JPH039232B2 - - Google Patents

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JPH039232B2
JPH039232B2 JP56109228A JP10922881A JPH039232B2 JP H039232 B2 JPH039232 B2 JP H039232B2 JP 56109228 A JP56109228 A JP 56109228A JP 10922881 A JP10922881 A JP 10922881A JP H039232 B2 JPH039232 B2 JP H039232B2
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Tsukasa Shima
Hiroshi Henmi
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、銀付人工皮革、特に、柔軟性と表面
の外観及び折り曲げたときの皺の出方(折れしぼ
性)が天然の銀付皮革に酷似しており、極めて品
位が高く、かつ優れた消費性能を合せもつた銀付
人工皮革に関する。
銀付皮革は天然の革の銀面層を表面にして、染
色や塗装によつて表面に着色を施こし、その上に
仕上剤等が塗布されて仕上げられている。このた
めに銀付皮革は、表面に天然皮革特有の微細な凹
凸を有していて、かつ全体としては平滑であつて
優美な光沢と好ましい感触を与え高級感に富んで
おり、皮革の主要な品種の一つとして重用されて
いる。
この銀付皮革に類似した人工の皮革を得んとす
る試みは非常に多数提案されており、その一部の
ものは実用化されている。しかしながら、それら
は、靴やカバンなどのいわゆる甲革としての用途
には適してはいるが、特に衣料用途などにおいて
要求される柔軟性と優美な外観等の点について
は、未だ充分に満足すべきものではなかつた。
従来、繊維基体たとえば織布、編物あるいは不
織布などを基体として、その表面に着色したコー
テイング樹脂層を形成して銀付様の人工皮革を製
造することが行われてきた。この際、銀付面の優
美な外観を得るには、コーテイング面が充分に平
滑であることが必要である。通常の繊維基本を用
いてコーテイングを行うと、その表面は基体の凹
凸を反映して、非常に不均一な、光沢に欠けるも
のになつて、十分平滑な表面を得ることが困難で
ある。このために、繊維基体の表面を予め、平滑
化するために十分に多量のコーテイング層を設け
ることなどが必要とされ、種々の工夫がなされて
きた。繊維基体の表面に発泡したポリウレタン層
を設け、その上を着色したコーテイング層で仕上
げる方法(特公昭45−37318、特公昭47−18424、
特開昭51−51502など)や、繊維基体上に非発泡
ウレタン層を設けたのち、着色層、仕上層のコー
テイングを施す方法(特公昭45−13635など)な
どがその例である。
これらの方法による銀付人工皮革は、銀付様の
平滑な表面を有するが、柔軟性、特にドレープ性
に満足できるものではなかつた。平滑性を得るた
めに設けた比較的的厚いポリウレタン層や、多孔
質なスポンジ構造の影響によつて、ゴム様の弾性
が付与されて、反撥感のある風合となつてしまう
ものと考えられる。このような製品を衣料用に使
用した場合には、天然の皮革にみられるような、
しつとりとしたタツチとドレープ性に富んだ外観
からはほど遠いものになつてしまうのである。
また、微細繊維束から構成される基体シートに
非多孔質層を積層する方法(特開昭56−43479)
が提案されている。この方法では、基体表面の極
細繊維が繊維束状であるため密度及び平滑性が不
充分であり、天然皮革にみられる様な微細な折れ
しわ性が得られない。それに加えて、基体表面を
平担化するために水系エマルジヨン液により非多
孔質層を前もつて形成させることが必要となり、
それにより柔軟な風合が損われるといつた問題が
ある。
本発明者等は、上述のような従来の銀付調人工
皮革の欠点を解消して、特に衣料用に適した柔軟
でドレープ性に富んだ銀付人工皮革を得るべく鋭
意検討を続けた。さきに述べたように、天然の銀
付皮革においては、銀面層は極めて緻密なコラー
ゲン繊維の層であり、このため、その表面もマク
ロには非常に平滑であり、この面を染色したのち
に仕上げラツカーを仕上塗布するか、あるいは、
着色層を直接塗布することなどによつて見事な銀
付皮革となるのであり、通常、平滑化のための下
塗り等を必要としない。このために皮革本来の表
面の感じが現われ、また優れた柔軟性、ドレープ
性が発揮される。
本発明者らは、上述のような知見から、本来、
人工皮革に用いる繊維基体自身が、すでに銀面層
としての緻密な組織構造を有すべきであり、これ
によつて、厚い下塗り層や発泡層による平滑化を
必要とするものであつてはならないとの基本的立
場から検討を重ね、本発明に到達した。
本発明に係る銀付人工皮革は、平均単糸繊度が
0.08デニール以下である構成繊維が単繊維状でウ
エブ面に相互に平行に配置されてなるメルトブロ
ーウエブの構成繊維を三次元方向に絡合せしめて
なる交絡体に高分子弾性体を含浸固化し、得られ
た基体シートの表面に非多孔質の高分子被覆層を
形成してなることを特徴とする。
本発明の銀付人工皮革を構成するメルトブロー
ウエブは、例えば、特開昭54−134176号公報及び
特開昭50−46972号公報に開示されているごとき
方法で得られるものであり、溶融合成高分子の溶
融細流に対して、加熱した高速のガス体を吹き当
て、そのガス流の作用により、該高分子流体を引
き伸ばして極細繊維化し、次いで固化し、集積し
て得られるランダムウエブである。本発明におい
て、メルトブローウエブの素材は任意であるが、
一般にはポリエステル、ポリアミド、ポリプロピ
レン、ポリエチレンなどの繊維形成性を有する溶
融性の線状高分子が好適である。特に、ポリエチ
レンテレフタレート、ナイロン6、ナイロン66
は、得られる製品の物性、消費性能の点から好ま
しい。本発明において、メルトブローウエブを構
成する繊維の平均単糸繊度は0.08デニール以下で
あることが必要である。平均単糸繊度が0.08デニ
ール以下であるときに、はじめて、平滑で緻密な
繊維基体表面が得られ、本発明の目的、効果が達
成される。なお、本発明において使用するメルト
ブローウエブは、メルトブロー極細繊維間の融着
がないことが本発明の効果を得る上で望ましい。
本発明におけるメルトブローウエブの交絡体は
前記したメルトブローウエブの三次元交絡体であ
り、メルトブローウエブが主として、その構成繊
維は単繊維状でウエブ面に相互に平行に配置さ
れ、互にからみ合つてはいるが、ウエブ面に垂直
な方向のからみは非常に少ないのに対して、本発
明の交絡体は、さらに三次元方向(即ち、ウエブ
面に垂直な方向にも)にも十分に構成繊維をから
み合わせてなるものである。その結果、メルトブ
ローウエブは、そのままでは、通常、引張り強度
は0.5Kg/cm(目付50g/m2)未満であるのに対
し、0.5〜3Kg/cmの強力をもつようになり、銀
付皮革の繊維基体に要求される性能を与えること
ができる。また、交絡体とすることによつて、基
体表面の繊維を緻密化することができて、好まし
い平滑な、表面の塗布加工に適したものとするこ
とができる。本発明におけるメルトブローウエブ
の交絡体は、見掛密度0.15〜0.28g/cm3および引
張り強度1.0〜2.5Kg/cmのものが特に好ましい。
このような交絡体は、メルトブローウエブにニー
ドルパンチや高速の細い水流を当てる手法などに
よつて得ることができる。さらに高密度化と表面
平滑化のために、加熱収縮処理や、プレス処理を
合わせ行うこともできる。
本発明においてメルトブローウエブの三次元交
絡体に含浸固化せしめる高分子弾性体としては、
ポリウレタン系弾性体、NBR,SBRなどのポリ
ブタジエン系ゴム、あるいはアクリル系ゴムなど
が挙げられる。特に線状ポリウレタンが好まし
い。本発明において、これらの高分子弾性体は、
溶液、エマルジヨン、デイスパージヨンなどとし
て、前記のメルトブローウエブの交絡体に含浸さ
れ、次いで固化される。かくして、高分子弾性体
はウエブ中に分散、充填される。固化する方法と
しては、脱溶媒による湿式凝固法が、基体の柔軟
性の点から好ましいが、その他、乾燥による乾式
凝固法も採用可能である。高分子弾性体の凝固構
造や分散充填状態をコントロールするために、含
浸に先き立つて、交絡体を糊剤で固めておいた
り、凝固浴に凝固調整剤を添加したりする公知の
方法を適用することも好ましい。本発明において
高分子弾性体は、メルトブローウエブの交絡体
100重量部に対して3〜200重量部、好ましくは15
〜80重量部の範囲で適用する。
本発明の基体シートは、上述のように、極細繊
維メルトブローウエブの三次元交絡体に高分子弾
性体を含浸固化した構成を有する。この基体シー
トにおいて、特に、含浸固化した高分子弾性体は
交絡体の繊維間隙に主として分布していて、シー
ト表面に高分子弾性が膜状に付着していたりし
て、表面に過剰に存在することは好ましくない。
バフ、研削、スライス等によつて基体表面を一部
剥ぎ取つて表面にメルトブローウエブの繊維末端
を露出せしめた基体シートは特に望ましい。これ
によつて、基体シートの表面が適度な平滑性を有
すると同時に極細繊維の微細な立毛が形成される
ことになり、その結果、天然銀付皮革に酷似した
外観や折れしぼ性が強調される。また、基体シー
トはその機械強度や風合を向上させるために、他
の繊維シートや編織物を貼り合わせたり、埋め込
んだり、サンドイツチすることによつて補強され
ていてもよい。好適な補強方法としては、特開昭
53−61766,53−61770,54−122701などが例示さ
れる。
本発明の非多孔質の高分子被膜層は、前記した
基体シートの表面に形成され、表面に艶出し効
果、着色効果を与え、かつ良好な表面物性と平滑
性を与えて、銀付皮革様の外観と風合を与える。
本発明の高分子被覆層は、高分子物質の溶液、エ
マルジヨン、デイスパージヨンなどを支持体に付
与し、次いで完全に乾燥することによつて得られ
る多孔質でない高分子によつて形成される被覆層
であつて、その形態は連続したフイルム状であつ
てもよいし、あるいはグラビアコーテイングによ
つて得られるような点状模様の非連続のものであ
つてもよい。ここで用いる高分子物質としては、
ポリウレタンエラストマー、ポリアミノ酸樹脂、
ポリメクリル酸エステル樹脂、ポリ塩化ビニル、
ポリエステル樹脂、ポリカーボネート、セルロー
ス系ラツカーなど公知のものを用いることができ
る。
非多孔質の高分子被覆層を基体シートに付与す
る方法としては、高分子溶液を直接に塗布または
スプレーし、乾燥する方法、あるいは、予め高分
子層を形成したのち、これを基体シートにトラン
スフアーする方法などが適当である。また、被覆
層は単層であつてもよいし、多層であつてもよ
い。最も標準的には、下塗り層、着色層、トツプ
層の組み合わせが適当である。この被覆層として
は、公知のものが適用できる。本発明において被
覆層の厚さは全体として約3ミクロンないし80ミ
クロンが望ましく、特に約5ミクロンないし50ミ
クロンであることが一層望ましい。高分子物質の
付与量に換算すると約3〜140g/m2である。本
発明において、被覆層の厚さは80ミクロン以下と
することが好ましい。特に好ましい厚さは50ミク
ロン以下である。厚さが過大であるときは、風合
が害われるとともに表面の好ましい外観が得られ
難い。本発明の基体シートに適用することによつ
て十分に薄い被覆層であつても平滑性、艶、光沢
に富んだ表面が得られるのである。被覆層には、
着色のための顔料、染料、その他各種の安定剤等
の添加剤を含有せしめることができる。被覆層を
付与された銀付皮革様シートは、型押し、染色、
揉み加工、仕上剤処理等の通常の仕上げ方法で仕
上げることができる。
以下に実施例について本発明を説明する。特に
説明のない限り、「部」および「%」はすべて重
量に基づく。
但し、実施例に示される諸物性の測定は下記の
方法により実施した。
1 引張強度(交絡強度):長さ20cm×幅1cmの
サンプルを取り把握長を1cmしてオートグラフ
により伸長切断し、その時の最大強力を求め
る。
2 引裂強力:第1図Aに示す様な寸法のサンプ
ルを取り、片端から他方の端へ向つて点Cまで
切り込みを入れる。次に第1図Bに示す様に広
げ、A端及びB端の把握長を5cmとして、A,
B端をそれぞれ矢印の方向に引張つてオートグ
ラフによりC点から引き裂かれる時の最大強力
を測定する。
3 嵩密度:単位体積当りの重量であつて、下記
の方法により測定される。
前田式圧縮弾性測定機を用い、6cm×7cmの
サンプルを、直径2.0cmの円板上に載せ、5.0g
の荷重(1.6g/cm2)をかけてその厚さを測定
し、体積を計算により求める。サンプルの重量
を、上記体積で割り嵩密度とする。
4 絡合強度:第2図に示されるように、長さ20
cm、幅1cmのサンプルを取り、前もつて極細短
繊維不織布成分2と編布又は織布成分1を、一
端から10cmのC点まではがしておき、剥離部C
を中央にしてCからそれぞれ5cmのところのA
及びBを把握させ、シヨツパーを用いて、Aと
Bとを夫々反対方向に引張りCから剥離すると
きの最大強力を測定する。
実施例 1 特開昭54−77710号公報に開示される装置を用
い、ポリエチレンテレフタレートをメルトブロー
して紡孔下40cmの金網上にブロー繊維を補集し、
目付150g/m2のランダムウエブを得た。このウ
エブの構成繊維の平均繊維径を電子顕微鏡で測定
し、平均デニールを求めたところ、0.04デニール
であつた。
次に、ランダムウエブを金網上に載せ、下方か
ら35mmHgで吸引しながら、ウエブ全面に0.2m/
mの径のオリフイスより20Kg/cm2の圧力で噴出す
る高圧水流をくまなく衝突させて交絡処理した。
得られた交絡ウエブでは、見掛密度0.25g/cm3
引張強度1.9Kg/cm(把握長1cm、オートグラフ
による)であつた。
得られた交絡ウエブに5%のポリビニルアルコ
ール水溶液を、付着量が15%となるように含浸、
乾燥して糊付けした。次にポリテトラメチレング
リコールとメチレンジイソシアネートからなるプ
レポリマーをジアミノジフエニルメタンで鎖伸長
し、ジエチルアミンで末端封鎖して得られたポリ
ウレタンエラストマー(M.W.約50000)の30%
ジメチルホルムアミド溶液を前述の交絡ウエブに
含浸し、水中で脱溶媒して凝固し、さらに沸水中
で洗浄した。得られたシートはポリウレタンを35
%含有していた。
得られた含浸シート表面をサンドペーパー
(250メツシユ)で研削した。研削代は0.05m/m
であつた。表面を顕微鏡で観察したところ、微細
な繊維毛羽が認められ、その毛羽長はおよそ0.08
mmであつた。
次いで、かくして得られた基体シートに無黄変
タイプのポリウレタンエラストマー
(「CRISVON3355」大日本インキ化学工業〓製)
の10%溶液(イソプロピルアルコール/トルエン
=1/1混合溶媒)に褐色顔料を樹脂に対して15
%添加したものをグラビア方式で塗布し乾燥し
た。基体シートに対する塗布量(乾燥残分)は
7.0g/m2であつた。さらにこの着色層の上に無
黄変タイプのポリウレタンエラストマーのイソプ
ロピルアルコール/トルエン/DMF(=5/5/
1)溶液ラツカー樹脂濃度10%)をグラビアコー
トし、乾燥した。固形分塗布量は2.0g/m2であ
つた。次いで、エンボス加工、もみ加工を行つて
仕上げた。
得られたシートは、好ましい折れシボを呈し、
天然皮革様の光沢に富んだ外観を有し、さらに、
シツトリとした風合にも優れていた。カンチレバ
ー法による柔軟度は41mmであり、また、コーテイ
ング層の厚さは断面の顕微鏡写真より約15ミクロ
ンであつた。
実施例 2 実施例1と同様の方法で、目付130g/m2のラ
ンダムウエブを得た。このウエブの沸水面積収縮
率は70%、平均繊維径は電子顕微鏡から2.0μmで
あつた。
このウエブに目付50g/m2の両面編地(ポリエ
チレンテレフタレート仮撚加工糸40d/36fのマル
チフイラメント)を均一に広げて重ね合せ2層構
造シートとし、金網上に載せ下方から30mmHgで
吸引しながらシート全面にウエブ側から0.10mmの
径の多数のノズルより20Kg/cm2の圧力で連続的に
噴出する高圧水流を吹き当てた。この様にして得
られた複合布帛構造物は極めて充実感に富んだも
のであつた。その物性値を次に示す。
嵩高度:0.18g/cm2 引張り強度:7.4Kg/cm 交絡強度:1.8Kg/cm 絡合強度:50g/cm 面積沸水収縮率:20% 次に、前記構造物に5%のポリビニルアルコー
ル水溶液を付着量が15%になるように含浸させ、
ついでポリウレタンエラストマーの15%DMF溶
液を付着量が200%になるように含浸させた。次
に30%DMF水溶液中に入れ、30分間放置してポ
リウレタンを充分に凝固させ、さらに70℃の温水
中に浸漬すると15%の面積収縮率を示した。これ
を洗浄乾燥後、不織布成分の表面層をスライサー
で約0.2mmの厚さで剥ぎ取つた。得られた基体シ
ートは、軟らかでしかも充実感に富み、肌目の細
かい、平滑な表面を有していた。このものの物性
は次の通りであつた。
目付 150g/m2 厚さ 0.5mm 引張強度 8.3Kg/cm 引裂強度 3.1Kg 基体シート表面にポリエーテル系ポリウレタン
の40%水系エマルジヨン(「Vondic 1310F」大日
本インキ化学工業(株)製)をグラビアコート方式で
固型分として6g/m2となるように塗布乾燥して
下塗り層とした(厚さ約6μであつた)。次いで、
ポリウレタンエラストマー10部、カーボンブラツ
ク7部、メチルエチルケトン60部、酢酸ブチル20
部、キシレン30部からなる塗料をグラビア法で塗
布し、厚さ5μの塗膜を形成せしめた。次に、線
状ポリウレタン5部、テトラヒドロフラン40部、
シクロヘキサノン30部、DMF25部からなるクリ
アラツカーをグラビア法で塗布、乾燥して、厚さ
2μの塗膜を形成させた。さらにエンボス加工、
揉布加工を加えて仕上げた。
得られた製品は、自然な細い折れしわが発生
し、天然皮革に酷似した銀付外観を有しており、
かつ柔軟でボリウム感に富んだ風合をもつてい
た。
【図面の簡単な説明】
第1図Aおよび第1図Bは引裂強力の測定方法
の説明図であり、第2図は絡合強度の測定方法の
説明図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 平均単糸繊度が0.08デニール以下である構成
    繊維が単繊維状でウエブ面に相互に平行に配置さ
    れてなるメルトブローウエブの構成繊維を三次元
    方向に絡合せしめてなる交絡体に高分子弾性体を
    含浸固化し、得られた基体シートの表面に非多孔
    質の高分子被覆層を形成してなることを特徴とす
    る銀付人工皮革。
JP10922881A 1981-07-15 1981-07-15 銀付人工皮革 Granted JPS5813785A (ja)

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