JPH04101471A - シリコン―ゲルマニウム合金熱電素子及び熱電素子用シリコン―ゲルマニウム合金の製造方法 - Google Patents

シリコン―ゲルマニウム合金熱電素子及び熱電素子用シリコン―ゲルマニウム合金の製造方法

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JPH04101471A
JPH04101471A JP2218222A JP21822290A JPH04101471A JP H04101471 A JPH04101471 A JP H04101471A JP 2218222 A JP2218222 A JP 2218222A JP 21822290 A JP21822290 A JP 21822290A JP H04101471 A JPH04101471 A JP H04101471A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野] 本発明は、熱エネルギーを電気エネルギーに直接変換す
る材料、すなわち熱電材料のうち、特にシリコンとゲル
マニウムの組成比が連続的に変化しているシリコン−ゲ
ルマニウム合金熱電素子と、この合金の気相成長法によ
る好適な製造方法に関する。
[従来の技術] 熱電材料用シリコン−ゲルマニウム合金の製造方法とし
ては、例えば、アール、ニー、レフニーバー、ジー、エ
ル、マクベー アンド アール、ジェー、バウマン パ
プレパレーション オブホット プレスト シリコン 
ゲルマニウム インゴット;パート■ バキューム ホ
ット プレッシング“、マテリアルズ リサーチ ブリ
ティン、  9 863  (1974)  (R,A
、Lefever、 G、L。
Mcvay and R,J、Baughman :”
Preparation of Hot−Presse
d Silicon−Germanium Ingot
 : Partm−Vacuum Hot Press
ing”、Mat、Res、Bull、9863(19
74))及びそのシリーズ(パート■及びパート■)に
示されている様な粉末焼結法、あるいは特開昭63−2
85923号公報に開示される気相成長法による方法が
ある。
前者の粉末焼結法によれば、 ■金属シリコン、金属ゲルマニウム及びドープ材を溶融
する工程。
■■の工程で得た融液を冷却する工程。
■■の工程で得たシリコン−ゲルマニウム合金を10メ
ツシュ程度まで破砕する工程。
■■の工程で得たシリコン−ゲルマニウム合金粒をさら
に細かくすりつぶす(粉砕)工程。
■■の工程で得たシリコン−ゲルマニウム合金粉末を1
0−’ l;orr以下の真空容器中、約1300℃、
約2000 kg/ cotの高圧下でホットプレスす
る工程。
等の工程を有する。
また、後者の気相成長法法によれば、原料としてS i
 H,ガス、GeCl4ガス、P型あるいはN型のドー
ピングガス及びキャリアガスを用い、これらのガスを、
高温に保持した基体を据えた反応容器内に導入して、こ
の基体」二に直接シリコンゲルマニウム合金を堆積させ
ることができる。
一方、熱電材料用シリコン−ゲルマニウム合金(素子)
としては、前述の粉末焼結法により得たシリコン−ゲル
マニウム合金をそのまま使用したり、あるいはパトリッ
ク ニー オリオーダンザ ニー ニス デパートメン
ト オブ エナジーズ サーモエレクトリック デベロ
ップメントプログラム フォア スペース パワー ;
プロシーディング オブ インターナショナル コンフ
ァレンス オン サーモエレクトリック エナジー コ
ンバージョン(1982)  (Patric A。
0’ Riordan :町he U、S、Depar
tmet of Energy’sThermoe]e
ctric  Development  Progr
am  for  SpacePower”; Pro
ceeding of the Internatio
nalConference on Thermoel
ectric EnergyConversion(1
982))に示されているように、中温領域で性能指数
が大きい63.5at%S i −G e合金と、高温
領域で性能指数が大きな78at%5i−Ge合金とを
熱間プレス法で接合し、より有効に熱電変換すべく試み
がなされている。
[発明が解決しようとする問題点] 熱電素子は動作状態において温度勾配を持っている。シ
リコン−ゲルマニウム合金は熱電材料の中でも動作温度
範囲が広い、高効率の高温用熱電材料であるが、温度に
より性能指数か最も大きくなるようなシリコンとゲルマ
ニウムの組成比かある。
また、次式に示すように、性能指数が大きいはど、熱電
変換効率も大きくなる。
2 ΔT η 2 十3Th十Tc ここで、Th、Tcはそれぞれ高温側温度、低温側温度
で、八Tが温度差、Zが性能指数、ηが効率である。
したがって、熱電素子として最大の発電効率を得ようと
すれば、動作状態における熱電素子の高温端から低温端
にかけての温度勾配に従って各部位において、それぞれ
の部位を性能指数が最大となる組成比にしてやることが
理想的である。
前述のパトリック ニー オリオーダン(P a t 
ric A、O”Riodan)による熱電素子は、こ
れを考慮したものであるか、温度勾配が連続的なもので
あるのに対し、組成の変化は不連続の2段階にだけとど
まっており、まだ充分な効率の向上が図られていない。
また、製造」二もこうした多層構造の熱電素子では、そ
の接合のための熱間プレスの工程が新たに必要となる。
また粉末焼結法は、すでに述べたように原料の溶融工程
で1400℃以」−の高温、さらにホットブレステは、
1300°C近い高温と約2000kg/am(7)高
圧、及びその雰囲気はI X 1O−6torr以下の
高真空度が要求される等、特殊な製造条件と、それを達
成するための高度な技術を必要とする。
この他、より高効率の熱電素子とするため、さらに多段
の組成比を持つ素子を考えた場合は、あらかじめこれに
相当する種類の素材を準備しなければならず、工程が非
常に複雑になり好ましくなかった。
特開昭63−285923号公報に開示されている気相
成長法法による熱電素子用シリコン−ゲルマニウム合金
及びその製造法では、組成比率が一定のシリコン−ゲル
マニウム合金に関するものであり、従って本発明のよう
なシリコン−ゲルマニラへ合金については何ら言及して
いない。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、従来の熱電素子用シリコン−ゲルマニウム合
金熱電素子及びその製造方法の持つこれらの問題点を解
決するものである。
すなわちシリコン−ゲルマニウム合金熱電素子において
、熱電素子中のシリコンの含有率が一端(低温端)から
他端(高温端)にかけて連続的に増加していることを特
徴としている。
また、気相成長法を用いた熱電素子用シリコンゲルマニ
ウム合金の製造方法において、モノシランガス、四塩化
ゲルマニウムガス、P型またはN型のドーピングガス及
びキャリアガスから成る原料ガスのそれぞれの流量が、
熱電素子として動作するときの温度勾配に沿った各部位
の性能指数が最大になる合金組成を与える、予め求めた
、成長各時点における原料ガス流量であることを特徴と
する。
また前記原料ガスのそれぞれの流量は、気相成長炉内に
副生するジクロルシランガス、トリクロルシランガスま
たはテトラクロルシランガスのうち少なくとも一種のガ
ス濃度に対応させて予め求めた、熱電素子として動作す
るときの温度勾配に沿った各部位の性能指数が最大にな
る合金組成を与える、成長各時点における原料ガス流量
であっても良い。すなわち、性能指数を最大にするシリ
コンとゲルマニウムの組成比率を与えるときの、気相成
長炉内のジクロルシランガス、トリクロルシランガスま
たはテトラクロルシランガスの少なくとも一種の濃度と
、原料ガス流量との関係を予め求めておき、この関係に
従って気相成長炉内に原料ガスを供給することもできる
以下図面に基づいて本発明を詳説する。
第1図は、本願発明の熱電素子に用いるシリコン−ゲル
マニウム合金を示す。第1図(A)は、堆積を終えた基
体31及びシリコン−ゲルマニウム合金100の横断面
斜視図であり、第1図(B)に示すように切り出すと、
基体近傍の地点aから表面すまでの間で、シリコンとゲ
ルマニウムの組成比が連続的に変化したシリコン−ゲル
マニウム合金熱電素子200を得ることができる。これ
を用いて熱電素子を製作するときは、第2図に示したよ
うに、一端a部すなわちSi濃度の高い側を高温受熱側
300に、他端す部すなわちSi濃度の低い側を低温放
熱側400にする。
第3図は、本発明のシリコン−ゲルマニウム合金熱電素
子を製造するための装置の全体構成図を示す。本発明に
使用される原料ガスのうち窒素(N2)ガス、モノシラ
ン(SiH,)ガス、ドーピングガス、水素(N2)ガ
スはそれぞれ図中番号1,2,3.4のガス供給ライン
により供給される。図中番号11.12.13は各ガス
の流量コントローラである。ガス供給ライン4により供
給される水素ガスは気相成長炉32内の置換用ガスとし
て、また四塩化ゲルマニウム(GeC1,)のキャリア
ガスとして使用される。四塩化ゲルマニウム供給装置4
02は、四塩化ゲルマニウムタンク401内の四塩化ゲ
ルマニウムを所定流量で、蒸発器403に送り、前述の
水素ガスをキャリアガスにして、気相成長炉32内に送
り込む。
本発明による熱電素子に用いるシリコンゲルマニウム合
金の製造は以下のように行なわれる。
まず、気相成長炉32には基体31がセットされる。堆
積に先立ち気相成長炉32内は真空ポンプ23によって
真空に引かれた後、水素ガスで置換し、その後水素が流
される。この水素は保圧装置24で所定圧にされ放出さ
れる。この操作の間並行して初期成長条件と同量のモノ
シラン、ドピングガス、それに四塩化ゲルマニウム/水
素カスがパージライン50より除害装置27に流される
。電源35より電力が供給され、基体か所定の温度に上
げられる。本実施例では、基体に直接通電し加熱する方
法を採用したが、高周波その他による加熱であってもよ
い。のぞき窓33を通し赤外線放射温度計34で基体表
面温度を計測して所定温度に制御する。成長は水素ガス
を止めると同時にバージライン50に流れていた原料ガ
スを気相成長炉32内に導いて行なう。
原料ガスの各流量は、熱電素子の性能指数を最大にする
組成比率を与える、シリコン−ゲルマ−ラム合金の成長
速度及び各ガスの分解効率から予めプログラムしてやる
か、あるいは成長中の気相成長炉内に副生ずるガスをサ
ンプリングし、ジクロルシランガス、トリクロルシラン
ガスまたはテI・ラクロルシランカスの少なくとも一種
をガスクロマトグラフ90により分析定量して、このデ
ータを演算装置91に入力し、性能指数を最大にする組
成を与える、予め求めておいた値と、この定量値と原料
ガス流量の関係から、適正なカス流量を、各流量コンI
〜ローラーと四塩化ゲルマニウム供給装置402を操作
して供給する。
このようにして、所定厚みのシリコン−ゲルマニウム合
金を成長した後は、原料ガスを止め水素ガスのみにする
。所定時間経過後に基体の温度を下げる。基体の温度が
完全に下がってから気相成長炉内に窒素ガスを流し、内
部を置換する。さらに置換を完全にするため、真空ポン
プ23を使い気相成長炉32内を窒素ガスで置換し、基
体31と共にその上に成長したシリコン−ゲルマニウム
合金を取り出す。
また取り出したシリコン−ゲルマニウム合金は、厚みの
方向に温度勾配がとれるように切断、加工し、素子とす
る。
[作用] 本発明によるシリコン−ゲルマニウム合金熱電素子、あ
るいは熱電素子用シリコン−ゲルマニウム合金の製造方
法は、次のような作用に依っている。
すなわち、熱電素子用シリコン−ゲルマニウム合金の物
性値は、シリコンとゲルマニウムの組成比率あるいは温
度によって大きく変わる。従って高効率の熱電発電を行
なうには、熱電素子の温度勾配に沿い各温度において性
能指数が最も大きくなるようなシリコンとゲルマニウム
の組成比にしてやらねばならない。本発明のシリコンー
ゲルマーウj\合金熱電素子は、想定される熱電素子内
の温度プロファイルに合わせて連続的にシリコンとゲル
マニウムの比率、すなわち組成比を変化させているため
、単一組成比のシリコン−ゲルマニウム合金より高効率
を達成する。
また、本発明による熱電素子用シリコン−ゲルマニウム
合金の製造方法は、まず原料としてガス状化合物を用い
ていること、そして、この原料ガスが気相成長炉内の自
然対流により充分攪拌されることにより気相成長炉内の
ガスが均質となる。
次いで、これらの原料ガスが基体表面に達して、ここで
基体の持つ熱エネルギーを受けて分解し、目的のシリコ
ン−ゲルマニウム合金が次々と成長していく。このとき
シリコン−ゲルマニウム合金は溶融状態を経ないので偏
析作用を受けず、その結果非常に均質なものを得ること
ができる。
ところで、このときのシリコン−ゲルマニウム合金の組
成比すなわちシリコンとゲルマニウムの比は原料である
モノシランと四塩化ゲルマニウムの気相成長炉への導入
比及び基体の温度によく対応する。そこで原料ガスであ
るモノシラン、四塩化ゲルマニウムの導入比を変えるこ
とで任意の組成のシリコン−ゲルマニウム合金を得るこ
とができる。また、成長の反応の過程において、HCI
、5iHC13、SiH,C17,5iC14等が副生
ガスとして気相成長炉内に滞在するが、これら副生ガス
の濃度もまた成長するシリコン−ゲルマニウム合金の組
成比とよく対応することが実験により確かめられている
したがって、合金成長層のある部分が、熱電素子として
動作状態に置かれたとき、どのくらいの温度に達するか
を求めておき、その温度での性能指数が最大になるとき
の組成を成長する流量で、原料カスのそれぞれを流せば
、高効率のシリコンゲルマニウム合金を得ることができ
る。熱電素子に成型した場合、動作しているときは、素
子中の高温側から低温側にかけて温度に勾配があるから
、性能指数を最大にするためには素子用合金の成長が進
むにつれて、組成も変化させなければならない。したが
って、各原料ガスの流量は、連続的に変化させることに
なる。
また、さらに前記の副生ガスの濃度をモニターしなから
これを基に、原料ガスの流量を制御しても、同様な高効
率のシリコン−ゲルマニウム合金を得ることができる。
なお、成長段階にある成長層の厚さは、測定器により直
接求めることもできるし、成長時間と原料ガスの積算導
入量及び分解効率(収率)とから間接的に求めることも
できる。
以下実施例により本発明をさらに詳しく説明する。
[実施例1コ 第3図に示す気相成長炉32内の23mmX3mmX9
20mmのグラファイト基体31を直接通電して加熱し
、920℃に保持した。ドーピングガスにはホスフィン
(PH,)を用いた。成長開始時は、モノシランガスと
四塩化ゲルマニウムはそれぞれ175 NmQ /mi
n、 、  600mg/mjn、で流した。四塩化ゲ
ルマニウムは常温で液体であるため、蒸発器403で気
化させ、キャリアガス(H2)で気相成長炉32内に導
入した。ドーピングガスは2.5NmQ/min、の割
合で流した。基体温度は、成長中は常時一定に保った。
また、反応中成長炉32内は]、5気圧に保持した。
シリコン−ゲルマニウム合金の成長に伴い、単位時間当
りの成長厚みが一定となるよう、また、予め予備実験に
より求めた第4図に示す、素子が最大性能指数を有する
組成比率を与えるときの原料ガスのそれぞれの流量の関
係から、成長とともに、シリコンの組成比率が低下して
いくよう、S】■」、はCの曲線に従い、またGeCl
4はdの曲線に従って原料ガスの導入量を変化させた。
ドーパントPH,は成長に伴う表面積の増加に見合う分
だけ流量を増やした。こうして]445時の成長を行な
った。
得られた合金の組成は、成長開始時はS io、s。
6 G e o + + s s、p tfJ度5.O
X]O’°atoms/c%、成長終了時はS 10H
eal G G 。、245、P濃度5.IX ]、 
O” at、oms/ crllであった。このときの
成長速度は2.37μm/min、であった。なお、シ
リコンの合金中の組成変化は第1図(B)のようであっ
た。
また、これと導電型の異なるシリコン−ゲルマニウム合
金は、ドーピングガスにジボラン(B、Ho)を用いて
製造した。得られた合金の組成は、成長開始時はS i
a、5oiG eo、、I、6、B trA度5、OX
 ] O”atoms/c%、成長終了時はSi0.。
s+ G eo、a4o、B濃度5 、  ]、 X 
1. O” atoms/ ciであった。シリコンの
合金中の組成変化は第1図(B)とほぼ同じであった。
[実施例2コ 第3図に示す気相成長炉32内の23 mm X 3 
mmmX920aのグラファイト基体31を直接通電し
て加熱し、920°Cに保持した。ドーピングガスには
ホスフィン(PH,)を用いた。成長開始時は、モノシ
ランガスと四塩化ゲルマニウムはそれぞれ] 75 N
mQ /min、 、  600mg/min、で流し
た。四塩化ゲルマニウムは常温で液体であるため、蒸発
器403で気化させ、キャリアガス(H7)で気相成長
炉32内に導入した。ドーピングガスは2.5NmΩ/
mjn、の割合で流した。基体温度は、成長中は常時一
定に保った。また、反応中成長炉32内は1.5気圧に
保持した。
成長開始から1時間経ったときから、成長層の厚さと狙
いの組成比との関係、さらにまた基体上のシリコン−ゲ
ルマニウム合金の組成比と気相成長炉内に副生ずる)・
リクロルシランガス濃度との関係の三者の関係から、あ
らかじめ導いた第5図に示す、成長層の厚さと気相成長
炉内に副生するl・リクロルシランガス濃度の関係に従
うよう、モノシランガス及び四塩化ゲルマニウムの供給
を、流量コンI・ローラ]1及び四塩化ゲルマニウム供
給量fi402により増減制御しつつ成長を行なった。
実際には、ガスクロマトグラフ90で計測した気相成長
炉内のトリクロルシランガス濃度と、成長厚さとの関係
を演算装置91で前記の関係と比較し、偏差に見合う分
だけ原料ガスの供給量をそれぞれ制御した。また、ドー
パンl−P H、は成長に伴う表面積の増加に見合う分
だけ流量を増やした。こうして145時間の成長を行な
った。
得られた合金は、成長開始時はS 10−@。、Ge、
856、P濃度5. 0 X 10”atoms/cr
fl、成長終了時はS j0’611c;eO−349
、P濃度5.]XIO”atoms/c+4であった。
このときの成長速度は2゜37μm/min、であった
。なお、シリコンの合金中の組成変化は第1図(B)と
ほぼ同じであった。
また、これと導電型の異なるシリコン−ゲルマニウム合
金は、ドーピングガスにジポラン(B2H,)を用いて
製造した。得られた合金の組成は、成長開始時はS x
o−sosaeo、+ss、B m度5、O×〕○” 
atoms / cA、成長終了時はSi0.。
、、Ge0..4.、B濃度5.  I X i O”
atoms/cfflであった。シリコンの合金中の組
成変化は第1図(B)とほぼ同じであった。
なお、本発明によるシリコン−ゲルマニウム合金の製造
方法は、原料ガス流量を変化させることで、成長層のシ
リコンとゲルマニウムの組成割合を変えるものであるが
、基体の温度を変えることによってでも、このことは可
能である。たとえば、基体温度を上げると、四塩化ゲル
マニウムの分解効率が上がるので成長層のゲルマニウム
比率を上げることができる。
[発明の効果コ 本発明のシリコン−ゲルマニウム合金熱電素子及びその
製造方法により、以下のような効果がもたらされる。
1)本発明によるシリコン−ゲルマニウム合金熱電素子
は、シリコンとゲルマニウムの組成割合が、動作時の素
子中の温度勾配による性能指数が最大になるよう連続的
に変化しているから、きわめて高効率になる。
2)気相成長法による合金であるからきわめて均質で、
したがって、焼結法によるものに比べ強度が大である。
3)気相成長法によるから、シリコンとゲルマニウムの
組成割合を自由に変えることができ、素子として使用さ
れる温度の違いに応じ、合金製造の際に最大性能指数を
与えるよう自由に対応できる。
4)気相成長法によるから、容易にかつ連続的に組成を
変えることができ、効率のよい熱電素子を製作すること
ができる。
5)気相成長法によるから、容易にかつ連続的に組成を
変えることができ、あらかじめ組成の異なった2種以上
のシリコン−ゲルマニウム合金を準備したり、これらを
接着や圧着したりすることなく高効率の素子が得られる
上に、工程の簡略化が可能となり、生産性が向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明のシリコン−ゲルマニウム合金熱電素
子とその組成を示す図。 第2図は、本発明のシリコン−ゲルマニウム合金熱電素
子ぶり作製した熱電発電装置の一実施例を示す図。 第3図は、本発明のシリコン−ゲルマニウム合金熱電素
子の製造に用いる装置の一実施例を示す構成図。 第4図は、本発明の熱電素子用シリコン−ゲルマニウム
合金の製造方法の一実施例における、性能指数を最大に
するときの原料ガスと成長時間の関係を示す図。 第5図は、本発明の熱電素子用シリコン−ゲルマニウム
合金の製造方法の一実施例における、性能指数を最大に
するときの副生トリクロルシランガス濃度と成長層の厚
さの関係を示す図。 ]、、2,3.4・・・・ガス供給ライン11 、 ]
、 2 、1.3・・・・流量コントローラ21・・・
・圧力計 23・・・・真空ポンプ 24・・・・保圧装置 27・・・・除害装置 31・・・・基体 32・・・・気相成長炉 33・・・・のぞき窓 34・・・・赤外線放射温度計 35・・・・電源 50・・・・パージライン 90・・・・ガスクロマトグラフ 9]・・・・演算装置 1.00・・・・ シリコン−ゲルマニウム合金200
・・・・ シリコン−ゲルマニウム合金熱電素子 300・・・・ 高温受熱側 400・・・・ 低温放熱側 401・・・・ 四塩化ゲルマニウムタンク402・・
・・ 四塩化ゲルマニウム供給装置403・・・・ 蒸
発器

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 シリコン−ゲルマニウム合金熱電素子において、該
    熱電素子のシリコン含有率が一端から他端にかけて連続
    的に増加していることを特徴とするシリコン−ゲルマニ
    ウム合金熱電素子。 2 気相成長法による熱電素子用シリコン−ゲルマニウ
    ム合金の製造方法において、モノシランガス、四塩化ゲ
    ルマニウムガス、P型またはN型のドーピングガス及び
    キャリアガスから成る原料ガスのそれぞれの流量が、熱
    電素子として動作するときの温度勾配に沿った各部位の
    性能指数が最大になる合金組成を与える、予め求めた、
    成長各時点における原料ガスのそれぞれの流量であるこ
    とを特徴とする気相成長法による熱電素子用シリコン−
    ゲルマニウム合金の製造方法。 3 原料ガスのそれぞれの流量が、気相成長炉内に副生
    するジクロルシランガス、トリクロルシランガスまたは
    テトラクロルシランガスのうち少なくとも一種のガス濃
    度に対応させて予め求めた、素子として動作するときの
    温度勾配に沿った各部位の性能指数が最大になる合金組
    成を与える、成長各時点における原料ガス流量であるこ
    とを特徴とする請求項2記載の熱電素子用シリコン−ゲ
    ルマニウム合金の製造方法。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH1074986A (ja) * 1996-06-27 1998-03-17 Natl Aerospace Lab 熱電変換素子、π型熱電変換素子対および熱電変換モジュールの各製造方法
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