JPH0411691A - 液状炭化水素中の水銀の除去方法 - Google Patents

液状炭化水素中の水銀の除去方法

Info

Publication number
JPH0411691A
JPH0411691A JP31441090A JP31441090A JPH0411691A JP H0411691 A JPH0411691 A JP H0411691A JP 31441090 A JP31441090 A JP 31441090A JP 31441090 A JP31441090 A JP 31441090A JP H0411691 A JPH0411691 A JP H0411691A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mercury
liquid hydrocarbon
refractory
condensate
minutes
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP31441090A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2887694B2 (ja
Inventor
Akio Furuta
昭男 古田
Kunio Sato
邦男 佐藤
Shoichi Bando
板東 正一
Toru Matsuzawa
松澤 亨
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JGC Corp
Original Assignee
JGC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JGC Corp filed Critical JGC Corp
Priority to JP2314410A priority Critical patent/JP2887694B2/ja
Publication of JPH0411691A publication Critical patent/JPH0411691A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2887694B2 publication Critical patent/JP2887694B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 天然ガスコンデンセート、特に重質コンデンセートのよ
うな液状炭化水素には単体水銀(元素水銀)、イオン状
水銀、有機水銀(難反応性水銀)が含まれている。これ
ら水銀類の含有量は産地により大差があり、数ppb含
むものから数千ppb含むものまである。
産地の異なる幾つかのコンデンセートについて全水銀含
有量と難反応性水銀の含有量を第1表に示す。
難反応性水銀の分析方法としては、コンデンセートを四
硫化ソーダ(Nags4)水溶液を用いて室温で抽出し
、油相に残存する水銀を難反応性水銀とした。これは予
め行ったモデル試験においてモデル化合物として用いた
単体水銀とイオン状水銀がこの操作で抽出され、有機水
銀[(C2H812HgJは抽出されなかったからであ
る。有機水銀と表示せず難反応性水銀と表示したのは、
コンデンセートの場合、ミクロフィルターにて除去可能
なスラッジ中に含まれる無機水銀化合物も前記抽出後の
油相に若干量残存するからである。
第1表に示すとおり、東南アジア系コンデンセートは水
銀含量が多いだけでなく、難反応性水銀が数+1)1)
b含まれていた。
またこれらコンデンセートや原油等を原料とした蒸留留
分及びその残渣分などの石油製品には難反応性水銀が含
まれていることがある。
第1表 *1:検出限界以下 このような液状炭化水素の生産、或は化学原料としての
使用にあたってはアルミニウム合金製熱交換器の腐食、
触媒の劣化、作業環境の汚染などが問題になる。従って
出来るかぎり低濃度まで水銀及び水銀化合物を除去する
必要がある。本発明は、水銀及び水銀化合物、特に難反
応性水銀化合物を含有する液状炭化水素中の水銀を除去
する方法に関するものである。
[従来の技術] 天然ガスなどガス中の水銀除去方法は硫黄を担持した活
性炭などを用いて既に工業的に実施されている。しかし
液状炭化水素中の水銀除去に関してはまだ工業化された
例はない。
液状炭化水素中の水銀除去が困難な理由は、液中には単
体水銀のほか、イオン状水銀、有機水銀も含まれ、それ
ぞれ反応性が異なるため、単一の方法では除去できない
ためである。
液状炭化水素中の水銀除去方法として公知の技術には、
a)触媒を用いて有機水銀を水素化分解し、ついで吸着
剤により除去する方法(特開平1−231920号)、
b)熱処理したのち、吸着処理する方法(特開平1−2
89894号、特開平1−315489号)などが知ら
れている。
a)の方法では、水素がない場合には水素プラントの新
設を必要とすること、さらに、水銀の一部は反応器出口
の水素中にも含まれて排出されるため、排出水素からの
水銀除去も必要になる等の問題があった。
b)の方法として、特開平1−289894号明細書に
は、水銀類を含む炭化水素系油を加熱処理した後に、鉄
、ニッケル、銅、亜鉛、アルミニウム及びカドミウムか
ら選ばれる少な(とも1つの金属、その合金またはその
酸化物、塩化物、硫化物等よりなる粉粒体状の処理剤と
接触させるという炭化水素系油中の水銀類の除去方法が
提案され、金属鉄、酸化鉄、硫化鉄、金属銅、酸化銅、
硫化銅、金属ニッケル、酸化ニッケル或は硫化ニッケル
を用いた実施例が示されている。また特開平1−315
489号明細書には、水銀類を含む炭化水素系油を加熱
処理した後に、活性炭自体またはその表面に上記金属類
又はその化合物を担持した処理剤と接触させるという炭
化水素系油中の水銀類の除去方法が提案されている。
本発明者らはこの方法について追試したが、この方法で
は、効率的に処理できる水銀濃度に限界があるほか、時
間とともに除去率が低下し、特に難反応性水銀化合物を
含む液状炭化水素中の水銀除去は困難であった。
[発明が解決しようとする課題〕 本発明の目的は、難反応性水銀化合物を含有する液状炭
化水素中の全水銀を長期にわたって効率的に極めて低濃
度まで除去する方法を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明に係わる液状炭化水素中の水銀の除去方法は、難
反応性水銀化合物を含有する液状炭化水素を金属アルミ
ニウム又は金属亜鉛に200℃以上の温度で接触させる
ことにより難反応性水銀化合物を単体水銀に分解した後
、分解生成した単体水銀を多硫化アルカリを主成分とす
る水溶液を抽出剤として抽出除去することを特徴とする
以下本発明の構成を詳細に説明する。
本発明を実施するに当たっては、難反応性水銀化合物を
含有する液状炭化水素をまず金属アルミニウム又は金属
亜鉛に接触させることにより難反応性水銀化合物を単体
水銀に分解する。
難反応性水銀化合物を単体水銀に分解する触媒としては
、Fe、Cu、Snなどの金属及びこれらをアルミナ、
シリカ、活性炭に担持したものも初期活性で見るとA1
、Znと大差ないかむしろ活性が高いが、長時間使用し
ているうちに活性が劣化した。劣化は高温はど著しく、
かつ担体を用いたもののほうが大きかった。これは触媒
及び担体にコンデンセート中の成分が強吸着し水銀化合
物の反応を妨害すること及び高温では吸着した炭化水素
成分が重合し活性点を被覆するためであると思われる。
反応温度は200〜300℃、好ましくは200〜25
0℃である。200℃以下では活性が低いため、目標の
反応率を得るためには長時間を要する。一方、300℃
以上では液相を保つために高圧が必要になるほか、コン
デンセート中の成分がコーキングしやすくなる。反応圧
力は液相を保つ圧力(コンデンセートの蒸気圧)以上で
あればよい。原料と触媒の接触時間は接触温度により異
なるが、通常10〜120分、好ましくは30〜120
分である。
この処理により、原料中の難反応性水銀は単体水銀に分
解するので、分解生成した単体水銀を抽出除去する。
抽出剤としては一般大MM’S、 (M及びM゛はナト
リウム、カリウム又はアンモニウム基で、同一でも異な
っていても良い。Xは2〜9の範囲の数)で示される多
硫化アルカリ、なかでも安定性とコストの面で多硫化ソ
ーダが好ましい。実用的には上記−最大におけるXの平
均値が4のものが商業的に入手が容易な点で好ましい。
これはx=4以外のものとの混合物の形で使用される。
゛多硫化アルカリは単独でも良いし、硫化アルカリとの
混合液のように他の成分を含むものでも良い。抽出剤は
水溶液として用いるが、濃度は0.1〜20wt%が実
用的である。これ以下の濃度では反応速度及び抽出速度
が低下する。また20〜40wt%でも特に不都合はな
いが、飽和濃度の近くでは温度低下の際に結晶析出が起
きることがある。
抽出温度は室温〜250℃であれば良い。抽出温度が高
いほど抽出速度が早く、抽出時間を短縮でき、また炭化
水素と水溶液の分離が容易となるが、接触分解温度以上
にする必要はない。
抽出剤との接触時間は数分ないし数十分、通常5〜10
分程度であるが、接触効率が高い場合は短縮することも
できる。
以下具体例により本発明を説明する。
[予備試験1] (触媒の比較) 原料として水銀含量がもつとも高(、且つ難反応性水銀
がもっとも多い第1表記載のコンデンセート3を用いた
。使用時の全水銀含量は1300ppbで、そのうち難
反応性水銀は70ppbであった。第1表に比べ全水銀
含量が減少しているのは保存中に容器などに付着して減
少したためである。
内径15mm、長さ500mmのステンレス製反応管に
第2表に示す各種の触媒を50mj2充填し、原料供給
速度50mβ/h、温度150〜250℃で難反応性水
銀化合物に対する分解活性を測定した。初期活性及び2
00時間後の活性を第2表に示した。
第2表により、つぎのことがわかった。
初期活性では用いた触媒の全てが触媒のない場合に比べ
て高い分解率を示した。
第2表 村:接触時間90分では9ppbであった。
活性の経時変化を見ると、活性変化がほとんどないのは
A1、Znで、その他の金属ではかなりの劣化が認めら
れ、特に担体を用いたものは初期活性は高かったが経時
劣化も大きかった。使用後の触媒の状態を観察したとこ
ろ、劣化した触媒にはコーク(炭素質)の生成が認めら
れ担体を用いたものはどコークの生成が顕著であった。
なお、表には示していないが、反応温度が高いほど反応
管出口の全水銀量の減少が見られ、高温では反応管なら
びに配管に吸着される水銀量が増加することがわかった
[予備試験2] (接触時間の影響) 予備試験1で用いた原料について、触媒としてA1を用
い、原料供給速度50mρ/h、温度225℃で接触時
間の影響を調べた。結果を第3表に示す。
第3表に示したように、接触時間を30分以上にするこ
とにより、難反応性水銀量を1 oppb以下にするこ
とができた。
(以下余白) 第  3 表 [参考試験] 触媒を使わずに熱分解のみを行った結果を第4表に示す
。熱分解だけでは難反応性水銀が20ppb以下になら
ないことがわかった。
第  4  表 第4表において、出口水銀量が高温はど減少しているの
は反応管及び配管などに吸着しているためである。原料
中の水銀濃度が低い場合、この吸着により出口濃度が下
がり、熱処理のみでかなりの低濃度になるケースもある
[実施例1] 原料として第1表記載のコンデンセート3(使用時の全
水銀含量1300ppb、そのうち難反応性水銀70p
pb)を用い、金属AI  (16〜32メツシユ)を
触媒として、原料供給速度50m 12 / h、温度
225℃、接触時間80分で分解したコンデンセート5
0rnJ2と5wt%Na、S、水溶液50mI2とを
室温で30分撹拌した後、コンデンセート中の水銀を分
析したところ2ppbであった。この結果は接触分解で
分解されなかった難反応性水銀以外はNa2S4で抽出
できることを示している。
[実施例2] 実施例1で使用したのと同じコンデンセートを用い、同
一条件で接触分解したコンデンセート50mβと、(N
)14)2S水溶液に所定量の単体硫黄を混合溶解させ
て調製した12wt%(N)14)2S4水溶液50m
℃とを室温で30分撹拌した後測定したところ、コンデ
ンセート中の水銀は2ppbまで減少していた。
[比較例1] 第1表記載のコンデンセート3(使用時の全水銀含量1
300ppb、そのうち難反応性水銀70ppb)を2
50℃で60分加熱処理した後、金属A1に室温で30
分接触させたところ、処理液中の全水銀濃度は260p
pbであった。このコンデンセートの処理液50mj2
と5wt%Na1S4水溶液50mρを室温で30分、
振どう機を用いて混合した後の水銀濃度は25ppbで
あった。
このことより、加熱処理だけでは難反応性水銀の分解は
不十分であり、熱処理したコンデンセートを室温でAl
と接触させても水銀除去は不十分であり、さらに続けて
Na、S、水溶液で抽出してもやはり不十分であること
がわかった。
[発明の効果] 水銀及び水銀化合物、特に難反応性水銀化合物を含有す
る液状炭化水素中の水銀を効果同番こ除去することがで
きる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 難反応性水銀化合物を含有する液状炭化水素を金属
    アルミニウム又は金属亜鉛に200℃以上の温度で接触
    させることにより難反応性水銀化合物を単体水銀に分解
    した後、分解生成した単体水銀を多硫化アルカリを主成
    分とする水溶液を抽出剤として抽出除去することを特徴
    とする液状炭化水素中の水銀の除去方法。
JP2314410A 1990-04-16 1990-11-21 液状炭化水素中の水銀の除去方法 Expired - Lifetime JP2887694B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2314410A JP2887694B2 (ja) 1990-04-16 1990-11-21 液状炭化水素中の水銀の除去方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2-97526 1990-04-16
JP9752690 1990-04-16
JP2314410A JP2887694B2 (ja) 1990-04-16 1990-11-21 液状炭化水素中の水銀の除去方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0411691A true JPH0411691A (ja) 1992-01-16
JP2887694B2 JP2887694B2 (ja) 1999-04-26

Family

ID=26438685

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2314410A Expired - Lifetime JP2887694B2 (ja) 1990-04-16 1990-11-21 液状炭化水素中の水銀の除去方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2887694B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5384040A (en) * 1992-11-24 1995-01-24 Institute Francais Du Petrole Process for the elimination of mercury and possibly arsenic from hydrocarbons
WO2011083054A1 (de) * 2010-01-05 2011-07-14 Basf Se Mischungen von alkalipolysulfiden

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5384040A (en) * 1992-11-24 1995-01-24 Institute Francais Du Petrole Process for the elimination of mercury and possibly arsenic from hydrocarbons
WO2011083054A1 (de) * 2010-01-05 2011-07-14 Basf Se Mischungen von alkalipolysulfiden

Also Published As

Publication number Publication date
JP2887694B2 (ja) 1999-04-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR0123908B1 (ko) 탄화수소유로부터 수은 및 그 화합물 제거방법
DE68902710T2 (de) Verfahren zum entfernen von quecksilber aus einem fluessigen kohlenwasserstoff.
EP0527000A2 (en) Sulphur removal process
JP2002241767A (ja) 液状炭化水素からの水銀除去方法
WO2016069450A2 (en) Process, method and system for removing heavy metals from fluids
JPS6322183B2 (ja)
EP0537628A2 (en) Process for the removal of carbon monoxide from alphaolefins and saturated hydrocarbons
US5421994A (en) Process for the recovery of mercury and arsenic in a hydrocarbon cut
JPH0411691A (ja) 液状炭化水素中の水銀の除去方法
US4771030A (en) Process for preparing particulate aluminum metal for adsorbing mercury from natural gas
JPH01289894A (ja) 炭化水素系油中の微量水銀類の除去方法
US5683574A (en) Method for the extraction of low molecular weight mercaptans from petroleum and gas condensates
JPH0411690A (ja) 液状炭化水素中の水銀の除去方法
JP2978251B2 (ja) 液状炭化水素中の水銀の除去方法
JPH0819422B2 (ja) 炭化水素系油中の微量水銀類の除去方法
US4717399A (en) Process for adsorbing mercury from natural gas
JPH0649458A (ja) 炭化水素中の水銀化合物の分解方法及び除去方法
JPH05171160A (ja) 液状炭化水素中の水銀の除去方法
JPH0326790A (ja) 液状炭化水素中の水銀除去法
JPH01188586A (ja) 炭化水素系油中の水銀の除去方法
JPH07116446B2 (ja) 液状炭化水素中の水銀の除去方法
JPH0428040B2 (ja)
EP0775182A1 (en) A method for the extraction of low molecular weight mercaptans from petroleum and gas condensates
KR100264921B1 (ko) 알파-올레핀 및 포화 탄화수소로 부터의 일산화탄소 제거방법
TW202345969A (zh) 自包含金屬之多孔性材料回收金屬之方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080219

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090219

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100219

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100219

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110219

Year of fee payment: 12

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110219

Year of fee payment: 12