JPH04100822A - ポリエステル添加用エチレングリコールスラリー - Google Patents

ポリエステル添加用エチレングリコールスラリー

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JPH04100822A
JPH04100822A JP21638290A JP21638290A JPH04100822A JP H04100822 A JPH04100822 A JP H04100822A JP 21638290 A JP21638290 A JP 21638290A JP 21638290 A JP21638290 A JP 21638290A JP H04100822 A JPH04100822 A JP H04100822A
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aluminum oxide
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ポリエステル添加後、優れた分散性を有する
酸化アルミニウム粒子含有エチレングリコールスラリー
に関する。
〔従来の技術および発明が解決しようとする課題〕ポリ
エステルフィルム、なかんずく2軸配向ポリエステルフ
イルムは、物理的、化学的特性に優れ、磁気記録媒体の
ベースフィルムやコンデンサー誘電体を始めとする各種
の用途に使用されている。特に、酸化アルミニウム粒子
を含有するフィルムは耐摩耗性が優れるため、その適用
範囲が拡大している。
しかしながら、かかる優れた耐摩耗性性を有する酸化ア
ルミニウム粒子含有フィルムを安定して得ることは困難
であった。
すなわち、該粒子含有ポリエステルは、その製造工程に
酸化アルミニウムを含むスラリーを添加することにより
得られるが、スラリー中の粒子の分散性は必ずしも充分
ではなく、しばしば粗大な凝集粒子が生成する。かかる
問題点はスラリー中の粒子の粒径が小さくなるほど、ま
たその濃度が高くなるほど顕著となる。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは上記課題に鑑み鋭意検討した結果、酸化ア
ルミニウム粒子含有エチレングリコールスラリーを特定
のpH領域に調整することにより、粗大粒子の生成を防
ぐと共に極めて優れた分散性が得られることを知見し、
本発明を完成するに至った。
すなわち本発明の要旨は、酸化アルミニウム粒子を5〜
40重量%含有し、pH(水素イオン濃度)が6以下で
あることを特徴とするポリエステル添加用エチレングリ
コールスラリーに存する。
以下、本発明を更に詳細に説明する。
本発明でいうポリエステルとは、テレフタル酸、26−
ナフタレンジカルボン酸のような芳香族ジカルボン酸又
はそのエステルと、エチレングリコールを主たる出発原
料として得られるポリエステルを指すが、他の第三成分
を含有していてもかまわない。この場合、ジカルボン酸
成分としては例えば、イソフタル酸、テレフタル酸、2
,6ナフタレンジカルポン酸、アジピン酸及びセバシン
酸等の一種以上を用いることができる。またグリコール
成分としては、ジエチレングリコール、プロピレングリ
コール、ブタンジオール、1,4シクロヘキサンジメタ
ツール及びネオペンチルグリコール等の一種以上を用い
ることができる。
いずれにしても、本発明のポリエステルは繰り返し構造
単位の80%以上がエチレンテレフタレート単位又はエ
チレン−2,6−ナフタレン単位を有するポリエステル
を指す。
かかるポリエステルは2軸延伸フイルムとして利用され
るが、その耐摩耗性を改良するために微細な酸化アルミ
ニウム粒子を存在させておく。本発明で用いる酸化アル
ミニウム粒子としては、最終的に得られるフィルムの耐
摩耗性やフィルムと接触する基材への傷っけを考慮し、
デルタ型もしくはガンマ型、特にデルタ型を70重量%
以上を含むものが好ましく用いられる。酸化アルミニウ
ム粒子の一部、例えば10重量%未満がSi、Ti、F
e、Naおよびに等で置換されていてもよい。また、電
子顕微鏡法により測定される、酸化アルミニウム粒子の
1次粒径は、通常、0.10μm以下、好ましくは0.
05μm以下である。
かかる微細な酸化アルミニウム粒子は、通常、製造段階
で2次凝集して0.5〜2μmの凝集体となっているた
め、必要に応じ、乾式で解砕、分級処理を施した後、エ
チレングリコールスラリーとして湿式で解砕、分級、濾
過処理を行う。
解砕処理には、例えばロッドミル、ボールミル、振動ミ
ル、振動ボールミル、ローラーミル、インパクトミル、
攪拌摩砕ミル、流体エネルギーミル等を採用することが
できる。分級処理には、例えば半自由うす式、強制うず
式、ハイドロサイクロン式、遠心分離法等を採用するこ
とができる。濾過処理には、例えば金銅式、カートリッ
ジ式等を採用することができる。
本発明においては、かかる酸化アルミニウム粒子をエチ
レングリコール中で2次凝集の平均粒径が、通常、0.
03μm以下、好ましくは0.15μm以下となるよう
に解砕する。解砕処理の間、エチレングリコールスラリ
ーのpH(水素イオン濃度)を6以下、好ましくは3〜
5に調整するならば該スラリー中の粒子分散性を高め、
かつスラリーの高濃度化も容易に達成し得ることができ
、また該スラリーの保存安定性も極めて良好となる。
本発明においてはリン酸およびそのエステルでスラリー
のpHを調整することが好ましく、かかるリン化合物は
ポリエステルの熱安定側を兼ねるものであってもよい。
リン化合物以外にも、一般の酸性化合物である塩酸、硫
酸、酢酸および炭酸等の化合物も用いることができる。
スラリーのpHが6を越えるとエチレングリコール中で
の粒子の分散が不充分となりスラリーの高濃度化も困難
となり、さらに、スラリーを長期間保存した際、エチレ
ングリコール中に溶解した微量の酸化アルミニウムが再
析出し、1〜30μmの針状の粗大粒子となってしまう
ので好ましくない。スラリー解砕時のpHが6以下とな
るような条件下で調製した、酸化アルミニウム粒子を含
むエチレングリコールスラリーの分散性および長期間保
存時の安定性が著しく改良される理由は定かでないが、
粒子表面に存在する安定な陽イオンにより粒子間の反発
力が増し、その結果、スラリー中での分散性が改良され
るとともに、酸化アルミニウム粒子のエチレングリコー
ルへの溶解度が低下したためと推定される。
このことは該粒子のゼータ電位が+20〜+50mVと
いう高い値を示すことに対応しているように思われる。
本発明の効果は、2次凝集した粒子の解砕過程で新たに
生成したより小さい粒子同士の再凝集の防止、酸化アル
ミニウム粒子のエチレングリコールへの溶解度を低下さ
せ長期間保存安定性を著しく高める点にあるが、必ずし
も完全に1次粒子にまで分散させる必要はない。
本発明のスラリーは、酸化アルミニウム粒子の含有率が
5〜40重量%の範囲のものであり、好ましくは10〜
30重量%の酸化アルミニウム粒子を含有するスラリー
である。
スラリー中の粒子濃度が5重量%未満ではエチレングリ
コールの使用量が増しエチレングリコールの原単位が大
きくなり過ぎ好ましくない。また粒子濃度が40重量%
を超えると、スラリー中で粒子の凝集傾向が認められ、
またポリマー中における分散性も悪化してしまう。
なお、本発明でいうエチレングリコールスラリー中には
本発明の趣旨を損なわない範囲で、20重量%以下の水
、メタノール、ジエチレングリコール等、また少量のシ
リカ、カオリン、炭酸カルシウム等の微粒子が含まれて
いてもよい。
スラリーはポリエステルの合成反応工程に添加されるが
、特にエステル交換反応、エステル化反応終了後または
重縮合反応開始前に添加することが操作上および分散性
の点から好ましい。
〔実施例] 以下、本発明を実施例を挙げて更に詳細に説明するが、
本発明は、その要旨を越えない限り以下の実施例によっ
て限定されるものではない。なお実施例における種々の
物性および特性の測定方法、定義は下記の通りである。
実施例及び比較例中「部」とあるは「重量部」を示す。
(1)電子顕微鏡法による一次粒子径の測定電子顕微鏡
にて粒子の一次粒径を測定し、等価球換算値の積算体積
分率50%の粒径を求めた。
(2)二次粒子径の測定 スラリー中の粒子の粒度分布を高滓製作所製遠心沈降式
粒度分布測定装置(SA−CPa型)で測定し、等価球
形分布における積算体積分率50%の粒径を二次粒子の
平均粒径とした。
(3)粘度の測定 E型粘度計(東京計器製 VISCONIC−EMD型
)を用いて、30℃−2Or pmの条件下で測定した
(4)pHの測定 pHメータ(東亜電波工業製 HM−10P型)を用い
て、酸化アルミニウム含有エチレングリコールスラリー
を直接測定した。
(5)濾過性 金鋼タイプのフィルター(メツシュ#3600)を用い
て、以下に示す一定条件下で酸化アルミニウム粒子含有
エチレングリコールスラリーを吸引濾過し、濾過速度あ
るいはフィルターの閉塞の程度から濾過性を評価した。
濾過スラリー量:500m、フィルター面積=10d、
吸引濾過時の真空度:100mHg。
(6)ポリマー中の分散性 酸化アルミニウム粒子を含むポリエステルをフィルム化
し、その最大高さを測定することによって評価を行った
。その測定法は次の通りである。
(株)小板研究所製の表面粗さ測定器(SE3F)によ
って得られた断面曲線から、基準長さ(2,5m )だ
け抜き取った部分(以下、抜き取り部分という)を平均
線に平行な2直線で挟み、この2直線の間隔を測定して
その値をマイクロメートル(μm)単位で表したものを
抜き取り部分の最大高さとした。突起の最大高さは、試
料フィルム表面から10本の断面曲線を求め、これらの
断面曲線から求めた抜き取り部分の最大高さの平均値で
表した。なお、測定に使用した触針の半径は2.0μ讃
、荷重は30■、カットオフ値は0.08閣とした。
実施例1 〔スラリーの調製〕 一次粒径0.02μ鴎の一次粒子の凝集体である酸化ア
ルミニウム粒子10部をエチレングリコール90部に分
散させた。
次いでホモミキサー(特殊機化工業製 TKホモミキサ
ー)を用い、回転数11000Orp、攪拌時間30分
間として分散させた。スラリーのpHは7,3、粘度は
55cp、見かけの平均粒径(2次粒子径)は0.85
μmであった。次いでエチルアシッドホスフェート0.
2部を添加してpHを4.0に調製した後、サンドグラ
インダー(五十嵐機械製 5QL−1/2G)を用いて
解砕処理を施した。解砕処理条件は以下のとおりである
メディア:直径2閣のガラスピーズ、メディア量=11
、スラリー容量:11、回転数:200Orpm、解砕
時間:40分。
解砕処理後のスラリーのpHは4.1、粘度は21cp
、平均粒径は0.07μmであった。またスラリーの濾
過性も良好であった。
〔ポリエステルの製造〕
ジメチルテレフタレート100部、エチレングリコール
60部および酢酸マグネシウム4水塩0.09部を反応
器にとり加熱昇温するとともにメタノールを留去してエ
ステル交換反応を行い、反応開始から4時間を要して2
30°Cまで昇温し実質的にエステル交換反応を終了し
た。
次いで上記スラリーを3部を添加した後、エチルアシッ
ドホスフェート0.04部を添加し、更に三酸化アンチ
モン0.04部を加えて5時間重縮合反応を行い、極限
粘度0.65のポリエチレンテレフタレートを得た。
得られたポリエステルを乾燥後290°Cで溶融押出し
、無定形シートとした後、縮方向に90°Cで3.5倍
、横方向に110°Cで3.7倍延伸し、210°Cで
3秒間熱処理を行い、厚さ15μmのフィルムを得た。
得られたフィルムの最大突起高さ(Rmax)は0.0
14μn+であり、均一微細な表面を有していた。
実施例2 酸化アルミニウム粒子濃度を20%、調製時のpHを5
.0とし、ポリエステル重合時のスラリー添加量を1.
5部とする他は実施例1と同様にしてその特性を評価し
た。スラリー中の粒子は優れた分散性を示し、ポリマー
中における分散状態も良好であった。
実施例3 酸化アルミニウム粒子濃度を30%、調整時のpHを4
.5とし、ポリエステル重合時のスラリー添加量を0.
8部とする他は実施例1と同様にしてその特性を評価し
た。スラリー中の粒子は優れた分散性を示し、ポリマー
中における分散状態も良好であった。
比較例1 実施例1においてスラリー調製時にエチルアシッドホス
フェートによるpH調製を行わない他は実施例1と同様
にしてその特性を評価した。スラリー調製直後のスラリ
ー中の粒子は優れた分散性を示し、ポリマー中における
分散状態も良好であった。しかし、1ケ月保存後のスラ
リー中には粗大粒子が発生し濾過性は不十分であった。
比較例2 実施例2においてスラリー調製時にエチルアシッドホス
フェートによるpH調製を行わない他は実施例2と同様
にしてその特性を評価した。得られたスラリーは凝集傾
向が認められ、それを添加して得たポリマー中の粒子の
分散性も不十分であった。また、1ケ月保存後のスラリ
ー中には粗大粒子が多量に発生し濾過性は更に悪化した
比較例3 実施例3においてスラリー調製時にエチルアシッドホス
フェートによるpH調製を行わない他は実施例3と同様
にしてその特性を評価した。得られたスラリーは凝集が
激しく、全く濾過できなかった。
以上、得られた結果をまとめて下記表1に示す。
〔発明の効果] 本発明のスラリーは優れた分散性を有し、長期保存して
も品質の低下しないものであり、その工業的価値は高い

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)酸化アルミニウム粒子を5〜40重量%含有し、
    pH(水素イオン濃度)が6以下であることを特徴とす
    るポリエステル添加用エチレングリコールスラリー。
JP21638290A 1990-08-16 1990-08-16 ポリエステル添加用エチレングリコールスラリー Expired - Lifetime JPH0751620B2 (ja)

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