JPH0386868A - ピリダジノン化合物 - Google Patents

ピリダジノン化合物

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JPH0386868A
JPH0386868A JP2149803A JP14980390A JPH0386868A JP H0386868 A JPH0386868 A JP H0386868A JP 2149803 A JP2149803 A JP 2149803A JP 14980390 A JP14980390 A JP 14980390A JP H0386868 A JPH0386868 A JP H0386868A
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安田 喜久男
Takeo Shibata
柴田 健雄
Nobuyoshi Minami
信義 南
Toshimi Seki
関 敏美
Masafumi Shiraiwa
白岩 雅文
Tomio Nakao
中尾 富雄
Katsuhiko Miyasaka
宮坂 克彦
Tsutomu Ishimori
石森 勉
Kotaro Gotanda
浩太郎 五反田
Michiko Sasaki
佐々木 享子
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D237/00Heterocyclic compounds containing 1,2-diazine or hydrogenated 1,2-diazine rings
    • C07D237/02Heterocyclic compounds containing 1,2-diazine or hydrogenated 1,2-diazine rings not condensed with other rings
    • C07D237/04Heterocyclic compounds containing 1,2-diazine or hydrogenated 1,2-diazine rings not condensed with other rings having less than three double bonds between ring members or between ring members and non-ring members

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新規なピリダジノン化合物に関し、さらに詳し
くは、一般式 式中、 Arは を表わし、R’% R”及びR3は同−又は異なってい
てもよく、各々水素原子、低級アルキル基、トリフルオ
ロメチル基、ハロゲン原子、シアノ基又はニトロ基を表
わし%R’は水素原子又は低級アルコキシもしくはカル
バモイル基で置換された低級アルキル基を表わし、C*
l′i不斉炭素を表わす、 のピリダジノン化合物及びその塩、並びに上記式(I)
のピリダジノン化合物又はその製薬学的に許容しうる塩
を有効成分とする降圧剤に関する。
従来から降圧作用を有する化合物は多数提案されている
が、従来降圧剤として繁用されている血管拡張剤は一般
に確実な降圧作用を有するが、頻脈を伴うという欠点が
ある。一方、交換神経β−受容体遮断(以下β−遮断と
呼ぶ)剤も降圧剤として使用されており、頻脈を伴わな
いという利点はあるが、その降圧作用は遅効性で且つそ
の作用も弱いという難点がある。従って、高血圧症患者
の治療処置に際して、血管拡張剤及びβ−遮断剤のそれ
ぞれ単独適用では充分な効果は期待できず、従来の臨床
治療においては、血管拡張剤とβ−遮断剤とを平行投与
するのが屡々行われているが、この平行投与は患者にと
っては煩雑であり、薬物投与上好ましいことではない。
そのため、従来から血管拡張性降圧剤の利点とβ−遮断
性降圧剤の利点を兼備した降圧剤の開発が要望されてお
り、最近に至って、β−遮断作用と血管拡張作用の両作
用を併有した降圧剤であると示唆した文献も二、三発表
されてはいる[例えば特開昭51−13782号公報、
特開昭54=32489号公報等参照1が、これら文献
においては、上記両作用を有することを裏付ける資料は
乏しいか、或いはβ−遮断作用及び血管拡張作用を同時
に有することが確認されていてもそれらの活性は非常に
弱い。
また、本発明者らは先に下記式 式中、 R,は水素原子又はメチル基を表わし、R1、R3及び
R4のいずれか1つは水素原子を表わし、且つ残りの2
つは各々低級アルキル基、トルフルオロメチル基、ハロ
ゲン原子、シアノ基又はニトロ基を表わす、 で示されるビリダジノン誘導体又はその塩が、優れたβ
−遮断作用と血管拡張作用の両作用を同時に兼備してお
り、頻脈を伴わない持続的な降圧剤として治療学的に極
めて有用であることを見い出し提案した(特開昭63−
183568号公報参照)。
本発明者らはさらに検討を行った結果、上記式(A)の
化合物におけるピリダジノン部分のメチル基を有しない
化合物は、β−遮断作用及び血管拡張作用をバランスよ
く有しており、副作用としての頻脈が特に少くなること
を見い出し、本発明を完成するに至った。
本発明により提供される前記−数式(I)の化合物にお
いてC*で示される不斉炭素がS−配置を有するとき、
式(I)の化合物は特に頻脈が少なく、心臓への影響が
少ない降圧剤として有用である。
本明細書において、「低級」なる語は、この語が付され
た基又は化合物が5個以下、好ましくは3個以下の炭素
原子を含有することを意味する。
しかして、本明細書において使用する「低級アルキル基
」は、直鎖状又は分岐鎖状のいずれのものであってもよ
く、例えば、メチル、エチル、n・もしくは1so−プ
ロピル、n−1iso−1SeC−もしくはtert−
ブチル基が挙げられ、中でもメチル及びエチル基が適し
ている。
また「低級アルコキシ基」は低級アルキル部分が上記の
意味を有する低級アルキルオキシ基であり、例えば、メ
トキシ、エトキシ、n−プロポキシ、1so−プロポキ
シ、n−ブトキシ、tert−ブトキシ基等が挙げられ
る。しかして、「低級アルコキシもしくはカルバモイル
基で置換された低級アルキル基」の具体例には、2−メ
トキシエチル、2−エトキシエチル、3−メトキシプロ
ピル、te「t−ブトキシメチル、カルバモイルメチル
、2−カルバモイルエチル基が包含される。
一方、「ハロゲン原子」はフッ素、塩素、臭素及びヨウ
素原子を表わし、殊に塩素及び臭素が好適である。
本発明により提供される前記式(1)の化合物の具体例
を示せば次のとおりである。
(2S )−6−E4−[2−[3−(5−クロル−2
−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピルアミノ
]−2−メチルプロピルアミノ]フェニル]−4,5−
ジヒドロ−3(2H)−ピリダジノン、 (2S )−6−[4−[2−[3−(2,5−ジクロ
ルフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピルアミノ]−2
−メチルプロピルアミノ]フェニル]−4,5−ジヒド
ロ−3(2H)−ピリダジノン、 6−[4−[2−[3−(2、3−ジクロルフェノキシ
)−2−ヒトaキシプaビルアミノ]−2−メチルプロ
ピルアミノJフェニル]−4,5−ジヒドロ−3(2H
)−ピリダジノン、 6−[4−[2−[3−(2,5−ジメチルフェノキシ
)−2−ヒドロキシプロピルアミノコ−2−メチルプロ
ピルアミノ1フエニル]−4,5−ジヒドロ−3(2H
)−ピリダジノン、 (2S )−6−[4−[2−[3−(3、5−ジメチ
ルフェノキシ)−2−ヒドロキシグロピルアミノJ−2
−メチルグロピルアミノ1フェニル]−4,5−ジヒド
ロ−3(2H)−ピリダジノン、 (2S )−6−[4−[2−[3−(5−クロル−2
−メチルフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピルアミノ
コ−2−メチルグロビルアミノ1フエニル]−4,5−
ジヒドロ〜’3(2H)−ピリダジノン、 (2s )−6−[4−[2−[3−(2−クロル−5
−トリフルオロメチルフェノキシ)−2−ヒドロキシプ
ロピルアミノコ−2−メチルグロビルアミノ1フエニル
J4.5−ジヒドロ−3(2H)−ピリダジノン、(2
S )−6−[4−[2−[3−(2−クロル−5−シ
アノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピルアミノコ−
2−メチルプロピルアミノ】フェニル]−4,5−ジヒ
ドロ−3(2H)−ピリダジノン、 6−[4−[2−[3−(2−クロル−5−ニトロフェ
ノキシ)−2−ヒドロキシプロピルアミノコ−2−メチ
ルプロピルアミノ】フェニル]−4,5−ジヒドロ−3
(2H)−ピリダジノン、 6−[4−[2−[3−(3−クロル−2−シアノフェ
ノキシ)−2−ヒドロキシプロピルアミノコ−2−メチ
ルプロピルアミノ】フェニル]−4,5−ジヒドロ−3
(2H)−ピリダジノン、 6−[4−[2−[3−(2−メチル−3−ニトロフェ
ノキシ)−2−ヒドロキシプロピルアミノコ−2−メチ
ルグロピルアミノ]フエニル]−4,5−ジヒドロ−3
(2H)−ピリダジノン、 (2S )−6−[4−[2−[3−(2−クロル−5
−メチルフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピルアミノ
]−2−メチルプロピルアミノ]フェニル]−4,5−
ジヒドロ−3(2H)−ピリダジノン、 6−〔4・[2−[3−(5−エチル・2−メチルフェ
ノキシ)−2−ヒドロキシプロピルアミノコ−2−メチ
ルグロピルアミノ1フエニル]−4,5−ジヒドロ−3
(2H)−ピリダジノン、 6−[4−[2−[3−(5−ブロム−2−エチルフェ
ノキシ)−2−ヒドロキシプロピルアミノ1−2−メチ
ルプロピルアミノ】フェニル]−4,5・ジヒドロ−3
(2H)−ピリダジノン、 (2S )−6−[4−[2−[3−(5−クロル−2
−エチルフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピルアミノ
]−2−メチルプロピルアミノ]フェニル]−4,5−
ジヒドロ−3(2H)−ピリダジノン、 6−[4−[2−[3−(2−ブロム−5−メチルフェ
ノキシ)−2−ヒドロキシプロピルアミノ】−2−メチ
ルプロピルアミノ】フェニル]−4,5−ジヒドロ−3
(2H)−ピリダジノン、 6−[4−[2−[3−(2−プoムー5−二1−o7
エ)キシ)・2−ヒドロキシプロピルアミノ]−2−メ
チルプロピルアミノ】フェニル]−4,5−ジヒドロ−
3(2H)−ビリダジノン、 6−[4−[2−[3−(5−フルオロ−2−メチルフ
ェノキシ)・2−ヒドロキシプロピルアミノ】−2−メ
チルプロピルアミノコフェニル]−4,5−ジヒドロ−
3(2H)−ビリダジノン、 6−[4−[2−[3−(5−フルオロ−2−ニトロフ
ェノキシ)−2−ヒドロキシプロビルアミノ1−2−メ
チルプロピルアミノ1フエニル]・4.5−ジヒドロ−
3(2H)−ビリダジノン、 6・[4−[2−[3−(2−メチル−5−ニトロフェ
ノキシ)−2−ヒドロキシプロピルアミノコ−2−メチ
ルグロピルアミノ]フエニル]−4,5−、’ヒドロー
3(2H)−ビリダジノン、 6−[4−[2−[3−(2−エチル−3−メチルフェ
ノキシ)−2・ヒドロキシプロピルアミノ1プロピルア
ミノ】フェニル]−4,5−ジヒドロ−3(2H)−ビ
リダジノン、 6−[4−[2−[3−(3−クロル−5−メチルフェ
ノキシ)−2−ヒドロキシプロピルアミノコ−2−メチ
ルプロピルアミノ]フエニル]−4,5−ジヒドロ−3
(2H)−ビリダジノン、 (2S )−6−[4−[2−[3−(2−クロル−3
−ニトロフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピルアミノ
]−2−メチルグロビルアミノ]フェニル]−4,5−
ジヒドロ・3(2H)−ビリダジノン、 (2S )−6−[4−[2−[3−(5−メチル−2
−二トロフェノキシ)−2−ヒドロキシグロビルアミノ
]−2−メチルプロピルアミノ]フェニル]−4,5−
ジヒドロ−3(2H)−ビリダジノン、 6−[4−[2−[3−(5・クロル−2−シアノフェ
ノキシ)−2−ヒドロキシプロピルアミノ]−2−メチ
ルプロピルアミノ1フェニル]−4,5−ジヒドロ−3
(2H)−ビリダジノン、 6−[4−[2−[3−(2,5−ジクロルフェノキシ
)−2−ヒドロキジプロピルアミツト2−メチルグロビ
ルアミノ]フェニル]−4,5−ジヒドロ−3(2H)
−ビリダジノン、 6−[4−[2−[3−(2−シアノフェノキシ)−2
−ヒドロキシプロピルアミノコ−2−メチルプロピルア
ミノ]フエニル]−4,5−ジヒドロ−3(2H)・ビ
リダジノン、 6−[4−[2−[3・(4−カルバモイルメチルフェ
ノキシ)−2−ヒドロキシプロピルアミノコ−2−メチ
ルアミノ]フエニル]・4.5−ジヒドロ−3(2H)
ビリダジノン、 6−[4−[2−(3・フェノキシ−2−ヒドロキシプ
ロピルアミノ)−2−メチルプロピルアミノ1フエニル
]−4,5−ジヒドロ・3(2H)・ビリダジノン、6
−[4−[2−[3−(4−(2−メトキシエチル)フ
ェノキシ〕−2−ヒドロキシプロピルアミノ]−2−メ
チルグロビルアミノ]フェニル]−4,5−ジヒドロ−
3(2H)−ビリダジノン、 6−[4−[2−[3−(3,4−ジヒドロカルボスチ
リル−5−イルオキシ)−2−ヒドロキシプロピルアミ
ノ】−2−メチルプロピルアミノコフェニル]・3.4
−ジヒドロ−3(2H)−ビリダジノン、6−[4−[
2−[3・(インドール−4−イルオキシ)−2、ヒド
ロキシグロビルアミノ]−2−メチルグロビルアミノ]
フェニル]・4.5−ジヒドロ−3(2H)ビリダジノ
ンなど。
本発明によれば上記した如きピリダジノン化合物の酸付
加塩もまた提供される。前記式(I)で表わされる化合
物の酸付加塩としては、例えば、塩化水素酸、臭化水素
酸、硫酸、硝酸、リン酸等の無機酸;並びに酢酸、プロ
ピオン酸、クエン酸、乳酸、酒石酸等の有機酸との塩が
挙げられ、中でも製薬学的に許容し得る酸付加塩が有利
である。
本発明に従えば、前記式(I)のビリダジノン誘導体は
下記反応式Aに示す反応経路により製造することができ
る。
反応式A CHffi CHl CH。
上記式中、 Ar及びC本は前記の意味を有する。
上記反応式Aにおいて、式(If)の化合物又はその塩
と式(I[[)の化合物との反応は、一般には適当な不
活性反応媒体中、例えば、水、メタノール、エタノール
などのアルコール類、水−メタノール、水−エタノール
などの混合溶媒等の中で、脱水縮合させることにより行
うことができる。この脱水縮合は通常中性ないし弱アル
カリ性条件下で実施され、反応系をかかる条件に保持す
るため、反応系にアルカリ、例えば水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸
水素ナトリウム等を添加するのが望ましい。また、上記
脱水縮合反応は触媒の不在下でも進行するが、一般には
反応促進剤、例えば塩化ベンジルトリエチルアンモニウ
ム、塩化ベンジルトリメチルア)モニウム、臭化テトラ
ブチルアンモニウム、等σ存在下に行なうのが有利であ
る。かかる反応促A剤の使用量は特に制限されないが、
通常式(n)σ化合物1モルに対して、o、oiモル〜
0.02qルの割合で用いるのが適当である。
式(II)の化合物は遊離の形で用いることもできるが
、酸付加塩例えば塩酸塩の状態のものの方カ一般に取扱
が容易で便利である。
式(II)の化合物に対する式(I[)の化合物の使井
割合は厳密に制限されるものではなく反応条件搏に応じ
て変えうるが、一般には式(ff)の化合物1モル当り
式(III)の化合物1〜5モル、好ましくは1〜2モ
ルを用いるのが適当である。
また、上記脱水縮合の反応温度としては約50℃ないし
反応混合物の還流温度間の温度が用いられ、好適には還
流温度である。
かくして式(IV)の化合物が生威し、このものは反応
混合物に酸を添加すると結晶として析出するので、濾過
等の手段により分離した後、通常は水性媒体中で、ヒド
ラジンヒトラードと反応させ閉環を行なう。この反応は
一般に約60〜約100℃の温度、好玄しくは80〜1
00℃の温度で有利に行なわれる。ヒドラジンヒトラー
ドの使用量は特に制限されるものではないが、一般には
式(IV)の化合物1モル当り1−10モル、好ましく
は2〜5モルの割合で使用するのが適当である。
上記閉環反応によって得られる式(V)の化合物は次い
で水素添加することにより、目的とする式(Vl)の化
合物に変えられる。この水素添加は、適当な不活性媒体
中、例えばメタノール、エタノールなどのアルコール類
やジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等の中
で、水素添加触媒、例えばラネーニッケル、パラジウム
、パラジウム−炭素、等の存在下に、上記式(Vl)の
化合物を水素と接触させることにより行なうことができ
る。ここで用いる水素の圧力としては一般に1気圧〜1
00気圧、好ましくは1気圧〜10気圧の範囲内がM当
であり、また、反応の温度としては、室温〜70”が適
当である。
上記反応により得られる式(VDの化合物は次いで式(
■)の化合物と反応させることにより、目的とする式(
I)の化合物が得られる。式(Vl)の化合物と式(■
)の化合物との反応は溶媒の不在下に実施することも可
能であるか、一般には不活性媒体例えばメタノール、エ
タノール、プロパツール、ブタノールなどのアルコール
類ニジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロ7ラ
ンなどのエーテル類;ベンゼン、トルエン、キシレンな
どの芳香族炭化水素類ニジクロロメタン、クロロホルム
、テトラクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素類等の
中で行なう。反応温度は厳密に制限されるものではない
が、一般に約20℃乃至反応混合物の還流温度、好まし
くは50℃〜100℃が好適である。また、式(Vl)
の化合物に対する式(■)の化合物の使用割合も臨界的
ではなく広範に変えることができるが、一般には式(V
l)の化合物1モル当り式(■)の化合物は0.1〜2
0モル、好ましくは0.2〜5モルの割合で使用するの
が有利である。
かくして、式(1)の目的化合物が好収率で得られる。
以上述べた方法で製造される式(I)の化合物の反応混
合物から回収及び精製はそれ自体公知の方法により、例
えば抽出、カラムクロマトグラフィ、薄層クロマトグラ
フィー、再結晶等を用いて行なうことができる。
上記式(■)のエポキシ化合物は、例えば下記反応式B
に従いエビハロヒドリンを式(■)のフェノール誘導体
と反応させることにより容易に製造することができる。
この時、R一体の光学活性エピハロヒドリンを用いれば
、式(■)はS−配置の化合物を得ることができる。
反応式 B 式中、Hamはハロゲン原子を表わし、Ar及びCo1
t前記の意味を有する。
上記の如くして製造される式(1)のピリダジノン化合
物は、さらに必要に応じて、それ自体既知の方法により
、例えば、塩化水素酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン
酸等の無機酸:並びに酢酸、プロピオン酸、シュウ酸、
マレイン酸、クエン酸、乳酸、酒石酸、メタンスルホン
酸等の有機酸で処理することにより、対応する塩に変え
ることができる。
以上に説明した本発明の式(I)で示されるピリダジノ
ン化合物は、β−遮断作用と血管拡張作用の同作用をバ
ランスよく有すると共に頻脈を伴わない持続的な降圧剤
として治療学的に極めて優れている。
本発明の式(I)で示される化合物が、頻脈を伴わず、
優れたβ−遮断作用及び血管拡張作用(降圧作用)を発
現することは、以下の動物実験により立証される。
試験化合物 本発明化合物 A: 6−[4−[2−[3−(5−クロル−2−シア
ノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピルアミノ]−2
−メチルプロピルアミノ]フェニル]−4,5〜ジヒド
ロ−3(21()−ピリダジノン、B : (2S )
−6−[4−[2−[3−(5−クロル−2−シアノフ
ェノキシ)−2−ヒドロキシプロピルアミノ]−2−メ
チルグロビルアミノ]フェニル]−4゜5−ジヒドロ−
3(2H)−ピリダジノン、C:6・[4−[2−[3
−(2−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル
アミノコ−2−メチルグロビルアミノ1フエニル]−4
,5−ジヒドロ−3(2H)−ピリダジノン、 D : 6−[4−[2−[3−(3,4−ジヒドロキ
シカルボスチリル−5−イルオキシ)−2−ヒドロキシ
グロビルアミノ]−2−メチルグロピルアミノ]フェニ
ル]−4,5−ジヒドロ−3(2H)−ピリダジノン、 E:6・[4−[2−[3−(インドール−4−イルオ
キ°シ)−2−ヒドロキシプロピルアミノコ−2−メチ
ルグロビルアミノ1フエニル]−4,5−ジヒドロ−3
(2H)・ピリダジノン、 F : 6−[4−[2−(3−フェノキシ−2−ヒド
ロキシプロピルアミノ)−2−メチルプロピルアミノコ
フェニル]−4,5・ジヒドロ−3(2H)−ビリダジ
ノン、 a : a −[4−[2−[3−(4−カルバモイル
メチルフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピルアミノコ
−2−メチルアミノ]フエニル]−4,5−ジヒドロ−
3(2H)−ビリダジノン、 H:6・[4−[2−[3−([4−(3−メトキシエ
チル)フェノキシ】・2−ヒドロキシプロピルアミノ]
−2−メチルグロビルアミノJフェニル]−4,5−ジ
ヒドロ−3(2H)−ピリダジノン、対照化合物 I:6−[4−[2・[3−(5−クロル−2−シアノ
フェノキシ)・2−ヒドロキシプロピルアミノ1−2−
メチルプロピルアミノコフェニル]−5−メチル−4,
5−#ジヒドロー3(2H)−ピリダジノン、J:1−
[(1−メチルエチル)アミノ]−3−(1−す7タレ
ニルオキシ)−2−プロパツール(プロプラノロール) 試験法 (1)  β−遮断作用の測定 1群4匹のベンドパルビタール(6oI1g/kg1i
p、)麻酔ラット(Wistar、雄性、体重350−
420g)を使用し、血圧は大腿動脈に挿入したカニユ
ーレを介し、圧トランスジューサーに接続して測定した
。心博数は血圧脈波から算出した。ラットにイソプレナ
リン(0、l p g/ kgi、v、)を投与し、直
ちに心搏数を測定記録する。その際の心搏数の測定値を
Hlとする。次に、被験化合物を0.2%ツイーン8〇
−生理食塩水溶液に懸濁した溶液をラットの大腿静脈内
に挿入したカニユーレを通して投与し、4分後に再びイ
ンプレナリン(0,1μg/kg i、v、)を投与し
、直ちに心搏数を測定記録する。その際の心拍数の読み
をH2とする。この測定値から、下記式に従って心搏数
の抑制率を算出する。
被検化合物の投与量を累積的に増加させて上記操作を繰
返すことにより用量−反応曲線をf?’成し、この曲線
から心搏数の抑制率が50%になった時の被験化合物の
用量を決定する。その時の用量をプロプラノロールと比
較し、その結果を下記第1表に示す。
(2)降圧作用の測定 1群4匹のベンドパルビタール(60ral/ kj、
i、p、)麻酔ラット(lister、雄性、体重35
0−4201)を使用し、血圧は大腿動脈に挿入したカ
ニユーレを介し、圧トランスジューサーに接続して測定
した。被験化合物は0.2%ツイーン8〇−生理食塩水
溶液に懸濁し、そのl+mjJ/kjを静脈内投与した
。投与前と投与20分後に血圧を測定記録し、両者間の
差を算出して被験化合物による降圧を決定した。その結
果を下記第1表に併せて示す。
(3)降圧作用及び心拍数の測定 上記(2)の結果より、対照化合物と比較しβ−遮断作
用及び血管拡張作用をバランスよく有していると考えら
れる前記化合物Aについて下記の方法により降圧作用及
び心拍数を測定した。
1群9匹の高血圧自然発症ラット(雄性、14〜17週
令)に被験化合物を1%アラビアゴム・蒸留水に溶解あ
るいは懸濁して経口投与した。血圧と心拍数は間接法に
より投与直前と投与3時間後に測定し、両者間の差を算
出して被験化合物による降圧作用(血圧を30mm)1
g低下させる用量)及び心拍数変化(血圧を30mmH
g低下させる用量における心拍数変化)を決定した。そ
の結果を下記第2表に示す。
第1表 化合物G及びHは心臓選択性を示す。
第 2 表 A      64       5.3     2
6低下I      65       1.1   
  19上昇かくして、本発明の式(1)で示される化
合物は、β−遮断作用と血管拡張作用とをバランスよく
有するため、高血圧、心不全、脳循環改善、狭心、不整
脈等の循環器系疾患の治療・処置剤として、人間その他
の温血動物に対する治療、処置のために、経口又は非経
口投与(たとえば筋注、静注、皮下投与、直腸投与、舌
下投与など)することができる。
本発明の化合物は、薬剤として用いる場合、経口又は非
経口投与に適した種々の形態に製剤することができる。
例えば、本発明の化合物は、この種薬剤に通常使用され
る無毒性の賦形剤、結合剤、滑沢剤、崩壊剤、防腐剤、
等張化剤、安定化剤、分散剤、酸化防止剤、着色剤、香
味剤、緩衝剤等の添加物を使用して製剤することができ
る。
かかる薬剤は、その用途に応じて、固体形態(例えば錠
剤、硬カプセル剤、軟カプセル剤、顆粒剤、散剤、細粒
剤、乳剤、トローチ錠など)、半固体形態(例えば重刑
など)及び液体形態(注射剤、乳剤、懸濁液、シロップ
など)のいずれかの製剤形態に調製することができる。
しかして、使用し得る無毒性の上記添加物としては、例
えばでん粉、ゼラチン、ブドウ糖、乳糖、果糖、マルト
ース、炭酸マグネシウム、タルク、ステアリン酸マグネ
シウム、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロー
スまたはその塩、アラビアゴム、ポリエチレングリコー
ル、p−ヒドロキシ安息香酸アルキルエステル、シロッ
プ、エタノール、プロピレングリコール、ワセリン、カ
ーボワックス、グリセリン、塩化ナトリウム、亜硫酸ソ
ーダ、リン酸ナトリウム、クエン酸等が挙げられる。該
薬剤はまた、治療学的に有用な薬剤を含有することもで
きる。
該薬剤中における本発明の化合物の含有量はその剤形に
応じて異なるが、一般に固体及び半固体形態の場合には
5〜100重量%の濃度で、そして液体形態の場合には
0.1−10重量%の濃度で該活性化合物を含有してい
ることが望ましい。
本発明の化合物の投与量は、対象とする人間をはじめと
する温血動物の種類、症状の軽重、医者の診断等により
広範に変えることができるが、−般に1日当り、0.0
2〜30 mg/ kgs好適には0.05〜10mg
/kgとすることができる。しかし、上記の如く患者の
症状の軽重、医者の診断に応じて、上記範囲の下限より
も少ない量又は上限よりも多い量を投与することももち
ろん可能である。上記投与量は1日1回又は数回に分け
て投与することができる。
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明する。
尚、実施例中湿度はいずれも摂氏温度であり、NMRの
測定はテトラメチルシランを内部標準として行なった。
実施例I (2s )−6−[4−[2−[3−(5−クロル−2
−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピルアミノ
]−2−(1)  3−[4−(2−メチル−2−ニト
ロプロピルアミノ)ベンゾイル]プロピオン酸の製造3
−(p−アミノベンゾイル)プロピオン酸塩酸塩46g
、2−メチル−2−ニトロ−1−プロパツール25g5
塩化ベンジルトリエチルアンモニウム1gs水酸化ナト
リウム17g及び水40mQの混合溶液を6時間加熱還
流後2−メチル−2−ニトロ−1−プロパツール12g
を追加して、更に18時間加熱還流する。その後20%
塩酸を加え、溶液を酸性(pH2)とし、析出した結晶
を濾取し、水洗後テトラヒドロ7ランから再結晶し3−
[4−(2−メチル−2−ニトロプロピルアミノ)ベン
ゾイル]フロピオン酸51.6gを得た。
o+、p、  198.0−200” c m−1 1R; 3368.1704.1658.1588.1
532.1372、Br 1332.1236.1178 NMR(DMSO−d、)δ ; 1.58(6H,s
)、2.35−2.60(2H,m)、2.90−3.
20(2H,m)、3.67(2H,d、J −7,1
Hz)、6.60(IH,broad)、6.74(2
H,d、J −8,7Hz)、7.71(21゜d、J
=8.7Hz)。
(2)  6−[4−(2−メチル−2−ニトロプロピ
ルアミノ)フェニル]−4,5−ジヒドロ−3(2H)
ビリダジノンの製造 上記(1)で得た3 −[4−(2−メチル−2−ニト
ロプロピルアミノ)ベンゾイル]プロピオン酸42g。
100%ヒドラジンヒトラード22g及び水600mf
fからなる溶液をスチームバス上で3時間加熱する、析
出した結晶を濾取したのち水洗乾燥し、6−[4−(2
−メチル−2−ニトロプロピルアミノ)フェニル]−4
,5−ジヒドロ−3(2H)−ビリダジノン37.5g
を得た。
m、p、 220−222” I R011; 3352.1650.1614.13
56Br NMR(DMSO−d、)δ; 1.60(6H,s)
、2.20−2.50(2H,n+)、2.60−2.
95(2H,n+)、3.61(2H,d、J−7,0
Hz)、6.10(IH,broad)、6.69(2
H,d、J= 8.7Hz)、7.44(2H。
d、J−8,7Hz)、10.59(IH,s)。
(3)  6−[4−(2−アミノ−2−メチルプロピ
ルアミノ)フェニル]−4,5−ジヒドロ−3(2H)
−ビリダジノンの製造 上記(2)で得た6 −[4−(2−メチル−2−ニト
ロプロピルアミノ)フェニル]−4,5−ジヒドロ−3
(2H)−ビリダジノン36gをジメチルホルムアミド
300−に溶解し、ラネーニッケル20−を加えて、4
5−50°に加温し常圧で水素添加した。
反応終了後、触媒を濾別し、ジメチルホルムアミドを減
圧留去した。残留する結晶をメタノールから再結晶し、
6−[4−(2−アミノ−2−メチルプロピルアミノ)
フェニル]−4,5−ジヒドロ−3(2)I)−ビリダ
ジノン26.9gを得た。
m、p、  190.0−191.5゜I R”” :
 3352.1650.1616.1526.1354
Br N M R(D M S 0−di)δ; 1.06(
6H,s)、2.20−2.50(2H,s)、2.6
5−2.98(4H,+m)、5.75(IH,bro
ad)、6.63(2H,d、J−8,9Hz)、7.
44(2H,d、J −8,9Hz)、10.55(I
Hls)* (4)(2s)−(+)−1−(5−クロル−2−シア
ノフェノキシ)−2,3−エポキシプロパンの製造5−
クロル−2−シアノフェノール5.0g及びR−(−)
−エピクロルヒドリン6.0gの混合溶液を12002
時間窒素気流下で加熱後、トルエン59 mQ、塩化ベ
ンジルトリエチルアンモニウムO8Ig及び30%水酸
化ナトリウム20−を加え、室温で2時間撹拌した。有
機層を分取し、硫酸マグネシウムで乾燥、次いで溶媒を
減圧留去した。
残渣にエタノールを加えて結晶化した。次いで酢酸エチ
ルから再結晶し、(2S)−(+)−(5−クロル−2
−シアノフェノキシ)−2,3−エポキシプロパン2.
4gを得た。
tn−p−85−86” [σ]賀 +9.90(c−11c、HsoH)(5)
  (2S)−6−[4−[2−[3−(5−クロル−
2−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピルアミ
ノ1−2−メチルプロピルアミノ1フエニル]−4,5
−ジヒドロ−3(2H)−ビリダジノンの製造上記(4
)で得た(2 S )−(+ )−1−(5−クロル−
2−シアノフェノキシ)−2,3−エポキシプロパン1
゜1g、上記(3)で得た6 −[4−(2−アミノ−
2−メチルプロピルアミノ1フエニル]−4,5−ジヒ
ドロ−3(2H)−ビリダジノン2.0gをイソプロピ
ルアルコ−ル 撹拌した。反応液を減圧濃縮し、残漬物をシリカゲルク
ロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール−20:
l)で分離し、(2 S )−6 −[4 −[2 −
[3−(5−クロル−2−シアノフェノキシ)−2−ヒ
ドロキシプロピルアミノ】−2−メチルプロピルアミノ
1フエニルシ]−4.5−ジヒドロ−3(2H)−ビリ
ダジノン1.7gを得た。
m.p.  156.5−157.5。
[alt?  +2.7(C=l,DMF)■吋訂’ 
; 3345、2228、1654、1614、135
8N M R (C D C (Is)δ; 1.20
(6H,s)、2.30(IH, br。
ad)、2.35−2.65(2H 、 m)、2.7
0−3.15(6H,m)、4.08(3B,m)、4
.46(IH,broad)、6.59(2H.d,J
− 8.7Hz)、6、99(2H,m)、7.44(
IH,d,J − 8.7Hz)、7.52(2H,d
J!8.7Hz)、8.66(IH,broad)。
(6)  (2S) −6− [4−[2−[3− (
5−クロル−2−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシ
プロピルアミノコ−2−メチルプロピルアミノ1フエノ
キシ]−4,5−ジヒドロ−3(2H) −ビリダジノ
ン1.441をエタノールに溶解し、モノエチルマレイ
ン酸0.451のエタノール溶液を加えた。室温で放置
後、析出した結晶を濾出し、モノエチルマレイン酸塩1
.142 t−得り。
■、p、153.5〜154.5@ [al B  8−30 (c−1%CHsOH)モノ
エチルマレイン酸の代りに、下記塩に対応する酸を用い
、上記(0と同様にして下記に示す化合物を得た。
(7)塩酸塩 m、p−169,5〜l 71” [al B−9,31(c−1,CH,0H)(8)ア
セチルグリシン塩 a+、p−135,5〜136@ [gl B −8−60(c −11CHsOH)(9
)フマル酸塩 m、p、 218.5〜219.5゜ 実施例2 実施例L(3)で得た6 −[4−(2−アミノ−2−
メチルグロピルアミノ)フェニル]−4,5−ジヒドロ
−3(2H)−ビリダジノン5.2g及び1−(5−ク
ロル−2−シアノフェノキシ)−2,3−エポキシプロ
パン4.4gをイソプロピルアルコール30−に溶解し
、20時間加熱撹拌した。以下、実施例1゜(5)と同
様に処理し6−[4−[2−[3−(5−クロル−2−
シアノフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピルアミ7−
2−メチルグロピルアミノフェニル]−4,5−ジヒド
ロ−3(2H)−ビリダジノン8.2gを得た。
讃、p、  160−162゜ c+m−’ I R: 3345.2228.1654.1614.
1358Br N M R(CD C1ls)δ; 1.20(6H,
s)、2.25(LH,broad)、2−35−2.
65(2H,m)、2.70−3.15(6H,嘗)、
4.09(3H,m)、4.46(IH,broad)
、6.59(2H,d、J= 8.7Hz)、6.99
(2H,+m)、7.44(IH,d、J= 8.6H
z)、J=8.7Hz)、8.60(IH,broad
)。
7.52(2H,d。
実施例3 ビリダジノン 実施例1、(3)で得た6 −[4−(2−アミノ−2
−メチルグロビルアミノ)フェニル]−4,5−ジヒド
ロ−3(2H)−ビリダジノン2.3g及び1−(2,
5−ジクロルフェノキシ)−2,3−エポキシプロパン
l。
6gをイソプロピルアルコール20wffに溶解し、2
4時間加熱撹拌した。以下、実施例1.(5)と同様に
処理し、ジクロルメタン−エーテルから再結晶して6−
[4−[2−[3−(2、5−ジクロルフェノキシ)−
2−ヒドロキシプロピルアミノ】−2−メチルプロピル
アミノコフェニル]−4,5−ジヒドロ−3(2H)−
ビリダジノン2.35gを得た。
+i、p、  138.5 139’ I R’g’s:’ ; 3395.1662.161
8.1360.1266N M R(CD C(Is)
a  ; 1.19(6H,s)、2.35−2.70
C2H。
い、2.30(iH,broad)、2.70−3.1
0(4H,m)、3.03(2H。
S)、4.05(3H,i+)、4.45(IH,br
oad)、6.59(2H,a、J= 8.9Hz)、
6.8(2H,+s)、7.24(IH,d、J−9,
1Hz)、7゜52(2H,d、J=8.9Hz)、8
.68(lLbroad)。
実施例4 ダシノン 実施例1.(3)で得た6 −[4−(2−アミノ−2
−メチルプロピルアミノ)フェニル]−4,5−ジヒド
ロ−3(2H)−ビリダジノン266g及び1−(2−
シアノフェノキシ)−2,3−エポキシプロパン1.5
gをイソプロパツール20IIIQに溶解し、24時間
加熱撹拌した。以下、実施例11(5)と同様に処理し
、ジクロルメタン−エーテルから再結晶して、6−[4
−[2−[3−(2−シアノフェノキシ)−2−ヒドロ
キシプロピルアミノコ−2−メチルプロピルアミノ]フ
エニル]−4,5−ジヒドロ−3(2H)−ビリダジノ
ン2.93gを得た。
m、p−126,0−127,5@ I R”” ; 3370.2228.1662.16
14.1356Br N M R(CD C(is)δ ; 1.20(6H
,s)、2.30(IH,broad)、2.35−2
.65(2H,m)、2.70−3 、15(6H、m
)、4.08(3H,m)、4.51(IH,broa
d)、6.60(2H,d、 J = 8.8Hz)、
7.01(2H,m)、7.50(2H,m)、7.5
2(2H,d、J= 8−8Hz)、8.62(IH,
broad)。
実施例5 実施例L(3)で得た6 −[4−(2−アミノ−2−
メチルプロピルアミノ)フェニル]−4,5−ジヒドロ
−3(2H)−ビリダジノン3.1gと1−(3,4−
ジヒドロカルボスチリル−5−イルオキシ)−2,3−
エポキシプロパン2.2gをイソプロパツール30II
112に溶解し、20時間加熱撹拌した。反応終了後、
反応液を減圧澁縮し、残渣物をシリカゲルクロマトグラ
フィー(クロロホルム:メタノール層10:l)で分離
し、次いでジクロルメタン−イソプロピルアルコール溶
液から再結晶して、6−[4−[2−[3−(3,5−
ジヒドロカルボスチリル−5−イルオキシ)−2−ヒド
ロキシグロピルアミノ]−2−メチルプロピルアミノ]
フェニル]−4,5−ジヒドロ−3(2H)−ビリダジ
ノン2.4gを得た。
rm、p、 161−162゜ cm−’ ■RKBr;3360.3250.1677.1648
.1347.1207.1112 N M R(CD Cl2s)δ; l−21(6H,
s)、1.90(2■、 broad)、2 、35−
2 、70(4H、m)、2.70−3.10(8H,
m)、3.99(LH,+o)、4.03(2H,s)
、4.45(IH,broad)、6.40(IH。
m)、6.55(2H,d、J−8,7Hz)、7.1
0(IH,t、J−8,1Hz)、7.49(2H,d
、J−8,7Hz)、7.70(2H,m)、8.52
(1B、br。
ad)。
実施例6 ピルアミノコフェノキシ]−4,5−ジヒドロ−3(2
H)−ビリダジノン 実施例5の1−(3,4−ジヒドロカルボスチリル−5
−イルオキシ)−2,3−エポキシプロパンの代りに1
−(4−インドリルオキシ)−2,3−エポキシプロパ
ンを用いる以外、実施例5と同様にして粉末状の6−[
4−[2−[3−(インドール−4−イルオキシ)−2
−ヒドロキシプロピルアミノ]=2−メチルプロピルア
ミノ]フェニル]−4,5−ジヒドロ−3(2H)−ビ
リダジノンを得た。
IR籠’ i 1660.1610(Go)NMR(C
DC(23)δ; 1.21(68,s)、1.68(
3H,broad)、2.30−2.70(2H,m)
、2.75−3.16(6H,m)、4.16(2H,
broad)、4.30−4.65(IH,m)、6.
43−6.70(2H,m)、6.58(2H,d、J
−9Hz)、6.95−7 、17(3H、m)、7.
53(2H。
d、J=9Hz)、8.20(IH,broad)、8
.36(IH,broad)。
実施例7 実施例5の1−(3,4−ジヒドロカルボスチリル−5
−イルオキシ)−2,3−エポキシプロパンの代りに1
−(4−カルバモイルメチルフェノキシ)−2,3−エ
ポキシプロパンを用いる以外、実施例5と同様にして粉
末状の6−[4−[2−[3−(4−カルバモイルメチ
ルフェノキシ シプロピルアミノコ−2−メチルプロピルアミノ]フエ
ニル]−3.4−ジヒドロ−3(2H)−ビリダジノン
を得た。
Cffi− ’ I R   ; 3338、2964、1664、16
12、1511, 1347Br 245 N M R (C D C Qs)δ;1.19(6H
,s)、1.7(2H,broad)、2、55(2H
,m)、2.70−3.10(6H,m)、3.51(
2H,s)、3。
96(IH.m)、3.99(2H,s)、4.50(
IH,broad)、5.50(IH。
broad)、6.58(2H,d,J − 8.8H
z)、6.87(2H.d,J−9.0Hz)、7.1
4(2H,d, J=9.0Hz)、7.52(2H,
d,J=8.8Hz)。
実施例8 実施例5の1−(3,4−ジヒドロカルボスチリル−5
−イルオキシ)−2,3−エポキシプロパンの代りに、
■−フェノキシー2.3−エポキシプロパンを用いる以
外、実施f15と同様にして、6−[4−[2−(3−
フェノキシ−2−ヒドロキシ/aビルアミノ)−2−メ
チルグロビルアミノJ フエニノに1−4.5−ジヒド
ロ−3(2H)−ビリダジノンを得た。
m、p、147−148.5゜ I吋訂’ 、 3370.3284.3197.165
5.1609.1351、24O N M R(CD CQs)δ;1.20(6H,s)
、2.27(2H,broad)、2.53(2H,n
+)、2.70−3.10(6H、m)、3.98(I
H,m)、4゜01(2H,s)、4.55(IH,b
road)、6.62(2H,d、J=9.0Hz)、
6.90(3H,m)、7.25(2H,m)、7.5
3(2H,d、J −9,0Hz)、8.50(IH,
broad)。
実施例9 0−3(2H)−ビリダジノン 実施例5の1−(3,4−ジヒドロカルボスチリル−5
−イルオキシ)−2,3−エポキシプロパンの代りlこ
、l−[4−(2−メトキシエチル)フェノキシ] −
2,3−エポキシプロパンを用いる以外、実施例5と同
様にして、6−[4−E2−[3−E4−(2−メトキ
シエチル)】 フェノキシ−2−ヒトσキシグロピルア
ミノ1−2−メチルプロピルアミノ] フェニル]−4
,5−ジヒドロ−3(2H)−ピリダジノンを得た。
論、p、133.5−135゜ Cm−’ IRKBr;3335.2865.1646.1609
.1510.1354、255 N M R(CD CQs)δ; 1.20(6H,s
)、2.30(2H,broad)、2.54(2H,
m)、2.70−3.10(8H,m)、3−34(3
8,s)、3゜56(2H,t、J=6.9Hz)、3
.98(2H,s)、3−99(IH,m)、6゜60
(2H,d、J −9,0Hz)、6.82(2H,d
、J=8.8Hz)、7.10(2H,d、J=8.8
Hz)、7.53(2H,d、J=9−OHz)、8.
61(11゜broad)e 本発明の化合物を含有する薬剤の製造例を示すと、以下
のとおりである。
実施例A:錠剤 1.1+当り5mg及び20mgの活性成分を含有する
錠剤の処方例は次のとおりである。
乳糖 137.2 でんぷん 44.8 カルボキシメチルセルロース カルシウム 0 タルク ステアリン酸マグネシウム 200.0 ヒ ドロ−3(2H)−ピリダジノン 0 乳糖 122.2 でんぷん 44.8 カルシウム              10タルク 
                 2ステアリン酸マ
グネシウム       1200.0 製造方法の詳細は以下の通りである。
(2S)−もしくは6−[4−[2−[(23)−3−
(5−クロル−2−シアノフェノキシ)−2−ヒドロキ
シプロピルアミノ]−2−メチルプロピルアミノ]フェ
ニル]−4,5−ジヒドロ−3(2H)−ピリシダノン
又はその光学活性体の結晶を粉砕し、それに乳糖及びで
んぷんを加えて良く混合する。10%のでんぷんのりを
上記の混合粉体に加え、撹拌混合し、顆粒を製造する。
乾燥後粒径840ミクロン前後に整粒し、これにタルク
及びステアリン酸マグネシウムを混合し、打錠する。
実施例B:注射液 ポリソルベート20           4mg塩化
ナトリウム            9B注射用蒸留水
を加え全体を1−とする。
製造方法の詳細は以下のとおりである。
無菌的に製造した(2 s )−6−[4−[2−[3
−(2−シアノ−5−クロルフェノキシ)−2−ヒドロ
キシプロピルアミノ]−2−メチルプロピルアミノ]フ
ェニル]−4,5−ジヒドロ−3(2H)−ピリダジノ
ンをマクロゴール4000、ポリソルベート20及び塩
化ナトリウムの処方量を含む溶剤に懸濁させ、pHを7
.0付近に調整した後、アンプルに充填溶封する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) 式中、 Arは ▲数式、化学式、表等があります▼、▲数式、化学式、
    表等があります▼又は▲数式、化学式、表等があります
    ▼ を表わし、R^1、R^2及びR^3は同一又は異なっ
    ていてもよく、各々水素原子、低級アルキル基、トリフ
    ルオロメチル基、ハロゲン原子、シアノ基又はニトロ基
    を表わし、R^4は水素原子又は低級アルコキシもしく
    はカルバモイル基で置換された低級アルキル基を表わし
    、C^*は不斉炭素を表わす、 で示されるピリダジノン化合物及びその塩。 2、一般式( I )においてC^*で示される不斉炭素
    がS−配置を有する請求項1記載の化合物。 3、請求項1記載の一般式( I )で示されるピリダジ
    ノン化合物又はその製薬学的に許容しうる塩を有効成分
    として含有することを特徴とする降圧剤。
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JP2006513222A (ja) * 2002-12-23 2006-04-20 アルテシアン セラピューティック,インコーポレイティド アドレナリン性β受容体およびホスホジエステラーゼに対する抑制活性を有する強心性化合物
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JP2008521805A (ja) * 2004-11-30 2008-06-26 アーテシアン セラピューティクス, インコーポレイテッド β−アドレナリン作用性受容体およびホスホジエステラーゼに対する阻害活性を有する強心性化合物

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