JPH04102314U - チツプ型圧電共振子 - Google Patents

チツプ型圧電共振子

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JPH04102314U
JPH04102314U JP958591U JP958591U JPH04102314U JP H04102314 U JPH04102314 U JP H04102314U JP 958591 U JP958591 U JP 958591U JP 958591 U JP958591 U JP 958591U JP H04102314 U JPH04102314 U JP H04102314U
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resonator element
electrodes
electrode
resonator
holding plate
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JP958591U
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Inventor
康廣 田中
Original Assignee
株式会社村田製作所
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  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 共振子素子の電極と外部電極との接続信頼性
が高く、かつ保持板として凹状の成形品を使用すること
なく振動空間を形成できるチップ型圧電共振子を提供す
ること。 【構成】 平板状の共振子素子1と平板状の保持板1
0,11との両端部を一定厚みの導電性接着剤30〜3
3で接着すると、両者の間には振動空間34,35が形
成される。これら共振子素子1と保持板10,11に対
して上下方向から封止板20,21を接着すると、内部
が密封され、その端面側には共振子素子1の電極3,4
と導電性接着剤30〜33とが露出する。導電性接着剤
30〜33の露出面積は電極よりはるかに大きいので、
端面側に外部電極22,23を形成すると、外部電極2
2,23と導電性接着剤30〜33とが確実に導通し、
共振子素子1の電極3,4と外部電極22,23との接
続信頼性が向上する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はチップ型圧電共振子、特に薄型化に対応できるチップ型圧電共振子に 関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、チップ型圧電共振子として図8,図9に示されるものが提案されている 。この圧電共振子は、長方形の薄板状圧電基板91の両側面に電極92,93を 一部で対向するように形成した共振子素子90と、この共振子素子90の電極9 2,93を形成した両側面に接着され、内側面に振動空間を確保するための凹部 94a,95aを設けた保持板94,95と、共振子素子90および保持板94 ,95の上下両面に接着された封止板96,97とで構成され、上記共振子素子 90の電極92,93が引き出された端面およびこれに隣接する両端部上下面に は、上記電極92,93とそれぞれ導通する外部電極98,99が形成されてい る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記チップ型圧電共振子の場合、端面側に露出している共振子 素子90の電極92,93がその厚み分の表面積しか有しないので、この電極9 2,93と外部電極98,99との接触面積が非常に小さく、接続が不十分で断 線しやすく、信頼性が低いという問題があった。
【0004】 また、保持板94,95の凹部94a,95aを機械加工で形成することは困 難であるため、保持板94,95として成形品を使用する必要がある。ところが 、素子サイズが異なると凹部94a,95aの寸法も変更しなければならないた め、その度に別の成形金型が必要になり、製造コストの上昇を招くという問題が あった。
【0005】 そこで、本考案の目的は、共振子素子の電極と外部電極との接続信頼性が高く 、かつ保持板として凹状の成形品を使用することなく振動空間を形成できるチッ プ型圧電共振子を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案のチップ型圧電共振子は、表裏両面に電極を 形成した共振子素子と、共振子素子の電極を設けた両側面を挟持し、共振子素子 との間に振動空間を形成する保持板と、上記共振子素子および保持板の上下両面 に接着された封止板と、上記封止板のうち少なくとも共振子素子の電極が引き出 された端面側に形成され、共振子素子の電極と導通する外部電極とを含み、上記 保持板は平板状に形成され、共振子素子と保持板との両端部が振動空間を確保し うる厚みの接着剤で接着され、これら接着剤のうち少なくとも共振子素子の電極 と対面する接着剤が導電性接着剤で構成され、かつこの導電性接着剤の外側端面 は上記外部電極と導通していることを特徴とする。
【0007】 平板状の共振子素子と平板状の保持板との両端部を一定厚みの導電性接着剤で 接着すると、両者の間には自動的に振動空間が形成される。この共振子素子と保 持板に対して上下方向から封止板を接着すると、その端面側には共振子素子の電 極と導電性接着剤とが露出する。共振子素子の電極の厚みは薄いので、端面側の 露出面積は小さいが、導電性接着剤は振動空間を形成しうる厚みを有するので、 露出面積が電極よりはるかに大きい。したがって、端面側に外部電極を蒸着等の 手段で形成すると、外部電極と導電性接着剤とが確実に導通し、共振子素子の電 極と外部電極とが導電性接着剤を介して接続される。なお、共振子素子の電極と 対面しない側の接着剤は絶縁性接着剤を使用してもよい。
【0008】 上記ように導電性接着剤は、共振子素子と保持板とを接着するための接着剤と しての機能と、振動空間を形成するためのスペーサとしての機能と、共振子素子 の電極と外部電極とを電気的に接続するための導体としての機能とを併せ持つこ とになる。導電性接着剤としては、例えばAg,Cu,Ni等の導電ペーストを 使用することができる。この導電ペーストを保持板の内側面に一定厚みに印刷塗 布し、共振子素子に接着後、焼付けすることにより一体的に固定できる。
【0009】 また、保持板が単なる平板であり、しかも接着剤の塗布形状はマスクを変更す れば簡単に変更できる。そのため、素子サイズが変わることによる保持板の形状 変更、および接着剤の塗布形状の変更は非常に簡単であり、それに伴うコスト上 昇も凹部を設けた保持板に比べて格段に低減できる。
【0010】
【実施例】
図1,図2は本考案にかかるチップ型圧電共振子の一例を示し、1はエネルギ ー閉じ込め型厚みすべり振動モードを利用した共振子素子、10,11は保持板 、20,21は封止板である。
【0011】 共振子素子1は、図3に示されるように長方形に形成された薄板状圧電セラミ ックス板よりなる圧電基板2と、圧電基板2の表面の一端側から全長の略2/3 の領域まで形成された電極3と、圧電基板2の裏面の他端側から全長の略2/3 の領域まで形成された電極4とを具備しており、圧電基板2にはその平面方向( 矢印P方向)に分極処理が施されている。そのため、電極3,4間に電圧を印加 すると、電極3,4の対向する振動電極部3a,4aで挟まれた圧電基板2の部 位に厚みすべり振動が励振される。電極3,4は圧電基板2の夫々の端部まで延 長され、この部分が引出電極部3b,4bとなっている。
【0012】 保持板10,11は圧電基板2と同一厚み,同一長さの絶縁性高強度の平板よ りなり、具体的にはアルミナセラミックスで構成されている。保持板10,11 の両端部内側面は共振子素子1の電極3,4を設けた両面に導電性接着剤30〜 33を介して接着され、その後焼付けにより一体固定されている。このように共 振子素子1の両面に保持板10,11を接着固定した状態で、両者の間には導電 性接着剤30〜33の厚みによって振動空間34,35が形成される。この振動 空間34,35には必要に応じてシリコンゴム等のゴム状弾性体が充填される。 なお、保持板10,11と共振子素子1との接着は、実際の製造工程においては マザー基板の段階で行うことが可能である。この場合、保持板のマザー基板の不 要部位をマスキングし、印刷等によって導電性接着剤30〜33を塗布すれば、 所定厚みの導電性接着剤層30〜33を簡単かつ広い範囲にわたって同時形成で きる。導電性接着剤30〜33の厚みはマスクの厚みによって任意に制御できる 。保持板のマザー基板を圧電基板のマザー基板に対して接着固定した後、チップ 状にカットすればよい。
【0013】 封止板20,21も保持板10,11と同様の材料よりなり、接着一体化され た共振子素子1と保持板10,11の上下両側面に接着され、内部を密封してい る。なお、封止板20,21の内側面には、共振子素子1の振動をダンピングし ないよう凹部20a,21aが形成されている。封止板20,21を接着した後 、共振子素子1の引出電極部3b,4bが露出する端面、およびこの端面に隣接 する両端部上下面には、蒸着等の手段によって連続的に外部電極22,23を形 成することにより、最終的なチップ型圧電共振子を得る。なお、上下面の外部電 極22,23は封止板20,21のマザー基板の状態で予め形成してもよい。上 記外部電極22,23は共振子素子1の引出電極部3b,4bおよび導電性接着 剤30〜33の露出端面と導通しているが、特に導電性接着剤30〜33は振動 空間31,32を形成しうる厚みを有するので、その露出面積が引出電極部3b ,4bよりはるかに大きく、外部電極22,23との接続信頼性が高い。
【0014】 なお、上記実施例では共振子素子1と保持板10,11とを導電性接着剤30 〜33で接着したが、共振子素子1の電極3,4と対面しない面に設けられる接 着剤31,32は絶縁性接着剤であってもよい。
【0015】 図4〜図6は本考案の第2実施例を示し、保持板50,51は第1実施例の保 持板10,11と同様であり、封止板60,61は内側面の凹部を有しない点を 除けば第1実施例の封止板20,21と同様である。
【0016】 共振子素子40は図6に示されるように長方形板状の圧電基板41を備え、そ の表面の両端部に入力用電極42と出力用電極43とが形成され、表面の中央部 には中間電極44が形成されている。入力用電極42と出力用電極43は引出電 極42a,43aと振動電極42b,43bとを有し、中間電極44は両端に上 記振動電極42b,43bと対をなす振動電極44a,44bを有している。圧 電基板41の裏面には、振動電極42b,44aと対向する幅広な振動電極45 aと、振動電極43b,44bと対向する幅広な振動電極45bと、引出電極4 5cとからなるアース用電極45が形成されている。そのため、対向するこれら 振動電極間で厚みすべり振動が励振される。
【0017】 共振子素子40の表裏両面には、保持板50,51の両端部および中央部が導 電性接着剤70〜74を介して接着され、振動空間75〜77が形成されている 。そして、両端部の導電性接着剤70,72は夫々入出力用電極42,43の引 出電極42a,43aと接続され、中央部の導電性接着剤74はアース用電極4 5の引出電極45cと接続される。一方の保持板51の上下面には中央部の導電 性接着剤74と広い面積で導通する接続用電極80が形成されている。
【0018】 上記のように接着一体化された共振子素子40および保持板50,51の上下 面に封止板60,61が接着され、内部が密封される。そして、引出電極42a ,43aが引き出された側の両端面およびこの面と隣接する両端部上下面、さら に中央部周囲には外部電極81,82,83が形成される。そのため、両端の外 部電極81,82が導電性接着剤70,72を介して夫々共振子素子40の入力 用電極42と出力用電極43とに導通し、中央の外部電極83は接続用電極80 を介してアース用電極45に導通する。 図7は上記のように構成された圧電共振子の等価回路である。 この場合も、外部電極81,82が導電性接着剤70,72の露出端面と広い 面積で導通するので、接続信頼性が高い。なお、共振子素子40の電極と対面し ない側の接着剤71,73は絶縁性接着剤としてもよい。
【0019】
【考案の効果】
以上の説明で明らかなように、本考案によれば接着剤によって振動空間を確保 するようにしたので、保持板として平板を使用すればよく、保持板として凹状の 成形品を使用する場合に比べて製造コストを削減できるとともに、素子サイズが 変わっても安価に対応できる。また、接着剤のうち少なくとも共振子素子の電極 と対面する接着剤が導電性接着剤で構成されているので、端面側に露出する導電 性接着剤の表面積が共振子素子の電極に比べてはるかに広く、そのため導電性接 着剤と外部電極との導通面積を広くでき、共振子素子の電極と外部電極との接続 信頼性が向上する。さらに、接着剤の厚みは任意に制御できるので、振動空間を 必要最小限に調整でき、圧電共振子の小形化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案にかかるチップ型圧電共振子の一例の斜
視図である。
【図2】図1に示された圧電共振子の分解斜視図であ
る。
【図3】図1の圧電共振子に使用される共振子素子の斜
視図である。
【図4】チップ型圧電共振子の他の実施例の斜視図であ
る。
【図5】図4に示された圧電共振子の分解斜視図であ
る。
【図6】図4の圧電共振子に使用される共振子素子の斜
視図である。
【図7】図4の圧電共振子の等価回路図である。
【図8】従来の圧電共振子の斜視図である。
【図9】図8に示す圧電共振子の分解斜視図である。
【符号の説明】
1 共振子素子 2 圧電基板 3,4 電極 3a,4a 振動電極部 10,11 保持板 20,21 封止板 30〜33 導電性接着剤 34,35 振動空間

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表裏両面に電極を形成した共振子素子
    と、共振子素子の電極を設けた両側面を挟持し、共振子
    素子との間に振動空間を形成する保持板と、上記共振子
    素子および保持板の上下両面に接着された封止板と、上
    記封止板のうち少なくとも共振子素子の電極が引き出さ
    れた端面側に形成され、共振子素子の電極と導通する外
    部電極とを含み、上記保持板は平板状に形成され、共振
    子素子と保持板との両端部が振動空間を確保しうる厚み
    の接着剤で接着され、これら接着剤のうち少なくとも共
    振子素子の電極と対面する接着剤が導電性接着剤で構成
    され、かつこの導電性接着剤の外側端面は上記外部電極
    と導通していることを特徴とするチップ型圧電共振子。
JP958591U 1991-01-31 1991-01-31 チツプ型圧電共振子 Pending JPH04102314U (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0236221B2 (ja) * 1985-02-12 1990-08-16 Sunstar Kk

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0236221B2 (ja) * 1985-02-12 1990-08-16 Sunstar Kk

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