JPH0396334A

JPH0396334A - 通気性包装材料および鮮度保持剤包装体

Info

Publication number: JPH0396334A
Application number: JP1233336A
Authority: JP
Inventors: Norio Nakazawa; 則夫中沢; Hachiro Nakamura; 中村　八郎; Ryukichi Matsuo; 龍吉松尾
Original assignee: Toppan Printing Co Ltd
Current assignee: Toppan Inc
Priority date: 1989-09-08
Filing date: 1989-09-08
Publication date: 1991-04-22
Anticipated expiration: 2010-05-17
Also published as: JPH0745222B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】く産業上の利用分野〉本発明は、脱酸素剤、二酸化炭素発生剤、アルコール発
生剤、あるいは乾燥剤などの鮮度保持剤を包装するため
の通気性包装材料およびこれを用いた鮮度保持剤包装体
に関し、特に、食品等の包装体に添付されたまま電子レ
ンジに投入される鮮度保持剤包装体およびこれに用いる
通気性包装材料に関する。

く従来の技術〉従来、脱酸素剤などの鮮度保持剤は、通気性の包装材料
に収納され、食品包装容器に食品とともに収納され食品
の鮮度を保つよう広く使用されてきた。そして、包装材
料も多く検討がなされ、種々のものが提案されている．ところで近年では、一Ｓ家庭への電子レンジの普及に伴
い、食品を包装容器に収納したまま電子レンジにて調理
可能な食品包装体が市販されつつあり、この食品包装体
にも鮮度保持剤が適用されている。しかしながら、従来
用いられていた紙、不織布などの通気性材料と孔をあけ
たプラスチックフィルムを接着剤を用いて積層して得ら
れる通気性包装材料を使用した鮮度保持剤包装体をその
まま用いた場合、電子レンジで加熱した際包装体が破裂
し、食品が汚染されるという事故が生じることがあった
。この原因を検討してみると、鮮度保持剤がマイクロ波
により発熱し、含まれる水分あるいは他の気化性物質が
水蒸気ないし気体となり、鮮度保持剤包装体内の圧力が
急激に上昇することが主な要因であることがわかった。

これを解決するためには、内部で発生した水蒸気等を速
やかに放出させればよく、包装材料として通気度の大き
いものを使用すればよい．しかし、プラスチックフィル
ムにあける孔の径を大きくすると透気度は改善されるが
、防水、防油効果がなくなってしまい、また、孔を小さ
くして数を増やした場合は、接着剤などにより孔が塞が
れてしまい、十分な透気度を安定して得ることができな
かった。これに対し、例えば特開昭５９−１５２１６９
号公報、実開昭５２−９５７２２号公報に示されるよう
な、紙などの通気性材料と孔をあけたプラスチックフィ
ルムを、両者を貼り合わせることなく袋状に形戒すると
、十分な透気度と防水、防油効果を共に得られることが
わかった．〈発明が解決しようとする課題〉上述した公報に示される包装体の製造方法は、例えば内
層と外層を別々の巻出しロールから巻出し、重ね合わせ
、２つ折りし、鮮度保持剤を充填し、周囲をシールする
ものである。しかしながら２枚のシート（内層と外層）
を貼り合わせないまま折り、シールする作業は、巻出し
の速度調整、位置合わせなどがきわめて困難であり、現
行の設備を使用することもできず、大量生産には不向き
であった．また、得られる包装体はきわめて高い透気度
を有するので、外気に接すると直ちに鮮度保持剤が劣化
するため、包装体製造後、実際に使用するまでの間、外
気との接触を従来の鮮度保持剤包装体以上に厳重に防ぐ
ことが必要となり、品質管理が容易でなかった．そこで本発明は、電子レンジにより加熱されても十分な
通気度を有して破袋することがなく、しかも既存の設備
で格別の注意を要することなく製造できる鮮度保持剤包
装体、およびこれに用いる通気性包装材料を提供するも
のである。

く諜題を解決するための手段〉すなわち、本発明は、通気性材料からなる外層と、通気
性を有し、かつ最内層がヒートシール可能な材料からな
る内層とを積層してなり、前記外層または内層のいずれ
か一方の積層面を紙、他方の積層面をヒートシール性材
料とし、前記内層と外層とを接着剤を用いることなく熱
圧着した、通気性包装材料である。

また、上記通気性包装材料に、鮮度保持剤を収納したこ
とを特徴とする、鮮度保持剤包装体である。

〈作用〉本発明による通気性包装材料は、外層と内層が熱圧着に
より疑似接着されて一体化されており、包装体製造時に
は一枚のシートとして取り扱うことができる．そして、
得られた鮮度保持剤包装体は、電子レンジにより加熱さ
れて内圧が高まると、外層と内層が剥離し、きわめて高
い通気度を示し、内部の水蒸気等が包装体から速やかに
放出されて破袋することがない。上述した外層と内層の
剥離は、その剥離強度が５〜５　０　０　ｇ／１５ｍｍ
巾であれば好適に実現できる。また、紙の熱圧着する面
に撥水および／または撥油剤を塗布すると、紙の表面状
態が均一化されるので、上記剥離強度が安定して得られ
る．〈実施例〉次に、図面を参照して本発明を説明する。第１図は本発
明の通気性包装材料の一実施例を示す断面図である。

本発明で用いる外層（Ａ）は、通気性を有する材料であ
る．具体的には、祇、不織布、孔をあけたプラスチック
フィルムまたはプラスチックフィルム積層体、これらの
積層体などが用いられる．外Ｍ　（Ａ）としては、耐水
性、強度が優れていることが好ましく、ポリエチレンテ
レフタレート、延伸ボリブロビレン等のフィルムを積層
した材料を用いることが好ましい．内層（Ｂ）は、通気性を有し、かつ最内層がヒートシー
ル可能な材料からなり、ヒートシール性不織布、孔をあ
けたプラスチックフィルムまたはプラスチックフィルム
積層体、あるいはこれらと紙の積層体などが使用できる
．内７１　（Ｂ）は、収納する鮮度保持剤を透過させな
いことが望ましい。

外１（Ａ）または内層（８）のいずれか一方の積層面ば
祇（３）、他方の積層面はヒートシール性材料（４）と
する．紙（３）は、和紙、上質紙、純白紙、クラフト紙
等の紙が用いられ、好ましくは透気度が２００秒／１０
０１ｄｌ．ａｉｒ以下のものを用いる．ヒートシール性
材料（４）としては、ポリエチレン、酢酸ビニノレ、エ
チレンー酢酸ビニル共重合体、無延伸ボリプロビレン、
あるいはこれら熱接着性樹脂と他の樹脂の共重合体から
なるフィルムなどが例示できる．ナオ、ヒートシール性
材料（４）がフィルムである場合は、通気性を付与する
ため孔（２）を設けておくことが必要である．上述の祇（３）とヒートシール性材料（４）を向かい合
わせて重ね、熱圧着すると、外層（Ａ）と内ＩＥｉ　（
Ｂ）は疑似接着状態となり一体化される．なお、紙（３
）は上述の疑似接着を実現するのに好適であり、しかも
電子レンジにかけた際に必要な耐熱性を付与するので好
都合である．本発明の通気性包装材料の透気度（ガーレー弐透気度、
以下同じ）は、上述の積層状態で１００〜４００秒／１
００ｍ．ａｉｒ、剥離した状態で１５０秒／１００ｍＡ
！．ａｉｒ以下であることが好ましい．すなわち、積層
状態においては、収納する鮮度保持剤が適切な反応速度
で能力を発揮しなければならず、３００秒／１００ｍｆ
．ａｉｒ以下であることが好ましく、また、製造時から
実際の使用までの間における保存性を考慮すると、１０
０秒／１００ｄ．ａｉｒ以上であることが望ましい。ま
た、剥離した状態では、内部の水蒸気を速やかに放出さ
せるため、上述の透気度が必要である．この通気度は、
外Ｊ！Ｉ（Ａ），内Ｎ（Ｂ）の通気度をそれぞれ２００
秒／１００ｄ．ａｉｒ以下とし、しかも両者を熱圧着す
ることにより実現できる。

本発明による通気性包装材料は上述した疑似接着状態を
特徴とするものであり、この状態によれば、鮮度保持剤
包装体を製造する際には包装材料は一枚のシートとして
扱うことができ、電子レンジでの加熱により内圧が高ま
ると、外７１（Ａ）と内！　（８）の疑似接着が剥離す
るのである．従って、外層（Ａ）と内層（Ｂ）の積層は
、接着剤による積層は強度が強過ぎるので通用すること
ができない，疑似接着の強度、すなわち外層（＾）と内
層（Ｂ）の剥離強度は、５〜５　０　０　ｇ／１５＋＋
＋ｍ巾であることが必要である。５　ｇ／１５ｍｍ巾よ
り低い強度ではシート取扱時での剥離が生じてしまい、
５　０　０　ｇ／１５ｍｍ巾より強いと、内圧による剥
離が困難である。なお、この疑似接着の強度は、使用す
る材質により影響されるが、その熱圧着時の条件により
調整することができる。

本発明においては、積層面に使用する祇（３）の表面に
、撥水および／または撥油剤を塗布することができる．
一般にこの種の包装材料に撥水および／または撥油剤を
塗布することは知られており、例えば特開昭５８−６４
９５９号公報、特開昭５５−２２０６９号公報などに同
様の技術が示されている．しかし、本発明においては、
撥水および／または撥油剤は単に包装材料に撥水および
／または撥油性を付与するだけでなく、上述した剥離強
度を安定して実現するために設けられる．すなわち、祇
（３）の表面に撥水および／または撥油剤を塗布するこ
とにより、祇（３）の表面状態が均一化されるので、祇
（３）とヒートシール性材料（４）の疑似接着状態が、
より安定するのである。撥水および／または撥油剤とし
ては公知の種々のものが使用でき、フッ素系撥水・撥油
剤（例えばスコッチバンＦＣ，住友スリーエム■社製、
アサヒガードＡＧシリーズ，旭硝子■社製）、ビニル系
撥水・撥油剤（例えばＭＰシリーズ，東洋インキ製造■
社製）などが例示できる。撥水および／または撥油剤の
塗布量は、祇（３）の通気性を損なわないよう、０．５
〜５ｇ／％とすることが望ましい．次に、本発明の具体例を説明するが、本発明は以下の実
施例に限定されるものではない．第２図の実施例におい
て、外層（Ａ）は、厚さ１２μｍのポリエチレンテレフ
タレートフィルム０１）と厚さ１５μｍのポリエチレン
フィルム０２１の積層体からなり、外層（Ａ）を貫通す
る孔（２）が形威されている．外層（＾）に設ける孔（
２）は、通気性および防水、防油性の点から、径の大き
さが０．７ｍｍ、開孔率３％とされている。内層（Ｂ）
は、坪量３０ｇ／ｒｒｆの上質祇（３１）と、ヒートシ
ール性のポリエチレン不織布（４１）　（坪１２０ｇ／
ｒｒｆ）との積層体である。ヒートシール性不織布とし
ては、ポリエチレン不織布のほか、ポリエチレンーポリ
プロピレン、ポリエチレンーポリエステルなどの混合不
織布、あるいは、ポリエチレンと他の繊維の２Ｎ構戒不
織布なども使用することができる。上質紙（３１）とポ
リエチレン不織布（４１）の積層は、接着剤を用いた積
層も可能であるが、通気性を確保するために、熱圧着に
より積層されている。そして外層（Ａ）および内Ｎ　（
Ｂ）を熱圧着して本発明の通気性包装材料が作戒されて
いる．そして、この通気性包装材料を適当な寸法に裁断
し、内１　（Ｂ）を内側にして折り、周囲をシールする
か、あるいは本発明の包装材料２枚を重ね、または他の
包装材料を重ねて周囲をシールし、鮮度保持剤を収納す
ることにより、本発明の鮮度保持剤包装体が完或する。

　なお、本発明で使用される鮮度保持剤としては、脱酸
素剤、二酸化炭素発生剤、アルコール発生剤、あるいは
乾燥剤等が例示できる．特に、加熱される際に水分等の
気化性物質を含有しているものを使用した場合、本発明
の効果が顕著に発揮される．得られた鮮度保持剤包装体
は、食品包装体等に投入されて使用され、電子レンジな
どで加熱されて内圧が高まると、第４図に示すように、
外層（Ａ）と内Ｎ　（Ｂ）が剥離し、内部の水蒸気等を
速やかに放出する。

第２図の実施例においては、熱圧着の条件は、ヒートロ
ール式加熱加圧型ラミネート装置で、温度１３０’Ｃ，
圧力１５０ｋｇ，ライン速度１５ｍ／ｍｉｎ程度とする
ことが好ましい．表１に熱圧着の条件を種々変えた場合
の外層（Ａ）と内層（Ｂ）の剥離強度、得られた包装材
料の透気度を示すとともに、この包装材料を用いて脱酸
素剤を収納して脱酸素剤包装体を作威し、電子レンジに
て加熱した際の状熊、透気度等も併せて示した．また、
表２には上質紙（３１）の表面にビニル系撥水・撥油剤
を塗布量１ｇ／ｒｒｆの割合で設けた場合の結果を示す
。また、比較のため上述の外層（Ａ）と内層ＣＢ）をエ
ボキシ系接着剤を用いて積層した場合の結果も併せて示
す。なお、外層（Ａ）単独での通気度は、２秒／ｌ００
ｍ．ａｉｒ、内層（Ｂ）単独での通気度はｌＯ〜２０秒
／１００ｍｆ．ａｉｒであり、撥水・撥油剤を塗布した
内層（Ｂ）の通気度は、３０〜５０秒／１００ｍｌ．ａ
：ｒテある。

（以下余白）表１上記結果から、包装材料の剥離強度は熱圧着の条件によ
り調節できることがわかる。そして、剥離強度が５　０
　０　ｇ／１５ａ＋ｍ巾を越えると（試験Ｎα５．１５
，比較例１．２）、電子レンジでの加熱によっても内Ｎ
　（Ｂ）と外１ｉ　（Ａ）は剥離せず、破袋の可能性が
あることがわかる．また、耐水・耐油剤を塗布すると（
表２）、剥離強度が安定することがわかる。

次に、第３図の実施例を説明する。第３図の実施例は、
外層（Ａ）が祇（５）、内１’ｉｉ　（Ｂ）が、孔（２
）をあけたプラスチックフィルム（７）、祇（６）、孔
（２）をあけたプラスチックフ・イルム（８）をこの順
に積層した積層体からなり、外層（Ａ）の祇（５）と内
層（Ｂ）のプラスチックフィルム（７）を向かい合わせ
て重ね、熱圧着したものである．外層（＾）の祇（５）は坪量３０ｇ／ｒｒｆ、透気度１
０〜３０秒／１００ｍ．ａｉｒの純白紙を用いている。

内層（Ｂ）のプラスチックフィルム（７）は、径が１，
５ｎ＋ｍの孔（２）を開孔率５％で設けた厚さ１５μｍ
のポリエチレンフィルム、祇（６）は坪１３０ｇ／ｒｒ
ｆ、通気度１０〜３０秒／１００ｍ．ａｉｒの純白紙、
プラスチックフィルム（８）は、径が１．５ｍ一の孔（
２）を開孔率５％で設けた厚さ２０μｍのポリエチレン
フイルムを用い、これらをこの順に積層して内Ｊｉｆｆ
ｉ　（Ｂ）が形成されている。そして、外層（Ａ）と内
層（Ｂ）を前述同様の装置、温度１　３　０　’Ｃ、圧
力１５０ｋｇ、ライン速度１　５　ｍ／ｗｉｎの条件で
積層し、包装材料を得た。なお、内層（Ｂ）の積層は熱
圧着によりなされるが、外層（Ａ）と内層（Ｂ）の熱圧
着条件より強い条件で行い、不必要な剥離が防がれてい
る。内層（Ｂ）単独での透気度は１００秒／１００ｍ．
ａｉｒ，得られた包装材料の透気度は２８０秒／１００
ｄ．ａｉｒ、剥離強度は４０〜５　０　ｇ／１５＋ｗｍ
巾、剥離後の通気度は１１０秒／１００−．ａｉｒであ
った。

〈発明の効果〉本発明の通気性包装材料は以上述べた構戒からなってお
り、鮮度保持剤包装体を製造する際には一枚のシートと
して取り扱うことができるので、内層と外層の位置合わ
せを行う必要がなく、従来の装置を用いて製造できる．
また、上述の通気性包装材料を用いて作戒された鮮度保
持剤包装体は、電子レンジにより加熱されて発生した水
蒸気等による急激な内圧の上昇があっても、外層と内層
が剥離し、水蒸気等が速やかに放出されるので破袋する
ことがない．

【図面の簡単な説明】

第ｌ図は本発明の通気性包装材料の一実施例を示す断面
図、第２図は本発明の通気性包装材料の他の実施例を示
す断面図、第３図はさらに他の実施例を示す断面図、第
４図は本発明の鮮度保持剤包装体の使用状態を示す断面
図である。（２）・・・孔（３）・・・祇（４）・・・ヒートシール材料（Ａ）・・・外層　　　　　（Ｂ）・・・内層特　　許
　　出　　願　　人凸版印刷株式会社代表者　鈴木和夫第１図第２図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）通気性材料からなる外層と、通気性を有し、かつ
最内層がヒートシール可能な材料からなる内層とを積層
してなり、前記外層または内層のいずれか一方の積層面
を紙、他方の積層面をヒートシール性材料とし、前記内
層と外層とを接着剤を用いることなく熱圧着した、通気
性包装材料。
（２）紙の熱圧着する面に、撥水および／または撥油剤
が塗布されていることを特徴とする、請求項１または請
求項２記載の通気性包装材料。
（３）内層と外層の剥離強度が５〜５００ｇ／１５ｍｍ
巾であることを特徴とする、請求項１または請求項２記
載の通気性包装材料。
（４）外層が、積層面がヒートシール性プラスチックフ
ィルムである、孔をあけたプラスチックフィルムまたは
プラスチックフィルム積層体からなり、内層が、紙とヒ
ートシール性不織布の積層体からなり、内層の紙と外層
のヒートシール性プラスチックフィルムを向かい合うよ
う重ね合わせ、熱圧着してなる、請求項１、請求項２ま
たは請求項３記載の通気性包装材料。
（５）外層が紙、内層が、孔をあけたヒートシール性プ
ラスチックフィルム、紙、孔をあけたヒートシール性プ
ラスチックフィルムをこの順に積層した積層体からなり
、外層の紙と内層のヒートシール性プラスチックフィル
ムを向かい合うよう重ね合わせ、熱圧着してなる、請求
項１、請求項２または請求項３記載の通気性包装材料。
（６）請求項１乃至請求項５に記載の通気性包装材料に
、鮮度保持剤を収納したことを特徴とする、鮮度保持剤
包装体。