JPH041138A - 抗腫瘍剤 - Google Patents

抗腫瘍剤

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JPH041138A
JPH041138A JP2098883A JP9888390A JPH041138A JP H041138 A JPH041138 A JP H041138A JP 2098883 A JP2098883 A JP 2098883A JP 9888390 A JP9888390 A JP 9888390A JP H041138 A JPH041138 A JP H041138A
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JP
Japan
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monoclonal antibody
ganglioside
cells
antibody
manufactured
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JP2098883A
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Nobuo Hanai
陳雄 花井
Satoshi Ota
聡 太田
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KH Neochem Co Ltd
Original Assignee
Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ガングリオシドGMaに反応するモノクロー
ナル抗体と抗腫瘍物質を含むリポソームとの結合体を有
効成分とする抗腫瘍剤に関する。
従来の技術 ガングリオシドは細胞膜の構成分子で、分子中の糖鎖が
異なる多数の分子種が知られている。例えば、ガングリ
オシドGM、 、GM、 、GM、、GD、、、G D
 1b、GD、 、GD3、GT、、などが挙げられる
。ガングリオシドの種類は動物種によって異なるほか、
臓器、細胞種によっても異なることが知られているが、
a抱の癌化の過程においては、ガングリオシドが質的、
量的変化を起こすことが次第に明らかとなってきた二キ
十ンサー・リサーチ(Cancer Res、) 45
 .2405(1985)]。
例えば、悪性黒色腫や神経芽細胞腫では、ガングリオシ
ドGD、 、GD、などが癌抗原として異常発現してい
ることが報告されて−するニジャーナルオン・エクスベ
リメンタル・メディシン(J、 Ey、pMed、> 
155.1133(1982) 、ジャーナル・オン・
バイオロジカル・ケミストリー(J、Biol、Che
m、) 257゜12752(1982) 、キヤンサ
ー・リサーチ(Cancer Res、)47 、22
5(1987)、キヤンサー・リサーチ(Cancer
Res、) 47 、1098(1987)、  キヤ
ンサー・リサーチ(Cancer Res、) 45 
、2642(1985)、  プロシーディング・オン
・ザ・ナショナル・アカデミ−・オン・サイエンス・ニ
ー・ニス・ニー(Proc、 Natl。
Acad、 Sci、 [1,S、^) 80.539
2(1983)E。
さらに、ガングリオシド、GDa、GD、などのモノク
ローナル抗体を用″、)だ悪性黒色腫や神経芽細胞腫の
治療も試みろれている〔ヨーロピアン・ジャーナル・オ
ン・クリニカル・オンコロジー(Eur。
J、Cl1n、 oncol>  24. 565(1
988)  二 。
最近GM2 、  G a l NA c GM+bお
よびG a ] NA c G D + aに反応性を
示すマウスモノクローナル抗体D−54〜fGが報告さ
れている〔ジャーナル・オン・バイオロジカル・ケミス
トリー(J、Biol、Chem) 264,12i2
2<1989) :。
ガングリオシドGM2は非還元末端に GalNAcβ+−(N e u A c a2−s)
G a ]糖鎮またはGalNAcβ+−(N e L
I G CU 2−+)Gal−糖鎖の結合したガング
リオシドとして知られている。
ガングリオシドGM、は悪性黒色腫、神経芽細胞腫また
は肺小細胞癌などの癌抗原として知られている。ガング
リオシドGM2に特異的に反応するモノクローナル抗体
は、現在までに3つ作製されており〔キャンサー・リサ
ーチ(Cancer Res、)46、4116(19
86)、プロシーディング・オン・ザ・ナショナル・ア
カデミ−・オン・サイエンス・ニー・ニス’−1−(P
roc、Natl、^cad、 Sci、 IJ、 S
、^)79゜7629 (1982) 、キャンサー・
リサーチ(CancerRes、)48 、6154(
1988)二、抗ガングリオシド’GM、ヒトモノクロ
ーナル抗体を、悪性黒色腫の治療に用いることも試みら
れている〔ランセット(Lancet)^pril 8
.786(1989)二。しかしながら、現在まだ十分
な治療効果は得られていない。ラットについては、ガン
グリオシドG M 2に反応するモノクローナル抗体が
作製された報告は現在までない。
一般に、モノクローナル抗体を用いてモノクローナル抗
体が認識する抗原を発現している癌を治療するには、抗
体単独を投与する方法と、抗体と抗腫瘍物質との複合体
を投与する方法とがある。
抗腫瘍物質との複合体を投与する方法の一例としては、
癌抗原に反応するモノクローナル抗体をリン脂質ででき
たリポソームと結合させ、このリポソームに抗腫瘍物質
を含有させたケモイミュノリポソームを投与する方法〔
プロシーディング・オン・ザ・ナンヨナル・アカデミ−
・オン・サイエンス・ニー・ニス・ニー) 80. 1
377(1983))があり、抗腫瘍効果が期待されて
いる。
しかし−一がろガングリオシドG M 2に反応するモ
ノクローナル抗体をケモイミュノリポソームに応用した
報告は一二5)。
発明が解決しようとする課題 本発明の目的は、ガングリオシドGM2に反応するモノ
クローナル抗体と抗腫瘍物質を含むリポソームとの結合
体を有効成分とする抗腫瘍剤を提供すること!二ある。
課題を解決するための手段 本発明者は、ガングリオシドGM、やそのラクトン体を
免疫原として樹立したバイブリド−7が生産するモノク
ローナル抗体と抗腫瘍物質を含むリポソームとの結合体
を有効成分とする抗腫瘍剤:抗癌剤封入抗体修飾リポソ
ーム(ケモイミュノリポソーム)〕が癌の治療上有用で
あることを見し1出し本発明を完成させた。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明は、ガングリオシドGM2やそのラクトン体また
はガングリオシドGM2を発現した癌細胞で免疫したマ
ウスの胛細抱とマウス骨髄腫細胞株とを融合させてハイ
ブリドーマを作製し、非還元末端にG a l N A
 cβ+−(N e u A C(22−3)Gal−
糖鎖またはGa1NACβl−4(NeuGcαz−s
)Ga+−糖鎖を有するガングリオシドGM2:こ反応
性を有するモノクローナル抗体を生産するハイブリドー
マを選択し、該バイブリド−7を培地中1=培養するか
、マウスに投与して該マウスを復水癌化し、該培養物ま
たは腹水より採取する二と:こより得られるガングリオ
シドGM、に反応するモノクローナル抗体と抗腫瘍物質
を含むリポソームとの結合体を有効成分とする抗腫瘍剤
を提供する。
本発明のモノクローナル抗体は、非還元末端にGalN
Acβ+−(N e u A c (2s−s)G a
 l−a鎖またはGalNAcβl−4(NeuGcc
rz−3)Gal−糖鎖を有するガングリオシドGM、
を抗原として認識する。
本発明のモノクローナル抗体の具体例としては、ハイブ
リドーマ細胞株KM−531(平成元年9月14日付で
工業技術院微生物工業技術研究所にFERlJ BP−
2597として寄託しである)が生産するKM−531
またはハイブリドーマ細胞株KM−603(平成元年1
0月31日付で工業技術院微生物工業技術研究所にFE
RM BP−2636として寄託しである)が生産する
KM−603が挙げられる。
本発明に用いられる抗腫瘍物質としては、腫瘍紀り包:
二作用して殺細胞活性を示すのものであればいずれでも
よいが、例えば、アドリアマイシン、マイトマイシン、
5FUなどが挙げられる。
リポソームとしては、ホスファチジルコリン、ホスファ
チジルセリンなどのリン脂質、コレステロールなどの脂
質を用いて公知の方法〔キャンサー・リサーチ(Can
cer Res、) 42 、4734(19B2):
により形成されたものであればいずれのものでも使用で
きる。
以下に本発明の抗腫瘍剤の製造法を詳細に説明する。
(1)  動物の免疫と抗体産生細胞の調製3〜20週
令のマウスにN−アセチル0M2抗原を免疫して、その
動物の牌、リンパ節、末梢血中の抗体産生細胞を調製す
る。
免疫の方法は、動物の皮下あるいは静脈内あるいは腹腔
内に、ガングリオシドGM2やそのラクトン体を大#j
菌などの菌体などの担体に担持させて投与する方法、ガ
ングリオシドGM2を発現した癌細胞を投与する方法ま
たはガングリオシドGM2やそのラクトン体をリビッド
Aと共に、リン脂質、コレステロールなどの脂質から成
るリポソームに保持させて投与する方法などがある。こ
れらの投与:ま、1回目の投与の後1〜2週問おきに5
〜10回行う。各投与後3〜7日目日日底静脈叢より採
血し、その血清がガングリオシドGM2と反応すること
を以下に示す酵素免疫測定法〔酵素免疫測定法(ELI
SA) :医学書腕利1976年〕などで調べる。
酵素免疫測定法(ELISA法) 96穴のEIA用プレート〔フロー・ラボラトリーズ(
Flow Laboratories)社製二にガング
リオシド、リン脂質およびコレステロールを含むエタノ
ール溶液を204/穴(ガングリオシドとして20 p
mo+/穴)ずつ分注し、風乾後、1%BSA(牛血清
アルブミン)を含むPBS(IJン酸二ナトリウム1.
83g、  リン酸−カリウム0.21g。
食塩7.65 g、蒸留水IJ、pH7,2)溶液(B
SA−PBS)を100〜200m/穴分注し、4℃で
1〜2晩放置して、プレート上に残った蛋白質との結合
残基をブロック(ブロッキング)した。その後、BSA
−PBSを捨て、レジン水あるいはPBSでよく洗浄し
た後、第1抗体として、BSA−PBSで希釈した試料
(マウス血清、ハイプリドーマ培養上清、精製モノクロ
ーナル抗体)を100m/大分注し、4℃で1晩放置す
る。
レジン水で1回、2M塩化ナトリウム溶液で6回洗浄し
た後、$2抗体としてウサギの抗マウスイムノグロブリ
ン抗体−ペルオキシダーゼ結合物〔ダコ(D、AKO)
社製]の100倍希釈液、または抗ラットイムノグロブ
リン抗体−ベルオキシダーゼ結合物〔ダコ(DAKO)
社製二の100倍希釈液を100d/穴分注し、室温で
2時間放獣する。
PBSでよく洗浄後、ABTS基質液二2.2′アジノ
ビス(3−エチルベンゾチアゾリン−6−スルホン酸)
ニアンモニウム550mgを0.1Mクエン酸緩衝液(
pH4,2)  lJに溶かした溶液に、使用直前に過
酸化水素1d/dを加えた溶液〕を用い、発色を0D4
13、の吸光’!tF測定する。
細胞融合に供するにあたって、最終抗原物質投与の3〜
4日後に免疫化マウスより膵臓細胞を摘出し、騨細胞を
調製する。R@をMEM (日永製薬社製)中で細断し
、ピンセットでほぐし、遠心分離(120Orpm 、
  5分)した後、上清ヲ捨”r、トリス−塩化アンモ
ニウム緩衝液(pH7,65)で1〜?分間処理し赤血
球を除去し、MEMで3回洗浄して融合用肺細胞として
提供する。
(2)骨髄腫細胞の調製 骨髄腫細胞としては、マウスから得られた株化細胞を使
用する。たとえば、8−アザグアニン耐性マウス(BA
LB/c由来)骨髄腫細胞株P3X63Ag8−Ul 
 (P3−01)  Cjyレント・トピックス・イン
・ミクロバイオロジイ・アンド・イムノロシイ−1(C
urrent Topics +nMicrobiol
ogy and Immunology−1) E  
Cヨーロピアン寺ジャーナル−オン拳イムノロシイ(E
uropeanJ、 Immunology) 6 、
511−519(1976) :l 、SP210−A
g14  (SP−2)  Cネイチャー(Natur
e)276  、269−270 (1978)E 、
P3−X63−Ag8653(653)  Cジャーナ
ル・オン・イムノロシイ(JImmunologY) 
123  、1548−1550(1979)]、]P
3X63−^g8X63) Cネイチ−?−(Natu
re) 256 、495−497(1975) Eな
どが用いられる。これるの細胞株は、8−アザグアニン
培地[RPM11640培地:二グルタミン(1,5+
nM) 、2メルカプトエタノール(5X 10−’M
)、ジェンタマイシ:/ (10pg/ ml’)およ
び牛胎児血清(F’C3)(C3L社製、10%)を加
えた正常培地に、さらに8−7ザグアニン(15■/+
111りを加えた培地〕で継代するが、細胞融合の3〜
4日前に正常培地に継代し、融合当日2x107以上の
細胞数を確保する。
(3)細胞融合 (])で免疫した抗体産生細胞と(2)で得られた骨髄
腫細胞をMEM培地またはPBSでよく洗浄し、細胞数
が、抗体産生細胞ご骨髄腫細胞=5〜10:1になるよ
う混合し、遠心分離(1,20Orpm、 5分)した
後、上清を捨て、沈澱した細胞群をよくほぐした後、攪
拌しながら、37℃で、ポリエチレングライコール−1
,000(PEG−1,000)2g。
MEM2mおよびジメチルスルホキシド0.7−〇混!
0.2〜1I112/103抗体産生細胞を加え、1〜
2分間毎にMEM1〜2−を数回加えた後、MEMを加
えて全量が50m1になるようにする。遠心分離(90
0rpm、 5分)後、上清を捨て、ゆるやかに細胞を
はぐしt二後、正常培地(FCS 10%を含むRPM
I 164(l培地) 100ゴを加え、メスピペット
による吸込み、吹出しでゆるやかに細胞を懸濁する。
この懸濁液を96穴培養用プレートに100d/穴ずつ
分注し、5%CO2インキユベーター中、37℃で24
時間培養する。培養プレートに1o04/穴のHAT培
地〔正常培地にヒポキサンチン(10−’M)、チミジ
ン(1,5X 10−5M1lおよびアミノプテリン(
4X10−’M)を加えた培地]を加え、さらに24時
間培養する。以後2日間、24時間毎に、培養上清10
0mを捨て、新たに同量のHAT培地を加え、5%CO
2インキュベーター中、37℃で10−14日間培養す
る。
コロニー状に生育してきた融合細胞の認められる穴につ
いて、上清100ρを捨て、HT培地(HAT培地かみ
アミノプテリンを除いた培地)を同量加え、以後2日間
、24時間毎にHT培地への変換を行う。
HT培地で3〜4日間培養後、培養上清の一部をとり上
記の酵素免疫測定法又は、免疫組織学的判定法(ABC
法)(#素抗体法、学際企画刊、100頁、1985年
)により、ガングリオシドGM。
に対する抗体価を測定する。このとき、同様の方法でガ
ングリオシドGM3などの他のガングリオシドとの反応
性も測定し、ガングリオシドGM。
に特異的に反応するものを選択する。ガングリオシドG
M、に強く反応し、ガングリオシドGM3などの他のガ
ングリオシドに反応しない穴について、限界希釈法によ
りクローニングを2回繰り返し、安定してガングリオシ
ドGM、に強い抗体価の認められたものを抗ガングリオ
シドGM、モノクローナル抗体産生バイブリド−7株と
して選択する。
(4)モノクローナル抗体の調製 プリスタン処理C2,6,10,14−テトラメチルペ
ンタデカン(Pristane) 0.5 tryを腹
腔内投与し、2週間飼育する〕した8〜10週令のヌー
ド雌マウスに、(3)で得られた抗ガングリオシドGM
2モノクローナル抗体産生ハイブリドーマ細胞5X10
’細飽/匹を腹腔内注射する。10〜21日でハイブリ
ドーマは腹水癌化する。このマウスから腹水を採取し、
遠心分離(3,00Orpm、5分)して固形分を除去
後、50%硫酸アンモニウムにて塩析し、PBSに塩化
す)IJウム0.5Mを加えた液で透析し、セルロファ
インGSL2000  (生化学工業社製)(ベツドボ
リューム750rIiI)のカラムに流速15rIi!
/時で通塔し、IgM画分を集め、精製モノクローナル
抗体とする。
抗体のサブクラスの決定は、マウスモノクローナル抗体
タイピングキット(ザイメット社製)およびラットモノ
クローナル抗体タイピング抗体(ノルデイックイムノロ
ジー社製)を用−)で行う。
蛋白量の定量は、フォーリン法および280 nmでの
吸光度[1,0(00,、。)ζイムノグロブリン1■
/ml〕より算出する。
(5)抗腫瘍剤封入抗体修飾リポソーム:ケモイミニノ
リポソーム(Chemo 1mmuno Liposo
me) 、以下CILと略記する〕の作製 バイオケミストリー(Biochemistry) 8
 、344(1969)記載の方法によりリン脂質、コ
レステロールなどの脂質のクロロホルム/メタノール(
2/1)混合溶液10−を減圧にて溶媒留去し、これに
5mlのに゛−緩衝液を加え、45℃に加温して攪拌し
、超音波処理して形成させたリポソームの膜上に、抗体
あるいは抗体のサブユニットを組み込む〔ジャーナル・
オン・エクスペリメンタル・メディシンUournal
 of Experimental Medicine
) 50 。
35(1986>〕。リポソームに抗腫瘍物質を封入す
るには、リポソームをNa”−緩衝液で平衡化したセフ
ァロースCL6Bカラム(ファルマシア社製)100m
lに通塔し、リポソームの内外にイオンの勾配を作製し
、これにパリノマイシン(VLM)などのイオノフオア
を用いて、アドリアマイシン(ADM)などの抗腫瘍物
質を封入する方法〔バイオケミ力・エト・バイオフィジ
ヵ・アクタ(Biochemicaet Biophy
sica Acta)  294 、816(1985
))あるいは抗腫瘍物質を含む水溶液中でリポソームを
作製することにより抗腫瘍物質を封入する方法などが用
いられる。
本発明に用いる抗ガングリオシドGM2モノクローナル
抗体は、それ自体で補体依存的細胞障害活性(CDC活
性)を有し、抗腫瘍剤として有用であるが、該モノクロ
ーナル抗体を用いて作製したCILは、ガングリオシド
GMxを発現している腫瘍細胞に抗腫瘍剤を運ぶことに
より正常細胞を傷つけることなく腫瘍細胞に対して殺細
胞活性、増殖抑制活性などの抗腫瘍効果を示し、より有
用な抗腫瘍剤として期待される。
以下本発明の実施例を示す。
実施例1゜ (1)  抗原の調製 N−アセチルGM、(ヤトロン社製)5nmoleを1
mlのクロロホルム:メタノール:2規定塩酸(60:
30:4.5)混合液中に溶解し、室温で18時間放置
したつこれを5EP−PAKカラム(ウォーターズ ア
ソシエイト社製)に通塔し、ガングリオシドG M 2
とGMzのラクトン体との混合物を得た。溶媒を留去後
、残渣を900m2の蒸留水に溶解し、1%酢酸で処理
した大腸菌(ε、Co11 K−12)0.9mgを混
合し、37℃で30分間放置した。
これを凍結乾燥後3.6 rIilのPBSに懸濁し、
抗原溶液を得た。
(2)抗体産生細胞の調製 (1)で調製した抗原溶液200m1をマウスおよびラ
ットの腹腔に1週に1回、計7回投与し免疫した。
最終投与後の3日日にマウスおよびラットよりそれぞれ
牌細胞を調製して、細胞融合に供した。
(3)マウス骨髄腫m胞の調製 8−アザグアニン耐性マウス骨髄腫細胞株P3−01を
正常培地で培養し、細胞融合時に2X10’以上の細胞
を得、細胞融合に親株として供した。
(4)ハイブリドーマの作製 (2)と(3)で得られた牌細胞と骨髄腫細胞とを10
:1の割合で用い、前述した方法で融合させ、HAT培
地で37℃、14日間口025%下で培養した。融合細
胞を選択し、HT培地に変えてさらに培養した後、ガン
グリオシドG M ’aに対する抗体価の測定をして、
活性な穴を選び、さらに正常培地に変え、2回クローニ
ングを繰り返して、酵素免疫測定法又は、免疫組織学的
判定法(ABC法)により、ガングリオシドGM2に特
異的に反応するハイブリドーマを選択した。すなわち、
ガングリオシドGM、(犬の赤血球よりノーレス(No
res)等の方法〔ジャーナル・イミュノロジー(J、
 Immunol、H39、3171(1987)]に
従って精製したもの)およびガングリオシドGM2 (
ヤトロン社製)それぞれ2ngを5ngのフォスファチ
ジルコリン(シグマ社製)と2.5 ngのコレステロ
ール(シグマ社製)とを含む2−のエタノール溶液に溶
解した。このうち20ρを96穴マイクロタイタープレ
ート(フローラボラトリーズ社製)の各式にそれぞれ分
注し、風乾後、1%BSA−PBS溶液でブロッキング
を行った。ハイブリドーマの培養上清をガングリオシド
GM、を吸着させたプレートとガングリオシドGM、を
吸着させたプレートiこ各50mずつ分注し、18時間
、4℃で反応させた。
以下公知の方法〔キャンサー・リサーチ([ancer
Res、) 46.4438(1986)]に従い反応
を行い、ガングリオシドGM、に反応せず、ガングリオ
シドGM2に特異的に反応するマウスモノクローナル抗
体を産生ずるハイプリドーマ株およびラットモノクロー
ナル抗体を産生ずるハイプリドーマ株を選択した。
ここで、該マウスモノクローナル抗体をマウスモノクロ
ーナル抗体KM−531とする。また、該ラットモノク
ローナル抗体をラットモノクローナル抗体KM−603
とする。
(5)モノクローナル抗体の精製 ブリスタン処理したSjl令ヌード雌マウスに(4)で
得られたハイプリドーマ株KM−531およびKM−6
03を5X10’細胞/匹それぞれ腹腔的注射した。1
0〜21日後に、ハイブリドーマは腹水癌化した。腹水
のたまったマウスから、腹水を採取(1〜8−7匹)し
、遠心分離(3,00Orpm、5分)して固形分を除
去した。50%硫酸アンモニウムにて塩析し、塩化ナト
リウム0.5Mを添加したPBSで透析後、セルロファ
インGSL2(100(生化学工業社製) (ベットボ
リューム750m1)のカラムに流速15−7時で通塔
しIgM画分を集め、精製モノクローナル抗体とした。
(6)サブクラスの決定 マウスモノクローナル抗体タイピングキット(ザイメッ
ト社製)を用いて、ELISA法によりマウスモノクロ
ーナル抗体KM−531のサブクラスをIgMと決定し
た。また、ラットモノクローナル抗体タイピング抗体(
ノルデイックイムノロジー社製)を用いて、前記と同様
の方法によりラットモノクローナル抗体KM−603の
サブクラスをIgMと決定した。
(7)  KM−531およびKM−603の特異性の
検討 KM−531およびKM−603の特異性の検討に用い
る標準としてのガングリオシドQalNAcGM+b、
GD、、、GD、b、GT、、はシグマ社製(ガングリ
オシド タイプ■)、ガングリオシドGD3、N−アセ
チルGM2はヤトロン社製のものをそれぞれ用いた。ガ
ングリオシドGM、、GM、 、N−グリコリルGM2
 、GD2は、それぞれ犬赤血球、ウシ脳、マウス肝、
培養細胞株IMR32(ATCCCCLl 27)より
公知の方法〔ジャーナル・オン・バイオロジカル・ケミ
ス ト リ − (Journal’of  Biol
ogical  口hemistry)263.109
15.2079(198B)]に準じて作製した。
KM−531、KM−603の特異性は、以下のTLC
(薄層クロマトグラフィー)免疫染色および酵素免疫測
定法で調べた。
(a)TLC免疫染色 TLC免疫染色は、公知の方法〔ジャーナル・オン・バ
イオロジカル・ケミストリー(J、Biol。
Chem、) 25’、、 14365(19B2) 
〕に準じて行った。すなわち、ガングリオシドGM、 
、GM、 、GMGD、 、GD、、、G a l N
A c GM+bおよびGT、。
をHTPLCプレート (ワットマン社製)にスポット
し、クロロホルム:メタノール: 0.25%塩塩化カ
ルシウム水液液50:40二10)の展開溶媒で展開し
、0.5%ポリイソブチルメタクリレイト (アルドリ
ッチ社製)エタノール溶液に浸潤、乾燥後、1%BSA
−PBS溶液で1時間ブロッキングした。次−)で第1
抗体としてKM−531(10■/ml)の1%BSA
−PBS溶液で18時間室温で反応させ、PBS溶液で
洗浄後、第2抗体としてビオチン化抗マウスイミニノグ
ロプリン抗体(ダコ社製)を加えて1時間反応させた。
さらにPBS溶液で洗浄後、アとジン・ペルオキシダー
ゼ(ダコ社製)を1時間反応させ、HRPカラーデベロ
プメント試薬(バイオラット社製)を用いて発色させた
結果を第1図(b)に示す。KM−531はN−アセチ
ルGM2とGalNAcG?v!+bにのみ反応した。
なお、TLCレッジノール(メルク社製)染色法による
各種ガングリオシドの染色効果を第1図(a)に示す。
また、KM−603につ−)ても上記と同様に1%BS
A−PBS溶液で反応させ、PBS溶液で洗浄後、第2
抗体としてペルオキシダーゼ結合の抗うットイミュノグ
ロプリン抗体(ダコ社製)を加えて1時間反応させ、同
試薬を用いて発色させ、KM−603の特異性を検討し
た。
結果を第2図ら)に示す。KM−603はN−アセチル
GM2とG a I NA c GM+bにのみ反応し
た。
なお、TLCレッジノール(メルク社製)染色法による
各種ガングリオシドの染色効果を第2図(a)に示す。
ら)酵素免疫測定法(ELISA法) ガングリオシドGM3 、N−アセチルGM2、N−グ
リコリルGM2 、GM+ 、GD−、GD1□、GD
、 、GD、、およびGT、、をそれぞれ抗原として9
6大の EIA用プレートこフロー・ラボラトリーズ(
Flow Laboratories)社製:の各式に
吸着させ、前述のELI SA法で各種ガングリオシド
とKM−531との反応性を調べた。
コントロールとしてEIA用プレートにホスファチジル
コリンおよびコレステロールを含むエタノール溶液を2
0tdl/穴分注し、以下上記と同様の方法により行い
吸光度を測定した。
結果を第1表に示した。KM−531はN−アセチルG
M、にのみ反応し、それ以外のガングリオシドとは反応
しなかった。
第   1   表 上記と同様の方法でKM−603と各種ガングリオシド
との反応性を調べた。
また、コントロールも、上記と同様の方法により行5)
、吸光度を測定した。
結果を第2表に示す。KM−603はN−アセチルG 
M =およびN−グリコリルGM2に強く反応した。ガ
ングリオシドGD0とG D 2とにも若干反応したが
、それ以外のガングリオシドとは反応しなかった。
第    2    表 実施例2 補体依存的細胞障害活性(Complement De
pendent[ytotoxicity : CD 
C)(a)  標的細胞の調整 10%FC5添加RP M I 1640培地に浮遊さ
せた標的細胞GM、陽性細胞IMR32,TYH。
J1rkatj5よびGM、陰性細胞KATOIをそれ
ぞれ1x107個/−に調整し、N a 2”CrO4
を100 pc i/ I XIO’個になるように加
え、37℃で1時間反応後、培地で3回洗浄した。
次いで4℃、30分間培地中に放置し、自然解離させ、
遠心分離(120Orpm、 5分)後、培地を加えて
4X10’個/mf+、:l整した。
ら)補体の吸収 ウサギ補体の凍結乾燥品(セダーレーンラボラ) IJ
−社製)を水に溶かし、標的細胞2X10’個を加え、
4℃、30分間反応させた。これを遠心分離(120O
rpm、 5分比、再び標的細胞2X10’個を加え、
上記と同様にして反応させた後、フィルターに通して細
胞を除き、補体溶液とした。
(c)CDC活性の測定 96穴U字底プレートにKM−531またはKM−60
3を各濃度0.05 ug/ d〜50 ug/−の範
囲で加え、各々に標的細胞2X105個を添加した。室
温で1時間反応させ、遠心分離(120orpm、 5
分)後、上清を除去し、補体50u1を添加し、37℃
、1時間反応させた。遠心分離(120Orpm、 5
分)後、上清のS ICr量をγ−カウンターにて測定
した。対照として補体の代わりに培地を添加し、上記と
同様に行い、対照の”Cr量を測定した。全遊離”Cr
量は、補体の代わりに5規定水酸化ナトリウムを添加し
、上記と同様に行い、上清の”c r量を測定すること
により行った。
CDC活性は、下式により求めた。
結果を第3図に示す。K M −531およびKM60
3はGM、陽性細胞である1MR32,TYHおよびJ
urkatに対して強い細胞障害活性を示し] たが、GM、陰性細胞であるKATOIIIに対しては
細胞障害活性を示さなかった。
実施例3 KM−531およびKM−603を用いたケモイミュノ
リポソーム(CIL)の作製 CILは公知の手法〔実験医学6.89(1988)]
に準じ、以下の方法に従って作製した。
(i>抗体の還元 KM−531およびKM−60310@gを0、2 M
 )リス塩酸溶液(pH8,6)へ透析し、遠心分離(
10,00Orρm、5分)して沈澱物を除いた。抗体
溶液を28℃に保ちながら、L−システィン(牛丼化学
社製)を最終濃度が50mMとなるように加え、約10
分間反応させ、抗体の還元を行った。反応液をに゛−緩
衝液〔150mMグルタミン酸カリウム(シグマ社製)
、20mM  HEPES (ナカライテスク社製) 
、pH6,8〕で平衡化したPDIOカラム(ファルマ
シア社製)9−に通塔し、IgMサブユニットを含む両
分(IgM)を集めた。
(ii>m−マレイミドベンゾイル−ジノくルミトイル
ホスファチジルエタノールアミン(MBPE)の作製 メソッズ・イン・エンザイモロジー[(Methods
in Enzymology) 121 、76(19
86)に記載の方法によりMBPEを作製した。
すなわち、50μmoleのm−マレイミドベンゾイル
サクシニミドエステル(MBS:牛丼化学社製)と40
μmoleのジパルミトイルホスファチジルエタノール
アミン(DPPE:シグマ社製)とを5iのクロロホル
ム:メタノール(9:1)混合液に懸濁し、攪拌下25
℃で90分間反応させた。得られた反応物をクロロホル
ムで抽出し、ユニシル(ナカライテスク社製、乾燥重量
4g)に通塔し、クロロホルム:メタノール(100:
O〜95:5の濃度勾配)で溶出し、MBPEを得た。
(iii) ADM封入CILの作製 25μmoleのジパルミトイルフオスファチジルコリ
ン、17.5μmoleのコレステロール、2.5μm
oleのMBPEの混合物をクロロホルム10−に溶解
し、45℃に加温して、溶媒除去し、均一な脂質薄膜を
形成させた。さらに真空ポンプで約1時間吸引して完全
に溶媒を除き、5献のに゛−緩衝液を加え、45℃で攪
拌し、さらに超音波処理した。
得られた粗S U L (Small lJnilam
ellar Liposome)を遠心分離(10,0
OOX g、  10分)し、得られた上清と(1)で
得たI g M sを含むK“−緩衝溶液とを混合し、
37℃で1時間反応させた後、L−システィン5■を加
え未反応のマレイミド基を不活化させた。反応液をNa
’−緩衝液(150mM塩化ナトリウム、20mM H
EPES、pH7,5)で平衡化したセファロースCL
SBカラム(ファルマシア社製)100−に通塔し、リ
ポソームと反応しなかった蛋白質(抗体)を分離すると
同時に、リポソームの外液のに゛をN 、 0と置換し
、K″″(内液)/Na(外液)のイオン勾配に調整し
た。
得られたリポソームをさらに遠心分離(10,0OOX
g、10分)・し、脂質の定量をPテストワコ−(和光
純薬社製)を用いて行った。このリポソームにパリノマ
イシン(VLM;シグマ社製)とアドリアマイシン(A
DM;シグマ社製)を脂質1 、u+noleに対して
それぞれ0.5..40ugの割合になるように加え、
37℃、4時間反応させた。反応後、セファロースCL
6Bカラム30mに通塔し、Na”−緩衝液を用いて溶
出し、A D M封入CIL20−を得た。
実施例4゜ CILの細胞結合試験 100dのKM−531を用いて作製したADM封入C
I L (KM−531−CI L、 ADM5■含有
)と、100ρの20%FC5(牛胎児血清)添加RP
M11640培地(日永製薬社製)に浮遊させたGMa
陽性細胞TYHおよびGM。
陰性細胞KATOI[[(IBL社製)のlXl0’個
の細胞とを混合した。
37℃、30分間反応後、1%FC3添加PBSで3回
洗浄し、IIILlllのPBS溶液を加え、細胞懸濁
液を調製した。これに0.5%トリトン×100(ナカ
ライテスク社製) ldを加え、ADMの定量を蛍光光
度計〔日立F−3000(日立製作所)、励起波長48
0 nm、蛍光波長580nm ]で測定した。
その結果を第4図に示す。ADM封入KM531−CI
LはG M 2陽性細胞であるTYHに有意に多く結合
したが、G M 2陰性細胞であるKATOII[に対
する結合性は弱かった。
次にKM−603を用いて作製したADM封入CIL 
(KM−603−CIL)100威のGM。
陽性細胞IMR32、TYHおよび0M2陰性細胞KA
TOI[に対する結合試験を上記と同様に行った。
その結果を第5図に示す。ADM封入KM−603−C
ILはKM−531の場合と同様;:GM2陽性細飽I
MR32およびTYHとに有意に多く結合したが、GM
、陰性細胞K A T Omに対する結合性は弱かった
実施例5゜ CILの細胞増殖抑制効果 10%FC3添加RP M r 1640培地s:懸濁
サセた標的細胞GM2陽性細胞IMR32およびG M
 ’a陰性細胞KATOII[それぞれ2X10’個/
dを200ρずつU室底96穴プレート(ファルコン社
製)に分注し、遠心分離(120Orpm、 5分)し
、上清を除去後、0.05〜50 g/dの濃度に調整
したアドリアマイシンを含有するKM−603−CIL
のNa′−緩衝溶液またはKM−603のNa−緩衝溶
液(各々10%FC5添加)を200頭加え、よく攪拌
して4℃、30分間反応させた後、PBSで3回洗浄し
余分なCILまたは抗体を除去した。さらに10%FC
5添加RPMI  1640培地200戚中に懸濁させ
た後、その254ずつを平底96穴プレート(コーニン
グ社製;1dose当たり3穴)に各々分注し、10%
FC5添加RPM11640培地を加え全量を2004
とした。37℃、20時間培養後、3H−チミジン0.
5μCi(20m)を各式に加え、さらに4時間培養し
、セルハーベスタ−(キャンプリッジ テクノロジー社
製)を用いて細胞をグラスフィルター上に回収し、その
フィルターの放射活性を測定して細胞増殖の指標とした
コントロールの放射活性は、CTLまたはにM−603
の代わりに培地を加える以外は上記と同様に行うことに
より測定した。
また、KM−601−CILO代わりに抗肺腺癌モノク
ローナル抗体KM−93を抗体とし、アドリアマイシン
を封入したC[、であるKM−93CILを用いる以外
は上記と同様に行って放射活性を測定した。
細胞増殖抑制率は下式により求めた。
結果を第6図に示す。KM−603−CILはGM2陽
性細晧IMR32に対してより選択的に強い細胞増殖抑
制効果を示したのに対し、GMff陰性細胞KATOI
IIに対しては、抑制効果を示さなかった。またKM−
603単独(200g/−添加:20■/xi!ADM
を含むリポソームに結合した抗体量に相当する)および
KM−93−CILにおいては、細胞増殖抑制効果は認
められなかった。
発明の効果 本発明によれば、癌の治療に有用なガングリオシドG 
M 2に反応するモノクローナル抗体と抗腫瘍物質を含
むリポソームとの結合体を有効成分とする抗腫瘍剤が提
供される。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図の(a)は、TLCレッジノールに
よる各種ガングリオシドの染色の効果を示す。 第1図および第2図の(b)は、それぞれKM−531
、KM−603によるTLC免疫染色の結果を示す。 第3図の(a)、 (b)は、それぞれKM−531,
KM−603のGM211i性細胞IMR32,TYH
。 Jurkatおよび0M2陰性細胞K A T OII
I i:m対する補体依存的細胞障害活性を示す。 ・:ま、GM、陽性細胞IMR32 0は、GM、陽性細胞TYH △は、G M 2陽性細胞Jurkat口は、GM、陰
性細胞KATOI[I   をそれぞれ示す。 第4図は、ADM量を指標としたADM封入KM−53
1−CILのGM2陽性細胞TYHおよびG M a陰
性細胞KATOI[[に対する結合量を示す。 第5図は、ADM量を指標としたADM封入KM603
−CILのGM2陽性細胞IMR32゜TYHおよび0
M2陰性細胞KATO[[に対する結合量を示す。 第6図の(a)、 (b)は、それぞれ3H−チミジン
の取り込みを指標としたADM封入CILの0M2陰性
細胞KATOII[およびG M 2陽性細胞IMR3
2に対する細胞増殖抑制効果を示す。 ○は、KM−603−CIL △は、KM−93−CIL 口は、KM−603をそれぞれ示す。 第 図 第4 図 第2図 ADM(ng / I x to’ 1t121第5 図 ADM(ng/1xlo6世叩) (b) 第3 図 KM−531のji!n(pq/mわ (a) KM−603の39748 (P9””(b) 手 続 補 正 書(自発) 第6 図

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)少なくとも一種のガングリオシドGM_2に反応
    するモノクローナル抗体と抗腫瘍物質を含むリポソーム
    との結合体を有効成分とする抗腫瘍剤。
  2. (2)該GM_2が非還元末端にGalNAcβ_1_
    −_4(NeuAcα_2_−_3)Gal−糖鎖を有
    するものである請求項1記載の抗腫瘍剤。
  3. (3)該GM_2が非還元末端にGalNAcβ_1_
    −_4(NeuGcα_2_−_3)Gal−糖鎖を有
    するものである請求項1記載の抗腫瘍剤。
  4. (4)該モノクローナル抗体がIgMクラスに属するラ
    ットモノクローナル抗体KM−603である請求項1記
    載の抗腫瘍剤。
  5. (5)該モノクローナル抗体がIgMクラスに属するマ
    ウスモノクローナル抗体KM−531である請求項1記
    載の抗腫瘍剤。
  6. (6)抗腫瘍物質がアドリアマイシンである請求項1記
    載の抗腫瘍剤。
  7. (7)IgMクラスに属し、少なくとも一種のガングリ
    オシドGM_2に反応するラットモノクローナル抗体K
    M−603。
  8. (8)IgMクラスに属し、少なくとも一種のガングリ
    オシドGM_2に反応するマウスモノクローナル抗体K
    M−531。
  9. (9)ラットモノクローナル抗体KM−603を生産す
    る能力を有するハイブリドーマKM−603(FERM
    BP−2636)。
  10. (10)マウスモノクローナル抗体KM−531を生産
    する能力を有するハイブリドーマKM−531(FER
    MBP−2597)。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0508472A2 (en) * 1991-04-10 1992-10-14 Kyowa Hakko Kogyo Co., Ltd. Method of producing hybridomas
WO2001023431A1 (fr) * 1999-09-30 2001-04-05 Kyowa Hakko Kogyo Co., Ltd. Derives d'anticorps contre le ganglioside gm2

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EP0508472A2 (en) * 1991-04-10 1992-10-14 Kyowa Hakko Kogyo Co., Ltd. Method of producing hybridomas
WO2001023431A1 (fr) * 1999-09-30 2001-04-05 Kyowa Hakko Kogyo Co., Ltd. Derives d'anticorps contre le ganglioside gm2

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