JPH04108184A - 獣毛繊維の耐久性制電防縮加工方法 - Google Patents

獣毛繊維の耐久性制電防縮加工方法

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JPH04108184A
JPH04108184A JP2221896A JP22189690A JPH04108184A JP H04108184 A JPH04108184 A JP H04108184A JP 2221896 A JP2221896 A JP 2221896A JP 22189690 A JP22189690 A JP 22189690A JP H04108184 A JPH04108184 A JP H04108184A
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JP
Japan
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animal hair
hair fiber
fiber
cationic
shrink
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Application number
JP2221896A
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English (en)
Inventor
Toshio Nakanishi
中西 藤司夫
Tomiya Hashimoto
富也 橋本
Satoko Shiyouda
正田 聡子
Teijiro Nishimura
西村 悌二郎
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Unitika Ltd
Original Assignee
Unitika Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、獣毛繊維に耐久性の優れた制電性能と水洗い
洗濯に耐える防縮性能を付与する加工方法に関するもの
である。
(従来の技術) 獣毛繊維は、水分率が約15%と他の繊維に比較して高
いにも関わらず1着用時に静電気が発生しやすく、静電
気による塵、埃、糸屑等の汚れが付着しやすい。また、
脱衣時には、放電現象による不快感を伴うことがしばし
ばある。獣毛繊維に化学繊維が混用されれば、静電気の
発生はさらに著しくなる。
従来から一般に行われている繊維の制電加工方法として
は、アニオン系、カチオン系1両性系およびノニオン系
の各種界面活性剤もしくはポリエステル系、ポリウレタ
ン系、アクリル系、ポリアルキレンポリアミン系および
ポリカチオン系等の電解質高分子化合物やカチオン系高
分子化合物を繊維上に固着させることにより、繊維の吸
湿性を高めて制電効果を得る方法があるが、獣毛繊維に
関しては、耐久性のある制電性能を付与し得る効果的な
加工方法は、未だ見比されていない。
また、獣毛繊維は、繊維表面のキューティクルの存在に
より、洗濯時に繊維同士が絡み合って著しく収縮する性
質を有しており、この防縮対策として、酸化剤や還元剤
によりスケールを部分的に崩壊し、繊維表面を平滑化し
たり、あるいは樹脂によりスケールをカバリングしたり
、繊維を固定化したりして、水洗い洗濯に耐え得る防縮
性能を付与する加工方法も、徐々に開発されつつあるが
制電性能と上記防縮性能を共に付与する加工方法は、未
だ見出されていない。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は、このような現状に鑑みて行われたもので、獣
毛繊維に耐久性の優れた制電性能と水洗い洗濯に耐える
防縮性能を付与する加工方法を得ることを目的とするも
のである。
(課題を解決するための手段) 本発明は、上記目的を達成するもので1次の構成よりな
るものである。
すなわち1本発明は、獣毛繊維を予め酸化処理して繊維
表面をアニオンに帯電させ、しかる後にポリアルキレン
オキサイドを含有する水溶性ポリアミンとエピクロルヒ
ドリン化合物とからなるカチオン性初期縮合物の水溶液
を付与し、乾燥・熱処理することを特徴とする獣毛繊維
の耐久性制電防縮加工方法を要旨とするものである。
以下9本発明の詳細な説明する。
本発明でいう獣毛繊維とは、羊毛、らくだ、山羊、うさ
ぎ等の動物から得られる天然ケラチン質繊維を意味し、
その繊維形態は、獣毛繊維単独。
または獣毛繊維と他種繊維とが混合して使用されたスラ
イバー、糸、織物9編物等、いかなる形態のものであっ
てもよい。
ここで混合使用される他種繊維としては、ポリエステル
、アクリル、ナイロン、アラミド、ボリクラール、塩化
ビニル等の合成繊維および絹、綿。
麻、レーヨン等を挙げることができる。
本発明方法では、まず、上述の獣毛繊維に予め酸化処理
を施し、その繊維表面をアニオン化しておくことが必要
である。
ここで用いる酸化剤としては1次亜塩素酸塩。
亜塩素酸塩、ジクロルイソシアヌール酸塩、過マンガン
酸塩、過酸化水素、モノ過硫酸およびその塩類等を挙げ
ることができる。
酸化処理をバッチ法で行う場合には、一般に酸化剤を繊
維重量の1〜10%owf使用し、常温で10〜30分
間浸漬処理してから、30〜50℃に昇温し、10〜4
0分間の処理を行うとよく。
また、連続法で行う場合には、酸化剤を繊維重量の1〜
8%owf使用して、常温で約3〜15秒間浸漬し、ピ
ックアップ100%で絞液後、常温にて約3〜5分間滞
留させるとよい。上述の処理温度や処理時間は目安であ
って、これに限定される必要はない。
酸化処理を施した獣毛繊維は、十分水洗した後。
還元剤を用いて繊維内部に残存する酸化剤を除くと同時
に獣毛繊維の表面をアニオン化する。
ここで用いる還元剤としては1重亜硫酸ソーダ。
亜硫酸ソーダ、メタ重亜硫酸ソーダ等を挙げることがで
き、その使用量は、3〜15%owf程度が適当である
このように、アニオンに帯電せしめた獣毛繊維に対して
9本発明では1次にポリアルキレンオキサイドを含有す
る水溶性ポリアミンとエピクロルヒドリン化合物とから
なるカチオン性初期縮合物(以下、ポリアミン樹脂とい
う。)をアルカリの存在下で付与する。ポリアミン樹脂
は、一般式が[NH(CH,CH20)、CH,CH2
NHR]。
(ただし、RはC,H,またはC3H6,m、nは3〜
70の整数)のごときポリエチレングリコール合物であ
る。市販のポリアミン樹脂としては、ノナツクス116
6 (ヘンケル白水■製)を挙げることができる。
アニオンに帯電させた獣毛繊維にポリアミン樹脂を付与
するには、吸尽法を採用するとよい。この吸尽法は、ポ
リアミン樹脂の水溶液中に獣毛繊維を浸漬することによ
って行われ、カチオン系のポリアミン樹脂がアニオンに
帯電した獣毛繊維に選択的に吸着される。
ポリアミン樹脂の使用量は、5〜30%owf程度が適
当である。まず1重曹にて浴のpHを7.0〜8.5に
調整し、続いて20〜50℃にて10〜60分間の処理
を行うことにより、ポリアミン樹脂を獣毛繊維にほとん
ど完全に吸尽、吸着させることができる。
この後、水洗、脱水し、乾燥・熱処理を行う。
この乾燥・熱処理条件は、吸着されたポリアミン樹脂を
繊維上でフィルム形成させ、完全に固着させるために、
80〜130℃にて5〜60分間の処理を行う。
本発明は1以上の構成よりなるものである。
(作 用) 獣毛繊維を酸化処理後1M元中和すると、獣毛のジサル
ファイド結合部分が酸化されてスルホン酸基を生じると
ともに、一方では、クチクル中のペプチド結合の開裂に
よってカルボキシル基と一級アミンを生じ、その結果、
獣毛繊維上はアニオン性に帯電した座席となるので、ア
ニオン化された座席にはカチオン性ポリアミン樹脂が反
応し。
強固に吸尽吸着され、性能の耐久性が確保される。
そして、ポリアミン樹脂自体は制電性能を有し。
その反応により繊維上でフィルム形成されるので。
このフィルム被膜によって耐久性に優れた制電性能と防
縮性能が付与されるようになる。
(実施例) 次に1本発明方法を実施例によってさらに具体的に説明
するが、実施例における布帛の性能の測定、評価は、下
記の方法で行った。
(1)制電性 加工上がりおよび下記(3)ドライクリーニング試験後
、(4)水洗い洗濯試験後のそれぞれの試料について1
次の方法で摩擦帯電圧および半減期を測定した。
■ 摩擦帯電圧:  JISL−1094B法■半減期
: JISL−1094A法 (2)洗濯収縮率 下記(4)水洗い洗濯試験後の試料の収縮率をIWST
M31ウェスケータ−法にて測定した。
(3)  ドライクリーニング試験 J l5L−1018(E−2法)に準じ。
パークレンを使用して、ドライクリーニングを5回行う
(4)水洗い洗濯試験 IWSTM31ウェスケータ−法のl5O63305A
プログラムにより、水洗いを5回行う。
実施例1 羊毛100%、2/4g糸使いの絹地を用意し。
カラーベット染色機(日本染色機械@)を用いて。
浴比l:30にて常温でタージトールTMN (米国U
CC社製、ノニオン界面活性剤)0.3%owfを加え
て5〜10分間運転し、生地を十分に湿潤させた。次に
、ジクロロイソシアヌール酸ソーダ3%owfを加え、
酢酸にてpH5,0に調整した後。
20分間運転した。続いて、濃硫酸を加えてpH3,0
に調整後、35℃に昇温して15分間運転し。
水洗後、亜硫酸ソーダ5%owfを加えてpH7,0に
調整し、35℃で20分間運転した後、十分に水洗した
。この後、ノナツクス1166 (ヘンケル白水■製、
ポリアミン系制電剤)を10%owf加え1重曹にてp
H7,5に調整後、浴比1:30゜常温にて10分間処
理し、さらに40℃に昇温して30分間処理した。以下
、水洗、脱水後、100℃で5分間の乾燥・熱処理を行
って9本発明方法による加工編地を得た。
本発明方法との仕較のため1本実施例においてジクロロ
イソシアヌール酸ソーダによる酸化処理を省くほかは1
本実施例と全く同一の方法により比較用の加工編地(比
較例1)を得た。
本発明および比較例1の加工編地並びに未加工編地(比
較例2)の性能を測定し、その結果を合わせて第1表に
示した。
第    1    表 第1表より明らかなように1本発明方法による加工編地
は、高いレベルの制電性能と防縮性能を有しており、し
かも性能の洗濯耐久性においても優れていることがわか
る。
(発明の効果) 本発明は、獣毛繊維製品を予めアニオンに帯電させた後
、カチオン性ポリアミン樹脂よりなる制電剤を反応、吸
着させ、しかる後に乾燥・熱処理する構成を有し、かか
る構成の本発明によれば。
まず第1に、耐久性に優れた制電性を付与することがで
き、しかも獣毛繊維上に吸着、フィルム形成されたポリ
アミン樹脂は、そのフィルム状の被膜によって獣毛繊維
を水洗い洗濯したときに生じるフェルト化を抑制し、耐
久性に優れた防縮性能(ウオッシャプル性能)をも付与
することができる。
特許出願人  ユ=亭力株式会社

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)獣毛繊維を予め酸化処理して繊維表面をアニオン
    に帯電させ、しかる後にポリアルキレンオキサイドを含
    有する水溶性ポリアミンとエピクロルヒドリン化合物と
    からなるカチオン性初期縮合物の水溶液を付与し、乾燥
    ・熱処理することを特徴とする獣毛繊維の耐久性制電防
    縮加工方法。
JP2221896A 1990-08-21 1990-08-21 獣毛繊維の耐久性制電防縮加工方法 Pending JPH04108184A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021014620A1 (ja) * 2019-07-24 2021-01-28 株式会社トーア紡コーポレーション 防縮性獣毛繊維の製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021014620A1 (ja) * 2019-07-24 2021-01-28 株式会社トーア紡コーポレーション 防縮性獣毛繊維の製造方法
JPWO2021014620A1 (ja) * 2019-07-24 2021-12-23 株式会社トーア紡コーポレーション 防縮性獣毛繊維の製造方法
CN113853461A (zh) * 2019-07-24 2021-12-28 东亚纺株式会社 防缩性兽毛纤维的制造方法

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