JPH0387249A - 加工性に優れたポリエステル樹脂被覆金属板及びその製造方法 - Google Patents

加工性に優れたポリエステル樹脂被覆金属板及びその製造方法

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JPH0387249A
JPH0387249A JP15409890A JP15409890A JPH0387249A JP H0387249 A JPH0387249 A JP H0387249A JP 15409890 A JP15409890 A JP 15409890A JP 15409890 A JP15409890 A JP 15409890A JP H0387249 A JPH0387249 A JP H0387249A
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英 哲広
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、加工性に優れたポリエステル樹脂被覆金属板
及びその製造方法に関するものであり、より詳細には、
金属板の片面あるいは両面に、特定のポリエステルフィ
ルムを、特定の重合体を介して積層したもの及びその製
造方法に関する。
〔従来の技術〕
従来、製缶工業においては、ぶりき、電解クロム酸処理
鋼板、アルミニウムなどの金属板に一回あるいは複数回
にわたり塗装を行っていた。このように複数回の塗装を
施すことは、焼付工程が煩雑であるばかりではなく、多
大な焼付時間を必要としていた。また、塗膜形成時に多
量の溶剤を排出するため、公害面からも排出溶剤を特別
の焼却炉に導き焼却しなければならないという欠点を有
していた。これらの欠点を解決するために熱可塑性樹脂
フィルムを金属板に積層しようとする試みがなされてき
た。
一例としては、ポリオレフィンフィルムを金属板に積層
したもの(特開昭53−141786号公報)、ポリエ
チレンテレフタレートフィルムを接着剤を用いることな
く金属板にラミネートしたもの(特公昭60−4710
3号公報、特開昭60−168643号公報)、あるい
は二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを接着
剤を用いて金属板にラミネートしたもの(特開昭61−
20736号公報、特開昭61−149341号公報)
などが開示されている。
また特開昭64−22530号公報には、二軸配向ポリ
エステルフィルムであって、密度が1.385以上で面
配向係数が0.130以上、0.160未満である金属
貼合せ用ポリエステルフィルムが記載されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、ポリオレフィンフィルムをラミネートした金属
板を容器用材料として用いた場合、ポリオレフィンフィ
ルムは内容品に対してのバリヤー性がないため、容易に
腐食媒がポリオレフィンフィルム内を透過し金属板を腐
食させやすい欠点を有していた。また、ポリオレフィン
フィルムは、通常、融点が100〜170℃の範囲内に
あるため、製缶工程で外面印刷などの後加熱工程(通常
170〜210’C)を経た場合、ポリオレフィンフィ
ルムは溶融状態となり製缶工具に軟化接着しやすくなり
作業性が著しく低下する。
特公昭60−47103号公報、特開昭60−1686
43号公報に開示されている接着剤を用いないでポリエ
チレンテレフタレートフィルムを金属板にラミネートし
たものは、金属板の界面近傍に生じた無定形、無配向ポ
リエチレンテレフタレート樹脂膜は金属板と良好な接着
力を有しているものの、製缶工程で後加熱処理を施すと
、無定形、無配向ポリエチレンテレフタレート樹脂層は
、ランダムな球晶となり、金属板との加工密着性が大幅
に低下するとともに、長期に保存した場合、糸状腐食が
出やすくなり外観を著しく低下させる欠点を有している
特開昭61−20736号公報、特開昭61−1493
41号公報に開示されている二軸延伸ポリエチレンテレ
フタレートフィルムを特定の接着剤を用いて金属板にラ
ミネートしたものは、ポリエチレンテレフタレートフィ
ルムが二軸に配向しているため、バリヤー性に彎れ各種
内容物に対して良好な防食効果を示す。
加えて、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム
と金属板の間には、良好な接着力を示す接着剤が介在し
ているため、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィ
ルムは金属板に強固に接着している。
また、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムの
融点以下の温度で金属板にラミネートしているため、特
公昭60−47103号公報、特開昭60−16864
3号公報にみられるような無配向、無定形ポリエチレン
テレフタレート樹脂が生成していないため、製缶工程で
種々・の後加熱工程を経ても加工密着性、加工耐食性は
低下しない。
しかし、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム
は、タイトな配向結晶を有しているため分子の自由運動
が配向結晶領域により束縛されているため、厳しい加工
が要求される深絞り加工やイージーオープンエンドに要
求されるリベット加工などの厳しい加工を施した場合、
二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムにクラッ
クが入りやすくなり加工性に限界があった。
特開昭64−22530号公報では、ポリエステルフィ
ルムの加工性を向上させるために、密度および面配向係
数を前述した特定の値に規制した特殊製膜によるポリエ
ステルフィルムを提案しているが、これでも高速深絞り
加工あるいは高速折曲げ加工を施すとポリエステルフィ
ルムに全面クラックが発生して実用的でなかった。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、上記の問題点を解決すべく種々検討した結果
、金属板の片面あるいは両面に、特定の重合体層を有す
るポリエステルフィルムを連続的に高速でラミネートし
たものであり、本発明の方法で得られたポリエステル樹
脂被覆金属板は加工密着性、加工耐食性、耐後加熱性な
どの多くの優れた特性を有しているため、リベット加工
など厳しい加工を施した缶蓋、絞り缶、2回あるいは複
数回の絞り缶、あるいは絞りおよび軽しごきあるいはス
トレッチ加工を施した背高缶、王冠、キャップ類などの
外面印刷が要求される缶用素材として広く適用できるも
のである。
即ち、本発明は、金属板の片面あるいは両面に、エポキ
シ基、水酸基、アミド基、エステル基、カルボキシル基
、ウレタン基、アクリル基あるいはアミノ基の1種以上
を分子内に有する重合体の単体あるいは混和体の層を介
して、結晶融解温度が210〜250℃で、ラミネート
後のフィルムの厚み方向の屈折率が1.5100〜1.
5600でしかもラミネート後のフィルムの面内の全て
の部位における屈折率が1.5900〜1.6500で
あるポリエステル樹脂が被覆されていることを特徴とす
る加工性に優れたポリエステル樹脂被覆金属板である。
本発明は更に、結晶融解温度が210〜250℃でフィ
ルムの厚み方向の屈折“率が1.5050〜1.550
0であり、フィルムの面内の全ての部位における屈折率
が1.6000〜1.6600であるポリエステルフィ
ルムの片面に、エポキシ基、水酸基、アミド基、エステ
ル基、カルボキシル基、ウレタン基、アクリル基、アミ
ノ基の1種以上を分子内に有する重合体の単体あるいは
混和体を、乾燥重量で0.1〜5.0g/m2塗布した
ポリエステルフィルムを、ポリエステル樹脂フィルムの
(結晶融解温度−50)℃〜(結晶融解温度+50)℃
の範囲内に加熱された金属板の片面あるいは両面にラミ
ネートすることを特徴とする加工性に優れたポリエステ
ル樹脂被覆金属板の製造方法である。
本発明のポリエステル樹脂被覆金属板では、金属板の片
面あるいは両面に、特定の官能基を有する重合体の単体
あるいは混和体(プライマー)の層を介してポリエステ
ルフィルムが被覆されているが、このポリエステルフィ
ルムが210〜250℃の範囲の結晶融解温度を有する
こと、及びラミネート後の状態で、1.5100〜1.
5600の範囲の厚み方向屈折率と、面内の全ての部位
において1.5900〜1.6500の面内方向屈折率
とを有することが゛顕著な特徴である。
特開昭64−22530号公報等の被覆金属板に普通に
使用されている二軸延伸ポリエチレンテレフタレートは
約255℃の結晶融解温度を有するが、本発明では、こ
の結晶融解温度が210〜250℃の特定の範囲内にあ
るポリエステルフィルムを使用する。
ここでいう結晶融解温度とは、示差走査熱量計(S S
 10.セイコー電子工業■製)により、10℃/ m
inの昇温速度で昇温した時、吸熱ピークが認められる
が、その吸熱ピークの最大ピーク深さを示す温度をいう
ポリエステル樹脂の結晶融解温度が250℃を越えると
、ポリエステルフィルム自体は非常に剛直となり加工性
が極端に乏しくなる。
一方、結晶融解温度が210℃よりも低くなるとポリエ
ステルフィルム自体の耐熱性が低下し、製缶工程で後加
熱を施すと機械的強度が大幅に低下して実用的でない。
次に、ポリエステル被覆金属板の加工性や耐腐食性は、
当然のことながら、ラミネート前のフィルムの配向特性
ではなく、ラミネート後のフィルムの配向特性に大きく
依存する。このことは、ポリエステルフィルムのラミネ
ート時の加熱等により配向特性が変化することからも明
白である。本発明のポリエステル樹脂被覆金属板で、ポ
リエステルフィルムの配向特性(屈折率)をラミネート
後のフィルムの状態で規定しているのは、この理由によ
る。本発明の被覆金属板では、ラミネート後の状態で、
フィルムの厚み方向の屈折率が1.5100〜1.56
00の範囲になければならず、またフィルムの面内方向
の屈折率が全ての部位で1.5900〜1.6500の
範囲になければならない。このフィルムの厚み方向の屈
折率が1.5100よりも低いと被覆金属板の絞り成形
性が低下し、1.5600を越えると被覆金属板の耐腐
食性が低下する。また、面内方向の屈折率が1.650
0を越えると、被覆金属板の成形性が低下し、1.59
00よりも低くなると、被覆金属板の耐腐食性が低下す
る。
特に、本発明の被覆金属板では、フィルムの面内方向の
屈折率が全ての部位で1.5900〜1.6500の範
囲に入っていなければならないことの重要性が強調され
ねばならない。特開昭64−22530号公報に開示さ
れている加工性に優れたポリエステルフィルムは、ポリ
エステルフィルムの加工性を面配向係数で定義している
が、ここで面配向係数とは、フィルムの横及び縦方向の
屈折率の平均値より厚み方向の屈折率を差し引いた値で
表わされ、斜め方向に屈折率の異方性を有していても面
配向係数としては表わし得ない。通常ポリエステルフィ
ルムは、縦、横二方向に延伸されるため、広幅フィルム
のセンター付近とエツジ付近では特性が異なり、特にエ
ツジ付近での斜め方向に機械的強度の異方性、熱膨脹係
数の異方性が出やすい。
本発明のように、金属板上にラミネートされ、製缶用素
材として苛酷な加工を受ける場合、ポリエステルフィル
ムは、面内のどこの部位をとっても均一な機械的特性、
熱的特性、化学的特性を有していることが必須条件であ
るため、フィルムの加工性を面配向係数のみで定義する
のは好ましくなく、本発明では、面内方向の屈折率が全
ての部位で上記範囲内の値となるようにしたことにより
、優れた加工性と耐腐食性とが達成されるものである。
尚、ポリエステルフィルムの屈折率は、以下のように測
定する。アツベの屈折計の接眼側に偏光板アナライザー
を取り付け、単色光NaD線で、マウント液はヨウ化メ
チレンを用いて25℃の温度下で各々の屈折率を測定す
る。
本発明の被覆金属板は、ポリエステルフィルムに特定の
官能基を有する重合体(プライマー)を塗布し、この塗
布ポリエステルフィルムを特定の温度に加熱された金属
板にラミネートさせることにより製造されるが、このポ
リエステルフィルムがラミネート前の状態で、1.50
50〜1.5500、特に1.5100〜1.5500
の厚み方向の屈折率と、フィルム面内の全ての部位で、
1.6000〜1.6600の面内方向の屈折率とを有
することも重要な特徴である。即ち、厚み方向の屈折率
が1.5050を下廻るとフィルムのプライマーに対す
る濡れ性が貧弱となって、−様なプライマー層の形成が
困難となる。
また厚み方向の屈折率が1.5500を越えると、フィ
ルを金属板にラミネートする時、しわ等が発生し易くな
り、またプライマーの乾燥温度を高くすることが困難と
なって、十分なフィルム密着性が得られなくなる傾向が
ある。また、面内方向の屈折率が1.6000よりも低
いと、フィルムの金属板へのラミネート時にフィルムが
切れ易いという傾向があり、また1、6600を越えて
高いと、ラミネート時に金属板へのナジミが悪くなって
気泡が入ったり、或いは強固な接着力を得るための温度
範囲が狭くなって、十分な密着が得られない傾向がある
本発明に用いるポリエステルフィルムは、前記特開昭6
4−22530号公報のフィルムに比して面内配向度の
小さいものである。
本発明に用いるポリエステルフィルムは、210〜25
0℃の結晶融解温度を有するが、このポリエステルはエ
ステル反復単位の75〜99%がエチレンテレフタート
単位からなり、残りの1〜25%のエステル反復単位が
エチレンテレフタレート単位以外のエステル単位からな
る。テレフタル酸以外の酸成分としては、フタール酸、
イソフタール酸、コハク酸、アゼライン酸、アジピン酸
、セパチン酸、ドデカンジオン酸、ジフェニルカルボン
酸、2.6ナフタレンジカルボン酸、1.4シクロヘキ
サンジカルボン酸、無水トリメット酸の1種あるいは2
種以上の酸成分が挙げられ、エチレングリコール以外の
アルコール成分としては、1.4ブタンジオール、1,
5ベンタンジオール、1゜6ヘキサンジオール、プロピ
レングリコール、ポリテトラメチレングリコール、トリ
メチレングリコール、トリメチレングリコール、ネオペ
ンチルグリコール、1.4シクロヘキサンジメタツール
、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトールの1
種あるいは2種以上の飽和多価アルコールが挙げられる
。エチレンテレフタレート単位以外のエステル単位は、
酸成分及びアルコール成分の何れか一方あるいは両方が
テレフタル酸以外の酸成分及びエチレングリコール以外
の多価アルコールであればよく、上述した酸成分及び多
価アルコール成分を用いて共重合ポリエステルを得るこ
とができる。
かかる共重合樹脂は、共重合成分からなるポリエステル
をポリエチレンテレフタレート樹脂にブレンド後、溶融
し、分配反応により共重合化する方法により得ることも
可能である。
さらに、必要に応じて酸化防止剤、熱安定剤、紫外線吸
収剤、帯電防止剤、着色剤などを添加配合することは差
し支えない。
本発明のポリエステルフィルムは、無機系あるいは有機
系の滑剤、特に平均粒径が2.5μm以下の滑剤を含有
することが望ましい。無機系滑剤としては、シリカ、ア
ルミナ、二酸化チタン、炭酸カルシウム、硫酸バリウム
等があり、有機系としてはシリコーン等を用いることが
できる。ポリエステルフィルム中の滑剤の平均粒径が2
.5μmを越える場合は、金属板にラミネートされた後
、深絞り加工などの厳しい加工をうけた場合、ポリエス
テルフィルムは、滑剤部分を中心としてピンホールが発
生しやすくなる傾向がある。
滑剤の量は、フィルム製造工程における巻取性、及び金
属板とのラミネート後の加工性によって決めるものであ
るが、一般に粒径の大なるものは少量、粒径の小なるも
のは多量添加した方が良い。
例えば、平均粒径2.3μmのシリカの場合は、0.0
01〜0.05重量%を添加し、平均粒径0.3μmの
二酸化チタンの場合は0.05〜5重量%添加すること
が好ましい。
本発明に用いられる二軸配向ポリエステルフィルムは、
前記のポリエステル樹脂を加熱溶融した後、ダイより吐
出させフィルム状に成型し、その後、縦、横方向に延伸
させ熱固定させることにより得られ、フィルムの厚み方
向の屈折率が前述した1、5050〜1.5500で、
フィルム面内の全ての部位における屈折率が1.600
0〜1.6600の範囲内となるようにする。
本発明に用いるポリエステルフィルムを作るためには、
従来のポリエチレンテレフタレートフィルムよりも、低
倍率で延伸することが必要で、例えば、縦倍率としては
、2.7〜3.7倍程度、横倍率で3.0〜3.8倍程
度が好ましく、延伸後の熱固定温度としては、150〜
230℃の範囲が好ましい。
ポリエステルフィルムの厚みとしては、特に制限するも
のではないが、経済性を考慮した場合、5〜50μmの
範囲内が好ましい。
つぎに、ポリエステルフィルムの片面に塗布される重合
体(プライマー)としては、分子内にエポキン基、水酸
基、アミド基、エステル基、カルボキシル基、ウレタン
基、アクリル基、アミノ基の1種以上を含んだものが好
ましい。これらの重合体の一例として、エポキシ樹脂、
フェノール樹脂、ナイロン樹脂、ポリエステル樹脂、変
性ビニル樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、ユリャ樹
脂などがあげられる。
かかる重合体の形態は、特に規制するものではないが、
ポリエステルフィルムの上に薄膜塗装するためには、ロ
ールコートあるいはスプレー塗装可能な溶液状態が好ま
しい。また、重合体を溶液状態で塗布後、ドライヤーオ
ーブンで乾燥後、重合体はタックフリーであることが好
ましい。
重合体のタックが大きい場合、フィルム巻取り作業は可
能であるが巻きほどく時に、重合体がポリエステルフィ
ルムの未塗布面に裏移りしやすくなり好ましくない。
ドライヤーオーブンでの重合体の乾燥温度も重要で、乾
燥温度が60〜150℃の範囲内が好ましい。
乾燥温度が60℃以下になると、溶剤離脱性が著しく低
下し、重合体のタックが大きくなり実用的でない。
一方、乾燥温度が150℃以上になると重合体の化学反
応が著しく進み、後述の金属板への密着性が著しく低下
するとともに、フィルムの形状がくずれやすくなる。
重合体をポリエステルフィルムに塗布する場合の希釈溶
剤としては、水あるいは有機溶剤があげられるが、ドラ
イヤーオーブンにおいての乾燥性を考慮すると、低沸点
溶剤の方が好ましい。
重合体をポリエステルフィルムに塗布する工程は、上述
の内容で満足し得るものであるが、本発明に差し支えな
い範囲で、美観性を向上させるために顔料、染料を重合
体に添加配合してもよい。
つぎに2、重合体の塗布重量は特に重要で乾燥重量とし
て、0.1〜5.0 g 7m2が好ましく、さらには
、0.1〜2.0 g 7m2が好ましい。
ここで塗布重量が0.1g/m2以下になると、重合体
の連続薄膜塗装性に難点が生じ均一塗布が困難となる。
一方、塗布重量が5.0g/m2以上となると、金属板
とポリエステルフィルムを加熱一体止させた後、深絞り
加工を施すと密着力は大幅に低下する。
またポリエステルフィルム上の重合体のドライヤーオー
ブン中における溶剤離脱性も著しく低下し作業性も大き
く低下する。
重合体をポリエステルフィルム上に連続的に乾燥重量が
0.1〜5.0g/m2の範囲内に塗布することは比較
的容易であるが、帯状金属板に連続的に均一塗布するこ
とは非常に困難である。その理由としては、帯状金属板
はポリエステルフィルムに比べて平坦性に欠けるため、
薄膜塗布性が著しく低下するためと、プラスチックフィ
ルムのコーターに比べて帯状金属板のコーターは、設備
費が嵩む欠点を有しているためである。
つぎに、本発明に用いられる金属板としては、シート状
及びコイル状の鋼板、鋼箔及びアルミニウム板またはそ
れらの金属板に表面処理を施したものがあげられる。
特に、下層が金属クロム、上層がクロム水和酸化物の二
層構造を有する電解クロム酸処理鋼板、錫、ニッケル、
亜鉛、クロムの1種あるいは2種以上からなるめっき鋼
板及びこれらのめっき鋼板にクロム水和酸化物あるいは
上層がクロム水和酸化物、下層が金属クロム層からなる
二層構造を有した表面処理を施したもの、あるいは、リ
ン酸塩処理、クロム酸塩処理、クロム−クロメート処理
を施したアルミニウム板が重合体との密着性に優れてい
る。
つぎに、片面に重合体をあらかじめ塗布したポリエステ
ルフィルムを金属板にラミネートする工程においては、
ポリエステルフィルムを(結晶融解温度−50)℃〜(
結晶融解温度+50) ’Cの範囲の温度に加熱された
金属板の片面あるいは両面に重合体の塗布面が金属板表
面に相接するようにラミネートする。
本発明の特徴の1つとして、上記のプロセスを経て初め
てポリエステルフィルムは金属板と強固に接着するもの
であって、あらかじめ金属板に重合体を塗布し所定のラ
ミネート温度に迄金属板を加熱してもポリエステルフィ
ルムは金属板に対し強度な接着性を示さない。
ここで、ラミネート温度がポリエステルフィルムの(結
晶融解温度+50)℃以上になれば、ポリエステルフィ
ルムは部分的に熱劣化しやすくなり、缶用材料として適
用した場合、内容品に対してバリヤー性がな(なり金属
板が腐食しやすくなる。
一方、ラミネート温度がポリエステルフィルムの(結晶
融解温度−50)℃以下になると、ポリエステルフィル
ムと金属板の加工密着力が低下する傾向にあり、深絞り
加工を施すとポリエステルフィルムは金属板より剥離し
やすくなる。
ラミネート後は、急冷、徐冷いずれのプロセスを経ても
差支えないが、特に苛酷な加工を要求される分野におい
ては、ラミネート後、ポリエステル樹脂の結晶融解温度
〜(結晶融解温度−80)℃の温度範囲内で、5〜10
00秒後加熱を施した方が好ましい。
これは、後加熱処理を施すことにより、ラミネートされ
たポリエステルフィルムの残留応力が大幅に緩和される
ため、その後の苛酷な加工を受けても、ポリエステルフ
ィルムが金属板より剥離したり、割れたりしなくなるも
のと考えられる。
金属板を加熱する方法としては、公知の熱風循環伝熱方
式、抵抗加熱方式、誘導加熱方式、ヒートロール伝熱方
式などがあげられ、特に制限するものではないが、設備
費、設備の簡素化を考慮した場合、ヒートロール伝熱方
式が好ましい。
ポリエステルフィルムの金属板の片面あるいは両面にラ
ミネートするラミネートロールの材質は、特に、制限す
るものではないが、高速で美麗にラミネートする為には
、ゴムロールが好ましい。
ゴムロールの材質については、特に制限するものではな
いが、耐熱性、耐薬品性などに優れたシリコーンゴムロ
ール、ふっ素ゴムロールなどが好ましい。
〔実施例〕
以下、実施例にて詳細に説明する。
実施例に 軸配向ポリエステルフィルム   25μm結晶融解温
度     229℃ 延伸条件 縦延伸倍率    3.7倍 横延伸倍率    3.9倍 熱固定温度      190℃ 重合体の乾燥重量       0.4g/m2、重合
体:エポキシ樹脂80部とパラクレゾール型フェノール
樹脂20部 上記二軸配向ポリエステルフィルムを235℃に加熱さ
れた板厚0.21 mmの電解クロム酸処理鋼板の両面
にシリコーンゴムロールにより連続的にラミネートした
後、215℃で1分間、後加熱処理を施した後、20℃
の水中に急冷することによりポリエステル樹脂被覆鋼板
を得た。
実施例2 (1)片面の二軸配向ポリエステル フィルム            25μm結晶融解温
度    229℃ 延伸条件 縦延伸倍率 横延伸倍率 熱固定温度 重合体の乾燥重量 重合体:エポキ ル型フエ 片面の二軸配向ポ フィルム 結晶融解温度 3.0倍 3.1倍 185℃ 0,7g/m2 シ樹脂70部とバラクレゾ− ノール樹脂30部 リエステル 20μm 229℃ 延伸条件 縦延伸倍率 横延伸倍率 熱固定温度 3.1倍 3.2倍 180℃ 重合体の乾燥重量     1.1g/m2重合体:エ
ポキシ樹脂70部とパラクレゾール型フェノール樹脂3
0部 上記二軸配向ポリエステルフィルムを218℃に加熱さ
れた板厚0.25 mmのぶりきの両面にシリコーンゴ
ムロールにより連続的にラミネートした後、直ちに20
℃の水中に急冷することによりポリエステル樹脂被覆鋼
板を得た。
実施例3 二軸配向ポリエステルフィルム    20μm結晶融
解温度     245℃ 延伸条件 縦延伸倍率     3.6倍 横延伸倍率     3.7倍 熱固定温度      205℃ 重合体の乾燥重量      0.9g /m2重合体
:エポキシ樹脂75部とパラクレゾール型フェノール樹
脂25部 上記二軸配向ポリエステルフィルムを255℃に加熱さ
れた板厚0.25 mmのニッケルめっき鋼板の両面に
シリコーンゴムロールにより連続的にラミネートした後
、220℃で10秒間後加熱処理を施した後、20℃の
水中に急冷することによりポリエステル樹脂被覆鋼板を
得た。
実施例4 二軸配向ポリエステルフィルム   25μm結晶融解
温度  215℃ 延伸条件 縦延伸倍率  3,2倍 横延伸倍率  3.3倍 熱固定温度   160℃ 重合体の乾燥重量 0.5g/m2 重合体:エポキシ樹脂90部と メラミン樹脂10部 上記二軸配向ポリエステルフィルムを215℃に加熱さ
れた板厚0.30mmの電解クロム酸処理鋼板の両面に
シリコーンゴムロールにより連続的にラミネートした後
、直ちに20℃の水中に急冷することによりポリエステ
ル樹脂被覆鋼板を得た。
比較例1 実施例1と同様の二軸配向ポリエステルフィルムを用い
て、285℃に加熱された板厚0.21mmの電解クロ
ム酸処理鋼板の両面にシリコーンゴムロールにより連続
的にラミネートした後、直ちに200Cの水中に急冷す
ることによりポリエステル樹脂被覆鋼板を得た。
比較例2 結晶融解温度255℃、縦延伸倍率3゜7倍、横延伸率
倍3.9倍で熱固定温度230℃で処理された二軸配向
ポリエチレンテレフタレートフィルムに実施例1に記載
された重合体を塗布した後、実施例1と同様のラミネー
ト方法でポリエステル樹脂被覆鋼板を得た。
得られたポリエステル樹脂被覆金属板はつぎに示す試験
法で評価し、その結果を第1表に示したた。
(1)  ポリエステル樹脂被覆金属板の絞り加工ポリ
エステル樹脂被覆金属板を直径158mmの円板に打ち
抜き、絞り比2.92で円筒状カップに絞り加工を施し
、ポリエステル樹脂の割れ程度を、割れおよび剥離なし
を5点とし、4点、3点、2点、1点になるにつれて、
割れ、剥離の程度が大になるように5段階に分けて評価
した。
(2)ポリエステル樹脂被覆金属板の折曲げ加工ポリエ
ステル樹脂被覆金属板を30 mm X 50 mmに
切断後、3 mmHの曲げ加工を施した後、2.3 k
gの荷重を30cmの高さより曲げR部に落下させ、衝
撃密着曲げ加工を施した。
ついで、曲げR部の先端部のポリエステルフィルムのク
ラック発生状況を顕微鏡で観察し、5点を全くクラック
なしとし、4点、3点、2点、1点になるにつれて、ク
ラックの程度が大になるように5段階に分けて評価した
(3)  ポリエステル樹脂被覆金属板の耐食性ポリエ
ステル樹脂被覆金属板を直径85 mmの円板に打ち抜
き、絞り比2.15で円筒状カップに絞り加工を施し、
カップ内面にコカコーラを充填した後、カップ上部をゴ
ム栓で密封した後、20℃で3ケ月貯蔵した後、フカコ
ーラ中に溶出した鉄イオンを原子吸光法で求めた。
実施例5 板厚0.21mmの冷延鋼板を70g/I!の水酸化ナ
トリウム中で電解脱脂し、100 g /l!の硫酸溶
液で酸洗し、水洗した後、無水クロム酸60g/47.
フッ化ナトリウム3g/lの溶液中で、電流密度20A
/dm2、電解液温度50℃の条件下で陰極電解処理を
行い、ただちに80℃の温水を用いて、湯洗し乾燥した
。このように処理された幅300 mmの帯状電解クロ
ム酸処理鋼板の両面につぎに示す条件で処理されたポリ
エステルフィルムを、つぎに示す条件で連続的にラミネ
ートした。
二軸配向ポリエステルフィルム    25μm結晶融
解温度    229℃ 屈折率:厚み方向 1.5311 面内方向  最大 1.6411 最小 1.6210 滑剤:平均粒径2.0.czmの5i02 0.07重
量%重合体の乾燥重量     0.2g/ m2重合
体:エポキシ樹脂80部とパラクレゾール型フェノール
樹脂20部 重合体の乾燥温度        100℃ラミネート
直前の鋼板温度    235℃ラミネートロール  
シリコーンロール ラミネートロールの表面温度   140℃ラミネート
速度         120 m 7分ラミネート後
の冷却条件     急冷実施例6 実施例5と同様の帯状鋼板の両面に、つぎに示す条件で
処理された2種類のポリエステルフィルムを、つぎに示
す条件で連続的にラネミートした。
片面のポリエステルフィルム 二軸配向ポリエステルフィルム    25μm結晶融
解温度     229℃ 屈折率;厚み方向 1.5405 面内方向  最大 1.6500 最小 1.6305 滑剤:平均粒径1.5 μmの5i02 0.12重量
%片面ポリエステルフィルム 二軸配向白色ポリエステルフィルム  20μm結晶融
解温度     229℃ 滑剤;平均粒径0.3μmの酸化チタン15重量%重合
体の乾燥重量     1.1g/m2重合体:エポキ
シ樹脂70部とパラクレゾール型フェノール樹脂30部 重合体の乾燥温度  100’C ラミネート直前の鋼板温度 230℃ ラミネートロール  シリコーンロールラミネート速度
      100m/分ラミネート後の冷却条件  
急冷 実施例7 実施例5と同様の冷延鋼板を、実施例5と同様の前処理
を施した後、硫酸銅80g/j2.フェノールスルフォ
ン酸(60%水溶液) 60g/j! 、エトキシ化α
−ナフトールスルフォン酸5g/lの電解液を用い、電
流密度15A/dm2、電解液温度40℃の条件で錫め
っき後、リフロー処理を施し、水洗し、ひき続き無水ク
ロム酸30g/l 、硫酸0.3 g /12の電解液
を用いて電流密度40A/dm2、電解液温度50℃の
条件下でクロム酸処理を施し、水洗し乾燥した。
得られた幅300 mmの帯状錫めっき鋼板の両面に、
つぎに示す条件で処理されたポリエステルフィルムを、
つぎに示す条件で連続的にラミネートした。
二軸配向ポリエステルフィルム    25μm結晶融
解温度     243℃ 屈折率:厚み方向 1.5218 面内方向 最大 1.6312 最小 1.6228 滑剤:平均粒径0.3μmの5i02 0.81重量%
重合体の乾燥重量 1.2g/m2 重合体:エポキシ樹脂75部とパラクレゾール型フェノ
ール樹脂25部 重合体の乾燥温度     100℃ ラミネート直前の鋼板温度 224℃ ラミネートロール  シリコーンロールラミネート速度
      80m/分ラミネート後の冷却条件   
急冷 実施例8 実施例5と同様の冷延鋼板を、実施例5と同様の前処理
を施した後、塩化ニッケル(6水塩)40g /fl 
、硫酸ニッケル(6水塩)250g、/z 、ホウ酸4
0g /lからなるワット浴を用いて電流密度10A/
dm2、浴温45℃の条件で0.6g/m2のニッケル
めっきを施し、水洗後、重クロム酸ソーダ30g/nの
浴液中で、電流密度10A/dm2、電解液温度45℃
の条件でクロメート処理を施し、水洗し乾燥した。
得られた幅300mmの帯状ニッケルめっき鋼板の両面
に、つぎに示す条件で処理されたポリエステルフィルム
を、つぎに示す条件で連続的にラミネートした。
二軸配向ポリエステルフィルム    25μm結晶融
解温度     215℃ 屈折率:厚み方向 1.5100 面内方向 最大 1.6211 最小、 1.6110 滑剤:平均粒径0.3 μmのTiO20,52重量%
重合体の乾燥重量 0.6g/m2 重合体:エポキシ樹脂70部とパラクレゾール型フェノ
ール樹脂30部 重合体の乾燥温度   100℃ ラミネート直前の鋼板温度  225℃ラミネートロー
ル  シリコーンロールラミネート速度      1
80m/分ラミネート後の冷却条件  急冷 比較例3 実施例5と同様の鋼板を用いて、ポリエステルフィルム
を除いて、他の条件は実施例5と同様の条件で連続的に
ラミネートした。
未延伸ポリエステルフィルム     40μm結晶融
解温度     245℃ 屈折率:厚み方向 1.5811 面内方向 最大 1.5831 最小 1.5795 滑剤:平均粒径2.0.czmの5i02を0,07重
量%重合体の乾燥重量 0.4 g / m2重合体二
エポキシ樹脂80部とバラクレゾール型フェノール樹脂
20部 重合体の乾燥温度   100’C 比較例4 実施例5と同様の鋼板を用いて、ポリエステルフィルム
を除いて、他の条件は実施例5と同様の条件で連続的に
ラミネートした。
二軸配向ポリエチレンテレフタレートフィルム    
                         
25 μm結晶融解温度     255℃ 屈折率:厚み方向 1.4972 面内方向 最大 1.6775 最小 1.6541 滑剤:平均粒径2.0 μmの5i02を0.07重量
%添加 比較例5 実施例5を用いた鋼板およびポリエステルフィルムを用
いて、ラミネート直前の温度を175℃にした他は実施
例5に記載の条件でポリエステルフィルムをラミネート
した。
実施例5〜8および比較例3〜5に記載されたラミネー
ト適性は、つぎに示す試験法で評価し、その結果を第2
表に示した。
(1)  ポリエステルフィルムへのプライマー塗装性
(a)  プライマーの均一塗装性 プライマーの塗装液のポリエステルフィルムを10 c
m X 10 cmに切断後、メチルバイオレット試薬
に25℃で10分間浸漬する。浸漬後、風乾したのち目
視にてメチルバイオレットの染色状況を評価した。
塗装斑点が0〜5ケ/ 10cmX 10cmを良好と
し、5〜15ケ/ 10cmX Loamを可とし、1
5ケ以上/ 10 cmX 10 cmを不可とした。
(b)  ポリエステルフィルムの収縮性プライマー塗
装時のポリエステルフィルムの幅方向へ収縮した長さを
実測した。
(2)  ラミネート性。
ラミネート時のポリエステルフィルムのしわ、切断の状
況ならびにラミネート時の気泡発生について目視にて評
価した。
(3)ポリエステル樹脂被覆金属板の絞り加工性ポリエ
ステル樹脂被覆金属板を直径158mmの円板に打ち抜
き、絞り比2.92で円筒状カップに絞り加工を施した
後、125℃で30分間熱水処理を施した後、カップ内
面のポリエステル樹脂の割れ程度を、割れおよび剥離な
しを5点とし、4点、3点、2点、1点になるにつれて
、割れ、剥離の程度が大になるように5段階に分けて評
価した。
(4)  ポリエステル樹脂被覆金属板の耐食性ポリエ
ステル樹脂被覆金属板を直径85 mmの円板に打ち抜
き、絞り比2.15で円筒状カップに絞り加工を施し、
カップ内面にコカコーラを充填した後カップ上部をゴム
栓で密封した後、20℃で3ケ月貯蔵し、フカコーラ中
に溶出した鉄イオンを原子吸光法で求めた。
〔発明の効果〕
かくして得られた片面あるいは両面にポリエステルフィ
ルムをラミネートした金属板は、加工耐食性に優れるた
め、リベット加工などの厳しい加工を施したイージーオ
ープン蓋、深絞り缶あるいは軽しごき缶、王冠、キャッ
プ類などの容器用素材として広(適用できるものである

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)金属板の片面あるいは両面に、エポキシ基、水酸
    基、アミド基、エステル基、カルボキシル基、ウレタン
    基、アクリル基あるいはアミノ基の1種以上を分子内に
    有する重合体の単体あるいは混和体の層を介して、結晶
    融解温度が210〜250℃で、ラミネート後のフィル
    ムの厚みの方向の屈折率が1.5100〜1.5600
    でしかもラミネート後のフィルムの面内の全ての部位に
    おける屈折率が1.5900〜1.6500であるポリ
    エステル樹脂が被覆されていることを特徴とする加工性
    に優れたポリエステル樹脂被覆金属板。
  2. (2)金属板の片面は、請求項1記載の特性を有したポ
    リエステル樹脂が被覆され、他の片面は、結晶融解温度
    が210〜250℃で着色顔料を2〜20重量部含有し
    たポリエステル樹脂が被覆されていることを特徴とする
    請求項1記載の加工性に優れたポリエステル樹脂被覆金
    属板。
  3. (3)結晶融解温度が210〜250℃でフィルムの厚
    み方向の屈折率が1.5050〜1.5500であり、
    フィルムの面内の全ての部位における屈折率が1.60
    00〜1.6600であるポリエステルフィルムの片面
    に、エポキシ基、水酸基、アミド基、エステル基、カル
    ボキシル基、ウレタン基、アクリル基、アミノ基の1種
    以上を分子内に有する重合体の単体あるいは混和体を、
    乾燥重量で0.1〜5.0g/m^2塗布したポリエス
    テルフィルムを、ポリエステル樹脂フィルムの(結晶融
    解温度−50)℃〜(結晶融解温度+50)℃の範囲内
    に加熱された金属板の片面あるいは両面にラミネートす
    ることを特徴とする加工性に優れたポリエステル樹脂被
    覆金属板の製造方法。
  4. (4)金属板の片面が、結晶融解温度が210〜250
    ℃であり、着色顔料を2〜20重量部含有したポリエス
    テル樹脂層からなる請求項3記載の加工性に優れたポリ
    エステル樹脂被覆金属板の製造方法。
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