JPH038971Y2 - - Google Patents
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- JPH038971Y2 JPH038971Y2 JP15889984U JP15889984U JPH038971Y2 JP H038971 Y2 JPH038971 Y2 JP H038971Y2 JP 15889984 U JP15889984 U JP 15889984U JP 15889984 U JP15889984 U JP 15889984U JP H038971 Y2 JPH038971 Y2 JP H038971Y2
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- anvil
- movable anvil
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- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 claims description 8
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 16
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 4
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 1
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 1
- 230000013011 mating Effects 0.000 description 1
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- Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
- Length-Measuring Instruments Using Mechanical Means (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本考案は、デジタル表示型内側マイクロメータ
に係り、例えば孔径や内側面間寸法等の内側寸法
のうち比較的大きな寸法測定に用いられる内側マ
イクロメータに関する。
に係り、例えば孔径や内側面間寸法等の内側寸法
のうち比較的大きな寸法測定に用いられる内側マ
イクロメータに関する。
[背景技術とその問題点]
例えば、内径や内側面間寸法等の内側寸法のう
ち、比較的大きな内側寸法の測定にあたつては、
大型の内側マイクロメータ、つまり固定アンビル
と可動アンビルとの距離が大きい内側マイクロメ
ータが使用される。
ち、比較的大きな内側寸法の測定にあたつては、
大型の内側マイクロメータ、つまり固定アンビル
と可動アンビルとの距離が大きい内側マイクロメ
ータが使用される。
ところが、このような大型のマイクロメータに
なると、1人の測定者で測定するには、長寸の本
体の略中間部を一方の手で持ち、他方の手で本体
の端部にあるシンブルを回さなければならないの
で、不安定で、かつ読取りもシンブル位置の関係
から読取りづらい欠点がある。そのため、このよ
うな測定では、最低2名の測定者が必要とされ
る。
なると、1人の測定者で測定するには、長寸の本
体の略中間部を一方の手で持ち、他方の手で本体
の端部にあるシンブルを回さなければならないの
で、不安定で、かつ読取りもシンブル位置の関係
から読取りづらい欠点がある。そのため、このよ
うな測定では、最低2名の測定者が必要とされ
る。
また、手でシンブルを回してスピンドルを送る
ため、スピンドルの移動速度が遅く、通常スピン
ドルの移動速度が約1.5mm/secであるため、測定
に時間がかかる欠点がある。
ため、スピンドルの移動速度が遅く、通常スピン
ドルの移動速度が約1.5mm/secであるため、測定
に時間がかかる欠点がある。
更に、一定の測定圧を得るには測定者の手の間
隔によつて可動アンビルの移動を停止させるもの
であるため、測定圧が常に一定ではなく、特に未
熟練者では測定誤差が生じ易い欠点がある。
隔によつて可動アンビルの移動を停止させるもの
であるため、測定圧が常に一定ではなく、特に未
熟練者では測定誤差が生じ易い欠点がある。
[考案の目的]
本考案の目的は、このような問題を全て解決で
き、かつ1人の測定者による測定でも操作性およ
び取扱性に優れたデジタル表示型内側マイクロメ
ータを提供することにある。
き、かつ1人の測定者による測定でも操作性およ
び取扱性に優れたデジタル表示型内側マイクロメ
ータを提供することにある。
[問題点を解決するための手段および作用]
そのため、本考案では、固定アンビルに対して
可動アンビルを駆動機構によつて移動させるとと
もに、その駆動機構を駆動させる操作スイツチお
よびデジタル表示器を本体の中間部に配置し、こ
れにより上記問題を全て解決するとともに、操作
性を考慮し、一方、本体の可動アンビル側に駆動
機構およびエンコーダをそれぞれ内装させるとと
もに、本体の固定アンビル側に電源を内装させ、
これにより本体の重量バランスを考慮して取扱性
の向上を図つたものである。
可動アンビルを駆動機構によつて移動させるとと
もに、その駆動機構を駆動させる操作スイツチお
よびデジタル表示器を本体の中間部に配置し、こ
れにより上記問題を全て解決するとともに、操作
性を考慮し、一方、本体の可動アンビル側に駆動
機構およびエンコーダをそれぞれ内装させるとと
もに、本体の固定アンビル側に電源を内装させ、
これにより本体の重量バランスを考慮して取扱性
の向上を図つたものである。
具体的には、本体の一端側に固定アンビルを、
他端側に可動アンビルをそれぞれ有し、可動アン
ビルの移動変位量から検出した測定値をデジタル
表示器にデジタル表示するようにしたデジタル表
示型内側マイクロメータにおいて、前記本体の中
間部分に前記デジタル表示器を設けるとともに、
このデジタル表示器の近傍に操作スイツチを取付
け、前記デジタル表示器を挟み、前記可動アンビ
ル側本体に可動アンビルを移動させる駆動機構お
よび可動アンビルの移動変位量を検出するエンコ
ーダをそれぞれ内装させるとともに、前記固定ア
ンビル側本体に電源を内装させ、前記駆動機構
を、前記操作スイツチによつて駆動されるモータ
と、このモータの回転軸にフリクシヨンばねを介
して被嵌されかつ軸線方向へ延るキー溝を有する
フリクシヨンスリーブと、一端にフリクシヨンス
リーブのキー溝に摺動自在に係合するピンを有す
るとともに他端に可動アンビルを有しかつ本体に
螺合されたスピンドルとを同一軸線上にそれぞれ
配設して構成する一方、前記エンコーダを、前記
本体にスピンドルと同期回転可能にかつスピンド
ルの軸方向変位に対して変位不能に設けるととも
に、前記デジタル表示器に可動アンビルの位置に
拘らず表示値を強制的に零とするための基準設定
手段を介して接続した、ことを特徴としている。
他端側に可動アンビルをそれぞれ有し、可動アン
ビルの移動変位量から検出した測定値をデジタル
表示器にデジタル表示するようにしたデジタル表
示型内側マイクロメータにおいて、前記本体の中
間部分に前記デジタル表示器を設けるとともに、
このデジタル表示器の近傍に操作スイツチを取付
け、前記デジタル表示器を挟み、前記可動アンビ
ル側本体に可動アンビルを移動させる駆動機構お
よび可動アンビルの移動変位量を検出するエンコ
ーダをそれぞれ内装させるとともに、前記固定ア
ンビル側本体に電源を内装させ、前記駆動機構
を、前記操作スイツチによつて駆動されるモータ
と、このモータの回転軸にフリクシヨンばねを介
して被嵌されかつ軸線方向へ延るキー溝を有する
フリクシヨンスリーブと、一端にフリクシヨンス
リーブのキー溝に摺動自在に係合するピンを有す
るとともに他端に可動アンビルを有しかつ本体に
螺合されたスピンドルとを同一軸線上にそれぞれ
配設して構成する一方、前記エンコーダを、前記
本体にスピンドルと同期回転可能にかつスピンド
ルの軸方向変位に対して変位不能に設けるととも
に、前記デジタル表示器に可動アンビルの位置に
拘らず表示値を強制的に零とするための基準設定
手段を介して接続した、ことを特徴としている。
[実施例]
第1図は本実施例のデジタル表示型内側マイク
ロメータの正面を示している。同マイクロメータ
は、所定長さの丸パイプ状の本体1と、この本体
1の一端(第1図中左端)に直接、或いは継足パ
イプ2を介して連結される固定アンビル保持パイ
プ3とを含む。なお、本体1は、その一端に前記
継足パイプ2または固定アンビル保持パイプ3の
他端が螺合するおねじ4を、他端に可動アンビル
5をそれぞれ有する。
ロメータの正面を示している。同マイクロメータ
は、所定長さの丸パイプ状の本体1と、この本体
1の一端(第1図中左端)に直接、或いは継足パ
イプ2を介して連結される固定アンビル保持パイ
プ3とを含む。なお、本体1は、その一端に前記
継足パイプ2または固定アンビル保持パイプ3の
他端が螺合するおねじ4を、他端に可動アンビル
5をそれぞれ有する。
前記本体1の中間部分には、その正面にデジタ
ル表示器11が取付けられているとともに、デジ
タル表示器11の近傍、ここではデジタル表示器
11に対して90度回転した位置にスイツチボツク
ス12が取付けられている。前記デジタル表示器
11は、第2図に示す如く、デジタル表示器13
と同じ面にそのデジタル表示器13の表示値を強
制的に零とする基準設定手段としての零設定スイ
ツチ10を、デジタル表示器13とは反対側の面
に先端に球体14を有する中空状の支持アーム1
5をそれぞれ備えている。支持アーム15の球体
14は、前記本体1の中間部分一側に設けられた
球状軸受16に回動自在に支持されている。これ
により、デジタル表示器11は、球体14を支点
として任意の方向へ姿勢変更でき、かつ球状軸受
16から取外されても本体1とデジタル表示器1
1との間に連結されたくさり17によつて脱落が
防止されている。前記スイツチボツクス12に
は、第3図および第4図に示す如く、1つの電源
スイツチ21と、操作スイツチとしての2つのモ
ータ駆動スイツチ22,23とがそれぞれ設けら
れている。ここで、モータ駆動スイツチ22は連
続駆動用、モータ駆動スイツチ23はインチング
駆動用として用いられている。
ル表示器11が取付けられているとともに、デジ
タル表示器11の近傍、ここではデジタル表示器
11に対して90度回転した位置にスイツチボツク
ス12が取付けられている。前記デジタル表示器
11は、第2図に示す如く、デジタル表示器13
と同じ面にそのデジタル表示器13の表示値を強
制的に零とする基準設定手段としての零設定スイ
ツチ10を、デジタル表示器13とは反対側の面
に先端に球体14を有する中空状の支持アーム1
5をそれぞれ備えている。支持アーム15の球体
14は、前記本体1の中間部分一側に設けられた
球状軸受16に回動自在に支持されている。これ
により、デジタル表示器11は、球体14を支点
として任意の方向へ姿勢変更でき、かつ球状軸受
16から取外されても本体1とデジタル表示器1
1との間に連結されたくさり17によつて脱落が
防止されている。前記スイツチボツクス12に
は、第3図および第4図に示す如く、1つの電源
スイツチ21と、操作スイツチとしての2つのモ
ータ駆動スイツチ22,23とがそれぞれ設けら
れている。ここで、モータ駆動スイツチ22は連
続駆動用、モータ駆動スイツチ23はインチング
駆動用として用いられている。
また、前記デジタル表示器11を挟んで、前記
可動アンビル5側の本体1には可動アンビル5を
本体1の軸線方向へ移動させる駆動機構31が設
けられているとともに、前記固定アンビル保持パ
イプ3が螺合されるおねじ4側の本体1には前記
デジタル表示器11用の電池32と前記駆動機構
31を駆動させるための電池33とがそれぞれ内
装されている。
可動アンビル5側の本体1には可動アンビル5を
本体1の軸線方向へ移動させる駆動機構31が設
けられているとともに、前記固定アンビル保持パ
イプ3が螺合されるおねじ4側の本体1には前記
デジタル表示器11用の電池32と前記駆動機構
31を駆動させるための電池33とがそれぞれ内
装されている。
前記駆動機構31は、第5図に示す如く、前記
モータ駆動スイツチ22,23によつて切換え駆
動されるモータ34と、このモータ34の回転軸
35に取付けられたロータ36と、このロータ3
6の外周にフリクシヨンばね37を介して被嵌さ
れかつ一側位置に軸方向へ延びるキー溝38を有
する筒状のフリクシヨンスリーブ39と、一端に
フリクシヨンスリーブ39のキー溝38に摺動自
在に係合するピン40を有するとともに他端に前
記可動アンビル5を有しかつ前記本体1に螺合さ
れたスピンドル41とが本体1の軸線上に沿つて
順次配設して構成されている。前記フリクシヨン
スリーブ39は、前記本体1内に保持された外筒
42の内周面と前記ロータ36の外周面との間に
それぞれベアリング43,44を介して回動可能
に保持されている。また、前記スピンドル41に
は、その一端側半分にキー溝45が軸方向に沿つ
て形成されているとともに、他端側半分に前記本
体1に螺合されるねじ部46が形成されている。
ねじ部46と前記可動アンビル5との間には、前
記本体1の他端側に固定されたスリーブ47の外
周に被嵌されたシンブル48が取付けられてい
る。
モータ駆動スイツチ22,23によつて切換え駆
動されるモータ34と、このモータ34の回転軸
35に取付けられたロータ36と、このロータ3
6の外周にフリクシヨンばね37を介して被嵌さ
れかつ一側位置に軸方向へ延びるキー溝38を有
する筒状のフリクシヨンスリーブ39と、一端に
フリクシヨンスリーブ39のキー溝38に摺動自
在に係合するピン40を有するとともに他端に前
記可動アンビル5を有しかつ前記本体1に螺合さ
れたスピンドル41とが本体1の軸線上に沿つて
順次配設して構成されている。前記フリクシヨン
スリーブ39は、前記本体1内に保持された外筒
42の内周面と前記ロータ36の外周面との間に
それぞれベアリング43,44を介して回動可能
に保持されている。また、前記スピンドル41に
は、その一端側半分にキー溝45が軸方向に沿つ
て形成されているとともに、他端側半分に前記本
体1に螺合されるねじ部46が形成されている。
ねじ部46と前記可動アンビル5との間には、前
記本体1の他端側に固定されたスリーブ47の外
周に被嵌されたシンブル48が取付けられてい
る。
また、前記キー溝45が形成されたスピンドル
41の外周には、前記本体1に回動可能かつスピ
ンドル41の軸方向へ変位不能に保持された摺動
筒51が嵌合されている。摺動筒51には、その
他端側に前記キー溝45を摺動自在に係合するキ
ー52が設けられているととともに、一端側に一
定角度ピツチ間隔の目盛を有する回転円板53が
取付けられている。回転円板53の両面側には、
投光器54および受光器55が対向配置されてい
る。ここでは、回転円板53、投光器54および
受光器55から、回転円板53の回転量つまりス
ピンドル41の移動量を検出する光電式のエンコ
ーダ56が構成されている。エンコーダ56で検
出されたスピンドル41の移動量は、プリアンプ
57を介して前記デジタル表示器11のデジタル
表示部13へデジタル表示されるようになつてい
る。
41の外周には、前記本体1に回動可能かつスピ
ンドル41の軸方向へ変位不能に保持された摺動
筒51が嵌合されている。摺動筒51には、その
他端側に前記キー溝45を摺動自在に係合するキ
ー52が設けられているととともに、一端側に一
定角度ピツチ間隔の目盛を有する回転円板53が
取付けられている。回転円板53の両面側には、
投光器54および受光器55が対向配置されてい
る。ここでは、回転円板53、投光器54および
受光器55から、回転円板53の回転量つまりス
ピンドル41の移動量を検出する光電式のエンコ
ーダ56が構成されている。エンコーダ56で検
出されたスピンドル41の移動量は、プリアンプ
57を介して前記デジタル表示器11のデジタル
表示部13へデジタル表示されるようになつてい
る。
また、前記継足パイプ2は、第6図に示す如
く、長さの異なる3本の継足パイプ61,62,
63と、これらを順次連結する3つの連結ねじパ
イプ64,65,66とを含む。各継足パイプ6
1,62,63の両端部内周面には、前記本体1
のおねじ4と同径および同ピツチなめねじ67が
形成されている。また、各連結ねじパイプ64,
65,66の外周面には、前記めねじ67と同径
および同ピツチのおねじ68が形成されている。
一方、前記固定アンビル保持パイプ3には、その
一端に固定アンビル71が取付けられているとと
もに、他端に前記本体1のおねじ4または各連結
ねじパイプ64,65,66のおねじ68に螺合
するめねじ72が形成されている。
く、長さの異なる3本の継足パイプ61,62,
63と、これらを順次連結する3つの連結ねじパ
イプ64,65,66とを含む。各継足パイプ6
1,62,63の両端部内周面には、前記本体1
のおねじ4と同径および同ピツチなめねじ67が
形成されている。また、各連結ねじパイプ64,
65,66の外周面には、前記めねじ67と同径
および同ピツチのおねじ68が形成されている。
一方、前記固定アンビル保持パイプ3には、その
一端に固定アンビル71が取付けられているとと
もに、他端に前記本体1のおねじ4または各連結
ねじパイプ64,65,66のおねじ68に螺合
するめねじ72が形成されている。
次に、本実施例の作用を説明する。まず、本体
1のおねじ4に、直接或いは継足パイプ2を介し
て固定アンビル保持パイプ3を連結し、固定アン
ビル71と可動アンビル5との距離を被測定物の
寸法に対応させる。この際、継足パイプ2は長さ
の異なる3本の継足パイプ61,62,63によ
つて構成されているため、被測定物の寸法に応じ
てこれら継足パイプ61,62,63を選択的に
用いることができる。
1のおねじ4に、直接或いは継足パイプ2を介し
て固定アンビル保持パイプ3を連結し、固定アン
ビル71と可動アンビル5との距離を被測定物の
寸法に対応させる。この際、継足パイプ2は長さ
の異なる3本の継足パイプ61,62,63によ
つて構成されているため、被測定物の寸法に応じ
てこれら継足パイプ61,62,63を選択的に
用いることができる。
測定にあたつては、デジタル表示器11を挟む
ようにして本体1の両側を両手で持ち、固定アン
ビル71と可動アンビル5とを例えば寸法基準器
等の基準寸法に設定された部位間に位置させた
後、一方の手でモータ駆動スイツチ22またはモ
ータ駆動スイツチ23を切換える。この際、これ
らのモータ駆動スイツチ22またはモータ駆動ス
イツチ23が本体1の略中央に位置しているた
め、つまり本体1を把持した近傍に配置されてい
るため、1人の作業者によつて容易に操作するこ
とができ、かつ本体1の重量バランスがよいため
取扱性もよい。すると、モータ34が駆動され
る。モータ34の回転軸35の回転は、フリクシ
ヨンばね37を介してフリクシヨンスリーブ39
へ伝達される。更に、フリクシヨンスリーブ39
のキー溝38に係合するピン40を介してスピン
ドル41へ伝達される結果、スピンドル41が固
定アンビル71から離れる方向へ移動される。つ
まり、可動アンビル5は固定アンビル71から離
れる方向へ移動される。
ようにして本体1の両側を両手で持ち、固定アン
ビル71と可動アンビル5とを例えば寸法基準器
等の基準寸法に設定された部位間に位置させた
後、一方の手でモータ駆動スイツチ22またはモ
ータ駆動スイツチ23を切換える。この際、これ
らのモータ駆動スイツチ22またはモータ駆動ス
イツチ23が本体1の略中央に位置しているた
め、つまり本体1を把持した近傍に配置されてい
るため、1人の作業者によつて容易に操作するこ
とができ、かつ本体1の重量バランスがよいため
取扱性もよい。すると、モータ34が駆動され
る。モータ34の回転軸35の回転は、フリクシ
ヨンばね37を介してフリクシヨンスリーブ39
へ伝達される。更に、フリクシヨンスリーブ39
のキー溝38に係合するピン40を介してスピン
ドル41へ伝達される結果、スピンドル41が固
定アンビル71から離れる方向へ移動される。つ
まり、可動アンビル5は固定アンビル71から離
れる方向へ移動される。
スピンドル41の移動により可動アンビル5と
固定アンビル71とが基準寸法に設定された部位
に当接すると、スピンドル41にかかる測定圧が
高まる。このとき、スピンドル41にかかる測定
圧が一定以上になると、フリクシヨンスリーブ3
9に対してフリクシヨンばね37が空転する結
果、スピンドル41にかかる測定圧が略一定に保
たれる。この状態において、零設定スイツチ10
をオンすると、デジタル表示器11のデジタル表
示部13の表示値が強制的に零にセツトされる。
固定アンビル71とが基準寸法に設定された部位
に当接すると、スピンドル41にかかる測定圧が
高まる。このとき、スピンドル41にかかる測定
圧が一定以上になると、フリクシヨンスリーブ3
9に対してフリクシヨンばね37が空転する結
果、スピンドル41にかかる測定圧が略一定に保
たれる。この状態において、零設定スイツチ10
をオンすると、デジタル表示器11のデジタル表
示部13の表示値が強制的に零にセツトされる。
次に、モータ34を逆回転させて可動アンビル
5を固定アンビル71に対して接近する方向へ移
動させ、本マイクロメータを寸法基準器等より取
外した後、同様な操作を被測定物について行な
う。ここで、可動アンビル5と固定アンビル71
とが被測定物の測定部位に当接したとき、デジタ
ル表示器11のデジタル表示部13に表示されて
いる値(可動アンビル5の移動量)を読取れば、
基準寸法に対する被測定物の誤差を求めることが
できる。この際、表示値の読取りにあたつて、図
示しないホールドスイツチを押せば、デジタル表
示器11のデジタル表示部13の表示値がホール
ドされるため、読取りを容易かつ確実に行うこと
ができる。
5を固定アンビル71に対して接近する方向へ移
動させ、本マイクロメータを寸法基準器等より取
外した後、同様な操作を被測定物について行な
う。ここで、可動アンビル5と固定アンビル71
とが被測定物の測定部位に当接したとき、デジタ
ル表示器11のデジタル表示部13に表示されて
いる値(可動アンビル5の移動量)を読取れば、
基準寸法に対する被測定物の誤差を求めることが
できる。この際、表示値の読取りにあたつて、図
示しないホールドスイツチを押せば、デジタル表
示器11のデジタル表示部13の表示値がホール
ドされるため、読取りを容易かつ確実に行うこと
ができる。
従つて、本実施例によれば、モータ34の回転
軸35の回転をフリクシヨンばね37を介してフ
リクシヨンスリーブ39へ伝達し、更にフリクシ
ヨンスリーブ39の回転をピン40を介してスピ
ンドル41へ伝達し、このスピンドル41の回転
量に応じてスピンドル41を軸方向へ進退させる
ようにしたので、スピンドル41の移動つまり可
動アンビル5の移動を迅速にでき、その結果測定
の迅速化を達成することができる。
軸35の回転をフリクシヨンばね37を介してフ
リクシヨンスリーブ39へ伝達し、更にフリクシ
ヨンスリーブ39の回転をピン40を介してスピ
ンドル41へ伝達し、このスピンドル41の回転
量に応じてスピンドル41を軸方向へ進退させる
ようにしたので、スピンドル41の移動つまり可
動アンビル5の移動を迅速にでき、その結果測定
の迅速化を達成することができる。
また、本体1の略中央位置にデジタル表示器1
1およびモータ駆動スイツチ22,23を配置し
たので、大型のマイクロメータであつても、1人
の測定者によつて操作できる。
1およびモータ駆動スイツチ22,23を配置し
たので、大型のマイクロメータであつても、1人
の測定者によつて操作できる。
しかも、デジタル表示器11を挟んで、本体1
の可動アンビル5側に駆動機構31およびエンコ
ーダ56をそれぞれ配置し、固定アンビル71が
取付けられる側に電池32および電池33を配置
したので、全体の重量バランスを平衡させること
ができ、これによつて取扱性の向上が図れる。
の可動アンビル5側に駆動機構31およびエンコ
ーダ56をそれぞれ配置し、固定アンビル71が
取付けられる側に電池32および電池33を配置
したので、全体の重量バランスを平衡させること
ができ、これによつて取扱性の向上が図れる。
更に、本体1の略中央位置に配置されたデジタ
ル表示器11は球体14を中心として回動できる
構造なので、デジタル表示器11の姿勢を変更す
ることによつて読取りを容易に行うことができ
る。
ル表示器11は球体14を中心として回動できる
構造なので、デジタル表示器11の姿勢を変更す
ることによつて読取りを容易に行うことができ
る。
また、モータ34の回転軸35に連結されたロ
ータ36の外周と、スピンドル41にピン40を
介して係合されるフリクシヨンスリーブ39との
間にフリクシヨンばね37を設け、スピンドル4
1に一定の測定圧がかかつた際、フリクシヨンス
リーブ39に対してロータ36を空転させるよう
にしたので、可動アンビル5にかかる測定圧を一
定に保つことができ、その結果個人差なく正確な
測定値を得ることができる。
ータ36の外周と、スピンドル41にピン40を
介して係合されるフリクシヨンスリーブ39との
間にフリクシヨンばね37を設け、スピンドル4
1に一定の測定圧がかかつた際、フリクシヨンス
リーブ39に対してロータ36を空転させるよう
にしたので、可動アンビル5にかかる測定圧を一
定に保つことができ、その結果個人差なく正確な
測定値を得ることができる。
また、本体1の一端に、長さの異なる3本の継
足パイプ61,62,63からなる継足パイプ2
を介して固定アンビル3を連結できるようにした
ので、継足パイプ2の長さを可変すれば、各種寸
法の内側寸法を測定することができる。
足パイプ61,62,63からなる継足パイプ2
を介して固定アンビル3を連結できるようにした
ので、継足パイプ2の長さを可変すれば、各種寸
法の内側寸法を測定することができる。
なお、上記実施例では、デジタル表示器11に
対して90度回転角度位置にスイツチボツクス12
を設けたが、スイツチボツクス12の取付位置は
デジタル表示器11の近傍であればいずれでもよ
い。
対して90度回転角度位置にスイツチボツクス12
を設けたが、スイツチボツクス12の取付位置は
デジタル表示器11の近傍であればいずれでもよ
い。
また、エンコーダ56としては、上記実施例で
述べた光電式に限らず、例えば電磁式、磁気スケ
ール式等でもよい。
述べた光電式に限らず、例えば電磁式、磁気スケ
ール式等でもよい。
また、電池32および電池33に換えて、直流
安定化電源或いは充電電池等でもよい。
安定化電源或いは充電電池等でもよい。
なお、上記説明では、比較測定について説明し
たが、例えば基準寸法等を設定できるプリセツト
機能を付加すれば、絶対測定をも行うことができ
る。
たが、例えば基準寸法等を設定できるプリセツト
機能を付加すれば、絶対測定をも行うことができ
る。
[考案の効果]
以上の通り、本考案によれば、測定人員の削
減、測定の迅速化および測定力の安定化を達成で
きるとともに、操作性および取扱性に優れたデジ
タル表示型内側マイクロメータを提供することが
できる。
減、測定の迅速化および測定力の安定化を達成で
きるとともに、操作性および取扱性に優れたデジ
タル表示型内側マイクロメータを提供することが
できる。
図は本考案の一実施例を示すもので、第1図は
全体を示す分解正面図、第2図はデジタル表示器
の取付け部分を示す断面図、第3図はスイツチボ
ツクス部分の平面図、第4図は第3図の−線
断面図、第5図は駆動機構を示す断面図、第6図
は継足パイプを示す断面図である。 1……本体、5……可動アンビル、10……基
準設定手段としての零設定スイツチ、11……デ
ジタル表示器、22,23……操作スイツチとし
てのモータ駆動スイツチ、31……駆動機構、3
2,33……電池、34……モータ、35……回
転軸、37……フリクシヨンばね、38……キー
溝、39……フリクシヨンスリーブ、40……ピ
ン、41……スピンドル、56……エンコーダ、
71……固定アンビル。
全体を示す分解正面図、第2図はデジタル表示器
の取付け部分を示す断面図、第3図はスイツチボ
ツクス部分の平面図、第4図は第3図の−線
断面図、第5図は駆動機構を示す断面図、第6図
は継足パイプを示す断面図である。 1……本体、5……可動アンビル、10……基
準設定手段としての零設定スイツチ、11……デ
ジタル表示器、22,23……操作スイツチとし
てのモータ駆動スイツチ、31……駆動機構、3
2,33……電池、34……モータ、35……回
転軸、37……フリクシヨンばね、38……キー
溝、39……フリクシヨンスリーブ、40……ピ
ン、41……スピンドル、56……エンコーダ、
71……固定アンビル。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 本体の一端側に固定アンビルを、他端側に可動
アンビルをそれぞれ有し、可動アンビルの移動変
位量から検出した測定値をデジタル表示器にデジ
タル表示するようにしたデジタル表示型内側マイ
クロメータにおいて、 前記本体の中間部分に前記デジタル表示器を設
けるとともに、このデジタル表示器の近傍に操作
スイツチを取付け、 前記デジタル表示器を挟み、前記可動アンビル
側本体に可動アンビルを移動させる駆動機構およ
び可動アンビルの移動変位量を検出するエンコー
ダをそれぞれ内装させるとともに、前記固定アン
ビル側本体に電源を内装させ、 前記駆動機構を、前記操作スイツチによつて駆
動されるモータと、このモータの回転軸にフリク
シヨンばねを介して被嵌されかつ軸線方向へ延る
キー溝を有するフリクシヨンスリーブと、一端に
フリクシヨンスリーブのキー溝に摺動自在に係合
するピンを有するとともに他端に可動アンビルを
有しかつ本体に螺合されたスピンドルとを同一軸
線上にそれぞれ配設して構成する一方、 前記エンコーダを、前記本体にスピンドルと同
期回転可能にかつスピンドルの軸方向変位に対し
て変位不能に設けるとともに、前記デジタル表示
器に可動アンビルの位置に拘らず表示値を強制的
に零とするための基準設定手段を介して接続した ことを特徴とするデジタル表示型内側マイクロメ
ータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15889984U JPH038971Y2 (ja) | 1984-10-19 | 1984-10-19 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15889984U JPH038971Y2 (ja) | 1984-10-19 | 1984-10-19 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6174813U JPS6174813U (ja) | 1986-05-20 |
JPH038971Y2 true JPH038971Y2 (ja) | 1991-03-06 |
Family
ID=30716866
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15889984U Expired JPH038971Y2 (ja) | 1984-10-19 | 1984-10-19 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH038971Y2 (ja) |
-
1984
- 1984-10-19 JP JP15889984U patent/JPH038971Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6174813U (ja) | 1986-05-20 |
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