JP2007271128A - 空調設備 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】室内空間1に外気を導入自在な外気導入手段Gが設けられている空調設備において、対象域の域内温度tzを含む複数種のデータ値をパラメータとする快適指標値の演算モデルを用いて、快適指標値が設定目標値となるように外気導入手段Gを制御して外気導入量を調整する空調制御手段10を設けてある。
【選択図】図1
Description
即ち、外気冷房において、快適感が不安定になり易い問題点があった。
即ち、温度以外にも、複数種のデータ値をパラメータとした快適指標値を用いて空調制御のための演算を行うことで、片寄った空調制御を防止でき、より室内の人が快適と感じやすい環境に空調制御することが可能となる。
従って、室内温度が快適であるとされる値でさえあればよいと言うことに止まらず、一例として、湿度や気流や着衣や熱代謝等のパラメータをも含めた外気導入の制御を実現することが可能となり、外気冷房を行う上で、より高い快適感が得易くなる。
また、当然の事ながら、エネルギーを消費する空調に比べて、外気をそのまま使用する空調であるから、省エネルギー効果が叶えられることは勿論のことである。
本発明の第2の特徴構成によれば、本発明の第1の特徴構成による上述の作用効果を叶えることができるのに加えて、前記室内空間でのペリメータ域を対象域とした第一快適指標値の演算モデルを用いて外気導入量を調整制御するから、ペリメータ域での環境変化に対応した空調制御を行うことが可能となり、ペリメータ域での快適性をより向上させることができる。
また、外気導入のみによる制御の限界を、前記冷房手段の運転制御によって補完して、室内空間全体として肌理の細かな空調を叶えることが可能となる。
また、外壁部における窓の下方には、床下の外気導入路12を通じて外気OAを対象域1のペリメータ域1bに取り入れる外気口13を設けてあると共に、その外気導入路12を開閉する外気ダンパ14を設けてある。前記外気導入路12、外気口13、外気ダンパ14を、外気導入手段Gと言う。
そして、対象域1における廊下側の欄間部15は開閉ダンパとして駆動機構により開閉する構造にしてあり、さらに、廊下16に連通する階段室17の棟屋部には排気ダンパとして駆動機構により開閉する換気窓18を設けてある。
従って、外気ダンパ14、欄間部15、換気窓18を開くことにより、温度差による比重差をもって、外気を対象域1内に取り込んで外気冷房を行うことができる。
ここで、前記外気ダンパ14、欄間部15、換気窓18を含めて自然換気ダンパNという。
従って、前記外気導入手段Gを制御して、外気OAを対象域1に取り入れて外気冷房を行ったり、空調機7により温湿度調整した空気SAを給気ファン6により床下給気チャンバ3に供給することで(図3参照)、その調整空気SAを床吹出口2から対象域1に供給して対象域1を冷房又は暖房することができる。
そして、これら各センサの測定結果をもとにして、前記制御器10によって、前記外気導入手段Gや、空調機7等の駆動制御がなされ、室内環境が快適な状態となるように空調される。
そして、当該自然換気運転中は、前記各センサの測定値、及び、各月毎に更新入力される域内者の代謝量AL及び着衣量CL夫々の予測値とに基づき、対象域1(例えば、ペリメータ域1b)のPMV値(快適指標値の一例)を随時演算し、設定目標値としての−0.5(PMV値=−0.5)にする算定域内温度tzxを、PMV値の演算モデル〔PMV値=f(tz,rz,tx,v,AL,CL),空気調和・衛生工学便覧13版1基礎篇第439頁〜第443頁参照〕を用いて逆算し、この逆算で得た算定域内温度tzxを目標域内温度tzm(=tzx)となるように、外気ダンパ14の開度の調整を行う。
そして、当該自然換気+シーリングファン運転中も、同様に、PMV値を用いて外気ダンパ14の開度の調整、及び、シーリングファン11の風量調整を行う。
そして、当該自然換気+シーリングファン運転+空調機運転中も、同様に、PMV値を用いて外気ダンパ14の開度の調整、及び、シーリングファン11の風量調整、空調機7の風量調整を行う。
そして、当該シーリングファン運転+空調機運転中も、同様に、インテリア域1aでのPMV値(第2快適指標値の一例)を用いてシーリングファン11の風量調整、空調機7の風量調整を行う。
即ち、温度以外にも、複数種のデータ値をパラメータとした快適指標値を用いて空調制御のための演算を行うことで、片寄った空調制御を防止でき、より室内の人が快適と感じやすい環境に空調制御することが可能となる。
そして、環境状況によっては、自然換気による冷房運転が可能となり、省エネルギー効果が叶えられる。
また、ペリメータ域、インテリア域それぞれでの快適性をより向上させることができる。
以下に他の実施の形態を説明する。
また、快適指標値にPMV値を用いる場合、快適指標値(PMV値)の設定目標値は0.5に限られるものではなく、ある程度高い快適度を示す値であれば、どのような値であってもよい。
〈2〉 また、運転制御上の外気温度や域内温度の管理値そのものは、先の実施形態で説明した16℃、24℃、26℃、28℃に限るものではなく、適宜設定することができる。
〈3〉 自然換気による換気ルートは、先の実施形態では、外気導入路12〜外気口13〜対象域1〜欄間部15〜廊下16〜階段室17〜換気窓18を通したものを説明したが、この構成に限るものではなく、適宜変更することが可能である。要するに、対象域に外気を取り入れ、その取り入れ相当量を室外に排出できるように構成してあればよい。
また、先の実施形態のように、空気の温度差による比重差を利用した自然換気によるものに限らず、ファンによる強制換気であってもよい。
1a インテリア域
1b ペリメータ域
7 空調機(冷房手段に相当)
10 制御器(空調制御手段に相当)
G 外気導入手段
tz 域内温度
Claims (3)
- 室内空間に外気を導入自在な外気導入手段が設けられている空調設備であって、
対象域の域内温度を含む複数種のデータ値をパラメータとする快適指標値の演算モデルを用いて、前記快適指標値が設定目標値となるように前記外気導入手段を制御して外気導入量を調整する空調制御手段を設けてある空調設備。 - 前記快適指標値は、前記室内空間でのペリメータ域を対象域とした第一快適指標値である請求項1に記載の空調設備。
- 前記室内空間を冷房自在な冷房手段が設けられ、前記空調制御手段には、前記室内空間でのインテリア域を対象域とした第二快適指標値が設定目標値となるように前記冷房手段を運転制御する機能が備えられている請求項1又は2に記載の空調設備。
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