JPH04101341U - 含浸型陰極構体 - Google Patents

含浸型陰極構体

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JPH04101341U
JPH04101341U JP640991U JP640991U JPH04101341U JP H04101341 U JPH04101341 U JP H04101341U JP 640991 U JP640991 U JP 640991U JP 640991 U JP640991 U JP 640991U JP H04101341 U JPH04101341 U JP H04101341U
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impregnated cathode
cylindrical body
impregnated
cathode
electron emission
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Application number
JP640991U
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Inventor
繁 森
Original Assignee
日本電気株式会社
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  • Solid Thermionic Cathode (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】含浸型陰極1と接する筒状体3の筒状体側面4
と筒状体底面5とのなす角が鋭角である。 【効果】溶融したろう材2が含浸型陰極1側面及び電子
放射面に流出,固化しないので、寸法不良がなく、均一
な電子放射が得られる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は含浸型陰極構体に関し、特に均一な電子放射が得られる含浸型陰極構 体に関する。
【0002】
【従来の技術】
図2に示すように、電子管における含浸型陰極構体6は、通常、加熱源である ヒータを備えており、含浸型陰極1と、含浸型陰極1を保持し、ヒータを収納す る筒状体3によって構成されている。
【0003】 筒状体3は、含浸型陰極1と電気的及び熱的に伝導させることが必要であり、 かつ、後工程で1750℃で陰極基体に電子放射物質を含浸させるためモリブデ ン,タンタル等の高融点金属によって構成され、モリブデン・ルテニウム合金ろ う材2にて含浸型陰極1とろう付される。ろう付は、一般に、還元性雰囲気中で 行なわれ、図3に示すよに、含浸型陰極1の底面に配置されたモリブデン・ルテ ニウム混合粉末,モリブデン・ルテニウム混合焼結体,モリブデン・ルテニウム 合金のいずれかからなるろう材2を2030℃に加熱させ、含浸型陰極1の底面 全体を覆うように溶融させている。さらに、溶融したろう材2の一部は含浸型陰 極1と筒状体3の接合面間隙に流れ、その後冷却固化させることで含浸型陰極1 底面の封孔処理と、含浸型陰極1と筒状体3との接合を行なっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
この従来のろう付では、含浸型陰極1と接する側の筒状側面4と筒状体底面5 とのなす角θが直角をなしているため、溶融したろう材2の一部が含浸型陰極1 側面に流れ、さらには、含浸型陰極1側面を伝わったろう材7が含浸型陰極電子 放射面まで流出することがあり、冷却固化後ろう材7が側面で固化すると寸法不 良が生ずるという欠点があった。
【0005】 又、電子放射面でろう材7が固化すると、固化した部分では表面が封孔される ため含浸型陰極1内に含浸された電子放射物質の表面への拡散が阻止されて、そ の結果、固化した部分では電子放射が行なわれず、含浸型陰極1全体の電子放射 量が減少し、均一な電子放射も行なわれなくなるという欠点を有していた。
【0006】 本考案の目的は、ろう材の流出による寸法不良がなく、均一な電子放射が得ら れる含浸型陰極構体を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は、高融点金属の多孔質基体に電子放射物質を含浸させた含浸型陰極と 、該含浸型陰極を保持する高融点金属製筒状体を備えた含浸型陰極構体において 、前記含浸型陰極と接する前記筒状体の筒状体側面と筒状体底面とのなす角が鋭 角である。
【0008】
【実施例】
次に、本考案の実施例について図面を参照して説明する。
【0009】 図1は本考案の一実施例の断面図である。
【0010】 図1に示すように、空孔率20%の多孔質タングステン陰極基体中に電子放射 物質を含浸した含浸型陰極1は、底面がモリブデン・テニウム合金からなるろう 材2によりモリブデン製筒状体3にろう付されている。ここで、筒状体3のうち 含浸型陰極1に接する筒状体側面4と筒状体底面5は、鋭角θをなしている。
【0011】 含浸型陰極構体6は、まず、直径10mm,長さ20mmの空孔率20%の多 孔室タングステンを機械加工して直径6mm,長さ3mm,電子放射面の曲率半 径10mmの陰極基体を得る。この陰極基体は、筒状体3とかん合させるため筒 状体3と接する側の筒状体底面5と筒状体3と接する側の筒状体側面4とのなす 角が鋭角θとなるように機械加工する。
【0012】 次いで、陰極基体と接する側の筒状体側面4と筒状体底面5とのなす角θが鋭 角をなし、陰極基体とかん合するように機械加工した筒状体3を陰極基体底面に かん合させ、陰極基体底面にモリブデン・ルテニウム混合粉末ろう材2を配置し 、水素雰囲気中で2030℃に加熱し、ろう材2を溶融固化させ陰極基体と筒状 体3とを接合する。
【0013】 その後、水素雰囲気中で1750℃に加熱し、電子放射物質を溶融させ陰極基 体中に含浸させて、ろう材2が含浸型陰極1の側面及び電子放射面に流出,固化 していない含浸型陰極構体6を得た。
【0014】
【考案の効果】
以上説明したように本考案の含浸型陰極構体は、少くとも含浸型陰極と接する 側の筒状体側面と含浸型陰極と接する側の筒状体底面とのなす角が鋭角であるた め、溶融したろう材が含浸型陰極側面及び電子放射面に流出,固化しないので、 寸法不良がなく、均一な電子放射が得られるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の断面図である。
【図2】従来の含浸型陰極構体の一例の断面図である。
【図3】図2の含浸型陰極構体のろう付前の断面図であ
る。
【符号の説明】
1 含浸型陰極 2,7 ろう材 3 筒状体 4 筒状体側面 5 筒状体底面 6 含浸型陰極構体

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高融点金属の多孔質基体に電子放射物質
    を含浸させた含浸型陰極と、該含浸型陰極を保持する高
    融点金属製筒状体を備えた含浸型陰極構体において、前
    記含浸型陰極と接する前記筒状体の筒状体側面と筒状体
    底面とのなす角が鋭角であることを特徴とする含浸型陰
    極構体。
JP640991U 1991-02-18 1991-02-18 含浸型陰極構体 Pending JPH04101341U (ja)

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