JPH04116666U - 自動車のフユーエルリターンパイプ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 コストを押え、かつパイプの取付作業を簡略
化する。 【構成】 シリンダヘッド７に設けたサージタンク４に
バキュームパイプ３を保持させたフューエルリターンパ
イプ１において、バキュームパイプ３をサージタンク４
を固定したボルト８に共締め保持させる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、燃料噴射エンジンにおいて、インテークマニホールド内に供給され る燃料のうち噴射されずに残った燃料をフューエルタンクに戻すための自動車の フューエルリターンパイプに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

自動車には燃料の供給量を電気的に制御し、その燃料をインジェクタによって インテークマニホールド内に噴射させる燃料噴射エンジンを搭載したものがある 。このエンジンには供給される燃料のうち噴射されないで残った燃料を再び燃料 タンクに戻すための配管すなわちフューエルリターンパイプが設けられている。

【０００３】 このフューエルリターンパイプを図２乃至図４に基いて説明する。１は燃料噴 射エンジン２のフューエルリターンパイプで、３はその本体部分であるバキュー ムパイプである。バキュームパイプ３はサージタンク４に２本の取付ボルト５に よって取付け固定されている。サージタンク４はシリンダブロック６上部のシリ ンダヘッド７に８本のボルト８によって固定されている。

【０００４】 この燃料噴射エンジン２の燃料は燃料タンク９からフューエルポンプ10によっ て圧送されて前記インジェクタ（図示せず）にいき、このインジェクタによって インテークマニホールド（図示せず）内に噴射される。また、噴射されずに残っ た燃料はプレッシャレギュレータ11（図３）や、バキュームパイプ３等からなる フューエルリターンパイプ１を通って元の燃料タンク９に戻ることになる。図中 、12はシリンダヘッドカバー、13はオイルパンである。

【０００５】 なお、内燃機関の燃料供給管の接続装置として実開昭56-147361 号公報に開示 されたものがある。この公報に開示されたものはシリンダヘッドに装着したイン ジェクタにボンネットカバーを貫通させた燃料供給管を接続させ、この燃料供給 管の一側に螺合させたナットに、ナットの外周に一体に筒状部を設け、この筒状 部とインジェクタの接続部とを螺合させたものである。

【０００６】 以上説明した従来技術にあっては、バキュームパイプをボルトによって保持し ているので、このため固定用のボルトが必要となってコストが上昇する問題があ った。また、ボルトを固定するための工程が必要となり作業が煩雑になる問題も あった。

【０００７】 なお、実開昭56-147361 号公報に開示されたものはインジェクタとフューエル パイプとの接続であり、構造が複雑であるので本考案の問題を解決するものでは ない。

【０００８】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、上記従来の問題を解決するためになされたもので、部品点数を減ら すことにより、組付け作業性を向上し、コストダウンを図ることができる自動車 のフューエルリターンパイプを提供するものである。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記従来の問題点を解決するための手段として、シリンダヘッドに 設けたサージタンクにバキュームパイプを保持させたフューエルリターンパイプ において、前記バキュームパイプを前記サージタンクを固定したボルトに共締め 保持したことを特徴とするものである。

【００１０】

【作用】

このようにバキュームパイプをサージタンク固定用のボルトに共締めしたので 、バキュームパイプを保持する固定用のボルトが不要となると共にバキュームパ イプをボルト固定するための工程も不要になる。

【００１１】

【実施例】 以下、本考案の一実施例を図１について、図２及び図３と同一の部材には同一 の符号を付して説明する。図１は本考案に係るフューエルリターンパイプ１を取 付けた燃料噴射エンジン２の正面図である。シリンダブロック６上部のシリンダ ヘッド７にはサージタンク４が、８本の取付ボルト８によって固定されている。 そして、この下側の２本の取付けボルト８にはフューエルリターンパイプ１の本 体部分であるバキュームパイプ３の取付部14が共締めされている。

【００１２】 このように構成されているのでサージタンク４をシリンダヘッド７に固定する 際にフューエルリターンパイプ１のバキュームパイプ３の取付部14をサージタン ク４の取付ボルト８に共締めすればフューエルリターンパイプ３はサージタンク ４に固定される。したがって、従来のようにバキュームパイプ３を取付るための ボルト（従来は符号５によって示してある。）を別に準備する必要がなく、また 、バキュームパイプ３をボルト８固定するための取付工程もなくなる。

【００１３】

【考案の効果】

本考案は、このようにバキュームパイプをサージタンク固定用のボルトに共締 めしたので固定用のボルトが不要となりこれによってコストの上昇が押えられる と共にバキュームパイプをボルト固定するための取付工程も不要になって作業が 簡略化される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す模式図である。

【図２】従来のフューエルリターンパイプの取付状態を
示す模式図である。

【図３】図２におけるフューエルリターンパイプとサー
ジタンクを背面側からみた斜視図である。

【図４】フューエルリターンパイプの分解斜視図であ
る。

【符号の説明】

１ フューエルリターンパイプ ３ バキュームパイプ ４ サージタンク ７ シリンダヘッド ８ ボルト

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 シリンダヘッドに設けられたサージタン
   クにバキュームパイプを取付けたフューエルリターンパ
   イプにおいて、前記バキュームパイプを前記サージタン
   クを固定したボルトに共締め保持したことを特徴とする
   自動車のフューエルリターンパイプ。