JP2024079317A - スパチュラ付き容器 - Google Patents

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光夫 古澤
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Abstract

Figure 2024079317000001
【課題】少なくとも開蓋状態でスパチュラの仮置き場所を提供できるスパチュラ付き容器を提供する。
【解決手段】上端開口の胴周壁4を有する容器体2と、前記胴周壁4の上部に外嵌されたキャップ本体10と、このキャップ本体10の上部に配備され、かつ前記胴周壁4の開口部Оを覆う上蓋30と、前記キャップ本体10の内方に、前記開口部Оに沿って水平に組み付けられたスパチュラ40と、を具備する。このスパチュラ40の長手方向Lの一部に形成した係止手段Tを、前記キャップ本体10の上面側に設けた支持手段Sに係止させることにより、前記スパチュラ40を、前記キャップ本体10の上方に仮置き状態で支持させる。前記キャップ本体10は、胴周壁4の上部に嵌合された装着筒部12と、装着筒部12の上端より前記胴周壁4の上方へ突設された、前記スパチュラ40の載置部である周状の支持枠16とを有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、スパチュラ付き容器に関する。
この種のスパチュラ付き容器として、上端開口の容器体と、この容器体の口頸部に装着されたキャップ本体と、当該キャップ本体にヒンジを介して連結された上蓋と、この上蓋の上に載置されたスパチュラとを具備し、スパチュラの柄部に開口された嵌合孔内に、上蓋から上方突出した嵌合突起を着脱可能に嵌着させたものが知られている(特許文献1)。
特開2019-189287
スパチュラを用いて開蓋状態の容器本体内から内容物を取り出す作業においては、開蓋状態のままで一時的にスパチュラを適所に仮置きしたいことがある。しかるに、特許文献1の容器では、開蓋操作により上蓋はヒンジを介して上下反転した状態になるから、本来のスパチュラの載置場所(上蓋の上面)にスパチュラを載置できないという不便があった。
本発明の目的は、少なくとも開蓋状態でスパチュラの仮置き場所を提供できるスパチュラ付き容器を提供することである。
第1の手段は、上端開口の胴周壁4を有する容器体2と、
前記胴周壁4の上部に外嵌されたキャップ本体10と、
このキャップ本体10の上部に配備され、かつ前記胴周壁4の開口部Оを覆う上蓋30と、
前記キャップ本体10の内方に、前記開口部Оに沿って水平に組み付けられたスパチュラ40と、を具備しており、
このスパチュラ40の長手方向Lの一部に形成した係止手段Tを、前記キャップ本体10の上面側に設けた支持手段Sに係止させることにより、前記スパチュラ40を、前記キャップ本体10の上方に仮置き状態で支持させることが可能に構成した。
本手段では、図1(B)に示す如く、容器体2の胴周壁4に外嵌されたキャップ本体10の上部にスパチュラ40を組み付けたスパチュラ付き容器において、図3~図5に示す如く、スパチュラ40の長手方向Lの一部に係止手段Tを形成するとともに、キャップ本体10の上面側に支持手段Sを設けている。
そして、前記係止手段Tを支持枠16に係止させることにより、前記スパチュラ40を、前記キャップ本体10の上方に仮置き状態で支持させることが可能に構成している。
この構造によれば、スパチュラ40を随意に仮置きすることができ、便利である。
第2の手段は、第1の手段を有し、かつ前記キャップ本体10は、前記胴周壁4の上部に嵌合された装着筒部12と、この装着筒部12の上端より前記胴周壁4の上方へ突設された、前記スパチュラ40の載置部である周状の支持枠16とを有し、
前記スパチュラ40は、上方から見て周状の前記支持枠16と前記スパチュラ40との交差箇所で支持された状態で仮置きされる。
本手段では、図1(B)に示す如く、装着筒部12の上端より前記胴周壁4の上方へ突設された周状の支持枠16を、前記スパチュラ40の載置部とした。
この構造によれば、上蓋30の上面にスパチュラ40を載置する従来例と異なり、容器の使用中にスパチュラの置き場を探すストレスを生じない。
また、前記スパチュラ40は、図3(A)、図4(A)、及び図5(A)に示す如く、上方から見て周状の前記支持枠16と前記スパチュラ40との交差箇所で支持された状態で仮置きされる。
この構造によれば、前記交差箇所以外でスパチュラ40の一部を摘まんで引き上げることができ、従来技術の如く上蓋の上にスパチュラを載置する場合と比べて摘持し易い。
第3の手段は、第1の手段又は第2の手段を有し、かつ前記支持手段Sは、前記キャップ本体10の周方向の一部から立設され、かつ上方から見て当該周方向に延びる支持壁22として形成されており、
前記係止手段Tは、前記支持壁22をその厚み方向Uから挟持する挟持部42であって、前記スパチュラ40の長手方向Lの中間部40cに形成することにより、前記仮置き状態で、前記スパチュラ40の柄部40aが、前記容器体2の外方へ突出されるように設けた。
本手段では、前記支持手段Sは、図1(A)に示す如く、前記キャップ本体10の周方向の一部から立設され、かつ当該周方向に延びる支持壁22として形成されている。
また、前記係止手段Tは、図3(C)及びに図4(D)に示す如く、支持壁22をその厚み方向Uから挟持する挟持部42として形成される。
この構造によれば、スパチュラ40を安定的に保持することができ、スパチュラ40が不意に容器体2の外部に脱落して汚れるなどの不利益を低減できる。
第4の手段は、第3の手段を有し、かつ前記支持枠16の周方向の一部から前記支持壁22を、その周方向の他部から、上側から見て弧状の連係壁部21を、それぞれ起立するとともに、前記上蓋30の外周部から、前記連係壁部21の側面に嵌合する嵌着壁部34を垂設しており、
前記支持壁22の両端部には、上方から見て前記スパチュラ40の長手方向Lに配向されるとともに当該スパチュラ40の両側に接する一対のガイド壁部24を連設した。
本手段では、図1(A)に示す如く、前記支持枠16の周方向に延びる支持壁22の両端部には、スパチュラ40の両側に接する一対のガイド壁部24を連設した。
この構造によれば、ガイド壁部24に沿ってスパチュラ40を動かし、スパチュラ40の係止手段Tを支持手段Sに係止させることができるので、仮置き操作が容易となる。
第5の手段は、第2の手段を有し、かつ前記支持手段Sは、前記支持枠16の内端側に付設された支持爪18として形成されており、
前記係止手段Tは、前記スパチュラ40の基端部e1側に付設された、前記支持爪18に片掛け式で掛止するための掛止部44として形成されており、
前記スパチュラ40の仮置き状態で、当該スパチュラ40の長手方向Lの他端部を前記容器体2の底部3側に位置させるとともに、前記掛止部44を前記支持爪18に掛止させることが可能に形成した。
本手段では、前記支持手段Sは、図5(C)に示す如く、前記支持枠16の内端側に付設された支持爪18として、係止手段Tは、スパチュラ40の基端部e1側に付設された、前記支持爪18に片掛け式で掛止するための掛止部44として形成されている。
この構造によれば、スパチュラ40が不意に容器体2内に脱落することを防止できる。
本発明によれば、少なくとも開蓋状態でスパチュラの仮置き場所を提供できる。
本発明の第1実施形態のスパチュラ付き容器内にスパチュラの両端を支持させた構成を開蓋状態で示しており、同図(A)は平面図、同図(B)は正面図である。 図1に示すスパチュラ付き容器のスパチュラの構成を示しており、同図(A)は側方から見た断面図、同図(B)は平面図、同図(C)は裏面図、同図(D)は同図(A)の一部拡大図、同図(E)は同図(C)の一部拡大図である。 図1に示す容器内に横向き姿勢のスパチュラの中間部を支持させた態様を示しており、同図(A)は開蓋状態での要部(容器本体)の平面図、同図(B)は閉蓋状態で正面方向から見た断面、同図(C)は同図(B)の部分拡大図である。 図1に示す容器内に縦向き姿勢のスパチュラの中間部を支持させた態様を開蓋状態で示しており、同図(A)は要部の平面図、同図(B)は正面方向から見た断面図、同図(C)は同図(A)の部分拡大図、同図(D)は同図(B)の部分拡大図である。 図1に示す容器内にスパチュラの長手方向の端部のみを掛止させた片掛け式で支えた状態を示しており、同図(A)は要部の平面図、同図(B)は正面方向から見た断面、同図(C)は同図(A)の部分拡大図、同図(D)は同図(B)の部分拡大図である。 本発明の第2実施形態のスパチュラ付き容器の構成を示しており、同図(A)は閉蓋状態の平面図、同図(B)は開蓋状態での要部の平面図、同図(C)は閉蓋状態での使用態様の説明図である。
図1から図5は、本発明の第1実施形態に係るスパチュラ付き容器を示している。
この容器は、容器体2と、キャップ本体10と、上蓋30と、スパチュラ40とを具備する。
これら各部材は、例えば合成樹脂材で形成することができる。
容器体2は、底部3の周端部から、上端側に開口部Оを有する直筒状(図示例では円筒状)の胴周壁4を立設しており、その上半部4bにオネジ部5を形成している。図示例では、胴周壁4の下半部4aと上半部4bとの間から外方へ間隔をあけて前記底部3より下側へ脚筒部7を垂設している。もっとも、その構造は適宜変更できる。
図示例では、図1(B)に想像線で示す如く、胴周壁4の上端に剥離可能なシール材8が付設されている。このシール材は、使用の際には除去する。シール材8には、パッキン等も含まれる。
また図示例では、図1(A)に示す如く、上方から見た胴周壁4の一端側(後述のヒンジ26と反対側)において、上蓋30と係合させるための横リブが係合凹部6に形成されている。
キャップ本体10は、図1(B)に示す如く、前記胴周壁4の上半部4bに外嵌された部材である。
図示例のキャップ本体10は、装着筒部12の上端から、スパチュラ40を支える支持枠を兼ねる内向きフランジ16を、内方へ突設させてなる。もっとも、これらの構造は、適宜変更することができる。
まずキャップ本体10の一般的な構成及び作用を説明すると、前記装着筒部12は、前記胴周壁4の上半部4bの外面に嵌合されている。
図示例では、前記装着筒部12の内面に前記オネジ部5とかみ合うメネジ部13が形成されている。そして、装着筒部12を胴周壁4に螺合することにより、図1(B)に示す如く、前記支持枠16の下面で形成する下向き段部14を前記胴周壁4の上端面側へ圧接できるように形成し、下向き段部14と胴周壁4の上端との間に前述のシール材8の外周部を挟持できるように設けている。前記下向き段部14の下面には、図3(C)に示す如く、前記胴周壁4の上端面側への圧接用の環状突条17を設けている。
前記装着筒部12の外面の上端部には、ヒンジ26を介して前記上蓋30が一体的に連結されている。もっとも、この構造は適宜変更することができ、ヒンジ26を省略して、キャップ本体10と上蓋30とを別体に形成してもよい。
図示例では、前記装着筒部12の上端付近からは、後述の上蓋30の蓋周壁34側に連係させるための環状突起20が立設されている。
また、この環状突起20の外側に位置させて、前記装着筒部12の上端面には、前記蓋周壁34を載置するための上向き段部15が周設されている。
もっともこれらの構造は適宜変更することができる。
前記内向きフランジ16は、図1に示す如く、前記スパチュラ40の基端部e1及び先端部e2を支える支持手段(支持枠)を兼ねる。この構成により、容器体2の内容物がスパチュラ40の柄部40aなどに付着しないようにしている。
本実施形態において、支持枠16は、図1(A)に示す如く、上方から見て周状(図示例では円周状)に形成している。これにより、スパチュラ40が容器体2内に不意に脱落したり、或いは、スパチュラ40の一部が開蓋状態でキャップ本体10の側外方へはみ出し、閉蓋操作の邪魔になる(干渉する)ことがないようにしている。もっとも支持枠16は適宜変更することができる。
また本実施形態では、前記支持枠16の内周端側から、装着筒部12の筒軸を通る断面で見て爪形状(又はフック形状)の周状リブ18が隆起されている。そして、この周状リブ18は、キャップ本体10の内方にスパチュラを組み付ける図1に示す使用態様において、前記スパチュラ40の両端を支える支点部であるとともに、スパチュラを傾斜状態で保持する図5の使用態様において、スパチュラ40の一端を支える支持爪としての機能を有する。なお、この点に関しては後述する。以下、周状リブを含む上位概念的表現として、前述の「支持爪」という語句も用いる。支持爪は、周状の構造に限らず、支持枠16の一部に設けても構わない。
前記環状突起20は、図示例では、図3(C)に示すように、装着筒部12の上端と支持枠16との連結箇所から起立しているが、その配置は適宜変更することができる。
そして、本実施形態では、図1(A)に示す如く、前記環状突起20の周方向の一部を、前記スパチュラ40を支えるための支持壁22とするとともに、環状突起20の残りの部分を上方から見て円弧状(図示例では半円状)の連係壁部21に形成している。また前記支持壁22の両側には、それぞれ一対のガイド壁部24を付設している。
前記支持壁22は、スパチュラを水平状態で保持する図3及び図4の使用態様において、前記スパチュラ40の一点を支えるための支持手段Sとしての役目を果たす。
本実施形態では、周方向の複数箇所(図示例ではヒンジ26と90°ズレた側の2箇所)に、それぞれ支持壁22を設け、複数の支持壁22の一つにスパチュラ40を支持させることができるように構成している。この構造によれば、利用者がスパチュラ40を容器上に仮置きしようとしたときに利用者の利き手に最も近くに在る支持壁22にスパチュラ40を支持させることができるので、使い勝手がよい。
前述の支持壁22は、後述の横向き姿勢のスパチュラ40を水平状態で保持する図3の使用態様において、スパチュラ40の中間部cに形成された後述のコ字状屈曲部41を跨乗状態で嵌合させるための部位である(図3(C)参照)。なお、本明細書では、「跨乗」という用語を、周方向から見て跨るように乗せるという意味で用いる。
前記支持壁22は、図3(C)に点線で示す連係壁部21より低く形成している。もっとも、これらの形状は適宜変更することができる。
前記一対のガイド壁部24は、スパチュラ40の幅方向の両辺に当接又は近接するように形成されている。これらガイド壁部24の役割は、前記スパチュラ40を前記支持壁22により支持される位置(コ字状屈曲部41と支持壁22とが嵌合する位置)へ導くことである。図示例のガイド壁部24は、図3(A)に示す如く、上方から見て支持壁22の両側へ突設しているが、片側(例えば外側)のみに突設していても構わない。また前記ガイド壁部24は、図3(C)に示す如く、周方向から見て、前記支持壁22より高く(図示例では連係壁部21と同じ高さに)形成している。
上蓋30は、図3(B)に示す如く、前記胴周壁4の開口部Оを覆うようにキャップ本体10の上部に配備された部材である。
この上蓋30は、天板32の周端から、前記上向き段部15に載置された蓋周壁34を垂設しており、この蓋周壁の一方側部に前記ヒンジ26を連設している。
図示例では、図1(A)に示す如く、前記蓋周壁34の他方側部の外面には、前記係合凹部6の横リブに着脱可能に係合する係合凸部36に設けられた横リブが付設されている。
本実施形態において、前記蓋周壁34は、容器体2の連係壁部21の側面に嵌着させる手段(嵌着壁部)という役割を有する。
本実施形態の蓋周壁34は、外周壁34A及び内周壁34Bからなる2重周壁に形成しており、図3(C)に点線で示すように、外周壁34A及び内周壁34Bの間に連係壁部21が嵌挿されるように形成している。そして前記連係壁部21の外側面及び内側面の一方又は双方(図示例では内面のみ)が蓋周壁34に嵌着するように形成している。もっとも、これらの構造は適宜変更することができる。
その蓋周壁34には、図1(A)に示す如く、周方向Pのうちで前記支持壁22に対応する箇所に、間欠部nが形成されている。この間欠部nは、スパチュラ挿通口としての機能を有する。この機能により、蓋周壁34の間欠部nにスパチュラを挿入して仮置きすることができる(図3(B)参照)。具体的には、前記一対のガイド壁24を目印として、これらガイド壁24の間に設けた支持壁22にスパチュラ40のコ字状屈曲部41を嵌着させれば、次に上蓋30を閉蓋することにより、スパチュラ40の柄部40aが前記間欠部n内に挿通される。従って、仮置き状態のままでスパチュラを用いた内容物の取出し作業を暫く中断したいときに、上蓋30を閉蓋することで、埃などの異物が容器体2内に入らないようにすることができ、かつ、柄部40aと間欠部nとを位置合わせする手間も要らないので、利用者にとって使い勝手がよい。
図示例の間欠部nは、図3(C)に示すように、前記蓋周壁34の垂下長の全長に亘って形成されているが、この構造は適宜変更することができる。例えば、蓋周壁34の垂下長が図示例より長くて、その下半部のみに切欠き(スパチュラ挿通口)を設けることでスパチュラ40を挿通させることに足るならば、そうした構造でもよい。
スパチュラ40は、図1に示す如く、前記胴周壁4の開口部О内に沿って水平にかつ横向き姿勢で前記キャップ本体10の内側に組み付けることが可能な部材である。なお、「横向き姿勢」とは、図3(A)に示す如くスパチュラ40の幅方向Wを水平方向に向けた姿勢をいう。
前記スパチュラ40は、図2(A)に示す如く、長手方向Lの一側部(基部40a)を柄部とするとともに、他側部(先部40b)に内容物を掬い取るための掬い部を形成している。そして、基部40a側の端部(基端部e1)及び先部40b側の端部(先端部e2)をそれぞれ前記支持枠16に載置させている。
本発明では、前記スパチュラ40の中間部40c及び柄部40aに、それぞれ前記支持手段Sに係止する係止手段Tを形成している。
本実施形態では、前記支持手段Sとして、後述の如く横向き姿勢のスパチュラを水平状態で保持する図3の使用態様、縦向き姿勢のスパチュラを水平状態で保持する図4の使用態様、スパチュラを傾斜状態で保持する図5の使用態様において、それぞれスパチュラ40を支える3種類の支持手段(挟持溝42A、切り欠き42B、及び掛止部44)を備えており、利用者の都合により、いずれかの態様でスパチュラ40を仮置きできるように形成している。
挟持溝42A及び切り欠き42Bは、前記支持壁22の厚み方向Uの両側から当該支持壁22を挟み付けるタイプ(挟持部42)である。この構成とすることにより、図3(A)、図4(A)、図5(A)に示す如く、スパチュラ40は、上方から見て周状の支持枠16と交差した状態で当該支持枠16に係止している。なお、本明細書において、「交差」とは、2本の線状のものが十字状又はT字状に交わることをいう。この構成によれば、その交差箇所以外でスパチュラ40を摘持することが容易である。
また前記挟持部42は、図示例において、図3(A)及び図4(A)に示す如く、スパチュラ40の長手方向の中間部40cに配置されている。
前記挟持溝42Aは、本実施形態において、スパチュラ40の中間部40cを幅方向Wに横切るコ字状屈曲部41の内部に形成されている。この挟持溝42Aは、スパチュラ40が図3に示す横向き姿勢にある状態で前記支持壁22に嵌着するように形成している。
図示例では、図4(D)に示す如く、前記挟持溝42Aの相互に向かい合う内側面にそれぞれ第1圧接リブ43Aを付設し、これら第1圧接リブ43A同士の間に前記支持壁22を挟持するように形成している(図3(C)参照)。
なお、図示例では、図3(C)に示すように、スパチュラ40の中間部40cを前記支持壁22及び周状リブ18により、スパチュラ40を2点支持させている。これにより、一点支持の場合に比べてより安定的にスパチュラ40を支えることができる。もっとも、この構成は適宜変更することができ、支持壁22のみでスパチュラ40を支えても構わない。なお、この説明は、後述の縦向き姿勢のスパチュラを水平状態で保持する図4(A)の使用態様に援用する。
前記切り欠き42Bは、図示例において、前記コ字状屈曲部41において挟持溝42Aの溝底部を幅方向Wの両側で切り欠いてそれぞれ形成する。この構造は適宜変更することができ、例えば切り欠き42Bは、スパチュラ40の幅方向の片方にのみ形成してもよく、また、コ字状屈曲部41と別の場所に設けても構わない。この切り欠き42Bは、スパチュラ40が図4に示す縦向き姿勢(スパチュラ40の幅方向Wが縦向きにある姿勢をいう)にある状態で前記支持壁22に嵌着するように形成している。
図示例では、図4(C)に示す如く、前記切り欠き42Bの相互に向かい合う側辺のうちで一方側辺に第2圧接リブ43Bを付設し、この第2圧接リブ43Bと切り欠き42Bの他方側辺との間に前記支持壁22を挟持するように形成している。
前記掛止部44は、容器体2の内容物が少なくなったときに、図5(B)に示す片掛け式で、前述の支持爪18(図示例では周状リブ)に係止できるようにしたものであり、スパチュラ40の基端部e1側に付設されている。
ここで、「片掛け」とは、本明細書において、スパチュラ40の一端(基端部e1)のみで掛止することをいい、このときに、スパチュラ40は先端部e2を下側とする傾斜状態となる。
こうすることにより、スパチュラの長さの自由度を大とすることができる。図示例では、前記掛止部44は、図2(A)に示す如く、スパチュラ40の表裏両面に付設されているが、その片面のみに形成してもよい。
図示例の掛止部44はスパチュラ40の幅方向Wに直線状に延びるリブとして形成されているが、その構造は適宜変更することができる。
前記構成において、図1に示す如く、スパチュラ40は容器体2の開口部Оに沿って、キャップ本体10に組み付けられている。この構成により、後述の内容物の取り出し作業の後に、内容物が先部40bに付着したスパチュラ40の収納場所が確保され、スパチュラ40を紛失する可能性が低減される。
本発明の容器を一番最初に使用する際には、図1(B)の状態から、容器体2の胴周壁4からキャップ本体10を外し、同図に想像線で示すシール材8を取り外し、そして胴周壁4にキャップ本体10を再封して使用する。
スパチュラ40は、キャップ本体10の支持枠16の上に単に載置されているから、この支持枠16の上にスパチュラ40を置く動作をすることにより、スパチュラ40が容器体2の開口部О付近に保持される。
また本実施形態では、支持枠16は円周状であるから、その直径方向の任意の2点にスパチュラ40の両端部を載置することにより、スパチュラ40を上蓋30の閉蓋操作に干渉しない位置で保持することができる。
なお、図示例では、図1(A)に示すように、一対の支持壁22の近傍にスパチュラ40の先端部e2及び基端部e1を載置させているが、スパチュラ40の向きは適宜変更することができる。
内容物を取り出す際には、スパチュラ40の柄部40aを指で摘持して持ち上げればよい。図1の状態で、開口部Оに沿って組み込まれたスパチュラ40の基端部e1及び先端部e2のみが載置部である周状の支持枠16に載置されているから、従来技術の如く載置面である上蓋30の上面にスパチュラ40を載置した場合のように、指が載置面に触れて柄部40aを摘まむ作業を邪魔になることがない。
そして、指で柄部40aを摘まんだスパチュラ40の先部40bを容器体2内に挿入することにより、内容物を取り出せばよい。
内容物を取り出す作業の途中で、作業を中断したいときには、スパチュラ40をキャップ本体10に仮置きすることができる。
前述の仮置きをするためには、例えば、図3に示すように、横向き姿勢としたスパチュラ40の挟持溝42Aを支持壁22に支持させ、或いは、図4に示すように縦向き姿勢としたスパチュラ40の切り欠き42Bを支持壁22に支持させればよい。図示はしないが、従来公知の有底筒状の容器体の口頂面の周方向の2箇所にスパチュラを架け渡すように仮置きをした場合には、スパチュラが容器体の外に脱落したり、容器体の内部に落ち込む可能性がある。本発明の構成では、前記支持壁22でスパチュラ40の中間部40cにある挟持溝42A乃至切り欠き42Bをしっかりと支持し、仮固定するため、容器体の外への脱落などの心配を解消できる。
そして前述の挟持溝42A及び切り欠き42Bはスパチュラ40の中間部40cに配置されているため、仮置き状態から再びスパチュラ40を使用する際には、支持壁22から外部へ突出する柄部40aを摘持して引き上げることにより、スパチュラ40を取り易くなる。
また容器体2内の内容物が少なくなったときには、図5(B)に示す如く、先部40bを容器体2の下部内へ挿入した傾斜姿勢でスパチュラ40の基部40a側の掛止部44を支持枠16の支持爪18(図示例では周状リブ)に係止させてもよい。この使用態様では、図3・図4の例とは逆に上方から見て柄部40aは支持枠16より内方へ延びている(図5(A)参照)。この場合にも、次にスパチュラ40を使用する際にスパチュラ40を取り出し易い。
前記構成及び作用によれば、スパチュラ40の長手方向Lの一部に形成した係止手段Tを、前記キャップ本体10の上面側に設けた支持手段Sに係止させることにより、前記スパチュラ40を、前記キャップ本体10の上方に仮置きすることができるから、便利である。
装着筒部12の上端より前記胴周壁4の上方へ突設された支持枠16を、前記スパチュラ40の載置部としたから、容器の使用中にスパチュラの置き場を探す面倒を生じない。
係止手段Tは、支持壁22を厚み方向Uの両側から挟持する挟持部42であるから、スパチュラ40を安定的に保持することができる。
支持壁22の両端部には、スパチュラ40の両側に接する一対のガイド壁部24を連設したから、仮置き操作が容易となる。
以下、本発明の他の実施形態を説明する。これらの説明において第1実施形態と同じ構造については解説を省略する。
図6は、本発明の第2実施形態を示している。
本実施形態は、容器体2の開口部Оの直径jに比べてスパチュラ40の長さkが大である構成の実施例を示している。この場合には、スパチュラ40全体を容器内に収容することができないため、スパチュラ40を常置する態様として、柄部40aを容器の外へ突出させた状態で前記支持壁22にスパチュラ40を支持させることを提案している。本実施形態でも、スパチュラ40の先部40bは容器の内部に収納されているため、内容物を掬い取るための先部40bに埃などが付着することはない。
なお、本明細書において、「常置」とは、常に設置しておくことをいい、「仮置き」に対する概念として用いる。
本実施形態においても、切り欠き42B及び掛止部44を有しているため、図6(C)に想像線で示すように、図4及び図5の使用態様と同様にスパチュラ40を仮置きすることができる。
2…容器体 3…底部 4…胴周壁 4a…下半部 4b…上半部 5…オネジ部
6…係合凹部 7…脚筒部 8…シール材
10…キャップ本体 12…装着筒部 13…メネジ部 14…下向き段部
15…上向き段部 16…支持枠(内向きフランジ) 17…環状突条
18…周状リブ(支持爪) 20…環状突起 21…連係壁部
22…支持壁 24…ガイド壁部 26…ヒンジ
30…上蓋 32…天板 34…蓋周壁(嵌着壁部) 34A…外周壁
34B…内周壁 36…係合凸部
40…スパチュラ 40a…基部(柄部) 40b…先部(掬い部) 40c…中間部
41…コ字状屈曲部 42…挟持部 42A…挟持溝 42B…切り欠き
43A…第1当接リブ 43B…第2当接リブ 44…掛止部
e1…基端部 e2…先端部 j…開口部の直径 k…スパチュラの長さ
L…長手方向 n…間欠部(スパチュラ挿通口) О…開口部 P…周方向
S…支持手段 T…係止手段 U…厚み方向 W…幅方向




Claims (5)

  1. 上端開口の胴周壁(4)を有する容器体(2)と、
    前記胴周壁(4)の上部に外嵌されたキャップ本体(10)と、
    このキャップ本体(10)の上部に配備され、かつ前記胴周壁(4)の開口部(О)を覆う上蓋(30)と、
    前記キャップ本体(10)の内方に、前記開口部(О)に沿って水平に組み付けられたスパチュラ(40)と、を具備しており、
    このスパチュラ(40)の長手方向(L)の一部に形成した係止手段(T)を、前記キャップ本体(10)の上面側に設けた支持手段(S)に係止させることにより、前記スパチュラ(40)を、前記キャップ本体(10)の上方に仮置き状態で支持させることが可能に構成したことを特徴とする、スパチュラ付き容器。
  2. 前記キャップ本体(10)は、前記胴周壁(4)の上部に嵌合された装着筒部(12)と、この装着筒部(12)の上端より前記胴周壁(4)の上方へ突設された、前記スパチュラ(40)の載置部である周状の支持枠(16)とを有し、
    前記スパチュラ(40)は、上方から見て周状の前記支持枠(16)と前記スパチュラ(40)との交差箇所で支持された状態で仮置きされることを特徴とする、請求項1に記載のパチュラ付き容器。
  3. 前記支持手段(S)は、前記キャップ本体(10)の周方向の一部から立設され、かつ上方から見て当該周方向に延びる支持壁(22)として形成されており、
    前記係止手段(T)は、前記支持壁(22)をその厚み方向(U)から挟持する挟持部(42)であって、前記スパチュラ(40)の長手方向(L)の中間部(40c)に形成することにより、前記仮置き状態で、前記スパチュラ(40)の柄部(40a)が、前記容器体(2)の外方へ突出されるように設けたことを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載のパチュラ付き容器。
  4. 前記支持枠(16)の周方向の一部から前記支持壁(22)を、その周方向の他部から、上側から見て弧状の連係壁部(21)を、それぞれ起立するとともに、前記上蓋(30)の外周部から、前記連係壁部(21)の側面に嵌合する嵌着壁部(34)を垂設しており、
    前記支持壁(22)の両端部には、上方から見て前記スパチュラ(40)の長手方向(L)に配向されるとともに当該スパチュラ(40)の両側に接する一対のガイド壁部(24)を連設したことを特徴とする、請求項3に記載のパチュラ付き容器。
  5. 前記支持手段(S)は、前記支持枠(16)の内端側に付設された支持爪(18)として形成されており、
    前記係止手段(T)は、前記スパチュラ(40)の基端部(e1)側に付設された、前記支持爪(18)に片掛け式で掛止するための掛止部(44)として形成されていることを特徴とする、請求項2に記載のパチュラ付き容器。




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