容
室6とは常に連通するものとなっている。そして、燃焼室5内に収容されたガス発生剤7の
防湿と内部金属部材の防錆とを、筒状ハウジング3の周壁に形成された複数のガス排出口4のシールのみで行っていることから、燃焼室5側に於けるシール機構を簡素化することが
できる。但し、必ずしもシール機構の簡素化を目的としない場合、例えば燃焼室をバッフル部材でフィルター手段収容室と区画したガス発生器、プレート部材でガス発生剤を押圧・保持するガス発生器、及び/又は伝火チューブを燃焼室内に突起したガス発生器に於いては、このバッフル部材の貫通孔を、ガス発生剤の燃焼によって破裂するシールテープで閉塞することも当然可能であり、この場合には燃焼室とフィルター手段収容室とは連通可能なものとして形成されることとなる。即ち、本発明に於いては、必要に応じて、燃焼室とフィルター手段収容室とは常に連通していても良いし、或いはガス発生剤の燃焼によって連通するものとして形成されても良い。
きフランジ形状のプレート部材18と、バッフル部材10との間で支持されている。これによりガス発生剤7の移動は阻止され、振動などによって破損する事態を回避できる。本実施
の形態では、プレート部材18は、周壁部19が燃焼室5内に内嵌されており、該周壁部19に
繋がるフランジ部20で、ガス発生剤7を支持している。このプレート部材18は、ハウジン
グ3軸方向に摺動する事ができるため、ガス発生剤7の収容量が変化した場合に於いても、確実にガス発生剤7の移動を阻止することができる。
ス排出口4が形成されている。このガス排出口4は、防湿目的でアルミニウムから成るシールテープ17で閉塞されている。またこのガス排出口4は、ガス発生剤7燃焼時におけるハウジング3の内部圧力を調整する機能を有しており、その開口部総面積は、各燃焼室5に収容されるガス発生剤7の特性等に基づいて決定されている。
収容室6側に突起する円形部22と、該環状部21からハウジング3の軸方向外側に突起するネジ部23とで構成されている。円形部22はフィルター手段15の内周面に当接可能な大きさに調整されており、フィルター手段15を支持する役割を果たす。ネジ部23にナット(図示せず)を組み合わせることにより、ガス発生器をモジュールケースに取り付けることができる。
がってハウジング3の軸方向外側に突起する筒状部24とで構成されている。この筒状部24
の内部空間には、点火器13カラーに収容された点火器13と、該点火器13によって着火・燃焼される伝火薬14とで構成された点火手段が収容されている。環状部21bの周縁は、ディ
フューザシェル1の半径方向外側に突起するように形成されていることから、ガス発生器
をモジュールに取り付ける場合のフランジ部として機能する事ができる。
された空間と連通している。この伝火チューブ8は、ガス発生剤7を支持する内向きフランジ形状のプレート部材18の中央開口を通って燃焼室5内に突起しており、その周壁に形成
された伝火孔9は、燃焼室5内に存在するように形成されている。これにより、点火手段の作動によって発生した火炎は、該伝火チューブ8を通って伝火孔9から燃焼室5内に噴出す
ることとなる。また、前記プレート部材18は、ハウジング3内に内嵌され、ハウジング3の長さ方向に摺動可能となっているが、燃焼室5内に収容されるガス発生剤7の量に応じてプレート部材18の位置を変えた場合に於いても、伝火孔9から噴出する火炎で確実にガス発
生剤7を着火・燃焼することができる。本実施の形態に於いて、この伝火チューブ8は、伝火孔が形成された部分よりも先端側(即ちフィルター手段収容室6側)は、ストッパー29
で遮断されている。このストッパー29は、伝火孔9に関係しない範囲の伝火チューブ8の内部空間を遮断することにより伝火薬の着火に際して無駄な空間をなくし、点火手段が収容された空間内の圧力を上げることにより伝火薬14の着火性を向上させる機能を果たす。
の形態では、エキスパンデッドメタルを多層に巻き回して形成されたものが使用されている。その他にもフィルター手段15としては、積層金網体を用いて形成し、燃焼ガスの冷却効果及び燃焼残差の捕集機能を併せ持つクーラント・フィルタを使用することも可能である。このフィルター手段15は、その燃焼室5側端部がフィルター手段支持部材12に支持・
固定され、他端はフィルター手段収容室6側の開口を閉塞するクロージャシェル2bの円形
部22によって支持・固定されている。これによりフィルター手段15は、その外周面とハウジング内周面との間に所定幅の間隙16が確保されている。本実施の形態においては、このフィルター手段支持部材12は、フィルター手段15の中央開口に内嵌する内周壁26と、該内周壁とは反対側に延びてハウジング3内周面に内嵌する外周壁27と、内周壁と外周壁とを
繋ぐ環状部28とで構成されている。このフィルター手段支持部材12は、ハウジング3に設
けられたエンボス構造又は圧入に依ってハウジング3内に固定されている。フィルター手
段15の外周面とハウジング3内周面との間に確保される間隙16はガス流路として機能し、
燃焼ガスがフィルター手段15を通過する際に、ガス排出口4付近に集中する事態を回避す
る。
孔11を通ってフィルター手段収容室6内に流入する。その後、この作動ガスはフィルター
手段15を通過する間に浄化及び冷却され、ガス排出口4を閉塞するシールテープ17を破っ
て、ガス排出口4から放出される。
「実施の形態2」図2は、電気着火式点火手段を用いたガス発生器を含んで構成した場合の本発明のエアバッグ装置の実施例を示す。
加速度センサは、加速度が加わるとたわむようにされたシリコン基板のビーム上に4個の半導体ひずみゲージが形成され、これら半導体ひずみゲージはブリッジ接続されている。加速度が加わるとビームがたわみ、表面にひずみが発生する。このひずみにより半導体ひずみゲージの抵抗が変化し、その抵抗変化を加速度に比例した電圧信号として検出するようになっている。
導体式加速度センサからの信号が入力するようになっている。センサ201からの衝撃信号
がある値を越えた時点でコントロールユニット202は演算を開始し、演算した結果がある
値を越えたとき、ガス発生器200の点火器13に作動信号を出力する。
パッドモジュールとして構成される。このパッドモジュールは、自動車の運転席側取り付ける場合には、通常ステアリングホイール207に取り付けられている。
され、その袋口206がガス発生器のガス排出口を取り囲み、折り畳まれた状態でガス発生
器のフランジ部に固定されている。
ールユニット202に送られ、センサからの衝撃信号がある値を越えた時点でコントロール
ユニット202は演算を開始する。演算した結果がある値を越えたときガス発生器200の点火器13に作動信号を出力する。これにより点火器12が作動してガス発生剤に点火しガス発生
剤は燃焼してガスを生成する。このガスはエアバッグ204内に噴出し、これによりエアバ
ッグはモジュールカバー205を破って膨出し、ステアリングホイール207と乗員の間に衝撃を吸収するクッションを形成する。
2 クロージャシェル
3 ハウジング
4 ガス排出口
5 燃焼室
6 フィルター手段収容室
7 ガス発生剤
8 伝火チューブ
10 バッフル部材
12 フィルター手段支持部材
13 点火器
15 フィルター手段
17 シールテープ
18 プレート部材
Claims (9)
- 半径方向よりも軸方向に長い筒状ハウジング内に、衝撃によって作動する点火手段と、該点火手段によって着火・燃焼するガス発生剤とを含んで収容してなるエアバッグ用ガス発生器であって、
該筒状ハウジング内には、ガス発生剤を収容する燃焼室と筒状フィルター手段を収容するフィルター手段収容室とが軸方向に隣接且つ連通して設けられており、
該ガス発生剤を収容する燃焼室は、複数の貫通孔を有する、全体が燃焼室の内側に凸状に湾曲している仕切部材により、フィルター手段収容室側と区画されており、
該燃焼室内には、さらにプレート部材が筒状ハウジングの軸方向に摺動可能として燃焼室内に内嵌されており、
該燃焼室内に収容されたガス発生剤が、該仕切部材と該プレート部材との間で支持されており、
該筒状ハウジングのフィルター手段収容室が設けられている範囲の周壁には複数のガス排出口が形成されており、
該複数の貫通孔の内径は該ガス発生剤より小さく、
該複数の貫通孔の開口部総面積は、該複数のガス排出口の開口部総面積よりも大きくなるように調整されている、エアバッグ用ガス発生器。 - 前記複数の貫通孔の開口部総面積は、該複数のガス排出口の開口部総面積の1.5倍以上になるように調整されている、請求項1記載のエアバッグ用ガス発生器。
- 前記筒状ハウジングは、その周壁に複数のガス排出口が設けられており、前記ハウジングは、該ガス排出口を閉塞するシールテープによって防湿されている請求項1又は2記載のエアバッグ用ガス発生器。
- 前記プレート部材が内向きフランジ形状である請求項1〜3の何れか一項記載のエアバッグ用ガス発生器。
- 前記燃焼室には、周壁に複数の伝火孔が形成された伝火チューブが収容されており、該伝火チュ−ブは、ハウジングの軸方向に延び、その端部は、点火手段が収容された点火手段収容室内に繋がっている請求項1〜4の何れか一項記載のエアバッグ用ガス発生器。
- 前記筒状ハウジングは、周壁に複数のガス排出口を有する筒状のディフューザシェルと、該周壁部の両端開口を閉塞するクロージャシェルとで構成されており、燃焼室側の開口を閉塞するクロージャシェルは、ディフューザシェルの開口縁部に接続する環状部とハウジングの外側に突出する筒状部とで構成されており、該筒状部の内側には点火手段が収容されている請求項1〜5の何れか一項記載のエアバッグ用ガス発生器。
- 前記筒状ハウジングは、周壁に複数のガス排出口を有する筒状のディフューザシェルと、該周壁部の両端開口を閉塞するクロージャシェルとで構成されており、フィルター手段収容室側の開口を閉塞するクロージャシェルは、ディフューザシェルの開口縁部に接続する環状部と、該環状部からフィルター手段収容室側に突起する円形部と、該環状部からハウジングの外側に突起するネジ部とで構成されており、該円形部はフィルター手段の内周面に当接して、フィルター手段を支持する請求項1〜6の何れか一項記載のエアバッグ用ガス発生器。
- 前記フィルター手段の燃焼室側には、環状部の内周壁をフィルター手段の中空部内に突起し、外周壁をハウジング内に内嵌したフィルター支持部材が配置されており、該フィルター手段は、フィルター手段支持部材の内周壁と、前記ディフューザシェルの円形部とで、支持・固定されている請求項7記載のエアバッグ用ガス発生器。
- エアバッグ用ガス発生器と、
衝撃を感知して前記ガス発生器を作動させる衝撃センサと、
前記ガス発生器で発生するガスを導入して膨張するエアバッグと、
前記エアバッグを収容するモジュールケースとを含み、前記エアバッグ用ガス発生器が請求項1〜8の何れか一項記載のエアバッグ用ガス発生器であることを特徴とするエアバッグ装置。
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