JPS585201Y2 - ダイヤルゲ−ジ精度検査器具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はダイヤルゲージの精度検査器具、詳しくは被検
査ダイヤルゲージの測定針の先端と接触可能な測定ピン
の移動距離をマスターダイヤルゲージまたは電気マイク
ロメータ等の基準測定具の測定針によって検査できるよ
うにしたダイヤルゲージの精度検査器具に関する。

従来ダイヤルゲージの精度検査に当っては、高精度の螺
子により測定ピンを移動させ、その移動距離とダイヤル
ゲージの目盛との差異によって精度を検査していた。

しかしながら高精度の螺子によって測定ピンを移動させ
る器具はその構造が大きくて簡便に操作し得るものでは
なく、また螺子の精度に依存するため番；痛み易いもの
であった。

本考案の目的は小形軽量であす、シかも簡便に操作し得
るとともに精庫保持が容易なダイヤルゲージ精度検査器
具を提供しようとするものである。

。以下本考案によるダイヤルゲージ精度検査
器具を図面（！照して説明する。

本精度検査器具はその全体の構成が図面に示されており
、シリンダ１は大体ｃ＝苧いて細熱い円筒状のものであ
り、その両端はそれぞれ被検査ダイヤルゲージの本体お
よびマスターダイヤルゲージまたは電気マイクロメータ
等の基準測定具の本体を保持するためのコレットチャッ
ク部２，２になっている。

シリンダ１の一方のコレットチャック部２の内方部分の
外周は後述する回動リング５を螺合するための雄ねじ３
が螺切されている。

シリンダ１の軸心方向中央部にはその軸心方向に長い直
径方向の貫通溝４が開口している。

回動リング５はその内面にシリンダ１の雄ねじ３と螺合
可能な雌ねじ６が螺切されていて、その回動リングのね
じ込み、ねじ戻しによってシリンダ１の軸心方向に移動
可能となっている。

固定リング７はシリンダ１の雄ねじ３が螺切されていな
い側のコレットチャック部２の内方部分の外周に小ねじ
８によって固定されており、後述する移動リング１０お
よびばね１１を覆っているスカート部９が内方に向って
延びている。

移動リング１０はシリンダーの中央部、即ち回動リング
５と固定リング７との間（こ軸心方向に滑動可能に載設
されており、シリンダーの貫通溝４，４を貫通して直径
方向に挿入された支持ピン１２と結合されている。

回動リング５の回転運動による軸心方向移動量を軸心方
向に直線運動する移動リング１０に円滑且つ正確に伝達
するために、回動リング５の内端面とそれに対向する移
動リング１０の端面と・の間に複数の鋼球１５が装入さ
れており、またその移動リング１０と固定リング７との
間にばね１１が装入され、移動リング１０はそのばね１
１によって鋼球１５を介して回動リング５に向って偏倚
されている。

測定ピン１３はシリンダーの内側を軸心方向に滑動可能
に挿入されており、回動リング５の回動に伴って軸心方
向に移動す乞□、Ｊ” ”＞ ＆こ支持ピン１２が横向
Ｓに結合されている。

また紬す定ピン１３の両端面１４，１４はそれぞれ被検
査ダイヤルゲージの測定針の先端とマスターダイヤルゲ
ージまたは電気マイクロメータ等の基準測量具の測定針
の先端とに接触可能になっている。

本考案によるダイヤルゲージ精度検査器具の操作につい
ては、まず本器具の一方のコレットチャック部２に被検
査ダイヤルゲージの本体の先端部を挿入して固定し、そ
のダイヤルゲージの測定針の先端委測定ピン１３の一方
の端面１４に接触せしめる。

つぎに本器具の他方のコレットチャック部２にマスター
ダイヤルゲージまたは電気マイクロζ メータ等の基準測定具の本体の先端部を挿入して固定し
、その測定針の先端を測定ピン１３の他方の端面１４に
接触せしめる。

その状態のまま回動リング５をねじ込んだりねじ戻した
りすれば、移動リング１０は支持ピン１２によってシリ
ンダの軸心方向に移動可能に且つばね１１によって回動
りング５に向って偏倚されているので、回動リング５の
軸心方向移動量が移動リング１０に円滑且つ正確に伝達
され、それに伴って支持ピン１２と一体に結合されてい
る測定ピン１３がシリンダ１の内側を軸心方向に移動す
る。

即ち、本考案の如く測定ピンを用いる型式のものは、測
定ピン１３がシリンダ１内で回動することなく、またば
ね１１があるため遊がなく、測定ピン１３の両端面が正
確に軸心方向に互いに同量移動するようになっているの
である。

そのようにして測定ピン１３を移動させながら測定ピン
１３の一方の端面に測定針の先端が接触している被検査
ダイヤルゲージの目盛を、他方の端面に測定針の先端が
接動″しているマスターダイヤルゲージ、電気マイクロ
メータ等の基準測定具の目盛と比較検定して被検査ダイ
ヤルゲージの良否を判定するのである□。

本考案によるダイヤルゲージ精度検査器具は前述のよう
に構成されているので、小形軽量にすることができ、し
かも簡便な操作によって精度の高い検査をすることがで
きるという効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案によるダイヤルゲージ精度検査器具の実
施例の断面正面図である。 １・・・・・・シリンダ、５・・・・・・回動リング、
７・・・・・・固定リング、１０・・・・・・移動リレ
グ、１３・・・・・・測定ピン。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 両端にそれぞれ被検査ダイヤルゲージおよび基準測定具
   を保持するためのコレラ斗チャック部が設けられ一方の
   コレットチャック部の内方部分外周が螺切され軸心方向
   中央部番、；ぞの軸心方向に長い直径方向の貫通溝を有
   するシリンダと、前記シリンダの外側に螺合されその同
   勢によってそのシリンダの軸心方向に移動可能な回動リ
   ングと、前記シリンダの他方のコレラ）４−５．ヤック
   部の内方部分外周に固定された固定リングと５、前記シ
   リンダの中央部の外側を軸心方向に滑動可能に載設され
   前記シリンダの貫通溝に直径方向に挿入された支持ピン
   と結合され前記固定リングとの間に装入されたばねによ
   って前記回動リングに向って偏倚されている移動リング
   と、前記シリンダの内側を軸心方向に滑動可能に挿入さ
   れ前記回動リングの回動に伴って軸心方向に移動するよ
   うに前記支持ピンが横向きに結合された測定ピンとから
   なり、前記測定ピンの両端面は被検査ダイヤルゲージの
   測定針の先端と基準測定具の測定針の先端とに互いに同
   量移動するようにそれぞれ接触可能になっていることを
   特徴とするダイヤルゲージ精度検査器具。