JPH039144B2 - - Google Patents

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JPH039144B2
JPH039144B2 JP7619782A JP7619782A JPH039144B2 JP H039144 B2 JPH039144 B2 JP H039144B2 JP 7619782 A JP7619782 A JP 7619782A JP 7619782 A JP7619782 A JP 7619782A JP H039144 B2 JPH039144 B2 JP H039144B2
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JP
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silicone rubber
roll
kneaded
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JP7619782A
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Takao Matsushita
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TORE DAUKOONINGU SHIRIKOON KK
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TORE DAUKOONINGU SHIRIKOON KK
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、オルガノポリシロキサン生ゴムを主
剤としたロール加工性の改良されたシリコーンゴ
ム組成物に関するものである。 シリコーンゴムは、耐熱性、耐寒性、耐候性、
電気特性にすぐれているため、極めて広い用途に
使用されているが、オルガノポリシロキサン生ゴ
ムを主剤としているため未加硫剤のロール加工性
が良好でない。ロール加工性は、シリコーンゴム
を導電性ゴムにするために充填剤としてカーボン
ブラツクを使用したときや、シリコーンゴムの耐
熱性、耐寒性、耐放射線(例えば電子線やγ線)
性、または防振性をより向上させるためオルガノ
ポリシロキサン生ゴムにフエニル基を導入したと
きに顕著に不良になる。充填剤としてカーボンブ
ラツクを使用したシリコーンゴム組成物やフエニ
ル基含有オルガノポリシロキサン生ゴムから作ら
れたシリコーンゴム組成物は、きわめてロール加
工性が悪く、うすいシート状にする場合やカレン
ダー加工などにおいて、しばしばロール面からの
はく離が困難になるという加工上の欠点をもつて
いる。 シリコーンゴム成形時の金型からの離型性を改
良するため高級脂肪酸の金属塩を少量添加する方
法(米国特許第3549744号)や、シリコーンゴム
組成物のロール加工性を改良するため高級脂肪酸
の金属塩を少量添加して加熱処理する方法〔特開
昭49−124151〕が知られている。しかし、それら
の方法はロール加工性の改良効果が十分でなかつ
たり、耐熱性を阻害する傾向があつたりした。 特に、充填剤としてカーボンブラツクを使用し
たシリコーンゴム組成物やフエニル基含有オルガ
ノポリシロキサン生ゴムから作られたシリコーン
ゴム組成物にはまつたく不十分であり、ロール加
工性を本質的に改良できるものではなかつた。 本発明者は、このような従来技術の欠点を改良
するため、鋭意研究した結果、シリコーンゴム組
成物特には充填剤としてカーボンブラツクを使用
したシリコーンゴム組成物やフエニル基を含有し
たオルガノポリシロキサン生ゴムから作られたシ
リコーンゴム組成物についてもすぐれたロール加
工性をもち、かつそのゴムがもつ本来の特性をそ
こなうことのないシリコーンゴム組成物を発明す
るに到つた。 すなわち、本発明は、 (a) 平均単位式
【式】(式中Rは一価炭 化水素基であり、Rのうち少なくとも50モル%
はアルキル基であり、aは1.98〜2.02の数であ
る。)で表わされるオルガノポリシロキサン生
ゴム 100重量部 (b) 微粉状充填剤 10〜500重量部 (c) 炭素原子数8以上の脂肪酸エステル、炭素原
子数8以上の脂肪酸アミドまたはパラフイン
0.03〜5重量部 および (d) ポリ四弗化エチレン樹脂粉末 0.01〜5重量部 からなることを特徴とするシリコーンゴム組成物
に関するものである。 (a)成分のオルガノポリシロキサン生ゴムは、一
般式
【式】(Rおよびaは前記のとおり である)で示される直線状またはやや分枝した直
鎖状のポリマーである。アルキル基の量を少なく
とも50モル%とするのは、50モル%未満では有機
過酸化物による加硫が困難となる傾向があるから
である。 このアルキル基としてメチル基、エチル基、プ
ロピル基、ヘキシル基、オクチル基が例示される
が、耐熱性の点から好ましくはメチル基である。
アルキル基以外の一価炭化水素基として、ビニル
基、アリル基などのアルケニル基、3−クロルプ
ロピル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基
などのハロゲン化アルキル基、フエニル基、P−
クロルフエニル基、ナフチル基などのアリール
基、2−フエニルエチル基、シクロヘキシル基が
例示される。かかる一価炭化水素基の量はRの0
〜50モル%未満である。本発明のシリコーンゴム
組成物を耐寒性や耐放射線を必要とする用途に使
用するときは、Rのうち1〜30モル%がアリール
基、特にはフエニル基であることが好ましい。 本発明のシリコーンゴム組成物を有機過酸化物
により加硫するときであつて、(a)成分のRのうち
5〜30モル%がフエニル基のようなアリール基で
あるときはRのうち0.02〜1.0モル%はアルケニ
ル基であることが好ましい。加硫不足、加硫ゴム
の弾性低下を防止するためである。また、本発明
のシリコーンゴム組成物をオルガノハイドロジエ
ンポリシロキサンと白金化合物のような付加反応
触媒により加硫するときは、(a)成分のRのうち少
なくとも0.02モル%はアルケニル基であることが
必要である。 (a)成分の重合度は常温において生ゴム状となる
程度、すなわち、通例1000〜20000である。(a)成
分の分子鎖末端はトリメチルシリル基、ジメチル
ビニルシリル基、メチルフエニルビニルシリル基
のようなトリオルガノシリル基、シラノール基、
アルコキシ基のいずれでもよい。(a)成分の具体例
として、ジメチルポリシロキサン生ゴム、ジメチ
ルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重合体
生ゴム、ジメチルシロキサン・メチルフエニルシ
ロキサン共重合体生ゴム、ジメチルシロキサン・
メチルビニルシロキサン・メチルフエニルシロキ
サン共重合体生ゴム、ジメチルシロキサン・ジフ
エニルシロキサン共重合体生ゴム、ジメチルシロ
キサン・メチルビニルシロキサン・メチルフエニ
ルシロキサン共重合体生ゴム、メチル(3,3,
3−トリフルオロプロピル)シロキサン・メチル
ビニルシロキサン共重合体生ゴム、ジメチルシロ
キサン・メチルフエニルシロキサン・メチル
(3,3,3−トリフルオロプロピル)シロキサ
ン共重合体生ゴムがある。 このオルガノポリシロキサン生ゴムは種々の方
法で製造することができるが、これには例えばジ
メチルシクロポリシロキサン単独、ジメチルシク
ロポリシロキサンとメチルビニルシクロポリシロ
キサンの二者あるいはジメチルシクロポリシロキ
サンとジフエニルシクロポリシロキサンもしくは
フエニルメチルシクロポリシロキサン、場合によ
つてはさらにメチルビニルシクロポリシロキサン
を所定の割合で混合し、これらを水酸化カリウム
のようなアルカリ触媒の存在下に加熱して開環共
重合させ、ついで中和するという方法がある。こ
の(a)成分は1種のみ使用してもよいし、2種以上
を併用してもよい。 (b)成分の微粉状充填剤としては、ヒユームドシ
リカ、沈降法シリカ、石英粉末、けい藻土などの
シリカ系充填剤(これらシリカ系充填剤は表面処
理されていないもの、あるいはオルガノシラン、
オルガノシラザンもしくはジオルガノシクロポリ
シロキサンなどの有機けい素化合物により表面を
疎水化処理したもののいずれでもよい)、アセチ
レンブラツク、フアーネスブラツク、チヤンネル
ブラツクなどのカーボンブラツク、微粉状マイ
カ、タルク、炭酸カルシウム、酸化アルミニウ
ム、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化チタンが
例示される。 これらの例示された充填剤のうちでは、シリコ
ーンゴム組成物のグリーンストレングス、硬化後
のゴム物性を良好にするという点で、ヒユームシ
リカ、沈降法シリカ、カーボンブラツクのような
補強性充填剤が好ましい。(b)成分の配合量は多す
ぎても少なすぎても加硫して得られるシリコーン
ゴムの機械的性質が低下するので(a)成分100重量
部に対して10〜500重量部の範囲とする。とりわ
け補強性充填剤の場合は20〜80重量部が好まし
い。(b)成分は1種だけ使用してもよいし、2種以
上を併用してもよい。 (c)成分は本発明のシリコーンゴム組成物をロー
ル加工作業するときにロールからのはく離性を発
現させるための必須成分である。この脂肪族エス
テルまたは脂肪酸アミドについて好ましいものは
炭素数が8以上の一価脂肪酸エステルまたは炭素
数が8以上の一価脂肪酸アミドである。かかる一
価脂肪族エステルとしては、ステアリン酸、オレ
イン酸、ラウリン酸、カプリル酸またはパルミチ
ン酸のアルコールエステルが例示され、エステル
のためのアルコールとしてはメタノール、エタノ
ール、ブタノール、オクタノール、ラウリルアル
コール、セチルアルコール、エチレングリコー
ル、グリセリン、メチルセロソルブが例示され
る。また、かかる一価脂肪酸アミドとして、ステ
アリン酸アミド、オレイン酸アミド、ラウリン酸
アミド、パルミチン酸アミド、N−メチルステア
リン酸アミド、N−エチルラウリル酸アミド、
N,N−ジエチルパルミチン酸アミド、ビス(ラ
ウリン酸)エチレンジアミドが例示される。ま
た、パラフインとしては、固形パラフインないし
パラフインロウ、パラフイン油、流動パラフイ
ン、ポリエチレン系ワツクスが例示される。 (c)成分の配合量は、0.03〜5.0重量部の範囲で
あり、配合量が多すぎる場合はシリコーンゴムの
物性の低下をきたし、すくなすぎるとこの発明の
目的とするロール加工性が改善されないからであ
る。好ましくは0.1〜1.5重量部である。この(c)成
分は1種だけ使用してもよいし、2種以上を併用
してもよい。 (d)成分は本発明のシリコーンゴム組成物の強
度、いわゆるグリーンストレングス、を上げ(c)成
分との相乗効果によつて、ロール加工性を改善す
るために必須とされる成分である。このポリ四弗
化エチレン樹脂粉末の一次粒子の形状は球状、玉
子形、フレーク状、円柱状、ひげ状など任意であ
り、その大きさは100ミクロン以下好ましくは
0.05〜1.0ミクロンである。あまり大きすぎると
ロール加工性向上効果が乏しくなり、あまり小さ
いものは製造が困難だからである。このポリ四弗
化エチレン樹脂は、実質的に自己粘着性と延展性
をもつものが好ましく、自己粘着性と延展性の大
きなものがより好ましい。配合量は、(a)成分100
重量部に対して0.01〜5重量部であり、配合量が
0.01部未満では十分なロール加工性を付与するこ
とができず、5重量部を越えると可塑度が大きく
なり過ぎて逆にロール加工性が悪くなり、かつ加
硫ゴムの物理特性の低下をもたらすことになるか
らである。こうした観点から、好ましくは、0.03
〜3重量部である。本発明のシリコーンゴム組成
物は、加硫にさきだつて、従来公知の加硫剤もし
くは硬化剤である有機過酸化物または、オルガノ
ハイドロジエンポリシロキサンと白金化合物のよ
うな付加反応触媒を添加して均一に混合される。
この有機過酸化物としてはベンゾイルパーオキサ
イド、2,4−ジクロルベンゾイルパーオキサイ
ド、2,5ビス(t−ブチルパーオキシ)−2,
5−ジメチルヘキサン、ジクミルパーオキサイ
ド、モノクロルベンゾイルパーオキサイド、t−
ブチルパーベンゾエートが例示され、通常(a)成分
100重量部に対して0.3〜6重量部を添加する。前
記オルガノハイドロジエンポリシロキサンは、ケ
イ素原子結合水素子を1分子中に少なくとも2個
有することが必要であり、分子構造は直鎖状、分
枝鎖状、環状のいずれでもよく、重合度は少なく
とも2である。ケイ素原子結合の有機基として
は、メチル基、プロピル基などのアルキル基、フ
エニル基、2−フエニルエチル基が例示される。
このオルガノハイドロジエンポリシロキサンの具
体例として、両末端トリメチルシリル基封鎖メチ
ルハイドロジエンポリシロキサン、両末端トリメ
チルシリル基封鎖のジメチルシロキサン・メチル
ハイドロジエンシロキサン共重合体、両末端ジメ
チルフエニル基封鎖メチルフエニルシロキサン・
メチルハイドロジエンシロキサン共重合体、メチ
ルハイドロジエンシロキサン環状4量体がある。
付加反応触媒としては、白金黒、塩化白金酸、四
塩化白金、塩化白金酸とオレフインとの錯体、塩
化白金酸とメチルビニルシロキサンとの錯体のよ
うな白金または白金化合物、ロジウム化合物、パ
ラジウム化合物、コバルトカルボニルが例示され
る。 オルガノハイドロジエンポリシロキサンは、分
子中のSiH基と(a)成分中のSiアルケニル基のモル
比0.6〜5、より好ましくは1.0〜2.5となるような
量を添加すればよく、付加反応触媒は、オルガノ
ハイドロジエンポリシロキサン中のSiH基と(a)成
分中のSiアルケニル基が大略付加反応するような
量でよく、白金または白金化合物の場合は、本発
明のシリコーンゴム組成物に対し1〜200ppmが
適切である。 本発明のシリコーンゴム組成物には、必要に応
じて、両末端シラノール基封鎖ジオルガノシロキ
サン、ジフエニルシランジオール、ヘキサメチル
ジシラザンなどのシリカ系充填剤用表面処理剤、
従来からシリコーンゴムに使用されている顔料白
金、白金化合物、炭酸マンガン、炭酸亜鉛、煙霧
状二酸化チタンのような難燃剤、酸化鉄、希土類
酸化物、希土類水酸化物ような耐熱剤などを配合
してもよい。 本発明のシリコーンゴム組成物は(a)〜(d)成分を
二本ロール、ニーダミキサー、バンバリミキサー
などで均一に混合して製造することができるが、
(d)成分のポリ四弗化エチレン樹脂粉末は他の3成
分を均一に混練したものに2本ロールで均一に分
散させた方がグリーンストレングスひいてはロー
ル加工性がより向上する。 かくして得られた本発明のシリコーンゴム組成
物は、それ自身を二本ロールにより混練して製造
する場合にロール表面から離型性がすぐれている
ので生産効率が高いという特徴がある。また、ゴ
ム成形加工メーカにおいて、有機過酸化物または
オルガノポリシロキサンと白金化合物触媒のよう
な加硫剤ないし硬化剤、場合によつてはさらに顔
料などを添加して二本ロールにより混練する際に
ロール表面からの離型性がすぐれているので切返
し作業がしやすく、混練終了後分出ししやすいと
いう特徴がある。さらには、分出しした未加硫ゴ
ムシートを使用して三本ロールや四本ロールによ
りカレンダリングする際にロール表面への粘着が
少ないのでカレンダリング作業がしやすいという
特徴がある。 本発明のシリコーンゴム用組成物に有機過酸化
物またはオルガノハイドロジエンポリシロキサン
と白金化合物触媒のような加硫剤ないし硬化剤
を、場合によつてはその他の添加剤をさらに添加
して均一になるまで混練し、プレス加硫や熱気加
硫することにより所定の目的を満足する優れた物
性や電気特性を有するシリコーンゴム成形品(例
えば、シリコーンゴムチユーブ、シリコーンゴム
テープ、シリコーンゴムリング、シリコーンゴム
被覆電線、シリコーンゴムシート、シリコーンゴ
ム部品、シリコーンゴム引き布)、が得られる。
なお、(b)成分の充填剤としてカーボンブラツク、
特に導電性カーボンブラツクを使用したときは、
導電性と機械強度のすぐれたシリコーンゴム成形
品が得られる。 (b)成分の充填剤として補強性シリカを使用する
ときは機械強度のすぐれたシリコーンゴム成形品
が得られる。 (a)成分のオルガノポリシロキサン生ゴムとして
フエニル基を1〜30モル%含有するものを使用し
たときは、耐寒性や耐放射線性のすぐれたシリコ
ーンゴム成形品が得られる。シリコーンゴムチユ
ーブ、シリコーンゴムテープ、シリコーンゴム被
覆電線のような長尺物を製造する場合は、0−ク
ロルベンゾイルパーオキサイドや2,4−ジクロ
ルベンゾイルパーオキサイドのようなアシル系パ
ーオキサイドを加硫剤とし、押出し方式で熱気加
硫することが好ましい。 有機過酸化物加硫の場合、プレス加硫では通常
100〜180℃で5〜60分、熱気加硫では通常300〜
450℃で数秒〜数分の加硫条件を採れば十分であ
る。オルガノハイドロジエンポリシロキサンと白
金化合物触媒にある加硫の場合も同様の加硫条件
を採ればよいが、より低温度、短い時間での加硫
も可能である。 次に、実施例をあげて本発明を説明するが、実
施例中、「部」とあるのは「重量部」を意味し、
粘度は25℃における値であり、ゴム物性は
JISK6301に従い測定した。なお、ロール加工性
は、次の方法により評価した。 すなわち、各成分を二本ロール(直径:6イン
チ、回転速度:24回/分と33.6回/分)上で混練
して均一な組成物とし、ついでロール間隙を1.0
mmにセツトして、回転速度24回/分のロールに巻
きついた組成物がシート状に分出ししやすいか否
かでロール加工性を判定した。分出しやすいもの
をロール加工性良好とし、分出し困難なものをロ
ール加工性不良とした。 実施例 1 ジメチルシロキサン単位99.8モル%とメチルビ
ニルシロキサン単位0.2モル%からなるオルガノ
ポリシロキサン生ゴム(重合度5000)100部、導
電性を付与するためにアセチレンブラツク(商品
名:粒状デンカブラツク)50部を二本ロール上で
投入混練りして組成物(A)を作つた。次に組成物A
−1〜A−3を作つた。 組成物(A−1):上記組成物(A)100部にセロチン
酸セチル0.5部とテフロン6C−J0.3部を二
本ロール上で加えて混練し、均一に分散さ
せたもの。 組成物(A−2):組成物(A)100部にセロチン酸セ
チル0.5部のみを二本ロール上で加えて混
練し均一に分散させたもの。 組成物(A−3):組成物(A)100部にテフロン6C
−J0.3部のみを二本ロール上で加えて混練
し均一に分散させたもの。 ここで、テフロン6C−Jは三井フロロケミカ
ル株式会社製ポリ四弗化エチレン樹脂粉末であ
り、直径0.2〜0.3ミクロンのほぼ形の一次粒子が
多数粘着した粒状物であり延展性大である。組成
物A,A−1,A−2,A−3のロール加工性は
次のとおりであつた。 組成物(A−1):きわめて容易にはく離しロー
ル加工性は良好であつた。 組成物(A−2):はく離重く、ロールからはが
れる前にちぎれた(ロール加工性不良) 組成物(A−3):はく離かなり重く、ロールか
らはがすことが困難であつた(ロール加工
性不良) 組成物(A):ロール粘着がひどいためにロール作業
がまつたく出来ない状態であつた(ロール
加工性不良) 組成物(A−1) 100部に硬化剤としてジクミルパーオキサイド
2.0部を加えて混練し、150℃で10分間プレス加硫
した後、200℃で4時間後加硫したものについて
物性を測定した。硬度66、引張強さ62Kg/cm2、伸
び240%という良好な物性と体積抵抗率4.5オーム
cmというすぐれた導電性をもつゴムシートが得ら
れた。 実施例 2 ジメチルシロキサン単位94モル%とメチルフエ
ニルシロキサン単位6モル%からなるオルガノポ
リシロキサン生ゴム(重合度4000)100部、両末
端シラノール基封鎖ジメチルポリシロキサン(25
℃における粘度60cst)14部、比表面積300m2/g
のヒユームシリカ45部、石英微粉末(平均粒径5
ミクロン)20部をバンバリミキサーに投入して混
練し均一になつてからさらに30分混練して組成物
(B)を作つた。次に組成物B−1〜B−3を作つ
た。 組成物(B−1):上記組成物(B)100部にステアリ
ン酸アミド0.6部とテフロン7J0.15部を二
本ロール上で加えて混練し、均一に分散さ
せたもの。 組成物(B−2):上記組成物(B)100部にステアリ
ン酸アミド0.6部のみを二本ロール上で加
えて混練し、均一に分散させたもの。 組成物(B−3):上記組成物(B)100部にテフロン
7J0.15部のみを二本ロール上で加えて混練
し均一に分散させたもの。 ここで、テフロン7Jは三井フロロケミカル株式
会社製ポリ四弗化エチレン樹脂粉末であり、ひげ
状の一次粒子が多数粘着した粒状物であり延展性
大である。 組成物B,B−1,B−2,B−3のロール加
工性は次のとおりであつた。 組成物(B−1):きわめて容易にはく離しロー
ル加工性は良好であつた。 組成物(B−2):はく離困難でありロール加工
性は不良であつた。 組成物(B−3):はく離困難でありロール加工
性は不良であつた。 組成物(B):はく離困難でありロール加工性は不良
であつた。 組成物B−1 100部に硬化剤として2,4−ジクロルベンゾ
イルパーオキサイド0.9部を加えて混練し、エク
ストルーダを使用して直径8mmになるように押出
し、ついで400゜の熱風炉中を滞留時間40秒になる
ように通過させたところ引張強さ92Kg/cm2、伸び
650%という良好な物性のゴムロツトが得られた。 実施例 3 ジメチルシロキサン単位82.5モル%とメチルフ
エニルシロキサン単位17.5モル%とメチルビニル
シロキサン単位0.5モル%からなるオルガノポリ
シロキサン生ゴム(重合度4500)100部、ジフエ
ニルシランジオール4.0部比表面積200m2/gのヒ
ユームシリカ40部をニーダミキサーに投入し加熱
下均一になるまで混練して組成物(C)を作つた。次
に組成物C−1〜C−3を作つた。 組成物(C−1):組成物(C)100部にラウリン酸ア
ミド0.4部とテフロン6C−J0.4部を二本ロ
ール上で加えて混練し均一に分散させたも
の。 組成物(C−2):組成物(C)100部にラウリン酸ア
ミド0.4部のみを二本ロール上で加えて混
練し均一に分散させたもの。 組成物(C−3):組成物(C)100部にテフロン6C
−J0.4部のみを二本ロール上で加えて混練
し均一に分散させたもの。 組成物C,C−1,C−2,C−3のロール加
工性は次のとおりであつた。 組成物(C−1)…きわめて容易にはく離しロー
ル加工性は良好であつた。 組成物(C−2)…はく離困難であり、ロール加
工性は不良であつた。 組成物(C−3)…はく離困難であり、ロール加
工性は不良であつた。 組成物(C)…はく離きわめて困難であり、ロール加
工性はきわめて不良であつた。 組成物C−1 100部に硬化剤として2,5−ジメチル−2,
5ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン0.4部を
加えて混練し、170℃で10分間プレス加硫したと
ころ、硬度74、引張強さ90Kg/cm2、伸び240%の
良好な物性のゴムシートが得られた。 実施例 4 実施例2の組成物(B)100部に塩化白金酸のイソ
プロパノール1重量%溶液0.5部とヒユーム二酸
化チタン3.0部を加えて混練し組成物(D)を作つた。
次に組成物D−1〜D−3を作つた。 組成物(D−1):上記組成物(D)100部にマイクロ
クリスタリンワツクス(融点84℃のパラフ
インワツクス)0.3部とテフロン6C−J0.2
部を二本ロール上で加えて混練し均一に分
散させたもの。 組成物(D−2):上記組成物(D)100部にマイクロ
クリスタリンワツクス0.3部のみを二本ロ
ール上で加えて混練し均一に分散させたも
の。 組成物(D−3):上記組成物(D)100部にテフロン
6C−J0.2部のみを二本ロール上で加えて混
練し均一に分散させたもの。 組成物D,D−1,D−2,D−3のロール加
工性は次のとおりであつた。 組成物(D−1)…きわめて容易にはく離しロー
ル加工性は良好であつた。 組成物(D−2)…はく離困難でありロール加工
性は不良であつた。 組成物(D−3)…はく離困難でありロール加工
性は不良であつた。 組成物(D)…はく離困難でありロール加工性は不良
であつた。 なお、組成物D−1 100部に硬化剤として両末端トリメチルシリル
基封鎖メチルハイドロジエンポリシロキサン(粘
度12cst)0.5部を加えて混練し、150℃で5分間
プレス加硫したところ、硬度71、引張強さ86Kg/
cm2、伸び400%という良好な物性の難燃性ゴムシ
ートが得られた。 実施例 5 ジメチルポリシロキサン生ゴム(重合度6100)
100部に、トリメチルシリル基により表面が疎水
化された比表面積230m2/gの沈降法シリカ50部
をニーダミキサーに投入して加熱下均一になるま
で混練して組成物(E)を作つた。次に組成物E−1
〜E−3を作つた。 組成物(E−1):上記組成物(E)100部にカルナバ
ワツクス(植物ロウの一種)0.3部とテフ
ロン6C−J0.1部を二本ロール上で加えて混
練し均一に分散させたもの。 組成物(E−2):組成物(E)100部にカルナバワツ
クス0.3部のみを二本ロール上で加えて混
練し均一に分散させたもの。 組成物(E−3):組成物(E)100部にテフロン6C
−J0.1部のみを二本ロール上で加えて混練
し均一に分散させたもの。 組成物E,E−1,E−2,E−3のロール加
工性は次のとおりであつた。 組成物(E−1)…きわめて容易にはく離しロー
ル加工性は良好であつた。 組成物(E−2)…はく離やや重く、ロールから
はがれる前にちぎれ気味であつた。 組成物(E−3)…はく離かなり重く、ロールか
らはがしにくかつた。 組成物(E)…はく離からり重く、ロールからはがれ
る前にちぎれることが多かつた。 組成物(E−1) 100部に硬化剤としてベンゾイルパーオキサイ
ド0.8部を加えて混練し、125℃で10分間プレス加
硫したところ、硬度59、引張強さ87Kg/cm2、伸び
460%という良好な物性のゴムシートが得られた。 実施例 6 ジメチルシロキサン単位99.8モル%とメチルビ
ニルシロキサン単位0.2モル%からなるオルガノ
ポリシロキサン生ゴム(重合度5000)100部、実
施例1で使用したアセチレンブラツク60部を二本
ロール上で投入、混練りして組成物(F)を作つた。
次に組成物F−1〜F−3を作つた。 組成物(F−1):上記組成物(F)100部にパラフイ
ン油0.2部とテフロン6C−J0.1部を二本ロ
ール上で加えて混練し均一に分散させたも
の。 組成物(F−2):組成物(F)100部にパラフイン油
0.2部のもを二本ロール上で加えて、混練
し均一に分散させたもの。 組成物(F−3):組成物(F)100部にテフロン6C
−J0.1部を二本ロール上で加えて混練し均
一に分散させたもの。 組成物F,F−1,F−2,F−3のロール加
工性は次のとおりであつた。 組成物(F−1)…きわめて容易にはく離しロー
ル加工性は良好であつた。 組成物(F−2)…はく離困難であり、ロール加
工性は不良であつた。 組成物(F−3)…はく離困難であり、ロール加
工性不良であつた。 組成物(F)…はく離困難であり、ロール加工性不良
であつた。 組成物(F−1) 100部に軸化剤として両末端トリメチルシリル
基封鎖メチルハイドロジエンポリシロキサン(粘
度12cst)0.2部と塩化白金酸のイソプロパノール
1重量%溶液0.3部を加えて混練し、150℃で5分
間プレス加硫した後、200℃で4時間後加硫した
ものについて物性を測定した。硬度66、引張強さ
58Kg/cm2、伸び300%という良好な物性と体積抵
抗率5.2オームcmという良好な導電性のゴムシー
トが得られた。 実施例 7 ジメチルシロキサン単位90.5モル%とメチルフ
エニルシロキサン単位9.0モル%とメチルビニル
シロキサン単位0.5モル%からなるオルガノポリ
シロキサン生ゴム(重合度4000)100部、ジフエ
ニルシランジオール5.0部、比表面積200m2/gの
ヒユームドシリカ45部、塩化白金製のイソプロパ
ノール1重量%溶液0.5部とヒユーム二酸化チタ
ン3.0部をニーダミキサーに投入して加熱下均一
になるまで混練して組成物(G)を作つた。次に組成
物G−1〜G−3を作つた。 組成物(G−1):上記組成物(G)100部にステアリ
ン酸エチル0.3部とテフロン6C−J0.2部を
二本ロール上で加えて混練し均一に分散さ
せたもの。 組成物(G−2):組成物(G)100部にステアリン酸
エチル0.3部のみを二本ロール上で加えて
混練し均一に分散させたもの。 組成物(G−3):組成物(G)100部にテフロン6C
−J0.2部のみを二本ロール上で加えて混練
し均一に分散させたもの。 組成物G,G−1,G−2,G−3のロール加
工性は次のとおりであつた。 組成物(G−1)…きわめて容易にはく離しロー
ル加工性は良好であつた。 組成物(G−2)…はく離困難であり、ロール加
工性は不良であつた。 組成物(G−3)…はく離困難であり、ロール加
工性は不良であつた。 組成物(G)…はく離困難であり、ロール加工性は不
良であつた。 なお、組成物G−1 100部に硬化剤として2,4−ジクロルベンゾ
イルパーオキサイド0.9部を加えて混練しエクス
トルーダを使用して錫メツキ銅製の芯線(外径
0.26mmの単線37本撚り)上に押出被覆し(肉厚
1.4mm)、ついで、400℃の熱風炉中に滞留時間30
秒になるように連続的に通過させたところ、良好
なシリコーンゴム被覆電線が得られた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (a) 平均単位式【式】(式中、Rは 一価炭化水素基であり、Rのうち少なくとも50
    モル%はアルキル基であり、aは1.98〜2.02の
    数である。)で表わされるオルガノポリシロキ
    サン生ゴム 100重量部 (b) 微粉状充填剤 10〜500重量部 (c) 炭素原子数8以上の脂肪酸エステル炭素原子
    数8以上の脂肪酸アミドまたはパラフイン
    0.03〜5重量部 および (d) ポリ四弗化エチレン樹脂粉末 0.01〜5重量部 からなることを特徴とするシリコーンゴム組成
    物。 2 微粉状充填剤がカーボンブラツクである特許
    請求の範囲第1項記載のシリコーンゴム組成物。
JP7619782A 1982-05-07 1982-05-07 シリコ−ンゴム組成物 Granted JPS58194949A (ja)

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JPS58206645A (ja) * 1982-05-27 1983-12-01 Sony Corp 感圧性ゴム
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