JP2002257390A - 建物の換気システムおよび建物の換気方法 - Google Patents

建物の換気システムおよび建物の換気方法

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JP2002257390A
JP2002257390A JP2001051825A JP2001051825A JP2002257390A JP 2002257390 A JP2002257390 A JP 2002257390A JP 2001051825 A JP2001051825 A JP 2001051825A JP 2001051825 A JP2001051825 A JP 2001051825A JP 2002257390 A JP2002257390 A JP 2002257390A
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air
building
ventilation
outside
room
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JP2001051825A
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Tetsuo Tachibana
哲生 橘
Mitsusachi Koyama
光幸 小山
Hisao Hibi
久夫 日比
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Panasonic Ecology Systems Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建物内の気流の風速を過度に上げてしまうこ
となく居住者が不快感を感じることがない建物の換気シ
ステムを提供することを目的とする。 【解決手段】 屋外と連通する換気口3a、3b、3
c、3d、3e、3f、3g、3hを設け、外気の取入
口となる換気口3a、3b、3c、3dから外気を取り
入れ、その他の換気口3e、3f、3g、3hから建物
1内の空気を排出して屋外から建物1内に流入する風の
流れを形成し、外気の取入口となる換気口3a、3b、
3c、3dの開口面積を可変して常に建物1内の気流を
制御する構成としたことにより、絶えず変化する外気の
取入口で給気風量を調整するため、換気過多の状態が生
じず、室内に形成される気流の風速を過度に上げてしま
うことがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外気を給気し建物
内に通風させるために換気口の開口を可変し気流を制御
する建物の換気システム、建物の換気方法、およびその
建物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、建物の高気密化にともない、省エ
ネルギー性および室内の温熱環境の向上した建物が普及
してきたが、それとともに居住者およびそこで働く人の
健康性を損なわないために計画的な換気対策が必要とさ
れている。
【0003】従来、この種の建物の換気システムの一例
として特許第2998743号公報が知られている。以
下、その構成について図9を参照しながら説明する。
【0004】図9に示すように、建物101は、建物1
01の上下階各部屋102、103、104、105に
屋外106の空気を取り入れる給気口107と、上層階
各部屋104、105の天井に設けた排気グリル108
と、竪穴部利用換気路109と、竪穴部利用換気路10
9への通気口110と、竪穴部天井に設けた吸込グリル
111と、吸込グリル111の上方に形成された排気チ
ャンバー112と、屋根の棟両側に形成された換気口1
13と、排気チャンバー112内にファン114、風量
センサー115およびダンパー116とを設け構成され
ていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の建物
の換気システムの構成では、下層階は下層階の給気口1
07から竪穴部利用通路109を通って棟へ抜ける換気
経路、上層階は上層階の給気口107から各部屋10
4、105の天井を通って棟へ抜ける換気経路により建
物101の構造自体を換気経路として利用し、建物10
1の最上部に換気チャンバー112および棟に換気口1
13を設けることにより、屋内外温度差および風力によ
る吸引効果を利用して換気風量を促進させているが、外
気の風速は常に変化するため、外気の入口である給気口
107の開口の大きさによっては建物101内に形成さ
れる通風が強くなりすぎることがあるために、居住者が
コールドドラフトを感じたり、建物101内の特定の空
間において換気過多が生じたりするという課題があっ
た。
【0006】また、排気チャンバー112内にダンパー
116および風量センサー115を設けているので、建
物内への給気風量が多いときには、ダンパー116が閉
方向に可動して外気の給気量を減少しようとするが、外
気の入口である給気口107から流入した外気の風量は
瞬時に減少せず、各部屋内を流れるにもかかわらず、建
物の最上部に設けた換気口113から十分な排気がなさ
れないため、各部屋の中の風速が一時的に増加し居住者
が不快感を感じるという課題があった。
【0007】本発明は、上記課題を解決するもので、建
物内の特定の空間において換気過多が生じず、部屋の中
に形成される気流の風速を過度に上げてしまうことなく
居住者が不快感を感じることがない建物の換気システム
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の建物の換気シス
テムにおいては、屋外と連通する換気口を設け、外気の
取入口となる換気口から外気を取り入れ、その他の換気
口から建物内の空気を排出して屋外から前記建物内に流
入する風の流れを形成する建物の換気システムであっ
て、前記外気の取入口となる換気口の開口面積を可変し
て常に建物内の気流を制御する構成としたものである。
【0009】この本発明によれば、絶えず変化する外風
に対応して外気の取入口で給気風量を調整するため、建
物内に換気過多の状態が生じず、室内に形成される気流
の風速を過度に上げてしまうことがない建物の換気シス
テムを提供することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、屋外と連通する換気口を設け、外気の取入口となる
換気口から外気を取り入れ、その他の換気口から建物内
の空気を排出して屋外から前記建物内に流入する風の流
れを形成する建物の換気システムであって、前記外気の
取入口となる換気口の開口面積を可変して常に建物内の
気流を制御する建物の換気システムであるので、絶えず
変化する外風に対応して外気の取入口で給気風量を調整
するため、建物内に換気過多の状態が生じず、室内に形
成される気流の風速を過度に上げてしまうことがないと
いう作用を有する。
【0011】以下、本発明の実施の形態について、図1
〜図8を参照しながら説明する。
【0012】(実施の形態1)図1に示すように、内部
が複数室に仕切られていない室内3を有した建物1に
は、屋外2と室内3を連通し外気の出入口となる換気口
3a、3b、3c、3d、3e、3f、3g、3hが設
けられており、換気口3a、3b、3c、3d、3e、
3f、3g、3hには、その開口面積が自動的に可変さ
れ、外気の流入量を調節するダンパー(図示せず)がそ
れぞれ設けられている。また、建物1には室内3の温度
を検出し制御部に送信する室内温度検出部(図示せず)
が設けられ、建物1の屋上部分には外気の温度、風速お
よび風向を測定する外風検出部(図示せず)が設けられ
ている。各検出値は制御部(図示せず)に送信され、制
御部により各換気口3a、3b、3c、3d、3e、3
f、3g、3hの開口面積が可変され室内3に外気が効
果的に流入することとなる。
【0013】また、内部に複数室を有する建物の場合
は、図2に示すように、建物1Aには、内部に複数の室
内4、5、6、7と、室内4、5、6、7と連通する共
用部分である廊下8とを設け、室内4と屋外2を連通す
る換気口4a、4b、4cと、室内5と屋外2を連通す
る換気口5a、5b、5cと、室内6と屋外2を連通す
る換気口6a、6bと、室内7と屋外2を連通する換気
口7a、7bとを設ける。各換気口4a、4b、4c、
5a、5b、5c、6a、6b、7a、7bにはその開
口面積が自動的に可変され外気の流入量を調整するダン
パー(図示せず)が設けられている。また、建物1Aに
は建物1A内の温度を検出し制御部に送信する室内温度
検出部(図示せず)が設けられ、建物1Aの屋上部分に
は外気の温度、風速および風向を測定する外風検出部
(図示せず)が設けられ、各検出値は制御部(図示せ
ず)に送信され、制御部により各換気口4a、4b、4
c、5a、5b、5c、6a、6b、7a、7bの開口
面積が可変され、建物1A内に外気が効果的に流入する
ことになる。さらに、室内4、5、6、7のそれぞれに
は室内の空気のCO2濃度を検知するCO2センサ4d、
5d、6c、7cを設けている。
【0014】なお、換気口を自動的に調節するダンパー
は、建物の屋外側、または建物の室内側のどちら側に設
けられていてもよく、または、屋外と室内を連通するダ
クト経路内の一部材として構成されていてもよく、どの
構成であったとしても外気の流入量を自在に調節できる
という効果に差異はないものである。
【0015】本実施の形態は、建物内の換気を行う方法
として室内に必要な換気回数を得るために、基本的にフ
ァン等の強制的給気手段または強制的排気手段を用い
ず、絶えず変化する外風を検知して建物内への外気の取
入口である換気口を常に制御することによって自然換気
風量を積極的に取り入れた建物の換気システム、換気方
法、およびその建物である。ここで自然換気風量は、建
物の隙間量とその分布、室内外温度差、壁面の風圧に関
係し、壁面の風圧は、建物の形状、建物周囲の状況によ
って左右されるものである。換気口を制御する方法とし
ては、室内外温度差、外気の風速が与えられた場合に、
換気風量を設定すると建物の隙間相当面積が推定される
方法を用いて、換気口の開口面積を自動的に制御するも
のである。
【0016】これによって絶えず変化する外風を検知し
てその風向、風速に対応した外気取入口を選択しその開
口を制御することで、建物内の局所で風速が増大せず、
人等にやさしく不快感を与えない建物内の通風が実現で
きる。
【0017】上記構成において、具体的に換気口の開口
面積を自動的に可変するときの動作について、図1、図
3および図4をもとに説明する。
【0018】まず、図3に示すように、外風検出部は常
に変化する建物周囲の外風の諸データである外気風速お
よび風向、外気温度を検出するとともに制御部に送信
し、これを室内温度検出部から制御部に送信される室内
温度と、あらかじめ設定された建物の周辺状況と、あら
かじめ設定された建物内に必要な換気回数とともに制御
部の隙間面積算出手段で解析すると、その建物に必要な
隙間面積が算出されることになる。そして、換気口の開
口面積算出手段で算出された前記建物に必要な隙間面積
から建物固有の隙間面積(当該建物が有している気密性
能値が相当する)を差し引いて換気口の開口面積が算出
される。これは換気口3a、3b、3c、3d、3e、
3f、3g、3hのトータル開口面積となる。さらに給
気口および排気口決定手段は、外風検出部により検出さ
れた外気の風速および風向により、図1に示すように建
物1内に通風を形成できるように外気を取り入れる換気
口3a、3b、3c、3dと室内の空気を排出する換気
口3e、3f、3g、3hを決定し、各換気口の開口面
積決定手段は各換気口毎に給排気するための必要な開口
面積を決定して、各換気口のダンパーの開度が制御され
ることとなる。
【0019】そして常に変化する外風を検出し制御部に
諸データを送信して解析し、ダンパーの開度を制御して
換気口の開口面積を可変するこの動作を絶えず繰り返し
行うことによって、外風が突発的に強風となったときで
も建物1内に流入する給気風量を調節して建物1内に形
成される気流の風速のむらができにくく、快適な通風が
保たれるとともに、建物1内に必要な換気を適切に行う
ことができる。
【0020】次に、制御部において、外気風速および風
向、外気温度、室内温度等を解析して換気口の面積を算
出する方法について具体的に説明する。
【0021】図4は室内外温度差、外気の風速が与えら
れた場合に、建物の気密性能から換気量のおおよその値
を推定するチャートである。例えば、図1に示す建物1
の周囲の外部風速が4m/s、室内3の温度が20℃、
外気温度が0℃であるとき、まず、図4中の右側の図中
の外気温度0℃と風圧係数に応じた曲線IまたはIIで横
軸の外部風速4m/sに対応する点を求める。ここで、
曲線Iすなわち周辺状況Iは風上側に障害物がない場合
であり、曲線IIすなわち周辺状況IIは周囲に建物が密集
している場合であり、建物1の立地条件によってほぼ決
定される条件であるのであらかじめどちらの曲線を選択
するかを制御部に記憶させておくことになる。ここで
は、建物の周囲状況は周囲に建物が密集している周辺状
況IIとし、また、必要な換気回数は0.5回/h、建物
1の気密性能はグレード2程度の2.24cm2/m2
する。次に、その点から左側の図に水平線を延長し、必
要換気回数0.5回/hを表す曲線との交点から横軸に
垂線を下しそのときの横軸の値である8.0cm2/m2
が建物に必要な隙間面積となる。この隙間面積の単位で
あるcm2/m2は、床面積1/m2当たりの相当隙間面
積を表す。そして、換気口のトータル開口面積は、8.
0cm2/m2から2.24cm2/m2を差し引いた5.
76cm2/m2と算出される。制御部では以上の方法で
諸データを解析し換気口のトータル開口面積を決定して
いる。
【0022】さらに、建物1は床面積70m2、天井高
2.4m、所定の換気回数は0.5回/hであるので、
建物1内の総換気風量は84m3/hであり、建物1の
気密性能値2.24cm2/m2と建物に必要な隙間面積
8.0cm2/m2との比率から、建物1の隙間から流入
する風量は約24m3/h、換気口から流入するトータ
ル風量は約60m3/hとなる。建物1周囲の外風は西
から吹いているので、建物1内を西から東に気流が形成
されように、かつ各換気口の開口面積をトータル5.7
6cm2/m2となるように各換気口に割り当てる。その
結果、例えば、換気口3a、3bからそれぞれ20m3
/h、換気口3c、3dからそれぞれ10m3/h給気
され、換気口3e、3fからそれぞれ10m3/h、換
気口3g、3hからそれぞれ20m3/h排気されるこ
とになる。
【0023】なお、図1中の換気口を通過する風量は正
値が流入、負値が流出を示す。
【0024】また、図2に示すように、室内が複数ある
場合には、外気が南から吹いているので室内4、5から
室内6、7の方向に建物1A内に通風を促進し、必要な
換気回数0.5回/hを確保するために、図1の場合と
同様に算出された換気口のトータル開口面積を各換気口
毎に割り当てダンパーの開度を制御して、建物1A全体
に自然風による通風を形成する。また、建物全体または
各室毎に所定の換気回数を確保できるように、各換気口
の開口面積を常に制御して各換気口から流入する外気の
風量を調整する。
【0025】また、建物1Aの各室毎に用途が異なり
(例えば、人が多く所在するリビング、食堂、事務所等
や、普段は使用されていないゲストルーム等)、各室の
必要な換気回数を個別に設定する必要がある場合には、
各室毎に所定の換気回数を制御部に記憶させておき、外
気の風向、風速等の外風の諸条件を検知して各室毎に所
定の換気回数が確保されるように外気の取入口となる各
換気口の開口面積を個別に制御する。
【0026】なお、図2中の換気口を通過する風量は正
値が流入、負値が流出を示す。
【0027】また、各室内において人の存在等により、
局所的に空気質が汚染されることがあり、この場合、例
えば、室内4の空気の二酸化炭素濃度が従来から尊重さ
れている総合的な空気質評価基準値である1000pp
m以上になると、CO2センサ4dが検知して室内4の
換気回数を増加させるべく、制御部が換気口4a、4
b、4cの開口面積を大きくして積極的に多量の外気を
取り込んで速やかに汚染空気を排除することとなる。そ
して室内の汚染された空気が排出され、二酸化炭素濃度
が1000ppm未満であることをCO2センサ4dが
検知すると、外風検出部が常に変化する建物周囲の外風
のデータを再び検出して建物内の隅々まで気流がゆき渡
るように各換気口の開口面積を制御する動作を繰り返
す。
【0028】このように本発明の実施の形態1の建物の
換気システムによれば、屋外と連通する換気口3a、3
b、3c、3d、3e、3f、3g、3hを設け、外気
の取入口となる換気口3a、3b、3c、3dから外気
を取り入れ、その他の換気口3e、3f、3g、3hか
ら建物1内の空気を排出して屋外から建物1内に流入す
る風の流れを形成し、外気の取入口となる換気口3a、
3b、3c、3dの開口面積を可変して常に建物1内の
気流を制御する構成としたので、絶えず変化する外風に
対応して外気の取入口で給気風量を調整するため、建物
1内に換気過多の状態が生じず、室内に形成される気流
の風速を過度に上げてしまうことがない建物の換気シス
テムを提供することができる。
【0029】また、外気の風速および建物1、1Aの内
外温度差を検知して建物1、1A全体を所定の換気回数
となるように外気の取入口となる換気口の開口面積を制
御する構成としたので、送風機等による強制的換気手段
を用いなくとも外気等の諸条件に対応した適切な計画換
気を行うことができる。また、特に窓を閉鎖しがちにな
り、燃焼系の暖房器具等使用して室内の空気が汚染され
やすい冬期には必要な換気回数を得るために、外風の風
向を利用し換気口を可変して積極的に外気を取り入れる
ことができる。
【0030】また、外気の風速および建物1、1Aの内
外温度差を検知し、建物1、1A全体が所定の換気回数
となるように外気を取り入れる換気口を選択しその開口
面積を制御して外気を取り入れ建物1、1A全体を常に
前記所定の換気回数で換気する建物の構成としたので、
自然換気量を有効活用した省エネルギー建物であり、外
風の状況に常に対応した計画換気を行う健康的な建物を
得ることができる。
【0031】また、複数室を有する建物1Aの各室4、
5、6、7と屋外とを連通させる換気口4a、4b、4
c、5a、5b、5c、6a、6b、7a、7bを設
け、外気の取入口となる換気口4a、4b、4c、5
a、5b、5cから外気を取り入れ、その他の換気口6
a、6b、7a、7bから建物1A内の空気を排出して
屋外から建物1A内に流入する風の流れを形成し、外気
の風速および建物1Aの内外温度差を検知して各室毎に
所定の換気回数となるように外気の取入口となる換気口
4a、4b、4c、5a、5b、5cの開口面積を個別
に制御する構成としたので、各室毎に適切な計画換気を
行うことができる。
【0032】また、室内4、5、6、7にCO2センサ
4d、5d、6c、7cを設け、室内の空気の汚れが所
定値以上であることを検知すると、屋外を連通する換気
口4a、4b、4c、5a、5b、5c、6a、6b、
7a、7bの開口面積を大きくし室内の換気回数を増加
するように制御する構成としたので、汚染空気を速やか
に排除し、各室内の変化する空気環境に即座に対応した
換気システムを提供できる。
【0033】(実施の形態2)図5に示すように、建物
1Bには、廊下14または、ホール11に通じる室内
8、10と、廊下14または、ホール11に通じ、北側
に配置されるダーティゾーンであるところの調理室9、
トイレ12、洗面室13を設ける。室内8には屋外の空
気を給気するための給気口8a、8b、8cを設け、室
内10には屋外の空気を給気するための給気口10a、
10bを設け、調理室9には排気口9a、9bを設け、
トイレ12には排気口12a、洗面室13には排気口1
3aをそれぞれ設ける。また、ホール11には屋外2と
連通する換気口11aを設ける。
【0034】そして給気口8a、8b、8c、10a、
10bから廊下14またはホール11を経由して排気口
9a、9b、12a、13aに至る経路は建物1B内の
排気経路であり、通風経路である。
【0035】また、各給気口8a、8b、8c、10
a、10bには、その開口面積が自動的に可変され、外
気の流入量を調節するダンパー(図示せず)がそれぞれ
設けられ、建物1Bには建物内の温度を検出し制御部に
送信する室内温度検出部(図示せず)が設けられ、建物
1Bの屋上部分には外気の温度、風速および風向を測定
する外風検出部(図示せず)が設けられる。
【0036】上記構成において、建物1Bの換気システ
ムおよび換気方法は、外風検出部が検出した外気の風速
および風向、室内温度検出部が検出した室内温度、建物
1Bの周囲状況、所定の換気回数、建物1Bの気密性能
等を制御部において実施の形態1と同様に解析し、給気
口および排気口のトータル開口面積を算出し、そしてこ
のトータル開口面積を各給気口8a、8b、8c、10
a、10b、各排気口9a、9b、12a、13b、お
よび換気口11aに割り当て、各給気口8a、8b、8
c、10a、10bの開口面積を適時可変し、各室内
8、10等で発生した汚染空気を外気の風向を利用して
流入させた外気とともに押し流し、廊下14またはホー
ル11を経由して各排気口9a、9b、12a、13b
から排出するように制御するものである。
【0037】このように本発明の実施の形態2の建物の
換気システムによれば、廊下14またはホール11等に
通じる室に屋外の空気を給気するための給気口8a、8
b、8c、10a、10bを設け、廊下14またはホー
ル11等に通じ、給気口が設けられていないダーティゾ
ーン等の調理室9、トイレ12、洗面室13に排気口9
a、9b、12a、13aを設け、給気口8a、8b、
8c、10a、10bの開口面積を可変して給気口8
a、8b、8c、10a、10bから流入した外気が廊
下14またはホール11等を介して排気口9a、9b、
12a、13aから排出されるように制御する構成とし
たので、外気の取入口で給気風量を調整するため、室内
に形成される気流の風速を過度に上げてしまうことがな
いとともに、各室から発生した汚れた空気が、居室等の
他室に流入することがない。
【0038】また、外気の風速、風向および建物1Bの
内外温度差を検知し給気口8a、8b、8c、10a、
10bのそれぞれを必要な開口面積に設定して、各室内
の汚染された空気を各給気口から流入した外気とともに
押し流し廊下14またはホール11等を介して排気口9
a、9b、12a、13aから排出する建物の換気方法
であるので、室内から発生した汚染空気を他室に漏らさ
ず、外気の風向等を利用して速やかに屋外に排出するこ
とができる。
【0039】また、外気の風速、風向および建物1Bの
内外温度差を検知し給気口8a、8b、8c、10a、
10bのそれぞれを必要な開口面積に設定することによ
って、各室8、10内の汚染された空気を各給気口から
流入した外気とともに押し流し、廊下14またはホール
11等を介し排気口9a、9b、12a、13aから排
出する排気経路を形成した建物の構成としたので、外気
の風向等を利用して室内の汚染された空気を他室に拡散
させずダーティゾーン等から排出する健康的な建物が得
られる。
【0040】(実施の形態3)図6に示すように、ダー
ティゾーンである調理室9A、トイレ12A、および洗
面室13Aと屋外2を連通させる排気口9c、12b、
および13bのそれぞれに屋外2側からの外風の流入量
を検出する流入風量検知部9d、12c、および13c
を設けるとともに、排気口9c、12b、および13b
のそれぞれを閉鎖することのできるダンパー9e、12
d、13dを設け構成する。
【0041】なお、同一符号については実施の形態2と
同一の構成要素であり、説明は省略する。
【0042】上記構成において、流入風量検知部9d、
12c、または13cが外気の流入を検出したときは、
外気の流入が検出された排気口を即座に閉鎖する。ここ
では、図6に示したように流入風量検知部12cが外気
の流入を検出したとする。
【0043】トイレ12Aの排気口12bから外気が流
入したことを流入風量検知部12cが検知したときは、
排気口12bをダンパー12dによって即座に閉鎖し外
気によってトイレ12A内の空気がトイレ12Aの外に
押し出されないようにする。そして、あらかじめ決めら
れた建物全体の必要な換気回数を確保しつつ、各給気口
から流入される外気を排気口12b以外の排気口9c、
13bからスムーズに排気できるように各給気口の開口
面積を可変させて建物1C内の気流を制御する方法によ
り建物1C内を通風および換気する。
【0044】このように本発明の実施の形態3の建物の
換気方法によれば、ダーティゾーンと屋外2とを連通す
る排気口9c、12b、13bに流入風量検知部9d、
12c、13cを設け、排気口9c、12b、13bに
外気が流入することを検知したときは、その排気口を閉
鎖するとともに、建物1C全体としての必要換気回数が
得られるように給気口の開口面積を可変して、各給気口
から流入した外気を閉鎖された排気口以外の排気口から
排気させる建物の換気方法としたので、必要換気回数を
確保できるとともに、ダーティゾーンの汚染度の高い空
気を全く室内8、10に漏らすことがない。
【0045】(実施の形態4)図7に示すように、ダー
ティゾーンである調理室9B、トイレ12B、および洗
面室13Bと屋外2を連通させる排気口9c、12b、
および13bのそれぞれに屋外2側からの外風の流入量
を検出する流入風量検知部9d、12c、および13c
を設け、廊下14と連通するホール11に換気口11
a、11bを設け構成する。また、換気口11a、11
bには、その開口面積を可変できるダンパー(図示せ
ず)が備えられている。
【0046】なお、同一符号については実施の形態3と
同一の構成要素であり、説明は省略する。
【0047】上記構成において、ここでは流入風量検知
部9d、12c、および13cが外気の流入を検出した
として説明する。流入風量検知部9d、12c、および
13cが外気の流入を検知すると、制御部(図示せず)
は、絶えず外風の風速、風向等の諸データを検知して、
廊下14と連通するホール11に設けられた換気口11
a、11bが排気口9c、12b、および13bに代わ
って建物1D内の空気を屋外2に排出する排気口となる
ように、換気口11a、11bの開口面積を制御するこ
とによって、室内8、10、調理室9B、トイレ12
B、および洗面室13Bから建物1Dの中心側に配置さ
れる廊下14およびホール11へ流れる気流を形成し、
外気の流入が検出されたダーティゾーンの空気を、ダー
ティゾーン以外の他室を経由しない廊下14およびホー
ル11を通る排気経路を介して換気口11a、11bか
ら屋外2に排気する。
【0048】なお、同様の効果を奏する別の排気経路と
して、外気の流入が検出されたダーティゾーンの空気
は、他室を経由しなければ、他のダーティゾーンを経由
して屋外に排出される排気経路であってよい。
【0049】このように本発明の実施の形態4の建物の
換気システムによれば、ダーティゾーンである調理室9
B、トイレ12B、および洗面室13Bのそれぞれと屋
外とを連通する排気口9c、12b、13bに流入風量
検知部9d、12c、13cを設け、排気口9c、12
b、または13bに外気が流入することを検知したとき
は、調理室9B、トイレ12B、洗面室13B内の空気
を調理室9B、トイレ12B、洗面室13B以外の居室
等の室内8、10を経由しない排気経路から屋外に排気
する構成としたので、建物周囲の外風が変化して外気が
流入してもダーティゾーンの空気を他室に漏らさず、居
室等を快適な空間とすることができる。
【0050】また、廊下14またはホール11等に換気
口11a、11bを設け、ダーティゾーンである調理室
9B、トイレ12B、および洗面室13Bのそれぞれと
屋外2とを連通する排気口9c、12b、13bに流入
風量検知部9d、12c、13cを設け、排気口9c、
12b、または13bに外気が流入することを検知した
ときは、調理室9B、トイレ12B、洗面室13B内の
空気を廊下14またはホール11等を介して換気口11
a、11bから屋外2に排気する構成としたので、人が
あまり存在しない廊下14またはホール11等を排気経
路として有効に活用し人に対して快適な空間を確保する
ことができる。
【0051】(実施の形態5)図8に示すように、2階
建ての建物1Eの1階に廊下17と連通する室内20
と、廊下17と隣合うダーティゾーンであるトイレ15
とを設け、2階に廊下18と連通する室内19と、廊下
18と隣合うダーティゾーンであるトイレ16とを設け
る。トイレ15、16には、それぞれ屋外2と連通する
排気通路21、22を設け、屋外2側に換気口21a、
22aと、トイレ15、16側に送風機24、ダンパー
23とを設ける。トイレ15、16と屋外2とを連通す
る排気口15a、16aには外気の流入量を検知する流
入風量検知部15b、16bを設ける。また、室内1
9、20と屋外2を連通する換気口19a、20aが設
けられ、外気の風速および風向等を常に検知し換気口1
9a、20aの開口面積を可変して外気を取り込むもの
である。なお、換気口19a、20aの開口面積を可変
する制御方法は実施の形態1と同様である。
【0052】上記構成において、流入風量検知部15b
が排気口15aに外気が流入することを検知したとき
は、外気の流入量と同風量で送風機24が運転され、ト
イレ15内の空気は、室内19および廊下18を通るこ
となく排気経路21を介して換気口21aより屋外2に
排出される。また、流入風量検知部16bが排気口16
aに外気が流入することを検知したときは、ダンパー2
3が外気の流入量分を排気できる程度に開き、トイレ1
6内の空気は、室内20および廊下17を通ることなく
排気経路22を介して押し出され換気口22aより屋外
2に排出される。
【0053】このように本発明の実施の形態5の建物の
換気システムによれば、ダーティゾーンであるトイレ1
5、16と屋外2を連通させる排気通路21、22の屋
外2側に換気口21a、22aと、排気通路21、22
に送風機24またはダンパー23と、トイレ15、16
と屋外2とを連通する排気口15a、16aに流入風量
検知部15b、16bとを設け、排気口15a、16a
に外気が流入することを検知したときは、トイレ15、
16の空気は、送風機24またはダンパー23を制御す
ることにより、トイレ15、16以外の室内19、20
または廊下17、18を通ることなく排気通路21、2
2を介して換気口21a、22aから屋外2に排気され
る構成としたので、ダーティゾーンであるトイレ15、
16の汚染された空気を必要な換気風量で他室に漏らす
ことなく確実に屋外に排出することができる。
【0054】
【発明の効果】以上の実施の形態から明らかなように本
発明によれば、屋外と連通する換気口を設け、外気の取
入口となる換気口から外気を取り入れ、その他の換気口
から建物内の空気を排出して屋外から前記建物内に流入
する風の流れを形成する建物の換気システムであって、
前記外気の取入口となる換気口の開口面積を可変して常
に建物内の気流を制御する構成としたので、絶えず変化
する外風に対応して外気の取入口で給気風量を調整する
ため、換気過多の状態が生じず、部屋の中に形成される
気流の風速を過度に上げてしまうことがない建物の換気
システムを提供することができる。
【0055】また、屋外と連通する換気口を設け、外気
の取入口となる換気口から外気を取り入れ、その他の換
気口から建物内の空気を排出して屋外から前記建物内に
流入する風の流れを形成する建物の換気システムであっ
て、外気の風速および建物の内外温度差を検知して前記
建物全体を所定の換気回数となるように前記外気の取入
口となる換気口の開口面積を制御する構成としたので、
送風機等による強制的換気手段を用いなくとも外気等の
諸条件に対応した適切な計画換気を行うことができる。
【0056】また、屋外と連通する換気口を設け、外気
の取入口となる換気口から外気を取り入れ、その他の換
気口から建物内の空気を排出して屋外から前記建物内に
流入する風の流れを形成する建物であって、外気の風速
および建物の内外温度差を検知し、建物全体が所定の換
気回数となるように外気を取り入れる換気口を選択しそ
の開口面積を制御して外気を取り入れ前記建物全体を常
に前記所定の換気回数で換気する建物の構成としたの
で、自然換気量を有効活用した省エネルギー建物であ
り、外気の状況に常に対応して計画換気を行う健康的な
建物を得ることができる。
【0057】また、複数室を有する建物の各室と屋外と
を連通させる換気口を設け、外気の取入口となる換気口
から外気を取り入れ、その他の換気口から前記建物内の
空気を排出して屋外から前記建物内に流入する風の流れ
を形成する建物の換気システムであって、外気の風速お
よび前記建物の内外温度差を検知して前記各室毎に所定
の換気回数となるように前記外気の取入口となる換気口
の開口面積を個別に制御する構成としたので、各室毎に
適切な計画換気を行うことができる。
【0058】また、室内にCO2センサを設け、前記室
内の空気の汚れが所定値以上であることを検知すると、
屋外を連通する換気口の開口面積を大きくし前記室内の
換気回数を増加するように制御する構成としたので、各
室内の変化する空気環境に即座に対応した換気システム
を提供できる。
【0059】また、廊下またはホール等に通じる室に屋
外の空気を給気するための給気口を設け、前記廊下また
はホール等に通じ、前記給気口が設けられていないダー
ティゾーン等の他室に排気口を設け、建物内に前記給気
口から前記排気口へ流れる気流を形成する建物の換気シ
ステムであって、前記給気口の開口面積を可変して前記
給気口に流入した外気が廊下またはホール等を介して前
記排気口から排出されるように制御する構成としたの
で、外気の取入口で給気風量を調整するため、換気過多
の状態が生じず、室内に形成される気流の風速を過度に
上げてしまうことがないとともに、各室から発生した汚
れた空気が、居室等の他室に流入することがない。
【0060】また、ダーティゾーンと屋外とを連通する
排気口に流入風量検知部を設け、前記排気口に外気が流
入することを検知したときは、前記ダーティゾーン内の
空気を前記ダーティゾーン以外の居室等の室内を経由し
ない排気経路から屋外に排気する構成としたので、建物
周囲の外風が変化してもダーティゾーンの空気を他室に
漏らさず、居室等を快適な空間とすることができる。
【0061】また、廊下またはホール等に換気口を設
け、ダーティゾーンと屋外とを連通する排気口に流入風
量検知部を設け、前記排気口に外気が流入することを検
知したときは、前記ダーティゾーン内の空気を廊下また
はホール等を介して前記換気口から屋外に排気する構成
としたので、人があまり存在しない廊下またはホール等
を排気経路として有効に活用し人に対して快適な空間を
確保することができる。
【0062】また、ダーティゾーンと屋外を連通させる
排気通路の屋外側に換気口と、前記排気通路に送風機ま
たはダンパーと、前記ダーティゾーンと屋外とを連通す
る排気口に流入風量検知部とを設け、前記排気口に外気
が流入することを検知したときは、前記ダーティゾーン
の空気は、前記送風機またはダンパーを制御することに
より、前記ダーティゾーン以外の室内または廊下を通る
ことなく前記排気通路を介して前記換気口から屋外に排
気される構成としたので、ダーティゾーンの汚染された
空気を必要な換気風量で他室に漏らすことなく確実に屋
外に排出することができる。
【0063】また、廊下またはホール等に通じる室に屋
外の空気を給気するための給気口を設け、前記廊下また
はホール等に通じ、前記給気口が設けられていないダー
ティゾーン等の他室に排気口を設けた建物において、外
気の風速、風向および前記建物の内外温度差を検知し前
記給気口それぞれを必要な開口面積に設定して、各室内
の汚染された空気を各給気口から流入した外気とともに
押し流し前記廊下またはホール等を介して前記排気口か
ら排出する建物の換気方法としたので、室内から発生し
た汚染空気を他室に漏らさず、外気の風向等を利用して
速やかに屋外に排出することができる。
【0064】また、ダーティゾーンと屋外とを連通する
排気口に流入風量検知部を設け、前記排気口に外気が流
入することを検知したときは、前記排気口を閉鎖すると
ともに、建物全体としての必要換気回数が得られるよう
に給気口の開口面積を可変して、各給気口から流入した
外気を閉鎖された前記排気口以外の排気口から排気させ
る建物の換気方法としたので、必要換気回数を確保でき
るとともに、ダーティゾーンの空気を全く室内に漏らす
ことがない。
【0065】また、廊下またはホール等に通じる室に屋
外の空気を給気するための給気口を設け、前記廊下また
はホール等に通じ、前記給気口が設けられていないダー
ティゾーン等の他室に排気口を設けた建物であって、外
気の風速、風向および前記建物の内外温度差を検知し前
記給気口それぞれを必要な開口面積に設定することによ
って、各室内の汚染された空気を各給気口から流入した
外気とともに押し流し、前記廊下またはホール等を介し
前記排気口から排出する排気経路を形成した建物である
ので、外気の風向等を利用して室内の汚染された空気を
他室に拡散させずダーティゾーン等から排出する健康的
な建物が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の建物の換気システムを
示す平面図
【図2】同建物の換気システムの複数室を有する場合を
示す平面図
【図3】同建物の換気システムの動作を示すブロック図
【図4】同建物の換気システムの制御部において換気口
の開口面積を決定する解析時の基準となる建物の気密性
能と漏気量の関係を示すチャート
【図5】本発明の実施の形態2の建物の換気システムを
示す平面図
【図6】本発明の実施の形態3の建物の換気システムを
示す平面図
【図7】本発明の実施の形態4の建物の換気システムを
示す平面図
【図8】本発明の実施の形態5の建物の換気システムを
示す側面断面図
【図9】従来の建物の換気システムの構成を示す正面断
面図
【符号の説明】
1、1A、1B、1C、1D、1E 建物 2 屋外 3a、3b、3c、3d、3e 換気口 3f、3g、3h 換気口 4、5、6 室内 4a、4b、4c 換気口 5a、5b、5c 換気口 6a、6b 換気口 7a、7b 換気口 8 室内 8a、8b、8c 給気口 9a、9b 排気口 9d 流入風量検知部 10 室内 10a、10b 給気口 11 ホール 11a、11b 換気口 12a、13a 排気口 12c、13c 流入風量検知部 14 廊下 15a、16a 排気口 15b、16b 流入風量検知部 17、18 廊下 19、20 室内 21、22 排気通路 21a、22a 換気口 23 ダンパー 24 送風機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 日比 久夫 大阪府大阪市城東区今福西6丁目2番61号 松下精工株式会社内 Fターム(参考) 2E001 DB02 FA24 FA35 NA07 NB01 NC02 ND11 ND22 3L056 BD01 BD02 BD04 BE07 BF06

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋外と連通する換気口を設け、外気の取
    入口となる換気口から外気を取り入れ、その他の換気口
    から建物内の空気を排出して屋外から前記建物内に流入
    する風の流れを形成する建物の換気システムであって、
    前記外気の取入口となる換気口の開口面積を可変して常
    に建物内の気流を制御する建物の換気システム。
  2. 【請求項2】 屋外と連通する換気口を設け、外気の取
    入口となる換気口から外気を取り入れ、その他の換気口
    から建物内の空気を排出して屋外から前記建物内に流入
    する風の流れを形成する建物の換気システムであって、
    外気の風速および前記建物の内外温度差を検知して前記
    建物全体を所定の換気回数となるように前記外気の取入
    口となる換気口の開口面積を制御する建物の換気システ
    ム。
  3. 【請求項3】 屋外と連通する換気口を設け、外気の取
    入口となる換気口から外気を取り入れ、その他の換気口
    から建物内の空気を排出して屋外から前記建物内に流入
    する風の流れを形成する建物であって、外気の風速およ
    び建物の内外温度差を検知し、建物全体が所定の換気回
    数となるように外気を取り入れる換気口を選択しその開
    口面積を制御して外気を取り入れ前記建物全体を常に前
    記所定の換気回数で換気する建物。
  4. 【請求項4】 複数室を有する建物の各室と屋外とを連
    通させる換気口を設け、外気の取入口となる換気口から
    外気を取り入れ、その他の換気口から前記建物内の空気
    を排出して屋外から前記建物内に流入する風の流れを形
    成する建物の換気システムであって、外気の風速、風向
    および前記建物の内外温度差を検知して前記各室毎に所
    定の換気回数となるように前記外気の取入口となる換気
    口の開口面積を個別に制御する建物の換気システム。
  5. 【請求項5】 室内にCO2センサを設け、前記室内の
    空気の汚れが所定値以上であることを検知すると、屋外
    を連通する換気口の開口面積を大きくし前記室内の換気
    回数を増加するように制御する請求項4記載の建物の換
    気システム。
  6. 【請求項6】 廊下またはホール等に通じる室に屋外の
    空気を給気するための給気口を設け、前記廊下またはホ
    ール等に通じ、前記給気口が設けられていないダーティ
    ゾーン等の他室に排気口を設け、建物内に前記給気口か
    ら前記排気口へ流れる気流を形成する建物の換気システ
    ムであって、前記給気口の開口面積を可変して前記給気
    口に流入した外気が廊下またはホール等を介して前記排
    気口から排出されるように制御する建物の換気システ
    ム。
  7. 【請求項7】 ダーティゾーンと屋外とを連通する排気
    口に流入風量検知部を設け、前記排気口に外気が流入す
    ることを検知したときは、前記ダーティゾーン内の空気
    を前記ダーティゾーン以外の居室等の室内を経由しない
    排気経路から屋外に排気する請求項6記載の建物の換気
    システム。
  8. 【請求項8】 廊下またはホール等に換気口を設け、ダ
    ーティゾーンと屋外とを連通する排気口に流入風量検知
    部を設け、前記排気口に外気が流入することを検知した
    ときは、前記ダーティゾーン内の空気を廊下またはホー
    ル等を介して前記換気口から屋外に排気する請求項6記
    載の建物の換気システム。
  9. 【請求項9】 ダーティゾーンと屋外を連通させる排気
    通路の屋外側に換気口と、前記排気通路に送風機または
    ダンパーと、前記ダーティゾーンと屋外とを連通する排
    気口に流入風量検知部とを設け、前記排気口に外気が流
    入することを検知したときは、前記ダーティゾーンの空
    気は、前記送風機またはダンパーを制御することによ
    り、前記ダーティゾーン以外の室内または廊下を通るこ
    となく前記排気通路を介して前記換気口から屋外に排気
    される請求項6記載の建物の換気システム。
  10. 【請求項10】 廊下またはホール等に通じる室に屋外
    の空気を給気するための給気口を設け、前記廊下または
    ホール等に通じ、前記給気口が設けられていないダーテ
    ィゾーン等の他室に排気口を設けた建物において、外気
    の風速、風向および前記建物の内外温度差を検知し前記
    給気口それぞれを必要な開口面積に設定して、各室内の
    汚染された空気を各給気口から流入した外気とともに押
    し流し前記廊下またはホール等を介して前記排気口から
    排出する建物の換気方法。
  11. 【請求項11】 ダーティゾーンと屋外とを連通する排
    気口に流入風量検知部を設け、前記排気口に外気が流入
    することを検知したときは、前記排気口を閉鎖するとと
    もに、建物全体としての必要換気回数が得られるように
    給気口の開口面積を可変して、各給気口から流入した外
    気を閉鎖された前記排気口以外の排気口から排気させる
    請求項10記載の建物の換気方法。
  12. 【請求項12】 廊下またはホール等に通じる室に屋外
    の空気を給気するための給気口を設け、前記廊下または
    ホール等に通じ、前記給気口が設けられていないダーテ
    ィゾーン等の他室に排気口を設けた建物であって、外気
    の風速、風向および前記建物の内外温度差を検知し前記
    給気口それぞれを必要な開口面積に設定することによっ
    て、各室内の汚染された空気を各給気口から流入した外
    気とともに押し流し、前記廊下またはホール等を介し前
    記排気口から排出する排気経路を形成した建物。
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