JPH0890104A - クランプ装置 - Google Patents

クランプ装置

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JPH0890104A
JPH0890104A JP22434194A JP22434194A JPH0890104A JP H0890104 A JPH0890104 A JP H0890104A JP 22434194 A JP22434194 A JP 22434194A JP 22434194 A JP22434194 A JP 22434194A JP H0890104 A JPH0890104 A JP H0890104A
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roller
clamp arm
clamp
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transmission shaft
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 クランプ装置を小形かつ軽量に造れるように
する。 【構成】 前後方向へ延びるハウジング3に、クランプ
アーム5の支点部5aを支点ピン13によって上下方向
へ揺動自在に支持する。空圧シリンダ6のピストンロッ
ド50の左端部に、連結リング24によって伝動軸20
を連結する。その伝動軸20に第1ローラ21を回転自
在に外嵌し、その第1ローラ21を上記クランプアーム
5のカム状の力点部5bに下側から係合させる。上記の
伝動軸20の両端に第2ローラ22を回転自在に外嵌
し、その第2ローラ22を前記ハウジング3に形成した
支持溝26によって前後方向へ案内する。金型Dをクラ
ンプする時には、上記ピストンロッド50を左向きに進
出させる。すると、上記の第2ローラ22によって第1
ローラ21が上記の力点部5bを上向きに押圧し、これ
により、クランプアーム5の左部の作用点部5cが金型
Dを下向きに押圧する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、金型やワーク等の被
固定物を天秤式のクランプアームによってクランプする
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のクランプ装置には、特開平3−
221224号公報に記載されたものがある。この装置
は、図6に示すように、次のように構成されている。
【0003】加工機械の固定台101に前後方向(図6中の
左右方向をいう、以下おなじ。)へ延びるクランプ装置1
02が固定され、そのクランプ装置102のハウジング103の
前側に金型Dが載置される。その金型Dが、クランプア
ーム105によって上記の固定台101の上面に押圧可能とさ
れる。
【0004】上記クランプアーム105の前後方向の途中
部に支点部105aが設けられ、その支点部105aが上記ハ
ウジング103に上下揺動自在に支持される。また、同上
クランプアーム105の後部に力点部105bが設けられる。
即ち、上記アーム105の後部にローラ挿入溝117を形成し
て、そのローラ挿入溝117の両側壁間に架設した上ピン1
18に第1ローラ121を回転自在に支持する。上記の第1
ローラ121の下側で上記ハウジング103に第2ローラ122
を下ピン119によって回転自在に支持する。上記の上下
のローラ121・122の間に円形の伝動ロッド128を挿入し
て、その伝動ロッド128の上面に楔面129を形成する。上
記の伝動ロッド128が、複動式シリンダ106のピストンロ
ッド150によって進退される。
【0005】図示のクランプ状態では、上記ピストンロ
ッド150が左向きに前進されて上記の伝動ロッド128が上
記の第1ローラ121と第2ローラ122との間に圧入され
る。これにより、前記の楔面129が第1ローラ121を上向
きに強力に押圧すると共に、上記クランプアーム105の
作用点部105cが下向きに揺動されて金型Dを強力に押
圧している。上記クランプ状態では、上記の楔面129か
ら上記の第1ローラ121の外周面に強力な操作力が作用
するとともに、その反作用によって同上の第1ローラ12
1の外周面から同上の楔面129に強力な操作反力が作用す
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来構造のクラ
ンプ装置では、上記の第1ローラ121が大径になって、
クランプ装置102が大形かつ大重量になってしまうとい
う問題が生じる。
【0007】即ち、上記の第1ローラ121の外周面や楔
面129には、クランプ時の強力な操作力や操作反力によ
って大きな面圧が作用する。これらローラ121と楔面129
を長期間にわたって円滑に楔係合させるには、これらの
面圧をできるだけ小さくする必要がある。そのため、上
記の第1ローラ121のローラ幅を大きくすることが考え
られる。しかし、その第1ローラ121は、前記ローラ挿
入溝117の溝幅寸法に制約されてローラ幅を大きくでき
ず、面圧を小さくするには外径寸法を大きくせざるを得
ないのである。
【0008】しかし、上記の第1ローラ121は外径寸法
を大きくすると前記の第2ローラ122に干渉するので、
これを防止するため、前記ハウジング103の背丈を高く
する必要がある。その結果、クランプ装置102が大形か
つ大重量になる。
【0009】なお、図示のように、上記ハウジング103
に前後方向へ延びるガイド溝114を形成し、そのガイド
溝114に支点ピン113を介して上記クランプアーム105を
支持することによって、上記クランプアーム105を上記
ハウジング103の前面から進退できるように構成した場
合には、次の問題が新たに生じる。
【0010】即ち、上記のクランプアーム105を後退状
態から進出状態へ左向きに進出させる時に、そのクラン
プアーム105が進出途中の位置で停止される場合があ
る。この途中停止は、金型Dの被固定部分の厚さ寸法に
誤差が生じた場合や、クランプアーム105の摺動面の潤
滑不足や錆びの発生又は同上の摺動面への異物の噛み混
み等によって摺動抵抗が増加してその抵抗が前進バネ15
5の弾圧力よりも大きくなった場合に起きる。
【0011】上記クランプアーム105の途中停止によっ
て上下のローラ121・122の軸心が図上で左右方向へズレ
るので、上記の伝動ロッド128に大きな偏心モーメント
が作用して、その偏心モーメントによって伝動ロッド12
8が折れ曲るおそれがある。本発明の目的は、クランプ
装置を小形かつ軽量に造ることにある。本発明の別の目
的は、クランプ装置の破損を防止することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために、例えば図1から図4に示すように、ク
ランプ装置を次のように構成した。
【0013】前後方向へ延びるハウジング3に上下揺動
自在に支持されたクランプアーム5と、駆動手段6の出
力部6aによって前後方向へ移動される伝動軸20と、
その伝動軸20の左右方向の中央寄り部分に支持されて
上記クランプアーム5の力点部5bに係合する第1ロー
ラ21と、同上の伝動軸20の左右方向の両端寄り部分
に支持されるとともに上記ハウジング3によって前後方
向へ案内される第2ローラ22・22とを備えるもので
ある。
【0014】なお上記の駆動手段6としては、空圧シリ
ンダや油圧シリンダ等の流体圧シリンダや、オネジとメ
ネジとの螺合によって進退する機構が考えられる。
【0015】
【作用】本発明は、例えば、主として図4に示すよう
に、次のように作用する。クランプアーム5を図4(b)
のアンクランプ状態から図4(c)のクランプ状態へ切換
える時には、駆動手段6の出力部6aによって伝動軸2
0を第2ローラ22・22に沿わせて前方向(図上で左
方向)へ進出させていく。
【0016】すると、図4(c)に示すように、まず、前
記の第1ローラ21が上記クランプアーム5のスイング
面Aに沿って進出される。すると、その第1ローラ21
が、第2ローラ22によってハウジング3に受け止めら
れた状態で力点部5bを上向きに揺動させるので、前記
の作用点部5cが下向きにクランプ揺動されて金型Dの
上面に接当する。引き続いて、同上の第1ローラ21が
同上クランプアーム5の締付面Bに沿って進出される
と、その第1ローラ21が、同上の第2ローラ22によ
ってハウジング3に受け止められた状態で力点部5bを
強力に上向きに揺動して、前記の作用点部5cが金型D
を強力に押圧する。
【0017】
【実施例】図1から図4は、本発明の一実施例を示して
いる。まず、図1から図3によってクランプ装置の構成
を説明する。図1は、クランプ装置の縦断側面図、図2
は、上記の図1中のII−II線矢視断面図で、図3は、同
上の図1中のIII−III線矢視断面図である。
【0018】射出成型機の固定台1に前後方向(図1中
の左右方向をいう、以下おなじ。)へ延びるクランプ装
置2が載置される。そのクランプ装置2のハウジング3
が2本のボルト4(ここでは1本だけを示してある。)に
よって上記の固定台1に固定され、そのハウジング3か
ら前向きに突出したクランプアーム5によって金型Dが
上記の固定台1の上面に押圧される。上記クランプアー
ム5は、駆動手段である空圧シリンダ6によって駆動さ
れる。
【0019】上記ハウジング3は、左右(図2と図3中
の左右をいう、以下おなじ。)のブロック7・8と、上
下のブロック9・10と、これら4つのブロック7・8
・9・10を一体に締結する複数のボルト11とからな
る。上記の左右のブロック7・8の間に、前記クランプ
アーム5が前後方向へ移動自在かつ上下方向へ揺動自在
に挿入される。上記の左右のブロック7・8の前部に
は、ボルト孔7a・8aが上下方向へ貫通されている。
【0020】上記クランプアーム5の前後方向の途中部
に支点部5aが設けられ、同上アーム5の後部に力点部
5bが設けられ、同上アーム5の前部に作用点部5cが
設けられる。上記の支点部5aは、左右方向へ延びる支
点ピン13によって前後方向へ移動自在かつ上下揺動自
在な状態で上記ハウジング3に支持される。
【0021】より詳しくいえば、上記の左右のブロック
7・8の各内面に前後方向へ延びるガイド溝14が形成
され、各ガイド溝14に、上記の支点ピン13の左右の
端部が嵌入される。そのピン端部に設けた上向きの支持
用平面13aに、上記のガイド溝14の受止め面14a
が上側から対面される。上記の支点ピン13の左右方向
の中央部分に左右2つのスベリ軸受15・15が外嵌さ
れ、これらスベリ軸受15・15に上記の支点部5aの
貫通孔16が外嵌される。
【0022】前記の力点部5bは、伝動用の第1ローラ
21と伝動軸20とを経て前記の空圧シリンダ6の出力
部6aに連結され、その出力部6aの前後方向の進退移
動によって上下方向へ揺動操作される。
【0023】より詳しくいえば、左右方向へ延びる上記
の伝動軸20に別のスベリ軸受23が外嵌され、そのス
ベリ軸受23の左右方向の中央部に連結リング24が外
嵌され、その連結リング24が上記の出力部6aに固定
される。上記スベリ軸受23の左右方向の中央寄り部分
で上記の連結リング24の左右両側に前記の第1ローラ
21・21が外嵌される。これら2つの第1ローラ21
・21が前記の力点部5bに下側から係合される。その
力点部5bは、図1に示すように、スイング面Aと締付
面Bとを連ねた状態で曲線カム状に構成されている。
【0024】さらに、上記の伝動軸20の左右方向の両
端寄り部分に、ニードルローラベアリング25・25を
介して第2ローラ22・22が外嵌される。各第2ロー
ラ22は、前記の左右のブロック7・8に形成した支持
溝26によって前後方向へ移動自在に案内される。
【0025】前記の空圧シリンダ6のシリンダ部分34
は、前後の端板35・36とシリンダチューブ37とか
らなり、その後端板36が4本の長尺ボルト(図示せず)
によって前記の左右のブロック7・8へ向けて押圧され
る。上記シリンダチューブ37内にピストン40が気密
状に挿入される。符号41はOリングで、符号42はプ
ラスチック製のライナーである。このライナー42の自
己潤滑作用によって上記ピストン40が軽い力で移動さ
れる。
【0026】上記ピストン40と上記の後端板36との
間に、クランプ作動室44が形成され、そのクランプ作
動室44にクランプ状態保持用バネ45が装着される。
同上のピストン40と前記の前端板35との間にアンク
ランプ作動室46が形成される。符号47と符号48
は、それぞれ、圧縮空気の給排ポートである。
【0027】上記ピストン40から前向きに突設したピ
ストンロッド50が上記の前端板35に気密状に挿入さ
れる。符号51はOリングで、符号52はプラスチック
製ライナーである。このライナー52の自己潤滑作用に
よって上記ピストンロッド50が軽い力で移動される。
上記ピストンロッド50の前端部に前記の出力部6aが
設けられている。
【0028】上記の前端板35と前記クランプアーム5
の下部との間に前進バネ55が装着される。符号56は
前バネ受けで、符号57は後バネ受けである。上記クラ
ンプアーム5の後下部の後退用被操作部59に、前記の
連結リング24から上向きに突設した後退用操作部60
が係合される。なお、上記バネ55の付勢力によって上
記アーム5が支点ピン13を中心として時計回りの方向
へ付勢される。これにより、そのアーム5の力点部5b
が第1ローラ21と伝動軸20と第2ローラ22を下向
きに押圧するので、その第2ローラ22が支持溝26の
下壁へ常時接当される。
【0029】さらに、上記クランプアーム5の上側が、
前記の上ブロック9に固定したカバープレート61によ
って覆われる。このカバープレート61の前折り曲げ部
分によって上側ダストカバー62が構成される。また、
前記の下ブロック10には下側ダストカバー63が固定
される。また、前記の左ブロック7にはクランプ状態検
出用スイッチ66とアンクランプ状態検出用スイッチ
(図示せず)とが前後に設けられる。これらスイッチは、
前記の伝動軸20の左面に固定した磁石67の位置を検
出するようになっている。
【0030】上記クランプ装置2は、主として図4に示
すように、次のように作動する。図4(a)は後退状態
を示し、図4(b)は進出状態を示し、図4(c)はクラン
プ状態を示している。図1(a)の後退状態では、クラン
プ作動室44から圧縮空気が排出されるとともにアンク
ランプ作動室46へ圧縮空気が供給されている。これに
より、ピストン40及びピストンロッド50が後側(図
上で右側)へ移動され、前記の後退用操作部60によっ
てクランプアーム5が後退位置Xへ切換えられている。
【0031】上記クランプアーム5によって金型Dをク
ランプする場合には、アンクランプ作動室46から圧縮
空気を排出するとともにクランプ作動室44へ圧縮空気
を供給して、ピストン40及びピストンロッド50を前
側(図上で左側)へ移動させていく。これにより、まず、
上記クランプアーム5が前進バネ55によって前記のガ
イド溝14および支持溝26に沿って前向きに移動され
ていき、次いで、図4(b)に示すように支点ピン13が
上記のガイド溝14の前壁に受け止められて、上記クラ
ンプアーム5が進出位置Yに切換えられる。
【0032】すると、図4(c)に示すように、まず、前
記の第1ローラ21が上記クランプアーム5のスイング
面Aに沿って進出されると、その第1ローラ21が、第
2ローラ22によって支持溝26に受け止められた状態
で力点部5bを前記の支点ピン13の回りに上向きに揺
動させるので、前記の作用点部5cが、同上の支点ピン
13を中心として下向きにクランプ揺動されて、金型D
の上面に接当する。引き続いて、同上の第1ローラ21
が同上クランプアーム5の締付面Bに沿って進出される
と、その第1ローラ21が、同上の第2ローラ22によ
って支持溝26に受け止められた状態で力点部5bを強
力に上向きに揺動させて、前記の作用点部5aが金型D
を強力に押圧する。
【0033】また、同上クランプ状態では、前記クラン
プ状態保持用バネ45の弾圧力によって上記クランプア
ーム5がクランプ位置Zへ強力に保持される。従って、
圧縮空気の供給配管からの漏れ等に起因してクランプ作
動室44内の圧力が消失した場合であっても、同上バネ
45の作用によって十分なクランプ保持力を確保でき
る。
【0034】上記の図4(c)のクランプ状態を解除する
時には、クランプ作動室44から圧縮空気を排出すると
ともにアンクランプ作動室46へ圧縮空気を供給して、
ピストン40及びピストンロッド50を後側へ(図上で
右側)へ移動させていく。すると、前記の第1ローラ2
1が右方向へ後退して前記の力点部5bへの押し上げ力
を解除し、次いで、図4(b)に示すように、前記の前進
バネ55がクランプアーム5を進出位置Yへ揺動させ
る。引き続いて、前記の後退用操作部60が前記の被操
作部59に係合して、クランプアーム5を図4(a)の後
退位置Xへ切換えるのである。
【0035】上記の実施例では、次の長所が得られる。
第1ローラ21と第2ローラ22とを伝動軸20の左右
方向に並設したので、クランプ時の面圧を小さくするた
めに上記の第1ローラ21を大径に造ってもこれら二種
類のローラ21・22が上下方向に干渉することがな
い。このため、その第1ローラ21を収容するハウジン
グ3の背丈が小さくてすみ、クランプ装置2を小形かつ
軽量に造れる。
【0036】また、上記の第1ローラ21・21の幅寸
法は、クランプアーム5の幅寸法から連結リング24の
幅寸法を差し引いた値に設定できるので、前記の従来例
(図6参照)のようにローラ挿入溝117の溝幅の制約を受
けるものと比べると、大きな幅寸法を確保できる。この
点からも、上記の第1ローラ21は小さな面圧で長期間
にわたって円滑に使用できる。
【0037】さらに、第1ローラ21と第2ローラ22
とを一つの伝動軸20に支持したので、クランプアーム
5をガイド溝14に沿って前後方向へ移動可能に構成し
た場合であっても、上記の2つのローラ21・22の軸
心同士を常に同軸上に保てる。このため、前記の従来例
における軸心ズレによる破損が起こらない。
【0038】図5は、上記クランプ装置の変形例を示
し、前記の図1に相当する部分図である。この変形例で
は、上記の実施例のクランプ装置を次のように変更して
ある。
【0039】前記ガイド溝14が所定の角度θで後ろ上
がりに傾斜される。その傾斜角度θは、約3度から10度
の範囲に設定することが好ましいが、この変形例では約
5度に設定してある。このようにガイド溝14を傾斜さ
せることによって次の長所が得られる。
【0040】上記クランプアーム5を金型Dの被クラン
プ面に対して斜め方向へクランプ及びアンクランプ移動
できるので、そのアーム5の切換えがスムーズかつ確実
に行える。より詳しくいえば、上記の金型Dを長期間に
わたって使用した場合には、作用点部5cによって押圧
される部分では被クランプ面が凹状に塑性変形されると
ともに、その押圧される部分の外側領域が他物の衝突に
よるカエリや錆び等によって膨出される場合がある。し
かし、上記アーム5の作用点部5cは、斜め上側から進
退されるので、上記の膨出部分に干渉することが防止さ
れて、円滑に移動されるのである。
【0041】また、上記の後ろ上がりのガイド溝14に
よって、前記クランプアーム5を実線図の進出状態Yか
ら二点鎖線図の後退状態Xへ切換えた時に上記クランプ
アーム5を退避高さVだけ上昇できる。このため、アン
クランピング高さUを所定の値に設定した場合におい
て、上記の退避高さVの寸法分だけリリース高さWの寸
法を小さくできる。
【0042】このため、上記クランプアーム5のリリー
ス用揺動角度を小さくでき、前記ピストン40(ここで
は図示せず・図1又は図4を参照)のリリース用ストロ
ークを小さくできる。その結果、ハウジング3の前後方
向の長さを小さくしてクランプ装置をさらに小形に造る
ことが可能である。また、ガイド溝14を後ろ上りに傾
斜させたので、クランプ時において支点ピン13から上
記の溝14の前壁に作用する水平方向の分力が小さくて
すむ。このため、そのガイド溝14の前壁の厚さを薄く
してハウジング3を小形に造れる。
【0043】上記の実施例や変形例は、さらに次のよう
に変更可能である。前記の伝動軸20の中央部に設けた
連結リング24の両側に第1ローラ21・21を設ける
ことに代えて、その伝動軸20の中央部に幅広の第1ロ
ーラを1つだけ設けてその両側に連結リングを装着して
もよい。前記ニードルローラベアリング25は、スベリ
軸受によって代替可能である。また、前記のスベリ軸受
15・23はニードルローラベアリングによって代替可
能である。また、上記スベリ軸受は、リン青銅やホワイ
トメタル等の単体材料で構成してもよいが、金属製のベ
ースに自己潤滑性プラスチックを複合させたもの(いわ
ゆるドライメタル)で構成することが、メンテナンス・
フリーにするうえで好ましい。
【0044】前記ハウジング3は、複数のブロック7・
8・9・10によって構成することに代えて、これら複
数のブロックの任意の2つ又は3つ若しくは全てを一体
に形成することも可能である。同上ハウジング3から前
記ガイド溝14を省略してもよい。この場合、前記クラ
ンプアーム5は、前後方向へ移動されず、上下方向へ揺
動されるだけである。
【0045】駆動手段である空圧シリンダ6は、前記ク
ランプ状態保持用バネ45を省略したものであってもよ
く、複動式に代えて単動バネ復帰式に構成してもよい。
また、上記の駆動手段は、空圧シリンダに代えて、他の
種類の圧縮ガスを利用するものであってもよく、これら
ガス圧シリンダに代えて、油圧シリンダ等であってもよ
い。なお、圧力流体として圧縮空気を利用した場合に
は、圧力流体の給排装置や配管のコストを大幅に低減で
きるうえ、油等の液体によって雰囲気が汚染されるのを
防止できる。さらに、同上の駆動手段は、オネジとメネ
ジとの係合によって進退される機構であってもよい。
【0046】
【発明の効果】本発明は、上記のように構成され作用す
ることから次の効果を奏する。 (請求項1の発明)第1ローラと第2ローラとを伝動軸の
左右方向へ並設したので、その第1ローラを大径に造っ
てもこれら二種類のローラが上下方向に干渉することが
ない。このため、その第1ローラを収容するハウジング
の背丈が小さくてすみ、クランプ装置を小形かつ軽量に
造れる。
【0047】(請求項2の発明)第1ローラと第2ローラ
とを一つの伝動軸に支持したので、クランプアームをガ
イド溝に沿って前後方向へ移動可能に構成した場合であ
っても、上記の2つのローラの軸心同士を常に同軸上に
保てる。このため、前記の従来例における軸心ズレによ
る破損が起こらない。
【0048】(請求項3の発明)ガイド溝を後ろ上がりに
形成したので、クランプアームの作用点部が被クランプ
面と干渉することを防止でき、クランプおよびアンクラ
ンプ移動を円滑に行える。また、上記ガイド溝の傾斜に
よって上記クランプアームを昇降できるので、その分だ
けリリース高さを小さい値に設定して、駆動手段の出力
部の進退ストロークを小さくできる。その結果、ハウジ
ングの前後方向の長さを小さくしてクランプ装置をさら
に小形かつ軽量に造れる。
【0049】(請求項4の発明)ハウジングは、複数のブ
ロックによって構成したので、一体式のものに比べると
加工時の削り代を大幅に省略できる。このため、ハウジ
ングの材料費を節約して、クランプ装置の製作コストを
低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のクランプ装置の縦断側面図
である。
【図2】上記の図1中のII−II線矢視断面図である。
【図3】同上の図1中のIII−III線矢視断面図である。
【図4】上記のクランプ装置の作動説明図であって、図
4(a)は後退状態を示し、図4(b)は進出状態を示し、
図4(c)はクランプ状態を示している。
【図5】上記クランプ装置の変形例を示し、前記の図1
に相当する部分図である。
【図6】従来のクランプ装置の縦断側面図である。
【符号の説明】
3…ハウジング、5…クランプアーム、5a…支点部、
5b…力点部、6…駆動手段(空圧シリンダ)、6a…出
力部、7…左ブロック、8…右ブロック、9…上ブロッ
ク、10…下ブロック、14…ガイド溝、20…伝動
軸、21…第1ローラ、22…第2ローラ、θ…所定の
角度。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前後方向へ延びるハウジング(3)に上下
    揺動自在に支持されたクランプアーム(5)と、駆動手段
    (6)の出力部(6a)によって前後方向へ移動される伝動
    軸(20)と、その伝動軸(20)の左右方向の中央寄り部
    分に支持されて上記クランプアーム(5)の力点部(5b)
    に係合する第1ローラ(21)と、同上の伝動軸(20)の
    左右方向の両端寄り部分に支持されるとともに上記ハウ
    ジング(3)によって前後方向へ案内される第2ローラ
    (22)(22)とを備える、ことを特徴とするクランプ装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1のクランプ装置において、 前記ハウジング(3)の前部に前後方向へ延びるガイド溝
    (14)を形成し、そのガイド溝(14)に前記クランプア
    ーム(5)の支点部(5a)を前後方向へ移動可能に支持し
    て構成した、ことを特徴とするクランプ装置。
  3. 【請求項3】 請求項2のクランプ装置において、前記
    ガイド溝(14)を所定の角度(θ)で後ろ上がりに傾斜さ
    せて構成した、ことを特徴とするクランプ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれかのクランプ装
    置において、 前記のハウジング(3)が、前記クランプアーム(5)の左
    右両側に設けた左右のブロック(7)(8)と、これら左右
    のブロック(7)(8)を連結する上下のブロック(9)(1
    0)とを備える、ことを特徴とするクランプ装置。
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CN108422215A (zh) * 2017-02-14 2018-08-21 春日机械工业股份有限公司 锻造部品加工机的驱动装置

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