JPS6129521A - シリコ−ンゴム成形体とその製造方法 - Google Patents

シリコ−ンゴム成形体とその製造方法

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JPS6129521A
JPS6129521A JP59150404A JP15040484A JPS6129521A JP S6129521 A JPS6129521 A JP S6129521A JP 59150404 A JP59150404 A JP 59150404A JP 15040484 A JP15040484 A JP 15040484A JP S6129521 A JPS6129521 A JP S6129521A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の技術分野] 本発明はシリコーンゴム成形体とその製造方法に係り、
さらに詳しくは′カーボンブラックを含有する未加硫の
導電性シリコーンゴムとカーボンブラックを含まない未
加硫のシリコーンゴムとを密着させ、加熱硬化してなる
シリコーンゴム成形体とその製造法に関するものである
[発明の技術的背景とその問題点] カーボンブラックを含有する導電性シリコーンゴム硬化
体部分と、カーボンブラックを実質的に含有しないシリ
コーンゴム硬化体部分とが一体化され【なるシリコーン
ゴム成形体は、2色性ラバータクトやゼブラ型コネクタ
等の電気接点、電磁波シールド用ガスケット等の各種電
気部品とじて広く利用されている。
この種のシリコーンゴム成形体の製造方法として、特公
昭56−41417号公報にはカーボンブラックを含有
する未加硫シリコーンゴムに有機過酸化物を添加して加
熱圧縮成形等により導電性シリコーンゴム硬化体を形成
し、次いでカーボンブラックを実質的に含有しない絶縁
性の未加硫シリコーンゴムに、活性化エネルギーが33
 kcal/mo1以上の有機過酸化物を添加して上記
の硬化体とともに加熱圧縮形成することにより導電性シ
リコーンゴム硬化体部分と絶縁性シリコーンゴム硬化体
部分が一体化したシリコーンゴム成形体を製造する方法
が開示されている。
また、特開昭58−1714’42号公報にはカーボン
ブラックを5〜75重量%含有する導電性のシリコーン
ゴム硬化体に白金系触媒使用付加反応性のカーボンブラ
ックを実質的に含有しない未加硫の絶縁性シリコーンゴ
ムを密着させて加熱硬化したシリコーンゴム成形体とそ
の製造法が開示されている。
さらに特開昭58−205761号公報にはカーボンブ
ラックを含有する白金系触媒使用付加反応硬化性の導電
性シリコーンゴム硬化体に、非アシル系有機過酸化物を
添加したカーボンブラックを実質的に含有しない未加硫
シリコーンゴムを密着させて加熱硬化したシリコーンゴ
ム成形体とその製造法が開示されている。
しかし、前記の方法はいずれも導電性シリコーンゴムを
最初に加熱″硬化・しておき、次いで未加硫の絶縁性シ
リコーンゴムを密着させ、加熱硬化させるために2工程
となり量産性で問題がある。ざらに゛いずれも非アシル
系の有機過酸化物を用いており、押出し成形には不向き
である。
また、多種のシリコーンゴムを一体成形する場合、アシ
ル系有機過酸化物を加硫剤としてシリコーンゴムに混合
し、多軸押出機により同時に押出し、加熱硬化させる方
法が一般に用いられている。
一方、カーボンブラックを含有する導電性シリコーンゴ
ムとカーボンブラックを実質的に含有しない絶縁性シリ
コーンゴムの組合せにおいては、導電性シリコーンゴム
中のカーボンブラックがアシル系有機過酸化物に対して
硬化阻害を引き起ζすため、導電性シリコーンゴムの硬
化剤としては白金系触媒を用いている。
しかしながら、この方法では一体成形した場合の両シリ
コーンゴムの密着性は著しく悪く、実用に耐えないとい
う問題がある。
[発明の目的] 本発明者はこのような従来技術の問題点を解消するため
に、アシル系有機過酸化物によって加硫される実質的に
カーボンブラックを含まない絶縁性シリコーンゴムにポ
リオルガノハイドロジエンシロキサンを加えて一体成形
することにより、白金系触媒を使用する導電性シリコー
ンゴムと絶縁性シリコーンゴムとが強固に密着したシリ
コーンゴム成形体が得られることを見出した。
本発明は、かかる知見に基づいてなされたもので、導電
性部分と絶縁性部分とが強固に、かつ耐久性良く接着さ
れたシリコーンゴム成形体およびその製造方法を提供す
ることを目的とする。
[発明の概要] すなわち本発明のシリコーンゴム成形体は、(A)■ 
平均重合度500〜12,000で1分子中のケイ素原
子に結合した有機基のうち、少なくとも2個がビニル基
である1種または2種以上のポリジオルガノシロキサン
100重色部と、■ カーボンブラック5〜75重量部
と、■ ケイ素原子に結合した水素原子が1分子中に平
均2個を越える数であるポリオルガノハイドロジエンシ
ロキサン0.1〜10重量部と、■ 白金または白金化
合物を、白金原子として■、■および■の合計量に対し
0.2〜300ppm含む 組成物を主成分とする未加硫の導電性ンリコーンゴム部
分と、 (B)■ 平均重合度500〜12.000で1分子中
のケイ素原子に結合した有機基のうち、少なくとも2個
がビニル基である1種または2種以上のポリジオルガノ
シロキサン100重量部と、■ 補強性および/または
非補強性充填剤10〜200重量部と、 ■ アシル系有機過酸化物0.1〜10重量部と、 ■ ケイ素原子に結合した水素原子が1分子中に平均2
個を越える数であるポリオルガノハイドロジエンシロキ
サンを0.1〜5重量部含む組成物を主成分とし、かつ
カーボンブラックを実質的に含有しない未加硫のシリコ
ーンゴム部分とを一体化してなることを特徴としており
、またその製造方法は、上記した(A)の未加硫の導電
性シリコーンゴム硬化体部分と、(B)のカーボンブラ
ックを実質的に含有しない未加硫のシリコーンゴム硬化
体部分とを、同時に押出して密着一体化させ、加熱硬化
することを特徴としている。
本発明における<A)の導電性シリコーンゴムおよび(
B)の絶縁性シリコーンゴムの主材となる(A)■およ
び(B)■成分は、通常のシリコーンゴムとして用いら
れるもので、互いに同一でも相異なってい−Cもよく、
また1種でも2種以上を併用しても差し支えない。反復
単位がジメチルシロキシ単位、フェニルメチルシロキシ
単位、ジフェニルシロキシ単位、メチルビニルシロキシ
単位、フェニルビニルシロキシ単位等から選ばれる1種
または2種以上のジオルガノシロキシ単位からなる重合
体、共重合体もしくはこれらの混合物であり、硬化して
ゴム状弾性体を得るために1分子中に少なくとも2個の
ビニル基を含有することが必要である。また、このポリ
ジオルガノシロキサンの末端単位は、゛トリオルガノシ
ロキシ基、ヒドロキシ基、アルコキシ基であってもよい
上記のトリオルガノシロキシ基としては、例えばトリメ
チルシロキシ基、ジメチルビニルシロキシ基、メチルフ
ェニルビニルシロキシ基、メチルジフェニルシロキシ基
およびこれらの類似物等がある。
また、この(A)■成分および(B)■成分として用い
るポリジオルガノシロキサンの平均重合度は500〜1
2..000.好ましくは1.000〜7,000の範
囲である。500未満では良好な機械的性質が得られず
、12,000を越えると導電性粒子の添加が困難にな
る。
(A)■成分のカーボンブラックとしては、チャンネル
ブラック、ファーネスブラック、サーマルブラック、ア
セチレンブラック等があげられるが、特に導電性グレー
ドであることが好ましい。
導電性グレードのカーボンブラックはファーネスブラッ
クおよびアセチレンブラックに数多く見出される。カー
ボンブラックの含有量は(A)■成分100重量部に対
し5〜75重聞部である。5重量部未満では導電性およ
び接着性が不十分であり、75重量部を越えると加工性
が低下して実用に耐えなくなる。
(A>■成分のポリオルガノハイドロジエンシロキサ・
ンは、(A)[1]成分の架橋剤として働き、網状構造
を形成するためにケイ素原子に結合した水素原子が1分
子中に平均少なくとも2個を越える数存在する必要があ
る。
ケイ素原子に結合した有機基としては、(A)■のポリ
ジオルガノシロキサンのケイ素原子に結合した有機基と
同様のものが例示される。このポリオルガノハイドロジ
エンシロキサンの平均重合度は特に限定されないが、同
一のケイ素原子に2個以上の水素原子が結合したものは
合成が困難であるので、3個以上のシロキシ単位からな
ることが好ましい。
(A)■成分のシロキサン骨格は直鎖状、環状、分岐状
のいずれでも差し支えない。
(A)■成分の配合量は、(A)■成分100重量部に
対してO9゛1〜10重量部であり、好ましくは(A)
■成分のケイ素原子に結合したビニル基1個に対しくA
)■成分のケイ素原子に結合した水素原子が0.5〜1
5個、さらに好ましくは1.5〜5個の範囲になる量で
ある。(、A )■成分の配合量が0.1重思部未満で
も10重量部を越えても物性の優れたゴム弾性体が得ら
れなくなる。
(A)■成分は、(A)■成分と(A)■成分の付加反
応によってゴム状弾性体を与えるための硬化触媒である
(A>■成分としては、白金黒、これを単体上に保持し
たもの、四塩化白金、塩化白金酸およびそのアルカリ金
属塩、アルコール変性物、白金−オレフィン錯体、白金
−ビニルシロキサン錯体、白金−ホスフィン錯体、白金
−ホスファイト錯体等が例示されるが、(A)■成分や
(A)■成分への溶解性や触媒活性の点でアルコール変
性塩化白金酸、白金−オレフィン錯体、白金−ビニルシ
ロキサン錯体等が好ましい。
(A>■成分の配合量は、(A)■、(A)■、(A)
■各成分の合計量に対して、白金原子の量に換算して0
.2〜3ooppm、好ましくは1〜100ppIll
である。0.21)I)Illより少ないと硬化速度が
遅くな一す、硬化物に粘着性を生じて剥離性を阻害し、
3001)pIDを越すと硬化速度が速くなり過ぎて作
業性を損い、かつ不経済である。
以上の成分の他に本発明においては、室温における硬化
時間を延ばすために必要量のアセチレーン化合物、マレ
イン酸ジアリル、トリアリルイソシアヌレート、ニトリ
ル化合物、有機過酸化物のような付加反応の抑制剤を配
合することもできる。
さらに機械的強度を上げるために、従来のシリコーンゴ
ムに用いられる公知の補強性充填用シリカを添加するこ
ともできる。
このようなシリカとしては、例えば煙霧質シリカ、沈澱
シリカ、焼成シリカ、シリカエアロゲル等がある。
これらの補強性充填用シリカは、表面が未処理のもの、
またはオルガノクロロシラン、ポリジオルガノシロキサ
ン、゛ヘキサオルガノジシラザン等の有機ケイ素化合物
で予め表面処理されたもののいずれでもよく、あるいは
混練り時にヘキサオルガノジシラザンのような有機ケイ
素化合物で表面処理をしても差し支えない。
このような充填用シリカの表面処理はいずれも任意の公
知方法によって行なうことができる。なお、これらの成
分以外に耐熱添加剤として、例えば水酸化セリウムを添
加することもできる。
この水酸化セリウム粉末としては、平均粒子径50μm
以下のものが適しており、(A>成分100重量部に対
して0.1〜10重量部の範囲で配合される。また、必
要に応じて、例えばケイ素原子にトリアルコキシシリル
アルキル基やエステル結合等を含む側鎖が結合したポリ
シロキサンのような接着性向上剤を添加してもよい。そ
の他に必要に応じてその他の耐熱添加剤、酸化防止剤、
加工助剤、石英粉末やケイソウ土等の非補強性充填剤お
よび難燃剤等を所望量添加することも可能である。
また、本発明における(B)成分であるカーボンブラッ
クを実質的に含有しない未加硫シリコーンゴムは、カー
ボンブラックをまった、く含有しないか、着色または難
燃化のために必要なごく少量のカーボンブラックを含有
している未加硫のシリコーンゴムである。
(B)■成分の充填剤は(B)のシリコーンゴムに機械
的強度を与えるものであり、従来のシリコーンゴムに用
いられる公知の補強性および非補強性充填剤である。
このような補強性充填用シリカと、しては、例えばj[
質シリカ、沈澱シリカ、焼成シリカ、シリカエアロゲル
等がある。
これらの補強性充填用シリカは、表面が未処理のもの、
またはオルガノクロロシラン、ポリジオルガノシロキサ
ン、ヘキサオルガノジシラザン等の有機ケイ素化合物で
予め表面処理されたもののいずれでもよく、あるいは混
練り時にヘキサオルガノジシラザンのような有機ケイ素
化合物で表面処理をしても差し支えない。
このような充填用′シリカの表面処理はいずれも任意の
公知方法によって行なうことができる。
また、非補強性充填剤としては、粉砕石英、ケイソウ土
等がある。これらの充填剤は、それぞれの要求によって
1種もしくは多種、またその配合量も任意に選ぶことが
できる。
(B)■成分の配合量は、(B)■成分100重量部に
対し10〜200重量部である。10重量部未満では必
要な機械的強度が得られず、200重量部を越えると押
出し成形が不可能である。
(B)■成分のアシル系有機過酸化物は、本発明の(B
)のシリコーンゴムを金型を用いて加硫し、あるいは押
出し成形を行って、熱風により加硫するために必!で重
要な成分である。このイシル系有機過酸化物としては、
2,4−ジクロロベンゾイルパーオキサイド、p−クロ
ロベンゾイルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイ
ド等が例示される。
(B)■の配合量は、(B)■成分100重量部に対し
0.1〜10重量部であり、0.2〜5重量部であるこ
とが好ましい。0.1重量部未満では十分に加硫が行わ
れず、10重量部を越えて用いても硬化速度は変らず、
また過大に用いると分解生成物が残存して耐熱性に悪影
響を及ぼすからである。
(B)■成分のポリオルガノハイドロジエンシロキサン
は、本発明のシリコーンゴムを一体化し、成形体を得る
のに必要で重要な成分である。
(B)■が必要な接着機能を得るためには、ケイ素原子
に結合した水素原子が1分子中に平均少なくとも2個を
越える数存在しなければならない。
ケイ素原子に結合した有I11基としては、(B)■の
ポリジオルガノシロキサンのケイ素原子に結合した有機
基と同様のものが例示される。このポリオルガノハイド
ロジエンシロキサンの平均重合度は特に限定されないが
、同一のケイ素原子に2個以上の水素原子が結合したも
のは合成が困難なので、3個以上のシロキシ単位からな
ることが好ましい。シロキサン骨格は直鎖状、環状、分
岐状のいずれでも差し支えない。
(B)■成分の添加量は、(B)■成分100重量部に
対して0.1〜5重壷部であり、好ましくは0.2〜2
重量部である。0.1重囲部未満では良好な接着強度が
得られず、5重量部を越えるとシリコーンゴムの機械的
特性に悪影響を及ぼすようになる。
本発明におけるシリコーンゴムの一体成形方法としては
、<A)の未加硫の導電性シリコーンゴムと(B)の未
加硫のシリコーンゴムを金型成型する方法を採ることも
できるが、特に2軸押用機で同時に押出して両者を密着
させ、加硫炉により熱風加硫を行なった場合、(A>と
(B)が強固に一体化して硬化したシリコーンゴム成形
体を連続的に成形することができるので、特性的に、お
よび経済的に有利である。加硫温度および時間は300
〜350℃で0.5〜1分間が好ましい。
なお、必要に応じて150〜250℃で1〜24時間の
2次加硫を行なえば、有機過酸化物の分解による残渣が
除去されるので導電特性や機械的特性が安定し、また両
者間の接着強度も向上する。
[発明の効果] 本発明によれば、カーボンブラックを含有した導電性シ
リコーンゴムと、カーボンブラックを実質的に含有しな
いシリコーンゴムとが強固に一体化したシリコーンゴム
成形体が得られる。
このシリコーンゴム成形体は、導電性部分と絶縁性部分
が強固でかつ耐久性よく接着しており、しかも一工程で
連続して成形が可能であって、2色性ラバータクト、イ
グニッションケーブル、電磁波シールド用ガスケット等
の各種電気部品への応用にきめわて有用で、ある。
[発明の実施例] 以下実施例により本発明を説明する。
実施例1 ジメチルシロキシ単位99.8モル%、メチルビニルシ
ロキシ単位0.2モル%からなり、末端がジメチルビニ
ルシロキシ単位である平均重合度4.000のポリジオ
ルガノシロキサン100重量部とデンカブラック(電気
化学工業株式会社製、商品名)50重量部とを均一にな
るまでロールで混練りした。
この混合体100重量部に、1重量%の塩化白金酸を含
むイソプロパツール溶液を白金原子として50ppm、
および25℃における粘度21cStで5i−H含有率
0.86重量%であるポリメチルハイドロジエンシロキ
サン2.0重量部、さらに反応抑制剤としてメチルエチ
ルケトンパーオキサイド0.05重量部を加え十分に混
練りすることによって未加硫の導電性シリコーンゴムを
得た。
次にジメチルシロキシ単位99.8モル%、メチルビニ
ルシロキシ単位0.2モル%からなり、末端がジメチル
ビニルシロキシ単位である平均重合度5,000のポリ
ジオルガノシロキサン100重量部と、表面をトリジメ
チルシロキサンで処理した1!!l質シリ力45重量部
とを均一になるまでロールで混練りした。この混合体に
、25℃における粘度21C8tで、5i−H含有率0
.86重量%であるポリメチルハイドロジエンシロキサ
ン0.5重量部、2,4−ジクロロベンゾイルパーオキ
サイド1.5重員部を加え、十分に混練りすることによ
って未加硫の絶縁性シリコーンゴムを得た。
この2種類のシリコーンゴムを2軸押用機で同時に押出
すことによって、両者を密着させ、350℃に設定した
加硫炉にて滞留時間30秒で熱風加硫を行ない、導電性
シリコーンゴム硬化体部分と絶縁性シリコーンゴム硬化
体部分が一体化したシリコーンゴム成形体を得た。
実施例2 ケイ素原子に結合する有機基のうち、0.25モル%が
ビニル基、8.5モル%がフェニル基、残余がメチル基
であり、末端がジメチルビニルシロキシ単位である平均
重合度3.000のポリジオルガノシロキサン100重
量部と、デンカブラック(電気化学工業株式会社製、商
品名)50重量部とを均一になるまでロールで混練りし
た。
この混合体100重量部に、1重量%の塩化白金酸を含
むイソプロパツール溶液を白金原子として50ppII
l、および25℃における粘度21cS【で5i−H含
有率’0.86重量%であるポリメチルハイドロジエン
シロキサン2.0重信部と、さらに反応抑制剤としてメ
チルエチルケトンパーオキサイド0.05重量部を加え
十分に混練りすることによって未加硫の導電性シリコー
ンゴムを得た。
次にジメチルシロキシ単位99.8モル%、メチルビニ
ルシロキシ単位0.2モル%からなり、末端がジメチル
ビニルシロキシ単位である平均重合度6,000のポリ
ジオルガノシロキサン100重量部と、表面をトリジメ
チルシロキサンで処理した煙霧質シリカ40重量部およ
び加工助剤としてテトラメチルシクロテトラシロキサン
1重量部とを均一になるまでロールで混練りした。
次にこの混合体に、25℃における粘度が21CStで
5i−H含有率0.86重量%であるポリメチルハイド
ロジエンシロキサン0.5重量部、2.4−ジクロロベ
ンゾイルパーオキサイド1゜5重量部を加え、十分に混
練りすることによって未加硫の絶縁性シリコーンゴムを
得た。
この2種類のシリコーンゴムを実施例1と同様の方法に
て密着させ、加熱硬化させて、導電性シリコーンゴム硬
化体部分と絶縁゛性シリコーンゴム硬化体部分が一体化
したシリコーンゴム成形体を得た。
実施例3 末端がジメチルビニルシロキシ単位であり、平均重合度
4,000のポリジメチルシロキサン100重量部と、
ケッチェンブラックEC(ライオンアクゾ株式会社製、
商品名)15重量部を均一になるまでロールで混練りし
た。
この混合体100重量部に、1重量%の塩化白金酸を含
むイソプロパツール溶液を白金原子として50ppm、
および25℃における粘度21cStで5i−H含有率
0.86重量%であるポリメチルハイドロジエンシロキ
サン1.5重量部、さらに反応抑制剤としてメチルエチ
ルケトンパーオキサイド0.05重聞部を加え十分に混
練りすることによって未加硫の導電性シリコーンゴムを
得た。
この導電性シリコ−ンゴムと実施例1の未加硫の絶縁性
シリコーンゴムとを、実施例1と同様の方法にて硬化さ
せ、13電性シリコ一ンゴム硬化体部分と絶縁性シリコ
ーンゴム硬化体部分とが一体化したシリコーンゴム成形
体を得た。
実施例4 ジメチルシロキシ単位99.8モル%、メチルビニルシ
ロキシ単位0.2モル%からなり、末端がジメチルビニ
ルシロキシ単位である平均重合度5.000のポリジオ
ルガノシロキサン100重量部と、表面を。、ポリジメ
チルシロキサンで処理した煙霧質シリカ45重量部を均
一になるまでロールで混練りした。これに25℃におけ
る粘度21C8tで5i−H含有率0.86重量%であ
るポリメチルハイドロジエンシロキサン0.5重量部、
p−クロロベンゾイルパーオキサイド1.2重量部を加
え、十分に混練りすることによって未加硫の絶縁性シリ
コーンゴムを得た。
この絶縁性シリコーンゴムと実施例1の未加硫の導電性
シリコーンゴムの2種類のシリコーンゴムを2軸押用機
で何時に押出すことによって両者を密着させ、350℃
に設定した加硫炉にて滞留時間1分で熱風加硫を行ない
、導電性シリコーンゴム硬化体部分と絶縁性シリコーン
ゴム硬化体部分が一体化したシリコーンゴム成形体を得
た。
実施例1〜4の硬化したシリコーンゴム成形体について
、自硬化体部分をオートグラフ付引張り試験機で両側か
ら引張り、境界面の接着状態を見た。いずれの場合も導
電性シリコーンゴム硬化体部分で破断し境界面は無傷で
あった。
比較例1 絶縁性シリコーンゴムの調製においてポリメチルハイド
ロジエンシロキサンを添加しない以外は実施例1と同様
にして未加硫の導電性並びに絶縁性のシリコーンゴムを
得た。これらを実施例1と同じ方法で押出し、熱風加硫
を行なって硬化せしめたところ、自硬化体部分はその界
面でまったく接着しておらず、一体化成形品は得られな
かった。
比較例2 実施例1の未加硫の導電性シリコーンゴムを、予め35
0℃、30゛秒の熱風加硫で硬化体とし、比較例1に用
いた未加硫の絶縁性シリコーンゴムを密着させ、350
℃、30秒で熱風加硫を行なって硬化せしめたところ、
自硬化体部分はその界面でまったく接着しておらず、一
体化成形品は得られなかった。
比較例3 絶縁性シリコーンゴムの調製においてポリメチルハイド
ロジエンシロキサンを添加しない以外は実施例2と同様
の方法で2種類のシリコーンゴムを得た。これらを実施
例1と同じ方法で押出し、熱風加硫を行なって硬化せし
めたところ、両硬化体部分はその界面でまったく接着し
ておらず、一体化成形品は得られなかった。
比較例4 両末端メチルフェニルビニルシリル基封鎖のジメチルポ
リシロキサン(平均重合度600)100重量部、デン
カブラック50重量部を均一になるまで混練りし、さら
にジメチルシロキサン−メチルハイドロジエンシロキサ
ン共重合体(、ジメチルシロキサン単位50モル%、メ
チルハイドロジエンシロキサン単位50モル%、25℃
における粘度5cSt)1.8重量部、塩化白金酸のイ
ソプロパツール溶液(塩化白金酸含有量1重量%)1.
0型口部とメチルブチノール0.05重量部を添加して
均一になるまで混練りして導電性シリコーンゴムを得た
次に、ジメチルシロキサン単位99.8モル%とメチル
ごニルシロキサン単位0.2モル%からなる平均重合度
4,000の共重合体生ゴム1゜0重量部と湿式法シリ
カ40重量部とを均一になるまで混練りし、これにジク
ミルパーオキサイド1.5重量部を添加してよく混練り
して絶縁性シリコーンゴムを得た。
この2種のシリコーンゴムを実施例4と同じ方法で押出
し、熱風加硫を行なったところ、絶縁性シリコーンゴム
側が内部で発泡を生じ満足な一体成形品は得られなかっ
た。
比較例5 ジメチルシロキサン単位99.7モル%とメチルごニル
シロキサン離位0.3モル%からなる平均重合度4.0
00の共重合体生ゴム100重量部とケッチェンブラッ
クEC15重量部を均一になるまで混練りし、さらに比
較例4で使用したジメチルシロキサン−メチルハイドロ
ジエンシロキサン共重合体0.8重量部、塩化白金酸の
イソプロパツール溶液(塩化白金酸含有量1重量%)0
゜2重量部を加えて速やかに混練りしてS電性シリコー
ンゴムを得た。
次に比較例4で使用した湿式法シリカを28゜6重量%
含有する未加硫シリコーンゴム100重量部に2.5−
ジメチル−2,5−ジ(t−ブヂルバーオキシ)ヘキサ
ン0.5重゛量部を添加してよく混線すして絶縁性シリ
コーンゴムを得た。
この2種のシリコーンゴムを実施例4と同じ方法で押出
し、熱風加硫を行なったところ、比較例4と同様に絶縁
性シリコーンゴム側の内部で発泡を生じ満足な一体成形
品は得られなかった。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(A)[1]平均重合度500〜12,000で
    1分子中のケイ素原子に結合した有機基のうち、少なく
    とも2個がビニル基である1種または2種以上のポリジ
    オルガノシロキサン100重量部と、 [2]カーボンブラック5〜75重量部と、[3]ケイ
    素原子に結合した水素原子が1分子中に平均2個を越え
    る数であるポリオルガノハイドロジェンシロキサン0.
    1〜10重量部と、[4]白金または白金化合物を、白
    金原子として[1]、[2]および[3]の合計量に対
    し0.2〜300ppm含む 組成物を主成分とする未加硫の導電性シリコーンゴム部
    分と、 (B)[1]平均重合度500〜12,000で1分子
    中のケイ素原子に結合した有機基のうち、少なくとも2
    個がビニル基である1種または2種以上のポリジオルガ
    ノシロキサン100重量部と、[2]補強性および/ま
    たは非補強性充填剤10〜200重量部と、 [3]アシル系有機過酸化物0.1〜10重量部と、 [4]ケイ素原子に結合した水素原子が1分子中に平均
    2個を越える数であるポリオルガノハイドロジェンシロ
    キサンを0.1〜5重量部含む組成物を主成分とし、か
    つカーボンブラックを実質的に含有しない未加硫のシリ
    コーンゴム部分とを一体化し、加熱硬化させてなること
    を特徴とするシリコーンゴム成形体。
  2. (2)(B)[3]成分のアシル系有機過酸化物を0.
    2〜5重量部含む特許請求の範囲第1項記載のシリコー
    ンゴム成形体。
  3. (3)(A)[1]平均重合度500〜12,000で
    1分子中のケイ素原子に結合した有機基のうち、少なく
    とも2個がビニル基である1種または2種以上のポリジ
    オルガノシロキサン100重量部と、 [2]カーボンブラック5〜75重量部と、[3]ケイ
    素原子に結合した水素原子が1分子中に平均2個を越え
    る数であるポリオルガノハイドロジェンシロキサン0.
    1〜10重量部と、[4]白金または白金化合物を、白
    金原子として[1]、[2]および[3]の合計量に対
    し0.2〜300ppm含む組成物を主成分とする未加
    硫の導電性シリコーンゴム部分と、 (B)[1]平均重合度500〜12,000で1分子
    中のケイ素原子に結合した有機基のうち、少なくとも2
    個がビニル基である1種または2種以上のポリジオルガ
    ノシロキサン100重量部と、[2]補強性および/ま
    たは非補強性充填剤10〜200重量部と、 [3]アシル系有機過酸化物0.1〜10重量部と、 [4]ケイ素原子に結合した水素原子が1分子中に平均
    2個を越える数であるポリオルガノハイドロジェンシロ
    キサンを0.1〜5重量部含む組成物を主成分とし、か
    つカーボンブラックを実質的に含有しない未加硫のシリ
    コーンゴム部分とを、同時に押出して密着一体化させ、
    加熱して硬化させることを特徴とするシリコーンゴム成
    形体の製造方法。
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