JPH04102337U - 多重伝送装置 - Google Patents

多重伝送装置

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JPH04102337U
JPH04102337U JP264791U JP264791U JPH04102337U JP H04102337 U JPH04102337 U JP H04102337U JP 264791 U JP264791 U JP 264791U JP 264791 U JP264791 U JP 264791U JP H04102337 U JPH04102337 U JP H04102337U
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功次 小西
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河村電器産業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 通信回線の断線を確実かつ迅速に検出・報知
できる多重伝送装置を提供する。 【構成】 ホテル内ネットワークは、通信回線3と通信
回線3の始端LS及び終端LTに接続された主局7と通
信回線3に分岐接続された従局5a〜5nとからなる。
通信回線3の断線は、主局7に設けられたモニタ回路2
0dが、始端LSへ送出した信号が終端LTに到達して
レシーバ20cにて受信されたか否かを判断することに
より検出する。そして断線が検出されると、中央処理部
10が断線事故対策処理を実行して通信不能の従局5a
〜5nを特定し、断線事故発生及び通信不能の従局をC
RT表示装置12に表示させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は多重伝送装置に関し、詳しくは通信回線の始端に接続された主局と通 信回線に分岐接続された複数の従局とを備え、主局による伝送制御の下で通信回 線を多重化して情報伝送を行う多重伝送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、主局が通信回線の始端に接続されると共に従局の夫々が通信回線に分岐 接続され(以下、この接続形態をマルチドロップという)、データ伝送を行う多 重通信システムが知られている。たとえば、建物内部に設置されたローカルエリ ア・ネットワークであって、建物の一階に主局が、各階に夫々一つの従局が配設 されると共に、主局と従局とは通信回線にマルチドロップで接続され、時分割方 式により多重化された通信回線を介してシリアル双方向通信を行う多重通信シス テムが知られている。
【0003】 この種の通信システムにおいては、主局がポーリング(従局に問い合わせを行 い、データの送信を促す)/セレクティング(従局に問い合わせを行い、データ の受信を促す)方式により通信全体を制御するのが一般的であり、たとえば主局 が各従局に所定の順序でポーリングを行う際に、当該従局からの応答が有るか否 かによって当該従局が正常に動作しているか否かを判定し、応答のないときには 、従局に何らかの故障や事故が発生したとして所定の対策を採るようにしている 。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上記多重通信システムでは、無応答の従局を一つ一つ点検してそれら 従局が全て正常動作することが判明するまで、通信回線の断線による無応答であ ったことが判らず、そのため断線を検出するまでに時間がかかり且つ人手も要す るという問題があった。
【0005】 もちろん、ポーリングの結果、ある階以上の従局の全てから応答がないことを もって断線と認定することもできるが、従局の少ないときには例外(たとえば、 建物内部の電源系統の事故がもとで、ある階以上の従局の全てが無応答のとき) もあり得ることや従局の数の多いときには断線の認定までに時間がかかるといっ たことがあり、確実迅速な断線検出は困難である。
【0006】 そこで本考案は、通信回線の断線を確実かつ迅速に検出・報知できる多重伝送 装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案の要旨とするところは、図1に例示するように、 送受信手段を有し通信回線の始端に接続された主局と、送受信手段を有し該通 信回線に分岐接続された複数の従局とを備え、 該主局による伝送制御の下で該通信回線を多重化して該主局と該複数の従局の 夫々とが情報伝送を行う多重伝送装置において、 上記通信回線の終端が上記主局に接続されると共に、 上記主局が、 上記送受信手段に指令して上記従局の夫々に順次返信を求めるための情報を送 信させる返信要求手段と、 上記送受信手段による受信結果に基づき、上記返信を求めるための情報の送信 に対して無返信の従局を特定する特定手段と、 上記通信回線の終端に接続され、上記通信回線からの情報を受信する終端受信 手段と、 上記送受信手段による送信の際に、上記終端受信手段による受信結果に基づき 上記通信回線が正常であるか否かを判定する判定手段と、 上記判定手段により上記通信回線が異常であると判定されると、上記通信回線 が異常である旨及び上記特定手段により特定された従局を報知する報知手段と、 を備えることを特徴とする多重伝送装置にある。
【0008】
【作用】
上記のように構成された本考案の多重通信装置によれば、 主局においては、返信要求手段が、送受信手段に指令して、従局の夫々に、順 次、返信を求めるための情報を通信回線の始端から送信する。従局から返信があ れば、その返信は通信回線の始端から主局に入力され送受信手段により受信され 、返信がなければ受信されない。この受信結果に基づいて、特定手段が無返信の 従局を特定する。
【0009】 また、送受信手段によって送信された上記情報は、通信回線を伝播し通信回線 の終端に到達して、終端受信手段によって受信される。通信回線が断線していれ ば、上記送信情報は終端受信手段によって受信されない。この受信結果に基づき 、判定手段は、送受信手段による送信の際に通信回線の正常又は異常を判定する のである。
【0010】 このようにして判定手段により通信回線が異常であると判定されると、報知手 段が、通信回線が異常である旨及び無返信と特定された従局を報知する。
【0011】
【実施例】
以下に本考案の実施例を図面と共に説明する。 まず、図2は本考案を適用したローカルエリア・ネットワーク全体の構成を表 すブロック図、図3は主局の構成を表すブロック図である。
【0012】 図に示すように、ホテルHTの内部に配線された一系統の通信回線3に、ホテ ルHTの各階に一局ずつ配設された従局5a〜5nと一階フロントに配設された 主局7とがマルチドロップで接続されることによって、ローカルエリア・ネット ワーク(以下、単にネットワークという)が構築されている。このネットワーク においては、主局7の通信制御の下で時分割方式により通信回線3が多重化され て、主局7と従局5a〜5nとの間でシリアル・ビット信号を用いた双方向のデ ータ通信が行われる。
【0013】 通信回線3は、たとえばツイストペア線3a,3bで構成され、その始端LS 及び終端LTは主局7に接続されている。すなわち、通信回線3は主局7から始 まり1階から最上階(n階)へと上り、最上階で折り返し1階まで降りて再び主 局7に接続されている。
【0014】 なお、通信回線3やシリアル・ビット信号は、たとえば国際電信電話諮問委員 会(CCITT)の定めた電気的規格に準拠したものが用いられる。 従局5a〜5nは、主局3からポーリング、セレクティング又は試験モード通 信(後述する)があると、それらの応答要求に応えて各種データを主局3に送信 したり、主局3からの伝送データを受信する。また、従局5a〜5nには入力装 置及び表示装置(何れも図示略)が備えられ、当該階の各客室の使用状態に関す る各種データが入力できると共に、入力データや主局3からの伝送データなどを 表示できるように構成されている。
【0015】 なお、従局5a〜5nの構成はシリアル通信装置として周知のものであり、ま た本考案の要部ではないので、説明は省略する。 主局7は、従局5a〜5nへの送信データの作成及び従局5a〜5nからの受 信データの処理などを行う中央処理部10と、中央処理部10からの指令に基づ き従局5a〜5nとのデータ通信を制御する通信制御部20とを主要部として構 成されている。
【0016】 中央処理部10は、相互にバス10aで接続された周知のCPU10b、RO M10c、RAM10d、タイマ10e及び入出力ポート10fを中心に論理演 算回路として構成され、入出力ポート10fには、CRT表示装置12、キー入 力装置14、外部記憶装置16及びプリンタ18などが接続されている。またバ ス10aには、通信制御部20のシリアル通信コントローラ(以下、SIOとい う)20aも接続され、CPU10bがSIO20aを制御できるように構成さ れている。
【0017】 ROM10cには、各従局5a〜5n及び各客室のアドレスや客室管理に必要 な各種データなどが格納されている。またRAM10dには、周知の初期化処理 の実行によって、送受信データを一時的に格納するバッファBUFや、各従局5 a〜5nの動作状態及び各階各客室に関する各種データを表形式で格納するテー ブルTB(以下、管理テーブルという)などがセットされる。
【0018】 CRT表示装置12には、管理テーブルTBのデータに基づいて各従局5a〜 5nの動作状態や各階各客室の使用状態などの一覧表が表示され、プリンタ18 によりその一覧表の出力され、外部記憶装置16には、管理テーブルTBのデー タが格納され、キー入力装置14により各種データの入力、変更がなされて、フ ロントにて全従局5a〜5nの動作状態及び全客室の状況などを把握できるよう にされている。
【0019】 通信制御部20は、シリアル通信を制御するSIO20aと、通信回線3の始 端LSに接続され通信回線3とSIO20aとの間で信号レベルを変換するトラ ンシーバ20bと、通信回線3の終端LTに接続されたレシーバ20cと、SI O20a及びレシーバ20cからの信号SRCに基づいて通信回線3の状態をモニ タするモニタ回路20dとを主要部として構成されている。
【0020】 なお、本実施例ではレシーバ20cが終端受信手段に相当し、モニタ回路20 dが判定手段に相当する。 SIO20aは、中央処理部10から送信命令があると送信要求信号RTS( Lowアクティブ)を出力すると共に、その信号を送信可信号CTS(Lowアクテ ィブ)として入力することで送信モードになり、僅かな調整時間TP の後に、中 央処理部10から転送されたパラレルの送信データをシリアルのビット・パルス で構成された送信データTXD に変換し、トランシーバ20bを介して通信回線 3へ送出する。たとえば、調歩式のシリアル通信の場合、送信データ(1キャラ クタ)は、最先頭のスタート・ビット(1ビット,Low)・1キャラクタ分のデ ータ・ビット(8ビット,High 又はLow)・最後のストップ・ビット(1ビッ ト,High )というビット・パルス構成となっている。またSIO20aは、中 央処理部10から受信命令があると受信モードになるようにセットされ、シリア ルの受信データRXD が入力されると、パラレルの受信データに変換して中央処 理部10へ転送する。
【0021】 なお、受信データRXD も上記送信データTXD と同様のビット・パルス構成 である。また、通信速度(ボーレート)は、クロック回路CLKからのクロック 信号に基づいて作成される送信用及び受信用のエレメントタイミングTXC 及び RXC により予め定められる。
【0022】 トランシーバ20bは、SIO20aからの送信データTXD を所定の電気的 規格の信号に変換して通信回線3へ送出する送信ユニットTUと、通信回線3か らの信号をSIO20aの電気的仕様に変換する受信ユニットRUとを備え、S IO20aの送信要求信号RTSがインバータNOTによって反転されてトラン シーバ20bに入力されると(以下、送信要求信号RTSの反転信号を送信指令 信号STXという)送信ユニットTUが動作し、送信指令信号STXが途絶すると受 信ユニットRUが動作するように構成されている。また、通信回線3との接続端 子Ta,Tbには、トランシーバ20bと通信回線3とのインピーダンス整合をと り反射による信号減衰を軽減するための終端抵抗RT が設けられている。
【0023】 レシーバ20cでは、その二つの入力端が動作補償用の抵抗R1及びR2、R 3及びR4を介して、それぞれ接続端子Tc,Tdにて通信回線3の終端LTに接 続されている。また、その出力端が第2のマルチバイブレータMB2接続されて 、通信回線3からの信号をSIO20aの電気的仕様と同じレベルの信号SRCに 変換して第2のマルチバイブレータMB2のリセット端子CLRへ出力するよう に回路構成されている。さらに、通信回線3との接続端子Tc,Tdにも、終端抵 抗RT が設けられている。
【0024】 なお、抵抗R1及びR2、R3及びR4は、通信回線3を構成するツイストペ ア線3a,3bの何れか一方が接続端子Tc,Tdから外れていても、他方のツイ ストペア線3a又は3bから信号を受信できるように補償するものである。
【0025】 モニタ回路20dは、送信指令信号STXの立ち上がりを検出するエッジ検出回 路EDから短いパルス幅TEDのエッジ検出信号SEDが入力されるとパルス信号S P1,SP2を出力する二つのマルチバイブレータMB1,MB2と、パルス信号S P1が論理信号として入力されると共にパルス信号SP2により動作状態が制御され るバッファBFとから構成されている。なお、エッジ検出信号SEDのパルス幅T EDは、積分回路RCの時定数で定められる。
【0026】 パルス信号SP1のパルス幅T1は、SIO20aの送信モード期間TX1,TX2 より長く、かつTX1の立ち上がる時からTX2が立ち上がるまでの期間より短くな るように、パルス信号SP2のパルス幅T2は、パルス幅T1より長く、かつTX1 の立ち上がる時からTX2が立ち上がるまでの期間より短くなるように、マルチバ イブレータMB1,MB2に外付けされた抵抗R1,R2及びコンデンサC1, C2によって、それぞれ設定されている。また、第2のマルチバイブレータMB 2では、リセット端子CLRはレシーバ20cの出力端に接続されており、レシ ーバ20cからの入力信号SRCがLowになるとリセットされる。
【0027】 バッファBFは周知のスリーステート形の論理素子であり、その出力側はプル アップされると共にCPU10bの割り込み端子INTに接続され、その入力側 は第1のマルチバイブレータMB1の出力端子Qに接続されている。またバッフ ァBFは、パルス信号SP2(High )がコントロール信号として入力されている 期間は論理信号の出力可能状態になっており、パルス信号SP1のレベルに応じて 論理信号を出力する。この論理信号はLowアクティブの割り込み要求信号SINTR としてCPU10bへ出力される。
【0028】 図4に示すように、SIO20aが送信モードに入ると同時に第1及び第2の マルチバイブレータMB1及びMB2からパルス信号SP1及びSP2が出力され、 僅かな調整時間TP の後に、送信データTXD がトランシーバ20bから通信回 線3へ送信信号として送出される。送信信号が通信回線3の終端LTに到達する と(送信モード開始から調整時間TP +信号伝播時間TD の後に)、送信信号( 送信データTXD )がレシーバ20cにより受信される。
【0029】 この受信データは、シリアルのビット・パルスであり、そのスタート・ビット はLowである。したがって、その受信開始のタイミングで第2のマルチバイブレ ータMB2がリセットされ、パルス信号SP2はパルス期間(パルス幅)T2の途 中でLowになり途絶する。その結果、バッファBFは論理出力可能な状態からハ イインピーダンス状態になり、その出力はHigh に保たれたままである。つまり 、割り込み要求信号SINTRは出力されない。
【0030】 しかし、通信回線3が断線すると、送信信号はその終端LTには達せず送信デ ータTXD はレシーバ20cに受信されないので、第2のマルチバイブレータM B2はリセットされない。したがって、パルス信号SP2の出力期間中(すなわち 、パルス期間T2)、バッファBFでは論理出力の可能状態が継続される。その ため、パルス信号SP1の立ち下がりからパルス信号SP2の立ち下がりまでの期間 (T2−T1)、バッファBFの論理出力はLowになる。すなわち、割り込み要 求信号SINTRが出力される。
【0031】 次に、ネットワークにおける通信手順について、図5の説明図に沿って説明す る。 図の(A)欄に示すように、ポーリングのときには、まず主局7は、従局5a 〜5nのそれぞれに、同期信号を表すキャラクタSYN・送信先の従局5a〜5 nのアドレスUAD・問い合わせを表すキャラクタENQからなる応答要求メッ セージを送信する。この送信に対して、従局5a〜5nは、メッセージの開始を 表すSTX・従局5a〜5nの配設された階の客室のうちデータを変更すべき客 室のナンバRAD・メッセージ(一つの伝送ブロック)の終結を表すデータET Bからなる返信メッセージを送信して応答する。
【0032】 当該従局5a〜5nからの応答があると、主局7は、肯定応答を表すキャラク タACK・RADからなる肯定応答メッセージを送信し、この送信に対して、従 局5a〜5nは、STX・当該客室の状況に関する各種データDAT・テキスト の終結を表すETXからなるテキスト・メッセージを送信して応答する。
【0033】 すると主局7は、ACK・RADからなる肯定応答メッセージを送信してデー タ受信の確認を行う。このメッセージを受け取ると、従局5a〜5nは伝送の終 了を表すキャラクタEOTを送信し、通信を打ち切る。
【0034】 図の(B)欄に示すように、セレクティングのときには、主局7=送信(SY N・RAD・ENQ)→従局5a〜5n=返信(ACK・RAD)→主局7=送 信(STX・従局5a〜5nに伝達すべきデータDAT・RAD・ETX)→従 局5a〜5n=返信(ACK・RAD)→主局7=通信終了(EOT)といった 手順で通信が行われる。
【0035】 図の(C)欄に示すように、試験モード通信のときには、主局7=送信(SY N・試験モード通信を表すキャラクタTES・UAD・ENQ)→従局5a〜5 n=返信(ACK・TES・UAD)→主局7=通信終了(EOT)といった手 順で通信が行われる。なお、試験モード通信の運用については、後述する。
【0036】 次に、中央処理部10で実行されるポーリング処理について、図6のフローチ ャートに沿って説明する。本処理は、タイマ10eの計時に基づいて一定周期で 繰り返し実行される。
【0037】 処理を開始すると、まずステップ100で、予め定められた順序によって、た とえば、1階から始まり最上階まで、順次一局ずつ、従局5a〜5nのアドレス UADをポーリングの応答要求メッセージにセットする。続くステップ110で ポーリングのときの送受信処理を実行する。この送受信処理は、前述のポーリン グ手順にしたがって行われるものなので、詳細は省略する。
【0038】 続いてステップ120に進み、ステップ110のポーリング送受信処理の結果 に基づいて当該従局5a〜5nから応答があったか否かを判断し、応答有りと判 断されたときにはステップ130に進む。ステップ130では、当該従局5a〜 5nからの送信データに基づいて当該階の客室に関するデータに変更があるか否 かを判断し、変更無しと判断したときにはステップ160へ進み、変更有りと判 断したときにはステップ140へ進む。ステップ140では、管理テーブルTB の当該客室のデータを更新して、ステップ160へ進む。
【0039】 一方、ステップ120にて当該従局5a〜5nからの応答無しと判断されたと きにはステップ150へ進み、応答が無かった従局5a〜5nのアドレスを管理 テーブルTBに登録して、ステップ160へ進む。
【0040】 ステップ130、ステップ140、又はステップ150からステップ160へ 進んで、全ての従局5a〜5nに対してポーリングを行ったか否かを判断し、未 だポーリングを行っていない従局5a〜5nがあると判断したときにはステップ 100へ戻り、全従局5a〜5nへのポーリングが完了したと判断したときには 処理を終了する。
【0041】 次に、中央処理部10で実行されるセレクティング処理について、図7のフロ ーチャートに沿って説明する。本処理は、中央処理部10が各種情報処理の実行 結果、従局5a〜5nに対して送信すべきデータが生じたときや従局5a〜5n に既に送信したデータの変更の必要が生じたときに実行される。
【0042】 処理を開始すると、まずステップ200で送信先の客室ナンバーRADをセレ クティングの応答要求メッセージにセットする。ステップ210でセレクティン グのときの送受信処理を実行する。この送受信処理は、前述のセレクティング手 順にしたがって行われるものなので、詳細は省略する。
【0043】 続いてステップ220に進み、ステップ210のセレクティング送受信処理の 結果に基づいて当該従局5a〜5nから応答があったか否かを判断する。ステッ プ220で応答有りと判断されたときには、そのまま処理を終了する。一方、応 答無しと判断されたときにはステップ230へ進み、応答がなかった従局5a〜 5nのアドレスを管理テーブルTBに登録して、処理を終了する。
【0044】 ここで、通信回線3が断線する事故が発生したとする。すると上記のポーリン グ処理(ステップ110)又はセレクティング処理(ステップ210)の実行過 程で、CPU10bの割り込み端子INTに割り込み要求SINTR信号が入力され る。すると、中央処理部10は、上記ステップ110又は210の処理の実行を 一時中断して、断線対策処理を割り込み処理として実行する。以下、図8のフロ ーチャートに沿って説明する。
【0045】 なお、この断線対策処理の実行開始が他の各種割り込み処理の実行タイミング と重なったときには、本処理が優先して実行される。 処理が開始されると、まずステップ300で一旦割り込みを禁止する処理を実 行する。これは通信回線3の断線中に、本処理が繰り返し実行されるのを禁止す るためである。続くステップ310では、1階から始まり最上階まで、順次一局 ずつ、従局5a〜5nのアドレスUADを試験モード通信の応答要求するメッセ ージにセットする。続くステップ320では、試験モード通信のときの送受信処 理を実行する。この送受信処理は、前述の試験モード通信の手順にしたがって行 われるものなので、詳細は省略する。
【0046】 続いてステップ330に進み、ステップ320の試験モード送受信処理の結果 に基づいて当該従局から応答があったか否かを判断し、応答無しと判断したとき にはステップ340へ進み、応答がなかった従局5a〜5nのアドレスを管理テ ーブルTBに登録して、ステップ350へ進む。また、ステップ330で応答有 りと判断されたときにはステップ350へ進む。
【0047】 ステップ330又はステップ340からステップ350へ進んで、全ての従局 5a〜5nに対して試験モード通信を行ったか否かを判断し、未だ試験モード通 信を行っていない従局5a〜5nがあると判断したときにはステップ310へ戻 る。また、全従局5a〜5nへの試験モード通信が完了したと判断したときには 、ステップ360へ進む。ステップ360では、CRT表示装置12に指令して 断線事故発生及び応答のなかった従局5a〜5nとの通信が不能である旨を表示 させ、処理を終了する。
【0048】 この処理の実行の結果、ホテル・フロントに断線事故発生が報知される。 続いて、中央処理部10で実行される通信不能の従局表示処理について、図9 のフローチャートに沿って説明する。本処理は、ポーリング処理又はセレクティ ング処理に引き続いて実行される。
【0049】 処理を開始すると、まずステップ400で、管理テーブルTBを参照してポー リング又はセレクティングに対して応答がなかった従局5a〜5nがあった否か を判断し、応答無しの従局5a〜5nが有ると判断したときにはステップ410 へ進み、該当する従局5a〜5nが通信不能である旨をCRT表示装置12に指 令して表示させ、処理を終了する。
【0050】 一方、ステップ400にて無応答の従局5a〜5nは無いと判断されたときに は、ステップ420へ進む。ステップ420では、CRT表示装置12に指令し て通信不能の従局5a〜5nの表示及び断線事故発生の表示を消去させ、続くス テップ430で割り込みを許可して、処理を終了する。このステップ420から ステップ430の処理は、通信回線3の断線が復旧した後に、上記ポーリング処 理又はセレクティング処理が行われ全従局5a〜5nから応答があったときに、 実行されるものである。
【0051】 以上説明したように本実施例では、通信回線3の始端LS及び終端LTが主局 7に接続されると共に、ポーリング又はセレクティングの際に、主局7から通信 回線3の始端LSへ送出された送信信号が、その終端LTに到達して主局7にお いて受信されたか否かによって、通信回線3の断線の有無を検出し、断線検出時 にはその旨を表示するように構成されているので、断線の発生を迅速かつ確実に 検出することができると共に、フロントに即座に報知することができる。したが って、従来のように、従局の無応答から断線事故発生と判断しても実際には断線 以外の事故による無応答であるといった誤検出の問題がなく、断線検出の信頼性 がきわめて高い。
【0052】 さらに、断線を検出・表示すると共に通信不能の従局5a〜5nを特定・表示 するので、断線箇所は通信可能の従局と不能の従局との境当たりであるとの推定 ができ、したがって断線の修復作業がはかどるという効果がある。特に、ホテル のような大きな建物内に設けられたネットワークの場合、通信回線の断線箇所を 探索するのが困難であり、また断線の修復に時間がかかるという問題があったが 、本実施例では克服されている。
【0053】 また、従局5a〜5nの故障による通信不能と、断線に伴う通信不能とを、そ れぞれ区別して検出するように構成されているので、従来のように通信不能の従 局や通信回線の検査を行う必要がなく、人手や時間の節約に功を奏する。
【0054】 なお、本実施例では断線事故発生をCRT表示装置12によりホテル・フロン トへ報知するように構成したが、その表示と共に警報ランプ又は警報ベルなどを 明滅又は鳴動させるようにしてもよい。
【0055】 また、本実施例では調歩式のシリアル通信の場合を例に挙げて説明したが、こ の他、同期式シリアル通信でも同様の効果を奏する。
【0056】
【考案の効果】
以上詳述したように本考案によれば、通信回線の始端及び終端が主局に接続さ れると共に、主局から通信回線の始端へ送出された送信信号が、その終端に到達 して主局において受信されたか否かによって、通信回線の断線の有無を検出し、 断線検出時にはそのを表示するように構成されているので、断線の発生を迅速か つ確実に検出し、報知することができる。したがって、従来のように従局の無応 答を断線によるものと誤って判断することがなく、断線検出の信頼性を向上させ ることができる。
【0057】 さらに、断線を検出・表示すると共に通信不能の従局を特定・表示するので、 断線箇所は通信可能の従局と不能の従局との境当たりであるとの推定ができ、し たがって断線の修復作業がはかどるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の基本的構成を例示する構成図である。
【図2】実施例のローカルエリア・ネットワークを表す
ブロック図である。
【図3】主局を表すブロック図である。
【図4】通信制御部の動作を表すタイミングチャートで
ある。
【図5】ローカルエリア・ネットワークにおける通信手
順の説明図である。
【図6】中央処理部で実行されるポーリング処理のフロ
ーチャートである。
【図7】中央処理部で実行されるセレクティング処理の
フローチャートである。
【図8】中央処理部で実行される断線対策処理のフロー
チャートである。
【図9】中央処理部で実行される通信不能の従局表示処
理のフローチャートである。
【符号の説明】
3…通信回線 LS…始端 LT…終端 5a〜5n…従局 7…主局 10…中央処理部 12…CRT表示装置 20…通信制御部 20a…シリアル通信コントローラ
20b…トランシーバ 20c…レシーバ 20d…モニタ回路

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送受信手段を有し通信回線の始端に接続
    された主局と、送受信手段を有し該通信回線に分岐接続
    された複数の従局とを備え、該主局による伝送制御の下
    で該通信回線を多重化して該主局と該複数の従局の夫々
    とが情報伝送を行う多重伝送装置において、上記通信回
    線の終端が上記主局に接続されると共に、上記主局が、
    上記送受信手段に指令して上記従局の夫々に順次返信を
    求めるための情報を送信させる返信要求手段と、上記送
    受信手段による受信結果に基づき、上記返信を求めるた
    めの情報の送信に対して無返信の従局を特定する特定手
    段と、上記通信回線の終端に接続され、上記通信回線か
    らの情報を受信する終端受信手段と、上記送受信手段に
    よる送信の際に、上記終端受信手段による受信結果に基
    づき上記通信回線が正常であるか否かを判定する判定手
    段と、上記判定手段により上記通信回線が異常であると
    判定されると、上記通信回線が異常である旨及び上記特
    定手段により特定された従局を報知する報知手段と、を
    備えることを特徴とする多重伝送装置。
JP264791U 1991-01-30 1991-01-30 多重伝送装置 Pending JPH04102337U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001037490A1 (fr) * 1999-11-18 2001-05-25 Fujitsu Limited Systeme et appareil de gestion de voies de communication, et support enregistre lisible par ordinateur sur lequel le programme de gestion de voies de communication est enregistre

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001037490A1 (fr) * 1999-11-18 2001-05-25 Fujitsu Limited Systeme et appareil de gestion de voies de communication, et support enregistre lisible par ordinateur sur lequel le programme de gestion de voies de communication est enregistre

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