JP2002013075A - 高湿潤発熱性獣毛蛋白質系繊維およびその製造方法 - Google Patents

高湿潤発熱性獣毛蛋白質系繊維およびその製造方法

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博夫 山田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温感覚を感じさせる機能を付与した獣毛蛋白
質系繊維およびその製造方法を提供する。 【解決手段】 蛋白質系繊維表面を酸化剤による酸化反
応によりアニオン化させ、次いで、カチオン系高吸湿性
化合物含む水溶液、または高吸湿性化合物とカチオン性
樹脂化合物を含む水溶液に浸漬、搾液、乾燥を行う、ま
たはカチオン性樹脂化合物を含む水溶液に浸漬、搾液、
乾燥を行った後、アニオン系高吸湿性化合物を含む水溶
液に浸漬、搾液、乾燥を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、体から放出される
不感蒸泄による水分を獣毛蛋白質系繊維に吸湿させ、そ
の際に発生する湿潤熱により温感覚を感じさせる機能を
付与した繊維およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】繊維に吸湿発熱性を付与する加工方法と
して、例えば特開平8−311767号公報には、セル
ロース系繊維、ポリエステル系繊維およびアクリル系繊
維に対して、アミノ基、ヒドロキシル基、カルボキシル
基から選ばれる少なくとも1つの官能基を導入し、吸湿
発熱性を付与した湿潤発熱繊維およびその加工方法が開
示されている。また、特開平10−251969号公報
には、セルロース系繊維のヒドロキシル基をアミノ化合
物で処理することにより、吸湿発熱性を付与した発熱性
繊維およびその加工方法が開示されている。また、特開
平8−3517号公報には、セルロース系繊維表面に羊
毛ケラチン層を形成する加工方法が開示されている。上
述の公報は、セルロース系繊維、ポリエステル系繊維お
よびアクリル系繊維を対象としており、獣毛蛋白質系繊
維に対して、より湿潤発熱性を向上させる方法について
は開示されていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
現状を鑑みて行われたもので、高湿潤発熱性を有する獣
毛蛋白質系繊維およびその製造方法を提供することを目
的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決するもので、次の構成からなるものである。すなわ
ち、本発明は、「繊維表面に高吸湿性化合物が固着して
いることを特徴とする高湿潤発熱性獣毛蛋白質系繊
維」、「高湿潤発熱性獣毛蛋白質系繊維が防縮性を有し
ていることを特徴とする請求項1記載の高湿潤発熱性蛋
白質系繊維」、「獣毛蛋白質系繊維表面を酸化剤による
酸化反応によりアニオン化し、次いで、カチオン系高吸
湿性化合物を含有する水溶液に浸漬し、搾液後、乾燥を
行うことを特徴とする高湿潤発熱性獣毛蛋白質系繊維の
製造方法」、「獣毛蛋白質系繊維表面を酸化剤による酸
化反応によりアニオン化し、次いで、高吸湿性化合物と
カチオン性樹脂化合物を含有する水溶液に浸漬し、搾液
後、乾燥を行うことを特徴とする高湿潤発熱性獣毛蛋白
質系繊維の製造方法」および「獣毛蛋白質系繊維表面を
酸化剤による酸化反応によりアニオン化し、次いで、カ
チオン性樹脂化合物を含有する水溶液に浸漬し、搾液、
乾燥を行った後、アニオン系高吸湿性化合物を含有する
水溶液に浸漬、搾液、乾燥を行うことを特徴とする高湿
潤発熱性獣毛蛋白質系繊維の製造方法」を要旨とするも
のである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明で用いる獣毛蛋白質系繊維とは、羊、山羊、駱駝
または兎等の毛等の繊維をいう。繊維形態としては、原
綿、トップ、糸、織物、編物、不織布、縫製品等を挙げ
ることができ、蛋白質系繊維100%で構成してもよ
く、蛋白質系繊維以外の繊維、例えば、ポリエステル、
ポリアミド、アクリル、木綿、レーヨン、溶剤紡糸セル
ロース、麻等と混用してもよいが、充分な湿潤発熱性能
を得るためには、蛋白質系繊維の混用率が50質量%以
上であるのが好ましい。混用方法としては、混紡、交
撚、精紡交撚、交織、交編等の方法を挙げることがで
き、どの方法を用いてもかまわない。
【0006】本発明で用いる獣毛蛋白質系繊維は、防縮
性を有していることが好ましい。ここでいう防縮性と
は、ドライクリーニングや家庭洗濯を行った時に、縮み
にくいという性能をいい、加工方法としては獣毛蛋白質
系繊維のスケールが絡み合って縮むのを防止するため
に、一般的に行われている脱スケール加工方法等を用い
ればよい。
【0007】本発明の高湿潤発熱性獣毛蛋白質系繊維
は、上述の獣毛蛋白質系繊維の繊維表面に高吸湿性化合
物が固着しているものである。本発明で用いる高吸湿性
化合物とは、その化合物自身が水蒸気を吸着しやすく、
かつ、水和熱が発生する特性を持つ化合物で、1分子中
に、アミノ基、カルボキシル基、水酸基等の極性基を1
つもしくは複数有する化合物である。具体的には、ピロ
リドンカルボン酸ナトリウム、アルギニン、グリシン、
セリン、プロリン等のアミノ酸系化合物、シルクフィブ
ロイン、シルクセリシン、ウールケラチン、コラーゲン
等の蛋白質系化合物や、キチン・キトサン、ヒアルロン
酸ナトリウム、トレハロース、カルボキシメチルセルロ
ース等の多糖類、その他、乳酸ナトリウム、グリセリ
ン、尿素、ヒドラジド類、第4級アンモニウム塩類、ポ
リアルキレングリコール類、ポリビニルアルコール等を
挙げることができる。
【0008】上記の高吸湿性化合物を水に溶解し水溶液
にした時、カチオン性を示す化合物をカチオン系高吸湿
性化合物といい、具体的にはキチン・キトサン、尿素、
ヒドラジド類、第4級アンモニウム塩等を挙げることが
でき、また、水溶液のpHを酸性に調整することにより
カチオン性を示すアミノ酸、蛋白質のような両性化合物
を挙げることができる。
【0009】また、アニオン系高吸湿性化合物とは、水
溶液にした時アニオン性を示す化合物をいい、具体的に
はヒアルロン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム等を挙げる
ことができ、また、水溶液のpHをアルカリ性に調整す
ることによりアニオン性を示すアミノ酸、蛋白質のよう
な両性化合物を挙げることができる。
【0010】本発明の高湿潤発熱性獣毛蛋白質系繊維
は、獣毛蛋白質系繊維表面を酸化剤によりアニオン化
し、次いで、上述の高吸湿性化合物を含む水溶液を繊維
に付与し、乾燥をする方法により得ることができる。繊
維への付与方法としては、綿状、糸状、布帛状、繊維の
形態に応じてそれぞれ公知の方法で付与すればよく、例
えば布帛状の繊維に対しては、パディング法で行えばよ
い。
【0011】本発明では、まず、蛋白質系繊維表面を酸
化剤による酸化反応によりアニオン化する。ここで用い
る酸化剤とは、具体的には、次亜塩素酸ソーダ、ジクロ
ロイソシヤヌル酸ナトリウム、過硫酸、過硫酸カリウム
とジクロロイソシヤヌル酸ナトリウムの混合系、次亜塩
素酸ナトリウム、塩素ガス、硫酸塩と過マンガン酸カリ
ウムの混合系等を挙げることができる。
【0012】本発明では、上記の酸化剤を用いて、獣毛
蛋白系繊維分子中のS−S結合や−NHCO−を切断
し、アニオン系基であるSO3Hや−COOHを導入し
て、繊維表面をアニオン化させる。酸化反応の方法とし
ては、バッチ式、連続式いずれの方法を用いてもよく、
例えば、酸化剤の種類により異なるが蛋白質系繊維質量
に対して0.5〜10%の濃度の酸化剤を溶解した硫酸
により酸性に調整された(液pHは低ければ、低いほど
反応速度は速くなる。)水溶液中に、バッチ式ならば1
0分以上、連続式ならば5秒以上浸漬させる。その後、
酸性亜硫酸ソーダもしくは、亜硫酸ソーダのような還元
剤により脱塩素処理を行い、次いで、炭酸ソーダ、もし
くは、重炭酸ソーダにて中和処理を行う。
【0013】次に、本発明では、繊維表面をアニオン化
した獣毛蛋白系繊維に、高吸湿性化合物を固着させる。
高吸湿性化合物は繊維質量に対して1〜30質量%用い
ればよく、高吸湿性化合物を固着させる方法としては、
カチオン系高吸湿性化合物を含有する水溶液に浸漬し、
搾液後、乾燥を行う方法、または、高吸湿性化合物とカ
チオン性樹脂化合物を含有する水溶液に浸漬し、搾液
後、乾燥を行う方法、または、カチオン性樹脂化合物を
含有する水溶液に浸漬し、搾液、乾燥を行った後、アニ
オン系高吸湿性化合物を含有する水溶液に浸漬、搾液、
乾燥を行う方法を挙げることができる。
【0014】ここで用いるカチオン性樹脂化合物とは、
酸化処理によりアニオン化された繊維表面に吸着しやす
いカチオン基を有しているポリマー状の化合物であり、
高吸湿性化合物を繊維表面に固着させるためのものであ
る。具体的には、ポリヘキサメチレンビグアニジン等の
ビグアナイド類、キチン、キトサンのような多糖類、第
4級アンモニウム塩類、その他ポリアクリルアミドのよ
うなカチオン基を有する樹脂を挙げることができ、最も
好ましくは、羊毛の防縮加工樹脂として一般的に用いら
れているポリアミドエピクロルヒドリン樹脂を用いるの
がよい。カチオン性樹脂化合物は繊維質量に対して0.
5〜15質量%用いればよい。本発明は、以上の構成を
有するものである。
【0015】
【作用】本発明のごとく、獣毛蛋白質系繊維表面を酸化
剤による酸化反応によりアニオン化し、次いで、カチオ
ン系高吸湿性化合物を含有する水溶液、または高吸湿性
化合物とカチオン性樹脂化合物を含有する水溶液、また
はカチオン性樹脂化合物を含有する水溶液に浸漬し、搾
液、乾燥を行った後、アニオン系高吸湿性化合物を含有
する水溶液に浸漬し、搾液後、乾燥を行うと、繊維表面
と高吸湿性化合物とがイオン結合により結合、もしくは
繊維表面とイオン結合し得るカチオン性樹脂化合物が、
高吸湿性化合物が繊維に固着するためのバインダー効果
として働き、その結果、洗濯耐久性のある高吸湿発熱性
が付与できるものと考えている。また、酸化剤による表
面のアニオン化処理により、獣毛繊維表面上に存在する
スケールが取り除かれフェルト化現象が抑えられるこ
と、またさらに、高吸湿性化合物を固着させるためにバ
インダーの役割として使用するカチオン系樹脂化合物に
より繊維同士が接着されるので収縮が抑えられ、防縮性
が付与されるものであると考えている。
【0016】
【実施例】次に、実施例を挙げて具体的に説明を行う
が、実施例における布帛の性能の測定・評価は、下記の
方法で行った。 (1)吸湿発熱性 被測定布帛に表面温度センサーを貼り付け、30℃、
40%RHの環境下で布帛水分率が平衡状態になるまで
調湿を行う。 調湿した被測定布を30℃×90%RHの環境下に暴
露し、一定間隔ごとの生地表面温度を、加工上がりおよ
び洗濯(ドライクリーニング5回後、家庭洗濯10回後
の試料について測定する。
【0017】(2)防縮性 家庭洗濯 JIS−1027(103法)10回を行
い、スクリーン乾燥後の収縮率を測定した。
【0018】(3)外観 家庭洗濯 JIS−1027(103法)10回を行
い、スクリーン乾燥後の外観変化を評価した。
【0019】実施例1 スプリットパッド加工機を用いて、羊毛100%トップ
を、まず、次亜塩素酸ナトリウムを繊維質量に対して
2.0%溶解させ、かつ、硫酸でpHを1に調整した水
溶液中に、羊毛トップを15秒間浸漬させ、絞り率70
%で絞り、その後亜硫酸ソーダと重炭酸ソーダで脱塩
素、中和を行い、繊維表面のアニオン化処理を行った。
その後、湿潤状態のままで、繊維質量に対して5.0%
のキトサンを含む40℃の水溶液に羊毛トップを15秒
間浸漬させ、80℃で150秒間の乾燥を行い、本発明
の加工トップを得た。その後、通常の方法にて番手2/
72の紡績糸を紡績し、天竺編物を編成し、本発明の加
工編物を得た。
【0020】本発明と比較のため、繊維表面のアニオン
化処理を行っていない羊毛トップを用いて、実施例1と
全く同一の方法にて編物を編成し比較用の加工編物を得
た。本発明および比較用の編物の性能を測定評価し、そ
の結果を合わせて表1、2に示した。
【0021】
【表1】
【0022】
【表2】
【0023】表1および2から明らかなように、実施例
1の編物は吸湿発熱性に優れ、洗濯による収縮率が少な
く、外観変化も少ないことがわかる。
【0024】実施例2 スプリットパッド加工機を用いて、羊毛100%トップ
を、まず、次亜塩素酸ナトリウムを繊維質量に対して
2.0%溶解させ、かつ、硫酸でpHを1に調整した水
溶液中に、羊毛トップを15秒間浸漬させ、絞り率70
%で絞り、その後亜硫酸ソーダと重炭酸ソーダで脱塩
素、中和を行い、繊維表面のアニオン化処理を行った。
次いで、湿潤状態のままで、繊維質量に対して1.5%
のポリアミドエピクロルヒドリン樹脂と、繊維質量に対
して10%のキトサンを含有する炭酸水素ナトリウムで
pH8に調整した水溶液中に、アニオン化した羊毛トッ
プを15秒間浸漬し、80℃で150秒間の乾燥を行っ
た。その後、通常の方法にて番手2/72の紡績糸を紡
績し、天竺編物を編成し、本発明の加工布帛を得た。
【0025】本発明と比較のため、キトサンを除く以外
は実施例2と全く同一の方法にて比較用の加工編物を得
た。本発明および比較用の編物の性能を測定評価し、そ
の結果を合わせて表3および4に示した。
【0026】
【表3】
【0027】
【表4】
【0028】表3および4から明らかなように、実施例
2の編物は吸湿発熱性に優れ、洗濯による収縮率が少な
く、外観変化も少ないことがわかる。
【0029】実施例3 経糸緯糸共に番手2/48の羊毛100%の糸を用い
て、目付け250g/m 2のサキソニー織物を用いて、
通常の樹脂加工前までの前整理加工を施した後、液流染
色機を用いて、織物質量に対して5.0%過硫酸水素カ
リウムを含有したpH3.5の水溶液中に、30℃で4
0分間浸漬し、その後亜硫酸ソーダと炭酸水素ナトリウ
ムで脱塩素、中和、乾燥を行い、繊維表面のアニオン化
処理を行った。次いで、1質量%ポリアミドエピクロル
ヒドリン樹脂と10質量%のピロリドンカルボン酸ナト
リウムを含有する水溶液(炭酸水素ナトリウムでpH8
に調整した)中に該羊毛織物を浸漬し、絞り率70%で
絞液後、乾燥を行い、本発明の加工布帛を得た。
【0030】本発明と比較のため、ピロリドンカルボン
酸ナトリウムを除く以外は実施例3と全く同一の方法に
て比較用の加工編物を得た。本発明および比較用の編物
の性能を測定評価し、その結果を合わせて表5および6
に示した。
【0031】
【表5】
【0032】
【表6】
【0033】表5および6から明らかなように、実施例
3の編物は吸湿発熱性に優れ、洗濯による収縮率が少な
く、外観変化も少ないことがわかる。
【0034】実施例4 スプリットパッド加工機を用いて、羊毛100%トップ
を、実施例2と同様の方法にて、繊維表面のアニオン化
処理を行った。次いで、湿潤状態のままで、繊維質量に
対して1.5%のポリアミドエピクロルヒドリン樹脂を
含有した水溶液(炭酸水素ナトリウムでpH8に調整し
た)中に、アニオン化した羊毛トップを15秒間浸漬
し、80℃で150秒間の乾燥を行った。次いで、繊維
質量に対して10%の乳酸ナトリウムを溶解させた水溶
液中に、該羊毛トップを15秒間浸漬し、70%の絞り
率で絞液した後に、80℃で150秒間の乾燥を行い、
本発明の加工トップを得た。その後、通常の方法にて番
手2/72の紡績糸を紡績し、天竺編物を編成し、本発
明の加工布帛を得た。
【0035】また、比較として未処理の羊毛トップを用
いて、実施例4と全く同一の番手で紡績糸を紡績し、編
物を編成し、比較用の加工編物を得た。本発明および比
較用の編物の性能を測定評価し、その結果を合わせて表
7および8に示した。
【0036】
【表7】
【0037】
【表8】
【0038】表7および8から明らかなように、実施例
4の編物は吸湿発熱性に優れ、洗濯による収縮率が少な
く、外観変化も少ないことがわかる。
【0039】
【発明の効果】本発明によると、体から放出される不感
蒸泄による水分を獣毛蛋白質系繊維に吸湿させ、その際
に発生する湿潤熱により温感覚を感じさせる機能を付与
した繊維および、その製造方法を提供することができ
る。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維表面に高吸湿性化合物が固着してい
    ることを特徴とする高湿潤発熱性獣毛蛋白質系繊維。
  2. 【請求項2】 高湿潤発熱性獣毛蛋白質系繊維が防縮性
    を有していることを特徴とする請求項1記載の高湿潤発
    熱性蛋白質系繊維。
  3. 【請求項3】 獣毛蛋白質系繊維表面を酸化剤による酸
    化反応によりアニオン化し、次いで、カチオン系高吸湿
    性化合物を含有する水溶液に浸漬し、搾液後、乾燥を行
    うことを特徴とする高湿潤発熱性獣毛蛋白質系繊維の製
    造方法。
  4. 【請求項4】 獣毛蛋白質系繊維表面を酸化剤による酸
    化反応によりアニオン化し、次いで、高吸湿性化合物と
    カチオン性樹脂化合物を含有する水溶液に浸漬し、搾液
    後、乾燥を行うことを特徴とする高湿潤発熱性獣毛蛋白
    質系繊維の製造方法。
  5. 【請求項5】 獣毛蛋白質系繊維表面を酸化剤による酸
    化反応によりアニオン化し、次いで、カチオン性樹脂化
    合物を含有する水溶液に浸漬し、搾液、乾燥を行った
    後、アニオン系高吸湿性化合物を含有する水溶液に浸
    漬、搾液、乾燥を行うことを特徴とする高湿潤発熱性獣
    毛蛋白質系繊維の製造方法。
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