JPS626947Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動二輪車、自動三輪車等のフロント
ウインカ装置に関するもので、一対のレツグシー
ルド板にそれぞれフロントウインカ収容凹部を設
け、各収容凹部にウインカユニツトを収容するよ
うにして、ウインカの取付を容易にし、また外観
体裁を向上させた、前記フロントウインカ装置を
提供することを目的とする。

そして上記目的を達成するために本考案は、ラ
ンプと、それを支持するランプ支持体と、該ラン
プを覆うレンズ体と、このレンズ体の内面に一体
に突設した取付片を前記ランプ支持体に該レンズ
体の内方で着脱可能に固着する固着手段とより一
対のウインカユニツトを構成し、主フレームの左
右両側に配設される一対のレツグシールド板に、
それぞれフロントウインカ収容凹部を設け、各フ
ロントウインカ収容凹部に各ウインカユニツトを
収容して、前記レンズ体により該フロントウイン
カ収容凹部の開口を閉塞すると共に前記ランプ支
持体を該フロントウインカ収容凹部の内面に固着
し、前記レンズ体の外面が、レツグシールド板
の、フロントウインカ収容凹部周辺部の外面と同
一面をなすように形成されることを特徴とする。

以下図面により本考案の一実施例について説明
すると、Ｆは自動二輪車の主フレームで、ヘツド
パイプ１と、このヘツドパイプ１に結合されて後
方下向きに傾斜するダウンチユーブ２とを有し、
そのダウンチユーブ２直後の主フレームＦ上にス
テツプ板３を形成する。ヘツドパイプ１には、前
輪Ｗを支持するフロントフオーク４のステアリン
グステム５を操向可能に支承させ、またヘツドパ
イプ１の外側には前方に突出するブラケツト６を
固着して、これにヘツドライト７を取付ける。

ダウンチユーブ２の左右両側に配設される一対
のレツグシールド板８，８と、この両板８，８を
連結する中間板９とを合成樹脂より一体成形して
フロントシールド１０を構成し、そのフロントシ
ールド１０の成形と同時に中間板９の上部にヘツ
ドライト収容筒部１１を、また各レツグシールド
板８，８の上部にフロントウインカ収容凹部１
２，１２を、それぞれ成形する。

両フロントウインカ収容凹部１２，１２にはそ
れぞれ以下に述べるようなウインカユニツトＵ，
Ｕを収容する。

ウインカユニツトＵは、ランプ１３と、そのラ
ンプ１３を支持し、内面を反射面に形成されたラ
ンプ支持体１４と、ランプ１３を覆うレンズ体１
５と、このレンズ体１５の一側縁近傍の内面より
一体に突出する取付片１７をランプ支持体１４に
該レンズ体１４の内方で着脱可能に固着する固着
手段Ｃとより構成され、その固着手段Ｃは、前記
取付片１７に嵌合され且つ雌ねじ筒１９を一体に
有するコ字形ナツト部材２０と、このナツト部材
２０、取付片１７及びランプ支持体１４を貫通し
て雌ねじ筒１９に螺着されるねじ２１とを備え
る。またレンズ体１５の他側縁近傍には、ランプ
支持体１４に突設した係合爪１８に係合する係止
孔１６が穿設される。

またランプ支持体１４にランプ１３のソケツト
２２を貫通させ、そのソケツト２２と一体の取付
片３０を前記ねじ２１によりランプ支持体１４に
挟着する。

ウインカユニツトＵの取付に際しては、そのレ
ンズ体１５の周縁をフロントウインカ収容凹部１
２の開口縁に係合して、それを閉塞し、またラン
プ支持体１４外面に突設された一対の雌ねじ筒部
２３，２３の端面をフロントウインカ収容凹部１
２の内面に当接し、その周壁にねじ２４，２４を
貫通させて雌ねじ筒部２３，２３に螺合する。

而してウインカユニツトＵの取付状態では、レ
ンズ体１５の外面がレツグシールド板８の、フロ
ントウインカ収容凹部１２周辺部の外面と同一面
をなすように滑らかに連続する。

フロントシールド１０の取付に際しては、ヘツ
ドライト収容筒部１１によりヘツドライト７の外
周を覆うと共に、その収容筒部１１底面を、前記
ブラケツト６の前端に連設された支片２５に取付
け、また両レツグシールド板８，８の下部をステ
ツプ板３にそれぞれ取付ける。

また中間板９の背面には、ダウンチユーブ２を
後方より覆うカバー２６を固着する。

なお、図中２７は前輪Ｗのフエンダ、２８はホ
ーン、２９はメインスイツチである。

以上のように本考案によれば、ランプ１３と、
それを支持するランプ支持体１４と、該ランプ１
３を覆うレンズ体１５と、このレンズ体１５の内
面に一体に突設した取付片１７を前記ランプ支持
体１４に該レンズ体１５の内方で着脱可能に固着
する固着手段Ｃとより一対のウインカユニツトＵ
を構成し、主フレームＦの左右両側に配設される
一対のレツグシールド板８に、それぞれフロント
ウインカ収容凹部１２を設け、各フロントウイン
カ収容凹部１２に各ウインカユニツトＵを収容し
て、前記レンズ体１５により該フロントウインカ
収容凹部１２の開口を閉塞すると共に前記ランプ
支持体１４を該フロントウインカ収容凹部１２の
内面に固着し、前記レンズ体１５の外面は、レツ
グシールド板８の、フロントウインカ収容凹部１
２周辺部の外面と同一面をなすように形成される
ので、左右一対のウインカユニツトＵを左右一対
のレツグシールド板８にそれぞれ簡単に取付ける
ことができ、しかもその取付け後は、ウインカユ
ニツトＵのランプ支持体１４全体がレツグシール
ド板８のフロントウインカ収容凹部１２内に体裁
よくコンパクトに収められると共に、レンズ体１
５外面がレツグシールド板８外面と滑らかな連続
面を形成できるから、ウインカユニツトＵのため
にレツグシールド板８の空力特性が損なわれるこ
とがない上、レツグシールド板８によつてレンズ
体１５及びランプ支持体１４が的確に保護され、
さらにレンズ体１５とレツグシールド板８との一
体感を出すことができるから、レンズ体１５のラ
ンプ支持体１４に対する固着手段Ｃがレンズ体１
５に覆われていてレンズ体１５の外面に直接露出
しない効果と相俟つて、全体として極めて体裁の
よいウインカ付きレツグシールド板が得られる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案フロントウインカ装置の一実施例
を示すもので、第１図は自動二輪車に取付けた状
態の縦断側面図、第２図は正面図、第３図は側面
図、第４図は要部切欠き平面図、第５図は要部拡
大断面図である。 Ｆ……主フレーム、Ｃ……固着手段、Ｕ……ウ
インカユニツト、８……レツグシールド板、１２
……フロントウインカ収容凹部、１３……ラン
プ、１４……ランプ支持体、１５……レンズ体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ランプ１３と、それを支持するランプ支持体１
   ４と、該ランプ１３を覆うレンズ体１５と、この
   レンズ体１５の内面に一体に突設した取付片１７
   を前記ランプ支持体１４に該レンズ体１５の内方
   で着脱可能に固着する固着手段Ｃとより一対のウ
   インカユニツトＵを構成し、主フレームＦの左右
   両側に配設される一対のレツグシールド板８に、
   それぞれフロントウインカ収容凹部１２を設け、
   各フロントウインカ収容凹部１２に各ウインカユ
   ニツトＵを収容して、前記レンズ体１５により該
   フロントウインカ収容凹部１２の開口を閉塞する
   と共に前記ランプ支持体１４を該フロントウイン
   カ収容凹部１２の内面に固着し、前記レンズ体１
   ５の外面は、レツグシールド板８の、フロントウ
   インカ収容凹部１２周辺部の外面と同一面をなす
   ように形成されてなる、自動二輪車等のフロント
   ウインカ装置。