JPH0410404B2 - - Google Patents

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JPH0410404B2
JPH0410404B2 JP58203473A JP20347383A JPH0410404B2 JP H0410404 B2 JPH0410404 B2 JP H0410404B2 JP 58203473 A JP58203473 A JP 58203473A JP 20347383 A JP20347383 A JP 20347383A JP H0410404 B2 JPH0410404 B2 JP H0410404B2
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JP
Japan
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mold
low dielectric
shape
manufacturing
dielectric material
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JP58203473A
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JPS6094304A (ja
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Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 この発明は、フリツチの製法に関するものであ
る。
〔背景技術〕
一般に、フリツチは、型面がわん曲げしている
上下一対の型の間に複数枚の素材単板を入れて圧
締することにより製造されている。このようにし
て製造されたフリツチは、スライスすることによ
り集成化粧単板等となる。ところが、このように
してフリツチを製造する場合には、接着剤の硬化
に長時間を要するという問題等があることから、
上下一対の型として、高周波電極ともなるものを
用い、圧締の際に高周波誘電加熱を施し接着剤の
硬化を速めながらフリツチ化するということが行
われている。すなわち、第1図に示すように、高
周波誘電加熱の電極ともなる上型1と、これに対
応する型面をもつものであつて同じく高周波誘電
加熱の電極ともなる下型2の間に、複数枚の素材
単板を積層した素材単板積層体3を入れ、高周波
誘電加熱を施しながら上型1と下型2で圧締して
フリツチを製造するということが行われている。
しかしながら、このようにする場合には、素材単
板積層体3に電界強度の小さい部分(斜線で示す
部分)4と電界強度の大きい部分(白地の部分)
5とが生じ、電界強度の小さい部分4は温度が低
く、電界強度が大きい部分5は温度が高くなり、
温度が低い部分の接着が不充分となつて接着不良
が生じるというような問題が生じていた。そこ
で、このような問題を解消するため、上型1と下
型2の型面上に、第2図に示すように低誘電体6
を重ね、この低誘電体6を介して素材単板積層体
3を高周波誘電加熱し圧締することが考え出され
た。このようにする場合には、低誘電体6の作用
により電界の均一化が計られ、素材単板積層体3
内における温度分布が均一になる。しかしなが
ら、このように低誘電体6を用いる場合には、第
3図aないしcに示すように、所望の形状のフリ
ツチを得るためにそれぞれ最適の形状に形成され
た上型1と下型2に対して、それぞれの上型1と
下型2の型面形状に合うように低誘電体6の形状
を設定しなければならなかつた。すなわち、所望
の形状のフリツチを得ようとるには、上型1と下
型2をそれに合うような形状に設定し、ついで低
誘電体6をその上型1と下型2の型面形状に合う
ように設定しなければならないため、上型1と下
型2をつくる工程と低誘電体6をそれに合わせて
つくる工程を要し工程数が非常に多くなつてい
た。
〔発明の目的〕
この発明は、工程数の低減を目的とするもので
ある。
〔発明の開示〕
この発明は、型面がわん曲している高周波電極
面となつている上下一対の型を用い、上下一対の
型の型面上にそれぞれ低誘電体を重ねた状態で複
数枚の素材単板を上下一対の型の間に入れ、高周
波加熱し積層接着することによりフリツチを製造
するフリツチの製法であつて、上下一対の型の型
面形状は不変にし、低誘電体として、製造しよう
とするフリツチの積層面の形状に合う形状をもつ
ものを適宜形成し使用することを特徴とするフリ
ツチの製法をその要旨とする。
すなわち、この発明は、上下一対の型の型面形
状は不変にし、低誘電体として、製造しようとす
るフリツチの積層面の形状に合う形状のものを適
宜形成し使用するようにするため、従来のように
上型と下型の型面形状をフリツチに合わせて変え
るという工程が不要になり、工程数の低減を実現
しうるようになる。
つぎに、この発明を詳しく説明する。
この発明は、高周波電極ともなる上型7と下型
8の型面形状は、第4図に示すように不変にし、
所望のフリツチの形状に合わせて第5図のaない
しcに示すように低誘電体9の形状を変えるもの
である。この際、問題となる低誘電体9の誘電特
性については、各形状に対し、使用する低誘電体
9の材質を変えることにより対応しうるようにな
る。
すなわち、この発明によれば上型7と下型8の
型面形状は、常に同一であるため、同じ上型7と
下型8を使用でき、変更するのは低誘電体9の形
状だけであるため、従来例に比べて工程数を著し
く低減しうるようになる。
つぎに、実施例について説明する。
実施例 1 第6図に示すように、幅360mm高低差34mmの正
弦波状の上型(高周波誘電加熱の電極ともなる)
7と下型(同じく高周波誘電加熱の電極ともな
る)8を用い、これらの型面上に、それぞれナイ
ロン製の低誘電体(誘電特性;誘電率…3.2、誘
電正接…0.02)であつて幅360mm高低差71mmの正
弦波状の低誘電体9を重ねた。そして厚みが0.8
〜1.2mmのアガチス脱染色単板(含水率30〜40wt
%)を100枚積層した素材単板積層体10を、上
記両低誘電体9の間に入れて高周波誘電加熱を施
しながら圧締した。この場合において、素材単板
積層体10の中央部Lと端部Hの温度差は、(8
℃)/(平均80℃)であつた。ちなみに低誘電体
9を取り除いて同様に素材単板積層体10を圧締
した場合の素材単板積層体10の部分LとHの温
度は、(26℃)/(平均80℃)であつた。
実施例 2 第7図に示すように、実施例1と同様、幅360
mm高低差34mmの正弦波状の上型(高周波誘電加熱
の電極ともなる)7と下型(同じく高周波誘電加
熱の電極ともなる)8を用い、これらの型面上
に、それぞれガラス繊維強化ポリエステル樹脂製
の低誘電体(誘電特性;誘電率…5.3、誘電正接
…0.026)であつて幅360mm高低差57mmの正弦波状
の低誘電体9を重ねた。そして、厚みが0.8〜1.2
mmのアガチス脱染色単板(含水率30〜40wt%)
を100枚積層した素材単板積層体10を、上記両
低誘電体9の間に入れて高周波誘電加熱を施しな
がら圧締した。この場合において、素材単板積層
体10の中央部Lと端部Hの温度差は、(6
℃)/(平均80℃)であつた。ちなみに低誘電体
9を取り除いて同様に素材単板積層体10を圧締
した場合の素材単板積層体10の部分LとHの温
度差は、(19℃)/(平均80℃)であつた。
実施例1と2との対比から明らかなように、同
じ形状の上型7と下型8を用い、低誘電体9の材
質および形状(内側面の形状)を変えることによ
り、素材単板積層体10内部の温度を均一に保ち
ながら、形状の異なるフリツチが得られるように
なる。
〔発明の効果〕
以上のように、この発明は、型面がわん曲して
いて高周波電極面となつている上下一対の型を用
い、上下一対の型の型面上にそれぞれ低誘電体を
重ねた状態で複数枚の素材単板を上下一対の型の
間に入れ、高周波加熱し積層接着することにより
フリツチを製造するフリツチの製法であつて、上
下一対の型の型面形状は不変にし、低誘電体とし
て、製造しようとするフリツチの積層面の形状に
合う形状をもつものを適宜形成し使用するため、
低誘電体の形状のみを所望のフリツチの形状に合
わせて変えれば足りる。したがつて、従来のよう
に上型および下型の型面形状まで変える必要がな
いため、工程数の低減を実現できるようになる。
また、材料費の低減も達成できるようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は従来例の説明図、第4図
および第5図はこの発明の説明図、第6図はこの
発明の一実施例の製造説明図、第7図は他の実施
例の製造説明図である。 7……上型、8……下型、9……低誘電体、1
0……素材単板積層体。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 型面がわん曲していて高周波電極面となつて
    いる上下一対の型を用い、上下一対の型の型面上
    にそれぞれ低誘電体を重ねた状態で複数枚の素材
    単板を上下一対の型の間に入れ、高周波加熱し積
    層接着することによりフリツチを製造するフリツ
    チの製法であつて、上下一対の型の型面形状は不
    変にし、低誘電体として、製造しようとするフリ
    ツチの積層面の形状に合う形状をもつものを適宜
    形成し使用することを特徴とするフリツチの製
    法。
JP58203473A 1983-10-28 1983-10-28 フリツチの製法 Granted JPS6094304A (ja)

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JP58203473A JPS6094304A (ja) 1983-10-28 1983-10-28 フリツチの製法

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JPS6094304A JPS6094304A (ja) 1985-05-27
JPH0410404B2 true JPH0410404B2 (ja) 1992-02-25

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020115152A (ja) * 2020-04-10 2020-07-30 株式会社トライフォース・マネジメント 力覚センサ
JP2020201289A (ja) * 2020-09-18 2020-12-17 株式会社トライフォース・マネジメント 力覚センサ

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JP6119401B2 (ja) * 2013-04-25 2017-04-26 日本電気硝子株式会社 積層体の製造方法

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