JPH04107045U - ラインサーマルプリンタ - Google Patents

ラインサーマルプリンタ

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JPH04107045U
JPH04107045U JP1579291U JP1579291U JPH04107045U JP H04107045 U JPH04107045 U JP H04107045U JP 1579291 U JP1579291 U JP 1579291U JP 1579291 U JP1579291 U JP 1579291U JP H04107045 U JPH04107045 U JP H04107045U
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JP
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platen
adhesive
line thermal
adhesive sheet
sheet
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JP1579291U
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Inventor
博 吉村
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株式会社リコー
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プラテンに記録担体を巻き付けてラインサー
マルヘッドにより印字する方式のプリンタで、記録担体
の副走査方向の横振れを防止する。 【構成】 プラテン3に巻き付けられた記録担体とライ
ンサーマルヘッド9との間に介在されるインクシート1
1に、粘着面20aがプラテン3に接する粘着シート2
0をプラテン3の外周長単位の間隔をおいて形成し、プ
ラテン3に接するのがインクシート11なのか粘着シー
ト20なのかを判別する判別手段23を設け、動作モー
ド変換手段により、判別手段23による判別結果がイン
クシート11の場合には印字モードに、粘着シート20
である場合にはクリーニングモードに動作モードを切り
替えるように構成した。クリーニングモードでは、プラ
テン3に付着したゴミや埃が粘着シート20に吸着され
て除去される。これにより、プラテン3と記録担体1と
の間に十分な摩擦抵抗が生じ、記録担体1の横振れが防
止される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、プラテンに巻き付けられた記録担体にラインサーマルヘッドにより 所定の印字を行うラインサーマルプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、プラテンに巻き付けられた記録担体にライン型のサーマルヘッドにより 所定の印字を行う方式のプリンタが存する。このようにプラテンに記録担体を巻 き付けて印字を行う構造のプリンタでは、プラテンを複数回転させ、その一回転 毎に記録担体に異なる色の印字を行い、これによりカラー印字を実現させている 構造のものが一般的である。このようなプリンタの一例を図6及び図7に基づい て説明する。
【0003】 まず、記録担体としての用紙1を複数枚積層して収納する給紙カセット2と、 回転自在に支持された円筒状のプラテン3とが設けられ、これらの給紙カセット 2とプラテン3とは案内経路4を介して連絡されている。前記給紙カセット2の 排紙口2aには、その給紙カセット2から前記用紙1を送り出す給紙コロ5と、 送り出された最上部の用紙1を他の用紙1から分離する分離部6とが順次設けら れている。又、前記案内経路4中には搬送ローラ7が配設されている。
【0004】 次いで、前記プラテン2には、送られてきた前記用紙1の先端部を保持する巻 回手段としてのクランプ8が設けられている。
【0005】 そして、前記プラテン2に対して接離自在の印字ヘッド9が設けられ、この印 字ヘッド9は押圧部10によって前記プラテン2に押圧されている。ここで、前 記印字ヘッド9はラインサーマルヘッドである。したがって、この印字ヘッド9 には、前記プラテン2に圧接する部分に複数個の発熱素子9aが一列に並べられ て形成されている。
【0006】 更に、前記印字ヘッド9と前記用紙1との間にはインクシート11が介在され ている。このインクシート11は、例えば装置本体に対して着脱自在のカセット 等に収納されることで保持され、前記プラテン9の回転に伴って移動するよう構 成されている。そして、前記インクシート11は、前記プラテン3の外周の長さ 単位で異なる色の固体インク11aがベース11bに塗布されることにより形成 されている。固体インクの色としては、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シア ン(C)及びブラック(B)であり、これらのY、M、C、Bの前記インク11 aが前記インクシート11に順に配列されている。
【0007】 なお、図示しないが、装置全体の電気部品を制御する制御回路が設けられ、こ の制御回路は、CPUに動作プログラム等を格納するメモリや各種電気部品が接 続されることにより形成されている。
【0008】 このような構造のものは、給紙コロ5の回転により給紙カセット2の排紙口2 aから用紙1が押し出され、分離部6により最上部の用紙1だけが案内経路4に 案内される。案内経路4に案内された用紙1は、搬送ローラ7に搬送されてプラ テン3に送られる。すると、用紙1の先端部がクランプ8に保持され、プラテン 3が回転すると用紙1がプラテン3に巻き付く。そこで、印字ヘッド9の発熱体 9aが選択的に発熱すると、その熱でインクシート11のインク11aが溶融し て用紙1に転写され、そのインク11aは急速に固化して用紙1に固着される。 この際、プラテン9は4回転し、用紙1をインクシート11と共に印字ヘッド9 に対して移動させる。このため、用紙1には、Y、M、C、Bの順でインクシー ト11のインク11aが固着することによる所定の印字がなされ、カラー印字が 実現する。
【0009】 なお、プラテン9が4回転すると、クランプ8が開放されて用紙1の先端部が プラテン2から離れる。そこで、印字後の用紙1は図示しない排紙経路を通って 図示しない排紙部に排紙される。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】
一定の印字品質を維持するためには、プラテン3の回転と発熱素子9aの選択 的な発熱との間に正確な同期がとられる必要がある他、プラテン3に対して用紙 1が確実に巻き付いていなければならない。すなわち、図7に例示するように、 用紙1が主操作方向に横振れするようなことがあってはならない。したがって、 用紙1の横振れ防止のためには、プラテン3と用紙1との間に一定の摩擦抵抗を 必要とする。
【0011】 ところが、プラテン3に巻き付いた用紙1はその先端部をクランプ8に保持さ れているに過ぎない。このため、用紙1は後端部になる程印字ヘッド9の主走査 方向に横振れし易い。しかも、印字ヘッド9としてライン型のものを用いた場合 には、プラテン3に対する印字ヘッド9の押圧力が押圧方向の左右で微妙に変化 することがあり、この場合にはプラテン3と用紙1との間に十分な摩擦抵抗がな ければ用紙1を横振れさせてしまう。このようなことから、プラテン3にゴミや 埃が付着してプラテン3と用紙1との間の摩擦抵抗が小さくなるという、ちょっ とした環境変化で用紙1が横振れし、印字品質が低下してしまうという欠点を有 する。
【0012】 特に、図6に例示した装置では、一定期間の不使用で給紙カセット2に収納さ れた用紙1に埃が堆積し、そのまま用紙1を搬送するとプラテン3にその埃が付 着してしまう。したがって、その構造上、プラテン3に用紙1との間の摩擦抵抗 の減少を招くゴミや埃が付着し易く、不都合である。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の考案は、回転自在のプラテンに巻回手段により記録担体を巻き 付け、この記録担体にインクシートを介してラインサーマルヘッドにより印字を 行い、そのインクシートにプラテンの外周長単位の間隔をおいて粘着面がプラテ ンに接する粘着シートを形成し、プラテンに接するのがインクシートなのか粘着 シートなのかを判別する判別手段を設け、動作モード変換手段により、判別手段 による判別結果がインクシートの場合には印字モードに、粘着シートである場合 にはクリーニングモードに動作モードを切り替える。
【0014】 請求項2記載の考案は、回転自在のプラテンに巻回手段により記録担体を巻き 付け、この記録担体に印字を行うラインサーマルヘッドを設け、粘着面がプラテ ンに接してこのプラテンにより搬送される粘着シートを収納するクリーニングカ セットを着脱自在に設け、動作モードを切り替えて印字モードかクリーニングモ ードかを選択する動作モード変換手段を設けた。
【0015】 請求項3記載の考案は、請求項2記載の考案で、クリーニングカセットが装着 されたことを判別する判別手段を設け、動作モード変換手段による動作モードの 切り替えを判別手段の判別結果がクリーニングカセット未装着の場合には印字モ ードとしクリーニングカセット装着の場合にはクリーニングモードとする。
【0016】 請求項4記載の考案は、請求項1又は2記載の考案の粘着シートの粘着面を、 カプセルに収納されて互いに融合することで粘着性を生ずる二以上の融合粘着性 物質により形成し、前記カプセルをラインサーマルヘッドの加圧力により破壊さ れる強度に形成した。
【0017】 請求項5記載の考案は、請求項1又は2記載の考案の粘着シートの粘着面を、 ラインサーマルヘッドの発熱により粘着性を生ずる発熱粘着性物質により形成し た。
【0018】
【作用】
請求項1記載の考案では、プラテンには巻回手段により記録担体が巻き付けら れ、この記録担体にはラインサーマルヘッドの発熱素子の選択的な発熱によりイ ンクシートのインクが転写される。そして、プラテンが回転すると印字ヘッドに 対して記録担体が副走査方向に移動し、記録担体の全面にわたって所定の印字が なされる。一方、プラテンが一回転又は数回転する毎に粘着シートの粘着面がプ ラテンに接触し、プラテンの回転に伴ってプラテンに付着しているゴミや埃が粘 着シートに吸着されて除去される。これにより、プラテンと記録担体との間の摩 擦抵抗が常に一定の値以上に保たれ、記録担体の横振れが防止される。なお、プ ラテンに接するのがインクシートではなく粘着シートであることを判別手段が判 別すると、動作モード変換手段が動作モードを印字モードからクリーニングモー ドに切り替える。
【0019】 請求項2記載の考案では、巻回手段によってプラテンに巻き付けられた記録担 体にラインサーマルヘッドにより感熱記録方式で所定の印字がなされる。一方、 クリーニングカセットを装着して動作モード切替手段により動作モードを印字モ ードからクリーニングモードに切り替えると、粘着シートがプラテンに接触し、 プラテンの回転に伴ってプラテンに付着しているゴミや埃が粘着シートに吸着さ れて除去される。これにより、プラテンと記録担体との間の摩擦抵抗が常に一定 値以上に保たれ、記録担体の横振れが防止される。
【0020】 請求項3記載の考案では、クリーニングカセットを装着したことが判別手段に より判別され、動作モード変換手段により動作モードが印字モードからクリーニ ングモードに自動的に切り替えられる。
【0021】 請求項4記載の考案では、粘着シートがプラテンに接触する場合、ラインサー マルヘッドの押圧によりカプセルが破壊され、二以上の融合粘着性物質がカプセ ルから流出して融合することにより粘着面に粘着性が生ずる。したがって、カプ セル破壊前の粘着面には粘着性がなく、粘着シートを巻回した状態で収納する場 合に便宜である。又、経時変化による粘着面の粘着力の低下が防止される。
【0022】 請求項5記載の考案では、粘着シートがプラテンに接触する場合、ラインサー マルヘッドの発熱素子の発熱により発熱粘着性物質が粘着性を帯び、粘着面に粘 着性が生ずる。したがって、ラインサーマルヘッドの発熱素子に加熱される前の 粘着面には粘着性がなく、粘着シートを巻回した状態で収納する場合に便宜であ る。又、経時変化による粘着面の粘着力の低下が防止される。
【0023】
【実施例】
本考案の第一の実施例を図1に基づいて説明する。図6及び図7に示した部分 と同一部分は同一符号で示し説明も省略する。本実施例では、インクシート11 のインク面11aに一定の間隔を開けて複数個の粘着シート20が一体的に形成 されている。これらの粘着シート20が形成される間隔は、プラテン3の外周長 の四倍の間隔であり、前記粘着シート20自体の長さは前記プラテン3の外周長 と同一の長さである。又、その粘着シート20は、図1中に拡大して例示するよ うに、前記インクシート11のインク面1aにベース層21と粘着層22とが順 次積層されることにより形成されており、この粘着層22に粘着面20aが形成 されている。なお、前記インクシート11のベース11bの厚さは4〜10μm であり、前記ベース層21の厚さはより厚い50〜200μmである。
【0024】 又、プラテン3と印字ヘッド9との接触部分の搬送経路4下流側に位置させて 判別手段としてのセンサ23が配設されている。このセンサ23は、制御回路の CPUに接続されており、前記プラテン3と前記印字ヘッド9との接触部分に送 られるのが前記インクシート11なのか前記粘着シート20なのかをそれらの光 透過率の相違から判別する構造のものである。
【0025】 このような構成において、プラテン3が4回転し、用紙1にY、M、C、Bの 順にインク11aが転写されてカラー印字がなされると、プラテン3の5回転目 にはプラテン3に粘着シート20の粘着面20aが接触する。この時、プラテン 3に接触するのが粘着シート20であることがセンサ23により検出され、この 検出によって動作モードが印字モードからクリーニングモードに移行する。すな わち、センサ23が粘着シート20の存在を検出すると、その旨が制御回路内の CPUに伝達され、CPUの命令によりメモリからクリーニングモードの動作モ ードが呼び出され、装置全体がクリーニングモードでの動作に切り替えられる。 ここに、動作モード変換手段が構成される。
【0026】 クリーニングモードでは、プラテンはそのまま回転を続けるが、印字情報は印 字ヘッド9に出力されることなくストックされる。これにより、プラテン3に付 着したゴミや埃等が粘着面20aに吸着されて除去され、プラテン3が清浄に保 たれる。このため、プラテン3と用紙1との間の摩擦抵抗が一定の値以上に維持 され、プラテン3に巻き付けられた用紙1の横振れが防止されて一定の印字品質 の維持が図られる。この際、粘着シート20のベース層21は、50〜200μ mと厚いため、強度に優れる。したがって、プラテン3から大きく硬いゴミ等を 拾っても、粘着シート20が破れてこの粘着シート20を含むインクシート11 に切断や位置ずれが生ずるような事態が確実に防止される。
【0027】 なお、クリーニングモードでプラテン3が1回転すると粘着シート20が途切 れ、センサ23にはインクシート11のみが検出される。これにより、装置全体 の動作モードがクリーニングモードから印字モードに戻り、次の用紙1に対する 印字に備えられる。
【0028】 本考案の第二の実施例を図2及び図3に基づいて説明する。図6及び図7に示 した部分と同一部分は同一符号で示し説明も省略する。本実施例では、粘着シー ト30がクリーニングカセット31に収納され、このクリーニングカセット31 が装置本体に対して着脱自在に設けられている。ここで、その粘着シート30は 、図3に例示するように、ベース層32の一方の面に粘着面30aを形成する粘 着層33が積層形成され、前記ベース層32の他方の面に剥離層34が積層形成 されている。この剥離層34は、前記粘着面30aが接着しにくい材質により形 成されている。なお、前記クリーニングカセット31は、前記粘着シート30が プラテン3と印字ヘッド7との間に配置される位置に取り付けられるよう形成さ れている。なお、本実施例の装置には前記クリーニングカセット31の装着を検 出する図示しない判別手段が設けられており、制御回路には第一の実施例と同様 の動作モード変換手段が組み込まれている。
【0029】 このような構成において、プラテン3にゴミや埃等が付着した場合には、イン クシート11を除去してクリーニングカセット31を取り付ける。クリーニング カセット31の装着は判別手段により検出され、動作モード切替手段により動作 モードが印字モードからクリーニングモードに切り替えられる。すると、プラテ ン3が回転し、このプラテン3に接触する粘着シート30の粘着面30aにプラ テン3に付着しているゴミや埃が吸着され、プラテン3が清浄に保たれる。
【0030】 ここで、粘着シート30の一方の面は粘着面30aに接着しにくい剥離層34 が形成されている。このため、クリーニングカセット31内に粘着シート30が 巻回状態で収納されていたとしても、粘着シート30同士の接着が防止され、ク リーニングカセット31から粘着シート30が円滑に引き出される。
【0031】 しかして、プラテン3の掃除が完了したら、クリーニングカセット31を取り 外す。すると、クリーニングカセット31の未装着状態が判別手段により検出さ れ、動作モードが印字モードに戻る。そこで、インクシート11を取り付けるこ とで、再び印字可能状態となる。この時には、プラテン3が清浄に保たれている ためにプラテン3と用紙1との間の摩擦抵抗が一定の値以上に維持され、プラテ ン3に巻き付けられた用紙1の横振れが防止されて一定の印字品質の維持が図ら れる。
【0032】 なお、実施に当たっては、クリーニングカセット31の装着、未装着を判別す る判別手段を設けることなく、手動スイッチ等で動作モードを切り替える構成と しても良い。
【0033】 本考案の第三の実施例を図4に基づいて説明する。本実施例は、粘着シート4 0の構造に関するものであり、第一の実施例にも第二の実施例にも適用できる。 そこで、第一及び第二の実施例と同一の部分は同一符号で示し説明も省略する( 以下同様)。すなわち、前記粘着シート40は、インクシート11に積層形成さ れたベース層41に粘着層42が積層形成されることにより形成されている。こ こで、この粘着層42は、互いに融合することにより粘着性を生ずる融合性物質 43a、43bがカプセル44に収納されることにより形成されている。
【0034】 このような構成において、プラテン3が回転して粘着シート40が搬送される と、その過程で粘着シート40が印字ヘッド9の発熱体9aに押圧され、この時 の押圧力でカプセル44が破壊される。すると、カプセル44から二種類の融合 粘着性物質43a、43bが流出し、互いに融合することで粘着層42が粘着性 を帯びる。これにより、プラテン3に付着したゴミや埃が粘着シート40に吸着 されて除去される。
【0035】 このように、粘着シート40は、印字ヘッド9に押圧されて初めて粘着性を生 ずる。したがって、カセットなどに巻回した状態で収納した時に粘着シート40 同士、あるいは粘着シート40とインクシート11との接着が防止される。又、 経時変化に伴う粘着シート40の粘着力低下が防止される。
【0036】 なお、本実施例はインクシート11に粘着シート40を形成した第一の実施例 に適した構造としたが、粘着シート40をクリーニングカセットに収納して第二 の実施例に適した構造としても良い。この場合には、粘着シート40同士の接着 を防止する剥離層を設ける必要がない。
【0037】 本考案の第四の実施例を図5に基づいて説明する。本実施例は、粘着シート5 0の構造に関するものであり、第一の実施例にも第二の実施例にも適用できる。 すなわち、前記粘着シート50は、インクシート11に積層形成されたベース層 51に粘着層52が積層形成されることにより形成されている。ここで、この粘 着層52は、通常は粘着性を有さず、一定の温度以上に加熱された時にのみ粘着 性を帯びる発熱粘着性物質53により形成されている。具体的には、この発熱粘 着性物質53は、図5に例示する状態で印字ヘッド9の発熱素子9aが発熱する と粘着性を帯びる性質を有する。したがって、本実施例では、クリーニング中に も発熱素子9aが全面的に発熱するよう印字ヘッド9が駆動される。
【0038】 このような構成において、プラテン3が回転して粘着シート50が搬送される と、その過程で粘着シート50が印字ヘッド9の発熱体9aに加熱され、発熱粘 着性物質53が粘着性を生ずることにより粘着層52が粘着性を帯びる。これに より、プラテン3に付着したゴミや埃が粘着シート50に吸着されて除去され、 プラテン3が清浄に保たれる。
【0039】 なお、本実施例はインクシート11に粘着シート50を形成した第一の実施例 に適した構造としたが、粘着シート50をクリーニングカセットに収納して第二 の実施例に適した構造としても良い。この場合には、粘着シート50同士の接着 を防止する剥離層を設ける必要がない。
【0040】
【考案の効果】
請求項1記載の考案は、プラテンに巻き付けられた記録担体とラインサーマル ヘッドとの間に介在されるインクシートにプラテンの外周長単位の間隔をおいて 粘着面がプラテンに接する粘着シートを形成し、プラテンに接するのがインクシ ートなのか粘着シートなのかを判別する判別手段を設け、動作モード変換手段に より、判別手段による判別結果がインクシートの場合には印字モードに、粘着シ ートである場合にはクリーニングモードに動作モードを切り替えるように構成し たので、プラテンが一回転又は数回転する毎に動作モードをクリーニングモード に切り替えて粘着シートをプラテンに接触させ、プラテンからゴミや埃等を除去 することができ、したがって、プラテンと記録担体との間の摩擦抵抗を常に一定 以上に保って記録担体の横振れを防止し、一定の印字品質を維持することができ る等の効果を有する。
【0041】 請求項2記載の考案は、記録担体を巻き付けてラインサーマルヘッドによる印 字に供するプラテンに粘着面を接触させてそのプラテンの回転により搬送される 粘着シートを着脱自在のクリーニングカセットに収納して設け、動作モードを切 り替えて印字モードかクリーニングモードかを選択する動作モード変換手段を設 けたので、クリーニングカセットを装着して動作モードをクリーニングモードに 切り替えれば、プラテンに付着したゴミや埃をプラテンの回転により粘着シート に吸着させて除去することができ、したがって、プラテンと記録担体との間の摩 擦抵抗を常に一定以上に保って記録担体の横振れを防止し、一定の印字品質を維 持することができる等の効果を有する。
【0042】 請求項3記載の考案は、請求項2記載の考案で、クリーニングカセットが装着 されたことを判別する判別手段を設け、動作モード変換手段による動作モードの 切り替えを判別手段の判別結果がクリーニングカセット未装着の場合には印字モ ードとしそのクリーニングカセット装着の場合にはクリーニングモードとするよ うに構成したので、動作モードをクリーニングカセットの装着、未装着に応じて それぞれに適したモードに自動切り替えすることができ、したがって、操作の簡 略化を図ることができる等の効果を有する。
【0043】 請求項4記載の考案は、請求項1又は2記載の考案の粘着シートの粘着面を、 カプセルに収納されて互いに融合することで粘着性を生ずる二以上の融合粘着性 物質により形成し、前記カプセルをラインサーマルヘッドの加圧力により破壊さ れる強度に形成したので、カプセルが破壊される前は粘着面を粘着性がない状態 に保つことができ、したがって、粘着シートを巻回して収納する場合に生ずる粘 着シート同士あるいは粘着シートとインクシートとの接着という不都合を回避す ることができ、又、経時変化に基づく粘着面の粘着力低下を防止することができ る等の効果を有する。
【0044】 請求項5記載の考案は、請求項1又は2記載の考案の粘着シートの粘着面をラ インサーマルヘッドの発熱により粘着性を生ずる発熱粘着性物質により形成した ので、ラインサーマルヘッドに加熱される前は粘着面を粘着性がない状態に保つ ことができ、したがって、粘着シートを巻回して収納する場合に生ずる粘着シー ト同士あるいは粘着シートとインクシートとの接着という不都合を回避すること ができ、又、経時変化に基づく粘着面の粘着力低下を防止することができる等の 効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第一の実施例を示す印字部の側面図で
ある。
【図2】本考案の第二の実施例を示す印字部の側面図で
ある。
【図3】粘着シートの構造を示す縦断側面図である。
【図4】本考案の第三の実施例を示すプラテンをクリー
ニングしている時の粘着シートの縦断側面図である。
【図5】本考案の第四の実施例を示すプラテンをクリー
ニングしている時の粘着シートの縦断側面図である。
【図6】従来の一例を示す装置内部の側面図である。
【図7】プラテンに巻き付いた記録担体が横振れしてい
る状態を示す正面図である。
【符号の説明】
1 記録担体 3 プラテン 8 巻回手段 9 ラインサーマルヘッド 11 インクシート 20,30,40,50 粘着シート 20a,30a 粘着面 23 判別手段 31 クリーニングカセット 43a,43b 融合粘着性物質 44 カプセル 53 発熱粘着性物質
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 29/17 B41M 5/025 8305−2H 8804−2C B41J 29/00 J

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転自在のプラテンと、このプラテンに
    記録担体を巻き付かせる巻回手段と、この巻回手段によ
    り前記プラテンに巻き付かされた前記記録担体に印字を
    行うラインサーマルヘッドと、このラインサーマルヘッ
    ドと前記記録担体との間に位置してこの記録担体と同速
    で搬送されるインクシートと、前記インクシートに前記
    プラテンの外周長単位の間隔をおいて形成されて粘着面
    が前記プラテンに接する粘着シートと、前記プラテンに
    接するのが前記インクシートなのか前記粘着シートなの
    かを判別する判別手段と、この判別手段による判別結果
    が前記インクシートの場合には動作モードを印字モード
    としその判別結果が前記粘着シートである場合には動作
    モードをクリーニングモードとする動作モード変換手段
    とを設けたことを特徴とするラインサーマルプリンタ。
  2. 【請求項2】 回転自在のプラテンと、このプラテンに
    記録担体を巻き付かせる巻回手段と、この巻回手段によ
    り前記プラテンに巻き付かされた前記記録担体に印字を
    行うラインサーマルヘッドと、粘着面が前記プラテンに
    接してこのプラテンにより搬送される粘着シートを収納
    する着脱自在のクリーニングカセットと、印字モードと
    クリーニングモードとの動作モードの切り替えを行う動
    作モード変換手段とを設けたことを特徴とするラインサ
    ーマルプリンタ。
  3. 【請求項3】 クリーニングカセットが装着されたこと
    を判別する判別手段を設け、動作モード変換手段による
    動作モードの切り替えを前記判別手段の判別結果が前記
    クリーニングカセット未装着の場合には印字モードとし
    て前記クリーニングカセット装着の場合にはクリーニン
    グモードとすることを特徴とする請求項2記載のライン
    サーマルプリンタ。
  4. 【請求項4】 粘着シートの粘着面をカプセルに収納さ
    れて互いに融合することで粘着性を生ずる二以上の融合
    粘着性物質により形成し、前記カプセルをラインサーマ
    ルヘッドの加圧力により破壊される強度に形成したこと
    を特徴とする請求項1又は2記載のラインサーマルプリ
    ンタ。
  5. 【請求項5】 粘着シートの粘着面をラインサーマルヘ
    ッドの発熱により粘着性を生ずる発熱粘着性物質により
    形成したことを特徴とする請求項1又は2記載のライン
    サーマルプリンタ。
JP1579291U 1991-02-25 1991-02-25 ラインサーマルプリンタ Pending JPH04107045U (ja)

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JP1579291U JPH04107045U (ja) 1991-02-25 1991-02-25 ラインサーマルプリンタ

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JP1579291U JPH04107045U (ja) 1991-02-25 1991-02-25 ラインサーマルプリンタ

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