JP2608316B2 - 複合木質材の製造方法 - Google Patents

複合木質材の製造方法

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JP2608316B2
JP2608316B2 JP63241640A JP24164088A JP2608316B2 JP 2608316 B2 JP2608316 B2 JP 2608316B2 JP 63241640 A JP63241640 A JP 63241640A JP 24164088 A JP24164088 A JP 24164088A JP 2608316 B2 JP2608316 B2 JP 2608316B2
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光博 氏原
哲 菅野
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住友林業 株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、複合木質材、詳しくは複数の内層用板材を
積層した内層材の表裏両面に、外層用板材を積層してな
る複合木質材の製造方法に関する。
〔従来の技術〕
単板積層材又は合板の少なくとも一面に外層を構成す
る板材(以下、外層用板材という)を接着して複合木質
材を製造する場合、従来は、完成された単板積層材や合
板を予め用意し、その単板積層材等の表面又は表裏両面
に接着剤を塗布して上記外層用板材を接着する作業を行
っていた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上述の如く完成された単板積層材等を
用いる場合、それ自体が厚いため接着剤塗布装置を用い
て接着剤を塗布することが困難であり、それ故に手作業
に頼らざるを得なかった。その結果、全体に均一な厚さ
で接着剤を塗布することができないために、一定の品質
の複合木質材を製造することができないと同時に、その
製造に長時間を要するという問題があった。
また、単板積層材等に外層用板材を新たに加熱し、圧
締加工して接着するため、複合木質材に新たな反り、狂
い、又は接着不良が発生し、品質の高い複合木質材を製
造することが難しいという別な問題もある。
従って、本発明の目的は、品質が高く、しかもその品
質が安定している複合木質材を短時間で効率よく製造す
ることができる複合木質材の製造方法を提供することに
ある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、次の複合木質材の製造方法を提供すること
により、上記目的を達成したものである。
複数の内層用板材を積層した内層材の表裏両面に、外
層用板材を積層してなる複合木質材の製造方法におい
て、上記外層用板材として半硬質繊維板を用い、第一外
層用板材の上に、接着剤塗布装置により両面に接着剤を
塗布した該複数の内層用板材をそれらの木目を長手繊維
方向に同一にして順次重合し、次いで、第二外層用板材
及び別の第一外層用板材を接着剤を塗布しないで重ねた
まま該第一外層用板材を上にして上記内層用板材の上に
重合し、更に該第一外層用板材の上に同様にして両面に
接着剤を塗布した複数の内層用板材を上記内層用板材と
同様に順次重合し、斯る工程を2以上繰り返し行って外
層用板材と内層用板材とからなる積層物を形成した後、
該積層物を冷時加圧処理し、然る後、該積層物を、表裏
両面にそれぞれ第一外層用板材及び第二外層用板材が位
置する複数個の積層単位として分離し、各積層単位をそ
れぞれ所定温度の加熱板の間に挟持して加熱加圧処理す
ることを特徴とする複合木質材の製造方法。
以下、本発明の複合木質材の製造方法を、図面に示す
一実施態様に基づいて説明する。
本発明方法の上記実施態様を説明するに先立ち、本実
施態様に適用する接着剤塗布装置について、第2図に示
す概略側面図を参照しながら説明する。
上記接着剤塗布装置は、後述する内層用板材の表裏両
面に接着剤を塗布するために用いられるもので、上下に
配された一対の塗布ロール1,1aと、該塗布ロール1及び
1aのそれぞれに略接触した状態で配設された接着剤塗布
量の調節ロール2及び2aとを備えている。そして、上記
塗布ロール1及び調節ロール2の間の上部、並びに上記
塗布ロール1の下方にそれぞれ接着剤Gが位置されてお
り、上記各ロールがそれぞれ矢印方向に回転することに
より、塗布ロール1及び1aの表面に常に所定の厚さの接
着剤Gが供給され、しかも、該塗布ロール1及び1aの間
に位置する内層用板材3を右方向に移動させると同時
に、該内層用板材3の表裏両面全体に均一な厚さで接着
剤を塗布することができるように構成されている。
続いて、本発明の一実施態様について第1図(a)〜
(f)を参照しながら説明する。
先ず、第1図(a)に示すように、半硬質繊維板(MD
F)からなる第一外層用板材4を用意し、同図(b)に
示したように該第一外層用板材4の上に、上述の接着材
塗布装置により両面に接着材を塗布した内層用板材3aを
重合し、更に同様に両面に接着材を塗布した内層用板材
3b及び3cをそれらの木目を長手繊維方向に同一にして順
次重合して同図(c)に示すような内層材〔単板積層材
(LVL)5〕を形成する。
次いで、第1図(d)に示すように第二外層用板材6
及び別の第一外層用板材4を接着剤を塗布しないで重ね
たまま該第一外層用板材4を上にして、重合した上記内
層用板材、即ち内層材5の上に重合する。この段階で第
一積層単位A1が形成される。そして、更に、上記別の第
一外層用板材4の上に同様にして両面に接着材を塗布し
た内層用板材3a、3b及び3cをそれらの木目を長手繊維方
向に同一にして順次重合し、斯る工程を2以上繰り返し
行って、第1図(e)に示すような外層用板材4及び6
と内層用板材3a、3b及び3cとからなる第n構成単位An
で積層した積層物を形成する。この際、最終の第n構成
単位Anの積層物における最上層、つまり第二外層用板材
6の上には、An+1に該当する第一外層用板材4は載せな
い。その後、同じく第1図(e)に示すように、上記積
層物を矢印方向に押圧し、冷時加圧処理する。
然る後、第n積層単位Anまでの上記積層物を、表裏両
面にそれぞれ第一外層用板材4及び第二外層用板材6が
位置する複数個(n個)の積層単位として分離する(隣
接する第一外層用板材4と第二外層用板材6とは接着さ
れていないため、該両者間で分離する)。そして、第1
図(f)に示すように、n個の各積層単位A1〜Anをそれ
ぞれ所定温度の加熱板7の間に挟持して矢印方向に押圧
し、加熱加圧処理する。
上述の如くして複数の内層用板材3a、3b及び3cを積層
した内層材5の表裏両面に、外層用板材が積層された積
層単位からなる複合木質材の製造が達成される。
以上説明したように、上記実施態様によれば、内層用
板材に常に均一な厚さで接着剤を塗布することができ、
また、第一外層用板材から第二外層用板材までの積層を
連続した工程でn個の積層単位について行うことがで
き、しかも、各積層単位について一回の加熱・加圧処理
により複合木質材を製造することができる。したがっ
て、高品質でしかも、その品質が安定している複合木質
材を短時間で高率よく製造することができ、生産性を大
巾に向上させることができるのである。
次に、本発明について更に詳述する。
前記実施態様では、内層材5が3層からなるものにつ
いて説明したが、これに限るものでなく任意の層数にす
ることは可能である。また、内層用板材3に接着材を塗
布するための装置も特に限定されるものでなく、表裏両
面に均一な厚さで塗布することができるものであれば任
意の装置を利用することができる。
また、前述の一連の作業は、その一部又は全部を自動
的に行ってもよいことはいうまでもなく、また、全ての
作業を人手で行ってもよい。
尚、本発明方法を適用することにより好適に製造する
ことができる複合木質材の具体例としては、厚さ9mmのM
DFを60枚と厚さ2.0mmのLVLベニヤを180枚それぞれ用意
し、表裏両面に上記MDFが配され、該MDFの間に6枚の上
記LVLベニヤが積層された積層単位からなる厚さ30mmの
複合木質材30枚を一工程で製造する例を挙げることがで
きる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、品質が高く、しかもその品質が安定
している複合木質材を短時間で効率よく製造することが
でき、生産性を大巾に向上でき、その結果上記複合木質
材を安価に提供することができる。
更に、具体的には下記効果1)〜3)が奏される。
1)半硬質繊維板が、他の外層用板材に比して表面が滑
らかであるため、積層物の冷時加圧処理後の工程におけ
る積層単位毎の分離に際し、各積層単位間において接す
る外層用板材の接触面同士が引っ掛かることによって、
該外層用板材同士が傷付け合ったり、円滑な分離作業に
支障を来す等の惧れが無い。
2)内層材である単板積層材〔複数の内層用板材をそれ
らの木目を長手繊維方向に同一にして順次重合した積層
材(LVL)〕と外層材である半硬質繊維板(MDF)とは、
目視により容易に見分けることができるため、積層単位
毎の境界が容易に目視でき、それだけ積層物の冷時加圧
処理後の工程における積層単位毎の分離作業を容易に行
い得る。
3)本発明の複合木質材の製造方法により得られる複合
木質材は、内層材として、「複数の内層用板材をそれら
の木目を長手繊維方向に同一にして順次重合した積層
材」を用い、外層材として、平滑な半硬質繊維板を用い
該半硬質繊維板を上記内層材の表裏面に配置して構成さ
れているため、曲げ強度が強く、また、外層材である半
硬質繊維板の表裏面が平滑なため、新たに外装を施さな
くても意匠性が高く、また必要に応じ表裏面に塗装する
こともでき、その場合、塗料の半硬質繊維板へのなじみ
が良好であり、更に半硬質繊維板の上に化粧シートを貼
ってもその表面を平滑に仕上げられる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)〜(f)は、本発明による一実施態様の概
略を示す工程図、第2図は上記実施態様に適用する接着
剤塗布装置の概略を示す側面図である。 3……内層用板材 4……第一外層用板材 5……内層材、6……第二外層用板材 7……加熱板、A1〜An……積層単位 G……接着剤

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の内層用板材を積層した内層材の表裏
    両面に、外層用板材を積層してなる複合木質材の製造方
    法において、上記外層用板材として半硬質繊維板を用
    い、第一外層用板材の上に、接着剤塗布装置により両面
    に接着剤を塗布した該複数の内層用板材をそれらの木目
    を長手繊維方向に同一にして順次重合し、次いで、第二
    外層用板材及び別の第一外層用板材を接着剤を塗布しな
    いで重ねたまま該第一外層用板材を上にして上記内層用
    板材の上に重合し、更に該第一外層用板材の上に同様に
    して両面に接着剤を塗布した複数の内層用板材を上記内
    層用板材と同様に順次重合し、斯る工程を2以上繰り返
    し行って外層用板材と内層用板材とからなる積層物を形
    成した後、該積層物を冷時加圧処理し、然る後、該積層
    物を、表裏両面にそれぞれ第一外層用板材及び第二外層
    用板材が位置する複数個の積層単位として分離し、各積
    層単位をそれぞれ所定温度の加熱板の間に挟持して加熱
    加圧処理することを特徴とする複合木質材の製造方法。
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