JPH0687390B2 - 含浸形カソード構体 - Google Patents
含浸形カソード構体Info
- Publication number
- JPH0687390B2 JPH0687390B2 JP5914286A JP5914286A JPH0687390B2 JP H0687390 B2 JPH0687390 B2 JP H0687390B2 JP 5914286 A JP5914286 A JP 5914286A JP 5914286 A JP5914286 A JP 5914286A JP H0687390 B2 JPH0687390 B2 JP H0687390B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cathode
- cup
- sleeve
- impregnated
- cathode substrate
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Solid Thermionic Cathode (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電子放出物質を含浸させた陰極基体と、支持
体であるカツプ及び陰極スリーブとの固定作業を、溶接
固着法から機械的固定法にし熱の影響をなくした含浸形
カソード構体に関する。
体であるカツプ及び陰極スリーブとの固定作業を、溶接
固着法から機械的固定法にし熱の影響をなくした含浸形
カソード構体に関する。
従来含浸形カソードは、例えば特開昭59-111222号公報
に記載のように電子放出物質を含浸させた陰極基体には
直接レーザ光による溶接を行つていないが、カツプ,陰
極スリーブへレーザ光を照射し溶融固着を行つている。
しかしまだレーザ溶接による熱的電子放出物質への影響
についての配慮が不十分であつた。
に記載のように電子放出物質を含浸させた陰極基体には
直接レーザ光による溶接を行つていないが、カツプ,陰
極スリーブへレーザ光を照射し溶融固着を行つている。
しかしまだレーザ溶接による熱的電子放出物質への影響
についての配慮が不十分であつた。
従来技術は、電子放出物質をタングステン製多孔質焼結
体に含浸させた陰極基体とカツプ又は、陰極基体,カッ
プ,陰極スリーブの溶接はレーザビームによる溶接固着
法を行つていた。しかし電子放出物質,基体金属,カツ
プ,陰極スリーブの融点の相違について配慮されていな
い。高融点金属のW,Mo,Taの融点は2600℃以上であり電
子放出物質の融点は1770℃と、基体金属,カツプ,陰極
スリーブに比べ電子放出物質の融点は低い。このことに
より溶接固着作業の際、含浸された電子放出物質が溶融
爆発を引き起こし、電子放出物質が蒸発すると共に溶接
部に穴があき、溶接が極めて困難となる問題があった。
体に含浸させた陰極基体とカツプ又は、陰極基体,カッ
プ,陰極スリーブの溶接はレーザビームによる溶接固着
法を行つていた。しかし電子放出物質,基体金属,カツ
プ,陰極スリーブの融点の相違について配慮されていな
い。高融点金属のW,Mo,Taの融点は2600℃以上であり電
子放出物質の融点は1770℃と、基体金属,カツプ,陰極
スリーブに比べ電子放出物質の融点は低い。このことに
より溶接固着作業の際、含浸された電子放出物質が溶融
爆発を引き起こし、電子放出物質が蒸発すると共に溶接
部に穴があき、溶接が極めて困難となる問題があった。
したがって、本発明の目的は、陰極基体とカツプ及び陰
極スリーブの組立ての際溶接固着法を行わず、陰極基
体,カツプ,陰極スリーブの組立てを機械的固定法を取
り電子放出物質が熱的影響を受けないようにすることに
ある。
極スリーブの組立ての際溶接固着法を行わず、陰極基
体,カツプ,陰極スリーブの組立てを機械的固定法を取
り電子放出物質が熱的影響を受けないようにすることに
ある。
上記目的は、多孔質焼結体である基体金属に含浸した電
子放出物質が溶接等による熱的影響を受けないようにす
ることにより達成される。つまり本発明においては、含
浸完了した陰極基体とカツプそして陰極スリーブの固着
にレーザ溶接法などの溶接固着法を用いることをやめ、
すべて機械的固定法によることを特徴としている。
子放出物質が溶接等による熱的影響を受けないようにす
ることにより達成される。つまり本発明においては、含
浸完了した陰極基体とカツプそして陰極スリーブの固着
にレーザ溶接法などの溶接固着法を用いることをやめ、
すべて機械的固定法によることを特徴としている。
つまり、本発明によれば、電子放出物質を含浸した陰極
基体とカツプ,陰極スリーブの固定は、陰極スリーブ形
状を次のように変えることによりできる。陰極スリーブ
上端部からカツプ厚の2倍の寸法を残しカツプに詰めた
陰極基体を陰極スリーブ下部より挿入する。次に陰極ス
リーブ上端部を内側に曲げつばを作る。さらにカツプ底
部に位置する陰極スリーブ側面を外側より加圧整形する
ことにより、陰極スリーブ内側に突出部ができカツプに
詰めた陰極基体の固定が完成する。
基体とカツプ,陰極スリーブの固定は、陰極スリーブ形
状を次のように変えることによりできる。陰極スリーブ
上端部からカツプ厚の2倍の寸法を残しカツプに詰めた
陰極基体を陰極スリーブ下部より挿入する。次に陰極ス
リーブ上端部を内側に曲げつばを作る。さらにカツプ底
部に位置する陰極スリーブ側面を外側より加圧整形する
ことにより、陰極スリーブ内側に突出部ができカツプに
詰めた陰極基体の固定が完成する。
上述した本発明の方法によれば、陰極基体,カツプ,ス
リーブの組立てに際して溶接等の熱的処理工程を用いな
いので、陰極基体中の電子放射物質に熱的悪影響が加わ
らない。
リーブの組立てに際して溶接等の熱的処理工程を用いな
いので、陰極基体中の電子放射物質に熱的悪影響が加わ
らない。
第1図は本発明の一実施例を模式的に示した側断面図で
ある。同図において1は、タングステン多孔質焼結体に
電子放出物質を含浸させた陰極基体、2はこの陰極基体
1を詰めるタンタル製カツプ、3は陰極基体1をカツプ
2に詰め上端部に支持するタンタル製スリ−ブ、4は加
圧整形部である。陰極基体1は、タングステン粉末を図
に示すようにプレス整形した基体金属を還元性雰囲気で
焼結しこの基体金属内にバリウム,カルシウム,アルミ
ネートの電子放出物質を含浸させてある。この陰極基体
1の電子放出面1A以外の面を全て密閉するため、一旦ま
ずタンタル製のカツプ2内に装着収納させる。タンタル
製の陰極スリーブ3に上端部よりカツプ2の厚みの2倍
を残し上記カツプ2を挿入する。さらに陰極スリーブ3
の上端を回転圧接加工し、つばを設け陰極基体1,カツプ
2を止める。次にカツプ2底部に位置する陰極スリーブ
3側面を外側より加圧整形することにより、陰極スリー
ブ3内側に突出部5を周囲に4ケ所設け、カツプ2内に
装着収納した基体金属1の固定を完成する。
ある。同図において1は、タングステン多孔質焼結体に
電子放出物質を含浸させた陰極基体、2はこの陰極基体
1を詰めるタンタル製カツプ、3は陰極基体1をカツプ
2に詰め上端部に支持するタンタル製スリ−ブ、4は加
圧整形部である。陰極基体1は、タングステン粉末を図
に示すようにプレス整形した基体金属を還元性雰囲気で
焼結しこの基体金属内にバリウム,カルシウム,アルミ
ネートの電子放出物質を含浸させてある。この陰極基体
1の電子放出面1A以外の面を全て密閉するため、一旦ま
ずタンタル製のカツプ2内に装着収納させる。タンタル
製の陰極スリーブ3に上端部よりカツプ2の厚みの2倍
を残し上記カツプ2を挿入する。さらに陰極スリーブ3
の上端を回転圧接加工し、つばを設け陰極基体1,カツプ
2を止める。次にカツプ2底部に位置する陰極スリーブ
3側面を外側より加圧整形することにより、陰極スリー
ブ3内側に突出部5を周囲に4ケ所設け、カツプ2内に
装着収納した基体金属1の固定を完成する。
上記の方法で陰極基体1,カツプ2,陰極スリーブ3の固定
を行うことにより、溶接固着法での熱的影響を防止する
効果がある。
を行うことにより、溶接固着法での熱的影響を防止する
効果がある。
なお、陰極基体1のカツプ2の開口側に露出している部
分とスリーブ3との間に別途に障壁層を介在させてもよ
いことは云うまでもない。
分とスリーブ3との間に別途に障壁層を介在させてもよ
いことは云うまでもない。
本発明によれば、陰極基体,カツプ,陰極スリーブの固
定として、レーザ溶接及び抵抗溶接を除き、機械的固定
を考えたので、電子放出物質は高温による熱的影響を除
去する効果がある。
定として、レーザ溶接及び抵抗溶接を除き、機械的固定
を考えたので、電子放出物質は高温による熱的影響を除
去する効果がある。
第1図は本発明の一実施例を模式的に示した側断面図で
ある。 1……陰極基体、1A……電子放出面、2……カツプ、3
……陰極スリーブ、4……加圧整形部、5……突出部。
ある。 1……陰極基体、1A……電子放出面、2……カツプ、3
……陰極スリーブ、4……加圧整形部、5……突出部。
Claims (1)
- 【請求項1】高融点金属の多孔質焼結体に電子放出物質
を含浸させた陰極基体と、この陰極基体を詰めた高融点
金属製カップと、前記陰極基体およびカップを支持する
高融点金属製陰極スリーブより成る含浸形カソード構体
において、前記陰極スリーブ上端部内側につばを設け、
さらに前記カップ底部位置に当る陰極スリーブ内側に突
出部を形成してなることを特徴とする含浸形カソード構
体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5914286A JPH0687390B2 (ja) | 1986-03-19 | 1986-03-19 | 含浸形カソード構体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5914286A JPH0687390B2 (ja) | 1986-03-19 | 1986-03-19 | 含浸形カソード構体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62217527A JPS62217527A (ja) | 1987-09-25 |
JPH0687390B2 true JPH0687390B2 (ja) | 1994-11-02 |
Family
ID=13104778
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5914286A Expired - Lifetime JPH0687390B2 (ja) | 1986-03-19 | 1986-03-19 | 含浸形カソード構体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0687390B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR930014673A (ko) * | 1991-12-20 | 1993-07-23 | 김정배 | 함침형 음극 구조체 및 그 제조방법 |
FR2803088B1 (fr) * | 1999-12-22 | 2002-02-01 | Thomson Tubes & Displays | Procede d'assemblage d'une cathode pour tube a rayons cathodiques |
RU2760980C1 (ru) * | 2021-04-13 | 2021-12-02 | Российская Федерация, от имени которой выступает Государственная корпорация по атомной энергии "Росатом" (Госкорпорация "Росатом") | Взрывоэмиссионный катод электронной пушки |
-
1986
- 1986-03-19 JP JP5914286A patent/JPH0687390B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62217527A (ja) | 1987-09-25 |
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