JPH04102916U - 化粧刷毛 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 化粧品の塗布或いは塗布された化粧品を均一
に延ばしたりする際に使用する化粧刷毛を、繋帯に便利
で使勝手の良いものとすることを企図した。 【構成】 毛束収納用の第１凹部７と毛束固定部材収納
用の第２凹部９とを有するケース本体２と、該本体２上
端面開口を閉塞してケース本体２に回動可能に枢着した
ケース蓋体３とからなる収納ケース４内に、毛束６付き
毛束固定部材５を反転可能に装着して構成した。 【効果】 ケース蓋体３をあけて固定部材５を反転さ
せ、ケース蓋体３を閉じれば容易に使用できる。又、化
粧箱等に収納する必要がない為、繋帯に便利である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、化粧刷毛に関する。

【０００２】

【従来の技術】 【考案が解決しようとする課題】

従来、化粧品の塗布或いは塗布された化粧品を均一に延ばしたりする際に使用 する化粧刷毛は、例えば棒状の柄の先端に毛束を固定して構成され、コンパクト 容器内或いは大型のものにあっては化粧箱内等に収納して使用されている。

【０００３】 しかしながら、従来のものは、コンパクト容器内に収納するものは大きさが限 定され、又大型の化粧箱内に収納するものは持ち運びに不便であるという欠点が 有った。又、持ち運んで使用する際は、例えばハンドバッグ等にいれたコンパク ト容器を取り出し、更に、コンパクト容器から刷毛を取り出さなければならず、 又使用後はコンパクト容器に仕舞った後、それをハンドバッグ等に仕舞わなけれ ばならず繋帯時の使用が面倒であった。 本考案は上記した従来技術の欠点を解消した優れた化粧刷毛を提案することを 目的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案化粧刷毛は上記課題を解決するため、前部に毛束収納用の第１凹部７を 設けるとともに、該凹部７後端に毛束固定部材収納用で後端面が開口された第２ 凹部９を連設してなる平板状のケース本体２と、上記第２凹部９内に収納した平 板状の毛束固定部材５と、該部材５前端に基端を固定して、上記第１凹部７内に 収納させた毛束６と、上記ケース本体２の一側端に一側端を回動可能に枢着する とともに、ケース本体上面を閉塞し、且つ、ケース本体２の他側端に他側端を係 脱可能に係止した平板状のケース蓋体３とかなり、上記毛束固定部材５の後部側 面を対向する第２凹部９の両側壁８に反転可能に係止するという構成を有するも のである。

【０００５】

【作用】

閉蓋状態から押ボタン１１を押圧すると、フック１５と係合突起１２の係合が 解除され、ケース蓋体３の開方向付勢力により図１に示す如く開蓋する。次いで 指掛け用凹部１０の部分において毛束固定部材５をつかんで前方へ引けば、各嵌 合突起１７が凹溝１６の後端位置において回動が可能となり、ここで固定部材５ を回動させれば固定部材５は反転し、毛束６がケース本体３より後方へ突出する 。次いでケース蓋体３を閉じると図２に示す如く使用可能状態となる。 又、使用後は、ケース蓋体３を再び開いた後同様操作で固定部材５を反転させ て、毛束６を第１凹部７内に収納した後、再度ケース蓋体３を閉じれば毛束６を 収納ケース４内に収納することができる。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面を参照して説明する。 図１〜図４は本考案の一実施例を示し、図中１は化粧刷毛を示す。該刷毛１は 、ケース本体２と、ケース蓋体３とからなる収納ケース４と、毛束固定部材５と 、毛束６とから構成している。

【０００７】 ケース本体２は、円板状をなし、その前部には平面形状が半楕円状をなす毛束 収納用の第１凹部７を穿設しており、又、該凹部７の後端中央より、後方へ平行 に走る一対の側壁８を有する後端面開口の毛束固定部材収納用の第２凹部９を連 設している。又、第２凹部９の前端左右上方に一対の指掛け用凹部１０を設けて いる。又、ケース本体周壁の左側を箱型に内方に凹ませて押ボタン１１収納凹部 を形成し、この凹部内に押ボタン１１を揺動可能に装着するとともに、後述する ケース蓋体３のフックと係合する係合突起１２を突設している。又、ケース本体 周壁右側上端にはケース蓋体３を枢着する為の凹部を設けている。

【０００８】 ケース蓋体３は、上記ケース本体２上面と同様大きさの円板状基部１３を有し 、その右側端下面より枢着部１４を垂設し、この枢着部１４を上記ケース本体２ 右側の凹部内に回動可能に枢着している。又、この枢着部において常用手段によ りケース蓋体３を常時開方向に付勢させている。又、基部１３の左端下面より上 記ケース本体２の係合突起１２と押圧係合するフック１５を垂設しており、基部 １３を回動させてケース本体２上面を被覆した際、該フック１５が上記係合突起 １２と押圧係合して、円柱状の収納ケース４を形成する如く構成している。更に 、押ボタン１１を内方へ押し込むことにより上記フック１５と係合突起１２との 係合が解除する如く構成している。

【０００９】 毛束固定部材５は、上記第２凹部９内に略ピッタリ収納された直方体形状をな し、その後面をケース外周の延長線状に弯曲させ、且つ後面上下方向も円弧状に 形成している。又、その両側面後部には各々横長楕円状の凹溝１６を穿設して、 この各凹溝１６に第２凹部両側壁８の所定位置より突設した丸棒状の嵌合突起１ ７を嵌合させて、前後方向に移動可能にケース本体２に装着している。そして、 上記各嵌合突起１７が各凹溝１６の後端に位置した際、固定部材５の反転が可能 に構成している。

【００１０】 毛束６は、上記毛束固定部材５前端に適宜の固定手段により基端を固定して上 記第１凹部７内に収納させている。

【００１１】

【考案の効果】

以上説明した如く本考案化粧刷毛は、既述構成としたことにより、非使用時は 収納ケースに収納させておくことができ、又、使用時にはケース蓋体を開けて毛 束固定部材を回動させ、再度蓋体を閉めれば使用可能状態となり、又、使用後は 、同様に蓋体を開けた後固定部材を回動させ、再度蓋体を閉めるだけで元の状態 に戻り、使勝手が極めて良い。

【００１２】 又、持ち運ぶ際も、ハンドバック等に収納して随時使用が可能であるため、繋 帯時の使用も便利である。又、その大きさも任意に決められ、例え大きく構成し ても化粧箱等に収納する必要がないため繋帯に便利であり、当然コンパクトに構 成することも可能である。

【００１３】 更に、構造も比較的簡単で、合成樹脂により成形することも可能であるため、 安価に製造できる利点もある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案化粧刷毛の一実施例を示し、開蓋状態の
斜視図である。

【図２】同実施例の毛束突出状態を示す斜視図である。

【図３】同実施例の縦断面図である。

【図４】同実施例の毛束及び毛束固定部材を示す斜視図
である。

【符号の説明】

２ ケース本体 ３ ケース蓋体 ５ 毛束固定部材 ６ 毛束 ７ 第１凹部 ８ 第１凹部周壁 ９ 第２凹部 １６ 凹溝 １７ 嵌合突起

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】前部に毛束収納用の第１凹部７を設けると
   ともに、該凹部７後端に毛束固定部材収納用で後端面が
   開口された第２凹部９を連設してなる平板状のケース本
   体２と、上記第２凹部９内に収納した平板状の毛束固定
   部材５と、該部材５前端に基端を固定して、上記第１凹
   部７内に収納させた毛束６と、上記ケース本体２の一側
   端に一側端を回動可能に枢着するとともに、ケース本体
   上面を閉塞し、且つ、ケース本体２の他側端に他側端を
   係脱可能に係止した平板状のケース蓋体３とかなり、上
   記毛束固定部材５の後部側面を対向する第２凹部９の両
   側壁８に反転可能に係止してなることを特徴とする化粧
   刷毛。