JPH04116693A - フルート用パイプ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、フルート用パイプの改良に関する。

（従来の技術） 従来、フルート用パイプの材料には、Ａｇ−Ｃｕ７．５
％、Ａｇ−ＣｕｌＯ％、Ａｇ−Ｃｕ　４．２％、Ａｇ−
Ｃｕ５，７％、Ａｇ−Ｃｕ６０％等のＡｇ−Ｃｕ合金が
用いられている。

これらの材料より成るフルート用パイプは、６００〜７
００°Ｃで３０分間、Ｎ２　　Ｈ２ガス雰囲気中で焼鈍
した後、パイプに加工したものである。

（発明が解決しようとする課題） ところで、上記のフルート用パイプは、メーカーで加工
上部分的に焼鈍するために、バーナーで５〜ｌＯ秒間赤
熱し、その後先端絞り加工（一部Ａｇろう付は加工が入
る）やトーンホール加工が行われる。

このように加工上フルート用パイプをバーナーで赤熱す
ると、表面が酸化（黒変）する。その為酸化物を除去す
べ（酸処理を行っているが、表面が粗面化し、光沢も失
われ、しかも酸処理後の黒変が除去された部分と正常部
分との色むらが残り、商品価値が喪失する。また酸処理
の作業が煩雑で、工数がかかるという問題があった。

そこで本発明は、バーナーで赤熱しても表面が酸化しな
いフルートパイプを提供しようとするものである。

（課題を解決するための手段） 上記課題を解決するための本発明のフルート用パイプは
、Ａｇ−Ｃｕ合金のパイプの表面に、Ａｇ層がクラッド
されて成るものである。

（作用） 上記の如く本発明のフルート用パイプは、表面にＡｇ層
がクラッドされているので、加工時にパイブをバーナー
で赤熱しても黒変（酸化）することがない。

（実施例） 本発明のフルート用パイプの一実施例を説明する。Ａｇ
−Ｃｕ　７．５％を溶解して直径１１０ｍｍ、長さ２０
０ｍｍのインゴットを作成した後、このインゴットの外
周面に厚さ０．５０ｍｍのＡｇ層をクラッドし、このＡ
ｇ層をクラッドしたＡｇ−Ｃｕ　７．５％のインゴット
を押出加工して、外径５０ｍｍ、内径３０ｍｍのパイプ
となし、このパイプを伸管加工して外径２０ｍｍ、内径
１９．１ｍｍのパイプとなした。

然してこのパイプを６５０℃のＩ’ＬＨ２ガス雰囲気中
で１０分間焼鈍した後、伸管加工して外径１９．７ｍｍ
、内径１９ｍｍ、長さ３００　ｍｍのフルート用パイプ
を得た。

このフルート用パイプのＡｇ層の厚みは５〜１０μｍで
あった。またこのフルート用パイプをバーナーで赤熱し
た処、表面が黒変（酸化）することがなかった。

（発明の効果） 以上の通り本発明のフルート用パイプは、表面にＡｇ層
を備えているので、ユーザーが加工時に焼鈍の為バーナ
ーで赤熱しても黒変（酸化）することがなく、従って、
酸処理の必要がな（、表面が粗面化することも光沢を失
うこともなく、商品価値を喪失することもない等の効果
がある。

出願人　　田中貴金属工業株式会社

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １）Ａｇ−Ｃｕ合金のパイプの表面に、Ａｇ層がクラッ
   ドされて成るフルート用パイプ。