JPH04113293U - 自動二輪車のハンドルカバー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、フロントカバーと、フロントカバ
ーにネジ止めされたリヤカバーおよび左右のサイドカバ
ーと、フロントカバーにネジ止めされたターンシグナル
ランプアッセンブリとを備えて成る自動二輪車のハンド
ルカバーに関し、組み立て作業を容易に行なうことがで
き、併せて製造コストの低減、および設計自由度の向上
をも達成することの可能な自動二輪車のハンドルカバー
を提供することを目的としている。 【構成】 本考案では、ターンシグナルランプアッセン
ブリに、サイドカバーをネジ止めするためのボスを設け
ることによって上記目的を達成した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、フロントカバーと、フロントカバーにネジ止めされたリヤカバー および左右のサイドカバーと、フロントカバーにネジ止めされたターンシグナル ランプアッセンブリとを備えて成る自動二輪車のハンドルカバーに関する。

【０００２】

【従来の技術】

この種、従来のハンドルカバーでは、該ハンドルカバーの外殻を構成する左 右のサイドカバーを、それぞれネジによってフロントカバーに固定しているとと もに、左右のターンシグナルランプアッセンブリも、上記フロントカバーにネジ を介して各々固定している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、上記従来のハンドルカバーでは、フロントカバーの内部に、ター ンシグナルランプアッセンブリをネジ止めするためのブラケット等の取付け部材 と、サイドカバーをネジ止めするためのボスとを設ける必要があり、このためフ ロントカバーの形状が複雑なものとなり、製造コストの増大を招いていた。

【０００４】 また、上記従来のハンドルカバーでは、上記ターンシグナルランプアッセンブ リを、サイドカバーをネジ止めするためのボスと干渉することのない位置に配置 する必要があることから、上記ターンシグナルランプアッセンブリの設置位置が 制約される不都合があった。

【０００５】 本考案は、上記実状に鑑みて、製造コストの低減を可能とし、併せてターンシ グナルランプアッセンブリの設置位置に関わる設計自由度の向上をも達成し得る 自動二輪車のハンドルカバーを提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】 そこで、本考案では、ターンシグナルランプアッセンブリに、サイドカバー をネジ止めするためのボスを設けた。

【０００７】

【作用】

上記構成によれば、フロントカバーの内面における、サイドカバーをネジ止 めするためのボスを削減することができる。

【０００８】

【実施例】

以下、一実施例を示す図面に基づいて、本考案を詳細に説明する。

【０００９】 図３に示す自動二輪車１では、本考案に関わるハンドルカバー１０によりハン ドルバーが覆われており、このハンドルカバー１０には、ヘッドライト２、左右 のターンシグナルランプユニット３Ｌ，３Ｒ、およびメータ類４等が装着されて いる。

【００１０】 上記ハンドルカバー１０は、図２に示すように、フロントカバー１１、リヤカ バー１２と、左サイドカバー１３Ｌおよび右サイドカバー１３Ｒとを具備してお り、上記各カバー１１，１２，１３Ｌ，１３Ｒを互いにネジ止めすることによっ て、上記ハンドルカバー１０は所定の形状に組立て形成されている。

【００１１】 上記フロントカバー１１の左方部（図２中の下方部）には、図１に明示するよ うに、ターンシグナルランプユニット３Ｌが嵌め込まれる開口１１ａＬが形成さ れている。 この開口１１ａＬの近傍には、上記ターンシグナルランプアッセンブリ３Ｌを フロントカバー１１に取付けるためのブラケット１１ｂＬが形成されており、さ らに上記フロントカバー１１の内面には、ネジ貫通孔を備えたスペーサ１１ｃＬ が上記開口１１ａＬに対向する態様で突設されている。

【００１２】 一方、図１に明示するように、上記ターンシグナルランプアッセンブリ３Ｌの 裏面には、取付け用ボス３Ｌａと、共締め用ボス３Ｌｂと、サイドカバー取付け 用ボス３Ｌｃとが、それぞれ後方に向けて突設されている。

【００１３】 また、左サイドカバー１３Ｌには、図１に明示する如く、ネジ貫通孔１３Ｌａ と１３Ｌｂとが形成されている。

【００１４】 なお、図２に示すように、上記フロントカバー１１の右方部（図中上方部）に も、開口１１ａＲ，ブラケット１１ｂＲ，スペーサ１１ｃＲが形成されていると ともに、右サイドカバー１３Ｒにもネジ貫通孔１３Ｒａと１３Ｒｂとが形成され ており、更にターンシグナルランプアッセンブリ３Ｒにもボス３Ｒａ，３Ｒｂ， ３Ｒｃがそれぞれ突設されている。

【００１５】 以下、上記構成を有するハンドルカバー１０の組み立て作業について述べる。 なお、上述したようにハンドルカバー１０の左方部と右方部とは構成が同一なの で、以下ではハンドルカバー１０の左方部に関してのみ説明し、左方部の説明は 省略する。

【００１６】 上記ハンドルカバー１０を組み立てるには、先ずターンシグナルランプアッセ ンブリ３Ｌを、前方からフロントカバー１１の開口１１ａＬに嵌め込んだのち、 ネジ１４Ｌにより取付けボス３Ｌａをブラケット１１ｂＬにネジ止めして、上記 ターンシグナルランプアッセンブリ３Ｌをフロントカバー１１に固定する。

【００１７】 次いで、左サイドカバー１３Ｌのネジ貫通孔１３Ｌａとフロントカバー１１に 設けられたスペーサ１１ｃＬとに貫挿したネジ１５Ｌにより、上記共締め用ボス ３Ｌｂと上記スペーサ１１ｃＬとを共締めして、上記ターンシグナルランプアッ センブリ３Ｌと左サイドカバー１３Ｌとをフロントカバー１１に固定する。

【００１８】 また、左サイドカバー１３Ｌのネジ貫通孔１３Ｌｂに嵌挿したネジ１６Ｌによ り、サイドカバー取付け用ボス３Ｌｃを左サイドカバー１３Ｌにネジ止めして、 上記ターンシグナルランプアッセンブリ３Ｌに左サイドカバー１３Ｌを固定、言 い換えれば上記ターンシグナルランプアッセンブリ３Ｌを介して左サイドカバー １３Ｌをフロントカバー１１に固定することにより組み立て作業は完了する。

【００１９】 なお、上記実施例では、フロントカバーに設けたスペーサによって、フロント カバーとターンシグナルランプアッセンブリとサイドカバーとを共締めしている が、上記ターンシグナルランプアッセンブリがブラケットによりフロントカバー に確実に固定されるのであれば、上記スペーサを省略することも可能である。

【００２０】

【考案の効果】

以上、詳述したように、本考案に関わる自動二輪車のハンドルカバーによれ ば、ターンシグナルランプアッセンブリに、サイドカバーをネジ止めするための ボスを設けたので、フロントカバーの内面における上記サイドカバーをネジ止め するためのボスが削減される。

【００２１】 これにより、上記フロントカバーの形状が簡略化され、製造コストの低減が達 成されるとともに、ターンシグナルランプアッセンブリと干渉するボスが削減さ れることにより、ターンシグナルランプアッセンブリの設置位置の制約が緩和さ れ、もってターンシグナルランプアッセンブリの設置位置に関わる設計自由度の 向上が達成される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に関わる自動二輪車のハンドルカバーの
一部を破断して示す概念的な要部斜視図

【図２】本考案に関わる自動二輪車のハンドルカバーを
示す分解平面図

【図３】（ａ）および（ｂ）は、自動二輪車の全体平面
図および全体側面図

【符号の説明】

１…自動二輪車 ３Ｌ，３Ｒ…ターンシグナルランプアッセンブリ ３Ｌａ，３Ｒａ…取付け用ボス ３Ｌｂ，３Ｒｂ…共締め用ボス ３Ｌｃ，３Ｒｃ…サイドカバー取付け用ボス １０…ハンドルカバー １１…フロントカバー １２…リヤカバー １３Ｒ…右サイドカバー １３Ｌ…左サイドカバー

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 フロントカバーと、上記フロントカ
   バーにネジ止めされたリヤカバーおよび左右のサイドカ
   バーと、上記フロントカバーにネジ止めされたターンシ
   グナルランプアッセンブリとを備えて成る自動二輪車の
   ハンドルカバーにおいて、上記ターンシグナルランプア
   ッセンブリに、上記サイドカバーをネジ止めするための
   ボスを設けたことを特徴とする自動二輪車のハンドルカ
   バー。