JPH04112086U - テ−プカセツトの収納ケ−ス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 テ−プカセットＴの収納部２と、これの蓋部
３と、これら収納部２と蓋部３とをヒンジ部４を介して
連結する中間平板部５とからなるテ−プカセットの収納
ケ−ス１において、前記収納部２にはテ−プカセットＴ
を囲い且つ中間平板部５側の辺が欠けたところの３辺の
枠壁２ａが起設され、前記蓋部３にも３辺の枠壁３ａが
起設され、また、前記中間平板部５には前記収納部２若
しくは蓋部３に仮置きされたテ−プカセットＴを、収納
ケ−ス１の閉止作用に伴って、所定位置に押出すガイド
部材６が起設されていることを特徴とする。 【効果】 収納ケ−スの収納部２と蓋部３とに夫々３辺
の枠壁２ａ，３ａを起設し、中間平板部５にガイド部材
６を起設したので、テ−プカセットＴは収納部２はもと
より蓋部３に投入しても良い。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はビデオテ−プカセット等のテ−プカセットの収納ケ−スに関する。

【０００２】

【従来の技術】

図５は従来のテ−プカセットの収納ケ−スの平面図であり、開状態とされたテ −プカセットの収納ケ−ス１００は収納部１０１と、これの蓋部１０２と、これ ら収納部１０１と蓋部１０２とをヒンジ部１０３ ，１０３を介して連結する中 間平板部１０４とからなる。

【０００３】 収納部１０１には想像線で示すテ−プカセットＴを囲う４辺の枠壁１０１ａが 起設され、この枠壁１０１ａにガイド凸部１０１ｂ…が形成されている。

【０００４】 よって、先ずテ−プカセットＴを注意深く枠壁１０１ａの内部に、ガイド凸部 １０１ｂ…に嵌合する。次に、蓋部１０２を収納部１０１に被せる。この際、ヒ ンジ部１０３ ，１０３が折曲部となる。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

図５で説明した従来のテ−プカセットの収納ケ−ス１００は４辺の枠壁１０１ ａ…、特にガイド凸部１０１ｂ…がテープカセットＴにごく接近して位置決めさ れている為にテ−プカセットＴの投入は易しくない。

【０００６】 又、図６は従来のテ−プカセットの収納ケ−スの誤った使用例を示す断面図で あり、図において下側が蓋部１０２であり、蓋部１０２にテ−プカセットＴが投 入された場合、収納部１０１を閉じようとすると、ヒンジ部１０３に近い枠壁１ ０１ｂがテ−プカセットＴに当り、閉止不能となる。無理に閉じようとするとヒ ンジ部１０３が破損する恐れがある。

【０００７】 このように従来のテ−プカセットの収納ケ−ス１００は誤った使い方で破損す る恐れがあり、また、正しい使い方においてもテ−プカセットの投入が易しくな いという問題がある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

このような問題を解決すべく本考案は、収納部にテ−プカセットを囲い且つ中 間平板部側の辺が欠けたところの３辺の枠壁を起設し、蓋部にも３辺の枠壁を起 設し、また、中間平板部に、収納部若しくは蓋部に仮置きされたテ−プカセット をテ−プカセットの収納ケ−スの閉止作用に伴って、所定位置に押出すガイド部 材を起設したことを特徴とする。

【０００９】

【作用】

収納部若しくは蓋部の３辺の枠壁内にテ−プカセットを投入して収納ケ−スを 閉じると、中間平板部のガイド部材がテ−プカセットを正しい位置へ押出す。よ って、閉止時には、テ−プカセットは３辺の枠壁とガイド部材で囲われた所定の 位置に収納される。

【００１０】

【実施例】

本考案の実施例を添付図面に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向 きに見るものとする。

【００１１】 図１は本考案に係るテ−プカセットの収納ケ−スの平面図（開状態を示す）で あり、テ−プカセットの収納ケ−ス１は収納部２と、蓋部３と、これらをヒンジ 部４，４を介して連結する中間平板部５とからなり、収納部２には（中間平板部 ５側の辺を除いた）３辺の枠壁２ａが起設され、この枠壁２ａにはガイド凸部２ ｂ…が形成されている。

【００１２】 蓋部３にも、３辺の枠壁３ａが起設され、この枠壁３ａにはガイドリブ３ｂ… が突設されている。

【００１３】 一方、中間平板部５には、テ−プカセットＴを所定の位置へ押出す作用を為す ところのガイド部材６，６が起設されている。図１ではガイド部材６とテ−プカ セットＴとの間にかなり大きな隙間Ｃ１が存在していることに特徴がある。図中 、７，７は図面表側へ突設されたカバ−片である。

【００１４】 次に、ガイド部材６の形状を説明する。 図２は本考案に係るテ−プカセットの収納ケ−スの断面図（閉状態を示す）で あり、ガイド部材６は矩形断面のコ−ナを面取り（円弧面６ａ）したものであっ て、その前面６ｂは収納されたテ−プカセットＴと密接若しくはごく接近してい る。

【００１５】 また、収納部２の枠壁２ａには指掛けの為の切欠き２ｃ，２ｄが形成されてい て、この部分に蓋部３のガイドリブ３ｂ …が進入する為に、これらリブ３ｂ … が収納部２の枠壁２ａに干渉することはない。

【００１６】 以上の構成からなるテ−プカセットの収納ケ−スの作用を次に述べる。 図１において、先ずテ−プカセットＴを図左右のガイド凸部２ｂ…に注意しな がら嵌合する。即ち、図上下方向には隙間Ｃ１だけ余裕があるのでそれ程注意を 払う必要はないことに特徴がある。

【００１７】 図３（ａ）〜（ｃ）は本考案のガイド部材の作用図であり、図３（ａ）のよう に置かれたテ−プカセットＴは、収納ケ−スの閉動作に伴う蓋部３及び中間平板 部５の図左回転（矢印）により、ガイド部材６の円弧面６ａで押され始める（ 図３（ｂ））。

【００１８】 更に、ガイド部材６はテ−プカセットＴを押出す（矢印）。結果、図２に示 す通り、テ−プカセットＴは所定の位置にセットされる。図２においてテ−プカ セットＴはガイドリブ３ｂ…及びガイド部材６の前面６ｂにて、４辺が制限され ている。

【００１９】 図４は本考案のテ−プカセットの収納ケ−スの別作用図であり、テ−プカセッ トＴを蓋部３に嵌合した場合を示す。テ−プカセットＴを図左右のガイドリブ３ ｂ …に注意しながら嵌合する。図上下方向にそれ程の注意を払う必要はない。

【００２０】 次に、収納部２を蓋部３へ被せるようにする。図３（ａ）〜（ｃ）と同様に、 中間平板部５のガイド部材６がテ−プカセットＴを所定方向に押出し、結果、図 ２の如くテ−プカセットＴは収納される。

【００２１】 このようにガイド部材６によりテ−プカセットＴを所定の位置へ押出すことで 、収納部２と蓋部３とのどちらにテ−プカセットＴを投入しても、テ−プカセッ トの収納ケ−ス１への収納が可能である。

【００２２】 尚、閉状態では図１のカバ−片７ ，７が収納部２の枠壁２ａの端部２ｅ及び 蓋部３の枠壁３ａの端部３ｃに共通的に摺接して、外からのごみ等の侵入を防ぐ 作用を為す。

【００２３】 また、上記ガイド部材６は１枚又は３枚以上でも良く、また、板形状に限らず ブロックでも良い。

【００２４】

【考案の効果】

以上に述べた通り本考案は、テ−プカセットの収納ケ−スの収納部と蓋部とに 夫々３辺の枠壁を起設し、中間平板部にガイド部材を起設したので、テ−プカセ ットは収納部はもとより蓋部に投入しても良く、また、ガイド部材に向って比較 的大きな隙間があるのでテ−プカセットは容易に嵌合することができ、もって、 誤操作による収納ケ−スの破損を防止するとともにテープカセットの着脱操作は 容易になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るテ−プカセットの収納ケ−スの平
面図（開状態を示す）

【図２】本考案に係るテ−プカセットの収納ケ−スの断
面図（閉状態を示す）

【図３】本考案のガイド部材の作用図

【図４】本考案のテ−プカセットの収納ケ−スの別作用
図

【図５】従来のテ−プカセットの収納ケ−スの平面図
（開状態を示す）

【図６】従来のテ−プカセットの収納ケ−スの誤った使
用例を示す断面図

【符号の説明】

１…テ−プカセットの収納ケ−ス、２…収納部、２ａ…
収納部の枠壁、３…蓋部、３ａ…蓋部の枠壁、４…ヒン
ジ部、５…中間平板部、６…ガイド部材、Ｔ…テ−プカ
セット。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 テ−プカセットの収納部と、これの蓋部
   と、これら収納部と蓋部とをヒンジ部を介して連結する
   中間平板部とからなるテ−プカセットの収納ケ−スにお
   いて、前記収納部にはテ−プカセットを囲い且つ中間平
   板部側の辺が欠けたところの３辺の枠壁が起設され、前
   記蓋部にも３辺の枠壁が起設され、また、前記中間平板
   部には前記収納部若しくは蓋部に仮置きされたテ−プカ
   セットをテ−プカセットの収納ケ−スの閉止作用に伴っ
   て、所定位置に押出すガイド部材が起設されていること
   を特徴としたテ−プカセットの収納ケ−ス。