JPH0397946A - シルク調立毛パイル布帛 - Google Patents

シルク調立毛パイル布帛

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JPH0397946A
JPH0397946A JP1234974A JP23497489A JPH0397946A JP H0397946 A JPH0397946 A JP H0397946A JP 1234974 A JP1234974 A JP 1234974A JP 23497489 A JP23497489 A JP 23497489A JP H0397946 A JPH0397946 A JP H0397946A
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yarn fineness
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杉本 武敏
Mitsuo Kagami
鏡 光雄
Mitsuo Murata
村田 充男
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は耐毛倒れ性が良好で、色相ムラが生じにくいシ
ルク調風合いを有する高級自動車内装用立毛パイル布帛
に関する。
[従来の技術] 自動車産業の発達とともに自動車内装材としてのカーシ
ート類も機能性とファッション性の両面から品質向上と
多様性が強く要求ざれるようになった。従来から、カー
シート類にはi編物の立毛パイル布帛が広く使用ざれて
きたが、近年、ソフトな風合いでも毛倒れしないもので
、且つ、光沢ムラ、色相ムラを生じない立毛パイル布帛
の開発がより強く求められるようになってきた。
従来技術では、立毛感や地透け感を改善したソフト風合
いを有する立毛パイル布帛として、扁平断面糸を用いた
立毛パイル布帛が、特開0362−21842号公報お
よび特開昭63−59454g公報に開示ざれているが
、扁平糸使い立毛パイル糸は荷重負荷によって扁平断面
の短軸方向へ容易に毛倒れを生じ、毛倒れ後の回復性も
劣り、更には毛倒れに方向性があるため、光の反躬に方
向性が生じて著しく光沢差や色相差を生じる欠点があっ
た。
また、ソフトな風合いで毛倒れしない立毛パイル布帛と
して「少なくとも2種類のフィラメントからなり、繊度
の小さいフィラメントが繊度の大きいフィラメントを中
心にして周囲を囲むように配列され、かつ繊度の小さい
フィラメントの先端が繊度の大きいフィラメントの先端
よりも高く突出してカツ[・パイル先端面に凹凸が形成
されていることを特徴とする立毛布帛」が、特開昭63
−126941号公報に開示されており、耐毛倒れ性や
表面のソフト感は従来品よりも改善されているが、繊度
の大きいフィラメントが集中的にかたまって分布してい
るため、表面のソフト感にもかかわらず、カーシート類
に仕立てて試乗したときの座乗感はそれ程ソフトではな
く、快適とは云いがたい。
更には、立毛パイルのカット面が平滑でなく凹凸を有し
ているため、塵埃が付着しやすく、かつ一度付着した塵
埃は容易に除去することが困難であり、色相的にも立毛
パイルのカット面が白っぽく色褪せして見えるという欠
点があった。
他方、立毛パイル部に本絹を用いた立毛パイル布帛の場
合には、表面タッチ感はかならずしもソフトではないが
、適度の反発感があり、試乗時間が長くなる程優れた座
乗感となり、毛倒れもほとんど生ぜず、また、回復性も
良好であり、光沢や色相の優美さは他の素材で表現でき
ない独特なものを有しているが、価格が高価で特別仕様
の高級スベシャリティカー以外には仕様できない欠点が
あった。
[発明が解決しようとする課題] 本発明の目的は、かかる従来技術を解消せんとするもの
であり、立毛パイル部に断面形状および単糸繊度の異な
る少なくとも3種類の単糸繊度鮮からなり、各群間では
非相似形の異形断而糸を用いることにより、従来の技術
では達成することができなかったソフトな風合いを有し
ながら毛倒れせず、且つ優雅な光沢を有しながら光沢ム
ラや色相ムラを生じない、シルク調の風合いを有する立
毛パイル布帛を安価に安定して提供せんとするものであ
る。
[課題を解決するための手段] 前記した本発明の目的は、織編物の地組織および立毛パ
イル部にポリエステルmuを用いてなるパイル長1〜4
 mmの立毛パイル布帛において、立毛パイル部を構成
するポリエステル繊維が、断面形状および単糸繊度の異
なる少なくとも3種類の単糸鮮からなり、各単糸群間に
おける単糸の横断面形状は突起部を3〜4個有する非相
似形の異形断面糸で、横断面の外周の1部に直線部分を
有しており、最小単糸繊度群の単糸繊度が0.7〜1.
5dで、その単糸数は全単糸数の30〜60%であり、
中間的単糸繊度群の単糸繊度が最小単糸繊度群の単糸繊
度の1。5〜3.5倍で、その単糸数は全単糸数の30
〜60%であり、最大単糸繊度群の単糸繊度が最小単糸
繊度群の単糸繊度の3.0〜6.0倍で、その単糸数は
全単糸数の5〜30%であることを特徴とするシルク調
立毛パイル布帛によって達成できる。
本発明の特徴をまず図面を用いて説明する。
第1図は本発明の立毛パイル部を構成する単糸の断面形
状の1例を示す横断面図であり、1は突起部を3個有す
る最小単糸繊度群の中の1つの単糸を示し、2は突起部
を4個有する単糸1の次に大きい単糸繊度群の中の1つ
の単糸を示し、その単糸4M度は単糸1の2倍、3は突
起部を3個有する単糸2の次に大きい単糸gli度群の
中の1つの単糸を示し、その単糸繊度は単糸1の3倍、
4は突起部を4個有する単糸3の次に大きい(第1図で
は最大単糸繊度)単糸繊度群の中の1つの単糸を示し、
その単糸繊度は単糸1の4倍である場合の1例を示した
ものである。
本発明において、各単糸群間にお(ブる単糸の横断面形
状が非相似形の異形断面糸であるとは、特定断面形状糸
を単に縮小または拡大したものの混繊ではなくて、断面
の形状が基本的に異なっていることを意味するものであ
る。上記第1図の場合、単糸1、2、3および4の断面
形状はいずれも非相似形である。例えば、吐出形状の異
なる紡糸口金から同時にまたは別々に紡出して混繊した
ものや、同一口金または類似した吐出形状の紡糸口金を
用いて、吐出量、紡糸温度、紡糸速度、冷却条件等の紡
糸条件を変更して製糸した断面形状の異なる単糸繊度群
の組合せを意味する。
本発明において、異形断面糸で、横断面の外周の1部に
直線部分を有してしているとは、横断面の外周の1部に
、図で説明するような直線部分を有していることを意味
する。第2図(目)は第1図の単糸4を、また第2図(
b)は第1横断面の長軸方向の長さをし、 横断面の外周上の任意の点AおよびBを結ぶ直線をAB
、 横断面の外周線ABと直線八Bで作られる外周線上の最
大乗離点をH、 直線ASから点口ヘ下した垂線をC目 とするとき、下記(1)および(2〉式を同時に満足す
ることを意味する。
直線C口/直線AB≦0.05・・・・・・・・・(1
〉0.25 1≦直線AB・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・《2)従って、このように断面形状の
異なる種々の単糸繊度を有するポリエステルlIi維を
用いた立毛パイル部において、個々の単糸はその断面形
状によって、分布や配列に方向性や片寄りを生じること
が全くなく、最小の単糸から最大の単糸までランダムに
分布することが可能となるため、パイル部に加わる荷重
負荷に対して、極めて強い耐毛倒れ性を発現するととも
に、断面形状や単糸111i度の分布状態が天然シルク
の断面形状や単糸繊度の分布状態と極めて近いものとな
るため、光の反躬光が立毛パイルの表面および側面で複
雑に乱反射し、天然シルクの有するマイルドで優雅な光
沢に近い光沢感を発現できるのである。
また、本発明の立毛パイル部は従来品のように断面形状
によって分布や配列に方向性を生じたり、毛倒れしたり
しにくく、仮に毛倒れしても、正常状態への回復が早く
、かつ反射光の関係で従来品の最大の欠点であった゛白
ボケ”と称される色相ムラや光沢ムラが全く発生しない
のである。
次に本発明を更に詳しく説明する。
本発明の立毛パイル部を構成するポリエステル繊維とし
ては、エチレンテレフタレートを主なくり返し単位とす
る分子構造を有するポリエステルmMで、第3戒分とし
て修酸、セバシン酸等の脂肪族ジカルボン酸やイソフタ
ル酸、フタル酸等の芳香族ジカルボン酸等を3〜15モ
ル%共重合したものであってもよく、また、ツヤ消し効
果や製糸性改善効果等の目的で、酸化チタン、炭酸カル
シウム等を3%以下添加したものであってもよく、また
、染色性改善効果等の目的でボリエチレングリコール共
重合物、5−ナトリウムスルホイソフタレート等を3〜
15モル%添加または共重合したものであってもよい。
本発明において、立毛パイル布帛をカーシ一トとして使
用する場合は、パイル長が1mm未満ではソフト感が得
られにくく、かつパイルの地割れや地透け感が生じやす
くなり、他方、パイル長が4mmを越えると、パイルの
毛倒れが生じやすくなるため、パイル長は1〜4mmと
する必要がある。
本発明において、立毛パイル部を構成するポリエステル
繊維が断面形状および単糸繊度の異なる少なくとも3種
類の単糸群からなり、各単糸群の断面形状が非相似形の
異形断面糸であり、横断面の外周の1部に直線部分を有
しているのは、前記した通り、立毛パイル面に対する荷
重負荷に対して強靭な耐毛倒れ性を発現するとともに、
シルク調のマイルドで優雅な光沢感を介現するための不
可欠の要素である。
本発明において、最小単糸繊度群の単糸繊度は0.7〜
1.5dとする必要がある。最小単糸繊度群の単糸繊度
が0. 7d未満になるとパイルが毛倒れしやすくなり
、他方、1.5dを越えるとソフト感が損なわれるよう
になるため、最小単糸繊度群の単糸繊度は0、7〜1,
5dの範囲でなければならない。
本発明において、最小単糸繊度群の単糸数は全単糸数の
30〜60%とする必要がある。最小単糸繊度群の単糸
数が全単糸数の30%未満になるとソフト感がなくなり
、他方、60%を越えると耐毛倒れ性が損なわれるよう
になるため、最小単糸繊度群の単糸数は全単糸数の30
〜60%の範囲でなければならない。
本発明において、中間的単糸繊度群の単糸繊度は最小単
糸繊度群の単糸繊度の1.5〜3.5倍とする必要があ
る。単糸繊度が最小単糸繊度群の単糸繊度の1.5倍未
満になると耐毛倒れ性が劣るようになり、他方、3.5
倍を越えるとソフト感が損なわれるようになるため、中
間的単糸繊度群の単糸繊度は最小単糸繊度群の単糸繊度
の1.5〜3.5倍の範囲でなければならない。
本発明において、中間的単糸繊度群の単糸数は全単糸数
の30〜60%とする必要がある。中間的単糸繊度群の
単糸数が全単糸数の30%未満になるとパイルが毛倒れ
しやすくなったり、ソフト感が損なわれるようになり、
シルク調のマイルドで優雅な光沢が得られなくなる。他
方60%を越えるとパイルのソフト感と色相の深味が損
なわれるようになるため、中間的単糸繊度群の単糸数は
全単糸数の30〜60%の範囲でなければならない。
本発明において、最大単糸繊度群の単糸繊度は最小単糸
lli度群の単糸w4度の3.0〜6.0倍とする必要
がある。最大単糸繊度群の単糸繊度が最小単糸繊度群の
単糸繊度の3.0倍未満では毛倒れしやすく、他方、6
.0倍を越えると粗硬感が出るようになるため、最大単
糸l!度群の単糸繊度は最小単糸繊度群の単糸繊度の3
.0〜6。0倍でなければならない。
本発明において、最大単糸繊度群の単系数は全単系数の
5〜30%とする必要がある。最大単糸繊度群の単糸数
が全単糸数の5%未満になるとパイル面に対する荷重負
荷に対して、毛倒れしやすくなり、他方、30%を越え
るとソフト感が損なわれて、粗硬感を生じるようになる
ため、最大単糸繊度群の単糸数は全単糸数の5〜30%
の範囲でなければならず、5〜15%の範囲がより好ま
しい。
本発明において、単糸繊度の異なる少なくとも3種類の
単糸群であるとは、3種類の単糸群の場合は、最小単糸
繊度群、中間単糸繊度群および最大単糸繊度群に区別す
る。4種類以上の単糸群の場合は、最小単糸繊度群およ
び最大単糸繊度群を除いた残りの単糸繊度群を中間的単
糸繊度群とずる。
ここで、本発明のシルク調立毛パイル布帛のるポリエス
テル繊維を溶融紡糸するための、紡糸口金のポリマー吐
出孔形状の1例を示す平面図である。前記第3図(イ)
〜(二〉の吐出孔を同一口金に、本発明で所望とする単
糸数比率で配列されている。かかる紡糸口金を用いて、
固有粘度[IV]が0.60〜0.70である通常のポ
リエステルボリマーを、常法により最小単糸繊度群の単
糸繊度が0.7 =1.5 6になるように吐出量を調
整して溶融紡糸し、冷却、追油しながら、巻取る。しか
る後、所望の延伸倍率で延伸することにより、本発明に
おけるポリエステル$l維を得ることができる。
該ポリエステル繊維を立毛パイル布帛のパイル部を構或
する原糸として用い、トリコットまたはダブルラッセル
編機により編密度35〜80コース/インチの生機に編
或する。
トリコットの場合には、立毛シャーリング加工してパイ
ル長1〜4 mmの立毛パイル布帛とする。他方、ダブ
ルラッセルの場合には、表裏2枚の地組織を連結糸(本
発明の立毛パイル部を構成するポリエステルaim>を
センターカットして、表裏2枚の立毛パイル布帛に分割
し、次いで、パイル長を1〜4 mmの長さに調整し、
カットする。トリコット、ダブルラッセルのいずれの場
合にも、175〜230℃のドライエヤーで熱処理して
生機収縮させ、編密度38〜90コート/インチの編密
度とすることによって、シルク調の風合いを有する立毛
パイル布帛を製造することができる。
[適用又は応用範囲] 本発明のシルク調立毛パイル布帛は、高級自動車内装用
素材として好適であり、自動車のシート部分やドアの内
張りや床面等にも広く利用可能である。
なお、本発明の立毛パイル部を構或するポリエステル繊
維は、ドレス、ブラウス、コート、上着類などの衣料用
高級シルク調素材の各種織物および編物用の原糸として
も、適用することが可能である。
[実施例] 以下、本発明を実施例により具体的に説明する。
立毛パイル部を構成するポリエステル繊維として、紡糸
用の同一口金に吐出孔形状の異なる4種類の吐出孔群を
有する紡糸口金を用いて、固有粘度[IV]0.67の
ポリエチレンテレフタレートポリマーを用い、紡糸温度
290℃、紡糸速度1500 m/分で紡糸した後、得
られた未延伸糸を通常の延伸機で延伸して次に掲げるポ
リエステル繊維を得た。
(1>  50D−48” 構成内容: (0.57’ X24” )(1.14’
 X12” ) (1.60’ X 8” ) (2.27dX 4” ) (2)  75’ −48” 1li或内容: (0.85’ X24”’ )(1.
71’ X12” ) (2.56’ +8” ) (3.4 ’ X 4” ) (3) 100D−48” 構或内容: (1.14dX24” )(2.27d 
X12fil  > (3。21’ x 8” ) (4.55dx 4” ) (4) 150D−48” 構或内容: ( 170dX24” )(3.41dx
l2” ) ( 4.8dX 8” ) (6.82dx 4” ) 次いで、延伸された前記ポリエステル繊維を立毛パイル
糸とし、1000−36”の丸断面のポリエステルマル
チフィラメント糸を地糸とし、トリコットMARを用い
て、密度66:I”28ウ1一″を基本条件とし、単糸
繊度に応じた修正を行なって編成しトリコット編地を製
編した。得られた生編地のパイル面を起毛シャーリング
加工し、立毛パイル長2.2 mmに仕上げた後、プレ
セットし、高圧液流染色し、仕上げセットして立毛パイ
ル布帛の製品を得た。得られた製品の荷重負荷テストに
よる耐毛倒れ性、光沢感、色相、触感等の風合い官能評
価を実施した。
なお、比較例として立毛パイル部に750−36fit
の丸断面糸、三角断面糸、扁平糸を同様の方法により製
編し、製品に仕上げて評価した。
製品の評価結果を表1に示す。
表    1 O:極めて良好 ○:良好 ×:不良 表1において、実験nα1および4〜7は本発明の効果
を明確にするための比較例である。
実験NQ1は立毛パイルの原糸構或で最小単糸繊度群の
単糸繊度が0.5γdであり、本発明の範囲よりも小さ
いため、耐毛倒れ性が不十分であった。
実験NQ2およびNo. 3は立毛パイル原糸構成が、
本発明の範囲内にあるため、60Kyの荷重負荷テスト
による毛倒れも全く問題ないレベルにあり、マイルドで
優雅な光沢感と深味のある色相は天然シルクと比較して
も何ら見劣りしないレベルにあった。しかもソフト感も
従来品のように表面的なやわらかさではなく、反発感を
伴ったソフト感があり、シートに仕立てた座乗感も最高
に快適であった。
実験Nα4は、立毛パイルの原糸構成で最小単糸繊度群
の単糸i1i度が1.70dであり、本発明の範囲より
も大きいため、ソフト感が不足したものであった。
実験Nα5、6および7は、従来のボリエス′テル!a
維である丸断面糸、三角断面糸および扁平度3.0の扁
平糸を使用したものであるが、本発明の実験Nα2およ
び3に比較して、いずれも、ほとんどすべての項目にお
いて著しく劣るものであった。
実施例2 立毛パイル部を構或するポリエステル繊維の断面形状と
単糸繊度および単糸数の効果を確認する目的で、下表に
示す種々の紡糸口金を用いて固有粘度[IV]0.67
のポリエチレンテレフタレートポリマーを用い、紡糸温
度290℃、紡糸速度1500 m/分で吐出量を調整
して常法により紡糸し、各種未延伸糸を1qた。
(以下余白) 得られた未延伸糸の組み合せを、表2のように種々変更
して合糸延伸し、各種のポリエステル繊維を得た。該ポ
リエステル繊維を立毛パイル糸とし、実施例1と同様の
方法で、立毛パイル布帛に仕上げて、同様の評価を行な
い、表2の結果を得た。
(以下余白) 表2において、実験NQ8、12、13、16、17、
20、24、25、28、29および32は本発明の効
果を明確にするための比較例である。また、実験Nα1
0は各要因効果を確認した際の最適な共通水準である。
実験Nα8〜12は最小単糸繊度群の単糸繊度の効果を
確認したものである。実験NQ8は単糸繊度が小さいた
めパイルが毛倒れしやすく、他方、実験Nα12は単糸
繊度が大きすぎるため、ソフトさが得られなかった。こ
れに対して、実験NQ9および11は本発明の範囲内に
あるため、耐毛倒れ性およびソフト感とも良好であり、
特に実験Nα10は全ての項目が本発明の中心的な範囲
内にあるため、極めて良好な製品風合いが冑られた。
実験Nα13〜16は、最小単糸繊度群の単糸数効果を
確認したものである。実験Nα13は単糸数の比率が低
いため、ソフト感が不良であり、他方、実験Nα16は
比率が高いため、耐毛倒れ性が不良であった。これに対
して実験N014および15は本発明の範囲内にあるた
め、耐毛倒れ性およびソフト感とも良好であった。
実験No17〜20は中間単糸繊度群の単糸繊度の効果
を確認したものである。実験N(117は単糸繊度が小
さいため、耐毛倒れ性が不良であり、他方、実験Nα2
0は単糸繊度が大きすぎるため、ソフト感が不良であっ
た。これに対して、実験N018あよび19は本発明の
範囲内にあるため、耐毛倒れ性およびソフト感とも良好
であった。
実験No21〜24は、中間単糸繊度群の単系数の効果
を確認したものである。実験NQ21は単糸数の比率が
低いため、耐毛倒れ性が不良であり、他方、実験Nα2
4は比率が高いため、ソフト感が不良であった。これに
対して、実験No22および23は本発明の範囲内にあ
るため、耐毛倒れ性およびソフト感とも良好であった。
実験Nα25〜28は最大単糸繊度群の単糸繊度の効果
を確認したものである。実験No. 2 5は単糸繊度
が小ざいため耐毛倒れ性が不良であり、他方、実験Nα
28は単糸繊度が高すぎるため、ソフト感が不良であっ
た。これに対して、実験Nα26および27は本発明の
範囲内にあるため、耐毛倒れ性およびソフト感とも良好
であった。
実験Nα29〜32は最大単糸繊度群の単系数の効果を
確認したものである。実験Nα29は単糸数の比率が低
いため、耐毛倒れ性が不良であり、他方実験Nα32は
比率が高すぎるため光沢がいや味な光沢に変化するとと
もに、ソフト感が不良であった。これに対して、実験N
α30および31は本発明の範囲にあるため、耐毛倒れ
性およびソフト感とも良好であった。
[R明の効果] 本発明のシルク調立毛パイル布帛は、以下の効果を有す
る。
(1)立毛パイル部において個々の単糸はその断面形状
によって、分布や配列に方向性や片寄りを生じることな
く、ランダムに分布するため、パイル面に加わる荷重負
荷に対して、極めて強靭な耐毛倒れ性を発現するととも
に、毛倒れしても正常状態への回復が早い。
{2)断面形状や単糸の分布状態が、天然シルクのそれ
と極めて近いため、天然シルク同様に、反射光がパイル
の表面および側面で複雑に乱反射して、マイルドで優雅
な光沢と深味のある色相を発現する。
(3)反射光が複雑に乱反射するため、従来品の最大の
欠点であった゛′白ボケ″と称される色相ムラや光沢ム
ラの発生がない。
(4)従来品のように表面的なソフト感を追及したもの
ではなく、立毛パイル部全体に反発感のあるソフトさが
あり、シー1・に仕立てて試乗した際の座乗感は最高に
快適である。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明における立毛パイル部を構戊するポリエ
ステル繊維の断面形状の1例を示す横断面図である。第
2?I”;fE発明の異形断面糸の1例で、横断面の外
周の1部の直線部分を説ポリエステル繊維を溶融紡糸す
るための、紡糸口金のポリマー吐出孔形状の1例を示す
平面図である。 1:R小単糸l!度群の中の1単糸 2:単糸1の次に大きい単糸繊度群の中の1単糸 3:単糸2の次に大きい単糸繊度群の中の1単糸 4:最大単糸繊度群の中の1単糸 第2図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 織編物の地組織および立毛パイル部にポリエステル繊維
    を用いてなるパイル長1〜4mmの立毛パイル布帛にお
    いて、立毛パイル部を構成するポリエステル繊維が断面
    形状および単糸繊度の異なる少なくとも3種類の単糸群
    からなり、各単糸群間における単糸の横断面形状は突起
    部を3〜4個有する非相似形の異形断面糸で、横断面の
    外周の1部に直線部分を有しており、最小単糸繊度群の
    単糸繊度が0.7〜1.5dで、その単糸数は全単糸数
    の30〜60%であり、中間的単糸繊度群の単糸繊度が
    最小単糸繊度群の単糸繊度の1.5〜3.5倍で、その
    単糸数は全単糸数の30〜60%であり、最大単糸繊度
    群の単糸繊度が最小単糸繊度群の単糸繊度の3.0〜6
    .0倍で、その単糸数は全単糸数の5〜30%であるこ
    とを特徴とするシルク調立毛パイル布帛。
JP1234974A 1989-09-11 1989-09-11 シルク調立毛パイル布帛 Expired - Lifetime JPH0621398B2 (ja)

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JP1234974A Expired - Lifetime JPH0621398B2 (ja) 1989-09-11 1989-09-11 シルク調立毛パイル布帛

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JP (1) JPH0621398B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03234844A (ja) * 1990-02-02 1991-10-18 Teijin Ltd 車輌内装用パイル布帛

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JPH03234844A (ja) * 1990-02-02 1991-10-18 Teijin Ltd 車輌内装用パイル布帛

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JPH0621398B2 (ja) 1994-03-23

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