JPH0411319B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、互いに向き合つて配置された第１と
第２の部分を有するプレスフレームと、前記第１
の部分と第２の部分との間において前記プレスフ
レーム内に配置されかつ該第１の部分に支持され
た圧力チヤンバと、プレス型工具を支持する圧力
チヤンバ閉塞部材と、該プレス型工具を支持した
圧力チヤンバ閉塞部材を、前記圧力チヤンバと前
記プレスフレームの前記第２の部分との間で前記
プレスフレームを貫通して延びる通路に沿つて移
動させるコンベヤと、前記プレス型工具を支持し
た前記圧力チヤンバ閉塞部材を支持した前記コン
ベヤの部分を動かしこれを前記圧力チヤンバに整
合させる装置と、前記圧力チヤンバの加圧中に前
記コンベヤの前記部分を支持して、前記圧力チヤ
ンバ内に前記プレス型工具が挿入された状態で該
圧力チヤンバが前記圧力チヤンバ閉塞部材により
閉じられるようにする支持装置とを有するアイソ
スタチツクプレス（均衡静荷重式プレス）に係
る。

アイソスタチツクプレスはきわめて大きな圧力
に耐えねばならず、プレス型工具の大きさの増大
にともなつて非常に大きな力が発生する。円筒形
の圧力チヤンバを軸方向に直接支持し圧力チヤン
バ閉塞部材（閉塞部材はその保持するプレス型工
具を挿入できるよう圧力チヤンバの方にかつこれ
より離れるように動けるよう構成されている）を
チヤンバと反対に位置するフレームの部分に間接
に押しつけられる閉塞位置に支持するフレームの
内部に発生する力を吸収するのが好適であると判
明している。普通、閉塞部材をその作動位置に向
けかつその位置から移動するようになつた油圧シ
リンダをプレス加圧時発生する軸方向の力に耐え
るようその大きさが決められる。しかしながら、
例えば6000トンなど最近使用できるようになつた
大きな軸方向プレス力では油圧シリンダをかかる
大負荷に耐えられるよう又その目的に適せる時間
内にその作動ストロークを実施できるようシリン
ダの大きさを決めるのは実際上不合理のものと判
明している。

更に、閉塞部材を圧力チヤンバにつなげた時こ
の閉塞部材とフレームの対向部分との間に詰めも
の体を入れ閉塞部材をその作動位置にロツクする
ことも周知のことである。例えば米国特許第
3867077号が参照される。更に又、米国特許第
3698843号および第3677674号に記載の如く上記の
詰めもの体の代りにロツキングブロツクをフレー
ムの側面部材上に取付けるよう構成する。詰めも
の体に比較すると、かかるロツクはフレームの脚
に好ましからざる力の影響を及ぼすけれどロツキ
ングブロツク自体かなり小さい質量であり従つて
作動位置に動かしそれより離す時より小さな慣性
力が発生する。更に、上述の周知技術によれば、
閉塞部材を作動位置にブロツクすべき部材のため
比較的大きなスペースが必要であり、又、プレス
型工具と圧力チヤンバ閉塞部材がライン工程にお
いてフレームを通過できるようロツキング部材が
完全にどかされるようプレス自体の周りに余分の
スペースが必要であり、これは高価なアイソスタ
チツクプレスの最適利用において経済的理由で必
要とされる。

従つて、本発明の一つの目的とする所は、プレ
スの加圧時における閉塞部材の保持、プレスフレ
ームを貫通するプレス型工具の案内およびプレス
フレーム上の応力について上述の如き欠点が避け
られ又は減少できる新規なアイソスタチツクプレ
スを得ることにある。

本発明によるアイソスタチツクプレスにおいて
は、前記支持装置は前記プレスフレームの前記第
２の部分に枢着された２本の支持脚を含み、前記
通路は該２本の支持脚間を通つて延在しており、
該２本の支持脚の各々の自由端面には前記プレス
フレームの面内で円弧形輪郭が形成され、該２本
の支持脚が前記コンベヤの前記部分を支持してい
る時、該支持脚の該円弧形の自由端面が前記コン
ベヤの部分の下面の補完形状の支承面と係合する
ことを特徴とする。本発明の支持脚は比較的僅か
な慣性力で従つて迅速に僅かな案内の力の作用で
２つの端部位置に向けかつこれより離れるように
揺動ができる。更に、支持脚は第２フレーム部分
の端部即ちフレームの下部ヨークに押しつけられ
その結果ヨークの変形量が減少し、これは圧力の
作用下におけるフレームの軸方向長さの変動が低
減することを意味している。

本発明の特に好適とする実施例の場合、それぞ
れの脚の自由端面の法線方向は脚の平均の力線方
向から僅小な角度ずれており、プレス力によつて
脚が互いに引き寄せられるように構成されてい
る。このように、支持脚構造は自動ロツク機能を
もつている。

それぞれの脚の自由端が上記実施例で円形端面
を有しているとすると、この円形端面の曲面中心
は脚の平均の力線からフレームの内部の方によせ
られる。

更に、この支持脚にはその対向する側部の自由
端に互いに対向し補完し合う形状の接触部材が設
けられ、接触部材は支持脚の荷重負荷位置におい
て相互に接触するように構成されている。その場
合、接触部材は脚を通る力を吸収する。かかる構
成において、検出装置を好適には接触部材に関連
せしめ脚に保持させることができ、脚の自由端が
圧力チヤンバに閉塞部材が合致した時これを保持
する正しい相互位置を占めたことを検出装置が示
すようになつており、かかる指示なくして圧力チ
ヤンバが加圧されるのを防止するように構成され
ている。負荷を感知するその他の検出装置も支持
脚に設けることができる。過負荷が発生すると、
圧力チヤンバの加圧は遮断される。

油圧シリンダなどの如き装置が設けられ、脚の
間を閉塞部材が通過できるような第１位置と閉塞
部材が圧力チヤンバ上の定位置を占めた時それを
保持する第２位置との間に脚を揺動できる。既述
の如く、枢動装置はプレスフレームのそれぞれの
テンシヨンバーと各支持脚の上部とに枢着せる油
圧シリンダより構成される。

次に、添付図面参照の下に本発明の実施例につ
き下記詳述する。

アイソスタチツクプレスが第１図および第２図
に示されており、プレスフレーム２で包囲された
圧力チヤンバ１が含まれている。この圧力チヤン
バ１はフレームの第１の部分すなわち上部ヨーク
２２により支持されている。プレス型工具３，３
１のためのコンベヤ７１，７２，７３が圧力チヤ
ンバ１とプレスフレーム２の第２の部分すなわち
下部ヨーク２３との間でフレーム２を貫いて延び
ている。コンベヤ７１−７３の部分７２は下部プ
レステーブルを構成し油圧シリンダ８によりプレ
ス型工具３，３１を上昇させ圧力チヤンバ１内に
挿入しこれを閉じることができる。型工具３，３
１は型３１とこの型を支持しかつ圧力チヤンバ１
の開口のための閉塞部材３より成るマガジンであ
ると見做される。

第２図に概略図示せる如く、２本の支持脚４，
５がフレーム２の下部ヨーク２３上のフレームテ
ンシヨンバー２１近くに枢着されており、支持脚
４，５の間のフレーム２の開口を通じコンベヤの
部分７２上を型工具３，３１が自由に通れるよう
に開放スペースが形成されている。脚４，５はフ
レームテンシヨンバー２１上に枢着され脚に接続
せる油圧シリンダ６によりフレーム２の面内で下
部ヨーク２３上の支承部を中心として枢動するこ
とができるように構成されている。

第３図より更に明かに示される如く、脚４，５
の自由端面にはフレーム２の面内で円弧形輪郭が
形成されており、脚４，５がロツク位置にある時
それぞれの自由端面は下部プレステーブル７２の
下側面の補完形状の支承面に係合する。

脚４，５の上端に支持接続部材４１，５１が設
けられこの接触片を介して両脚はプレスの作動位
置において互いに押し合う。検出器Ｄ１が接触部
材４１，５１に関連して配置され、この部材が互
いに正しい位置にある時（脚４，５がプレステー
ブル７２に対し正しい位置を占めた時）検出器か
ら信号が発信され圧力チヤンバ１の加圧を許容す
るよう構成されている。

検出器Ｄ２が支持脚の中間に配置されている。
若し支持脚が過負荷になると信号が発信され圧力
チヤンバの加圧を遮断する。

支持脚４，５の下端は図示形状を有し、図示省
略せる球面ベアリングに取付けられ、このベアリ
ングは下部ヨーク２３の対称面から等距離のテン
シヨンバー２１の付近の下部ヨーク２３内に埋め
込められるかないしはヨーク上に取付けられる。

第４図から更にはつきりと示されるように、脚
４の自由端は半径Ｒの円形輪郭を有し、その中心
Ｃは脚の平均力線Ａから距離ａだけずれている。

このように下部プレステーブル７２の方に向か
う脚の反作用力Ｆが平均の力線Ａに角度（α）を
なして延びその結果プレス力の作用を受け脚を互
いによせ合うロツク力FLが発生する。

【図面の簡単な説明】

第１図はアイソスタチツクプレスの概略側面
図、第２図は第１図によるプレスの正面図、第３
図は第２図のプレスの下部の拡大図、第４図はプ
レスの支持脚の自由端を示す。 １……圧力チヤンバ、２……プレスフレーム、
３……圧力チヤンバ閉鎖部材、４，５……支持
脚、８……シリンダ、６……シリンダ、７１，７
２，７３……コンベヤ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 互いに向き合つて配置された第１と第２の部
   分２２，２３を有するプレスフレーム２と、前記
   第１の部分２２と第２の部分２３との間において
   前記プレスフレーム２内に配置されかつ該第１の
   部分２２に支持された圧力チヤンバ１と、プレス
   型工具３１を支持する圧力チヤンバ閉塞部材３
   と、該プレス型工具３１を支持した圧力チヤンバ
   閉塞部材３を、前記圧力チヤンバ１と前記プレス
   フレーム２の前記第２の部分２３との間で前記プ
   レスフレーム２を貫通して延びる通路に沿つて移
   動させるコンベヤ７１，７２，７３と、前記プレ
   ス型工具３１を支持した前記圧力チヤンバ閉塞部
   材３を支持した前記コンベヤの部分７２を動かし
   てこれを前記圧力チヤンバ１に整合させる装置８
   と、前記圧力チヤンバ１の加圧中に前記コンベヤ
   の前記部分７２を支持して、前記圧力チヤンバ１
   内に前記プレス型工具３１が挿入された状態で該
   圧力チヤンバ１が前記圧力チヤンバ閉塞部材３に
   より閉じられるようにする支持装置４，５とを有
   するアイソスタチツクプレスにおいて、前記支持
   装置は前記プレスフレーム２の前記第２の部分２
   ３に枢着された２本の支持脚４，５を含み、前記
   通路は該２本の支持脚４，５間を通つて延在して
   おり、該２本の支持脚の各々の自由端面には前記
   プレスフレーム２の面内で円弧形輪郭が形成さ
   れ、該２本の支持脚が前記コンベヤの前記部分７
   ２を支持している時、該支持脚の該円弧形の自由
   端面が前記コンベヤの部分７２の下面の補完形状
   の支承面と係合することを特徴とするプレス。 ２ 特許請求の範囲第１項によるプレスにして、
   それぞれの脚４，５の自由端面はその脚における
   平均の力線の方向より僅小角（α）だけ外れた垂
   直線方向を有し、支持脚の支持装置においてプレ
   ス力により脚は互いに寄せ合わされていることを
   特徴とするプレス。 ３ 特許請求の範囲第２項によるプレスにおい
   て、それぞれの支持脚４，５の自由端面は円弧形
   輪郭のわん曲中心Ｃは脚の平均の力線Ａからフレ
   ームの内部の方に向け内方に移動されていること
   を特徴とするプレス。 ４ 特許請求の範囲第１項から第３項までのいず
   れか一つの項によるプレスにして、前記支持脚
   ４，５は、その自由端の互いに対向する面に、互
   いに対向し補完し合いかつ支持脚の支持位置で相
   互接触するように構成された２個の接触部材４
   １，５１を有することを特徴とするプレス。 ５ 特許請求の範囲第１項から第４項までのいず
   れか一つの項によるプレスにおいて、前記支持脚
   が圧力チヤンバ閉塞部材３を保持する位置と、プ
   レス形工具部分３１と共に該閉塞部材３が該支持
   脚４，５の間を通過できるようにする位置との間
   で該支持脚を枢動するための装置６を設けたこと
   を特徴とするプレス。 ６ 特許請求の範囲第１項から第５項までのいず
   れか一つの項によるプレスにおいて、前記支持脚
   ４，５の自由端が圧力チヤンバ１に対して位置ぎ
   めされる圧力チヤンバ閉塞部材３を保持するため
   の正しい相互位置を占めていることが検出装置Ｄ
   １により検出されるようになつており、該検出装
   置はかかる指示がない場合圧力チヤンバの加圧を
   禁止するようになつていることを特徴とするプレ
   ス。 ７ 特許請求の範囲第６項によるプレスにおい
   て、前記検出装置は脚４，５により保持されてい
   ることを特徴とするプレス。 ８ 特許請求の範囲第１項から第７項までのいず
   れか一つの項によるプレスにおいて、検出装置Ｄ
   ２が前記支持脚４，５に取付けられて該支持脚の
   過負荷を検出し、それによりプレス加工サイクル
   が中断されるようになつていることを特徴とする
   プレス。