JPH04110550A - 空調装置および空調制御方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、空調空間の空調を行なう空調装置および空調
空気の温度、吹出方向、吹出量等を制御する空調制御方
法に関するものである。

〔従来の技術］ 従来、オフィス等における居住者の快適性を向上させる
ために、オフィス等には空調装置が配置され、オフィス
等の空調空間内の温度等が調整されている。

このような空調装置としては、例えば、特開昭６３−３
０６３３０号公報等に開示されるようなものが知られて
いる。

そして、このような従来の空調装置においては、空調空
間内の温度調整は、空調空間内に、例えば、熱電対等の
接触型温度計や湿度計等を配置し、これらのセンサから
の信号を制御装置に出力し、空調機を制御することによ
り行なわれていた。

［発明が解決しようとする課題〕 しかしながら、このような従来の空調装置では、空調空
間内の特定の位置に配置された接触型温度計や湿度計等
で測定された温度、湿度により、空調空間の温度を制御
していたため、空調空間内が人間にとって快適なもので
あるかどうかは、直接的には判断することができなかっ
た。

即ち、特定位置において、温度計で測定された温度が最
適な温度であっても、その温度はあくまでも特定位置に
おける温度であり、人間の温度ではなく、人間にとって
快適であるとは限らないからである。

また、特定位置における情報だけで、空調空気の温度、
吹出方向、吹出量等を制御していたため、特定位置にお
ける温度制御は可能であるが、測定点以外の地域につい
ては、温度制御は困難であった。さらに、温度、湿度等
の測定位置は、一般に人間の居る場所には配置されず、
例えば、壁面等に配置されていたため、測定位置におい
て最適な温度としても人間にとって快適であるとは限ら
ないという問題があった。

一方、空調空間の空調を行なうのは、人間にとって快適
な空間とするためであるから、空調の基準も人間を基準
とすべきである。

また、人体表面温度（あるいは衣服表面温度）と温熱的
快適性との関係は、近年における研究により解明されて
いる。

さらに、近年においては、サーモグラフィーと呼ばれる
赤外放射温度計が開発され、この装置によれば、人体表
面温度が含まれた室内温度分布を面温度情報として把握
でき、この情報を基準に、空調空間の温度、吹出方向、
吹出量等を制御すると、空調空間全体を確実に最適な状
態に制御することができると考えられる。

本発明は上記のような問題点等を解決するためになされ
たもので、空調空間の温度分布を面情報として把握し、
この情報を基準に空調空間の温度制御を行なうことがで
きる空調装置および空調制御方法を提供することを目的
とする。

〔課題を解決するための手段］ 請求項１記載の空調装置は、空調空間に空調空気を導入
する空調機と、空調空気の温度、吹出力。

向、吹出量等を制御する制御装置と、前記空調空間内に
おける温度分布を面温度情報として前記制御装置に出力
するサーモグラフィーとを備えてなるものである。

請求項２記載の空調装置は、請求項１記載の空調装置に
おいて、制御装置は、サーモグラフィーからの人体表面
温度を基準として、空調空気の温度、吹出方向、吹出量
等を制御するものである。

請求項３記載の空調制御方法は、空調空間内における温
度分布をサーモグラフィーにより測定し、この温度分布
を面温度情報として制御装置に出力し、この制御装置に
より、空調空間内に導入される空調空気の温度、吹出方
向、吹出量等を制御することにより行なわれる。

［作　用］ 請求項１記載の空調装置では、空調空間に空調空気を導
入する空調機と、空調空気の温度、吹出方向、吹出量等
を制御する制御装置と、空調空間内における温度分布を
、面温度情報として制御装置に出力するサーモグラフィ
ーとを備えて構成したので、サーモグラフィーにより、
空調空間内における温度分布が検知され、この温度分布
が面温度情報として制御装置に出力され、この温度分布
を基準として、制御装置により、空調空間内に導入され
る空調空気の温度、吹出方向、吹出量等が制御される。

請求項２記載の空調装置では、請求項１記載の空調装置
において、制御装置が、サーモグラフィーからの人体表
面温度を基準として、空調空気の温度、吹出方向、吹出
量等を制御するので、人間にとって最適な空調空間が創
り出される。

請求項３記載の空調制御方法では、サーモグラフィーに
より、空調空間内における温度分布が検知され、この温
度分布が面温度情報として制御装置に出力され、この温
度分布を基準として、制御装置により、空調空間内に導
入される空調空気の温度、吹出方向、吹出量等が制御さ
れる。

（実施例］ 以下、本発明の詳細を図面に示す一実施例について説明
する。

第１図は、本発明の空調装置が配置された空調空間およ
びその近傍を示すもので、図において、符号３１は、建
築物の上下方向に所定間隔を置いて形成された床スラブ
を示している。

この床スラブ３１の下方には、所定間隔を置いて天井板
３３が配置され、この天井板３３の下方は空調空間３５
とされている。

天井板３３には、空調空間３５内に開口する多数の吹出
口３７が配置されており、これらの吹出口３７には導入
ダクト３９が連結され、この導入ダクト３９は空調機４
１に連結されている。この空調機４１には、空調空間３
５内の空気を導出する導出ダクト４３が配置されている
。

また、天井板３３には、空調空間３５内の温度分布を測
定するサーモグラフィー４５が配置されている。このサ
ーモグラフィー４５は、空調空間３５内における各物体
の放射エネルギーを検ａし、そのエネルギーによって起
電力量や抵抗値が変わる検出機で温度を換算するもので
あり、空調空間３５内の面温度情報としての２次元温度
分布を得ることができる。

サーモグラフィー４５からの空調空間３５内の温度分布
の情報は、電気信号として、空調機４１を制御する制御
装置４７に出力され、この制御装置４７は、人体表面温
度を基準として、空調空気の温度、′吹出方向、吹ａ量
等が制御される。

即ち、例えば、吹出口３７には、図示しない吹出方向制
御部材が配置され、導入ダクト３９には吹出量を規制す
る図示しないダンパが配置されており、制御装置４７が
、空調機４１．吹出口３７の吹出方向制御部材や導入ダ
クト３９のダンパを制御することにより、空調空気の温
度、吹出方向吹出量等が制御される。

以上のように構成された空調装置では、空調機４１によ
り、空調空気が、導入ダクト３９．吹出口３７を介して
空調空間３５内に吹き８し、空調空間３５の空調が行な
われる。

そして、以上のように構成された空調装置では、先ず、
サーモグラフィー４５により、空調空間３５内における
温度分布が測定される。例えば、第２図は空調空間３５
を上方から見た平面図であり、この室内空間３５内には
８個の机４９が配置されており、これらの机４９には人
間５１がそれぞれ座っているが、このような空調空間３
５における温度分布は一点鎖線のように示される。−点
鎖線で囲まれる部分は温度が高い部分である。

そして、この温度分布が、デジタル信号として制御装置
４７に出力され、この制御装置４７において、人体表面
温度（あるいは衣服表面温度）を基準に空調制御をどの
ようにして行なうかを判断する。

即ち、人体表面温度が高い地域には、制御装置４７によ
り、空調機４１．吹出口３７の吹出方向制御部材や導入
ダクト３９のダンパを制御することにより、人体表面温
度を低くするように、空調空気の温度、吹出方向、吹出
量等が制御される。

従って、上述した第２図の場合では、−点鎖線で囲まれ
る部分（Ａ、Ｂ地域）は人体表面温度が高いのであるか
ら、この部分に空調空気が吹き出すようにしたり、吹出
量を増加したり、冷たい空気を供給するように制御され
る。しかし、−点鎖線で囲まれたＣ地域では人体表面温
度に影響を与えないため、Ｃ地域を冷却するような制御
は行なわれない。

しかして、以上のように構成された空調装置では、空調
空間３５内に空調空気を導入する空調機４１と、空調空
気の温度、吹出方向、吹出量等を制御する制御装置４７
と、空調空間３５内における温度分布を、面温度情報と
して制御部Ｗ４７に出力するサーモグラフィー４５とか
ら構成したので、サーモグラフィー４５により、空調空
間３５内における温度分布が測定され、この温度分布が
面温度情報として制御装置４７に出力され、この温度分
布を基準として、制御装置４７により、空調空間３５内
に導入される空調空気の温度、吹出方向、吹出量等が制
御され、空調空間３５の温度分布を面情報として把握し
、この情報を基準に空調空気を制御することができる。

このため、空調空間３５の面温度情報により、空調空間
３５が人間にとって快適なものであるかどうかを、直接
的に判断することができ、空調空間３５の空調を最適な
状態に確実に制御することができ、人間にとってより快
適な空調空間３５とすることができる。

また、制御装置４７が、サーモグラフィー４５からの人
体表面温度を基準として、空調空気の温度、吹出方向、
吹出量等を制御するので、人間のいない部分の空調を省
略することができ、無駄のない空調で人間にとって最適
な空調空間３５を容易に創り出すことができる。

さらに、以上のような空調制御方法では、サーモグラフ
ィー４５により、空調空間３５内における温度分布が測
定され、この温度分布が面温度情報として制御装置４７
に出力され、この温度分布を基準として、制御装置４７
により、空調空間３５内に導入される空調空気の温度、
吹出方向、吹出量等が制御され、空調空間３５の温度分
布が面情報として把握され、この情報を基準に空調空間
３５の温度制御が行なわれるので、空調空間３５の面温
度情報により、空調空間３５が人間にとって快適なもの
であるかどうかを、直接的に判断することができ、空調
空間３５の空調を最適な状態に確実に制御することがで
き、これにより、人間にとってより快適な空調空間３５
とすることができる。

尚、上記実施例では、制御装置４７により、空調空気の
温度、吹出方向、吹出量等を制御した例について説明し
たが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、
例えば、空調空気の吹出方向だけを制御するものであっ
ても良く、さらに、空調空間の空調を行なう仙の要因を
制御装置で制御するようにしても、上記実施例とほぼ同
様の効果を得ることができる。

また、上記実施例では、天井板３３に吹出口３７を設け
、この吹出口３７と空調機４１とを導入ダクト３９によ
り連結した例について説明したが、本発明は上記実施例
に限定されるものではなく、例えば、床に吹出口を設け
ても良く、さらに、空調空間の空調を行なうものであれ
ば、どのような構造であっても良い。

さらに、上記実施例では、制御装置４７が、サーモグラ
フィー４５からの人体表面温度を基準として、空調空気
の温度、吹出方向７吹出量等を制御した例について説明
したが、本発明は上記実施例に限定されるものではな（
、制御装置が、サーモグラフィーからの温度分布全体を
基準として、空調空気の温度、吹出方向、吹出量等を制
御しても、上記実施例とほぼ同様の効果を得ることがで
きる。

〔発明の効果〕

請求項１記載の空調装置では、空調空間に空調空気を導
入する空調機と、空調空気の温度２吹出方向２吹出量等
を制御する制御装置と、空調空間内における温度分布を
、面温度情報として制御装置に出力するサーモグラフィ
ーとを備えて構成したので、サーモグラフィーにより、
空調空間内における温度分布が測定され、この温度分布
が面温度情報として制御装置に出力され、この温度分布
を基準として、制御装置により、空調空間内に導入され
る空調空気の温度、吹出方向、吹出量等が制御され、こ
れにより、空調空間の温度分布を面情報として把握して
、この情報を基準に空調空間の温度制御を行なうことが
できる。

請求項２記載の空調装置では、請求項１記載の空調装置
において、制御装置が、サーモグラフィーからの人体表
面温度を基準として、空調空気の温度、吹出方向、吹出
量等を制御するので、人間のいない部分の空調を省略す
ることができ、無駄のない空調で人間にとって最適な空
調空間を容易に創り出すことができる。

請求項３記載の空調制御方法では、サーモグラフィーに
より、空調空間内における温度分布が測定され、この温
度分布が面温度情報として制御装置に出力され、この温
度分布を基準として、制御装置により、空調空間内に導
入される空調空気の温度、吹出方向、吹出量等が制御さ
れ、これにより、空調空間の温度分布を面情報として把
握して、この情報を基準に空調空間の温度制御を行なう
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の空調装置が配置された空調空間および
その近傍を示す縦断面図である。 第２図はサーモグラフィーによる空調空間の温度分布を
示す説明図である。 〔主要な部分の符号の説明］ ３５・・・空調空間 ４１・・・空調機 ４５・・・サーモグラフィー ４７・・・制御装置。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）空調空間に空調空気を導入する空調機と、空調空
   気の温度、吹出方向、吹出量等を制御する制御装置と、
   前記空調空間内における温度分布を面温度情報として前
   記制御装置に出力するサーモグラフィーとを備えてなる
   ことを特徴とする空調装置。
2. （２）制御装置は、サーモグラフィーからの人体表面温
   度を基準として、空調空気の温度、吹出方向、吹出量等
   を制御する請求項１記載の空調装置。
3. （３）空調空間内における温度分布をサーモグラフィー
   により測定し、この温度分布を面温度情報として制御装
   置に出力し、この制御装置により、空調空間内に導入さ
   れる空調空気の温度、吹出方向、吹出量等を制御するこ
   とを特徴とする空調制御方法。