JPH04109073U - 食品用吸油容器 - Google Patents
食品用吸油容器Info
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- JPH04109073U JPH04109073U JP1076091U JP1076091U JPH04109073U JP H04109073 U JPH04109073 U JP H04109073U JP 1076091 U JP1076091 U JP 1076091U JP 1076091 U JP1076091 U JP 1076091U JP H04109073 U JPH04109073 U JP H04109073U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 油で揚げた食品を入れるための耐油性および
吸油性のある容器であって、使用後の処理が容易なもの
を提供する。 【構成】 容器(1)の内部底面に吸油部材(2)を有
し、本質的に紙からなることを特徴とする。 【効果】 油切りおよび器としての特徴を兼ね備えるた
め、揚げたての食品をそのまま店頭に出すことができ、
ファーストフード店においては時間および経費の節減と
なり至って便利である。
吸油性のある容器であって、使用後の処理が容易なもの
を提供する。 【構成】 容器(1)の内部底面に吸油部材(2)を有
し、本質的に紙からなることを特徴とする。 【効果】 油切りおよび器としての特徴を兼ね備えるた
め、揚げたての食品をそのまま店頭に出すことができ、
ファーストフード店においては時間および経費の節減と
なり至って便利である。
Description
【0001】
本考案は、油で揚げた惣菜等の食品を入れるための吸油容器に関するものであ
る。
【0002】
近年、外食産業の成長は著しく、特にファーストフード業界の発達には目覚ま
しいものがある。ファーストフードは時間や場所を選ばず手軽に利用できること
が利点である。したがってファーストフードを包装する容器は軽量、安価な使い
捨て製品であることが望ましい。
【0003】
従来、ファーストフードを包装する容器の原料には紙や発泡スチロールが用い
られてきた。しかし、紙製の容器に油で揚げた食品、例えばフライドポテトや空
揚げを入れると、これらの食品に付着している油を紙容器が吸収し、容器の強度
が低下してしまう。また油が容器表面にまで浸透して容器の持ち運びの際に手が
汚れてしまったり、外観が見劣りするという欠点があった。
【0004】
かかる欠点を解決すべく、紙製容器の内面に耐油性のある熱可塑性樹脂のフィ
ルムをラミネートした容器が考案された。しかしこの容器は吸油性を有せず油を
はじいてしまうため、食品に付着していた油は容器底部に溜まってしまう。容器
底部に溜まった油と食品が接触する部分では食品が油漬けの状態となる。そのた
め食品の歯ざわりや風味がおち、その食品の商品価値が低下してしまう。
【0005】
一方、発泡スチロール製の容器は耐油性および吸油性の双方の性質を兼ね備え
、かつ断熱性があり軽量でもあるためファーストフード業界において油で揚げた
食品を包装するには好ましいものである。しかし、使用後の処理に問題が残る。
すなわち発泡スチロールは不完全燃焼を起こすため焼却処理をすることはできず
、また自然分解しないため土中廃棄することも好ましくない。折から自然環境を
保全する運動が高まりつつある今日、かかる問題を解決することが急務である。
【0006】
上記問題に鑑み本考案は油で揚げた食品を入れるための耐油性および吸油性の
ある容器であって、使用後の処理が容易なものを提供することを目的とする。
【0007】
上記課題を解決すべく、本考案の食品用吸油容器は容器(1)の内部底面に吸
油部材(2)を有し、本質的に紙からなることを特徴とするものである。
【0008】
本考案の食品用吸油容器を図面にしたがって詳細に説明する。
【0009】
図1は、本考案の食品用吸油容器の断面図である。本考案の食品用吸油容器は
本質的に油で揚げた食品を入れるための容器(1)および吸油部材(2)よりな
る。
【0010】
本考案の食品用吸油容器は本質的に紙製である。上述したように使用後の食品
用吸油容器の処理の観点から、焼却することにより容易に処理することが可能な
紙を素材とすることが自然環境を保全する上で好ましいからである。しかしなが
ら本考案の食品用吸油容器には油が付着した食品を入れるものである。したがっ
て容器(1)が油を吸収して紙力が低下するおそれがあるため、容器(1)の耐
油性を向上させることを目的として容器(1)の内面に熱可塑性樹脂のフィルム
をラミネートしてもよい。本考案の食品用吸油容器はディスポーザブル製品であ
るため、ラミネートに使用する熱可塑性樹脂は安価なものであることが経済的に
好ましい。そのような樹脂は例えばポリエチレンおよびポリプロピレンである。
【0011】
本考案の食品用吸油容器を構成する容器(1)の形状は、その中に入れる食品
の種類に応じて適宜任意の形状を選択することができる。例えばフライドポテト
を入れる場合には、容器(1)の形状は円筒状またはこれにテーパーのついた形
状のものが便利である。またテンプラを入れる場合には底が浅く断面積の大きな
プレート状のものが都合がよい。
【0012】
本考案の食品用吸油容器を構成する吸油部剤(2)は容器(1)の内部底面に
配置される。吸油部剤(2)は吸油性のあるものであれば如何なる原料のもので
あっても使用することができる。上述のように本考案の食品用吸油容器はディス
ポーザブル製品であることから吸油部材(2)の原料は安価なものであることが
経費の節約上好ましい。そのような原料は例えば紙並びにポリエチレンおよびポ
リプロピレンのような汎用熱可塑性樹脂である。
【0013】
吸油部材(2)の原料として紙を用いると、油を吸収した吸油部材(2)が膨
潤して紙力が落ちてしまう。その結果、吸油部材(2)から紙の繊維が抜け出る
場合がある。抜け出た繊維が食品に付着すると、その食品の商品価値が低下して
しまう。したがって吸油部剤(2)には繊維が抜け出ないように加工された紙を
選択することが必要である。ポリ四フッ化エチレン(PTFE)を配合した耐油
紙はこのような性質を有するものである。
【0014】
また、吸油部材(2)の原料としてポリエチレンやポリプロピレン等の汎用熱
可塑性樹脂を用いる場合には、不織布の形態で用いることが好ましい。特にカー
ド法不織布やメルトブロー不織布は嵩高であり、かつ親油性を有するため本考案
の吸油部材(2)として好ましいものである。繊維の抜け落ちが起こらないよう
にすることは、吸油部材として紙を用いた場合と同様である。しかしながら、熱
可塑性樹脂を原料とする不織布は油を吸収しても強度の低下が紙に比して小さい
ため、繊維の抜け落ちは紙の場合ほど問題とはならない。不織布はバインダーを
用いてウエブを接着したものよりも、バインダーを用いないサーマルボンドタイ
プの方が好ましい。バインダーによっては、油によって接着性が低下するおそれ
があるからである。
【0015】
本考案の食品用吸油容器が吸収すべき油の量は、個々の食品によって異なり、
また容器に入れる食品の量によっても異なる。したがって本考案の食品用吸油容
器の使用目的および用途に応じて、吸油部剤(2)の吸油容量を調節することが
必要である。吸油容量を増すためには厚みの大きな吸油部材を用いるか、または
吸油部材を数枚重ね合わせればよい。また、容器(1)の底紙の周縁部を上方に
折り込むことによって、容器(1)の側面と底紙の接合部分に油がしみ込むこと
を防止することができる。図2および図3にそのような容器の具体例を示す。
【0016】
また、容器(1)と吸油部材(2)との間に油溜まりとしての空隙部(3)を
設ければ、吸油部材が吸収しきれずに吸油部材より滴下した油を溜めておくこと
ができる。かかる構造は大量の油が付着した食品を入れる場合に便利であり、ま
た吸油容量の小さな吸油部材であっても使用することができるという利点を有す
る。図4にそのような容器の具体例を示す。
【0017】
本考案の食品用吸油容器を製造するには、カップ成型機を用いてコップ原紙よ
り容器(1)を製造し、該容器の底部に吸油部材(2)を接着すればよい。接着
剤は油によって強度が低下しないものを使用する。そのような接着剤は例えば酢
酸ビニルエマルジョンおよび酢酸ビニル−アクリレート共重合体エマルジョンで
ある。また、容器(1)の底部と吸油部剤(2)との間に空隙部(3)を設ける
と、吸油部材(2)が食品の重みに耐えきれない場合がある。かかる場合には、
該空隙部に支柱(4)を設け吸油部材(2)を支持すればよい。
【0018】
以上述べたように、本考案の食品用吸油容器は油切りおよび器としての特徴を
兼ね備えるため、揚げたての食品をそのまま店頭に出すことができ、ファースト
フード店においては時間および経費の節減となり至って便利である。
【図1】本考案の食品用吸油容器の断面図である。
【図2】容器(1)の底紙が上方へ折り込まれた状態を
示す図である。
示す図である。
【図3】容器(1)の底紙が上方へ折り込まれた別の状
態を示す図である。
態を示す図である。
【図4】容器(1)と吸油部材(2)との間に空隙部
(3)を有する本考案の食品用吸油容器の断面図であ
る。
(3)を有する本考案の食品用吸油容器の断面図であ
る。
1 容器
2 吸油部材
3 空隙部
4 支柱
Claims (5)
- 【請求項1】 容器(1)の内部底面に吸油部材(2)
を有し、本質的に紙からなることを特徴とする食品用吸
油容器。 - 【請求項2】 容器(1)の内面に熱可塑性樹脂のフィ
ルムがラミネートされている請求項1に記載の食品用吸
油容器。 - 【請求項3】 吸油部材(2)が紙からなる請求項1又
は2に記載の食品用吸油容器。 - 【請求項4】 吸油部材(2)が熱可塑性樹脂の不織布
からなる請求項1又は2に記載の食品用容器。 - 【請求項5】 容器(1)と吸油部材(2)との間に空
隙部(3)を有する請求項1〜4のいずれか1項に記載
の食品用吸油容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1076091U JPH04109073U (ja) | 1991-03-02 | 1991-03-02 | 食品用吸油容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1076091U JPH04109073U (ja) | 1991-03-02 | 1991-03-02 | 食品用吸油容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04109073U true JPH04109073U (ja) | 1992-09-21 |
Family
ID=31900472
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1076091U Pending JPH04109073U (ja) | 1991-03-02 | 1991-03-02 | 食品用吸油容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04109073U (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5829550A (ja) * | 1981-08-14 | 1983-02-21 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 連続鋳造方法 |
JPS60145503A (ja) * | 1983-12-31 | 1985-08-01 | Sony Corp | 磁気記録装置 |
-
1991
- 1991-03-02 JP JP1076091U patent/JPH04109073U/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5829550A (ja) * | 1981-08-14 | 1983-02-21 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 連続鋳造方法 |
JPS60145503A (ja) * | 1983-12-31 | 1985-08-01 | Sony Corp | 磁気記録装置 |
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