JPH0410367Y2 - - Google Patents

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JPH0410367Y2
JPH0410367Y2 JP1986005561U JP556186U JPH0410367Y2 JP H0410367 Y2 JPH0410367 Y2 JP H0410367Y2 JP 1986005561 U JP1986005561 U JP 1986005561U JP 556186 U JP556186 U JP 556186U JP H0410367 Y2 JPH0410367 Y2 JP H0410367Y2
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JP
Japan
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cylinder head
gasket
head cover
thin film
cover
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JP1986005561U
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JPS62117256U (ja
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  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Gasket Seals (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案はエンジンのシリンダーヘツドとシリン
ダーヘツドカバーとの相対するフランジ部を密閉
するガスケツトの形状改良に関するものである。
[従来の技術] 従来、エンジンの運転時に発生する振動及びメ
カニカルノイズの低減を目的として種々の対応が
なされており、例えば実開昭58−142451号のよう
にカバーと同カバーが装着される相手部材との間
に、同カバーまたは相手部材に密接するシール部
材が嵌合された凹溝を有する中間部材を介装した
り、あるいは実開昭59−101094号のようにカバー
そのものを上下に2分割し、この分割部にダンピ
ングラバーを嵌合させるなどして防振性を得よう
としていた。
また、他の構造としてカバーを低振動の合成樹
脂素材に材質変更したり、またはカバーとガスケ
ツトとを締め付けたボルト部にフローテイングワ
ツシヤーを設けるなどの防振構造が開発されてい
る。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、前記した中間部材を設ける構造
では大幅な部品点数の増加をまねき、成型コスト
及び装着作業性を極端に悪化させる。これと同じ
ことがダンピングラバーを分割部に挿置させる構
造にも発生し、何れも広く実用化されない大きな
欠点となつている。
また、カバーの合成樹脂化は耐振特性のみなら
ず軽量化をも果たすことができるから高価になつ
ても多くの実施を見ることができるが、その材質
の多くは熱可塑性であつて、高温に耐えうる性能
が低く使用範囲に大きく制約を与え、さらに、も
ともと強剛性を有する材料でないから装着締め付
けのために用いるボルトなどに複雑な機構を必要
としている。勿論、フローテイングワツシヤーは
その性質上簡素な構造にはなり難いもので、精密
で複雑な形状をもつてやつと求める性能を発揮せ
しめる。
本考案はこのような欠点を除去し、良好な成形
性及び装着性をもつて大きな密封作用と防振性と
をなさしめ、さらにオイルミスト分離作用をもな
さしめるガスケツトを提供することを目的として
いる。
以下、図面を参照しつつ詳述する。
[課題を解決するための手段] 本考案は図面に示すように、エンジンのシリン
ダーヘツドカバー1とシリンダーヘツド2を密封
する目的を持ち、合成ゴム等の弾性体で形成され
たガスケツトAであつて、該ガスケツトAは前記
シリンダーヘツドカバー1のフランジ1′に沿つ
て締め付けられる環状部A1を有しており、この
環状部A1の内周部から該シリンダーヘツドカバ
ー1の内周面に沿つてほぼ密着する薄膜部A2を
連接せしめると共に、該薄膜部A2の所望の個所
を前記シリンダーヘツドカバー1と部分的に離間
させた空洞部A3を設けたことを特徴としてい
る。
[作用] 上記のような構造をもつて、以下に示す優れた
作用をなさしめる。
すなわち、前記ガスケツトAは全体が同材質を
持つた密封に有効な一枚物であるから片側面に対
して形状的な有利性を持つており、通常公知の簡
単な成形方法を用いて成形できる利点がある。こ
の利点は特に加硫成形される材質においてその優
位性を倍加させる。
このガスケツトAを装着されたシリンダーヘツ
ドカバー1は、その内側面全てが環状部A1、薄
膜部A2、空洞部A3によつて覆われ該ガスケツ
トAとほぼ密着状態となつており、オイルの充満
する室内から隔離される構造であるので、実質的
な密封面はシリンダーヘツド2の表面とガスケツ
トAの片側接触面だけの従来と比較して大幅に減
じられた封止面しか存在させず、従つて、内部か
ら漏洩しようとする潤滑油等に対して極めて有利
な密封構造となつている。
このとき、シリンダーヘツカバー1と薄膜部A
2との密接面は完全な密着状態でないので僅かの
オイルの侵入を許すが、その侵入量は微々たるも
ので無視できる範囲にあり、外周に位置するフラ
ンジ1′のガスケツトA締め付けによつて外部漏
出は完全に阻止される。
また、該シリンダーヘツドカバー1は前記した
ようにその内面全てが弾性体によつて覆われ層構
造を形成しているから、ダンピングは極めて高
く、内部損失により弾性体がその共振点と周波数
特性を全く変えてしまい振動及びメカニカルノイ
ズの発生を大きく抑える作用をなす。この作用は
本願構造が前記のように完全な密着状態でないこ
とによつても増幅される。
さらに、該シリンダーヘツドカバー1の内周面
と部分的に離間せしめて一体形成したガスケツト
Aの空洞部A3ではオイルミスト分離室を形成し
ブローバイ還元機能を合わせ持たせることで、従
来のような内壁であるバツフルプレート及びこれ
を密封するバツフルプレートガスケツトの組み付
けが不要となり、その分離作用においても、弾性
体からなる空洞部A3の周壁は振動が抑えられ付
着したオイルを再び飛散させることのない良好な
被着集液性を見せる。
[実施例] 前記ガスケツトAとシリンダーヘツドカバー1
とを接合させるには、強化部材BをガスケツトA
の薄膜部A2に設けて該薄膜部A2に剛性を持た
せ、形状維持させてシリンダーヘツドカバー1の
内周面にぴつたり密着させる構造以外に、例えば
ガスケツトAに突起嵌合部3を形成するとか、図
示はしていないが前記と逆に、凹状嵌合部を設け
るなど様々な構造が実施可能であり、振動に負け
ず強固に密着する方法であれば特にこだわる必要
はない。
また、シリンダーヘツドカバー1あるいは薄膜
部A2の一部に仕切り板となる屈曲した突起物を
形成し、必要なら該突起物あるいはその周辺に強
化部材Bを用い、前記のような方法をもつて前記
シリンダーヘツドカバー1とと薄膜部A2とを密
着させると、そこに複雑な通路を形造る空洞部A
3が形成できる。
この構造では、前記空洞部A3の複雑な通路を
曲がりくねつて通過するブローバイガスがその周
壁に霧状にオイルを付着させながら流れ、外部へ
排出時には完全に脱オイルが果たされた気体とな
す。
[考案の効果] 以上の説明のように、本考案は簡単に成型でき
て良好な密封性及び防振性を持ち、合わせて性能
の優れたオイルミストの分離室まで形成すること
のできる理想的なシリンダヘツドカバー用のガス
ケツトである。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案のガスケツトを端的に表す部分断
面図である。 A……ガスケツト、A1……環状部、A2……
薄膜部、A3……空洞部、1……シリンダーヘツ
ドカバー、1′……フランジ、2……シリンダヘ
ツド。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. エンジンのシリンダーヘツドカバー1とシリン
    ダーヘツド2を密封する弾性体で形成されたガス
    ケツトAにおいて;該ガスケツトAは前記シリン
    ダーヘツドカバー1のフランジ1′に沿う環状部
    A1を有しており、該環状部A1の内周部から該
    シリンダーヘツドカバー1の内周面に沿つてほぼ
    密着する薄膜部A2を連接せしめると共に、この
    薄膜部A2の所望の個所を前記シリンダーヘツド
    カバー1と部分的に離間せしめてオイルミスト分
    離室となる空洞部A3を形成したことを特徴とす
    るガスケツト。
JP1986005561U 1986-01-17 1986-01-17 Expired JPH0410367Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1986005561U JPH0410367Y2 (ja) 1986-01-17 1986-01-17

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JP1986005561U JPH0410367Y2 (ja) 1986-01-17 1986-01-17

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Publication Number Publication Date
JPS62117256U JPS62117256U (ja) 1987-07-25
JPH0410367Y2 true JPH0410367Y2 (ja) 1992-03-13

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57123942U (ja) * 1981-01-28 1982-08-02

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Publication number Publication date
JPS62117256U (ja) 1987-07-25

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