JP2024052238A - スパチュラ付き容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】スパチュラを容器体から取り外し易いスパチュラ付き容器を提供する。【解決手段】上端開口の筒周壁Bを有する有底筒状の容器体Aと、蓋周壁54を前記筒周壁Bに外嵌させた蓋体50と、前記筒周壁Bに縦向きに組み付けられたスパチュラ40とを具備する。前記筒周壁Bは、その厚み方向dの一部に収納空間Vを内蔵しており、上向きの頂端面29の一部に、前記収納空間Vと連続する挿通口Hが開口されている。前記スパチュラ40の下半部40aを前記収納空間Vに挿入されている。前記天板52の裏面側に、前記蓋体50の開蓋時に前記スパチュラ40を引き上げることが可能な連係手段Lが設けられている。この連係手段Lは、前記天板52の裏面側に形成された保持凹部58内に前記スパチュラ40の上端部44を着脱可能に保持させてなる。【選択図】図1

Description

本発明は、スパチュラ付き容器に関する。
この種のスパチュラ容器として、大外径の胴部から小外径の口頸部を起立してなる有底筒状の容器体と、前記口頸部の開口部を閉塞する蓋体と、前記容器体に縦向きに組み付けられたスパチュラとを具備するものが知られている(特許文献1の図2参照)。
前記胴部は、環状頂壁の両端から内周壁及び外周壁を垂設してなる2重筒状に形成されており、これら内周壁及び外周壁の間に収納空間を形成するとともに、前記環状頂壁に挿通口を開口してなる。スパチュラの柄の部分を下向きにして、当該柄部分を前記収納空間内に収容させていた。
特開2000-326985
特許文献1の容器は、スパチュラの柄部分を下向きにして収納空間内に収容したから、スパチュラを収納空間から引き出すときに、スパチュラの掬い部を指で摘まむことになり、衛生面で好ましくない。
掬い部を下向きにして挿通口から柄部分が上方へ突出する構成とすることもできるが、その場合に、柄部分の突出長をどうするのかという問題がある。その柄部分の先端部が口頸部の上端面より高いと、蓋体を開蓋した状態で、不意にその柄部分の先端部に他物(例えば利用者の手)が不意に当たって、容器体を倒してしまう可能性がある。逆に、柄部分の先端部が口頸部の上端面より低いと、当該先端部を指で摘まみにくい。
本発明の目的は、スパチュラを容器体から取り外し易いスパチュラ付き容器を提供することである。
第1の手段は、上端開口の筒周壁Bを有する有底筒状の容器体Aと、
天板52の周端側から垂設する蓋周壁54を前記筒周壁Bに外嵌させた蓋体50と、
前記筒周壁Bに縦向きに組み付けられたスパチュラ40と、を具備し、
前記筒周壁Bは、その厚み方向dの一部に収納空間Vを内蔵するとともに、その筒周壁Bの頂端面29に、前記収納空間Vと連続する挿通口Hを開口しており、
前記スパチュラ40は、その下半部40aを前記収納空間Vに挿入させるとともに、前記挿通口Hから前記天板52の裏面側へ延びるスパチュラ付き容器であって、
前記天板52の裏面側に、前記蓋体50の開蓋時に前記スパチュラ40を引き上げることが可能な連係手段Lが設けられており、
この連係手段Lは、前記天板52の裏面側に形成された保持凹部58内に前記スパチュラ40の上端部44を着脱可能に保持させてなる。
本手段では、有底筒状の容器体Aの筒周壁Bに縦向きに組み付けられたスパチュラ40を具備する。前記筒周壁Bは、その厚み方向dの一部に収納空間Vを内蔵しており、上向きの頂端面29の一部に、前記収納空間Vと連続する挿通口Hが開口されている。前記スパチュラ40の下半部40aを前記収納空間Vに挿入されている。
そして、前記筒周壁Bに外嵌させた蓋体50の天板52の裏面に、その蓋体50の開蓋時に前記スパチュラ40を引き上げることが可能な連係手段Lが設けられており、この連係手段Lは、前記天板52の裏面側に形成された保持凹部58内に前記スパチュラ40の上端部44を着脱可能に保持させてなる。
この構成によれば、蓋体を開蓋することにより、その天板側の保持凹部58内に保持されたスパチュラ40の上端部を引き上げることができ、これにより、容器体からスパチュラ40を簡便に取り外すことができる。
第2の手段は、第1の手段を有し、かつ前記保持凹部58は、上方から見て、前記頂端面29に重なるように前記天板52の裏面側に形成された周状凹溝である。
本手段では、前記保持凹部58は、上方から見て、前記頂端面29に重なるように前記天板52の裏面側に形成された周状凹溝である。
この構成によれば、この周状凹溝の周方向の任意の箇所にスパチュラ40の上端部を嵌挿させ、保持することができる。従って、容器体Aの筒周壁Bへ蓋体50を嵌合させるだけで簡単に周状凹溝58内にスパチュラ40の上端部44を保持させることができ、使い勝手がよい。
第3の手段は、第2の手段を有し、かつ前記スパチュラ40の上端部44は球状端子に形成されており、
前記周状凹溝の周方向から見て、当該周状凹溝の両側面の一方又は双方から、前記球状端子の下側への当該球状端子の引抜きを可能に係止する係止突部rが突設された。
本手段では、図3に示す如く、前記スパチュラ40の上端部44は球状端子に形成されており、また図1に示す如く、前記周状凹溝の周方向から見て、当該周状凹溝の両側面の一方又は双方から、前記球状端子の下側への当該球状端子の引抜きを可能に係止する係止突部rが突設された。
この構成によれば、周状凹溝58内にスパチュラ40の球状端子を確実に保持させることができる、利用者の意に反して当該球状端子が脱落することが生じにくい。また図6(B)に示すように蓋体50を上下逆さまとし、かつ、スパチュラ40を傾動させることにより、前記球状端子を周状凹溝58から球状端子44を簡単に外すことができる。
第4の手段は、第2の手段又は第3の手段を有し、かつ前記蓋周壁54は、前記筒周壁Bに螺合されており、この筒周壁Bから前記蓋周壁54を螺脱させることにより、前記スパチュラ40の上端部44が前記周状凹溝内を摺動しながら引き上げられることで、前記スパチュラ40の下半部40aが前記収納凹部Vから引き抜かれるように構成した。
本手段では、図5に示す如く、筒周壁Bから前記蓋周壁54を螺脱させることにより、前記スパチュラ40の上端部44が前記周状凹溝内を摺動しながら引き上げられることで、前記スパチュラ40の下半部40aが前記収納凹部Vから引き抜かれるように構成した。
この構成によれば、蓋体50の螺脱作業によりスパチュラ40を容易に容器体Aから外すことができる。
本発明によれば、スパチュラを容器体から取り外し易い。
本発明の実施形態に係るスパチュラ付き容器の構造を示しており、同図(A)は側方から見た半断面図、同図(B)は正面方向からみた部分断面図である。 図1の容器の容器体の構造を示しており、同図(A)は容器体の正面図、同図(B)はII(B)-II(B)方向から見た断面図、同図(C)はII(C)-II(C)方向から見た断面図である。 図1の容器のスパチュラの構造を示しており、同図(A)はスパチュラの正面図、同図(B)はIII(B)-III(B)方向から見た断面図である。 図1の容器の連係手段の構造及び作用を示す説明図である。 図1の容器の容器体から蓋体及びスパチュラを外す作業の説明図であり、同図(A)は蓋体の回転操作前の初期段階を、同図(B)は蓋体を螺上昇させて係止突部がスパチュラの球状端子の下面に掛かった段階を、同図(C)はさらに蓋体を螺上昇させてスパチュラが引き上げられていく段階を、同図(D)は蓋体が容器体から螺脱してスパチュラがスパチュラ収納部から完全に引き出された段階をそれぞれ示している。 図4において容器体から外した蓋体より、さらにスパチュラを除去する作業の説明図であり、同図(A)は、天板を上にした蓋体の通常の姿勢からスパチュラを下に引き抜く作業の態様を、同図(B)は、蓋体を前記通常の姿勢から上下反転させてスパチュラを除去する作業の態様をそれぞれ示している。 図1の容器において、容器本体にスパチュラ及び蓋体を取り付ける作業の説明図であり、同図(A)は、スパチュラの下半部を収納空間に収納した段階を、同図(B)は、スパチュラの上端部と蓋体の保持凹部とを位置合わせする段階を、同図(C)は、容器体の筒周壁に蓋体の蓋周壁を螺合する段階を、同図(D)は、蓋体の螺合作業の途中で一対の係止突起がスパチュラの球状端子を乗り越えた段階をそれぞれ示している。
図1から図7は、本発明の実施形態に係るスパチュラ容器を示している。このスパチュラ容器は、容器体Aと、スパチュラ40と、蓋体50とで構成されている。これら各部材は、例えば合成樹脂材で形成することができる。
容器体Aは、上端開口の筒周壁Bを有する有底筒状の構造を有する。
本実施形態の筒周壁Bは、外周壁部6及び内周壁部26からなる2重周壁であり、これら両壁部の間にスパチュラ収納用の空間(収納空間V)が画成されている。
もっともこれらの構造は適宜変更することができる。収納空間は、図1(A)に示す筒周壁Bの厚み方向dの一部に形成されていればどのような構成でも構わない。
また、前記筒周壁Bの上側の端面(頂端面29という)には、前記収納空間Vと連続するスパチュラ挿入用の挿通口Hが開口されている。
本実施形態の容器体Aは、外周壁部6を有する外容器2と、内周壁部26を有する内容器22とからなる2重容器である。もっとも、その構造は適宜変更することができる。例えば容器体Aは、外周壁部6及び内周壁部26を有する単一の容器体としても構わない。
外周壁部6及び内周壁部26は、後述のフランジ状頂壁28を介して連結されており、当該フランジ状頂壁28には、挿通口Hである貫通孔が穿設されている。
前記外容器2は、外底壁部4の周端から直筒状の外周壁部6を立設している。図示の外周壁部6は、厚肉の大外径部6aから、上向き段部8を介して薄肉の小外径部6bを上方へ延設している。そして、小外径部6bの外面には、オネジ部10が形成されている。図示例では、図1(B)に示す如く、前記小外径部6bの周方向の一部を切り欠いて、蓋体50の後述の嵌合凸部34を嵌挿させるための嵌合凹部12を形成している。
この嵌合凹部は、外容器2の対向位置(180°反対側に位置)に2つ形成するとよい。
前記内容器22は、内底壁部24の周端から内周壁部26を立設している。図示の内周壁部26は、上端側が僅かに大径であるテーパ状に形成されているが、その形状は適宜変更することができる。前記内周壁部26からは、外向きのフランジ状頂壁28を介して装着筒部30を垂設している。
図示例の装着筒部30は、図2(C)に示す如く、大外径の上方筒部30aから下向き段部32を介して小外径部6bの下方筒部30bを下方へ突設している。この下方筒部30bは、前記外周壁部6の小外径部6bへ内嵌されており、かつ、前記下向き段部32は前記小外径部6bの上端に当接されている。
前記フランジ状頂壁28には、前記挿通口Hが開口されている。本実施形態では、図2(A)及び図(B)に示す如く、周方向の一部(図示例では前記嵌合凹部12に対応する位置)で前記フランジ状頂壁28及び装着筒部30を陥没させて、この陥没部36に前記挿通口Hを開口している。
前記挿通口Hは、実施例では、スパチュラ40の断面形状(図示例では細長い長方形状)に形成している。
また図示例では、前記挿通口Hは、その長手方向が内周壁部26の周方向に合致するように配向されている。
また前記一対の嵌合凹部12の上側で、前記装着筒部30から前記嵌合凹部12内へ嵌入される一対の嵌合凸部34を垂設する。
前記嵌合凸部34は指当て部としての役割を有する。すなわち、内容器22の内容物を使い切ったときには、これら嵌合凸部34に指を当てて引っ張り上げることにより、内容器22を外容器2から容易に取り外すことができる。
この嵌合凸部34の外面には、前記オネジ部10に対応して配設する部分ネジ35を形成する。
前記内容器22は、図示例では、内周壁部26から一体に突設された前記フランジ状頂壁28及び装着筒部30を介して外周壁部6に支承されている。すなわち、内底壁部24と外底壁部4との間にはギャップgがある。もっとも、これらの構造は適宜変更することができ、前記内容器22は外底壁部4の上に直接載置させてもよい。
スパチュラ40は、前記挿通口Hに挿入されることで前記筒周壁Bに縦向きに組み付けられている。
図示例のスパチュラ40は、図3に示す如く、全体として細長い板状の部材である。
但し、スパチュラ40の上端部44は、球状端子に形成されている。この球状端子44は、持ち手(ハンドル)としての役割を有する。
また球状端部44と反対側の端部には、内容物を掬い取るための掬い部46が形成されている。
スパチュラ40の長手方向中間部には、図3(B)に示す如く、その表裏両側に一対のストッパ42が付設されている。これらストッパ42は、前記スパチュラ40を前記挿通口Hに挿通させたときに、この挿通口Hの両側に係止するように設けている。
図示例のストッパ42は、横リブ状に形成されている。
本明細書では、前記ストッパ42よりも下側の部分を下半部40aとし、ストッパ42を含む上側の部分を上半部40bとする。
前記下半部40aは、前記挿通口Hから挿入されることにより、前記収納空間V内に収納される。
図示例のスパチュラ40の下半部40aは、挿通口Hに挿通させたときに、収納空間Vに吊り下げた状態となり、衛生的に収納可能なように設計されている。
また上半部40bは、スパチュラ40が前記挿通口Hから後述の蓋体50の天板52裏面付近まで延びている。
蓋体50は、天板52の周端から垂設する蓋周壁54を有し、この蓋周壁54を前記筒周壁Bに外嵌させている。
前記天板52の裏面には、前記補助周壁56の内側に位置させてパッキンPが付設されている。
図示例の蓋周壁54は、小内径部54aから大内径部54bを下方へ延設してなる。そして、この大内径部54bを筒周壁Bの小外径部6bに嵌合させている。
本実施形態では、前記大内径部54bの内面に前記オネジ部10とかみ合うメネジ部55を形成している。
前記天板52からは、前記蓋周壁54と一定の距離(前記球状端子44の外径に対応する距離)を存して補助周壁56を垂設している。そして、蓋周壁54の小内径部54aと補助周壁56との間に、前記球状端子44を保持するため保持凹部として、周状凹溝58が形成されている。
もっともこれらの構造は適宜変更することができる。
前記周状凹溝58は、上方から見て、前記頂端面29に重なるように前記天板52の裏面側に形成されている。
前記周状凹溝58の周状凹溝の周方向から見て、当該周状凹溝の両側面の一方又は双方から、前記球状端子の下側への当該球状端子の引抜きを可能に係止する係止突部r(アンダーカット)が付設されている。本実施形態では、周状凹溝58の両側面に一対の係止突部r(内側係止突部r1及び外側係止突部r2)が形成されている。これら一対の係止突部r1、r2は、周方向全体に亘って形成されている。
これら一対の係止突部r1、r2は、前記球状端子44を下側から周状凹溝58内に押し込むときに、球状端子44が両係止突部を乗り越えることができるように設ける。
また、蓋体50を介してスパチュラ40を引き上げる際に、図4に示すように前記一対の係止突部r1、r2が球状端子44の下面側に一対の係止突部r1、r2が係止(アンダーカット結合)するように設ける。
前記一対の係止突部r1、r2と前記球状端子44により、当該球状端子を周状凹溝58内に保持する連係手段Lが形成されている。
もっともこの構造は適宜変更することができ、一対の係止突部r1、r2の一方は省略することができる。
前記構成によれば、容器体Aから蓋体50を取り外す作業により、蓋体50とともにスパチュラ40も容器体Aから取り外すことができる。
図5を用いて、その取外し作業を説明する。
図5(A)に示す初期段階から、蓋体50を開方向へ回転させると、蓋体50が螺上昇することにより、図5(B)に示すように、前記一対の係止突部r1、r2がスパチュラ40の球状端子44の下面側に係止される。
さらに、図5(C)に示すように、蓋体50を開方向へ回転させると、蓋体50の螺上昇とともに、スパチュラ40の下半部40aが収納空間Vから次第に引き出される。
そして、蓋体50が筒周壁Bから螺脱された後には、蓋体50を持ち上げて、スパチュラ40の下半部40aから完全に引き出す。
そうすると、図5(D)に示すように、スパチュラ40は蓋体50から吊り下げられた状態となる。
この状態で、スパチュラ40の球状端子44は、一対の係止突部r1、r2により、周状凹溝の両側から保持されているので、スパチュラ40が蓋体50から不意に脱落することがなく、スパチュラ40が床の上などに落ち、汚れがスパチュラ40に付着するような不都合が起こり難い。
なお、周状凹溝58の両側面の一方にのみ係止突部rを設けた場合でも、当該係止突部と周状凹溝58の他方の側面との間に球状端子44が保持されるので、同様にスパチュラ40の不意の脱落を防止できる。
図6には、蓋体50から吊り下がるスパチュラ40を外す方法として、2つの態様が説明されている。
第1の方法は、図6(A)にように、蓋体50から吊り下がるスパチュラ40を指で摘まみ、そのまま引き下げて、球状端子44に一対の係止突部r1、r2を強制的に乗り越えさせる方法である。
球状端子44に対する一対の係止突部r1、r2の係止力は、通常程度の手指の力を有する利用者が無理なく球状端子44を引き抜くことができる程度に設定することができるため、一般的には、この方法でスパチュラ40を蓋体50から外せばよい。
第2の方法は、図6(B)に示すように、蓋体50を上下反対にしてテーブルの上などに置き、次に球状端子44から適度に離れた柄部分を摘み、そのまま蓋体50の中心側へスパチュラ40を倒す方法である。そうすると、柄を摘まんだ箇所を力点、補助周壁56の上端を支点f、蓋周壁54と球状端子44との接触箇所(外側係止突部r2)を作用点とするテコの作用が働き、当該端部の形状が滑らかな球形であることも相まって、より小さな力で周状凹溝58から球状端子44を外すことができる。
図7には、容器体Aにスパチュラ40及び蓋体50を装着する作業の手順が記載されている。
まず、図7(A)に示すように、スパチュラ40を先端部(掬い部46)側から挿通口Hへ差し込む。そして、スパチュラ40のストッパ42が頂端面29に当接するまで、押し込む。
そうすると、掬い部を含む下半部40aが外部から遮断された収納空間V内に収容される。従って、特許文献1のように掬い部が外界に露出している構造と比較して、掬い部に埃などが付着しにくい。
次に、図7(B)に示すように、蓋体50の輪郭を、容器体Aの輪郭に合わせて、そのまま蓋体50を下げる。そうすると、本実施形態の構成では、保持凹部58として周状凹溝58が形成されているから、スパチュラ40の上端部44は、かならず周状凹溝58のどこかに突き当たる。従って特に保持凹部とスパチュラ40の上端部44との位置合わせをしなくても、蓋体50を下降させるだけで、周状凹溝58内へ保持させることができる。
図7(C)は、一対の係止突部r1、r2がスパチュラ40の上端部44に突き当たった状態を示している。当該端部の形状は滑らかな球状であるので、そのまま蓋体50をさらに下降させることで、球状端子44が一対の係止突部r1、r2を乗り越えることができる。
図7(D)は、スパチュラ40の球状端子44が一対の係止突部r1、r2を乗り越えて、周状凹溝58内に入った状態を示す。この状態から、蓋体50を閉方向へ回転させると、前記周状凹溝内で球状端子44を摺動させながら、蓋体50を筒周壁Bに対して螺下降させることができる。
前記構成及び作用によれば、天板52の裏面側に形成した保持凹部58内に前記スパチュラ40の上端部44を保持して、開蓋操作に伴って引き上げる連係手段Lを設けたから、容器体Aからスパチュラ40を簡便に取り外すことができる。
前記保持凹部58は、上方から見て、前記頂端面29に重なるように前記天板52の裏面側に周状の凹溝に形成したから、スパチュラ40の上端部44を簡単に保持させることができる。
また周状凹溝の両側面の一方又は双方から突設した一対の係止突部r1、r2で、スパチュラ40の上端部である球状端子を係止したから、十分な保持力を発揮できる。
さらに蓋体50の螺脱作業によりスパチュラ40を容器体Aから容易に外すことができる。
2…外容器 4…外底壁部 6…外周壁部 6a…大外径部
6b…小外径部 8…上向き段部 10…オネジ部 12…嵌合凹部
22…内容器 24…内底壁部 26…内周壁部 28…フランジ状頂壁
29…頂端面 30…装着筒部 30a…上方筒部 30b…下方筒部
32…下向き段部 34…嵌合凸部 35…部分ネジ 36…陥没部
40…スパチュラ 40a…下半部 40b…上半部 42…ストッパ
44…上端部(球状端子)46…掬い部
50…蓋体 52…天板 54…蓋周壁 54a…小内径部
54b…大内径部 55…メネジ部 56…補助周壁 58…保持凹部(周状凹溝)
A…容器体 B…筒周壁 d…厚み方向 f…支点 g…ギャップ
H…挿通口 L…連係手段 p…パッキン
r…係止突部 r1…内側係止突部 r2…外側係止突部 V…収納空間



Claims (4)

  1. 上端開口の筒周壁(B)を有する有底筒状の容器体(A)と、
    天板(52)の周端側から垂設する蓋周壁(54)を前記筒周壁(B)に外嵌させた蓋体(50)と、
    前記筒周壁(B)に縦向きに組み付けられたスパチュラ(40)と、を具備し、
    前記筒周壁(B)は、その厚み方向(d)の一部に収納空間(V)を内蔵するとともに、その筒周壁(B)の頂端面(29)に、前記収納空間(V)と連続する挿通口(H)を開口しており、
    前記スパチュラ(40)は、その下半部(40a)を前記収納空間(V)に挿入させるとともに、前記挿通口(H)から前記天板(52)の裏面側へ延びるスパチュラ付き容器であって、
    前記天板(52)の裏面側に、前記蓋体(50)の開蓋時に前記スパチュラ(40)を引き上げることが可能な連係手段(L)が設けられており、
    この連係手段(L)は、前記天板(52)の裏面側に形成された保持凹部(58)内に前記スパチュラ(40)の上端部(44)を着脱可能に保持させてなることを特徴とする、スパチュラ付き容器。
  2. 前記保持凹部(58)は、上方から見て、前記頂端面(29)に重なるように前記天板(52)の裏面側に形成された周状凹溝であることを特徴とする、請求項1に記載のスパチュラ付き容器。
  3. 前記スパチュラ(40)の上端部(44)は球状端子に形成されており、
    前記周状凹溝の周方向から見て、当該周状凹溝の両側面の一方又は双方から、前記球状端子の下側への当該球状端子の引抜きを可能に係止する係止突部(r)が突設されたことを特徴とする、請求項2に記載のスパチュラ付き容器。
  4. 前記蓋周壁(54)は、前記筒周壁(B)に螺合されており、この筒周壁(B)から前記蓋周壁(54)を螺脱させることにより、前記スパチュラ(40)の上端部(44)が前記周状凹溝内を摺動しながら引き上げられることで、前記スパチュラ(40)の下半部(40a)が前記収納凹部(V)から引き抜かれるように構成したことを特徴とする、請求項2又は請求項3に記載のスパチュラ付き容器。

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