JP2013134021A - 輻射空調システム及び輻射パネルの設置方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】代謝の比較的高い人が主に存在する領域と代謝の比較的低い人が主に存在する領域に分かれている室内において、それぞれが快適に過ごすことが可能な輻射空調システム及び輻射パネルの設置方法を提供する。
【解決手段】輻射空調システム10は、代謝の比較的低い人(例えば患者)が主に存在する患者ゾーン(第1の領域)4Aと、上方に少なくとも温度が調整された空気が吹き出す吹出口31aが設けられ、代謝の比較的高い人(例えば医療スタッフ)が主に存在するスラッフゾーン(第2の領域)4Bとを有する室内4に適用される輻射空調システムであって、患者ゾーン4Aの上方に配置されたパネル本体21と、パネル本体21の裏面側に配置され、少なくとも温度が調整された熱媒体が流れるパイプ22とを有して患者ゾーン4Aにおいて輻射を行う輻射パネル20を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、輻射空調システム及び輻射パネルの設置方法に関する。
従来、病室等で採用されている対流式空調システムは、熱交換により冷やされた空気(冷風)を吹出口から吹き出すことにより室内を冷やし、熱交換により温められた空気(温風)を吹出口から吹き出すことにより室内を暖めていた。このような対流式空調システムでは、冷風あるいは温風の空気対流により、温度分布によるムラが生じるとともに、人体に気流が当たって過度の温冷感を与えることがある。
そこで、近年、パネル本体の裏面にパイプを設けた輻射パネルを天井に配設し、パイプに冷水又は温水を流すことで、輻射パネルからの輻射熱によって室内を空調する輻射空調システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−139767号公報
しかし、このような輻射空調システムを、例えば大空間の病室に設置した場合、均一な温・湿度により均一な輻射環境が得られるかもしれないが、動き回っている医療スタッフと寝た状態の患者とでは、代謝の差が大きく体感温度が大きく異なる。すなわち、例えば冷房では、代謝の低い患者は寒く感じ、代謝の高いスタッフは暑く感じ、双方が不快を感じてしまうという欠点がある。また、ベッドの周囲を覆う横引き式のカーテンは、プライバシー保護を目的としているものであるため、このカーテンでは天井との間にすき間があるため、冷風を十分に遮蔽することはできない。
従って、本発明の目的は、代謝の比較的高い人が主に存在する領域と代謝の比較的低い人が主に存在する領域に分かれている室内において、それぞれが快適に過ごすことが可能な輻射空調システム及び輻射パネルの設置方法を提供することにある。
本発明の一態様は、上記目的を達成するために、代謝の比較的低い人が主に存在する第1の領域と、上方に少なくとも温度が調整された空気が吹き出す吹出口が設けられ、代謝の比較的高い人が主に存在する第2の領域とを有する室内に適用される輻射空調システムであって、前記第1の領域の上方に配置されたパネル本体と、前記パネル本体の裏面側に配置され、少なくとも温度が調整された熱媒体が流れるパイプとを有して前記第1の領域において輻射を行う複数の輻射パネルと、前記輻射パネルの前記パイプに供給する前記熱媒体を所定の温度に制御する熱源装置とを備えた輻射空調システムを提供する。
また、本発明の他の態様は、上記目的を達成するため、代謝の比較的低い人が主に存在する第1の領域と、上方に少なくとも温度が調整された空気が吹き出す吹出口が設けられ、代謝の比較的高い人が主に存在する第2の領域とを有する室内に適用される輻射パネルの設置方法であって、複数の前記輻射パネルを前記第1の領域の上方に設置する輻射パネルの設置方法を提供する。
本発明によれば、代謝の比較的高い人が主に存在する領域と代謝の比較的低い人が主に存在する領域に分かれている室内において、それぞれが快適に過ごすことが可能となる。
図1は、本発明の実施の形態に係る輻射空調システムが適用される病室内のレイアウトの一例を示す図である。 図2は、本発明の第1の実施の形態に係る輻射空調システムの要部の構成例を示す、図1のA−A線断面図である。 図3は、水及び空気の系統図である。 図4は、本発明の第2の実施の形態に係る輻射空調システムの要部の構成例を示す、図1のA−A線断面図である。 図5は、本発明の第3の実施の形態に係る輻射空調システムの要部の構成例を示す、図1のA−A線断面図である。 図6は、本発明の第4の実施の形態に係る輻射空調システムの要部の構成例を示す、図1のA−A線断面図である。 図7は、本発明の第5の実施の形態に係る輻射空調システムの要部の構成例を示す、図1のA−A線断面図である。 図8は、本発明の第6の実施の形態に係る輻射空調システムの要部の構成例を示す、図1のA−A線断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、各図中、実質的に同一の機能を有する構成要素については、同一の符号を付してその重複した説明を省略する。
図1は、本発明の実施の形態に係る輻射空調システムが適用される病室内のレイアウトの一例を示す図である。この輻射空調システムが適用される病室1は、例えば人工透析室であり、床2上の外周壁、仕切り壁等の壁1a側に代謝の比較的低い人、例えば患者Pa用の複数のベッドBが並んで配置されている複数(同図では2つ)の患者ゾーン(第1の領域)4Aと、代謝の比較的高い人、例えば医療スタッフPbが行き来するスタッフゾーン(第2の領域)4Bとに分かれた大空間の室内4を有する。
なお、同図では、室内4が患者ゾーン4Aとスタッフゾーン4Bに分かれているが、事務員が居る事務ゾーン等の他のゾーンを有していてもよい。また、同図では、室内4に患者ゾーン4Aが2つ設けられているが、1つでも、3つ以上でもよい。また、同図では、室内4にスタッフゾーン4Bが1つ設けられているが、2つ以上でもよい。また、病室1は、2人部屋、4人部屋、6人部屋等の個室以外の部屋でもよい。また、本輻射空調システムが適用される対象は、病室に限られず、老人ホーム等の介護施設等でもよい。
[第1の実施の形態]
図2は、本発明の第1の実施の形態に係る輻射空調システムの要部の構成例を示す、図1のA−A線断面図である。この輻射空調システム10は、図2に示すように、患者ゾーン4Aの上方に配置されて輻射空調を行う複数(図2では、各患者ゾーン4A毎に1つのみを図示)の輻射パネル20を備える。このように構成された輻射パネル20は、スタッフゾーン4Bの上方に配置された天井パネル3A、及び壁1a側に配置された天井パネル3Bとともに天井を構成している。そしてこの天井とスラブ1bとの間には、天井裏空間1cが形成されている。
輻射パネル20は、主として鋼板、アルミニウム等の金属から形成されたパネル本体21と、パネル本体21の裏面側に配置され、熱媒体としての水が流れるパイプ22とを備える。なお、輻射パネル20は、同図では、天井として患者ゾーン4Aの上方に配置されているが、輻射パネル20を患者ゾーン4Aの上方であって既設の天井の室内4側に設置してもよい。
スタッフゾーン4Bの上方の天井パネル3Aには、対流式空調を行うための複数の吹出口32(図2では1つのみを図示)が均等に配置されている。各吹出口32には、外気処理空調機(以下「外調機」という。)40から吹出ダクト41が接続されている。壁1a側の天井パネル3Bには、吸込口33が配置されている。吸込口33には、外調機40から吸込ダクト42が接続されている。なお、吸込口33の数は2つに限定されない。
図3は、水及び空気の系統図である。同図では、各患者ゾーン4Aは、天井に複数のパネル本体21を配設して複数の輻射パネル20を用いているが、1つのパネル本体21を配設して1つの輻射パネル20でもよい。また、輻射パネル20は、ベッドBの位置に対応して設置してもよい。この場合、輻射パネル20間にすき間が設けられてもよく、パネル本体21が複数に分割された構造でもよい。
外調機40は、前述したように、吹出ダクト41が吹出口32に接続され、吸込ダクト42が吸込口33に接続されている。外調機40は、吹出ダクト41、吹出口32を介して室内4に導入する外気の全熱負荷、すなわち顕熱負荷(温度)及び潜熱負荷(湿度)を処理するとともに、室内4で発生した潜熱負荷(湿度)を吸込口33及び吸込ダクト42を介して取り込んで処理する。このような外調機40による処理により、温度及び湿度が調節された空気(例えば低温度・低湿度の空気)が吹出口32から吹き出す。なお、吹出口32から吹き出される空気は、温度のみが制御されたものでもよい。
熱源装置50は、供給側配管51及び戻り側配管52がパイプ22に接続されている。熱源装置50は、例えば冷房では、温度及び流量が制御された水(例えば16℃の水)を供給側配管51を介してパイプ22に供給し、輻射パネル21で熱交換された水(例えば18℃の水)が戻り側配管52を介して熱源装置50に戻るように構成されている。なお、パイプ22に供給される水は、温度のみが制御(流量の制御なし)されたものでもよい。
(輻射空調システムの動作)
次に、輻射空調システム10の動作を説明する。外調機40は、室内4に導入する外気の全熱負荷と、室内4で発生した潜熱負荷を処理すると、例えば、低温・低湿度の空気が吹出ダクト41を介して吹出口32からスタッフゾーン4Bに向けて吹き出す。
熱源装置50は、温度及び流量を制御した水を供給側配管51を介してパイプ22に供給する。パイプ22に供給された水は、パネル本体21で熱交換された後、戻り側配管52を介して熱源装置50に戻る。水がパイプ22を通過する間にパネル本体21による輻射が行われる。この輻射と自然対流により、室内4で発生した顕熱が処理される。
(第1の実施の形態の効果)
第1の実施の形態によれば、スタッフゾーン4Bの上方に配置された吹出口32から吹出される低温度・低湿度の空気流11がスタッフゾーン4Bに集中的に発生し、医療スタッフPbの体表面で対流熱伝達が促進され、代謝の比較的高い医療スタッフPbは涼しいと感じることができる。一方、スタッフゾーン4Bとは別に設けられた患者ゾーン4Aの上方に輻射パネル20を配置したので、患者ゾーン4Aでは、輻射主体の空調が行われ、代謝の比較的低い患者Paはスタッフゾーン4Bからの低温度・低湿度の空気流11による寒さを感じることがほとんどないので、医療スタッフPb及び患者Paの両者が室内4で快適に過ごすことができる。
[第2の実施の形態]
図4は、本発明の第2の実施の形態に係る輻射空調システムの要部の構成例を示す、図1のA−A線断面図である。本実施の形態の輻射空調システム10は、第1の実施の形態において、患者ゾーン4Aとスタッフゾーン4Bとの間に気流抑制構造として気流遮蔽部材5を設けたものであり、他は第1の実施の形態と同様に構成されている。
気流遮蔽部材5としては、例えば、巻き取り軸にカーテンを巻き取り及び引出し可能に連結したロール式カーテンや横引き式のカーテン等のカーテン、たれ壁、衝立等を用いることができる。気流遮蔽量を調整できる点でロール式カーテンが好ましい。気流遮蔽部材5は、吹出口32からの空気流11が患者ゾーン4Aに流れ込むのを抑制することができるものであれば、材質やサイズ等は問わない。また、気流遮蔽部材5は、スタップゾーン4Bから患者Paのシルエットがぼんやり視認可能な程度の光透過性を有するのが好ましい。また、完全に気流を遮断する必要はなく、ある程度の通気性があってもよい。
第2の実施の形態によれば、スタッフゾーン4Bの上方の吹出口32から吹き出した空気流11が、気流遮蔽部材5によって患者ゾーン4Aに流れ込みにくくなるので、患者Paはスタッフゾーン4Bからの空気流11による寒さを感じることが少なくなり、ベッドBの上で快適に寝ることができる。また、吹出口32から吹き出した空気流11が拡散しないので、スタッフゾーン4B内は比較的早い空気流速を維持でき、医療スタッフPbは気流遮蔽部材5を設けない場合よりも涼しく感じることができる。
なお、気流遮蔽部材5は、ベッドB毎に個別に設けてもよく、複数のベッドB毎に設けもよい。ベッドB毎に気流遮蔽部材5を設けることで患者個々の代謝に応じて気流遮蔽量を調整することができる。また、隣り合うベッドBの間にも気流遮蔽部材5を設けてもよい。これにより、スタッフゾーン4Bから斜め方向に患者Paに吹き込む空気流11を抑制することができ、プライバシーを保護することもできる。また、気流遮蔽部材5をベッドBの周囲の少なくとも3方(少なくともスタッフゾーン4B側及びベッドBの両側)に設けてもよい。
[第3の実施の形態]
図5は、本発明の第3の実施の形態に係る輻射空調システムの要部の構成例を示す、図1のA−A線断面図である。本実施の形態の輻射空調システム10は、第1の実施の形態において、気流抑制構造として輻射パネル20をスタッフゾーン4Bの天井よりも低い位置に設けたものであり、他は第1の実施の形態と同様に構成されている。
本実施の形態は、輻射パネル20のスタッフゾーン4B側に吹出口32から吹き出した空気流11が患者ゾーン4Aに流れ込みにくくなるように気流抑制構造として側方パネル23を設けている。側方パネル23は、金属やボードを用いることができるが、材質は問わない。
患者ゾーン4Aは、ほとんどベッドBの上で安静にしている患者Paのための空間なので、天井となるパネル本体21は必要最小限の高さがあればよく、スタッフゾーン4Bの天井よりも低くても構わない。
第3の実施の形態によれば、第1の実施の形態と比較して患者ゾーン4Aの空間が狭くなるので、輻射パネル20による輻射効果が増大する。また、吹出口32から吹き出した空気流11が側方パネル23により患者ゾーン4Aに流れ込むのを抑制することができる。
なお、第3の実施の形態において、患者ゾーン4Aとスタッフゾーン4Bとの間に気流遮蔽部材5を設けてもよい。
[第4の実施の形態]
図6は、本発明の第4の実施の形態に係る輻射空調システムの要部の構成例を示す、図1のA−A線断面図である。本実施の形態の輻射空調システム10は、第3の実施の形態において、天井裏空間1cに複数の吸込口6A、6Bを設けたものであり、他は第1の実施の形態と同様に構成されている。
患者ゾーン4Aの壁1a側には、パネル本体21と床2との間に壁7が設けられている。壁7には、患者ゾーン4Aやスタッフゾーン4Bで発生した臭気を空気と一緒に排出するための窓7aが形成されている。
本実施例の形態によれば、窓7aから排出された空気は、天井裏空間1cに連通し、複数の吸込口6A、6Bから配管16を介して外調機40に接続されている。このため、本実施の形態の場合、先の実施の形態で配置した吸込口33及び吸込ダクト42を省いてもよい。なお、吸込口6A、6Bを外調機40に接続せずに排気ファンを有する排気ダクトに接続してもよい。
第4の実施の形態によれば、患者ゾーン4A側で発生した臭気を空気と一緒に壁7の窓7a、吸込口6A、6B及び配管16を介して外調機40から効率良く排気することができる。なお、壁7を壁1a側全面に設けず、窓7aと天井裏空間1cと連通する排気ダクトを設けてもよい。また、吸込口6A、6Bを患者ゾーン4Aに設けてもよい。
[第5の実施の形態]
図7は、本発明の第5の実施の形態に係る輻射空調システムの要部の構成例を示す、図1のA−A線断面図である。本実施の形態の輻射空調システム10は、第1の実施の形態において、輻射パネル20に供給する水の流量を患者ゾーン4Aの温度に応じて制御するようにしたものであり、他は第1の実施の形態と同様に構成されている。
本実施の形態の輻射空調システム10は、患者ゾーン4Aに輻射温度を検出する温度センサ8A、8Bを配置し、輻射パネル20のパイプ22から熱源装置50への戻り側配管52に流量調整弁9A、9Bを配置し、温度センサ8A、8Bの検出温度に基づいて流量調整弁9A、9Bを制御する制御装置60を設けたものである。なお、流量調整弁9A、9Bを供給側配管51に設けてもよい。
温度センサ8A、8Bは、室内環境快適度として、患者ゾーン4A、4Bの平均輻射温度を検出するためのものとして、例えばグローブ温度計を用いることができる。
制御装置60は、グローブ温度計によって計測されたグローブ温度と、一定値と仮定した気流速度から平均輻射温度を演算し、この演算値が快適とされる最適値となるように流量調整弁9A、9Bを制御してパイプ22に供給する冷温水の流量を調整する。
第5の実施の形態によれば、患者ゾーン4Aにて検出した平均輻射温度に基づいて輻射パネル20のパイプ22に供給する冷温水の流量を制御しているので、それぞれの患者ゾーン4Aの環境変化に応じて患者ゾーン4Aを快適な環境に保つことができる。
なお、室内環境快適度の指標としては、予測平均温冷感申告(PMV:Predicted Mean Vote)、標準有効温度(SET*:Standard New Effective Temperature)等を用いてよい。そのために必要となるセンサは何を用いてもよい。また、室内環境快適度の指標として、患者本人の暑い・寒い・ちょうど良いというような感覚を直接取り入れてもよい。また、患者ゾーン4Aの温度や湿度等の環境を計測する温度センサ、湿度センサ、グローブ温度計、風速計等の環境計測手段を設け、環境計測手段の計測値に基づいて、室内環境快適度及び/又は省エネルギー度を演算し、室内環境快適度及び/又は省エネルギー度の演算値が、所定の値、例えば最適値になるようにパイプ22に供給する冷温水の流量を調整してもよい。
なお、ベッドBの近くに水量調整用の選択ボタンやバルブを置いて、輻射パネル20毎、すなわち患者Pa毎にパイプ22に供給する水の量を制御してもよい。これにより、患者Pa毎の代謝に応じた輻射空調を行うことができる。
[第6の実施の形態]
図8は、本発明の第6の実施の形態に係る輻射空調システムの要部の構成例を示す、図1のA−A線断面図である。本実施の形態の輻射空調システム10は、第5の実施の形態において、流量調整弁9を1つにしたものであり、他は第1の実施の形態と同様に構成されている。
制御装置60は、2つの温度センサ8A、8Bの検出温度を平均化し、その平均値に基づいて1つの流量調整弁9を制御してパイプ22に供給する冷温水の流量を調整する。
第6の実施の形態によれば、患者ゾーン4Aにて検出した平均輻射温度の平均値に基づいて輻射パネル20のパイプ22に供給する冷温水の流量を制御しているので、患者ゾーン4Aを快適な環境に保つことができる。
なお、本発明は、上記各実施の形態に限定されず、その要旨を変更しない範囲内で種々に変形実施が可能である。
また、本発明の要旨を変更しない範囲内で上記各実施の形態の構成要素のうち一部を除くことも可能である。
また、上記各実施の形態の構成要素を、本発明の要旨を変更しない範囲内で任意に組み合わせることは可能である。例えば、第4乃至第6の実施の形態に第2の実施の形態の気流遮蔽部材5や第3の実施の形態の側方パネル23を適用してもよい。
1…病室、1a…壁、1b…スラブ、1c…天井裏空間、2…床、3A、3B…天井パネル、4…室内、4A…患者ゾーン、4B…スタッフゾーン、5…気流遮蔽部材、6A、6B…吸込口、7…壁、7a…窓、8A、8B…温度センサ、9、9A、9B…流量調整弁、10…輻射空調システム、11…空気流、16…配管、20…輻射パネル、21…パネル本体、22…パイプ、23…側方パネル、32…吹出口、33…吸込口、40…外調機、41…吹出ダクト、42…吸込ダクト、50…熱源装置、51…供給側配管、52…戻り側配管、60…制御装置、B…ベッド、Pa…患者、Pb…医療スタッフ

Claims (10)

  1. 代謝の比較的低い人が主に存在する第1の領域と、上方に少なくとも温度が調整された空気が吹き出す吹出口が設けられ、代謝の比較的高い人が主に存在する第2の領域とを有する室内に適用される輻射空調システムであって、
    前記第1の領域の上方に配置されたパネル本体と、前記パネル本体の裏面側に配置され、少なくとも温度が調整された熱媒体が流れるパイプとを有して前記第1の領域において輻射を行う複数の輻射パネルと、
    前記輻射パネルの前記パイプに供給する前記熱媒体を所定の温度に制御する熱源装置とを備えた輻射空調システム。
  2. 前記第1の領域は、前記代謝の比較的低い患者が主に寝る複数のベッドが配置され、
    前記第2の領域は、前記代謝の比較的高い医療スタッフが行き来可能な空間を有する請求項1に記載の輻射空調システム。
  3. 前記第2の領域の前記吹出口から吹き出される空気流が前記第1の領域に流れ込むのを抑制する気流抑制構造を備えた請求項1又は2に記載の輻射空調システム。
  4. 前記気流抑制構造は、前記第1の領域と前記第2の領域との間に設けられた気流遮蔽部材である請求項3に記載の輻射空調システム。
  5. 前記気流抑制構造は、前記第1の領域の前記パネル本体が、前記第2の領域の前記吹き出口の位置よりも低くなっている請求項3に記載の輻射空調システム。
  6. 前記複数の輻射パネルは、前記熱媒体の流量を前記輻射パネル毎に調整可能な構成を有する請求項1に記載の輻射空調システム。
  7. 前記輻射パネルの前記パイプに供給する熱媒体を所定の温度に制御する熱源装置と、
    前記パイプに接続された配管に設けられ、前記熱媒体の流量を調整する調整弁と、
    前記第1の領域に配置された環境計測手段と、
    前記環境計測手段が計測した計測値に基づいて、室内環境快適度及び/又は省エネルギー度を演算し、前記室内環境快適度及び/又は前記省エネルギー度の演算値が、所定の値になるように前記調整弁を制御する制御装置とを備えた請求項1乃至6のいずれか1項に記載の輻射空調システム。
  8. 代謝の比較的低い人が主に存在する第1の領域と、上方に少なくとも温度が調整された空気が吹き出す吹出口が設けられ、代謝の比較的高い人が主に存在する第2の領域とを有する室内に適用される輻射パネルの設置方法であって、
    複数の前記輻射パネルを前記第1の領域の上方に設置する輻射パネルの設置方法。
  9. 前記室内は、前記第1の領域に複数のベッドが設置された病院の室内であり、
    前記複数の輻射パネルの設置は、前記ベッドに対応して前記輻射パネルを設置するものである請求項8に記載の輻射パネルの設置方法。
  10. 前記輻射パネルの少なくとも3方にロール式カーテンを設置する工程をさらに含む請求項8又は9に記載の輻射パネルの設置方法。

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