JP2723897B2 - 電子管用傍熱形陰極 - Google Patents

電子管用傍熱形陰極

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JP2723897B2
JP2723897B2 JP4200288A JP4200288A JP2723897B2 JP 2723897 B2 JP2723897 B2 JP 2723897B2 JP 4200288 A JP4200288 A JP 4200288A JP 4200288 A JP4200288 A JP 4200288A JP 2723897 B2 JP2723897 B2 JP 2723897B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、熱効率が良く、ヒータ温度が低くて済み、
寿命が長く、信頼性が高い電子管用傍熱形陰極に関す
る。
[従来の技術] 傍熱形の電子管用陰極は、直熱形陰極に比べて種々利
点があるにもかかわらず熱効率に関しては劣っており、
従来から其の向上について多くの工夫がなされて来た。
例えば特開昭61−288339号公報には、傍熱形陰極の金属
スリーブ内面に、高融点金属または其の酸化物粉末と無
機質結合材を塗布して焼結し、スリーブの内面に黒い熱
吸収性膜を形成させることが開示されている。
[発明が解決しようとする課題] しかし、上記従来の技術には、スリーブ内面に形成さ
れた熱吸収性膜の黒化度が十分ではなく、陰極のスリー
ブの外側に密着させた電子放出物質部分が、ヒータ通電
により十分効率良く加熱されるには到らないという問題
があった。
また、古くから、ヒータの外側表面にタングステン粉
末を塗布焼結して黒化させた所謂ダークヒータを使用す
ることも行われていたが、この方法は時によってはヒー
タの絶縁性を低下させるなどの問題を生じていた。
本発明は、上記従来の傍熱形陰極の課題を解決し、陰
極スリーブの外側に密着させた電子放出物質部分を、ヒ
ータにより更に効率良く加熱できるようにした電子管用
傍熱形陰極を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記課題を解決するために本発明においては、ヒータ
を被覆するアルミナ絶縁層の外側面に、アルミニウムタ
ングステートを付着させて還元性雰囲気中で焼結し、ヒ
ータ絶縁被覆の外側表面を黒化させることにした。
また、金属スリーブの内側面に、アルミニウムタング
ステートを付着させて還元性雰囲気中で焼結し、金属ス
リーブの内側表面を黒化させることにした。
ヒータの外側を黒化させ、同時に金属スリーブの内側
も黒化させれば勿論最良の効果が得られるが、どちらか
一方だけを黒化しても、かなりの効果が得られる。
[作用] アルミニウムタングステートの粉末は黄緑色をしてい
るが、水素中で焼結することにより、Al2O3とW、又はA
l2O3とWO3に分解する。アルミニウムタングステートの
分解によって生じたW又はWO2は、非常に微細な粒子で
あり、これらの粒子によって表面に十分な黒化度を有す
る膜が形成される。
黒色度の大きい被膜が形成されたヒータの表面は熱放
射率が高くなり、同様に黒色度の大きい被膜が形成され
た金属スリーブの内面は熱吸収率が高くなるため、陰極
スリーブの外側に密着させた電子放出物質部分は、ヒー
タにより効率良く加熱されるようになり従来よりも低い
ヒータ温度で従来と同等の電子放出量が得られるように
なる。
なお、アルミニウムタングステートの分解によって生
じたAl2O3、W、WO2は何れも高温真空中で安定な物質で
あり、反応または蒸発により消失するようなことはな
い。
[実施例] 第1図は本発明一実施例の断面図で、図中、1はモリ
ブデン製の金属スリーブ、2はタングステン芯線を用い
た加熱用ヒータ、3は金属スリーブ1の外壁頂面上に密
着して取付けられた金属カップ、4は電子放出物質を高
融点金属の多孔質焼結体に含浸させたエミッタ(ペレッ
ト)で金属カップ3の内部に収納されており、ヒータ2
のアルミナ被覆6の外表面とスリーブ1の内側表面には
本発明に係る黒色被膜5が形成されている。
ヒータは、タングステン芯線にアルミナを電着させ16
00℃水素中で焼結した後、アルミニウムタングステート
を付着させ、1400℃水素中で焼結し、外面に黒色膜を形
成させたものである。アルミニウムタングステートは、
粉末15gを、50ccのメチルイソブチルケトン(MIBK)
と、ニトロセルローズ1gを混合した液体に分散させてス
ラリーとし、このスラリーにアルミナを電着、焼結した
ヒータを浸漬することにより付着させた。付着後、水素
中で焼結することにより、アルミニウムタングステート
はAl2O3、W、WO2に分解し、黒化膜となる。
金属スリーブはモリブデン板をプレス加工して作った
もので、スリーブ内に上記スラリーを注入して乾燥後、
1200℃水素中で焼結したものである。焼結後はスリーブ
内面にAl2O3、W、WO2からなる黒化膜が形成されてい
る。
上記の如く製造された傍熱形陰極は、従来はヒータ温
度1300℃にしなければエミッタ温度が1000℃にならなか
ったのに対し、ヒータ温度1200℃でエミッタ温度1000℃
となり、ヒータ温度1200℃、エミッタ温度1000℃の条件
で5000時間、圧力10-6Pa以下の高真空中で加熱しても何
等変化は認められず、信頼性が高いことが判った。
[発明の効果] 以上説明したように本発明によれば、熱効率が良く、
ヒータ温度が低くて済み、寿命が長く信頼性の高い電子
管用傍熱形陰極が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明一実施例の断面図である。 1……金属スリーブ、2……本発明に係る黒化ヒータ、
4……エミッタ、5……黒色被膜。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01J 9/04 H01J 9/04 J 9/08 9/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加熱用ヒータと、ヒータを内包する金属ス
    リーブと、スリーブの外側に密着させた電子放出物質部
    分とを備えた電子管用傍熱形陰極において、ヒータを被
    覆するアルミナ絶縁層の外側面に、アルミニウムタング
    ステートを付着させて焼結し、ヒータ絶縁被覆の外側表
    面を黒化させたことを特徴とする電子管用傍熱形陰極。
  2. 【請求項2】加熱用ヒータと、ヒータを内包する金属ス
    リーブと、スリーブの外側に密着させた電子放出物質部
    分とを備えた電子管用傍熱形陰極において、金属スリー
    ブの内側面に、アルミニウムタングステートを付着させ
    て焼結し、金属スリーブの内側表面を黒化させたことを
    特徴とする電子管用傍熱形陰極。
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