JPH04101362U - 蓄電池の取手の取付構造 - Google Patents

蓄電池の取手の取付構造

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JPH04101362U
JPH04101362U JP701991U JP701991U JPH04101362U JP H04101362 U JPH04101362 U JP H04101362U JP 701991 U JP701991 U JP 701991U JP 701991 U JP701991 U JP 701991U JP H04101362 U JPH04101362 U JP H04101362U
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JP
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lid
handle
storage battery
cylindrical
string
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JP701991U
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Inventor
四郎 宮川
Original Assignee
宮川化成工業株式会社
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    • Y02E60/12

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  • Battery Mounting, Suspending (AREA)
  • Sealing Battery Cases Or Jackets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 蓄電池の蓋に取付けられる取手を、不使用時
において収納可能とするとともに、使用時において、握
り部を蓋の上面から充分に離れた状態とする。 【構成】 取手5を、比較的剛性のある握り部9とその
両端からそれぞれ延びる屈曲変形可能なひも10とを備
える構成とし、蓋に設けられた筒状部6内にひも10が
屈曲状態で収納されるようにする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、蓄電池の取手の取付構造に関するもので、特に、蓄電池の電槽本 体の開口を閉じる蓋に取手を取付けるための構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
蓄電池には、これを持ち上げたり、持ち運んだりするときの便宜を図るため、 取手を備えたものがある。
【0003】 このような取手は、蓄電池を手で下げるときのみ必要であり、それ以外の状況 では、このような取手の存在がかえって邪魔になることがある。たとえば、蓄電 池が自動車に取付けられる場合、実開平1−142157号公報に記載されるよ うに、蓄電池の上面を横切る取付具が用いられ、この取付具を蓄電池の上面に向 かって押圧するように固定することによって、蓄電池が固定される。したがって 、取手は、不使用時においては、蓄電池の上面からあまり突出せず、上述した取 付具の配置を阻害しないようにされることが望ましい。
【0004】 このような要望を満たす取手を備える蓄電池が、たとえば実開昭63−121 58号公報に記載されている。
【0005】 この従来技術による蓄電池においては、2つの垂直脚部とこれら垂直脚部の上 端間を連結する水平連結部とを備える逆U字状の形態を有し、かつ全体として比 較的剛性のある一体的構造の取手が、電槽本体の開口を閉じる蓋に取付けられて いる。蓋の相異なる位置には、電槽本体内に置かれた極板と蓋の下面との間の空 間に延び出す、上端が開かれかつ下端が閉じられた2つの筒状部がそれぞれ互い に独立して形成される。各筒状部には、取手の各垂直脚部がそれぞれ上下方向に 移動可能に挿入される。また、各垂直脚部の下端部と各筒状部の上端部とには、 それぞれ、取手が蓋から分離されることを防止するための互いに係合する係合部 が設けられる。さらに、蓋の上面には、取手の水平連結部を受入れる収納凹部が 、2つの筒状部の上端間を連結するように設けられる。
【0006】 この従来技術によれば、取手を使用するときには、水平連結部が持ち上げられ る。これによって、垂直脚部が各筒状部内で上方へ移動し、水平連結部と蓋の上 面との間に手を挿入するための空間が形成される。
【0007】 他方、取手が不要となったときには、垂直脚部が筒状部内へ受入れられ、かつ 、水平連結部が蓋の上面の収納凹部内に受入れられ、取手を、蓋の上面から実質 的に突出しない状態とすることができる。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上述して従来技術には、次のような解決されるべき問題がある 。
【0009】 すなわち、取手の垂直脚部の長さをそれほど長くできず、そのため、取手の使 用時において、水平連結部と蓋の上面との間に十分な間隔が形成されないことが ある。これは、蓋の下面と極板との間には、特に高さ方向に関して、それほど大 きな空間が与えられておらず、筒状部をそれほど長くできないことに起因してい る。言換えると、取手の垂直脚部の長さを長くすると、長い筒状部が必要となり 、このように長い筒状部では、蓋の下方に配置される極板と干渉してしまうから である。
【0010】 それゆえに、この考案の目的は、不使用時においては、収納可能とされるとと もに、使用時においては、取手を握るための手を挿入するための空間を充分に与 えることができる、蓄電池の取手の取付構造を提供しようとすることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この考案では、まず、比較的剛性のある握り部および前記握り部の両端からそ れぞれ延びる屈曲変形可能なひもを備える取手を用いることを特徴としている。 なお、この明細書において、「ひも」というときは、ロープ、ベルト、テープ、 等を含む可撓性の長尺体を意味するものとする。
【0012】 この考案では、上述した従来技術と同様、前記蓋の相異なる位置に、前記電槽 本体内に置かれた極板と前記蓋の下面との間の空間に延び出す、上端が開かれか つ下端が閉じられた2つの筒状部がそれぞれ互いに独立して形成される。各前記 筒状部内には、各前記ひもの一端が固定され、かつ各前記ひもが屈曲状態で収納 され得る空間が与えられる。また、前記蓋の上面には、前記握り部を受入れる収 納凹部が前記2つの筒状部の上端間を連結するように設けられる。
【0013】
【作用】
上述した取手は、その使用時においては、各ひもが各筒状部から引出され、他 方、その不使用時においては、各筒状部に屈曲状態で収納される。このとき、前 者の状態では、握り部は、蓋の上面から離され、他方、後者の状態では、収納凹 部内に受入れられる。
【0014】
【考案の効果】
したがって、この考案によれば、取手の使用時には、ひもが伸ばされ、そのた め、握り部と蓋の上面との間に十分な間隔が形成されるので、握り部を手で握る ことが容易になる。
【0015】 また、上述のように、取手の使用時には、ひもが充分に伸ばされるにもかかわ らず、取手の不使用時には、ひもが屈曲状態とされるので、これを受入れるため の筒状部は、高さ方向に関して大きくされる必要はない。したがって、蓋の下面 と極板との間の限られた空間に延び出す筒状部の設計が容易になる。
【0016】 また、筒状部が短いにもかかわらず、取手の不使用時においては、取手が筒状 部および収納凹部に受入れられるので、取手が蓋の上面から実質的に突出しない 状態とすることができ、蓄電池を固定するための前述した取付具の配置を阻害す ることがない。
【0017】
【実施例】
図面は、この考案の一実施例を説明するためのものである。なお、これらの図 面には、蓄電池の電槽本体の開口を閉じる蓋1について図示されており、電槽本 体およびその中に置かれる極板等の図示は省略されている。
【0018】 図示した蓋1は、たとえば6個の隔室を備える鉛蓄電池のためのものであり、 そのため、各隔室に対応して、図1に示されているように、液口2が6個設けら れている。なお、密閉型の蓄電池にあっては、そのような液口は設けられていな い。液口2は、図示しない液口栓によって開閉可能に閉じられる。
【0019】 また、蓋1の下面には、図示しない電槽本体の仕切壁と溶着されるべき仕切壁 3が設けられている。さらに、蓋1を貫通して、1対の極棒4が設けられている 。ここまで述べた構成は、従来の通常の蓄電池と同様である。
【0020】 この実施例では、2つの取手5が蓋1に取付けられている。これら2つの取手 5のそれ自身の構造および蓋1への取付構造は、互いに実質的に同様であるので 、一方の取手5についてのみ詳細に説明する。
【0021】 蓋1の相異なる位置には、1つの取手5に関して、2つの筒状部6がそれぞれ 互いに独立して形成される。これら筒状部6は、図示しない電槽本体内に置かれ た極板と蓋1の下面との間の空間に延び出しており、各々の上端が開かれかつ下 端が閉じられた状態とされている。
【0022】 これら筒状部6は、蓋1と一体に成形されるものである。筒状部6の下端付近 には、係止部7が、筒状部6の内周面から張出して蓋1と一体に成形される。こ のような係止部7の存在のために、筒状部6を含む蓋1の一体的な成形は、図2 に示すように、筒状部6の下端を開いた状態で行なわれ、筒状部6の下端は、別 体の底板8によって閉じられる。底板8は、たとえば、熱溶着、接着剤、超音波 溶着等の方法により、筒状部6に気密的に接合される。なお、筒状部6を含む蓋 1は、たとえば、ポリプロピレン、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹 脂等から構成される。
【0023】 他方、取手5は、比較的剛性のある握り部9および握り部9の両端からそれぞ れ延びる屈曲変形可能なひも10を備える。これらひも10の各一端は、筒状部 6内に形成された前述の係止部7に固定される。係止部7は、ひも10を側方か ら受入れる切欠き11を備える。また、ひも10の端部には、切欠き11を通過 し得ない大きさのエンドピース12が設けられる。また、前述した底板8には、 リブ13が一体的に形成されている。このリブ13は、図3によく示されている ように、係止部7の切欠き11の開口を閉じる状態に配置され、それによって、 ひも10が係止部7から外れることをより確実に禁止する。
【0024】 蓋1の上面には、握り部9を受入れる収納凹部14が、2つの筒状部6の上端 間を連結するように設けられる。好ましくは、収納凹部14の周縁部には、蓋1 の上面からわずかに突出するリブ15が形成される。このリブ15は、雨水や蓋 1の上面にこぼれた電解液等が収納凹部14や筒状部6内に浸入することを防止 する。
【0025】 図3によく示されているように、握り部9は、好ましくは、リブ15を覆いか つリブ15を両側から挟む形状とされる。これによって、上述した雨水や電解液 等の浸入をより確実に防止するとともに、取手5の不使用時において、取手5の 収納状態を機械的に安定させることができる。なお、このような握り部9とリブ 15との比較的密な嵌合状態のために、握り部9をリブ15から分離することが 困難になることを避けるため、握り部9には、好ましくは、突起16が設けられ 、この突起16に、指または爪を掛けることができるようにされている。
【0026】 図1の液口2の向こう側に配置されている取手5および図3に示された取手5 は、不使用時の状態をとっている。取手5を使用するには、前述した突起16を 介して握り部9をリブ15から分離した後、握り部9を手で握り、そのまま持ち 上げればよい。これによって、ひも10が筒状部6から引出される。
【0027】 他方、取手5を使用しないときには、図3に示すように、ひも10を屈曲状態 としながら筒状部6内に収納するとともに、握り部9を収納凹部14内に入れ、 リブ15に嵌合させればよい。
【0028】 以上、この考案を、図示した実施例に関連して説明したが、この考案の範囲内 において、その他、種々の変形例を考えることができる。
【0029】 たとえば、図示の実施例では、取手5が蓋1の長辺に沿って2個設けられてい たが、このような取手は、それが取付けられる蓄電池の種類等に応じて、その位 置、方向、数を任意に変更できる。
【0030】 また、上述したリブ15がなく、収納状態において、握り部9の上面が蓋1の 上面と面一にされてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例による蓄電池の取手の取付
構造を示す斜視図である。
【図2】図1に示した蓋1の一部を示す斜視図であり、
底板8を筒状部6に接合する前の状態を示している。
【図3】図1の線III−IIIに沿う断面に相当する
断面を示す図であって、取手5の不使用時の状態を示し
ている。
【符号の説明】
1 蓋 5 取手 6 筒状部 7 係止部 8 底板 9 握り部 10 ひも 14 収納凹部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 比較的剛性のある握り部および前記握り
    部の両端からそれぞれ延びる屈曲変形可能なひもを備え
    る取手を、蓄電池の電槽本体の開口を閉じる蓋に取付け
    るための構造であって、前記蓋の相異なる位置に、前記
    電槽本体内に置かれた極板と前記蓋の下面との間の空間
    に延び出す、上端が開かれかつ下端が閉じられた2つの
    筒状部がそれぞれ互いに独立して形成され、各前記筒状
    部内には、各前記ひもの一端が固定され、かつ各前記ひ
    もが屈曲状態で収納され得る空間が与えられ、前記蓋の
    上面には、前記握り部を受入れる収納凹部が前記2つの
    筒状部の上端間を連結するように設けられた、蓄電池の
    取手の取付構造。
JP701991U 1991-02-19 1991-02-19 蓄電池の取手の取付構造 Pending JPH04101362U (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6126254B2 (ja) * 1980-06-04 1986-06-19 Mitsubishi Electric Corp
JPS6312158B2 (ja) * 1982-08-04 1988-03-17 Santoru Sutefuanoa Do Rusherushu Mekaniku Hidoromekaniku E Furotsutoman

Patent Citations (2)

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