JPH0399008A

JPH0399008A - 粉末化粧料

Info

Publication number: JPH0399008A
Application number: JP23754789A
Authority: JP
Inventors: Hideo Kurisaki; 栗崎　秀夫; Hiroaki Ishibashi; 石橋　博明
Original assignee: Chisso Corp
Current assignee: JNC Corp
Priority date: 1989-09-13
Filing date: 1989-09-13
Publication date: 1991-04-24
Anticipated expiration: 2012-05-14
Also published as: JP2608786B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は粉末化粧料に関する．更に詳しくは該化粧料中
に紫外線吸収剤若しくは紫外線遮蔽剤を被覆、含浸又は
化学結合せしめた球状セルロース粉末を含有してなる粉
末化粧料に関する．［従来の技術及び発明が解決しよう
とする問題点］一般に粉末化粧料とはタルク、マイカ、などの体質顔料
と必要に応じて酸化鉄などの無機顔料又は有機顔料を配
合してなる粉末部を主成分とし、これに付着剤又はバイ
ンダーとして適量の炭化水素、エステル油などの油分を
配合し、そのままルーズな状態で、又は圧縮成形などに
よりプレス状とした化粧料を意味する．ところで日焼けの原因となる波長が２９０〜４００Ｉの
紫外線は皮膚に紅斑を惹起し炎症後黒化をもたらす．従来よりこれらの障害を予防するため各種の紫外線吸収
剤若しくは紫外線遮蔽剤を配合した化粧料が開発され市
販されている．紫外線吸収剤としては有機系のパラアミノ安息香酸、ベ
ンゾフェノン、桂皮酸、ベンゾフラン、サリチル酸、ク
マリンおよびアゾールが、紫外線遮蔽剤としては無機系
の酸化チタン、酸化亜鉛等が知られている．しかしなが
ら、これらの有機系紫外線吸収剤は、化粧料に多量に添
加すると溶解性に問題があり配合時にうまく分散せず、
また皮膚に対する刺激を有すること若しくは紫外線吸収
により変色するなどの問題があった．また紫外線遮蔽剤は通常特定の粒子径をもたず付着性が
あり、塊状になり易く化粧料製造時の分散性や保存中の
安定性が悪く、結果として肌に塗布した後の粉浮きが生
じるという欠点があった、その為、特公昭４７−４２，
５０２号には球状にした酸化チタンを化粧判に配合する
という方法が開示されている．しかし、この方法では可視光線の透過率が低〈、隠ぺい
力が高すぎるため肌に塗布した際青白さが目立つという
問題があった．そこで本発明者等は、こうした事情にかんがみ、鋭意研
究を重ねた結果、あらかじめ紫外線吸収剤若しくは紫外
線遮蔽剤を被覆、含浸又は化学結合せしめた多孔性球状
セルロース粉末を配合した化粧料が、通常使用される球
状ナイロン粉末配合化粧料に比べ皮膚刺激、変色がなく
分散性や保存中の安定性が充分でかつ肌への塗布した時
、粉浮きがなく青白さがない事を見い出し本発明に到達
した．［問題点を解決する為の手段］本発明は、下記（１）〜（４）の構戒を有する．（１）
紫外線吸収剤若しくは紫外線遮蔽剤の１種又は２　ｆｆ
ｌ以上を被覆、含浸又は化学結合せしめた球状セルロー
ス粉末を配合したことを特徴とする粉末化粧料．（２）球状セルロース粉末が平均３〜５０μｍかつ最大
１００μｍの粒径を有する多孔性球状セルロース粉末で
ある前記（１）に記載の粉末化粧料．（３）紫外線吸収
剤若しくは紫外線遮蔽剤がパラアミノ安息香酸、ペンゾ
フエノン、桂皮酸ベンゾフラン、サリチル酸、クマリン
、アゾール、酸化チタン、酸化亜鉛、もしくはこれらの
塩又はこれらの誘導体より選択される１　ｆｉ又は２種
以上の混合物である前記（１）又は（２）に記載の粉末
化粧料．（４）紫外線吸収剤若しくは紫外線遮蔽剤を被覆、含浸
又は化学結合せしめた球状セルロース粒子の配合量が粉
末化粧料の全量中の０．１〜５０重量％である前記（１
）ないし（３）のいずれかに記載の粉末化粧料．本発明の構成と効果につき以下に詳述する．本発明で用
いる球状セルロース粉末は、平均粒径が３〜５０μｍで
、かつ最大粒径が１００μｍ以下のものが好ましい．平
均粒径が３μｍ未満の場合は塗布時ののびの効果が充分
発揮されにくく、平均粒径が５０μｍを超えるか、ある
いは最大粒径が１００μ閣を超える場合は肌に塗布した
ときにザラザラした感触を与えやすくなるからである．
又球状セルロース粉末は、多孔性でないものは紫外線吸
収剤若しくは紫外線遮蔽剤の保持量が少ないので多孔性
のものが好ましい．本発明においては上記性能を有している多孔性球状セル
ロースであればいずれのものでも使用し得るが、例えば
特開昭６１−２４１，３３７号公報に記載されている方
法により製造されたものを使用する事が出来る．紫外線吸収剤若しくは紫外線遮蔽剤は、一般に化粧品原
料として用いられているものであれば、いずれも使用出
来る．　例えば、バラアミノ安息香酸、ベンゾフェノン
、桂皮酸、ベンゾフラン、サリチル酸、クマリン、アゾ
ール、酸化チタン、酸化亜鉛、もしくは、これらの塩又
はこれらの誘導体等が好適であり、これらのうち１種又
は２　ｌｆｉ以上を混合して用いる事が出来る．次にこれら紫外線吸収剤若しくは紫外線遮蔽剤を多孔性
球状セルロース粉末に被覆、含浸又は化学結合せしめる
方法は例えば、紫外線吸収剤を溶解した溶媒溶液中に、
多孔性球状セルロース粉末を浸漬攪拌し、その溶媒を乾
燥除去させる方法、ｍ械的に一定割合の紫外線吸収剤若
しくは紫外線遮蔽剤と多孔性球状セルロース粉末を混合
することによりセルロースの表面をコーティングし又は
セルロースのボアの中に紫外線吸収剤若しくは紫外線遮
蔽剤を押し込むハイブリダイゼーション法、セルロース
のＯＨ基を利用し共有結合、イオン結合により紫外線吸
収剤若しくは紫外線遮蔽剤を化学的に結合させる方法等
いずれを用いても良く、かかる処理後においてもなお多
孔性球状セルロースの官能特性を維持できれば良い．前
記の多孔性球状セル，ロース粉末の配合量は粉末化粧料
全量中の０．１〜５０重量％が好ましく、特に好ましく
は１〜４０重量％である．配合量が０．１％未満ではつ
きの効果が充分でないことがあり、５０重量％を超える
とすべりが良くなり過ぎてつきが悪くなることがあるか
らである．つぎに本発明の粉末化化粧料に用いる粉末、油分につい
て説明する．本発明で用いる粉末部の主要部を構成する体質顔料とし
ては、一般的に化粧料に用いられる体質顔料等を用いる
ことができ、たとえば酸化鉄、タルク、マイカ、クレー
、カオリンなどの体質顔料類を用いることができる．本発明で用いられる油分としては化粧料に一般的に用い
られる油分を用いることができ、それらの１種又は２種
以上を目的により適合させて任意に用いることができる
．それらの具体例としては、セチルアルコール、ステアリ
ルアルコールなどの高級アルコール、ステアリン酸、ベ
ヘン酸などの高級脂肪酸、固形パラフィン、マイクロク
リスタリンワックス、ポリエチレンワックス、キャンデ
リラロウ、ビースワックス、硬化ヒマシ油、カルナパロ
ウ、パリコワックスなどのワックス、オリーブ油、ホホ
バ油、ヒマシ油、ラノリン油などの動物性油、流動バラ
フィン、ワセリンなどの鉱物油、トリメチロールブロバ
ントリイソステアレート、イソブロビルミリステート、
グリセロールトリー２−エチルヘキサノエート、ペンタ
エリスリトールテトラー２−エチルヘサノエート、シリ
コーン油などの合成油を挙げることができる．体質顔料を含む粉末部の配合量は、通常粉末化粧料の全
量中の３０〜９９．５重量％であり、油分の配合量は、
通常粉末化粧料全量中のＯ．Ｓ〜７０１ｉ量％であ．本発明の粉末化粧料には上記紫外線吸収剤若しくは紫外
線遮蔽剤を被覆、含浸又は化学結合せしめた多孔性球状
セルロース粉末、必要に応じて顔料を含有する体質顔料
、油分のような必須成分に加えて、より具体的に応じて
界面活性剤、香料、防腐防黴剤、酸化防止剤、保湿高分
子物質など粉末化粧料中に通常適合される他の成分を適
量配合させることができる．当然のことながら、前記球
状セルロース粉末以外の球状粉末たとえば球状合成樹脂
粉末も本発明の効果を損なわない範囲内で配合可能であ
る．［実施例］以下、試験例および実施例を例を挙げて本発明をさらに
詳細に説明する．しかし本発明はこれらにより限定され
るものではない．実施例１下記の配合比に係る組成物を後述の工程で調製した． ■多孔性球状セルロース粉末　　　２０．０重量％（チ
ッソ■製商品名セルロフロー　Ｃ−２５）■酸化チタン
　　　　　　　　　　　５．０〃（西独デグッサ社製商
品名　Ｐ−２５　）■マイカ ■タルク ■ヒアルロン酸ナトリウム ■酸化鉄（赤，黒、黄） ■ラノリン ■流動パラフィン ■ソルビタンセスキオート［相］エチルバラバン ■プチルヒドロキシアニソール　　０．０２７７＠香ね０．５　　〃 ■と■をハイブリダイゼーションシステム（ＮＨＳ）（
株式会社　奈良機械製作所製）を用い多孔性球状セルロ
ース粉末のボアに酸化チタンを押し込み、ついで■〜■
と共にヘンシェルミキサーにて混合し、他方■〜■を８
０℃で加熱溶解して上記■〜■に吹きつけて更にヘンシ
ェルくキサーにて混合する．ついでアトマイザーにより
粉砕し、ふるい３Ｓ理して圧縮成形により中皿中に成形
してプレス状ファンデーションを得た．比較例１前記実施例１において球状セルロース粉末の代わりに球
状ナイロン粉末（平均粒径５μｍ）を使用し、他は実施
例１と同様にしてプレス状ファンデーションを得た．実施例２下記の配合比に係る組戒物を後述の工程で調製した． ■特開昭５５−４４Ｊ１２号公報の実施例３に記載され
ている方法と同じ方法で製造したセルロースビーズ（２７０メッシュバス品〉３０重量％１０７７２０　　〃２　８　．　９　５　　ＢＯ．１２ｕ黄、黒）　　　　　　　　１．６２＃０．６９　　〃３．４　　〃３．４　　〃０．８　　〃０．２　　〃０．０２　　ｎｏ．２　　〃５倍量の２００ｍＭ　Ａヨウ素酸ナトリウム中に没入し
３０℃、３０分ゆっくり攪拌振と■バラアミノ安息香酸 ■マイカ ■タルク ■赤色２２６号 ■酸化鉄（赤、 ■群青 ■ラノリン ■流動バラフィン［相］ソルビタンセスキオレート ■ブロビルパラベン ■ブチルヒドロキシトルエン０香料 ■を（Ｎａｌ０４）うした．次いで吸引ろ過し更によく水洗いしてセルロー
ス骨格を開環してホルミル基にしたホルミルセルロース
ビーズを得た．このホルミルセルロースビーズにｌＯ倍
量の５＋ｎｌＪ｝リス緩衝液及び■を入れ５℃で５時間
ゆっくり攪拌振とうした．次いで吸引ろ過し、かるく水
洗い後ロータリーエバーポレーターで乾燥し、バラアミ
ノ安息香酸結合セルロースを得た．このパラアミノ安息香酸結合セルロースビーズと■〜０
を用い実施例１に準じてほほ紅を製造した．比較例２実施例２のセルロースビーズの代わりに球状ナイロン粉
末を使用し、実施例２と同様にしてほほ紅を製造した．試験例実施例１及び比較例１で得られたファンデーションの評
価を実使用テストにて行った．実使用テストは女性専門
パネラー２０名を被験者として実施例１と比較例１の使
用性の差を確認した．結果を第１表に示す．第１表に示
す様に明らかに本発明の粉末化粧料は粉浮きがなく青白
さがない皮膚刺激のない優れた粉末化粧料であった．実
施例２及び比較例２で得られたほぼ紅についても実施例
１及び比較例１と同様にして評価し、実施例２で得られ
たほほ紅は比較例２のものよりつきが良く、粉浮きせず
おちついた仕上がり感を有する優れた粉末化粧料である
ことを確認した。

第１表［効果］本発明の粉末化粧料は、肌に塗布した後の粉浮きがなく
、青白さ、皮膚刺激感がなく、総合的な仕上がりがよい
．以上

Claims

【特許請求の範囲】

（１）紫外線吸収剤若しくは紫外線遮蔽剤の１種又は２
種以上を被覆、含浸又は化学結合せしめた球状セルロー
ス粉末を配合したことを特徴とする粉末化粧料。
（２）球状セルロース粉末が平均３〜５０μｍかつ最大
１００μｍの粒径を有する多孔性球状セルロース粉末で
ある請求項（１）に記載の粉末化粧料。
（３）紫外線吸収剤若しくは紫外線遮蔽剤がパラアミノ
安息香酸、ベンゾフェノン、桂皮酸ベンゾフラン、サリ
チル酸、クマリン、アゾール、酸化チタン、酸化亜鉛、
もしくはこれらの塩又はこれらの誘導体より選択される
１種又は２種以上の混合物である請求項（１）又は（２
）に記載の粉末化粧料。
（４）紫外線吸収剤若しくは紫外線遮蔽剤を被覆、含浸
又は化学結合せしめた球状セルロース粒子の配合量が粉
末化粧料の全量中の０．１〜５０重量％である請求項（
１）ないし（３）のいずれかに記載の粉末化粧料。