JPH039000B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、スクリユプロペラの羽根の端部が周
囲の環により互いに結合され、この環が駆動電動
機の永久磁石で励磁される回転子をもち、電動機
の固定子が固定部分に設けられ、回転子と固定子
との間の間隙を水流が通る、少なくと１つのスク
リユプロペラをもつ水中プロペラ駆動装置に関す
る。

特別な操縦能力を期待される船は、いわゆる横
噴流かじを備えていることがしばしばある。船の
縦軸線に対して直角に船首範囲にある管トンネル
内にはプロペラが設けられている。船の内部にあ
る駆動機械が、横通路に対して直角な軸と吊り伝
動装置とを介してプロペラを駆動する。トルクの
伝達に必要な平歯車およびかさ歯車を収容せねば
ならない吊り伝動装置は、したがつてそれに応じ
た大きさの半径方向寸法はをもち、この寸法が管
トンネルの断面を甚だしく狭くしてしまう。この
横噴流駆動装置の組込みおよび取外しにはドツク
入りが必要であり、少なくとも船の適当なトリミ
ングが必要である。このような駆動装置の電気的
効率も流体力学的効率も悪い。

例えば深海で使用する水中ポンプも同じような
原理で動作する。吐出管路中にも同様にスクリユ
プロペラが組込まれている。プロペラの駆動は伝
動装置付きまたはなしの水中電動機で行なうこと
ができる。水を通される電動機により、このよう
なポンプは非常に深い所でも使用可能である。こ
の構成では、電動機および伝動装置はプロペラの
噴流範囲にある。この場合も噴流断面は甚だしく
減少する。最後にドイツ連邦共和国特許第688114
号明細書から電気的に駆動されるプロペラが公知
であり、プロペラの羽根の端部が周囲の環に結合
され、この環が電動機の電気的受動部分（回転
子）をもつている。電気的能動部分（固定子）は
プロペラを収容するノズルにある。

本発明の基礎になつている課題は、管トンネル
へ組込みまたはこれから取外し可能で、最大流通
断面したがつて良好な効率を保証し、運転しない
場合および望ましくない流入の場合技術的に簡単
に制動可能な水中プロペラ駆動装置を提供するこ
とにある。

この課題は本発明によれば特許請求の範囲第１
項の特徴によつて解決される。本発明の展開は特
許請求の範囲の実施態様項によつて特徴づけられ
ている。

本発明による駆動装置の特別な利点は、駆動装
置が小さい容積であり、容易に交換および保守さ
れ、しかも良好な効率をもつていることである。

図面には本発明の実施例が概略的に示されてい
る。

第１図による水中プロペラ駆動装置は、それ自
体１つの構造単位体１として船の横噴流駆動装置
用管トンネルまたは深海ポンプの吐出管路へ挿入
可能である。この構造単位体１は軸線方向に短く
端面で開いた円筒状ハウジング２を含んでいる。
ハウジング２にはスパイダ３，４が結合され、ス
クリユプロペラ８の軸７用の軸受５，６をもつて
いる。プロペラ８の羽根の端部は環９に結合さ
れ、この環９には周囲に分布して駆動電動機の永
久磁石をもつ回転子１０がはめ込まれている。環
９はハウジング２にある切欠き１１から入れられ
る。ハウジング２には、その周囲２に同様に分布
して固定子１２が回転子１０に対向して設けられ
ている。固定子１２に接続される電気ケーブル
は、構造単位体の組立てを簡単にするためハウジ
ング２の溝１３内にあり、組込み場所でトンネル
開口を通つて水線外の接続箱へ導かれている。

第２図はここでは二重プロペラの形の構造単位
体をもつ船の横通路の一部を示している。この二
重プロペラのそれぞれのプロペラは互いに逆に回
転して、一方のプロペラの旋回エネルギーをいつ
そうよく利用し、推進効果を高めることができ
る。船の側壁は、破線で示す水線より下に開口１
６をもつている。この開口１６から船の反対側壁
にある開口へ管トンネル１７が延びている。プロ
ペラ単位体１８は、図示したように工場で管部分
１９内に組立てておくことができる。それから構
造単位体１８をもつ管部分１９は船まで運搬さ
れ、側壁開口１６を通して管トンネル１７へ、管
１７の環状肩部２０の所まで挿入される。管部分
１９はそれから船側壁１５と固定的に結合され、
管部分１９の溝または二重壁にある電気ケーブル
２１が、上昇管２２内を水線より上にある接続箱
２３へ導かれる。この接続箱２３から給電回路ま
たは抵抗を介して短絡開閉器への接続が選択的に
行なわれる。これにより横噴流駆動装置または水
中ポンプを運転しない場合、電動機の発電制動に
より、流入のためプロペラが回転して騒音が生ず
るのを防止される。

構造単位体１８を組立てる他の可能性は、この
構造単位体のみを側壁開口１６を通して管トンネ
ル１７へ挿入し、所定の位置に取付けることであ
る。ケーブル接続用の上昇管は、この場合構造単
位体に直接設けることができる。この上昇管は船
の構造に合わせて延びるようにすることができ
る。

最後に第３図に示すように、構造単位体２５に
フランジ２６，２７を設け、固定的に設けられて
いる横通路部分３０，３１の端部にあるフランジ
２８，２９に密封環３２を介して固定的に結合す
ることも可能である。トンネル軸線に対して直角
に導入されるこの構造体２５では、構造単位体２
５を工場で固定子、上昇管３３および接続箱３４
と共に組立てておくことができるという利点があ
る。この場合船への取付けの際発電機または短絡
回路への接続のみを行なえばよい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるプロペラ単位体の断面
図、第２図は横通路内にある二重プロペラの断面
図、第３図は横通路に対して直角に挿入可能な構
造単位体の側面図である。 １，１８，２５……構造単位体、２……ハウジ
ング、３，４……スパイダ、５，６……軸受、７
……軸、８……スクリユプロペラ、９……環、１
０……回転子、１２……固定子、１７……管トン
ネル、２１……電気ケーブル、２３，３４……接
続箱。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ スクリユプロペラの羽根の端部が周囲の環に
   より互いに結合され、この環が駆動電動機の永久
   磁石で励磁される回転子をもち、電動機の固定子
   が固定部分に設けられ、回転子と固定子との間の
   間隙を水流が通るものにおいて、スクリユプロペ
   ラ８の支持装置３ないし７が、端面で開いた円筒
   状ハウジング２内に組込まれ、このハウジング２
   が構造単位体として管トンネル１７へ挿入されて
   組込み位置に取付け可能であり、固定子１２が電
   気ケーブル２１を介して水範囲外にある接続箱２
   ３へ接続され、この接続箱２３が給電回路または
   短絡開閉器へ選択的に接続可能であることを特徴
   とする、少なくとも１つのスクリユプロペラをも
   つ水中プロペラ駆動装置。 ２ プロペラ８の軸７が、円筒状ハウジング２と
   固定的に結合されたスパイダ３，４に支持されて
   いることを特徴とする、特許請求の範囲第１項に
   記載の駆動装置。 ３ ハウジング２が管トンネルに取外し可能に取
   付けられていることを特徴とする、特許請求の範
   囲第１項に記載の駆動装置。 ４ ハウジング２が端面にフランジ２６，２７を
   備え、トンネルの長さ方向に対して直角に、組込
   みのために設けられたトンネル部分へ挿入可能で
   あり、隣接するトンネル端部３０，３１も同様に
   フランジ２８，２９をもつていることを特徴とす
   る、特許請求の範囲第１項に記載の駆動装置。 ５ プロペラの支持装置および電気駆動装置が、
   船の側壁開口１６を通して固定的に組込まれた横
   通路部分１７の肩部２０へ当るまで１つの単位体
   として横通路部分１９の端部へ取外し可能に組込
   まれていることを特徴とする、特許請求の範囲第
   １項に記載の駆動装置。 ６ 挿入可能な横通路部分１９が固定横通路部分
   １７よりハウジングの幅だけ長いことを特徴とす
   る、特許請求の範囲第５項に記載の駆動装置。 ７ 固定子に接続される電気ケーブル２１が、管
   トンネル１７の内壁と横通路部分１９との間、お
   よび水線より上に設けられたケーブル接続箱２３
   へ至る上昇管２２内に敷設されていることを特徴
   とする、特許請求の範囲第５項に記載の駆動装
   置。 ８ 構造単位体がポンプ管路内の水中ポンプとし
   て使用されることを特徴とする、特許請求の範囲
   第１項に記載の駆動装置。