JP2000177000A - 成形用二軸延伸ポリエステルフィルム - Google Patents

成形用二軸延伸ポリエステルフィルム

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JP2000177000A
JP2000177000A JP28135699A JP28135699A JP2000177000A JP 2000177000 A JP2000177000 A JP 2000177000A JP 28135699 A JP28135699 A JP 28135699A JP 28135699 A JP28135699 A JP 28135699A JP 2000177000 A JP2000177000 A JP 2000177000A
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film
polyester
polyester film
molding
biaxially stretched
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JP28135699A
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Masahiro Kimura
将弘 木村
Ryosuke Matsui
良輔 松井
Kozo Takahashi
弘造 高橋
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Original Assignee
Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、味特性に優れると共に絞り成形やし
ごきなどの厳しい成形加工に対応でき、特に缶蓋やリダ
クション率が50%を超えるような厳しい成形を受けた
後も耐腐食性に優れた成形用二軸延伸ポリエステルフィ
ルムを提供せんとするものである。 【解決手段】本発明の成形用二軸延伸ポリエステルフィ
ルムは、エチレンテレフタレートおよびエチレンナフタ
レートから選ばれた少なくとも1種を主たる構成成分と
するポリエステルAからなるフィルムであって、該フィ
ルムの厚さ方向の屈折率が1.545を超え、長手方向
の屈折率と厚さ方向の屈折率の差が0.05以上である
ことを特徴とするものであり、また、かかる成形用二軸
延伸ポリエステルフィルムの少なくとも片面に、200
〜260℃の範囲の融点を有するポリエステルBが積層
されていることを特徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、成形用二軸延伸ポ
リエステルフィルムに関するものである。詳しくは金属
缶などの容器への成形加工、金属板へのラミネート後に
折り曲げ加工などの成形加工を施すことが容易で、成形
加工を施しても金属板との密着性が良好であり、さらに
は味特性にも優れる成形用二軸延伸積層ポリエステルフ
ィルムに関するものである。また、非金属板との積層に
おいても良好な成形加工性を有するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、金属缶の缶内面および外面は腐食
防止を目的として、エポキシ系、フノール系などの各種
熱硬化性樹脂を溶剤に溶解または分散させたものを塗布
し、金属表面を被覆することが広く行われていた。しか
しながら、このような熱硬化性樹脂の被覆方法は塗料の
乾燥に長時間を要し、生産性が低下したり、多量の有機
溶剤による環境汚染など好ましくない問題がある。
【0003】これらの問題を解決する方法としては、金
属缶の材料である鋼板、アルミニウム板あるいは該金属
板にメッキなど各種の表面処理を施した金属板にフィル
ムをラミネートする方法がある。そして、フィルムのラ
ミネート金属板を絞り成形やしごき成形加工して金属缶
を製造する場合、フィルムには次のような特性が要求さ
れる。
【0004】(1) 金属板へのラミネート性に優れてい
ること。
【0005】(2) 金属板との密着性に優れているこ
と。
【0006】(3) 成形性に優れ、成形後にピンホール
などの欠陥を生じないこと。
【0007】(4) 金属缶に対する衝撃によって、ポリ
エステルフィルムが剥離したり、クラック、ピンホール
が発生したりしないこと。
【0008】(5) 缶の内容物の香り成分がフィルムに
吸着したり、フィルムからの溶出物によって内容物の風
味がそこなわれないこと(以下味特性と記載する)。
【0009】これらの要求を解決するために多くの提案
がなされている。たとえば、特公昭64−22530号
公報には、特定の密度、面配向係数を有するポリエステ
ルフィルムが開示され、また、たとえば、特開平2−5
7339号公報には、特定の結晶性を有する共重合ポリ
エステルフィルムなどが開示されている。しかしなが
ら、これらの提案は、上述のような多岐にわたる要求特
性を必ずしも総合的に満足できるものではなく、特に優
れた味特性と缶蓋やリダクション率(成形前の厚みYに
対する成形後の厚みをZとした際に、(Y−Z)/Y×
100(%))が50%を越えるような著しいひずみが
発生するような厳しい加工条件下で使用される用途での
成形性を両立することは困難であった。
【0010】また、紙やプラスチック材料と積層されて
使用するには、加工性が必ずしも十分とはいえず、耐熱
性の点でも不十分であった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従来
技術の問題点を解消し、味特性に優れると共に、絞り成
形やしごきなどの厳しい成形加工に対応でき、特に、缶
蓋やリダクション率が50%を超えるような厳しい成形
を受けた後も、耐腐食性に優れる成形用二軸延伸ポリエ
ステルフィルムを提供せんとするものであり、さらに
は、非金属との積層、成形加工性に優れる材料を提供せ
んとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる課題を
解決するために、次のような手段を採用するものであ
る。すなわち、本発明の成形用二軸延伸ポリエステルフ
ィルムは、エチレンテレフタレートおよびエチレンナフ
タレートから選ばれた少なくとも1種を主たる構成成分
とするポリエステルAからなるフィルムであって、該フ
ィルムの厚さ方向の屈折率が1.545を超え、長手方
向の屈折率と厚さ方向の屈折率の差が0.05以上であ
ることを特徴とするものであり、また、かかる成形用二
軸延伸ポリエステルフィルムの少なくとも片面に、20
0〜260℃の範囲の融点を有するポリエステルBが積
層されていることを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明は、かかる課題、すなわ
ち、味特性に優れると共に絞り成形やしごきなどの厳し
い成形加工に対応でき、特に缶蓋やリダクション率が5
0%を超えるような厳しい成形を受けた後も耐腐食性に
優れる成形用二軸延伸ポリエステルフィルムについて、
鋭意検討し、特定なフィルムの厚さ方向の屈折率である
ことと、長手方向の屈折率と厚さ方向の屈折率の差が特
定であるという2つの条件を満足するポリエステルフィ
ルムとすることにより、意外にも、かかる課題を一挙に
解決することを究明したものである。
【0014】本発明のポリエステルフィルムを構成する
ポリエステルとは、主鎖中の主要な結合をエステル結合
とする高分子の総称であって、通常ジカルボン酸成分と
グリコール成分を重縮合反応させることによって得るこ
とができる。ここでジカルボン酸成分としては、たとえ
ばテレフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、イソフタル
酸、ジフェニルジカンルボン酸、ジフェニルスルホンジ
カルボン酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸、5−ナ
トリウムスルホンジカルボン酸、フタル酸などの芳香族
ジカルボン酸、シュウ酸、コハク酸、アジピン酸、セバ
シン酸、ダイマー酸、マレイン酸、フマル酸などの脂肪
族ジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸などの脂
環族ジカルボン酸、パラオキシ安息香酸などのオキシカ
ルボン酸などを使用することができる。また、グリコー
ル成分としては、たとえばエチレングリコール、プロパ
ンジオール、ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキ
サンジオール、ネオペンチルグリコールなどの脂肪族グ
リコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコ
ール、ポリプロピレングリコールなどのポリオキシアル
キレングリコール、シクロヘキサンジメタノールなどの
脂環族グリコール、ビスフェノールA、ビスフェノール
Sなどの芳香族グリコールなどを使用することができ
る。
【0015】本発明においては、ポリエステルAは、味
特性、耐熱性の点から、エチレンテレフタレートおよび
エチレンナフタレートから選ばれた少なくとも1種を主
たる構成成分とするものであって、さらに、該単位を、
好ましくは70重量%以上、さらに好ましくは75重量
%以上含有しているものがよい。
【0016】一方、本発明のポリエステルには、味特性
を損ねない範囲内において、他のジカルボン酸成分とグ
リコール成分を共重合してもよく、かかるジカルボン酸
成分、グリコール成分としては、上述したものや、それ
らの2種以上を併用したものでもよいし、さらに該ポリ
エステルに、トリメリット酸、トリメシン酸、トリメチ
ロールプロパンなどの多官能化合物を共重合したもので
もよい。
【0017】本発明におけるポリエステルAは、耐熱
性、厚さ方向屈折率、厚み斑を制御する上で、融点が、
好ましくは180〜260℃、さらに好ましくは180
〜250℃のものが使用される。
【0018】本発明のポリエステルを製造するに際して
は、従来公知の反応触媒、着色防止剤を使用することが
でき、反応触媒としては、たとえばアルカリ金属化合
物、アルカリ土類金属化合物、亜鉛化合物、鉛化合物、
マンガン化合物、コバルト化合物、アルミニウム化合
物、アンチモン化合物、チタン化合物など、着色防止剤
としては、たとえばリン化合物などを使用することがで
きるが、特にこれらに限定されるものではない。通常ポ
リエステルの製造が完結する以前の任意の段階におい
て、重合触媒として、アンチモン化合物またはゲルマニ
ウム化合物、チタン化合物を添加することが好ましい。
【0019】このような方法として、たとえばゲルマニ
ウム化合物を例にすると、ゲルマニウム化合物粉体をそ
のまま添加する方法や、あるいは、特公昭54−222
34号公報に記載されているように、ポリエステルの出
発原料であるグリコール成分中に、ゲルマニウム化合物
を溶解させて添加する方法を採用することができる。
【0020】かかるゲルマニウム化合物としては、たと
えば二酸化ゲルマニウム、水酸化ゲルマニウム水和物、
あるいはゲルマニウムテトラメトキシド、ゲルマニウム
テトラエトキシド、ゲルマニウムテトラブトキシド、ゲ
ルマニウムエチレングリコシキドなどのゲルマニウムア
ルコキシド化合物、ゲルマニウムフェノレート、ゲルマ
ニウムβ−ナフタレートなどのゲルマニウムフェノキシ
ド化合物、リン酸ゲルマニウム、亜リン酸ゲルマニウム
などのリン酸含有ゲルマニウム化合物、酢酸ゲルマニウ
ムなどを使用することができる。これらの中でも二酸化
ゲルマニウムが好ましく使用される。また、アンチモン
化合物としては、特に限定されないが、たとえば三酸化
アンチモンなどの酸化物、酢酸アンチモンなどを使用す
ることができる。さらに、チタン化合物としては、特に
限定されないが、テトラエチルチタネート、テトラブチ
ルチタネートなどのアルキルチタネートを好ましく使用
することができる。
【0021】次に、たとえばポリエチレンテレフタレー
トを製造する際に、ゲルマニウム化合物として、二酸化
ゲルマニウムを添加する場合には、テレフタル酸成分と
エチレングリコール成分をエステル交換またはエステル
化反応させ、次に二酸化ゲルマニウム、リン化合物を添
加し、引き続き高温、減圧下で、一定のジエチレングリ
コール含有量になるまで重縮合反応させ、ゲルマニウム
元素含有重合体を得る方法が好ましく採用される。さら
に好ましい方法としては、得た重合体をその融点以下の
温度において、減圧下または不活性ガス雰囲気下で固相
重合反応し、アセトアルデヒドの含有量を減少させ、所
定の固有粘度、カルボキシ末端基を得る方法などを採用
することができる。
【0022】本発明におけるポリエステルとしては、ジ
エチレングリコール成分の含有量が、好ましくは0.0
1〜3.5重量%、さらに好ましくは0.01〜2.5
重量%、特に好ましくは0.01〜2.0重量%である
ものが、耐酸化分解性向上効果を発揮して、製缶工程で
の熱処理、製缶後のレトルト処理などの多くの熱履歴を
受けても、優れた味特性を維持する効果を奏するので望
ましい。
【0023】さらに、かかるポリエステルに、公知の酸
化防止剤を0.0001〜1重量%添加してもよい。ま
た、特性を損ねない範囲でジエチレングリコールを高分
子製造時に添加してもよい。
【0024】また、味特性を良好にする上で、フィルム
中のアセトアルデヒドの含有量を、好ましくは20pp
m以下、さらに好ましくは10ppm以下とすることが
望ましい。アセトアルデヒドの含有量が20ppmを越
えると、味特性に劣ることがある。フィルム中のアセト
アルデヒドの含有量を20ppm以下にする方法として
は、特に限定されるものではないが、たとえばポリエス
テルを重縮合反応などで製造する際の熱分解によって生
じるアセトアルデヒドを除去するため、ポリエステル
を、減圧下もしくは不活性ガス雰囲気下で、ポリエステ
ルの融点以下の温度で熱処理する方法、好ましくはポリ
エステルを減圧下あるいは不活性ガス雰囲気下におい
て、155℃以上融点以下の温度で固相重合する方法、
ベント式押出機を使用して溶融押出する方法、高分子を
溶融押出する際に、押出温度を高融点高分子側の融点+
30℃以内、好ましくは融点+25℃以内で、短時間、
好ましくは平均滞留時間1時間以内で押し出す方法など
の方法を使用することができる。
【0025】本発明では、金属板に、熱または接着剤で
ラミネートした後の成形性を特に良好にする上で、該ポ
リエステルフィルムの厚さ方向の屈折率が1.545を
超え、長手方向屈折率と厚さ方向屈折率の差が0.05
以上であることが必要であり、好ましくは該ポリエステ
ルフィルムの厚さ方向の屈折率が1.545を超え、
1.6以下である。また、さらに好ましくは、該ポリエ
ステルフィルムとして、該厚さ方向の屈折率が1.55
を越えるものを使用すると、熱ラミネート性、成形性が
特に良好となものを提供することができる。また、成形
性だけでなく、耐衝撃性をも良好なものを提供したい場
合には、該長手方向の屈折率と厚さ方向の屈折率の差
が、好ましくは0.07以上、さらに好ましくは0.0
8以上であるものを使用するのがよい。
【0026】かかる本発明の成形用二軸延伸ポリエステ
ルフィルムにおいて、該フィルムの厚み斑が30%以下
であるものは、成形性、熱ラミネート性の点で好まし
く、特に該厚み斑が20%以下であるものは、缶蓋やリ
ダクション率が50%を越える成形においても、欠陥が
生じにくくなるという効果を奏する。
【0027】本発明における二軸延伸ポリエステルフィ
ルムの製造方法としては、特に限定されないが、ポリエ
ステルAを、必要に応じて乾燥した後、公知の溶融押出
機に供給、溶融し、高精度の濾過工程を経た後、スリッ
ト状のダイからシート状に押出し、静電印可などの方式
により、キャスティングドラムに密着させ、冷却固化し
て未延伸シートを得る。
【0028】かかる未延伸シートを製膜する方法として
は、フィルムの品質の面で、テンター方式によるものが
好ましく、長手方向に延伸した後、幅方向に延伸する、
あるいは、幅方向に延伸した後、長手方向に延伸する逐
次二軸延伸方式、あるいは、長手方向、幅方向を、ほぼ
同時に延伸していく同時二軸延伸方式が望ましく使用さ
れる。特に厚さ方向屈折率及び長手方向屈折率と厚さ方
向屈折率の差を、本発明の範囲内にするには、同時二軸
延伸方式が好ましく採用される。かかる同時二軸延伸装
置としては、延伸速度のコントロール性、精度、さらに
フィルムの厚み斑を小さく制御することができる点で、
リニアモーター方式による同時二軸延伸装置が好ましく
採用される。
【0029】かかる延伸工程での延伸倍率としては、そ
れぞれの方向に、好ましくは1.5〜5倍、さらに好ま
しくは1.7〜4倍の条件が採用される。この場合、長
手方向、幅方向の延伸倍率は、どちらを大きくしてもよ
く、同一でもよい。また、延伸速度としては、好ましく
は1000〜200000%/分、さらに好ましくは2
000〜20000%/分という条件であるのが、厚み
斑、屈折率を特定の範囲に制御する上で好ましく採用さ
れる。
【0030】つぎに、延伸温度は、ポリエステルのガラ
ス転移点以上ガラス転移点+60℃以下であれば任意の
温度条件を採用することができるが、好ましくは80〜
160℃、さらに好ましくは85〜130℃であるのが
よい。
【0031】さらに、かかる二軸延伸の後にフィルムの
熱処理を行うが、この熱処理は、オーブン中、加熱され
たロール上など、従来公知の任意の方法で行うことがで
きる。かかる熱処理温度としては、120℃以上ポリエ
ステルの融点以下の任意の温度とすることができるが、
好ましくは150℃以上ポリエステルの融点−5℃以下
の条件が採用される。また、その場合の熱処理時間は、
任意とすることができるが、好ましくは1〜60秒間行
うのがよい。かかる熱処理は、フィルムをその長手方向
および/または幅方向に弛緩させて行ってもよい。さら
に再延伸を各方向に対して1回以上行ってもよい。
【0032】本発明の二軸延伸ポリエステルフィルムの
取扱い性を向上させるために、ポリエステルAには、平
均粒子径0.01〜10μmの公知の内部粒子、無機粒
子、有機粒子などの外部粒子のなかから任意に選定され
る粒子を0.01〜20重量%含有させることが好まし
い。該粒子の粒子濃度が0.01重量%未満であるとフ
ィルムの走行性、巻き性が悪くなることがあり、生産性
の点から好ましくない。また、該粒子の異形度(最小長
さに対する最大長さの比)が1.1以上である内部粒
子、無機粒子および/または有機粒子を含有させると、
金属板加工時の耐摩耗性を改善するので好ましい。
【0033】本発明の粒子の異形度は、フィルム中で観
察される粒子の最小長さに対する最大長さの比で表さ
れ、後述で定義する方法で求められる。ここで粒子の最
大長さとは、個々の粒子あるいは一次粒子径より小さい
間隔で形成されるものを一つの粒子と見なし、その輪郭
に接する最長間隔の平行線間の距離であり、最小長さと
は、最長間隔の1/2の位置における最大長さに直角方
向の粒子長さである。
【0034】内部粒子の析出方法としては、公知の技術
を採用することができるが、たとえば特開昭48−61
556号公報、特開昭51−12860号公報、特開昭
53−41355号公報、特開昭54−90397号公
報などに記載の方法を採用することができる。さらに特
開昭55−20496号公報、特開昭59−20461
7号公報などの他の粒子と併用しても、本発明ではさし
つかえない。ただし、10μmを越える平均粒子径を有
する粒子を使用すると、フィルムの欠陥が生じることが
ある。
【0035】かかる無機粒子としては、たとえば湿式お
よび乾式シリカ、ケイ酸アルミ、酸化チタン、炭酸カル
シウム、リン酸カルシウム、硫酸バリウム、アルミナ、
マイカ、カオリン、クレーなどを使用することができ、
有機粒子としては、スチレン、シリコーン、アクリル酸
類などを構成成分とする粒子を使用することができる。
なかでも湿式および乾式シリカなどの無機粒子およびス
チレン、シリコーン、アクリル酸、メタクリル酸、ポリ
エステル、ジビニルベンゼンなどを構成成分とする粒子
などを好ましく使用することができる。これらの内部粒
子、無機粒子、有機粒子は二種以上を併用してもよい。
【0036】本発明の二軸延伸ポリエステルフィルムに
おいて、ポリエステルAの含有する遊離のジカルボン酸
モノメチルエステルは、好ましくは5ppm以上、さら
に好ましくは8ppm以上50ppm以下であるもの
が、レトルト時や成形後の密着力の観点から好ましく使
用される。ここで、ジカルボン酸モノメチルエステルと
しては、テレフタル酸モノメチルエステル、イソフタル
酸モノメチルエステル、フタル酸モノメチルエステル、
ナフタレンジカルボン酸モノメチルエステル、ジフェニ
ルジカルボン酸モノメチルエステルなどを採用すること
ができる。ジカルボン酸モノメチルエステルを、前記特
定量以上含有させる方法としては、特に限定されない
が、たとえばポリエステルを製造する際にジカルボン酸
成分として、ジカルボン酸エステルを使用し、グリコー
ル成分とのエステル交換反応によりポリエステルを得る
方法を採用することができる。
【0037】さらに、耐熱性を向上させたい場合には、
かかる本発明の二軸延伸ポリエステルフィルムの少なく
とも片面に、融点が200〜260℃であるポリエステ
ルBを積層することが好ましい。
【0038】かかる積層フィルムの積層の形態として
は、A/B、A/B/A、B/A/Bなど特に限定され
ないが、成形性、密着性の点でA/B、A/B/Aが好
ましい。なお、A/Bの構成では、A層、B層の厚みの
比率は、1/9〜9/1が好ましい。A/B/Aでは、
A層の厚みが0.1〜5μmであることが好ましい。
【0039】さらに、かかるポリエステルBの融点が、
さらに246〜260℃であるものを採用すると、耐熱
性、味特性も良好となるので好ましい。
【0040】本発明において、味特性の特に厳しい用途
に使用される場合、ポリエステルAの含有する遊離のジ
カルボン酸モノメチルエステルが、5ppm未満である
ことが、金属缶として飲料を充填した時の溶出性の観点
から好ましい。ジカルボン酸モノメチルエステル成分
が、3ppm以下であるとより好ましく、特に含有して
いないとさらに好ましい。ジカルボン酸モノメチルエス
テル量を減量する方法としては、特に限定されるもので
はないが、たとえばポリエステルを製造する際にジカル
ボン酸成分とグリコール成分とのエステル化反応により
ポリエステルを得る方法を採用することができる。
【0041】かかるポリエステルB層の厚さ方向屈折率
は、特に限定されないが、成形時のA層、B層の密着性
の点で、1.49〜1.56であるものが好ましく、特
に好ましくは1.5〜1.55であるものがよい。
【0042】また、ポリエステルAとポリエステルBの
融点差が、好ましくは10℃以上、さらに好ましくは1
5℃以上であり、特に好ましくは20℃以上である場合
は、A層のフィルムの屈折率の制御の観点から好まし
い。
【0043】かかるポリエステルBにも、粒子を含有す
ることが好ましく、好ましくは平均粒子径0.01〜1
0μmの公知の内部粒子、無機粒子、有機粒子などの外
部粒子のなかから任意に選定される粒子を、0.01〜
20重量%含有させることが好ましい。粒子濃度が、
0.01重量%未満であると、フィルムの走行性、巻き
性が悪くなることがあり生産性の点から好ましくない。
また、粒子の異形度(最小長さに対する最大長さの比)
が1.1以上である内部粒子、無機粒子および/または
有機粒子を含有することが、金属板加工時の耐摩耗性の
観点から好ましい。
【0044】さらに、ポリエステルAに含有される触媒
金属において、アルカリ金属量をM(ポリエステルAに
含有されるアルカリ金属のミリモル%)、アルカリ土類
金属量をN(ポリエステルAに含有されるアルカリ土類
金属のミリモル%)、チタン、マンガン、コバルト、亜
鉛の量をL(ポリエステルAに含有される該金属のミリ
モル%)とし、リン量をP(ポリエステルに含有される
リン元素のミリモル%)とした際に、厚み斑の点でM+
N+L+Pが10以上200以下を満足することが好ま
しく、さらに好ましくは10以上150以下であること
がよい。特に下記式1、式2を満足することが、味特性
を良好にするとともに厚み斑を悪化させないという効果
を奏するので好ましい。
【0045】10≦M+N+L+P≦100……1 0.4≦(M/2+N+L)/P≦3……2 さらに好ましくは、 15≦M+N+L+P≦60……1′ 0.5≦M/P≦2……2′ であり、 さらに味特性が厳しく問われる用途では、 15≦M+N+L+P≦50……1″ 0.5≦M/P<1……2″ を満足させるようにするのが、さらに好ましい。
【0046】一方、ポリエステルBを積層する場合、ポ
リエステルBの(M/2+N+L)/Pが、ポリエステ
ルAの(M/2+N+L)/Pより大きいことが、フィ
ルムの均一性の点で好ましい。
【0047】本発明の二軸延伸フィルムの厚さは、金属
にラミネートした後の成形性、金属に対する被覆性、耐
衝撃性、味特性などの点で、3〜50μmであることが
好ましく、さらに好ましくは5〜35μmであり、特に
好ましくは8〜30μmである。
【0048】また、フィルム表面にコロナ放電処理など
の表面処理を施すことにより、接着性をさらに向上させ
ることは、特性を向上させる上で好ましい。その際、フ
ィルムの濡れ張力としては、50mN/m以上が好まし
く、特に56mN/m以上が好ましい。
【0049】本発明のフィルムには、各種コーティング
を施してもよく、その塗布化合物、方法、厚みは、本発
明の効果を損なわない範囲であれば特に限定されない。
【0050】本発明の成形用途としては、特に限定され
ないが、単体または金属、紙と積層して延伸、圧延、巻
き付け、折り曲げ加工などを行うことなどが挙げられ
る。
【0051】特に金属と積層した後に、容器の一部に使
用されることが好ましく、絞り成形やしごき成形によっ
て製造するツーピース金属缶の内面被膜用に好適に使用
することができる。また、ツーピース缶の蓋部分、ある
いは、スリーピース缶の胴、蓋、底の被膜用としても良
好な金属接着性、成形性を有するため好ましく使用する
ことができる。
【0052】中でも、リダクション率が、50%以上の
容器の缶胴に使用することができるため、該用途に好適
であり、缶蓋として使用することも好ましい。缶蓋では
リダクション率が、55%以上95%以下であることが
好ましく、特に60%以上90%以下であることが好ま
しい。さらに手の力で開口性を有する蓋の場合、先端が
丸い刃で加工されることが好ましい。
【0053】金属とは、特に限定されないが、成形の点
で鉄やアルミニウムなどを主たる構成成分とする素材と
する金属板が好ましい。さらに、鉄を素材とする金属板
の場合、その表面に、接着性や耐腐食性を改良する無機
酸化物被膜層、たとえばクロム酸処理、リン酸処理、ク
ロム酸/リン酸処理、電解クロム酸処理、クロメート処
理、クロムクロメート処理などで代表される化成処理被
膜層を設けてもよい。
【0054】非金属とは、非金属成分を50重量%以上
含有するものを意味するものであり、例えば、紙、不織
布、ポリマーシート、ポリマーフィルムなどを使用する
ことができる。積層方法としては、熱で貼り合わせる方
法、接着剤を用いる方法などを使用することができる。
非金属であると、最終成形品が軽量となることだけでな
く、圧空成形、真空成形などの成形加工のバリエーショ
ンを増やすことができるので好ましい。
【0055】
【実施例】以下、実施例によって本発明を詳細に説明す
る。
【0056】なお、特性は以下の方法により測定、評価
した。また、熱ラミネートする際は、全てポリエステル
Bを主な構成成分とするB層のA層側と反対の面を金属
板と接するように行った。
【0057】 (1)ポリエステルの固有粘度ポリエステルをオルソク
ロロフェノールに溶解し、25℃において測定した。
【0058】(2)ポリエステルの融点 ポリエステルを結晶化させ、示差走査熱量計(パーキン
・エルマー社製DSC2型)により、10℃/分の昇温
速度で測定し、融解のピーク温度を融点とした。
(3)各方向屈折率 アッベ屈折率計を用いて各方向の屈折率を測定した。
【0059】(4)厚み斑 フィルムの長手方向、幅方向の2mについて厚みを連続
的に測定し、平均厚みに対する厚み斑(%)を測定し
た。
【0060】(5)平均粒子径、異形度 フィルムの表面から、ポリエステルをプラズマ低温灰化
処理法で除去し粒子を露出させる。処理条件は、ポリエ
ステルは灰化されるが、粒子はダメージを受けない条件
を選択する。これを走査型電子顕微鏡(SEM)で観察
し、粒子の画像をイメージアナライザーで処理する。観
察箇所を変えて、粒子数5000個以上で、次の数値処
理を行い、それによって求めた数平均径Dを平均粒子径
とする。また、粒子の異形度は、フィルム長手方向の断
面を、透過型電子顕微鏡にて観察し、個々の粒子あるい
は一次粒子径より小さい間隔で、凝集体(集合体)を形
成したものを一つの粒子をみなし、フィルム中に存在す
る各粒子の最大長さD、最小長さdを求め、その比D/
dを算出した。さらに少なくとも100個以上の粒子に
ついて値を求めその相加平均を異形度とした。
【0061】(6)ジカルボン酸モノメチルエステル含
有量 積層フィルムより、A層もしくはB層のみを500mg
削り取り、これをヘキサフルオロイソプロパノールに溶
解させる。これにメタノールを加え、濾過した濾液を液
体クロマトグラフにかけ、フィルム中のジカルボン酸モ
ノメチルエステル量を定量した。
【0062】(7)成形性 100m/分で、フィルムを、200〜300℃に加熱
したティンフリースチール鋼板(厚さ0.25mm)の
両面にラミネート後、急冷し、面配向係数[(長手方向
屈折率+幅方向屈折率)/2−厚さ方向屈折率]が0.
03となるものを、成形性を評価するためのラミネート
鋼板とした。このようにして得たラミネート鋼板を、リ
ダクション率52%となるように成形し、1%の食塩水
に1週間浸し、フィルム表面と金属部分に、100Vの
電圧をかけて、3秒後の電流値を読みとり、欠陥の大小
を評価した。A級、B級を合格とした。
【0063】A級:0.01mA未満 B級:0.01mA以上0.1mA未満 C級:0.1mA以上 (8)耐削れ性 成形後のフィルムの削れを目視および顕微鏡にて観察し
た。A級、B級を合格とした。
【0064】A級:削れが認められない。
【0065】B級:目視では削れが認められない。
【0066】C級:全面に削れ発生 (9)味特性 フィルムを蒸留水に浸し、加圧下で130℃×20分の
処理を行い、徐冷して25℃になったサンプルの濁度を
測定した。基準としてPET二軸延伸フィルム(融点2
56℃、厚さ方向屈折率1.49、結晶化度45%、固
有粘度0.62、M=0、N=0、L=20、P=2
2)を基準として、相対値で判断した。ここで相対値と
は、(サンプルを水に浸し、熱処理した後の水の濁度)
/(PETフィルムを水に浸し、熱処理した後の水の濁
度)の値である。
【0067】A級:1.3未満 B級:1.3以上1.8未満 C級:1.8以上 (10)金属元素、量蛍光X線分析により求めた。な
お、定量は、各金属元素を一定量含有させた サンプルを作成し、基準線を作成して行った。 (11)非金属板との成形加工性 不織布(厚み0.3mm、繊維径20μm)とウレタン
系接着剤を介して貼り合わせて(接着層:0.5μm、
100℃、20秒乾燥、40℃エージング3日間)、真
空圧空成形を行い、下記のように成形性を判断した。
【0068】A級:破れが無く、肉厚のムラが見られな
い。
【0069】B級:破れが無く、やや肉厚のムラが見ら
れた。
【0070】C級:破れまたは肉厚のムラが大きく実用
性不可であった。 実施例1 テレフタル酸ジメチルとエチレングリコールを出発原料
として、チタン化合物触媒、ゲルマニウム化合物触媒、
熱安定剤としてリン化合物を用いて、エステル交換反
応、重合を行った。なお、エステル交換反応後に、平均
粒子径1.5μmの凝集型シリカ(異形度11)を5重
量%含有するエチレングリコールスラリーを添加し、ポ
リエステル中に該粒子が0.11重量%含有するように
調整した。
【0071】得られたポリエチレンテレフタレート(固
有粘度0.64dl/g、融点256℃、ゲルマニウム
元素40ppm含有、M=1、N=0、L=30、P=
25)をポリエステルAとし、160℃で充分に真空乾
燥し、280℃で溶融押出して、テープ上の電極で静電
印加させながら、キャスト上で急冷固化し、未延伸フィ
ルムを得た。
【0072】この未延伸積層フィルムを、リニアモータ
ー方式の同時二軸延伸機で、温度100℃にて同時二軸
延伸(延伸倍率2.0倍、延伸速度2500%/分)
し、180℃にて、弛緩5%、3秒間熱処理した。
【0073】得られたフィルム特性、金属ラミネート鋼
板の特性を表3に示した。
【0074】表3から明らかなように、実施例1のもの
は、成形性、耐削れ性、味特性のいずれの特性において
も優れたものであることが確認された。
【0075】また、非金属との成形加工性もA級と良好
であった。 実施例2〜6、比較例1、2 表1〜2の通り、フィルムの組成、構成、及び製膜時の
延伸、熱処理条件を変更した以外は実施例1と同様にし
て製膜、特性を評価して、表3に示した。
【0076】表3から明らかなように、各実施例2〜6
のものは、それぞれ実施例1のものの有する特性に比し
て、次のような特性を有するものであることが確認され
た。
【0077】実施例2では、ナフタレンジカルボン酸を
20モル%共重合したポリエチレンテレフタレートを用
いたが、粒子の形状が球状シリカを用いたため、やや耐
削れ性が低下した。
【0078】実施例3では、イソフタル酸共重合PET
(M=0、N=0、L=20、P=22)を用いたが、
厚さ方向屈折率がやや小さいため、成形性がやや低下し
たが、味特性が特に優れていた。非金属との成形性はB
級であった。
【0079】実施例4では、イソフタル酸高率共重合P
ETをPETに積層し、ポリエステルA側を金属板とラ
ミネートしたが、味特性がやや低下した以外は、良好な
特性を有するものであることが確認された。
【0080】実施例5では、ナフタレンジカルボン酸量
の異なるポリエステルを積層したフィルムを製膜したた
めか、特に優れた特性を有するものであることが確認さ
れた。
【0081】実施例6では、ポリエステルAのモノメチ
ルテレフタレートの量が少ないためか、成形性がやや悪
化した。
【0082】比較例1では、イソフタル酸共重合PET
(M=3、N=50、L=20、P=30)を逐次二軸
延伸機で製膜を行った。屈折率が本発明外であり、触媒
金属が多いため、成形性、味特性が大きく悪化した。非
金属との成形性はC級であった。
【0083】比較例2では、PET(M=3、N=5
0、L=20、P=30)を逐次二軸延伸機で製膜を行
った。屈折率が本発明外であるため、成形性が大きく悪
化した。また、触媒金属が多いため、やや味特性が低下
した。
【0084】非金属との成形加工性はC級であった。
【0085】
【表1】
【0086】
【表2】
【0087】
【表3】
【0088】なお、表中の略号は以下の通りである。
【0089】PET:ポリエチレンテレフタレート PET/I:イソフタル酸共重合ポリエチレンテレフタ
レート(数字は共重合モル%) PET/N:ナフタレンジカルボン酸共重合ポリエチレ
ンテレフタレート(数字は共重合モル%) MMT:モノメチルテレフタレート
【0090】
【発明の効果】本発明によれば、優れた成形性、削れ性
および味特性を同時に満足する成形用二軸延伸ポリエス
テルフィルムを安定して提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B29K 67:00 B29L 7:00 9:00

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エチレンテレフタレートおよびエチレンナ
    フタレートから選ばれた少なくとも1種を主たる構成成
    分とするポリエステルAからなるフィルムであって、該
    フィルムの厚さ方向の屈折率が1.545を超え、長手
    方向の屈折率と厚さ方向の屈折率の差が0.05以上で
    あることを特徴とする成形用二軸延伸ポリエステルフィ
    ルム。
  2. 【請求項2】該フィルムの厚さ方向の屈折率が、1.5
    5を超えることを特徴とする請求項1記載の成形用二軸
    延伸ポリエステルフィルム。
  3. 【請求項3】該フィルムが、異形度(粒子の最小長さに
    対する最大長さの比)が1.1以上である粒子を0.0
    1〜0.5重量%含有するものである請求項1または2
    記載の成形用二軸延伸ポリエステルフィルム。
  4. 【請求項4】該ポリエステルAが、ジカルボン酸モノメ
    チルエステルの含有量が5ppm以上であるものである
    請求項1〜3のいずれかに記載の成形用二軸延伸ポリエ
    ステルフィルム。
  5. 【請求項5】該ポリエステルAの融点が、180〜26
    0℃である請求項1〜4のいずれかに記載の成形用二軸
    延伸ポリエステルフィルム。
  6. 【請求項6】該フィルムが、厚み斑が30%以下である
    ものである請求項1〜5のいずれかに記載の成形用二軸
    延伸ポリエステルフィルム。
  7. 【請求項7】該ポリエステルAに含有される触媒金属に
    おいて、アルカリ金属量をM(ポリエステルAに含有さ
    れるアルカリ金属のミリモル%)、アルカリ土類金属量
    をN(ポリエステルAに含有されるアルカリ土類金属の
    ミリモル%)、チタン、マンガン、コバルト、亜鉛の量
    をL(ポリエステルAに含有される該金属のミリモル
    %)とし、リン量をP(ポリエステルに含有されるリン
    元素のミリモル%)とした際に、下記式1および式2を
    満足することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記
    載の成形用二軸延伸ポリエステルフィルム。 10≦M+N+L+P≦100……1 0.4≦(M/2+N+L)/P≦3……2
  8. 【請求項8】請求項1〜7のいずれかに記載の成形用二
    軸延伸ポリエステルフィルムの少なくとも片面に、20
    0〜260℃の範囲の融点を有するポリエステルBが積
    層されていることを特徴とする成形用二軸延伸ポリエス
    テルフィルム。
  9. 【請求項9】該ポリエステルBの融点が、246〜26
    0℃である請求項8記載の成形用二軸延伸ポリエステル
    フィルム。
  10. 【請求項10】該ポリエステルBが、ジカルボン酸モノ
    メチルエステルの含有量が5ppm未満であるものであ
    る請求項8または9記載の成形用二軸延伸ポリエステル
    フィルム。
  11. 【請求項11】該成形用二軸延伸ポリエステルフィルム
    が、金属と積層された後に容器の一部に使用されるもの
    である請求項1〜10のいずれかに記載の成形用二軸延
    伸ポリエステルフィルム。
  12. 【請求項12】該金属が、リダクション率が50%以上
    の缶胴である請求項11記載の成形用二軸延伸ポリエス
    テルフィルム。
  13. 【請求項13】該容器の一部が、缶蓋である請求項11
    記載の成形用二軸延伸ポリエステルフィルム。
  14. 【請求項14】該成形用二軸延伸ポリエステルフィルム
    が、非金属と積層されて使用されるものである請求項1
    〜10のいずれかに記載の成形用二軸延伸ポリエステル
    フィルム。
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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0387249A (ja) * 1989-06-19 1991-04-12 Toyo Kohan Co Ltd 加工性に優れたポリエステル樹脂被覆金属板及びその製造方法
JPH0680797A (ja) * 1992-09-01 1994-03-22 Teijin Ltd 金属板貼合せ成形加工用ポリエステルフィルム
JPH106436A (ja) * 1996-06-21 1998-01-13 Toyobo Co Ltd 金属ラミネート用ポリエステル系フィルムおよびその製法、並びに該フィルムを用いたラミネート金属板およびラミネート金属容器
JPH10180866A (ja) * 1996-10-21 1998-07-07 Toray Ind Inc 低熱収縮性ポリエステルフィルム及びその製造方法

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