JPH04104253A - 有機ケイ素重合体、その製法並びにそれを用いた半導体装置及びその製法 - Google Patents

有機ケイ素重合体、その製法並びにそれを用いた半導体装置及びその製法

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JPH04104253A
JPH04104253A JP22126690A JP22126690A JPH04104253A JP H04104253 A JPH04104253 A JP H04104253A JP 22126690 A JP22126690 A JP 22126690A JP 22126690 A JP22126690 A JP 22126690A JP H04104253 A JPH04104253 A JP H04104253A
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organosilicon polymer
same
polymer
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JP22126690A
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English (en)
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Shunichi Fukuyama
俊一 福山
Masaaki Yamagami
山上 雅昭
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔概要〕 新規な有機ケイ素重合体並びにその製造方法、それを層
間絶縁膜として使用した半導体装置及びそれを層間絶縁
膜として使用する半導体装置の製造方法に関し、 半導体装置等の分野において有用な熱処理工程において
変化の生じないパターンニング可能な耐熱性有機ケイ素
重合体並びにその製造方法、それを用いた半導体装置及
び前記有機ケイ素重合体の感光性を利用して上下配線層
間の導通を行うためのスルーホール形成工程を簡便に行
う方法を堤供することを目的とし、 有機ケイ素重合体を下記式(I): (式中、R1は、その20%以上がアリール基又はキノ
ン基を示し、残りが低級アルキル基を示し、Rz はア
ルキレン基を示し、nは10〜50,000の整数を示
す)により表わされ、かつ3.000〜5,000,0
00の重量平均分子量を有する有機ケイ素重合体であっ
て、該重合体中に含まれるシラノール基の水素原子が、
式([[)で示されるトリオルガノシリル基: (R) 3 S i−・・・(II) (式中、Rは同一もしくは異なっていてもよく、その少
なくとも1個はエポキシ化合物基を示し、残りは低級ア
ルキル基もしくはアリール基を示す)によって実質的に
(50%〜90%)置換することによって構成する。
〔産業上の利用分野〕
本発明は、新規な有機ケイ素重合体並びにその製造方法
、それを層間絶縁膜として使用した半導体装置およびそ
れを層間絶縁膜として使用する半導体装置の製造方法に
関する。
本発明の有機ケイ素重合体は、各種集積回路等の半導体
装置の製造のうちの多層配線形成工程において有利に使
用することができる。すなわち、本発明の有機ケイ素重
合体は、IC,LSI等の集積度の高い半導体装置の多
層配線を形成するに際して、下地段差を平坦化しつつ優
れた耐熱性、絶縁性を有する膜を形成することができる
ので、半導体装置の信転性を高めることができる。
〔従来の技術〕
シロキサン結合とシルアルキレン結合を交互に有する有
機ケイ素重合体、例えばテトラメチルシルエチレンシロ
キサンなどを、■、4−ビス(ヒドロキシジメチルシリ
ル)エタンとメチルイソブチルケトンに溶解し、次に、
生成する水を除去しながら還流条件下で縮合することに
よって製造することは知られている。このような有機ケ
イ素重合体は、その−用途として、多層配線構造をもっ
た半導体装置の層間絶縁膜がある。
層間絶縁膜は、第−層配線を施した後、絶縁膜を形成し
、絶縁膜上に上下配線層間の導通をはかるためのスルー
ホールを形成した後、絶縁膜を介して第二層配線を施し
、順次この工程を繰り返して多層配線を形成する際に必
須の構成材料である。
このような層間絶縁膜として用いられる材料としては、
従来、シランガスや酸素ガス等を用いて気相成長法によ
り形成する二酸化珪素、りんガラス(PSG)などの無
機材料、もしくはポリイミド、シリコン樹脂などの高分
子絶縁材料、または、これらの積層体をあげることがで
きるが、近年の配線パターンの微細化に伴い信顛性とい
う点でより特性の優れた材料が要求されてきた。
更に、多層配線を考える場合、第−層配線を施した半導
体基板はその表面に配線による凹凸を有するので、これ
を下地としてその上に無機膜を形成すると層間絶縁膜の
表面は下地の凹凸をそのまま再現してしまう、このため
、その上に形成される上層配線の断線や絶縁不良等の原
因となる。従って、凹凸を有する下地基板を平坦化でき
る絶縁材料の開発が望まれていた。
そこで、無機膜形成方法として凹凸を有する無機膜表面
に樹脂膜をスピンコード法により形成して表面の平坦化
を行った後、樹脂膜がなくなるまで均一に膜を削り平坦
な無機膜を得るエッチバック法、無機膜の堆積とスパッ
タを同時に行い膜の凸部を削りながら成膜することによ
り平坦な無機膜を形成するバイアススパッタ法などの無
機膜形成プロセスの改良による平坦な絶縁膜表面を得る
方法と樹脂をスピンコード法により成膜して表面の平坦
な膜を得、加熱硬化させた後にそのまま絶縁膜として用
いる方法が検討されている。これらの中でプロセス的に
簡単な樹脂塗布法では、樹脂をスピン塗布した後に加熱
硬化させる必要があるが、従来から用いられているポリ
イミドは熱分解温度が450°C程度と半導体製造プロ
セスに適用するには比較的低く、また吸湿性が高く、ア
ルカリ金属などの腐蝕性不純物を含むなどの欠点を有し
ている。また、シリコン樹脂は、400°C程度の温度
で酸化されたり、500°C以上の温度で熱分解したり
して、膜の歪みによるクラック発生を起こし易いという
欠点を有している。さらに、上記樹脂には、半導体製造
プロセスで用いられる酸素プラズマ処理時に酸化による
脱ガスやクラック発生が見られるという問題がある。そ
のため、耐熱性が高く、高純度で吸湿性の低い耐熱性材
料の開発が望まれていた。また、かかる耐熱性材料は多
層配線形成の際に、上下配線層の導通をはかるためのス
ルーホールの形成を行った後に加熱硬化させることがで
きるため、よりプロセスの簡便化がはかれる。そのため
、熱処理工程において変化の生じないパターンニング可
能な耐熱樹脂材料が望まれていた。
〔本発明が解決しようとする課題〕 従って、本発明は、上記したような従来技術の欠点を解
消し、半導体装置等の分野において有用な熱処理工程に
おいて変化の生じないパターンニング可能な耐熱性有機
ケイ素重合体並びにその製造方法、それを用いた半導体
装置及び前記有機ケイ素重合体の感光性を利用して上下
配線層間の導通を行うためのスルーホール形成工程を簡
便に行う方法を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段] 本発明に従えば一般式(I): (式中、R1は、その20%以上(好ましくは40〜6
0%)がアリール基(好ましくはフェニル基又は01〜
C5アルキル、アミノ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシな
どで置換されたフェニル基)又はキノン基を示し、残り
が低級アルキル基(好ましくはC3〜C5アルキル基)
を示し、R1はアルキレン基(好ましくはC3〜C3ア
ルキレン基)を示し、nは10〜50,000 (好ま
しくは50〜10,000)の整数を示す)により表わ
され、かつ3,000〜5.000,000  (好ま
しくは6,000〜500,000)の重量平均分子量
を有する有機ケイ素重合体であって、該重合体中に含ま
れるシラノール基の水素原子が、式(II)で示される
トリオルガノシリル基:(R) x S i−・・・(
II) (式中、Rは同一もしくは異なっていてもよく、その少
なくとも1個はエポキシ化合物基(例えばグリシジル基
、エチレンオキシド基、エポキシブタン基、イソブチレ
ンオキシド基などの鎖状エポキシ化合物基)を示し、残
りは低級アルキル基(好ましくはC9〜C,アルキル基
)もしくはアリール基(好ましくはフェニル基又は01
〜C。
アルキル、アミノ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシなどで
置換されたフェニル基を示す)によって実質的に置換さ
れている有機ケイ素重合体が提供される。
本発明に係る有機ケイ素重合体は、好ましくは次の構造
式(Ia)または(I b)の重合体又はこれらの混合
物である。
(上式において、R,R’は、同一もしくは異なってい
てもよく、前記定義の通りである)。
本発明によれば、前記一般式(I)により表される有機
ケイ素重合体は例えば以下のようにして製造される。
即ち、次式(III)の有機ケイ素化合物:(式中、R
1及びR2は前記定義の通りであり、そして、R3は、
同一もしくは異なっていてもよく、例えば塩素等のハロ
ゲンもしくは炭素数1〜5の低級アルコキシ基を示す)
を適当な溶媒(例えばメチルイソブチルケトンなどのケ
トン系溶媒、トルエンなどの芳香族系溶媒)中で水と反
応させて加水分解し、引き続いて、得られた反応生成物
を脱水重縮合させた後、水層が中性になるまで水洗し、
系内を脱水処理する。さらに引き続いて、得られた有機
ケイ素重合体を次式で示されるトリオルガノシアノシラ
ン、トリオルガノイソシアナートシラン、トリオルガノ
イソチオシアナートシラン: (R) s S iX (式中、Rは同一もしくは異なっていてもよく、少なく
とも1個のエポキシ化合物基(例えばグリシジル基、エ
チレンオキシド基、エポキシブタン基、イソブチレンオ
キシド基などの鎖状エポキシ化合物基)を含み、残りが
例えば炭素数1〜5の低級アルケニル基、例えば炭素数
1〜5の低級アルキル基又はアリール基(好ましくはフ
ェニル基又はC3〜C,アルキル、アミノ、ニトロ、シ
アノ、ヒドロキシなどで置換されたフェニル基)を示し
、そしてXはシアノ基、イソシアナート基、イソチオシ
アナート基を示す)、 次式で示されるヘキサオルガノジシラザン:(R)3 
S i N S i (R)s古 (式中、Rは同一もしくは異なっていてもよく、前記定
義の通りである) 次式で示されるヘキサオルガノジシロキサン:(R)i
sioSi(R)i (式中、Rは同一もしくは異なっていてもよく、前記定
義の通りである)又はその混合物と反応させて、前記重
合体中に残存する前記脱水縮重合に寄与しなかったシラ
ノール基の水素原子を次式(II)で示されるトリオル
ガノシリル基:(R) 3 S i−・・・(II) (式中、Rは同一もしくは異なっていてもよく、前記定
義の通りである)によって置換することにより製造する
ことができる。この製造方法により、トリオルガノシリ
ル基のエポキシが製造時に加水分解する問題が解決でき
る。
また、本発明によれば、前記式(I)により表され、か
つ3.000〜5,000,000の重量平均分子量を
有する有機ケイ素重合体であって、該重合体中に含まれ
るシラノール基の水素原子が、前記式(II)で示され
るトリオルガノシリル基によって実質的に置換されてい
る有機ケイ素重合体からなる層間絶縁膜を有する、多層
配線構造をもった半導体装置が捉供される。
層間絶縁膜の形成に使用できる有機ケイ素重合体は、好
ましくは、前記一般式(I)により示され、R1は、そ
の20%以上がCh Hs、Cb Ha −CHsなど
のアリール基であり、残りがCH,、Ct Hs、n−
C5H7,1−C−R7などの低級アルキル基であり、
R2はアルキレン基であり、かかる重合体中に含まれる
シラノール基の水素原子が、前記式(I[)で示される
トリオルガノシリル基によって置掠されており、そして
nが10〜so、oooの整数を表すポリオルガノシル
アルキレンシロキサンである。また、アルキレン基は特
に限定されないが、実用的には、メチレンおよびエチレ
ンが好ましい。また、ポリオルガノシルアルキレンシロ
キサンの分子鎖中のシルアルキレン結合とシロキサン結
合の比率は、いずれであってもかまわないが、25重量
%以上のシルアルキレン結合を有することが好ましい。
また、上記樹脂は、単独で層間絶縁膜として使用するこ
ともでき、またSiOア、SiN、5iON、PSG等
の無機膜と併用して層間絶縁膜として使用することもで
きる。この有機ケイ素重合体は、それを層間絶縁膜とし
て用いた場合に、形成された絶縁膜が配線材料の熱膨張
に起因する応力を受けにくいために、クラックを生じに
くく、従来の有機ケイ素重合体よりも実用性の高い材料
である。
さらに、本発明によれば、前記一般式(I)により示さ
れ、好ましくは式中のR1は、その20%以上がC,H
l、C,H,−CH,などのアリール基であり、残りが
CH,、C2Hs、n −C2Hq、i−C、H。
などの低級アルキル基であり、R2がアルキレン基であ
り、かかる重合体中に含まれるシラノール基の水素原子
が、前記式(If)で示される少なくとも1個以上のエ
ポキシ化合物残基で置換されたトリオルガノシリル基に
よって置換されており、そしてnが10〜50,000
の整数を表すポリオルガノジルアリーレンシロキサンを
層間絶縁膜として使用することにより、加熱硬化を行う
前に、上下配線層間の導通を行うためのスルーホールを
形成することができる。即ち、スルーホールの形成は、
ポリオルガノシルアルキレンシロキサン樹脂へ常法によ
り紫外線を照射することにより行うことができ、有機溶
剤(例えば、ケトンとアルコールの混合溶媒、典型的に
はメチルイソブチルケトン:イソプロピルアルコール−
1:1)で現像することにより所望のスルーホールを容
易に形成することができる。
この場合、前記の一般式(II)に示されるトリオルガ
ノシリル基のRは前記したような低級エポキシ化合物基
、低級アルキル基(例えば01〜C。
アルキル基)又はアリール基(例えばフェニル基、C5
〜C5アルキル、アミノ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ
などで置換されたフェニル基)より選ばれ、トリオルガ
ノシリル基中の3個のRの中で少なくとも1個はエポキ
シ化合物であること以外は互いに同一であっても異なっ
ていてもよく、また、かかるトリオルガノシリル基も同
一であっても異なっていてもよい0本発明のこの効果は
、半導体装置の製造工程においてスルーホールの形成に
要する工程を省くことができるため、コストの低減をは
かることができる。
本発明に係る有機ケイ素重合体は前記したように適当な
溶媒に溶解した状態で、例えばスピンコードなどで下地
に塗布し、例えば(60〜150″C程度の温度で2〜
15分間プリベーク(溶剤除去)する。
プリベークした塗膜は紫外線、X線、電子線などで露光
し、現像し、樹脂の種類により350〜400°Cで1
5〜60分間、本ベータ(キュア)させることによって
所望の膜を得ることができる。
〔作 用〕 本発明に係るポリオルガノシルアルキレンシロキサン樹
脂は、多くの有機溶媒に可溶であり、従来のスピンコー
ド法にて成膜可能であり、例えば凹凸表面を有する半導
体基板などの下地表面を容易に平坦化させることができ
る。
また、このポリオルガノシルアルキレンシロキサン樹脂
は、紫外線の照射によりネガ型のパターン形成が可能で
あるので、上下配線層間の導通を行うためのスルーホー
ルの形成を従来のレジスト材料を改めて用いることなく
、行うことが可能である。
さらに、このポリオルガノシルアルキレンシロキサン樹
脂は、半導体装置の製造工程において、熱酸化による破
損を起こすことなく層間絶縁膜として使用することがで
きる。
〔実施例〕
以下、本発明をいくつかの実施例により更に具体的に説
明するが、本発明の技術的範囲をこれらの実施例に限定
するものでないことはいうまでもない。
億」−日■!九ル 300ccの四つロフラスコにメチルイソブチルケトン
100ccおよび水30ccを仕込み、触媒としてトリ
エチルアミン15ccを加えた。これに、攪拌を続けな
がら、室温で1,4−ビス(メチルジクロルシリル)メ
タン5gと1.4−ビス(p−フエニルジクロルシリル
)メタン5gとをテトラヒドロフラン50ccに溶解し
た溶液を40分間かけて滴下した0滴下終了後、80°
Cに加温して2時間攪拌を続けた。反応終了後、反応液
を室温まで冷却し、次に多量の水で水層が中性になるま
で洗浄した。水洗した反応溶液から共沸により残存した
水を取り除いた。その後、これに触媒としてピリジン2
0ccを加え、40℃に加温した後、グリシジルエポキ
シジメチルイソシアナートシラン(シリル化剤) 20
ccを添加し、この温度で5時間反応させ、未反応の水
酸基の水素原子を置換した。反応終了後、反応溶液を多
量の水に投入して樹脂を析出させ回収した。この沈澱回
収後の樹脂を凍結乾燥し、5.5gの白色粉末を得た。
ゲルバーミニ−シランクロマトグラフによるポリスチレ
ン換算により求めた重量平均分子量は、6.8 X 1
0’であった。樹脂は、再度メチルイソブチルケトンに
溶解して20重量%の樹脂溶液を調製した。
倒1−瞥14と 300ccの四つロフラスコにメチルイソブチルケトン
100cc、メチルセロソルブアセテート50ccおよ
び水30ccを仕込み、触媒として濃塩酸1 、5cc
を加えた。これに、攪拌を続けながら、室温で1,4ビ
ス(エチルジメトキシシリル)エタン5gと1.4−ビ
ス(フエニルジメトキシシリル)エタン5gとをテトラ
ヒドロフラン50ccに熔解した溶液を先の四つロフラ
スコに40分間かけて滴下した0滴下終了後、系を2.
0°C/sinで昇温し、80°Cに加温して2時間攪
拌を続けた。反応終了後、室温まで冷却し、多量の水で
水層が中性になるまで洗浄した。水洗した反応溶液から
共沸により残存した水を取り除いた。その後、触媒とし
てピリジン20ccを加え、40゛Cに加温した後、エ
チレンオキシジエチルシアノシラン1Occ及びフエニ
ルジエチレンオキシイソシアナートシラン10ccを添
加して、この温度で5時間反応させ、未反応の水酸基の
水素原子を置換した0反応終了後、反応溶液を多量の水
に投入して樹脂を析出させ回収した。凍結乾燥を施し、
5.2gの白色粉末を得た。
ゲルパーミェーションクロマトグラフによるポリスチレ
ン換算により求めた重量平均分子量は、6.2X10’
であった。合成した樹脂は、20重量%メチルイソブチ
ルケトンに溶解し、樹脂溶液とした。
劃」−C11凹Y 合成例1により調製した樹脂溶液を半導体素子を形成し
第−層アルミ配線を施したシリコン基板上(アルミの厚
さは1μ鴎、最小線幅は1μ■、最小線間隔は1.5μ
m)に1.5μ■厚にスピン塗布した。塗布後、80゛
Cで20分間溶剤乾燥、続いて窒素中、450°C11
時間の熱処理を施した。熱処理後の基板表面の段差は、
約0.2μ鴎であり、アルミ配線により生じた段差は平
坦化されていた。
続いて、常法にしたがってスルーホールを形成し二層目
のアルミ配線を行い、保護層として1.2μmのPSG
膜を形成した後、電極取り出し用窓開けを行って半導体
装置を得た。この装置は、大気中450°Cで1時間の
加熱試験、−65℃→150℃の10回の熱衝撃試験後
に対しても全く不良は認められなかった。
劃4〕】■■0− 前記例3と同様にして樹脂層の塗布、乾燥まで行った後
、エキシマレーザ光による照射を行い、スルーホール部
のみを未照射の状態にしてメチルイソブチルケトンに浸
漬してスルーホールの形成された樹脂層を得た。この時
、スルーホールの径は1.5μ−一であった。つづいて
、加熱硬直させた後に前記例3と同様にして半導体装置
を得た。この装置は、大気中450℃で1時間の加熱試
験、=65°C→150°CT:IO回の熱サイクル試
験後も全く不良は見られなかった。
■工」災旌1 樹脂の塗布を5000rp−で行なった他は、前記例3
と同様にして樹脂層まで形成した後、さらに0.3μ■
厚のPSG膜を常圧CVD法により堆積した。
この膜は、下地段差を0.3μ−に平坦化していた。
その後は、前記例3と同様にして半導体装置を得て同様
の試験を行ったところ、全くクラックの発生は見られな
かった。
別玉」]01汁戸 前記例2において得られた樹脂溶液を半導体素子を形成
し第−層アルミ配線を施したシリコン基板(アルミの厚
さは1μ園、最小線幅1μm、最小線間隔は1.5μm
 )上に300Orpm 、45秒の条件でスピンコー
ド法により塗布した。塗布後、80“Cで20分間溶剤
乾燥し、さらに窒素雰囲気下、400°Cで60分間の
熱処理を施した。熱処理後の基板表面の段差は、約0.
2μmであり、配線によって生じた段差は平坦化されて
いた。
次いで、スルーホールを形成し、二層目のアルミ配線を
行い、保護層として1μ譜厚のPSG膜を常圧CVD法
により堆積した後、電極取り出し用窓あけを行って半導
体装置を得た。この装置も、同様の試験では全くクラン
クの発生は見られなかった。
側ユゴm 前記例6と同様にして樹脂層の塗布、乾燥まで行った後
、Deep−U V (250〜280n*)光による
照射を行い、スルーホール部のみを未照射の状態にして
メチルイソブチルケトンとイソプロピルアルコールの混
合溶液に浸漬してスルーホールの形成された樹脂層を得
た。この時、スルーホールの径は2μ懺φであった。つ
づいて、加熱硬化させた後に前記例3と同様にして半導
体装置を得た。この装置も、同様の試験では全くクラン
クの発生は見られなかった。
猶8」J■■ロー 樹脂の塗布を500Orpmで行った他は、前記例6と
同様にして樹脂層まで形成した後、さらに0.3μ■厚
のPSG膜を常圧CVD法により堆積した。
この膜は、下地段差を0.3μ腫に平坦化していた。
その後は、前記例3と同様にして半導体装置を得て同様
の試験を行ったところ全くクランクの発生は見られなか
った。
感光剤としては、Deep−U V用としてアセトフェ
ノン系、ベンゾフェノン系感光剤や2,6−ジ(p−ア
ジドベンザル)−4−メチルシクロヘキサンなどがあり
、g、i−線用感光剤としてジアゾ化合物やアジド化合
物があるが、使用する感光剤はこれらに限定されるもの
ではない。
■11夫旌貫γ 例1で合成した樹脂20gと2.6−ジ(p−アジドベ
ンザル)−4−メチルシクロへキサノンIgとをメチル
イソブチルケトン100gに熔解し、この溶液を0.1
μmのフィルタで濾過して樹脂溶液を調製した。次に、
例4と同様の方法で半導体装置を形成した。本半導体装
置も、同様の試験による不良は全く見られなかった。
例10〕11■0− 例2で合成した樹脂20gとジアジドピレン1gをメチ
ルイソブチルケトン100gに溶解し、0.1μ−のフ
ィルタで濾過して樹脂溶液を調製した。
次に、露光に際してγ−線を用いた他は例4と同様にし
て半導体装置を形成した0本半導体装置も、同様の試験
による不良は全く見られなかった。
〔本発明の効果〕
以上説明した通り、本発明によれば、新規で有用な有機
ケイ素重合体を得ることができるばかりではなく、その
重合体は、簡便な方法で効率良く製造することが可能で
あり、さらに、本発明によれば、平坦化機能を有し、高
温酸素雰囲気下で使用しても膜の破損を起こさない信顧
性の高い絶縁膜をもった半導体装置を得ることが可能で
ある。
さらにまた、本発明によれば、高温酸素雰囲気下で使用
しても膜の破損を起こさない信軌性の高い絶縁膜をもっ
た半導体装置を得る際に、配線層間のスルーホールの形
成をレジストを使用せずに行うことが可能であり、製造
工程を大幅に短縮することができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、一般式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (式中、R^1は、その20%以上がアリール基又はキ
    ノン基を示し、残りが低級アルキル基を示し、R^2は
    アルキレン基を示し、nは10〜50,000の整数を
    示す)により表わされ、かつ3,000〜5,000,
    000の重量平均分子量を有する有機ケイ素重合体であ
    って、該重合体中に含まれるシラノール基の水素原子が
    、式(II)で示されるトリオルガノシリル基: (R)_3Si−…(II) (式中、Rは同一もしくは異なっていてもよく、その少
    なくとも1個はエポキシ化合物基を示し、残りは低級ア
    ルキル基もしくはアリール基を示す)によって実質的に
    置換されていることを特徴とする有機ケイ素重合体。 2、請求項1に記載の有機ケイ素重合体を製造するにあ
    たって、式(III): ▲数式、化学式、表等があります▼…(III) (式中、R^1は、その20%以上がアリール基又はキ
    ノン基を示し、残りが低級アルキル基を示し、R^2は
    アルキレン基を示し、そしてR^3は、同一もしくは異
    なっていてもよく、ハロゲン、水素もしくは低級アルコ
    キシ基を示す) で表される有機ケイ素化合物を水と反応させて加水分解
    し、次に、得られた反応生成物を脱水縮重合させた後、
    水層が中性になるまで水洗し、更に、得られた有機ケイ
    素重合体を次式で示されるトリオルガノシアノシラン、
    トリオルガノイソシアナトシランもしくはトリオルガノ
    イソチオシアナトシラン: (R)_3SiX (式中、Rは、同一もしくは異なっていてもよく、その
    少なくとも1個はエポキシ化合物基を示し、残りは低級
    アルキル基もしくはアリール基を示し、そしてXはシア
    ノ基、イソシアナート基もしくはイソチオシアナート基
    を示す)、 次式で示されるヘキサオルガノジシラザン:▲数式、化
    学式、表等があります▼ (式中、Rは同一もしくは異なっていてもよく、前記定
    義の通りである)、 次式で示されるヘキサオルガノジシロキサン:(R)_
    3SiOSi(R)_3 (式中、Rは同一もしくは異なっていてもよく、前記定
    義の通りである) 又はこれらの混合物と反応させて、前記重合体中に残存
    する脱水縮重合に寄与しなかったシラノール基の水素原
    子を式(II)で示されるトリオルガノシリル基: (R)_3Si−…(II) (式中、Rは同一もしくは異なっていてもよく、前記定
    義の通りである)によって置換することを特徴とする有
    機ケイ素重合体の製法。 3、請求項1に記載の有機ケイ素重合体からなる層間絶
    縁膜を有することを特徴とする多層配線構造をもった半
    導体装置。 4、請求項1に記載の有機ケイ素重合体を層間絶縁膜と
    して使用する際に、上下配線間の導通を行うためのスル
    ーホール形成を、該有機ケイ素重合体への紫外線照射に
    より行うことを特徴とする半導体装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1996013853A1 (fr) * 1994-10-31 1996-05-09 Nippon Zeon Co., Ltd. Solution d'enrobage comprenant un polymere de siloxane et procede pour produire cette solution

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WO1996013853A1 (fr) * 1994-10-31 1996-05-09 Nippon Zeon Co., Ltd. Solution d'enrobage comprenant un polymere de siloxane et procede pour produire cette solution

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