JPH0411367Y2 - - Google Patents

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JPH0411367Y2
JPH0411367Y2 JP11748188U JP11748188U JPH0411367Y2 JP H0411367 Y2 JPH0411367 Y2 JP H0411367Y2 JP 11748188 U JP11748188 U JP 11748188U JP 11748188 U JP11748188 U JP 11748188U JP H0411367 Y2 JPH0411367 Y2 JP H0411367Y2
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side wall
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、支持部に取付けられるアンテナの仰
角を調整する装置に関する。
〔従来の技術〕
従来のアンテナの仰角調整装置(特開昭60−
253304号公報)を第7図を参照して説明する。な
お、この装置は、パラボラアンテナの方位及び仰
角度を調整することができる装置であるが、仰角
調整部分についてのみ説明する。水平回動調節部
材41は、第7図に示すように、取付部材42の
上端に固定されている。仰角度調節部材43は、
パラボラアンテナ44が取り付けられていると共
に、ボルト45を介して仰角調節方向に回動自在
に水平回動調節部材41に支持されている。この
仰角調整装置によると仰角度調節部材41の両側
の立上り辺46,47において、図に現われてい
るボルト48,49と図に現われていない2本の
ボルトが締結されている4箇所と、これらのボル
ト48,49等と所定の間隔を隔ててボルト45
が締結されている1箇所と、の合計5箇所の位置
で、仰角度調節部材43を水平回動調節部材41
に締め付けて固定している。
次に、アンテナ44の仰角を調整するときは、
まず、第7図に示すように、仰角度調節部材43
と水平回動調節部材41との間にボルト50とボ
ルト支持板51とを取り付ける。そして、上記5
本のボルト45,48,49等を緩め、ボルト5
0に螺合させてある蝶ナツト52を手で回転させ
ることによりアンテナ44を上側又は下側に回転
させる。そして、アンテナ44の仰角を合わせた
後にこれらの5本のボルトを締め付けて、アンテ
ナ44を固定する。これで調整が終了する。
従来の他のアンテナの仰角調整装置(実開昭60
−90907号公報)を第8図を参照して説明する。
なお、この装置もパラボラアンテナの方位及び仰
角度を調整することができる装置であるが、仰角
調整部分についてのみ説明する。箱型基台55
は、第8図に示すように、支持筒56の上端に固
定されている。パラボラアンテナ受板57は、パ
ラボラアンテナ(図示せず)が取り付けられると
共に、ナツト58,58(一方のナツト58は図
には現われていない。)と螺合する2本のボルト
を介して仰角調整方向に回動自在に箱型基台55
に支持されている。この仰角調整装置によると、
バラボラアンテナ受板57の両側の側板59,6
0において、ナツト58,58が締結されている
2箇所と、このナツト58,58と所定の間隔を
隔ててボルト61,61と上下調整ピン62とが
締結されている2箇所と、の合計4箇所の位置
で、パラボラアンテナ受板57を箱型基台55に
締め付けて固定している。
次に、アンテナの仰角を調整するときは、ま
ず、上記4箇所のナツト58,58、ボルト6
1,61を緩め、そして、つまみ63をc又はd
方向に手で回転させることによりアンテナを上側
又は下側に回転させる。そして、アンテナの仰角
を合わせた後にこれらの4箇所のナツト58,5
8、ボルト61,61を締め付けて、アンテナを
固定し、これにより調整を終了する。
〔考案が解決しようとする課題〕
従来の前者のアンテナの仰角調整装置にあつて
は、アンテナ44の仰角調整時に、上記5本のボ
ルト45,48,49等を緩め、そして、アンテ
ナ44の仰角を合わせた後にこれらのボルトを締
め付ける必要があり、仰角調整作業に非常に手間
がかかるという問題がある。しかも、ボルト4
5,48,49等を緩めたり締め付けるのに工具
が必要である。更に、アンテナ44を固定する際
に、多数本のボルトを締め付けるのに手間がかか
り、そのためにアンテナ44の仰角がずれる恐れ
があるので、仰角調整の際は、ボルト50とボル
ト支持板51とを取り付けて、ボルト50に螺合
する蝶ナツト52を手で何回も回転させることに
よりアンテナ44を回転させている。このため
に、ボルト50等を取り付けたり、蝶ナツト52
を回すのに非常に時間がかかり、作業が面倒であ
るという問題がある。
後者の仰角調整装置にあつては、アンテナの仰
角調整時に、上記前者と同様に複数箇所のボル
ト、ナツト(ナツト58,58、ボルト61,6
1)を締め付けたり緩める必要があり、非常に手
間がかかり、しかも、これらのボルト、ナツトを
回すのに前者と同様に工具を必要とするという問
題がある。ただし、前者のように、ボルト支持板
51等を取り付ける必要がないのでその分だけ手
間がかからないが、つまみ62を手で回転させ
て、上下調整ピン62をボルト64のねじ方向に
移動させることによりアンテナを回転させるもの
であるから、前者と同様に仰角の調整に非常に時
間と手間がかるという問題がある。
この考案は、ただ1つの回転操作部材を工具な
しで手で回転させるだけでアンテナを固定部に締
め付けて固定したり、緩めて回転自在にすること
ができるアンテナの仰角調整装置を提供すること
を目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、第1の考案は、支
持部に取付けられる支持部取付部を有すると共に
間隔を隔てて垂直に設けられた第1及び第2の側
壁を有し第1及び第2の側壁の互いに対向する
夫々の位置に円孔を穿設してなる固定部と、アン
テナの取付面を有すると共に第1及び第2の側壁
の両外側又は内側に位置する第3及び第4の側壁
を有し第3及び第4の側壁に夫々が上記各円孔に
嵌合する突起を突設しこれら第3及び第4図の側
壁を上記円孔の周りに回動自在に第1及び第2の
側壁に取付けたアンテナ取付部と、上記各突起の
中心を通り第1乃至第4の側壁を貫通し一端部が
第1及び第3の側壁のうち外側にあるものの外面
に係止され他端部が第2及び第4の側壁のうち外
側にあるものよりもさらに外側に突出し少なくと
もこの突出部に雄ねじが設けられている棒状部材
と、この棒状部材に螺合している雌ねじ部を有す
る回転操作部材とを、具備するものである。
そして、第2の考案は、第1の考案において、
円孔を、第1及び第2の側壁に穿設する代わり
に、第3及び第4の側壁に穿設し、突起を、第3
及び第4の側壁に突設する代わりに、第1及び第
2の側壁に突設したことを特徴とするものであ
る。
また、第3の考案は、支持部に取付けられる支
持部取付部を有すると共に間隔を隔てて垂直に設
けられた第1及び第2の側壁を有する固定部と、
アンテナの取付面を有すると共に第1及び第2の
側壁の両外側又は内側に位置する第3及び第4の
側壁を有し下記棒状部材に設けられた雄ねじの外
径の2倍を超える直径の円の外側に沿つて上記側
壁間の水平線を包囲した状態で第3及び第4の側
壁から第1及び第2の側壁側又は第1及び第2の
側壁から第3及び第4の側壁側に突出させた突部
と、上記水平線上に位置し第1乃至第4の側壁を
貫通し一端部が第1及び第3の側壁のうち外側に
あるものの外面に係止され他端部が第2及び第4
の側壁のうち外側にあるものよりもさらに外側に
突出し少なくともこの突出部に雄ねじが設けられ
ている棒状部材と、この棒状部材に螺合している
雌ねじ部を有する回転操作部材と、上記第1及び
第2の側壁と第3及び第4の側壁とのうち内側に
あるものの間に上記棒状部材を内部に挿入させた
状態で設けられた筒体とを、具備するものであ
る。
〔作用〕
第1及び第2の考案のアンテナの仰角調整装置
によりアンテナの仰角を固定する時は、回転操作
部材を締め付ける側に回転させることにより、棒
状部材の一端が第1及び第3の側壁のうち外側に
あるものの外面を内側に押圧し、そして回転操作
部材が第2及び第4の側壁のうち外側にあるもの
の外面を内側に押圧して、第1及び第2の側壁と
第3及び第4の側壁とのうち外側にある側壁を内
側にある側壁に押し付ける。これにより、アンテ
ナ取付部の第3及び第4の側壁は固定部の第1及
び第2の側壁に圧着されるので、アンテナの仰角
は固定される。
アンテナの仰角を変更する時は、回転操作部材
を上記とは逆に回転させることにより、第1及び
第2の側壁と第3及び第4の側壁のうち外側にあ
る側壁が内側にある側壁を押圧する力を緩めて、
アンテナ取付部の第3及び第4の側壁をこれら第
3及び第4の側壁間の水平線回りに固定部の第1
及び第2の側壁に対して回動自在にする。そし
て、アンテナを所望の仰角に手で変更した後、回
転操作部材を締め付ける側に回転させることによ
り、アンテナ取付部の第3及び第4の側壁を固定
部の第1及び第2の側壁に圧着して固定する。こ
れにより、アンテナの仰角を調整することができ
る。
つまり、第1及び第2の考案によると、アンテ
ナ取付部が棒状部材を中心(この中心は、円孔の
中心と一致している。)とする回転モーメントを
受けたとき、この回転モーメントに抗してアンテ
ナ取付部を所定位置に保持する抵抗モーメントを
内側の側板と外側の側板の圧着により得ている。
ただし、この考案は、同じ圧着力であつても、棒
状部材の中心から比較的離れた位置で両方の側板
を圧着させると、大きい抵抗モーメントを得るこ
とができるという自然法則に鑑み、一方の側壁に
突設した突起の外周部分を、他方の側壁に穿設し
た円孔の外周部分に圧着させることにより、棒状
部材の中心から離れた位置で両方の側壁を圧着さ
せることを可能にし、これにより大きな抵抗モー
メントを発生させている。更に、圧着の範囲が円
環状となつており、即ち、圧着部分が点ではな
く、線となつているので、1箇所の締付けにより
アンテナ取付部と固定部とをがたがなく確実に結
合させることができる。
また、第3の考案のアンテナの仰角調整装置に
よりアンテナの仰角を固定する時は、回転操作部
材を締め付ける側に回転させることにより、回転
操作部材と第1及び第3の側壁のうち外側にある
ものの外面に係止されている棒状部材の一端との
間に第1及び第2の側壁と第3及び第4の側壁と
のうち外側にある側壁と、この内側の第1及び第
2の側壁又は第3及び第4の側壁に突設されてい
る突部と、そしてこの内側の第1及び第2の側壁
と第3及び第4の側壁のうち内側にある側壁と、
更にこの内側の筒体とを挟んで締め付ける。これ
により、アンテナ取付部の第3及び第4の側壁は
固定部の第1及び第2の側壁に固定されるので、
アンテナの仰角は固定される。
アンテナの仰角を変更する時は、回転操作部材
を上記とは逆に回転させることにより、回転操作
部材と第1及び第3の側壁のうち外側にあるもの
の外面に係止されている棒状部材の一端との内側
に締め付けられている第1乃至第4の側壁と筒体
とを緩めて、アンテナ取付部の第3及び第4の側
壁を第1乃至第4の側壁を貫通する棒状部材を中
心に固定部の第1及び第2の側壁に大して回動自
在にする。そして、アンテナを所望の仰角に手で
変更した後、回転操作部材を締め付ける側に回転
させることにより、上述したようにアンテナ取付
部の第3及び第4の側壁を固定部の第1及び第2
の側壁に固定する。これによつて、アンテナの仰
角を調整することができる。
つまり、第3の考案によると、直径が雄ねじの
外径の2倍を超える円の外側に沿う状態で一方の
側壁に突設した突部を、隣接する側壁に圧着させ
ることにより、棒状部材の中心から離れた位置で
両方の側壁を圧着させているので、第1及び第4
の考案と同様に大きな上記抵抗モーメントを得る
ことができる。更に、圧着の範囲が上記考案と同
様に円環状となつており、即ち、圧着部分が1点
ではなく、多数の点又は線となつているので、1
箇所の締付けによりアンテナ取付部と固定部とを
がたがなく確実に結合させることができる。
〔実施例〕
本考案の第1実施例を第1図乃至第4図を参照
して説明する。第4図に示すように、このアンテ
ナの仰角調整装置1は、固定部2がオフセツトパ
ラボラアンテナを設置するための垂直に起立する
支柱3に取付けられ、アンテナ取付部4にオフセ
ツトパラボラ反射鏡5(以下パラボラ反射鏡5と
いう)が取付けられていると共にこのパラボラ反
射鏡5の仰角を変更することができるようにアン
テナ取付部4が固定部2に取付けられている。そ
して、第3図に示すように固定部2とアンテナ取
付部4を貫通する棒状部材(六角ボルト6)に螺
合する回転操作部材7を締め付ける方向に回転さ
せることによつてポラボラ反射鏡5を所望の仰角
で固定することができる。
固定部2は、例えば表面にメツキ処理が施され
ている金属板によつて形成された金具である。第
1図に示すように固定部2には間隔を隔てて垂直
に2枚の側壁2a,2bが設けられており、この
側壁2a,2bは上部が中心角90度の扇状であ
り、下部が少し幅の狭い平板からなつている。そ
して、この各側壁2a,2b上部の扇状部分の中
央には貫通孔2c,2dが設けられている。この
貫通孔2c,2dが請求項(1)、(2)に記載の円孔で
ある。第1図の右側の側壁2aが第1の側壁2a
であり、左側の側壁2bが第2の側壁2bであ
る。そして、この第1及び第2の側壁2a,2b
の夫々の上縁が平板部材2eを介して接合されて
おり、また、この第1及び第2の側壁2a,2b
の支柱3側の夫々の側縁が固定部2を支柱3に取
付ける為の屈曲板2fを介して接合されている。
この屈曲板2fは、中央に水平方向の断面形状が
V字状の溝2gを有し、この溝2gは支柱3側の
外側に開口して形成されており、この屈曲板2f
の溝2gの両側には雌ねじ2h,iが1つずつ設
けられている。また、図に示す8は押え部であ
り、この押え部8と固定部2との間に支柱3を挟
み、押え部8に設けた貫通孔8a,8bにボルト
8c,8dを通して固定部2の雌ねじ2h,2i
に螺合して締め付けることにより固定部2を支柱
3に取付けることができる。なお、押え部8の支
柱3に当接する面には、水平方向の断面形状がV
字状の溝8eが形成されており、この溝8eと固
定部2の溝2gに支柱3が挟まる。なお、ボルト
8c,8dに代えてUボルトを用いてもよい。な
お、Uボルトを用いた場合には、ナツトを使用し
て締結する。この屈曲板2fと押え部8が支持部
取付部16である。
アンテナ取付部4は、例えば表面にメツキ処理
が施されている金属製の金具である。第3図に示
すようにアンテナ取付部4では固定部2の第1及
び第2の側壁2a,2bの外側に間隔を隔てて垂
直に2枚の側壁4a,4bが設けられており、第
1図に示す右側の側壁4aが第3の側壁4aであ
り、左側の側壁4bが第4の側壁4bである。こ
の第3及び第4の側壁4a,4bは上部が支柱3
側に突出する半円形であり、下部が少し幅の狭い
平板であり、この各下部の下縁と支柱側の側縁が
屈曲板4rで接続されている。そして、各側壁4
a,4bの半円形部分の中央の内面に対向する位
置に円環状の突条4c,4dが設けられている。
この突条4c,4dは第1と第2の側壁2a,2
bの貫通孔2c,2dに外側から嵌まり込んで、
この貫通孔2c,2dの内周面で支えられること
により、アンテナ取付部4が固定部2に支持され
ている。そして、この支持により、アンテナ取付
部4は、各突条4c,4dの中心を通る水平線を
中心に回動自在となつている。この突条4c,4
dが請求項(1)、(2)に記載の突起である。この突条
4c,4dの中心位置に内側に突出する凸部4
e,4fが設けられており、凸部4e,4fの外
面側に凹部4g,4hが形成されている。そし
て、この凸部4e,4fの中央に小孔4i,4j
が設けられている。この小孔4i,4jは、後述
する棒状部材6を挿通するためのものである。更
に、第3及び第4の側壁2a,2bの支柱3から
遠ざかる側の側壁にこの側壁に沿つて細長い平板
4k,4mが設けられており、この平板4k,4
mは側壁4a,4bに対して内側に90度屈曲して
形成されており、夫々に2つの小孔4p,4qが
設けられている。この平板4k,4mは、パラボ
ラ反射鏡5をアンテナ取付部4に取付ける部材で
あり、ボルトを小孔4p,4qに通してパラボラ
反射鏡5の背面にこの小孔4p,4qと対応する
位置に設けられている雌ねじに螺合させることに
より取付けることができる。また、このアンテナ
取付部4の下部に半円筒状の支持アーム取付部9
が突設されており、支持アーム9aの基端部をこ
の支持アーム取付部9に装着することができる。
なお、この支持アーム9aは、第4図に示すよう
に先端部に一次放射器及びコンバータ34を取付
ることができるものである。
棒状部材は、六角ボルト6であり、第1及び第
2の側壁2a,2bに設けた貫通孔2c,2d
と、第3及び第4の側壁4a,4bに設けた小孔
4i,4jとに挿通されており、六角ボルト6の
頭部6aが第3の側壁4aの外面に設けた凹部4
gに嵌り、係止されている。この六角ボルト6の
先端部は第4の側壁4bの外側に突出しており、
この先端部に円板状の回転操作部材7の中心に設
けられている雌ねじ7aが螺合されている。
図に示す10は円筒状体である。この円筒状体
10の両方の開口部には矩形の平板10a,10
bが取付けられており、この各平板10a,10
bは中央に矩形の小孔10c,10dが設けられ
ており、この平板10a,10bの上下の縁部に
詰め10e,10fが設けられている。平板10
a,10bは、爪10e,10fが円筒状体10
の両端の開口縁に2個ずつ設けた穴10g,10
hに係合して円筒状体10の開口部に取付けられ
ている。この円筒状体10は、第1及び第2の側
壁2a,2b間に六角ボルト6を内部の中心に挿
入させた状態で、両方の開口縁が突条4c,4d
の内側に配置され、各矩形の平板10a,10b
の小孔10c,10dが第3及び第4の側壁4
a,4bの凸部4e,4fに係合して取付けられ
ている。
図に示す11は六角ボルト6の頭部6aを隠す
ためのカバーである。
このように構成されたアンテナの仰角調整装置
1は、次のようにしてパラボラ反射鏡5の仰角の
調整が行われる。パラボラ反射鏡5の仰角を固定
する時は、回転操作部材7を回転させることによ
り、六角ボルト6の頭部6aが第3の側壁4aの
凹部4gに係合した状態でこの側壁4aの外面を
内側に押圧し、そして回転操作部材7が第4の側
壁4bの外面を内側に押圧して、第3及び第4の
側壁4a,4bをこの内側に位置する第1及び第
2の側壁2a,2bに押し付ける(第3図参照)。
これにより、アンテナ取付部4の第3及び第4の
側壁4a,4bに突設した突条4c,4dの夫々
の外周部分が、固定部2の第1及び第2の側壁2
a,2bに穿設した貫通孔2c,2dの対応する
外周部分に圧着されるので、パラボラ反射鏡5の
仰角は固定される。なお、第1及び第3の側壁2
a,4a、第2及び第4の側壁2b,4bの各圧
着部分が、突条4c,4dの外周部分であつて、
六角ボルト6(アンテナ取付部4の固定部2に対
する回転の中心)から比較的離れた位置にあるの
で、アンテナ取付部4が六角ボルト6を中心に回
転する方向の力に対抗して、アンテナ取付部4を
固定部2に強力に固定することができる。そし
て、側壁どうしの圧着部分が円環状となつてお
り、即ち、圧着部分が点ではなく、線となつてい
るので、この六角ボルト6と回転操作部材7の1
箇所の締め付けにより、アンテナ取付部4と固定
部2とをがたがなく確実に結合することができ
る。そして、第3及び第4の側壁4a,4bの内
面が円筒状体10の両端に設けた矩形の平板10
a,10bに当接するまで回転操作部材7を締め
付けることにより、アンテナ取付部4を固定部2
に適当な強さで固定することができる。つまり、
この円筒状体10は、作業者が回転操作部材7を
締め付け過ぎないように規制して、第1乃至第4
の側壁2a,2b,4a,4bが内側に屈曲しな
いようにするものである。
パラボラ反射鏡5の仰角を変更する時は、回転
操作部材7を上記とは逆に回転させることによ
り、第3及び第4の側壁4a,4bが内側に位置
する第1及び第2の側壁2a,2bを押圧する力
を緩める。これにより、アンテナ取付部4は固定
部2に対して水平線の回りに回動自在となり、パ
ラボラ反射鏡5の仰角を手で変更することが可能
となる。パラボラ反射鏡5を所望の仰角に変更し
た後、回転操作部材7を回転させて上述したよう
にアンテナ取付部4を固定部2に固定する。この
ようにして、パラボラ反射鏡5の仰角を調整する
ことができる。
ただし、この実施例では第1及び第2の側壁2
a,2bに貫通孔2c,2dを設け、第3及び第
4の側壁4a,4bの内面に突条4c,4d及び
凸部4e,4fを設け、その外面に凹部4g,4
h及び小孔4i,4jを設けたものとしたが、次
のような構成としてもよい。即ち第1及び第2の
側壁2a,2bの内面に突条4c,4d及び凸部
4e,4fを設け、凸部4e,4fの外面に凹部
4g,4h及び小孔4i,4jを設け、第3及び
第4の側壁4a,4bに貫通孔2c,2dを設
け、第3及び第4の側壁4a,4bの両外側を第
1及び第2の側壁2a,2bで挟み、突条4c,
4dを貫通孔2c,2dに嵌め込む。そして、円
筒状体10の両端の平板10a,10bの小孔1
0c,10dを第1及び第2の側壁2a,2bの
凸部4e,4fに係合させて取付ける。
第2実施例を第5図と第6図を参照して説明す
る。第2実施例が第1実施例と異なるところは、
第1実施例では第3及び第4の側壁4a,4bに
設けた突条4c,4dが第1及び第2の側壁2
a,2bに設けた貫通孔2c,2dが嵌り込むこ
とによつて、アンテナ取付部4が固定部2に回動
自在に取付けられているが、第2実施例では第1
乃至第4の側壁2a,2b,4a,4bに貫通孔
12a,12b,12c,12dを夫々順に設
け、この貫通孔12a乃至12dに棒状部材であ
る六角ボルト6を挿通してアンテナ取付部4を固
定部2に回動自在に取付けている。なお、この六
角ボルト6の頭部6aは、第3の側壁4aの外面
に溶接、ろう付け等によつて接着されている。そ
して、第6図に示すように、六角ボルト6の外径
の約6倍の外径に形成した円筒状の筒体15が、
第1及び第2の側壁2a,2b間に六角ボルト6
を内部の中心に挿入させた状態で両端の開口縁が
第1及び第2の側壁2a,2bの内面に接着され
ている。つまり、筒体15は、第1及び第2の側
壁2a,2bが外側から内側に向かう力で締め付
けられたとき、第1及び第2の側壁2a,2bが
内側に屈曲しないように補強するものである。そ
して、第3及び第4の側壁4a,4bの内面に筒
体15の両端の開口縁に対応する位置に第3及び
第4の側壁4a,4bから第1及び第2の側壁2
a,2b側に突出された突部13a,13bを4
個ずつ設けてある。他の部分は第1実施例と同等
に形成されているので説明を省略する。
このアンテナの仰角調整装置14によりパラボ
ラ反射鏡5の仰角を固定する時は、第6図に示す
ようにアンテナ取付部4が固定部2に対して回動
自由な状態から回転操作部材7を回転させること
により、回転操作部材7と六角ボルト6の頭部6
aとが、アンテナ取付部4の第3及び第4の側壁
4a,4bと、突部13a,13bと、そしてこ
の内部の第1及び第2の側壁2a,2bと、更に
この内側の筒体15とを挟んで締め付ける。これ
により、アンテナ取付部4の第3及び第4の側壁
4a,4bは固定部2の第1及び第2の側壁2
a,2bに突部13a,13bを介して固定され
るので、パラボラ反射鏡5の仰角は固定される。
なお、第1及び第3の側壁2a,4a、第2及び
第4の側壁2b,4bの各圧着部分が、突部13
a,13bに沿う環状部分であつて、六角ボルト
6の中心からこの六角ボルト6の外径の約3倍の
距離だけ隔てた位置にあるので、アンテナ取付部
4が六角ボルト6を中心に回転する方向の力に対
抗して、アンテナ取付部4を固定部2に強力に固
定することができる。そして側壁どうしの圧着部
分が夫々4個の突部13a,13bに沿う円環状
となつており、即ち、圧着部分が1点ではなく、
各側において4点となつているので、この六角ボ
ルト6と回転操作部材7の1箇所の締め付けによ
り、アンテナ取付部4と固定部2とをがたなく確
実に結合することができる。
パラボラ反射鏡5の仰角を変更する時は、回転
操作部材7を上記とは逆転させることにより、回
転操作部材7と六角ボルト6の頭部6aとの間
に、締め付けられている第1乃至第4の側壁2
a,2b,4a,4bと筒体15とを緩めて、ア
ンテナ取付部4の第3及び第4の側壁4a,4b
を第1乃至第4の側壁2a,2b,4a,4bを
貫通する六角ボルト6を中心に固定部2に対して
回動自在にする。そして、パラボラ反射鏡5を所
望の仰角に手で変更した後、回転操作部材7を回
転させることにより、上述したようにアンテナ取
付部4の第3及び第4の側壁4a,4bを固定部
2の第1及び第2の側壁2a,2bに固定する。
これによつて、パラボラ反射鏡5の仰角を調整す
ることができる。
ただし、この実施例では、第1及び第2の側壁
2a,2bを両外側から第3及び第4の側壁4
a,4bで挟んでおり、第3及び第4の側壁4
a,4bの内面に突部13a,13bを設け、第
1と第2の側壁2a,2bの間に筒体15を設け
たものとしたが、第3及び第4の側壁4a,4b
を両外側から第1及び第2の側壁2a,2bで挟
み、第1及び第2の側壁2a,2bの内面に突部
13a,13bを設け、第3及び第4の側壁4
a,4bの間に筒体15を設けた構成とすること
もできる。
上記の両実施例では、パラボラ反射鏡の仰角調
整装置に、この考案を実施したが、平面アンテナ
の仰角調整装置にも、この考案を実施できる。
〔考案の効果〕
以上のように、この考案によれば、ただ1つの
回転操作部材を工具なしで手で回転させるだけ
で、アンテナを固定部に締め付けて固定したり、
アンテナを固定部に対して回動自在に緩めること
ができるので、非常に短時間で、しかも簡単にア
ンテナの仰角を調整することができるという効果
がある。
そして、アンテナを固定部に対して簡単にしか
も短時間で締め付けたり、緩めることができるの
で、仰角調整の際にアンテナの仰角がずれること
がなく、従つて従来のように蝶ナツト52又はつ
まみ62を手で回してアンテナの仰角を調整する
構成とする必要がなく、その為に、アンテナの設
置時の初期には、アンテナを手で回転させるだけ
で所定の仰角に移動することができ、これによ
り、従来と比較して短時間で所望の仰角に調整す
ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のアンテナの仰角調整装置の第
1実施例を示す分解斜視図、第2図は同実施例の
仰角調整装置の縦断側面図、第3図は同実施例の
仰角調整装置を第2図のA−A方向から見た縦断
正面図、第4図はオフセツトパラボラアンテナを
同実施例の仰角調整装置によつて支柱に取付けた
状態を示す側面図、第5図は本考案のアンテナの
仰角調整装置の第2実施例を示す分解斜視図、第
6図は第2実施例の仰角調整装置の縦断正面図、
第7図は従来のアンテナの仰角調整装置を示す正
面図、第8図は従来の他のアンテナの仰角調整装
置を示す斜視図である。 2……固定部、2a……第1の側壁、2b……
第2の側壁、4……アンテナ取付部、4a……第
3の側壁、4b……第4の側壁、6……六角ボル
ト(棒状部材)、7……回転操作部材、13a,
13b……突部、15……筒体。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 支持部に取付けられる支持部取付部を有する
    と共に間隔を隔てて垂直に設けられた第1及び
    第2の側壁を有し第1及び第2の側壁の互いに
    対向する夫々の位置に円孔を穿設してなる固定
    部と、アンテナの取付面を有すると共に第1及
    び第2の側壁の両外側又は内側に位置する第3
    及び第4の側壁を有し第3及び第4の側壁に
    夫々が上記各円孔に嵌合する突起を突設しこれ
    ら第3及び第4の側壁を上記円孔の周りに回動
    自在に第1及び第2の側壁に取付けたアンテナ
    取付部と、上記各突起の中心を通り第1乃至第
    4の側壁を貫通し一端部が第1及び第3の側壁
    のうち外側にあるものの外面に係止され他端部
    が第2及び第4の側壁のうち外側にあるものよ
    りもさらに外側に突出し少なくともこの突出部
    に雄ねじが設けられている棒状部材と、この棒
    状部材に螺合している雌ねじ部を有する回転操
    作部材とを、具備するアンテナの仰角調整装
    置。 (2) 請求項(1)に記載のアンテナの仰角調整装置に
    おいて、円孔を、第1及び第2の側壁に穿設す
    る代わりに、第3及び第4の側壁に穿設し、突
    起を、第3及び第4の側壁に突設する代わり
    に、第1及び第2の側壁に突設したことを特徴
    とするアンテナの仰角調整装置。 (3) 支持部に取付けられる支持部取付部を有する
    と共に間隔を隔てて垂直に設けられた第1及び
    第2の側壁を有する固定部と、アンテナの取付
    面を有すると共に第1及び第2の側壁の両外側
    又は内側に位置する第3及び第4の側壁を有し
    下記棒状部材に設けられた雄ねじの外径の2倍
    を超える直径の円の外側に沿つて上記側壁間の
    水平線を包囲した状態で第3及び第4の側壁か
    ら第1及び第2の側壁側又は第1乃び第2の側
    壁から第3及び第4の側壁側に突出させた突部
    と、上記水平線上に位置し第1乃至第4の側壁
    を貫通し一端部が第1及び第3の側壁のうち外
    側にあるものの外面に係止され他端部が第2及
    び第4の側壁のうち外側にあるものよりもさら
    に外側に突出し少なくともこの突出部に雄ねじ
    が設けられている棒状部材と、この棒状部材に
    螺合している雌ねじ部を有する回転操作部材
    と、上記第1及び第2の側壁と第3及び第4の
    側壁とのうち内側にあるものの間に上記棒状部
    材を内部に挿入させた状態で設けられた筒体と
    を、具備するアンテナの仰角調整装置。
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