JPS5921503Y2 - ヒユ−ズホルダ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はヒユーズホルダーに関する。

従来のヒユーズホルダーは、板状の基台に一定の間隔で
Ｙ字形あるいは５形のものを２枚向い合せたクリップを
取り付け、このクリップに口金部分を保持させて管ヒユ
ーズを装着するものであり、さらに基台上には下面が開
口した箱形のカバーを被せるものである。

しかし、このようなヒユーズホルダーでは、管ヒユーズ
を交換する際に、まずカバーを基台から取外し、その上
でクリップに保持されている管ヒユーズを取外さなけれ
ばならないが、カバーを取外した状態ではクリップが基
台上に立上がって露出しているため、手指が充電部たる
クリップ（ただし充電時）に触れる危険があった。

また、クリップは管ヒユーズを保持するようにＹ字形あ
るいは５形のものを２枚向い合せた形状に構成されるた
め、クリップの製作あるいは組立が必ずしも簡単でない
。

本考案は上記の問題点を解決するものであり、管ヒユー
ズをヒユーズクリップに装填しまたは取外す際に充電し
ているヒユーズクリップに触れることなく安全に装填ま
たは取外しができ、またヒユーズクリップも簡単なもの
とすることができてその製作、組立を容易にし製品コス
トを低減できるヒユーズホルダーを提供することを目的
とする。

以下、本考案の実施例を図面について説明する。

１は絶縁性合成樹脂材からなるカバーであって、下記本
体ケース４と組合せてその開放口を覆うもので、本体ケ
ース４の上面開放口４ａ’を覆うカバー上面部６′の一
側下部に垂直にして本体ケース４の一側面開放口４ａを
覆うカバー側面部６を連設し、このカバー側面部６の内
側中央部上下に弾力性あるヒユーズ管挟持部２と２′を
一体に形成する。

３は両端に口金３ａと３ｂを設けた管ヒユーズであって
、水平方向にしてそのガラス管部３′をヒユーズ管挟持
部２，２′の間に挿込み弾持させる。

４は上面及び一側面に開放口４ ａ’、４ ａを設けた
絶縁性合成樹脂材からなる箱形の本体ケースであって、
底壁４ｂ上に両側側壁４ Ｃ，４ｄ及び他側面側壁４ｆ
が平面から見てコ字形に立設されており、対向する側壁
４Ｃと４ｄの外側縁にカバー１のカバー側面部６の両側
縁を嵌合するカバー挿入ガイド溝凹部５と５′とをそれ
ぞれ形成し、底壁４ｂに管ヒユーズ３の口金３ａと３ｂ
夫々に接触弾持させるヒユーズクリップ７と７′の脚部
８と８′を挿通する矩形の穴９と９′を一定間隔をおい
て設ける。

ヒユーズクリップ７と７′は、それぞれ管ヒユーズ３の
口金３ａと３ｂが上方から挿入されたときにこれを受は
易いように先端を外側上方に向は開き、その下部に管ヒ
ユーズ３の口金３ａと３ｂの一側部分を接触弾持する挟
持部７ａと７ａ’を形成し、その下部に本体ケース４の
底壁４ｂ上に載置されるＬ形層曲部７ｂと７ｂ’を形成
し、Ｌ形層曲部７ｂと７ｂ’の端部に脚部８と８′を連
設する。

また脚部８と８′の中間に爪８ａと８ａ′が形成されて
おり、これらの爪８ａと８ａ’を本体ケース４の底壁４
ｂの外側面４ｅと４ｅ’にそれぞれ係止することにより
ヒユーズクリップ７と７′を本体ケース４内の底壁４ｂ
上に一定間隔で固定する。

１０は本体ケース４の底壁４ｂにあけた取付穴を示す。

しかして、上記ヒユーズホルダーにおいて、カバー１の
ヒユーズ管挾持部２と２′に管ヒユーズ３のガラス管部
３′を挿込み、カバー１のカバー上面部６′をつまみ上
方よりカバー側面部６の両側縁を本体ケース４のカバー
挿入ガイド溝凹部５と５′にはめ込んでカバー１を本体
ケース４に挿込むと、ヒユーズクリップ７と７′の上端
部はヒユーズ管口金３ａと３ｂとにて一旦その弾性に抗
して外側に押広げられるが、口金３ａと３ｂとがさらに
下降してそれらの一側部がそれぞれ挟持部７ａと７ａ’
の位置に合致すると、ヒユーズクリップ７と７′の弾性
力によって挟持部７ａと７ａ’は管ヒユーズ３の口金３
ａと３ｂに圧接し、このとき、第６図及び第７図に図示
するように本体ケース４のカバー挿入ガイド溝凹部５と
５′の巾をカバー１のカバー側面図６両側縁の嵌合部分
の巾より大きくしであるため、ヒユーズクリップ７と７
′の弾性力によって管ヒユーズ゛３はカバー１とともに
本体ケース４の他側面側壁４ｆの方向へ若干移動し、管
ヒユーズ゛３の口金３ａと３ｂの他側部は本体ケース４
の他側面側壁４ｆの内面に押付けられる。

このような状態でヒユーズクリップ７と７′は管ヒユー
ズ゛３のヒユーズ線３Ｃにより接続される。

そして、管ヒユーズ゛３を交換するには、カバー１をつ
まんで上方に引上けることによりヒユーズ゛管口金３ａ
と３ｂがヒユーズクリップ７と７′より外れるから、ヒ
ユーズ管挟持部２，２′より管ヒユーズ３を抜取り新し
い管ヒユーズ３と取換える。

本考案は以上述べたように、管ヒユーズをカバーに保合
保持するようにし、カバーを本体ケースに着脱すること
によってヒユーズクリップに対して管ヒユーズを装填し
または取外すことができるので、また、本体ケースは上
面及び一側面に開放口を設けた箱形に形成したことによ
り従来の基台上にヒユーズクリップを突出して固定した
ものに比べてヒユーズクリップが外部に露出しにくくか
つ本体ケースに組合せるカバー上面部及びカバー側面部
を設けて本体ケースの開放口を覆うとともにカバー上面
部とカバー側面部の内側のヒユーズ管挾持部に管ヒユー
ズを保持するようにしたため、管ヒユーズの装填又は取
外しの際に手指が不用意に充電されたヒユーズクリップ
に接触することがなく、安全に管ヒユーズの取換操作が
できる。

さらにまた、管ヒユーズはカバーに保持されるものであ
るから、ヒユーズクリップは主としてヒユーズ管口金に
接触弾持すればよく、従来のヒユーズクリップで管ヒユ
ーズを保持するものに比べて、そのクリップ形状を簡単
なものとすることができて、その製作、組立を容易にし
コストの低減を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はヒユーズ管を装填した状態のカバーの斜視図、
第２図は一部を切欠した本体の斜視図、第３図はカバー
を本体に組付けた状態の平面図、第４図は一部を切欠し
て示す同上正面図、第５図は同上底面図、第６図は第４
図ＶＩ−Ｖｌ線の断面図、第７図は第４図ＶＩＩ−Ｖｌ
ｌ線の断面図、第８図はカバーの側面図、第９図は同上
平面図、第１，０図は同上背面図、第１１図は一部を切
欠して示す同上底面図、第１２図は本体の平面図、第１
３図は一部を切欠して示す同上正面図、第１４図はヒユ
ーズクリップの側面図、第１５図は同上正面図である。 １〜カバー、２，２′〜ヒユ一ズ管挾着部、３〜管ヒユ
ーズ、３′〜力゛ラス管部、３ ａ 、３ ｂ〜口金、
４〜本体ケース、４ａ〜一側面の開放口、４ａ′〜上面
の開放口、４ｂ〜底壁、４ Ｃ，４ｄ〜両側の側壁、５
，５′〜力バー挿入ガイド溝凹部、６〜力バー側面部、
６′〜力バー上面部、７．７’〜ヒユース゛クリツプ、
７ａ、７ａ’〜挟持部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上面及び一側面に開放口４ａ’、４ａを設けた箱形であ
   って、この一側面の開放口４ａの両側側壁４ Ｃ，４ｄ
   の外端部に垂直のカバー挿入ガイド溝凹部５，５′を形
   成した絶縁性合成樹脂材からなる本体ケース４と、管ヒ
   ユーズ３の口金３ａ、３ｂを接触弾持する挟持部７ａ、
   ７ａ’を備えて本体ケース４内の底壁４ｂに一定間隔を
   おいて固定した導電性金属材からなるヒユーズクリップ
   ７．７′と、上記本体ケース４の上面開放口４ａ’を覆
   うカバー上面部６′の一側下部に垂直にして両側縁がカ
   バー挿入ガイド溝凹部５，５′に嵌合して本体ケース４
   の一側面開放口４ａを覆うカバー側面部６を連設し、こ
   のカバー側面部６の内側中央部にガラス管部３′を係合
   して管ヒユーズ３を水平方向に保持するヒユーズ管挟着
   部２，２′を突設した絶縁性合成樹脂材からなるカバー
   １とからなるヒユーズホルダー