JPH0393812A - 光学活性マレイミド化合物及びその重合体 - Google Patents

光学活性マレイミド化合物及びその重合体

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JPH0393812A
JPH0393812A JP23042889A JP23042889A JPH0393812A JP H0393812 A JPH0393812 A JP H0393812A JP 23042889 A JP23042889 A JP 23042889A JP 23042889 A JP23042889 A JP 23042889A JP H0393812 A JPH0393812 A JP H0393812A
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JP
Japan
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polymer
optically active
glycinyl
maleimide compound
maleimide
Prior art date
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Pending
Application number
JP23042889A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Oishi
勉 大石
Kenji Kato
賢二 加藤
Yukinori Haruta
幸典 春田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NOF Corp
Original Assignee
Nippon Oil and Fats Co Ltd
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Publication date
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  • Pyrrole Compounds (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は新規な光学活性マレイミド化合物及びその重合
体に関し、更に詳しくは、L−メンチルグリシニルマレ
イミド及びその重合体に関する。
〈従来の技術〉 従来,光学活性なマレイミド化合物としては、α−メチ
ルベンジルマレイミドが知られている(大石ら,ジャー
ナル・ポリマー・サイエンス,ポリマー・ケミストリー
・エディション第22巻,2789頁,1984年). く発明が解決しようとする課題〉 しかしながら前述の光学活性マレイミド化合物は、比旋
光度は高いものの、該化合物を用いて光学活性の重合体
を製造する場合、通常のラジカル重合法では、高い比旋
光度を有する重合体が得られないという欠点がある。
従って本発明の目的は、通常のア二オン重合法、ラジカ
ル重合法等により重合することにより光学活性な重合体
が得られる新規な光学活性マレイミド化合物を提供する
ことにある。
また本発明の別の目的は、光学活性マレイミド化合物の
重合体を提供することにある。
〈課題を解決するための手段〉 本発明によれば、下記構造式 で表わされるL−メンチルグリシニルマレイミドが提供
される. また本発明によれば,L−メンチルグリシニルマレイミ
ドを重合して得られる下記構造単位し113 を有する光学活性マレイミド化合物の重合体が提供され
る。
以下本発明を更に詳細に説明する。
本発明の光学活性マレイミド化合物は、L−メンチルグ
リシニルマレイミドであって,該化合物を製造するには
、通常の無水マレイン酸と,一級アミンとを脱水環化す
ることにより得ることができる。具体的には,例えば無
水マレイン酸と,グリシンとを、好ましくは室温程度で
反応させて、グリシニルマレアミン酸を調製し、次いで
該グリシニルマレアミン酸からグリシニルマレイミドを
調製した後,そのカルボキシル基と,メントールとをエ
ステル化反応させることにより得ることができる。得ら
れた化合物の構造はNMRスペクトル、IRスペクトル
及び元素分析等により確認することができる。
本発明の光学活性マレイミド化合物の重合体は、前記L
−メンチルグリシニルマレイミドを重合させて得られる
下記構造単位を有する重合体である。
該重合体を製造するには、L−メンチルグリシニルマレ
イミドを通常のア二オン重合又はラジカル重合等によっ
て合成することができる。アンオン重合法により重合す
る場合には、例えばトルエン、テトラヒド口フラン等の
溶媒中、n−ブチルリチウム、t−ブトキシカリウム、
t−ブトキシリチウム,トリエチルアルミニウム等の一
般的なアニオン重合用の触媒の存在下,好ましくは−7
8〜O℃の温度範囲で2〜30時間反応させることによ
り得ることができる。またラジカル重合法を用いる場合
には、塊状重合により得ることができる。即ち例えばア
ゾビスイソブチロニトリル等のアゾ系ラジカル重合開始
剤、ペンゾイルペルオキシド、t−プチルペルオキシピ
パレート等の有機過酸化物等,一般的なラジカル重合開
始剤の存在下、好ましくは30〜80℃で2〜20時間
重合反応を行なうことにより得ることができる。
得られる重合体の構造は、NMRスペクトル、■Rスペ
クトルで、また分子量はゲルパーミエーションク口マト
グラフィーで、更に比旋光度は旋光分散計で測定するこ
とができる。本発明の重合体の分子量は、通常、数平均
分子量で2000〜100000の範囲であり、また比
旋光度は、40″〜−60″である. く発明の効果〉 本発明の新規な光学活性マレイミド化合物は、比旋光度
が高く、通常のラジカル重合又はアニオン重合等により
、光学活性な重合体を得ることができる.得られる本発
明の重合体は、比旋光度が高く、例えばラセミ体の光学
分割に利用でき、医薬の精製、分離等にも有用である。
く実施例〉 以下、本発明を実施例により更に詳細に説明するが本発
明はこれらに限定されるものではない。
実−1ば 無水マレイン酸147.09g (1.5モル)と、グ
リシン112.6g (1.5モル)とを酢酸1600
mQに入れ、室温下で5時間撹拌した。
得られた沈澱物を濾過し,褐色の固体グリシニルマレア
ミン酸を得た。得られた固体の融点は194℃であった
次に、前記グリシニルマレアミン酸125.1gを、ト
ルエン3.5党及びトリエチルアミン152.9g (
1.51モル)に溶解させ、トルエン還流下で1時間反
応させたところ、28+nQの水が留出した。室温に放
置した後、静置し、二層に分解させて上層(トルエン層
)を取り出し、エバポレーターでトルエンを留去してグ
リシニルマレイミドトリエチルアンモニウム塩を得た。
次に該塩をp111の塩酸水に混合し、水溶液とした後
、酢酸エチルを添加して抽出した。次いで該酢酸エチル
溶液を、硫酸マグネシウムで乾燥した後、エバボレータ
ーで酢酸エチルを留去し、融点118℃の結晶(グリシ
ニルマレイミド)を得た.次にグリシニルマレイミド1
00gにベンゼン300mQを添加溶解させ、浴温を8
0℃に保ちながら塩化チオニル500mQを、30分間
で添加し、その後2時間還流させた。次にアスピレータ
ーで塩化チオニルと、ベンゼンとを留去した後、冷圧蒸
留して、グリシニルマレイミドの酸クロライドを得た。
得られた酸クロライド31.3 g (0.18モル)
と、L−メントール28.1g (0.18モル)とを
ベンゼン150mQ中に溶解し、80℃で3時間還流さ
せた。次に反応液を減圧蒸留してL−メンチルグリシニ
ルマレイミド(以後MGMIと略す)110.0gを得
た。
得られたL−メンチルグリシニルマレイミドの沸点は、
8 . 5 X I O−”lImHgにおいて154
〜155℃であった。プロトンNMRスペクトル及びI
Rスペクトルを測定した結果を夫々第1図及び第2図に
示す。また比旋光度を日本分光工業株式会社製JASC
O  DIP−140型で測定したところ〔α)o=−
48.1度であった。
去』U生え 実施例lで合威したMGMIを0.94gアンプル重合
管に取り,次いでトルエン4mQを加えて溶解した後,
液体窒素によって凝固させた。その後、減圧し、窒素置
換し,O℃で注射針を用いて開始剤であるn−ブチルリ
チウムQ.008gを注入し重合を開始させた。24時
間後、200mQのメタノール中に投入したところ白色
の固体が沈澱した。得られた固体を濾別し、真空乾燥し
て、MGMIの重合体0.66gを得た。得られた重合
体の数平均分子量を測定したところ32000であった
。また比旋光度は、−41.14度であった。得られた
重合体のNMRスペクトル及びIRスペクトルを夫々第
3図及び第4図に示す。発史髭鮭1二互 実施例2における溶媒と重合温度とをそれぞれ表1に示
すとおり代えた他は,実施例2と同様な方法でMGMI
の重合を行なった。次いで得られた重合体について、実
施例2と同様な測定を行な表一一よ ランを添加して溶解させた後、200mQのメタノール
中に投じ、重合体を析出させた。得られた重合体を濾過
し,真空乾燥したところ、重合体の収量は0.36g、
数平均分子量は25000であった。また比旋光度は−
57.02度であった。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1で得られたMGMIのプロトンNMR
スペクトルを示すチャート、第2図は同じ<IRスペク
トルを示すチャート、第3図は実施例2で得られたMG
MIの重合体のプロトンNMRスペクトルを示すチャー
ト、第4図は同じくIRスペクトルを示すチャートであ
る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)下記構造式 ▲数式、化学式、表等があります▼ で表わされるL−メンチルグリシニルマレイミド。 2)L−メンチルグリシニルマレイミドを重合して得ら
    れる下記構造単位 ▲数式、化学式、表等があります▼ を有する光学活性マレイミド化合物の重合体。
JP23042889A 1989-09-07 1989-09-07 光学活性マレイミド化合物及びその重合体 Pending JPH0393812A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5161005A (en) * 1989-04-20 1992-11-03 Sony Corporation Hue control for color video systems
JP2002097227A (ja) * 2000-09-25 2002-04-02 Tosoh Corp 光学活性ポリマレイミド誘導体からなる分離剤及びそれを用いた光学活性化合物の分離方法
JP2010529187A (ja) * 2007-06-11 2010-08-26 ハンミ ファーム. シーオー., エルティーディー. ベポタスチンの製造方法及びそれに用いられる中間体

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