JPH0612601Y2 - 含浸型陰極 - Google Patents
含浸型陰極Info
- Publication number
- JPH0612601Y2 JPH0612601Y2 JP1986092677U JP9267786U JPH0612601Y2 JP H0612601 Y2 JPH0612601 Y2 JP H0612601Y2 JP 1986092677 U JP1986092677 U JP 1986092677U JP 9267786 U JP9267786 U JP 9267786U JP H0612601 Y2 JPH0612601 Y2 JP H0612601Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cathode
- impregnated
- impregnated cathode
- heater
- brazing material
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Solid Thermionic Cathode (AREA)
- Electrodes For Cathode-Ray Tubes (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、含浸型陰極に関し、特に陰極ヒータ間の絶縁
抵抗が高くブラウン管等に用いて有用な含浸型陰極に関
する。
抵抗が高くブラウン管等に用いて有用な含浸型陰極に関
する。
陰極支持体の上端部に含浸型陰極ペレットを固着し、陰
極支持体内にヒータを配置する従来の傍熱型含浸陰極の
構成は第4図に示すような構成になっている。すなわ
ち、第4図で31は含浸型陰極ペレットで多孔質タング
ステン基体に水素ガス中高温で電子放射性物質を溶融含
浸させたものである。32は陰極支持体、33はロウ材
で、34はヒータでヒータ素線の表面にはアルミナ等か
らなる絶縁物が電着されている。この含浸型陰極のロウ
材33は、陰極ペレット31と陰極支持体32とを固着
する目的の他、陰極ペレット31の裏面からヒータ34
側への電子放射性物質の蒸発を防ぐ目的を兼ねている。
極支持体内にヒータを配置する従来の傍熱型含浸陰極の
構成は第4図に示すような構成になっている。すなわ
ち、第4図で31は含浸型陰極ペレットで多孔質タング
ステン基体に水素ガス中高温で電子放射性物質を溶融含
浸させたものである。32は陰極支持体、33はロウ材
で、34はヒータでヒータ素線の表面にはアルミナ等か
らなる絶縁物が電着されている。この含浸型陰極のロウ
材33は、陰極ペレット31と陰極支持体32とを固着
する目的の他、陰極ペレット31の裏面からヒータ34
側への電子放射性物質の蒸発を防ぐ目的を兼ねている。
しかしながら、上述した従来の方法では、このロウ材3
3が陰極ペレット31の微細孔に浸み込まない様比較的
ロウ流れの悪いロウ材を使用している為、ロウ材にピン
ホールができ、陰極ペレット31の裏面への電子放射性
物質の蒸発や拡散防止を十分に果し得ないという欠点が
あった。
3が陰極ペレット31の微細孔に浸み込まない様比較的
ロウ流れの悪いロウ材を使用している為、ロウ材にピン
ホールができ、陰極ペレット31の裏面への電子放射性
物質の蒸発や拡散防止を十分に果し得ないという欠点が
あった。
本考案は、陰極支持体の上端部に多孔質金属本体からな
る含浸型陰極ペレットをロウ材により固着し、陰極支持
体内にヒータを配置する含浸型陰極において、陰極支持
体内に面する多孔質金属本体の表面層に多孔質金属本体
の密度より高い金属本体層を形成することを特徴として
いる。これにより溶融したロウ材が多孔質金属体中にも
はや浸み込まない作用をもち、ピンホールの少いロウ流
れの良いロウ材を使用することができる。また高密度化
した金属本体表面層自体がヒータ側への電子放射性物質
の蒸発を防ぐ役目もする。
る含浸型陰極ペレットをロウ材により固着し、陰極支持
体内にヒータを配置する含浸型陰極において、陰極支持
体内に面する多孔質金属本体の表面層に多孔質金属本体
の密度より高い金属本体層を形成することを特徴として
いる。これにより溶融したロウ材が多孔質金属体中にも
はや浸み込まない作用をもち、ピンホールの少いロウ流
れの良いロウ材を使用することができる。また高密度化
した金属本体表面層自体がヒータ側への電子放射性物質
の蒸発を防ぐ役目もする。
次に、本考案について図面を参照して説明する。第1図
は本考案の一実施例の縦断面図である。1は含浸型陰極
ペレットで多孔質タングステン基体に水素ガス中高温で
電子放射性物質を溶融含浸させたものである。2は多孔
質タングステン基体中密度が高くなった層を示す。3は
陰極支持体、4はロウ材で、5はヒータでヒータ素線の
表面にはアルミナ等からなる絶縁物が電着されている。
本実施例の具体的な説明を第2図を用いて行う。第2図
は、多孔質タングステンを機械的に切削した陰極ペレッ
トを模擬的に示したものである。図中、7は切削歪のな
いタングステン粒子を、8はヒータ側に対向するペレッ
トの表面の切削歪を有するタングステン粒子を示す。9
は多孔質タングステンの機械削を容易にする為浸透させ
ておいたアクリル樹脂を示し機械削りする表面に歪が生
じない様にしてある。このアクリル樹脂9は、機械削り
完了後空気中約400℃で熱分解させ飛ばす。切削歪を
有するタングステン粒子8の層は、機械削りの際に切削
油等を使用しないで切削することによって生じさせる。
次に、モリブデン57wt%、ルテニウム43wt%の
混合粉末とアルコールとを混合した泥状物からなるロウ
材をヒータに対向する陰極ペレット表面に塗布し204
0℃で溶融させることにより密封させると共に、陰極支
持体32に固着する。この時、前記歪を有したタングス
テン粒子8は、約1500℃付近から焼結が進行しロウ
材の溶融温度以下で、第3図に示すように高密度のタン
グステン層11となる。この後、電子放射性物質を水素
中で約1700℃に加熱し、多孔質タングステンに溶融
含浸させることにより含浸型陰極が完成する。
は本考案の一実施例の縦断面図である。1は含浸型陰極
ペレットで多孔質タングステン基体に水素ガス中高温で
電子放射性物質を溶融含浸させたものである。2は多孔
質タングステン基体中密度が高くなった層を示す。3は
陰極支持体、4はロウ材で、5はヒータでヒータ素線の
表面にはアルミナ等からなる絶縁物が電着されている。
本実施例の具体的な説明を第2図を用いて行う。第2図
は、多孔質タングステンを機械的に切削した陰極ペレッ
トを模擬的に示したものである。図中、7は切削歪のな
いタングステン粒子を、8はヒータ側に対向するペレッ
トの表面の切削歪を有するタングステン粒子を示す。9
は多孔質タングステンの機械削を容易にする為浸透させ
ておいたアクリル樹脂を示し機械削りする表面に歪が生
じない様にしてある。このアクリル樹脂9は、機械削り
完了後空気中約400℃で熱分解させ飛ばす。切削歪を
有するタングステン粒子8の層は、機械削りの際に切削
油等を使用しないで切削することによって生じさせる。
次に、モリブデン57wt%、ルテニウム43wt%の
混合粉末とアルコールとを混合した泥状物からなるロウ
材をヒータに対向する陰極ペレット表面に塗布し204
0℃で溶融させることにより密封させると共に、陰極支
持体32に固着する。この時、前記歪を有したタングス
テン粒子8は、約1500℃付近から焼結が進行しロウ
材の溶融温度以下で、第3図に示すように高密度のタン
グステン層11となる。この後、電子放射性物質を水素
中で約1700℃に加熱し、多孔質タングステンに溶融
含浸させることにより含浸型陰極が完成する。
尚、本実施例では高密度のタングステン層を得る為、切
削歪を利用したものを説明したが、他にもカーボンを表
面に付着させて加熱することにより高密度化したり、あ
るいは高出力レーザでタングステン表面層を焼結させた
りしたものでも良く、本実施例だけに限定されるもので
ないことは明らかである。
削歪を利用したものを説明したが、他にもカーボンを表
面に付着させて加熱することにより高密度化したり、あ
るいは高出力レーザでタングステン表面層を焼結させた
りしたものでも良く、本実施例だけに限定されるもので
ないことは明らかである。
以上説明したように本考案により製造した含浸型陰極
は、陰極ペレットのロウ材の浸み込みが高密度のタング
ステン層で遮断されており、ロウ流れのよいロウ材を使
用出来ることにより電子放射物質の陰極支持体内部への
汚染を完全に防止できるため長時間の使用に対しても陰
極ヒータ間の絶縁抵抗を良好に維持することができる。
は、陰極ペレットのロウ材の浸み込みが高密度のタング
ステン層で遮断されており、ロウ流れのよいロウ材を使
用出来ることにより電子放射物質の陰極支持体内部への
汚染を完全に防止できるため長時間の使用に対しても陰
極ヒータ間の絶縁抵抗を良好に維持することができる。
第1図は本考案の傍熱型含浸陰極の断面図、第2図は本
考案の機械削り工程後の陰極ペレットの断面図、第3図
は本考案の含浸型陰極の断面図、第4図は従来の傍熱型
含浸陰極の断面図である。 1,31……陰極ペレット、2,11……高密度タング
ステン層、3,32……陰極支持体、4,10,33…
…ロウ材、5,34……ヒータ、7……切削歪を有しな
いタングステン粒子、8……切削歪を有するタングステ
ン粒子、9……アクリル樹脂。
考案の機械削り工程後の陰極ペレットの断面図、第3図
は本考案の含浸型陰極の断面図、第4図は従来の傍熱型
含浸陰極の断面図である。 1,31……陰極ペレット、2,11……高密度タング
ステン層、3,32……陰極支持体、4,10,33…
…ロウ材、5,34……ヒータ、7……切削歪を有しな
いタングステン粒子、8……切削歪を有するタングステ
ン粒子、9……アクリル樹脂。
Claims (1)
- 【請求項1】陰極支持体の上端部に多孔質金属本体から
なる含浸型陰極ペレットをロウ材により固着し、陰極支
持体内にヒータを配置する含浸型陰極において、前記含
浸型陰極ペレットの陰極支持体内のヒータに対向する面
に多孔質金属本体の密度より高い金属本体層を設けたこ
とを特徴とする含浸型陰極。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986092677U JPH0612601Y2 (ja) | 1986-06-17 | 1986-06-17 | 含浸型陰極 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986092677U JPH0612601Y2 (ja) | 1986-06-17 | 1986-06-17 | 含浸型陰極 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62202750U JPS62202750U (ja) | 1987-12-24 |
JPH0612601Y2 true JPH0612601Y2 (ja) | 1994-03-30 |
Family
ID=30954595
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1986092677U Expired - Lifetime JPH0612601Y2 (ja) | 1986-06-17 | 1986-06-17 | 含浸型陰極 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0612601Y2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5022000Y2 (ja) * | 1971-04-06 | 1975-07-02 | ||
JPS50141557U (ja) * | 1974-05-10 | 1975-11-21 | ||
JPS6016401A (ja) * | 1984-06-15 | 1985-01-28 | 松下電器産業株式会社 | 高圧用可変抵抗器 |
-
1986
- 1986-06-17 JP JP1986092677U patent/JPH0612601Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62202750U (ja) | 1987-12-24 |
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